JPH09328497A - 4’−フルオロメチルヌクレオシド - Google Patents

4’−フルオロメチルヌクレオシド

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JPH09328497A
JPH09328497A JP8267917A JP26791796A JPH09328497A JP H09328497 A JPH09328497 A JP H09328497A JP 8267917 A JP8267917 A JP 8267917A JP 26791796 A JP26791796 A JP 26791796A JP H09328497 A JPH09328497 A JP H09328497A
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JP
Japan
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group
fluoromethyl
ribofuranosyl
formula
compound
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Application number
JP8267917A
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English (en)
Inventor
Kenji Kitano
健司 北濃
Shinji Miura
信仕 三浦
Hiromu Meguro
煕 目黒
Hiroshi Orui
洋 大類
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Yamasa Shoyu KK
Original Assignee
Yamasa Shoyu KK
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、新規で有用な4'−フルオロ
メチルヌクレオシドを提供することを目的とする。 【解決手段】 抗腫瘍剤として有用な式[I]で表され
る4'−フルオロメチルヌクレオシドを提供する。 【化1】 (式中、Bは、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
ル基、アルケニル基、ハロアルケニル基、アルキニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、水酸基、ヒドロキシ
アミノ基、アミノキシ基、アルコキシ基、メルカプト
基、アルキルメルカプト基、アリール基、アリールオキ
シ基、シアノ基によって置換されていてもよいピリミジ
ン塩基を示し、R1及びR2は同一でも相違していてもよ
く、水素原子または水酸基を示し、R3は水素原子また
はリン酸残基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、4’−フルオロメチル
ヌクレオシド及びその用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗HIV剤の開発を目的として、ヌクレ
オシドの糖部4’位が修飾された化合物(4’−置換ヌ
クレオシド)の合成及びその生物活性がシンテックス・
リサーチのグループ(J. Med. Chem., 35, 1440-1451(1
992)、Tetrahedron Lett., 33,37-40(1992), Tetrahedr
on Lett., 33, 41-44(1992))と東北大学/アサヒビー
ルのグループ(Biosci. Biotech. Biochem., 57, 1433-
1438(1993)、Nucleosides & Nucleotides, 15, 287-304
(1996)、特開平6−80688号)から報告されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記報告書に報告され
ている4’−置換ヌクレオシドの中には、顕著な抗HI
V活性を有する化合物がいくつか見いだされいるが、同
時に強い細胞毒性も認められ、抗HIV剤としての開発
は見送られている。最近、フッ素原子を有する糖が医薬
品の有効成分の重要な構成単位として注目されている。
例えば、含フッ素糖を有するヌクレオシドとしては、ジ
ェムシタビン(特開昭59−175498号)、2’−
デオキシ−2’−フルオロメチリデンシチジン(特開平
2−178272号)などが知られており、これらは優
れた抗腫瘍活性を示し、その開発動向が注目されている
化合物である。そこで、本発明者らは、4’位にフッ素
原子を有する官能基で修飾された4’−置換ヌクレオシ
ドをドラックデザインし、その合成を行った。したがっ
て、本発明は、当該4’−置換ヌクレオシドの合成法を
確立するとともに、該方法により取得される新規で有用
な化合物の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、4’−メ
チルヌクレオシド類(特開平6ー80688号)の合成
法を参考に、4’−フルオロメチルヌクレオシドを合成
することに成功し、得られた化合物が優れた抗腫瘍活性
を有することを確認し、本願発明を完成させた。すなわ
ち、本発明は下記式[I]で表される4’−フルオロメ
チルヌクレオシドに関するものである。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Bは、ハロゲン原子、アルキル
基、ハロアルキル基、アルケニル基、ハロアルケニル
基、アルキニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、水酸
基、ヒドロキシアミノ基、アミノキシ基、アルコキシ
基、メルカプト基、アルキルメルカプト基、アリール
基、アリールオキシ基、シアノ基によって置換されてい
てもよいピリミジン塩基を示し、R1及びR2は同一でも
相違していてもよく、水素原子または水酸基を示し、R
3は水素原子またはリン酸残基を示す。) また、本発明は、上記式[I]で表される4’−フルオ
ロメチルヌクレオシドと薬学的に許容される担体とを含
有してなる医薬組成物に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)化合物 本発明化合物は、前記式[I]で表されるものであり、
1、R2及びR3は前記定義の通りである。また、Bで
表されるピリミジン塩基は、ハロゲン原子、アルキル
基、ハロアルキル基、アルケニル基、ハロアルケニル
基、アルキニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、水酸
基、ヒドロキシアミノ基、アミノキシ基、アルコキシ
基、メルカプト基、アルキルメルカプト基、アリール
基、アリールオキシ基、シアノ基などの置換基を有して
いてもかまわない。なお、置換基の数及び置換位置は特
に制限されるものではない。
【0008】置換基としてのハロゲン原子としては、塩
素、フッ素、ヨウ素、臭素が例示される。アルキル基と
しては、メチル、エチル、プロピルなどの炭素数1〜7
の低級アルキル基が例示される。ハロアルキル基として
は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、ブロモメチル、ブロモエチルなどの炭素数1〜
7のアルキルを有するハロアルキル基が例示される。ア
ルケニル基としては、ビニル、アリルなどの炭素数2〜
7のアルケニル基が例示される。ハロアルケニル基とし
ては、ブロモビニル、クロロビニルなどの炭素数2〜7
のアルケニルを有するハロアルケニル基が例示される。
アルキニル基としては、エチニル、プロピニルなどの炭
素数2〜7のアルキニル基が例示される。アルキルアミ
ノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノなどの炭素
数1〜7のアルキルを有するアルキルアミノ基が例示さ
れる。
【0009】アルコキシ基としては、メトキシ、エトキ
シなどの炭素数1〜7のアルコキシ基が例示される。ア
ルキルメルカプト基としては、メチルメルカプト、エチ
ルメルカプトなどの炭素数1〜7のアルキルを有するア
ルキルメルカプト基が例示される。アリール基として
は、フェニル基;メチルフェニル、エチルフェニルなど
の炭素数1〜5のアルキルを有するアルキルフェニル
基;メトキシフェニル、エトキシフェニルなどの炭素数
1〜5のアルコキシを有するアルコキシフェニル基;ジ
メチルアミノフェニル、ジエチルアミノフェニルなどの
炭素数1〜5のアルキルアミノを有するアルキルアミノ
フェニル基;クロロフェニル、ブロモフェニルなどのハ
ロゲノフェニル基などが例示される。
【0010】このようなピリミジン塩基を具体的に例示
すれば、シトシン、ウラシル、5ーフルオロシトシン、
5ーフルオロウラシル、5ークロロシトシン、5ークロ
ロウラシル、5ーブロモシトシン、5ーブロモウラシ
ル、5ーヨードシトシン、5ーヨードウラシル、5ーメ
チルシトシン、5ーメチルウラシル(チミン)、5ーエ
チルシトシン、5ーエチルウラシル、5ーフルオロメチ
ルシトシン、5ーフルオロウラシル、5ートリフルオロ
シトシン、5ートリフルオロウラシル、5ービニルウラ
シル、5ーブロモビニルウラシル、5ークロロビニルウ
ラシル、5ーエチニルシトシン、5ーエチニルウラシ
ル、5ープロピニルウラシル、ピリミジンー2ーオン、
4ーヒドロキシアミノピリミジンー2ーオン、4ーアミ
ノオキシピリミジンー2ーオン、4ーメトキシピリミジ
ンー2ーオン、4ーアセトキシピリミジンー2ーオン、
4ーフルオロピリミジンー2ーオン、5ーフルオロピリ
ミジンー2ーオンなどが挙げられる。
【0011】代表的な化合物を具体的に例示すれば、た
とえば以下に示す化合物またはそのを5’−リン酸エス
テルが挙げられる。 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
ウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)ウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)ウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−フルオロウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−フルオロウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−フルオロウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ヨードウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ヨードウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ヨードウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ブロモウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ブロモウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ブロモウラシル
【0012】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−クロロウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
チミン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)チミン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)チミン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−エチルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−エチルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−エチルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−クロロエチルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロエチルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロエチルウラシル
【0013】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−ビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ビニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ブロモビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ブロモビニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ブロモビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−クロロビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロビニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロビニルウラシル
【0014】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−ヨードビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ヨードビニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ヨードビニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−エチニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−エチニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−エチニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−プロピニルウラシル 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−プロピニルウラシル 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−プロピニルウラシル
【0015】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)シトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)シトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)シトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−フルオロシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−フルオロシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−フルオロシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ヨードシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ヨードシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ヨードシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ブロモシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ブロモシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ブロモシトシン
【0016】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−クロロシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−メチルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−メチルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−メチルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−エチルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−エチルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−エチルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−クロロエチルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロエチルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロエチルシトシン
【0017】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−ビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ビニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−ブロモビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ブロモビニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ブロモビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−クロロビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−クロロビニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−クロロビニルシトシン
【0018】1−(4−フルオロメチル−β−D−リボ
フラノシル)−5−ヨードビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−ヨードビニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−ヨードビニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−エチニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−エチニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−エチニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−リボフラノシル)
−5−プロピニルシトシン 1−(4−フルオロメチル−β−D−アラビノフラノシ
ル)−5−プロピニルシトシン 1−(2−デオキシ−4−フルオロメチル−β−D−リ
ボフラノシル)−5−プロピニルシトシン
【0019】本発明化合物は、塩、水和物または溶媒和
物の形態であってもよい。そのような塩としては、R3
が水素原子である場合には塩酸塩または硫酸塩などの酸
付加物、R3がリン酸残基である場合にはナトリウム
塩、カリウム塩またはリチウム塩などのアルカリ金属
塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩もしくはア
ンモニウム塩などの薬学的に許容される任意の塩が例示
される。また、水和物または溶媒和物としては、本発明
の化合物またはその塩1分子に対し、0.1〜3.0分
子の水または溶媒が付着したものを例示することができ
る。さらに、本発明の化合物には、α体、β体、互変異
性体などの各種異性体も包含されうる。
【0020】(2)製造法 本発明化合物は、次に説明する2つ工程により製造する
ことができる。 第1工程;第1工程は、式[II]で表される化合物の
6位の水酸基をフッ素原子に置換し、式[III]で表
される化合物を得る工程である。
【0021】
【化3】
【0022】(式中、R4,R5,R6及びR7は水酸基の
保護基を示す。) 原料化合物は、式[II]で表されるリボース誘導体で
ある。R4、R5、R6およびR7で表される水酸基の保護
基としては、通常使用されるものであればよく、たとえ
ばエーテル系保護基、アシル系保護基、シリル系保護
基、アセタール系保護基などを例示することができる。
より具体的には、エーテル系保護基としては、メチルエ
ーテル、第3級ブチルエーテル、ベンジルエーテル、メ
トキシベンジルエーテル、トリチルエーテルなどを、ア
シル系保護基としてはアセチル、ベンゾイル、ピバロイ
ルなどを、シリル系保護基としてはtーブチルジメチル
シリル、tーブチルジフェニルシリルなどを、アセター
ル系保護基としてはイソプロピリデン、エチリデン、メ
チリデン、ベンジリデン、テトラヒドロピラニル、メト
キシメチルなどをそれぞれ使用することができる。この
ようなリボース誘導体は公知の方法(特開平6ー806
88号)により調製することができる。
【0023】式[II]で表される化合物の6位の水酸
基をフッ素原子に置換する方法としては、ジエチルアミ
ンーヘキサフルオロプロペン付加物、四フッ化硫黄、三
フッ化ジエチルアミノ硫黄のようなフッ素化剤を用いて
水酸基をフッ素原子に置換する方法(Bull. Chem. Soc.
Jpn.,51,1267(1978)、J. Org. Chem.,44,771(1979)、
J. Org. Chem.,40,574(1975))、または水酸基を一旦ハ
ロゲン化(例えばヨウ素化、臭素化、塩素化)もしくは
スルホン酸エステル化(例えばメタンスルホン酸エステ
ル、トルエンスルホン酸エステル、トリフルオロメタン
スルホン酸エステル)した後、必要によりクラウンエー
テル等の相間移動触媒存在下、フッ素化剤(例えばフッ
化カリウム、フッ化セシウム、フッ化アンモニウム、フ
ッ化テトラブチルアンモニウムなど)と反応させてフッ
素原子を導入する方法(J. Am. Chem. Soc.,96,2250(19
74)、J. Fluorine Chem.,35,677(1987)、Carbohydr. Re
s.,17,269(1971))を使用することができる。
【0024】この中でも三フッ化ジエチルアミノ硫黄に
よるフッ素化法が特に好ましく、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、ベンゼン、トルエンなどの溶媒中、必要によ
りアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、式[II]
で表される化合物1モルに対して1.1〜5モル好まし
くは1.5〜3モルの三フッ化ジエチルアミノ硫黄を用
い、0〜80℃好ましくは50〜60℃で0.5〜5時
間程度攪拌反応させることにより実施することができ
る。こうして得られた式[III]の化合物の単離精製
は、通常の保護された糖類の分離精製手段を適宜選択し
て用いればよく、例えば酢酸エチルと飽和炭酸水素ナト
リウム水で分配後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付すことにより行うことができる。
【0025】第2工程;第2工程は、式[III]で表
される化合物とBで表される塩基類とを縮合反応に付
し、所望により2’位水酸基をデオキシ化してデオキシ
体とするかまたは立体反転してアラビノ体にし、糖部の
水酸基の保護基を除去し、必要により5’位水酸基をリ
ン酸化して式[I]で表される化合物を得る工程であ
る。
【0026】
【化4】
【0027】(式中、B,R1,R2,R3,R4,R5
6及びR7は前記と同意義。) 式[III]で表される化合物とBで表される塩基類と
の縮合は、式[III]の化合物をルイス酸存在下Bで
表される塩基類と反応させることによって行うことがで
きる。Bで表される塩基類はシリル化したものを用いて
もよく、このようなシリル化した塩基類は公知の方法、
たとえばヘキサメチルジシラザンとトリメチルクロロシ
ラン中で加熱還流する方法により得ることができる。使
用するルイス酸としては、トリフルオロメタンスルホン
酸トリメチルシリル、四塩化すず、塩化亜鉛、ヨウ化亜
鉛、無水塩化アルミニウムなどが例示される。縮合反応
は、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリ
ル、トルエン等の有機溶媒中、必要によりアルゴン、窒
素などの不活性ガス雰囲気下、式[III]の化合物1
モルに対しBで表される塩基類1〜10モルおよびルイ
ス酸0.1〜10モルとを用い、−20〜150℃で3
0分〜3時間程度反応させることにより実施することが
できる。
【0028】2’位水酸基のデオキシ化は、2’位水酸
基をハロゲン体(ヨウ素、臭素、塩素)、フェノキシチ
オカルボニル体、チオカルボニルイミダゾール体、メチ
ルジチオカルボネート体等に変換した後、ラジカル開始
剤存在下、ラジカル還元剤により還元することによって
行うことができる。例えば、フェノキシチオカルボニル
体に導いてデオキシ化する場合、フェノキシチオカルボ
ニル化反応は、必要によりアルゴン、窒素等の不活性ガ
ス雰囲気下、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジ
クロロメタン等の有機溶媒中、ジメチルアミノピリジ
ン、ピリジン等の塩基共存下、2’位水酸基の保護基の
み除去された上記縮合物1モルに対してクロロチオノギ
酸フェニル1〜10モル、好ましくは1.1〜2モル用
い、0〜50℃で0.5〜5時間程度攪拌反応させるこ
とにより実施することができる。続けて行う還元反応
は、トルエン、ベンゼン等の有機溶媒中、必要によりア
ルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、アゾビスイソブ
チロニトリル等のラジカル開始剤存在下、上記フェノキ
シチオカルボニル体1モルに対して水素化トリブチルス
ズ等のラジカル還元剤1〜10モル、好ましくは2〜5
モル用い、50〜150℃で1〜5時間程度攪拌反応さ
せることにより実施される。
【0029】2’位水酸基の立体反転は、2,2’−ア
ンヒドロシクロヌクレオシドに変換後、加水分解するこ
とによって行うことができる。アンヒドロシクロ化反応
は、2’位水酸基をスルホン酸エステル体に誘導した後
塩基で処理するか、三フッ化ジエチルアミノ硫黄等のフ
ッ素化剤で処理することによって行うことができる。例
えば、三フッ化ジエチルアミノ硫黄によりアンヒドロシ
クロ化する場合、ジクロロメタン、トルエン等の有機溶
媒中、必要によりアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気
下、2’位水酸基の保護基のみ除去された上記縮合物1
モルに対して三フッ化ジエチルアミノ硫黄1.1〜5モ
ル、好ましくは1.5〜2モル用い、0℃〜室温で5分
〜2時間程度反応させることにより実施することができ
る。続けて行う加水分解反応は、適当な塩基または酸触
媒を用いて行うことができ、例えば塩基触媒を用いる場
合、エタノール等のアルコール系溶媒と水との混合溶媒
中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基存在
下、室温〜100℃で30分〜5時間程度反応させるこ
とにより実施できる。
【0030】また、目的化合物のBが4位にアミノ基を
有するピリミジン塩基である化合物の場合には、4位に
水酸基を有するピリミジン塩基である化合物から公知の
方法により変換することも可能である。具体的には、4
位の水酸基をクロル体、シリルオキシ体、アルキルオキ
シ体、スルホニルオキシ体、チオ体、アルキルチオ体、
トリアゾール体等に変換した後、アンモニアと反応させ
ればよく、例えばトリアゾール体を経由して変換する場
合、トリエチルアミン等の塩基およびオキシ塩化リン、
4ークロロフェニルホスホロジクロリデート等のリン酸
化剤の存在下、ジクロロメタン、アセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、ピリジン等の有機溶媒中(ただし、
ピリジンを使用する場合には必ずしもトリエチルアミン
等の塩基を共存させなくてもよい)、必要によりアルゴ
ン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、上記縮合物1モルに
対して1,2,4−トリアゾール1〜20モル、好まし
くは2〜10モルを用い、0℃〜室温で12〜72時間
程度攪拌反応させた後、反応混合物にアンモニア水を適
量加え、0℃〜室温で1〜12時間程度攪拌反応させる
ことによって実施できる。
【0031】このようにして得られたヌクレオシドの糖
部水酸基の保護基を除去し、R3が水素である本発明化
合物を得る。水酸基の保護基の除去は、使用した保護基
に応じ、酸性加水分解、アルカリ性加水分解、フッ化テ
トラブチルアンモニウム処理、接触還元などの通常の処
理方法から適宜選択して行えばよい。また、R3がモノ
リン酸残基、ジリン酸残基などのリン酸残基である化合
物を得る場合には、R3が水素原子である化合物をオキ
シ塩化リン、テトラクロロピロリン酸などのヌクレオシ
ドの5’位の選択的なリン酸化に使用されるリン酸化剤
と反応させることにより、遊離酸型または塩型の目的化
合物を得ることができる。本発明化合物は、一般のヌク
レオシド、ヌクレオチドの単離精製に使用されている方
法(例えば、再結晶法、イオン交換カラムクロマトグラ
フィー、吸着カラムクロマトグラフィーなど)を適宜組
み合せて分離精製することができる。このようにして得
られた化合物は、必要に応じて塩型とすることもでき
る。
【0032】(3)用途 本発明化合物は、後述の試験例に示すように優れた抗腫
瘍作用を有することから、これらを有効成分とする本発
明薬剤は、ガンの治療に有用である。本発明組成物の有
効成分である本発明化合物の投与量は、患者の年齢、体
重、疾病、患者の重篤度、薬物による忍容性、投与方法
などにより異なり、これらの条件を総合した上で適宜決
定されるものであるが、通常1日当たり0.001〜1
000mg/kg体重、好ましくは0.01〜100m
g/kg体重の範囲内から選ばれ、一回または複数回に
分けて投与される。投与方法は、経口、非経口、経腸、
局所投与などのいずれの経路によっても投与することが
できる。
【0033】本発明の化合物の製剤化に際しては、通常
使用される製剤用担体、賦形剤、その他の添加剤を含む
組成物として使用するのが普通である。担体としては、
乳糖、カオリン、ショ糖、結晶セルロース、コーンスタ
ーチ、タルク、寒天、ペクチン、ステアリン酸、ステア
リン酸マグネシウム、レシチン、塩化ナトリウムなどの
個体状担体、グリセリン、落花生油、ポリビニルピロリ
ドン、オリーブ油、エタノール、ベンジルアルコール、
プロピレングリコール、水などの液状担体を例示するこ
とができる。剤型としては任意の形態を採ることがで
き、たとえば個体状担体を使用する場合には錠剤、散
剤、顆粒剤、カプセル化剤、座剤、トローチ剤などを、
液状担体を使用する場合にはシロップ、乳液、軟ゼラチ
ンカプセル、クリーム、ゲル、ペースト、スプレー、注
射などをそれぞれ例示することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明化合物は、優れた抗腫瘍作用を有
し、医薬品としての開発が期待されるものである。
【0035】
【実施例】以下、本発明を合成例、試験例、製剤例など
をあげて具体的に説明するが、本発明はこれらによって
何等限定されるものではない。 合成例1:4’−フルオロメチルウリジン[式[I]、
B=ウラシル、R1=R3=H、R2=OH]の合成 (1)3,5−ジベンジル−4−フルオロメチル−1,
2−イソプロピリデン−α−Dーリボフラノース[式
[III]、R4=R5=C(Me)2、R6=R7=B
n]の合成 三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)(2.65m
l,20mmol)のトルエン(20ml)溶液に、0
℃、アルゴン雰囲気攪拌下3,5−ジベンジル−4−ヒ
ドロキシメチル−1,2−イソプロピリデン−α−Dー
リボフラノース[式[II]、R4=R5=C(M
e)2、R6=R7=Bn](4.02g,10mmo
l)のトルエン(20ml)溶液を滴下し、室温下で
0.5時間、60℃で3時間攪拌した。室温まで戻した
後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水に注ぎ、しばら
く攪拌してから酢酸エチルで抽出した。有機層を水で1
回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(230g)に付し、n−ヘキサン:酢酸エチル(1
0:1〜5:1)で溶出し、目的物を1.87g(収率
47%)得た。
【0036】1H−NMR(CDCl3)δ(ppm:J
(Hz)):7.37−7.23(10H,m,2×P
h),5.76(1H,d,J=3.4Hz,1−
H),4.87(1H,dd,J=48.6,10.0
Hz,CH’F),4.73(1H,d,J=12.
0Hz,C2 Ph),4.68(1H,dd,J=4
7.1,10.2Hz,CHH’F),4.61(1
H,ddd,J=4.9,3.4,1.5Hz,2’−
H),4.56(1H,d,J=12.0Hz,C2
Ph),4.54(1H,d,J=12.2Hz,C
2 Ph),4.48(1H,d,J=12.0Hz,C
2 Ph),4.26(1H,dd,J=4.9,1.
7Hz,3’−H),3.61(1H,dd,J=1
0.5,2.0Hz,CH’OBn),3.54(1
H,dd,J=10.5,1.8Hz,CHH’OB
n),1.63(3H,s,Me),1.35(3H,
s,Me)
【0037】(2)4’−フルオロメチルウリジン[式
[I]、B=ウラシル、R1=R3=H、R2=OH]の
合成 3,5−ジベンジル−4−フルオロメチル−1,2−イ
ソプロピリデン−α−D−リボフラノース(1.87
g,4.65mmol),酢酸(42ml)および無水
酢酸(4.7ml)の混合溶液に濃硫酸(0.04m
l)を加え、室温下で5時間攪拌した。反応液を氷水に
注ぎ0.5時間程攪拌した後、クロロホルムで抽出し
た。有機層を水で1回、飽和炭酸水素ナトリウム水で1
回、飽和塩化ナトリウム水で1回洗浄し、無水MgSO
4で乾燥後、減圧下溶媒を留去し、さらにトルエンで2
回共沸した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(100g)に付し、nーヘキサン:酢酸エチル
(8:1〜5:1)で溶出し、1,2−ジアセチル体を
1.73g(収率83%)得た。
【0038】ウラシル(0.047g,0.417mm
ol)のヘキサメチルジシラザン(1.5ml)懸濁液
にトリメチルクロロシラン(0.03ml)を加え、一
夜加熱還流した。室温に戻した後減圧下濃縮し、残留物
と1,2ージアセチル体(0.156g,0.35mm
ol)を1,2−ジクロロエタン(1.5ml)に溶解
した。この溶液に0℃,アルゴン雰囲気攪拌下トリメチ
ルシリルトリフレート(0.11ml,0.571mm
ol)の1,2−ジクロロエタン(0.3ml)溶液を
滴下し、室温下で2時間攪拌した後、クロロホルム
(1.5ml)−飽和炭酸水素ナトリウム水(1.5m
l)を加えしばらく攪拌した。セライトろ過を行った
後、ろ液をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和塩化ナ
トリウム水で1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減
圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(9g)に付し、nーヘキサン:酢酸エチル
(3:2〜1:1)で溶出し、保護基を有する目的化合
物を0.158g(収率91%)得た。
【0039】保護基を有する目的化合物(0.153
g,0.307mmol)のメタノール(1.7ml)
溶液に室温攪拌下無水炭酸カリウム(0.127g,
0.921mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。
酢酸で中和後、減圧下溶媒を留去し、適量の水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水で1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減圧下溶媒
を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(7g)に付し、nーヘキサン:酢酸エチル(1:
1)およびクロロホルム:メタノール(50:1)で溶
出し、脱アセチル体を0.128g(収率91%)得
た。この脱アセチル体(1.18g,2.59mmo
l)のメタノール(72ml)溶液に水酸化パラジウム
オンカーボン(0.472g)を加え、水素雰囲気下室
温にて3時間激しく攪拌した。触媒をセライトろ別し、
メタノールで数回洗浄し、ろ液および洗液を減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2
0g)に付し、クロロホルム:メタノール(10:1〜
3:1)で溶出し、脱保護された目的物を0.67g
(収率94%)得た。
【0040】1H−NMR(DMSO−d6)δ(pp
m:J(Hz)):11.34(1H,br s,N
H),7.82(1H,d,J=7.8Hz,6−
H),5.90(1H,d,J=7.8Hz,5−
H),5.69(1H,d,J=8.3Hz,1’−
H),5.41(1H,d,J=6.3Hz,OH),
5.32−5.27(2H,m,2×OH),4.57
(1H,dd,J=46.9,9.8Hz,CH’
F),4.46(1H,dd,J=49.3,9.8H
z,CHH’F),4.27−4.20(1H,m,
2’−H),4.11(1H,t,J=4.9Hz,
3’−H),3.61−3.49(2H,m,C2
H)
【0041】合成例2:2’−デオキシ−4’−フルオ
ロメチルシチジン[式[I]、B=シトシン、R1=R2
=R3=H]の合成 4’−フルオロメチルウリジン(0.49g,1.78
mmol)の加熱還流されたアセトニトリル懸濁液に臭
化アセチル(0.76ml,10.3mmol)を滴下
した。同温度で30分間攪拌した後、室温まで冷却し、
減圧下溶媒を留去した。残留物を適量の酢酸エチルに溶
解し、水で2回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減圧
下溶媒を留去してブロモ体0.756gを得た。ブロモ
体(0.756g)、2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル(0.294g,1.79mmol)および水素
化トリブチルスズ(0.96ml,3.56mmol)
のトルエン溶液(35.5ml)をアルゴン雰囲気下、
80℃で3時間攪拌した。室温まで冷却し、減圧下溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(65g)に付し、n−ヘキサン:酢酸エチル
(2:3)およびクロロホルム:メタノール(50:
1)で溶出し、脱ブロモ体を0.56g得た。
【0042】脱ブロモ体(0.56g)のピリジン(1
0.7ml)溶液にアルゴン雰囲気下、0℃で4−クロ
ルフェニルホスホロジクロリデート(0.58ml,
3.6mmol)を加え、同温度下で5分間攪拌した。
続けて1,2,4−トリアゾール(0.849g,1
2.3mmol)を加え、室温にて2日間攪拌した。減
圧下溶媒を留去し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水
(5ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、無水Na2
4で乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残留物をトルエン
で1回共沸した。共沸残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(55g)に付し、n−ヘキサン:酢酸エ
チル:エタノール(20:40:1)で溶出し、トリア
ゾール体を0.48g得た。トリアゾール体(0.48
g)を25%アンモニア水ージオキサン(4.6ml/
13.7ml)混合液に溶解し、密栓をして室温で4時
間攪拌した。減圧下濃縮し、氷冷した残留物に飽和メタ
ノール性アンモニア(18.3ml)を加え、密栓をし
て室温で12時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30g)に
付し、クロロホルム:メタノール(7:1〜3:1)で
溶出し、目的物を0.25g(収率54%)得た。
【0043】1H−NMR(DMSO−d6)δ(pp
m:J(Hz)):7.74(1H,d,J=7.3H
z,6−H),7.14,7.07(total 2
H,brs,NH2),6.25(1H,t,J=7.
0Hz,1’−H),5.72(1H,d,J=7.3
Hz,5−H),5.34(1H,d,J=4.4H
z,OH),5.15(1H,t,J=5.4Hz,O
H),4.55(1H,dd,J=47.4,9.8H
z,CH’F),4.49(1H,dd,J=48.
3,9.8Hz,CHH’F),4.39−4.34
(1H,m,3’−H),3.55(1H,dd,J=
11.2,4.8Hz,CH’OH),3.47(1
H,ddd,J=11.7,4.9,2.0Hz,CH
H’OH),2.19−2.05(2H,m,2’−
H)
【0044】合成例3:4’−フルオロメチルシチジン
[式[I]、B=シトシン、R1=R3=H、R2=O
H] 3,5ージベンジルー4ーフルオロメチルー1,2ーイ
ソプロピリデン−α−Dーリボフラノースとウラシルを
用い、合成例1記載の方法と同様の方法で2’ーアセチ
ルー3’,5’ージベンジルー4’ーフルオロメチルウ
リジンに変換した。2’ーアセチルー3’,5’ージベ
ンジルー4’ーフルオロメチルウリジン(0.05g,
0.1mmol)のジクロロメタン(0.68ml)溶
液に−78℃、アルゴン雰囲気攪拌下三臭化ホウ素
(0.095ml,1mmol)を滴下し、−45℃で
3時間攪拌した。反応溶液にメタノ−ル(0.75m
l)−ジクロロメタン(0.75ml)加え、室温に戻
した後、減圧下溶媒を留去し、残留物をメタノールで3
回、クロロホルムで2回共沸した。共沸残留物をピリジ
ン(2.5ml)に溶解し、無水酢酸(0.13ml)
とN,N−ジメチルアミノピリジン(1.9mg)を加
え、室温、アルゴン雰囲気下で4時間攪拌した。水を加
え15分間程攪拌した後、減圧下濃縮した。水を加えた
後、酢酸エチル抽出を行ない、有機層を飽和塩化ナトリ
ウム水で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(5g)に付し、n−ヘキサン−
酢酸エチル(1:1−2:3)で溶出し、トリアセチル
体を0.036g(90%)得た。
【0045】トリアセチル体(0.054g,0.13
4mmol)のピリジン(0.67ml)溶液に0℃,
アルゴン雰囲気攪拌下4−クロロフェニルホスホロジク
ロリデート(0.043ml,0.268mmol)を
滴下し、続いて、1,2,4−トリアゾール(0.05
5g,0.804mmol)を手早く加え、室温で一夜
攪拌した。水を加え10分間程攪拌した後、減圧下濃縮
した。飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、クロロホルム
で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、残留物をショートシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(40:
1)で溶出し、粗トリアゾール体を0.042g得た。
粗トリアゾール体をジオキサン(0.57ml)に溶解
し、アンモニア水(1.14ml)を加え、密栓して室
温で2.5日間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。残
留物をODS逆相カラムクロマトグラフィー(20g)
に付し、水で溶出し、目的物を0.02g(54%)得
た。
【0046】1H−NMR(DMSO−d6)δ(pp
m:J(Hz)):7.74(1H,d,J=7.3H
z,6−H),7.17(2H,br d,NH2),
5.93(1H,d,J=7.8Hz,5−H),5.
75(1H,d,J=6.8Hz,1’−H),5.2
5(1H,d,J=6.8Hz,OH),5.24(1
H,d,J=4.9Hz,OH),5.21(1H,
t,J=4.9Hz,OH),4.56(1H,dd,
J=46.9,10.3Hz,CH’F),4.47
(1H,dd,J=49.3,10.3Hz,CHH’
F),4.19(1H,dt,J=6.8,5.4H
z,2’−H),4.11(1H,t,J=4.9H
z,3’−H),3.48−3.58(2H,m,CH
2OH)
【0047】合成例4:4’−フルオロメチルアラビノ
シルシトシン[式[I]、R2=R3=H、R1=OH] 3,5ージベンジルー4ーフルオロメチルー1,2ーイ
ソプロピリデン−α−Dーリボフラノースとウラシルを
用い、合成例1記載の方法と同様の方法で2’ーアセチ
ルー3’,5’ージベンジルー4’ーフルオロメチルウ
リジンに変換した。2’ーアセチルー3’,5’ージベ
ンジルー4’ーフルオロメチルウリジン(0.1g,
0.201mmol)のメタノール(1.1ml)溶液
に室温攪拌下無水炭酸カリウム(0.083g,0.6
01mmol)を加え、同温度にて2時間攪拌した。酢
酸で中和後、減圧下溶媒を留去し、水を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水で1回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残留物をショートシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(1:
1),n−ヘキサン−酢酸エチル−エタノール(20:
20:1)で溶出し、粗脱アセチル体を0.093g得
た。
【0048】粗脱アセチル体をジクロロメタン(2.8
ml)に溶解し、0℃,アルゴン雰囲気攪拌下三フッ化
ジエチルアミノ硫黄(0.054ml,0.409mm
ol)を滴下した。室温にて30分間攪拌した後、トリ
エチルアミン(0.11ml)を加え反応を停止後、減
圧下溶媒を留去し、残留物をジクロロメタンで3回共沸
した。共沸残留物をエタノ−ル(6.3ml)に溶解
し、1N水酸化ナトリウム(0.86ml)を加え、5
時間加熱還流した。1N水酸化ナトリウム(0.86m
l)を加え、更に1.5時間加熱還流させた後、室温ま
で冷却し、酢酸で中和し、減圧下濃縮した後、水を適量
加え、酢酸エチルで抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム
水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(5g)に付し、n−ヘキサン−酢酸エチル
(1:1),n−ヘキサン−酢酸エチル−エタノール
(20:20:1)で溶出し、加水分解体を0.065
g(71%)得た。
【0049】加水分解体(0.142g,0.311m
mol)のジクロロメタン(3ml)溶液に−78℃,
アルゴン雰囲気攪拌下三臭化ホウ素(0.18ml,
1.87mmol)を滴下し、同温度で2時間攪拌し
た。反応溶液にメタノ−ル(3.9ml)−ジクロロメ
タン(2ml)加え、室温に戻した後、減圧下溶媒を留
去し、残留物をメタノールで3回、クロロホルムで2回
共沸した。共沸残留物をピリジン(7.7ml)に溶解
し、無水酢酸(0.38ml),N,N−ジメチルアミ
ノピリジン(5.8mg)を加え室温、アルゴン雰囲気
下で4時間攪拌し、水を加え15分間程攪拌した後、減
圧下濃縮した。水を加えた後、酢酸エチル抽出を行な
い、有機層を飽和塩化ナトリウム水で1回洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1
0g)に付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(1:1−
2:3)で溶出し、トリアセチル体を0.116g(9
3%)得た。
【0050】トリアセチル体(0.079g,0.19
7mmol)のピリジン(0.99ml)溶液に0℃,
アルゴン雰囲気攪拌下4−クロロフェニルホスホロジク
ロリデート(0.064ml,0.394mmol)を
滴下し、続いて、1,2,4−トリアゾール(0.08
1g,1.18mmol)を手早く加え、室温で24時
間攪拌した。水を加え10分間程攪拌した後、減圧下濃
縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、クロロホル
ムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去し、残留物をショートシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(4
0:1)で溶出し、粗トリアゾール体を0.042g得
た。粗トリアゾール体をジオキサン(0.84ml)に
溶解し、アンモニア水(1.68ml)を加え、密栓し
て室温で22時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。
残留物をODS逆相カラムクロマトグラフィー(20
g)に付し、水で溶出し、目的物を0.04g(74
%)得た。
【0051】1H−NMR(DMSO−d6)δ(pp
m:J(Hz)):7.55(1H,d,J=7.8H
z,6−H),7.06(2H,br d,NH2),
6.14(1H,d,J=4.4Hz,1’−H),
5.66(1H,d,J=7.3Hz,5−H),5.
58(1H,d,J=4.4Hz,OH),5.53
(1H,d,J=5.4Hz,OH),5.14(1
H,t,J=5.4Hz,OH),4.51(2H,
d,J=47.9Hz,CH2F),4.10(1H,
dd,J=4.9,2.9Hz,3’−H),4.01
−4.06(1H,m,2’−H),3.61(1H,
dd,J=11.7,5.4Hz,CH’OH),
3.54(1H,ddd,J=10.8,5.4,1.
5Hz,CHH’OH)
【0052】製剤例1:錠剤 本発明化合物 30.0mg 微粉末セルロース 25.0mg 乳糖 39.5mg スターチ 40.0mg タルク 5.0mg ステアリン酸マグネシム O.5mg 上記組成から常法によって錠剤を調製する。
【0053】製剤例2:カプセル剤 本発明化合物 30.0mg 乳糖 40.0mg スターチ 15.0mg タルク 5.0mg 上記組成から常法によってカプセル剤を調製する。 製剤例3:注射剤 本発明化合物 30.0mg グルコース 100.0mg 上記組成を注射用精製水に溶解して注射剤を調製する。
【0054】試験例1:培養細胞の増殖阻害活性(イン
・ビトロ試験) (方法)対数増殖期の細胞を3x103細胞/180μ
l/ウエルとなるように培地に懸濁して96穴プレート
にはん種し、サンプル液または水を20μl加え、37
℃で72時間培養した。培養終了後、MTT溶液(2m
g/ml、PBSで調製)を25μl加え、さらに37
℃で4時間培養した。培地を除き、生じたMTTホルマ
ゾンを200μlのジメチルスルホキシドで溶解し、マ
イクロプレートリーダーで540nmの吸光度を測定し
た。算出した増殖阻止率をサンプル濃度に対してグラフ
用紙上にプロットし、50%阻害濃度(IC50)を求
め、抗腫瘍効果を評価した。 (結果)ヒト白血病細胞CCRF−HSB−2に対する
本発明化合物(実施例2で合成した2’−デオキシ−
4’−フルオロメチルシチジン:β体)のIC50は0.
077〜0.082(μg/ml)であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[I]で表される4’−フルオロメチ
    ルヌクレオシド。 【化1】 (式中、Bは、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキ
    ル基、アルケニル基、ハロアルケニル基、アルキニル
    基、アミノ基、アルキルアミノ基、水酸基、ヒドロキシ
    アミノ基、アミノキシ基、アルコキシ基、メルカプト
    基、アルキルメルカプト基、アリール基、アリールオキ
    シ基、シアノ基によって置換されていてもよいピリミジ
    ン塩基を示し、R1及びR2は同一でも相違していてもよ
    く、水素原子または水酸基を示し、R3は水素原子また
    はリン酸残基を示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の4’−フルオロメチルヌ
    クレオシドと薬学的に許容される担体とを含有してなる
    医薬組成物。
  3. 【請求項3】 抗腫瘍剤として使用する、請求項2記載
    の医薬組成物。
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