JPH07188277A - 2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体 - Google Patents

2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体

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JPH07188277A
JPH07188277A JP5327338A JP32733893A JPH07188277A JP H07188277 A JPH07188277 A JP H07188277A JP 5327338 A JP5327338 A JP 5327338A JP 32733893 A JP32733893 A JP 32733893A JP H07188277 A JPH07188277 A JP H07188277A
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誠 野村
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純一 山下
Masakazu Fukushima
正和 福島
Yuji Shimamoto
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    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/06Pyrimidine radicals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、血中に長時間滞留し、代謝的に
2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(FdUrd)
へと変換されることによって、FdUrdの一定有効濃
度を長時間保持し得る化合物を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明の化合物は、一般式 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は一方が水素原子を示し、他方は
フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有してもよ
いベンジル基を示す。R3 は低級アルキル基等を示
す。〕で表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な2’−デオキシ−
5−フルオロウリジン誘導体に関する。本発明の化合物
は優れた制癌作用を有し、抗腫瘍剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】2’−デオキシ−5−フルオロウリジン
(以下「FdUrd」という)はin vitro試験では腫瘍
細胞の増殖を強く抑制することが知られているが、in v
ivo 試験においては分解酵素であるチミジン(ウリジ
ン)ホスホリラーゼや活性化酵素であるチミジンキナー
ゼの影響を受けて良好な治療係数を得ることができず、
現在まで制癌剤として広く使用されるには至っていな
い。唯一持続投与法によってのみ特定臓器癌に対する治
療が行われているが(Cancer 57 492-498 (1986) 、J.Ur
ol. 139 259-262 (1988))、このことはFdUrdの有
効血中濃度を長時間持続することができればFdUrd
が臨床上有用な制癌剤となり得る可能性を示唆してい
る。FdUrdの誘導体化によってこの点の改善を図る
試みが種々なされてきたが(特開昭56−113797
号公報、特開昭57−109722号公報、特開昭58
−99499号公報、特開昭61−238797号公
報)、いずれもFdUrdの有効血中濃度を長時間持続
させようとすればそれに伴ってFdUrdの血中最高濃
度も上昇するものであったため、下痢等の副作用が現
れ、十分な臨床効果が得られていない。
【0003】その後FdUrdの血中での低濃度持続性
を重視した誘導体の合成が報告されているが(特開昭6
1−106593号公報、特開平1−104093号公
報、特開平1−199992号公報)、これらの化合物
はFdUrdを血中に持続的に放出するという点で改善
がみられるものの、該化合物からFdUrdへの変換率
が低いため、FdUrdの有効血中濃度を持続投与法並
みに維持することはできず、良好な治療係数を得るには
至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血中
に長時間滞留し、代謝的にFdUrdへと変換されるこ
とによって、FdUrdの一定有効濃度を長時間保持し
得る化合物、すなわちFdUrdの持続投与に相当する
血中動態を示し、その結果高い治療係数を示すFdUr
d誘導体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、従来の2’−デオキ
シ−5−フルオロウリジン誘導体に比較して、血中のF
dUrdを低濃度で長時間持続させ、その結果優れた抗
腫瘍作用を有し、且つ治療係数の高い、すなわち人体に
とって安全性の高い新規な2’−デオキシ−5−フルオ
ロウリジン誘導体を見い出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、下記一般式(I)
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R1 及びR2 は一方が水素原子を
示し、他方はフェニル環上に置換基としてハロゲン原子
を有してもよいベンジル基を示す。R3 はフェニル環上
にハロゲン原子を有してもよいベンジル基、フェニル
基、低級アルケニル基又は置換基として水酸基、低級ア
ルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、フラニル基、チ
エニル基もしくはピリジル基からなる群から選ばれた基
を有することのある低級アルキル基を示す。〕で表され
る2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体に係
る。
【0009】上記一般式(I)で表される本発明化合物
は、抗腫瘍作用を有し、制癌剤として有用である。本発
明化合物は、血中のFdUrdを低濃度で長時間持続さ
せ、毒性が低く、安全域が広いという特徴を有してい
る。
【0010】上記一般式(I)においてR1 、R2 及び
3 で示されるベンジル基のフェニル環上の置換基であ
るハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素原子が挙げられ、ベンジル基が置換基を有する場
合の個数は1〜5個であり、好ましくは1〜3個、より
好ましくは1又は2個である。フェニル環上に置換基と
してハロゲン原子を有するベンジル基としては、例えば
2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、4−フ
ルオロベンジル、2,3−ジフルオロベンジル、2,4
−ジフルオロベンジル、2,4,6−トリフルオロベン
ジル、2−クロロベンジル、3−クロロベンジル、4−
クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、3,4−
ジクロロベンジル、2−ブロモベンジル、3−ブロモベ
ンジル、4−ブロモベンジル、2,4−ジブロモベンジ
ル、3,4−ジブロモベンジル、4−クロロ−2−フル
オロベンジル、2−クロロ−4−フルオロベンジル基等
が挙げられる。
【0011】R3 で示される低級アルケニル基として
は、例えばビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、
アリル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3
−ペンテニル、4−ヘキセニル基等の炭素数2〜6の直
鎖状又は分枝状のアルケニル基を例示できる。
【0012】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基を
例示できる。
【0013】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−
ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直
鎖状又は分枝状のアルコキシ基を例示できる。
【0014】ジ低級アルキルアミノ基としては、例えば
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、
ジブチルアミノ基等の炭素数2〜8のジアルキルアミノ
基が挙げられる。
【0015】水酸基を有する低級アルキル基としては、
例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒド
ロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−
ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、5−
ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル基等の水
酸基を1個又は2個含む炭素数1〜6の直鎖状又は分枝
状のアルキル基を例示できる。
【0016】低級アルコキシ基を有する低級アルキル基
としては、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、2
−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシ
プロピル、4−エトキシブチル、6−プロポキシヘキシ
ル、5−イソプロポキシペンチル、2−ペンチルオキシ
エチル、2−ヘキシルオキシエチル基等のアルコキシ部
分及びアルキル部分がそれぞれ炭素数1〜6であるアル
コキシアルキル基を例示できる。
【0017】ジ低級アルキルアミノ基を有する低級アル
キル基としては、例えばジメチルアミノメチル、ジメチ
ルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジエチルアミ
ノエチル、ジプロピルアミノエチル、ジブチルアミノエ
チル、ジブチルアミノヘキシル基等のアルキル部分がい
ずれも炭素数1〜6であるジアルキルアミノアルキル基
を例示できる。
【0018】本発明の好ましい化合物は、一般式(I)
においてR1 が水素原子、R2 がフェニル環上に置換基
としてハロゲン原子をするベンジル基、R3 がフェニル
環上にハロゲン原子を有してもよいベンジル基又は置換
基として水酸基、低級アルコキシ基、ジ低級アルキルア
ミノ基、フラニル基、チエニル基もしくはピリジル基か
らなる群から選ばれた基を有することのある低級アルキ
ル基である2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導
体である。
【0019】本発明の最も好ましい化合物は、R1 が水
素原子、R2 がフェニル環上に置換基としてハロゲン原
子を1又は2個有するベンジル基、R3 が低級アルキル
基である2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体
である。R3 の低級アルキル基の中ではエチル基及びn
−プロピル基が特に好ましい。
【0020】一般式(I)で表される本発明化合物は、
例えば下記反応工程式に従い製造することができる。
【0021】
【化3】
【0022】〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記に同
じ。R4 及びR5 は一方がフェニル環上に置換基として
ハロゲン原子を有してもよいベンジル基を、他方はアシ
ル基を示す。〕R4 及びR5 で示されるアシル基として
は、例えば特開昭62−149696号公報等に記載
の、通常の糖のヒドロキシ基を保護するのに用いられる
ものであればいずれでもよい。代表的具体例としては、
例えばアセチル、トリクロロアセチル等のハロゲン原子
で置換されてもよい炭素数2〜6のアルカノイル基、ベ
ンゾイル基、p−クロロベンゾイル基等のp位が置換さ
れていてもよいベンゾイル基等が挙げられる。
【0023】以下に上記反応工程式の各工程について説
明する。
【0024】<A工程>一般式(II)で表される公知化
合物を適当な有機溶媒中、塩基の存在下にハロゲン化剤
と反応させ、続いて更に塩基を加え、一般式 R3 −O
H 〔式中R3は前記に同じ。〕で表されるアルコール
類と反応させることにより、一般式(III )で表される
化合物が製造される。
【0025】溶媒としては反応に関与しないものであれ
ば特に制限はなく、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、アセトニトリル等の非プロト
ン溶媒等やこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0026】ハロゲン化剤としては、通常水酸基のハロ
ゲン化に用いられる従来公知の試薬を広く用いることが
でき、例えば五塩化リン、オキシ塩化リン、塩化チオニ
ル等を挙げることができる。また塩基としては、従来公
知のものを広く使用でき、例えばN−メチルイミダゾー
ル、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノ
ピリジン、N−メチルモルホリン等の有機アミン類を挙
げることができる。
【0027】上記各種試薬の使用量としては、特に制限
されるものではないが、一般式(II)で表される化合物
に対し、塩基を3〜60倍モル量、ハロゲン化剤を1〜
20倍モル量、追加して加える塩基を3〜100倍モル
量、一般式 R3 −OH で表されるアルコール類を2
〜500倍モル量それぞれ用いるのが好ましい。反応温
度は通常−100℃〜100℃、好ましくは−20℃〜
40℃であり、反応時間は10分〜5日間、好ましくは
1〜24時間で反応は有利に進行する。
【0028】<B工程>A工程で得られた一般式(III
)で表される化合物を塩基の存在下、アルコール中も
しくはアルコールと不活性溶媒の混液中でアシル基の脱
保護を行うことにより一般式(I)で表される本発明化
合物が製造される。
【0029】塩基としては特に制限はなく、例えばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン等の有機アミン類、炭
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
無機塩基類、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート等のアルコラート類を例示できる。アルコールとし
ては、メタノール、エタノール及び一般式 R3 −OH
で表されるアルコール類が使用できる。不活性溶媒と
しては反応に関与しないものであれば特に制限はなく、
例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等を挙げ
ることができる。
【0030】塩基の使用量としては、特に制限されるも
のではないが、一般式(III )で表される化合物に対
し、触媒量〜50倍モル量用いるのが好ましい。反応温
度は通常−20℃〜100℃、好ましくは−20℃〜2
0℃であり、反応時間は1分〜6時間、好ましくは30
分〜1時間で反応は有利に進行する。
【0031】上記アシル基の脱保護反応の終了後におい
て、反応混合物中に塩基が残存している場合には、アミ
ノ基の脱保護後に中和剤を用いて中和処理する必要があ
る。用いられる中和剤としては、特に制限はなく、例え
ばギ酸、酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸、トリ
エチルアミン塩酸塩等の三級アミン塩あるいはシリカゲ
ル、イオン交換樹脂等を挙げることができる。この中和
処理は、常法により行なえばよい。
【0032】上記各反応工程で得られる目的化合物は、
従来から行なわれている慣用手段、例えばカラムクロマ
トグラフィー、再結晶、減圧蒸留等により反応混合物か
ら単離、精製される。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び薬理試験結果を掲げて本発
明をより一層明らかにする。
【0034】実施例1 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−エチル−5−フルオロウリジン(化合物1)の
合成 1−メチルイミダゾール15.9mlをアセトニトリル
108mlに溶解し、更に氷冷下撹拌しながらオキシ塩
化リン5.6mlを滴下した。10分間撹拌後、5’−
O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジル)−
2’−デオキシ−5−フルオロウリジン8.03gのア
セトニトリル溶液20mlを加え、反応混合物を室温に
戻し2時間撹拌した後、エタノール60mlを加えた。
次いで−20℃に冷却しながら、トリエチルアミン2
6.5mlを滴下し、反応混合物を室温下24時間撹拌
後、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチ
ル150mlを加え、水、飽和食塩水で洗浄した後、硫
酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン−酢酸エチ
ル(1:1))で精製し、油状物質として5’−O−ア
セチル−3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デ
オキシ−4−O−エチル−5−フルオロウリジン6.4
gを得た。この油状物質をエタノール85mlに溶解
し、更にナトリウムエチラート200mgのエタノール
溶液15mlを室温下に加え、一夜撹拌した。反応混合
物にシリカゲルを加えた後、溶媒を留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム−エ
タノール(25:1))で精製し、標記化合物3.4g
を得た(収率70%)。
【0035】融点:105−105.5℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.33(3H,
t,J=7.0Hz)、2.06−2.17(1H,
m)、2.42−2.49(1H,m)、3.60−
3.67(2H,m)、4.08−4.09(1H,
m)、4.14−4.20(1H,m)、4.39(2
H,q,J=7.0Hz)、4.53(2H,s)、
5.25(1H,t,J=4.9Hz,D2 O添加によ
り消失)、6.08(1H,t,J=5.9Hz)、
7.37(2H,d,J=8.6Hz)、7.43(2
H,d,J=8.6Hz)、8.45(1H,d,J=
6.9Hz)。
【0036】実施例2〜3 実施例1で用いた5’−O−アセチル−3’−O−(4
−クロロベンジル)−2’−デオキシ−5−フルオロウ
リジンの代わりに5’−O−アセチル−3’−O−(4
−クロロ−2−フルオロベンジル)−2’−デオキシ−
5−フルオロウリジンを用い、4位の置換基に相当する
アルコール並びにアルコラートを用い実施例1と同様に
して、下記第1表に示す化合物2及び化合物3を合成し
た。
【0037】実施例4 3’−O−(2,4−ジクロロベンジル)−2’−デオ
キシ−4−O−メチル−5−フルオロウリジン(化合物
4)の合成 1−メチルイミダゾール17.9mlをアセトニトリル
120mlに溶解し、更に氷冷下撹拌しながらオキシ塩
化リン6.25mlを滴下し、次に5’−O−アセチル
−3’−O−(2,4−ジクロロベンジル)−2’−デ
オキシ−5−フルオロウリジン10gを加えた。反応混
合物を室温に戻し2時間撹拌した後、メタノール52m
lを加えた。次いで−20℃に冷却しながら、トリエチ
ルアミン29.6mlを滴下した後、反応混合物を減圧
下に溶媒留去した。得られた残渣に酢酸エチル200m
lを加え、水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;ジクロロメタン−メタノール(2
0:1))で精製し、油状物質として5’−O−アセチ
ル−3’−O−(2,4−ジクロロベンジル)−2’−
デオキシ−4−O−メチル−5−フルオロウリジン5.
28gを得た。この油状物質をメタノール30mlに溶
解し、更にナトリウムメチラート670mgのメタノー
ル溶液7.7mlを室温下に加え、4時間撹拌した。反
応混合物を強酸性イオン交換樹脂(ダウエックス50W
+ フォーム ダウケミカル社製)で中和し、樹脂を
濾去した後、濾液を濃縮した。析出した結晶を水洗した
後、減圧下乾燥し、標記化合物4.58gを得た(収率
46%)。物性値を第1表に示す。
【0038】実施例5 実施例4で用いた5’−O−アセチル−3’−O−
(2,4−ジクロロベンジル)−2’−デオキシ−5−
フルオロウリジンの代わりに5’−O−アセチル−3’
−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−5−
フルオロウリジンを用い、4位の置換基に相当するn−
プロパノール並びにナトリウムn−プロピラートを用い
実施例4と同様にして、第1表に示す化合物5を合成し
た。
【0039】実施例6 2’−デオキシ−4−O−エチル−3’−O−(2,4
−ジフルオロベンジル)−5−フルオロウリジン(化合
物6)の合成 5’−O−アセチル−2’−デオキシ−3’−O−
(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フルオロウリジ
ン4.2gをアセトニトリル50mlに溶解し、更に1
−メチルイミダゾール8mlを加えた後、氷冷下にオキ
シ塩化リン2.9mlを加えた。室温で30分間撹拌し
た後、エタノール30mlを加えた。次いで0℃に冷却
しながら、トリエチルアミン13.2mlを滴下した。
この反応混合物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を留去
した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、水洗した後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン−酢酸エチ
ル(1:2))で精製し、油状物質として5’−O−ア
セチル−2’−デオキシ−4−O−エチル−3’−O−
(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フルオロウリジ
ン3.2gを得た。この油状物質をエタノール10ml
に溶解し、更にナトリウムエチラート680mgのエタ
ノール溶液20mlを室温下に加え、15分撹拌した。
反応混合物を酢酸で中和した後、溶媒を留去した。残渣
に酢酸エチルを加え、水洗した後硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去して標記化合物2.13gを得た
(収率65%)。物性値を第1表に示す。
【0040】実施例7 実施例6で用いたエタノール並びにナトリウムエチラー
トの代わりにn−プロパノール並びにナトリウムn−プ
ロピラートを用い実施例6と同様にして、第1表に示す
化合物7を合成した。
【0041】実施例8〜10 実施例6で用いた5’−O−アセチル−2’−デオキシ
−3’−O−(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フ
ルオロウリジンの代わりに5’−O−アセチル−3’−
O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−5−フ
ルオロウリジンを用い、4位の置換基に相当するアルコ
ール並びにアルコラートを用い実施例6と同様にして、
第1表に示す化合物8〜化合物10を合成した。
【0042】実施例11〜12 実施例6で用いた5’−O−アセチル−2’−デオキシ
−3’−O−(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フ
ルオロウリジンの代わりに5’−O−アセチル−3’−
O−(2,4−ジクロロベンジル)−2’−デオキシ−
5−フルオロウリジンを用い、4位の置換基に相当する
アルコール並びにアルコラートを用い実施例6と同様に
して、第1表に示す化合物11〜化合物12を合成し
た。
【0043】実施例13 実施例6で用いた5’−O−アセチル−2’−デオキシ
−3’−O−(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フ
ルオロウリジンの代わりに5’−O−アセチル−3’−
O−(4−クロロ−2−フルオロベンジル)−2’−デ
オキシ−5−フルオロウリジンを用い、4位の置換基に
相当するアルコール並びにアルコラートを用い実施例6
と同様にして、第1表に示す化合物13を合成した。
【0044】実施例14 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−(3−ピリジルメチル)−5−フルオロウリジ
ン(化合物14)の合成 1−メチルイミダゾール12.8mlをアセトニトリル
40mlに溶解し、更に氷冷下撹拌しながらオキシ塩化
リン4.48mlを滴下した。10分間撹拌後、5’−
O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジル)−
2’−デオキシ−5−フルオロウリジン6.64gを加
え、反応混合物を室温に戻し2時間撹拌した後、3−ピ
リジルメタノール17.5gを加えた。次いで氷冷しな
がらトリエチルアミン8mlを加え、反応混合物を室温
下18時間撹拌後、減圧下に溶媒を留去した。得られた
残渣に酢酸エチル150mlを加え、水洗した後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、結晶の5’
−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジル)−
2’−デオキシ−4−O−(3−ピリジルメチル)−5
−フルオロウリジン4.02gを得た。次に予め3−ピ
リジンメタノールのジメチルホルムアミド溶液に水素化
ナトリウムを加えて調製した溶液にこの結晶3.78g
を加え、室温で45分間撹拌した。次いでトリエチルア
ミン塩酸塩2.2gを加えた後、ジエチルエーテルを加
え、水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ジクロロメタン−アセトン(2:1))で精製し、標記
化合物1.6gを得た(収率23%)。物性値を第1表
に示す。
【0045】実施例15〜16 実施例14で用いた3−ピリジンメタノールの代わりに
4位の置換基に相当するアルコールを用い実施例14と
同様にして、第1表に示す化合物15〜化合物16を合
成した。
【0046】実施例17 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−メチル−5−フルオロウリジン(化合物17)
の合成 1−メチルイミダゾール19.3mlをアセトニトリル
131mlに溶解し、更に氷冷下撹拌しながらオキシ塩
化リン6.77mlを滴下した。次に5’−O−アセチ
ル−3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキ
シ−5−フルオロウリジン10gのアセトニトリル28
ml溶液を加え、反応混合物を室温に戻し3時間撹拌し
た後、メタノール54mlを加えた。次いで−20℃に
冷却しながらトリエチルアミン23.3gを滴下し、反
応混合物を室温下24時間撹拌後、減圧下に溶媒を留去
した。得られた残渣に酢酸エチル200mlを加え、
水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して、結晶の5’−O−アセチル−
3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−メチル−5−フルオロウリジン6.03gを得
た。この結晶をメタノール30mlに溶解し、更に室温
下にナトリウムメチラート1.1gのメタノール溶液1
1mlを加え、30分撹拌した。反応混合物中に析出し
た結晶を濾取し、水洗した後、乾燥し、標記化合物4.
3gを得た(収率46%)。物性値を第1表に示す。
【0047】実施例18 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−(2−テニル)−5−フルオロウリジン(化合
物18)の合成 5’−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジ
ル)−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン8.26
gをアセトニトリル100mlに溶解し、更に1−メチ
ルイミダゾール16mlを加えた後、氷冷下にオキシ塩
化リン5.72mlを加えた。室温で30分撹拌した
後、2−チオフェンメタノール18.9mlを加えた。
次いで0℃に冷却しながらトリエチルアミン26.6m
lを加え、反応混合物を室温下17時間撹拌後、溶媒を
留去した。得られた残渣に酢酸エチル250mlを加
え、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n
−ヘキサン−酢酸エチル(1:2))で精製し、結晶の
5’−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジ
ル)−2’−デオキシ−4−O−(2−テニル)−5−
フルオロウリジン4.18gを得た。この結晶1.8g
をトリエチルアミン0.6ml、メタノール6ml、ク
ロロホルム3mlの混液に溶解し、3日間室温下で撹拌
した。溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;n−ヘキサン−酢酸エチル(2:
3))で精製し、更にn−ヘキサン・酢酸エチルより再
結晶して標記化合物1.06gを得た(収率13%)。
物性値を第1表に示す。
【0048】実施例19〜21 実施例18で用いた2−チオフェンメタノールの代わり
に4位の置換基に相当するアルコールを用い実施例18
と同様にして、第1表に示す化合物19〜化合物21を
合成した。
【0049】実施例22 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−(2−ジエチルアミノエチル)−5−フルオロ
ウリジン(化合物22)の合成 5’−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジ
ル)−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン4.13
gをアセトニトリル50mlに溶解し、更に1−メチル
イミダゾール8mlを加えた後、氷冷下にオキシ塩化リ
ン2.86mlを加えた。室温で30分撹拌した後、2
−ジエチルアミノエタノール13.3mlを加えた。次
いで0℃に冷却しながらトリエチルアミン13.3ml
を加え、反応混合物を室温下2.5時間撹拌後、溶媒を
留去した。得られた残渣に酢酸エチル150mlを加
え、水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ク
ロロホルム−メタノール(15:1))で精製し、油状
物質の5’−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベ
ンジル)−2’−デオキシ−4−O−(2−ジエチルア
ミノエチル)−5−フルオロウリジン2.99gを得
た。この油状物質をメタノール5ml、トリエチルアミ
ン0.92mlの混液に溶解し、室温下27時間撹拌し
た。溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液;クロロホルム−メタノール(10:
1))で精製し、標記化合物0.96gを得た(収率2
0%)。物性値を第1表に示す。
【0050】実施例23〜24 実施例22で用いた2−ジエチルアミノエタノールの代
わりに4位の置換基に相当するアルコール又はフェノー
ルを用い実施例22と同様にして、第1表に示す化合物
23〜化合物24を合成した。
【0051】実施例25 3’−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−
4−O−(2−ヒドロキシエチル)−5−フルオロウリ
ジン(化合物25)の合成 5’−O−アセチル−3’−O−(4−クロロベンジ
ル)−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン4.13
gをアセトニトリル50mlに溶解し、更に1−メチル
イミダゾール8mlを加えた後、氷冷下にオキシ塩化リ
ン2.86mlを加えた。室温で30分撹拌した後、2
−アセトキシエタノール12mlを加えた。次いで0℃
に冷却しながらトリエチルアミン13.3mlを加え、
反応混合物を室温下2時間撹拌後、溶媒を留去した。得
られた残渣に酢酸エチル150mlを加え、水洗した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン−酢
酸エチル(1:3))で精製し、油状物質の4−O−
(2−アセトキシエチル)−5’−O−アセチル−3’
−O−(4−クロロベンジル)−2’−デオキシ−5−
フルオロウリジン4.61gを得た。この油状物質3.
9gをメタノール10ml、トリエチルアミン1.2m
lの混液に溶解し、室温下20時間撹拌した。溶媒を留
去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液;クロロホルム−メタノール(20:1))で精製
し、標記化合物0.74gを得た(収率18%)。物性
値を第1表に示す。
【0052】実施例26 2’−デオキシ−3’−O−(2,4−ジフルオロベン
ジル)−4−O−メチル−5−フルオロウリジン(化合
物26)の合成 5’−O−アセチル−2’−デオキシ−3’−O−
(2,4−ジフルオロベンジル)−5−フルオロウリジ
ン5gをアセトニトリル80mlに溶解し、更に1−メ
チルイミダゾール9.6mlを加えた後、氷冷下にオキ
シ塩化リン3.4mlを加えた。室温で30分撹拌した
後、メタノール40mlを加えた。次いで0℃に冷却し
ながらトリエチルアミン16mlを加え、反応混合物を
室温下20分間撹拌後、溶媒を留去した。得られた残渣
に酢酸エチル150mlを加え、水洗した後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;n−ヘキサン−酢酸エチル
(1:1))で精製し、油状物質の5’−O−アセチル
−2’−デオキシ−3’−O−(2,4−ジフルオロベ
ンジル)−4−O−メチル−5−フルオロウリジン4.
37gを得た。この油状物質4.35gをメタノール4
0mlに溶解し、トリエチルアミン1.6mlを加え、
室温下16時間撹拌した。溶媒を留去した後、無色粉末
結晶の標記化合物3.37gを得た(収率67%)。物
性値を第1表に示す。
【0053】実施例27 5’−O−(2,4−ジクロロベンジル)−2’−デオ
キシ−4−O−エチル−5−フルオロウリジン(化合物
27)の合成 3’−O−アセチル−5’−O−(2,4−ジクロロベ
ンジル)−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン2.
24gをアセトニトリル35mlに溶解し、更に1−メ
チルイミダゾール4mlを加えた後、氷冷下にオキシ塩
化リン1.4mlを加えた。室温で1.5時間撹拌した
後、エタノール17.6mlを加えた。次いで0℃に冷
却しながら、トリエチルアミン6.95mlを滴下し
た。この反応混合物を室温で1.5時間撹拌した後、溶
媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、水洗
した後、硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮し、3’
−O−アセチル−5’−O−(2,4−ジクロロベンジ
ル)−2’−デオキシ−4−O−エチル−5−フルオロ
ウリジンを含有する油状物質3gを得た。この油状物質
をエタノール30mlに溶解し、ナトリウムエチラート
72mgを加え、氷冷下、45分攪拌した。反応混合物
を酢酸0.1mlで中和した後、溶媒を留去した。残渣
に酢酸エチルを加え、水洗した後硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去して標記化合物1.32gを得た
(収率61%)。物性値を第1表に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】
【表10】
【0064】
【表11】
【0065】
【表12】
【0066】
【表13】
【0067】
【表14】
【0068】薬理試験例1 本発明化合物の抗腫瘍効果の試験結果を次に示す。
【0069】実験方法 ラット可移植性腫瘍吉田肉腫細胞2×104 個を雄性ド
ンリュー/シーアールジェイ(Donryu/CRJ)
ラット(150〜165g)の背部皮下に移植した。検
体は0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水の
懸濁液とし、該液を一群7匹のラットに1.0ml/1
00g体重となる容積割合で、腫瘍移植日の翌日より1
日1回連日7日間経口投与した。また対照群には、検体
を含まない上記溶液の1.0ml/100g体重を同様
に1日1回連日7日間経口投与した。
【0070】移植から8日後、各検体についてそれぞれ
の投与量での平均腫瘍重量を測定し、これらを対照群に
おける平均腫瘍重量と対比した。用量−応答曲線より5
0%腫瘍抑制量(ED50)を、用量−体重変化曲線より
体重増加を50%抑制する投与量(BWC50)を求め、
治療係数T.I.(BWC50/ED50)を求めた。結果
を第2表に示す。
【0071】
【表15】
【0072】比較化合物1:3’−O−(4−クロロ−
2−フルオロベンジル)−2’−デオキシ−5−フルオ
ロウリジン 比較化合物2:2’−デオキシ−4−O−n−プロピル
−5−フルオロウリジン 比較化合物3:2’−デオキシ−4−O−(4−フルオ
ロベンジル)−3’,5’−ジ−O−n−ペンタノイル
−5−フルオロウリジン(特開昭57−109722号
公報記載化合物) FdUrd(CVI ):2’−デオキシ−5−フルオロウ
リジンの持続点滴静注投与 FdUrd(iv):2’−デオキシ−5−フルオロウリ
ジンの静注投与 第2表の結果より、本発明化合物は、既知化合物である
3’−O−(4−クロロ−2−フルオロベンジル)−
2’−デオキシ−5−フルオロウリジン、2’−デオキ
シ−4−O−n−プロピル−5−フルオロウリジン、
2’−デオキシ−4−O−(4−フルオロベンジル)−
3’,5’−ジ−O−n−ペンタノイル−5−フルオロ
ウリジン及び2’−デオキシ−5−フルオロウリジンに
比較して効力は強く且つ治療係数が大きく優れた制癌効
果を示すことが判る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】2’−デオキシ−5−フルオロウリジン
(以下「FdUrd」という)はin vitro試験では腫瘍
細胞の増殖を強く抑制することが知られているが、in v
ivo 試験においては分解酵素であるチミジン(ウリジ
ン)ホスホリラーゼの影響を受けて良好な治療係数を得
ることができず、現在まで制癌剤として広く使用される
には至っていない。唯一持続投与法によってのみ特定臓
器癌に対する治療が行われているが(Cancer 57 492-498
(1986) 、J.Urol. 139 259-262 (1988))、このことは
FdUrdの有効血中濃度を長時間持続することができ
ればFdUrdが臨床上有用な制癌剤となり得る可能性
を示唆している。FdUrdの誘導体化によってこの点
の改善を図る試みが種々なされてきたが(特開昭56−
113797号公報、特開昭57−109722号公
報、特開昭58−99499号公報、特開昭61−23
8797号公報)、いずれもFdUrdの有効血中濃度
を長時間持続させようとすればそれに伴ってFdUrd
の血中最高濃度も上昇するものであったため、下痢等の
副作用が現れ、十分な臨床効果が得られていない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明の好ましい化合物は、一般式(I)
においてR1 が水素原子、R2 がフェニル環上に置換基
としてハロゲン原子をするベンジル基、R3 がフェニ
ル環上にハロゲン原子を有してもよいベンジル基又は置
換基として水酸基、低級アルコキシ基、ジ低級アルキル
アミノ基、フラニル基、チエニル基もしくはピリジル基
からなる群から選ばれた基を有することのある低級アル
キル基である2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘
導体である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】上記アシル基の脱保護反応の終了後におい
て、反応混合物中に塩基が残存している場合には、ア
基の脱保護後に中和剤を用いて中和処理する必要があ
る。用いられる中和剤としては、特に制限はなく、例え
ばギ酸、酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の無機酸、トリ
エチルアミン塩酸塩等の三級アミン塩あるいはシリカゲ
ル、イオン交換樹脂等を挙げることができる。この中和
処理は、常法により行なえばよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【表3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】
【表7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】移植から8日後、各検体についてそれぞれ
の投与量での平均腫瘍重量を測定し、これらを対照群に
おける平均腫瘍重量と対比した。用量−腫瘍縮小曲線よ
り50%腫瘍抑制量(ED50)を、用量−体重変化曲線
より体重増加を50%抑制する投与量(BWC50)を求
め、治療係数T.I.(BWC50/ED50)を求めた。
結果を第2表に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は一方が水素原子を示し、他方は
    フェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有してもよ
    いベンジル基を示す。R3 はフェニル環上にハロゲン原
    子を有してもよいベンジル基、フェニル基、低級アルケ
    ニル基又は置換基として水酸基、低級アルコキシ基、ジ
    低級アルキルアミノ基、フラニル基、チエニル基もしく
    はピリジル基からなる群から選ばれた基を有することの
    ある低級アルキル基を示す。〕で表される2’−デオキ
    シ−5−フルオロウリジン誘導体。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、R2 がフェニル環上に
    置換基としてハロゲン原子を有するベンジル基、R3
    フェニル環上にハロゲン原子を有してもよいベンジル基
    又は置換基として水酸基、低級アルコキシ基、ジ低級ア
    ルキルアミノ基、フラニル基、チエニル基もしくはピリ
    ジル基からなる群から選ばれた基を有することのある低
    級アルキル基である請求項1記載の2’−デオキシ−5
    −フルオロウリジン誘導体。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子、R2 がフェニル環上に
    置換基としてハロゲン原子を1又は2個有するベンジル
    基、R3 が低級アルキル基である請求項1記載の2’−
    デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体。
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