JPH0717917A - 三官能性不飽和化合物及びその誘導体 - Google Patents

三官能性不飽和化合物及びその誘導体

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JPH0717917A
JPH0717917A JP29657191A JP29657191A JPH0717917A JP H0717917 A JPH0717917 A JP H0717917A JP 29657191 A JP29657191 A JP 29657191A JP 29657191 A JP29657191 A JP 29657191A JP H0717917 A JPH0717917 A JP H0717917A
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hydrogen
methyl
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unsaturated
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JP29657191A
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English (en)
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Clifton Ashcraft Arnold
アーノルド・クリフトン・アシュクラフト
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I)の新規の三官能性不飽和化合物及び
その混合物、その誘導体、並びに不飽和酸無水物及び不
飽和アルコールからの不飽和化合物の製造方法。 (式中、R〜R26は同一であっても異なっていても
よく、水素、フェニル又は1〜約8個の炭素原子を有す
る置換若しくは非置換アルキル若しくはシクロアルキル
基である) 【効果】 この不飽和化合物は、周囲条件下、熱的手
段、及び放射線技術によって硬化し得る塗料、インク、
シーラント及び接着剤として有用な新規の脂環式エポキ
シド組成物を製造するのに用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】二官能性脂環式エポキシドは産業上よく
知られている。3,4−エポキシシクロヘキサンカルボ
ン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチルは入手が容
易であり、耐候性が良好であり且つ手頃な反応性を有す
るので、長年にわたって広く用いられてきている。良好
な耐候性は芳香族性のないことに起因し、手頃な反応性
は構造中の2個の脂環式エポキシド基及びこのエポキシ
ドが次いでブレンステッド酸又は他のプロトン酸からの
活性水素によって攻撃された場合のような開環した時に
生成するヒドロキシル基の性状に起因する。この化合物
は米国特許第4814361号、同第4818776
号、同第4874798号及び同第4892894号等
に詳述されたような紫外線硬化性配合物中の重要な成分
となっているが、例えば紫外線によって活性化されない
室温硬化性塗料における有用性は見出されていない。
【0002】放射線硬化性配合物及び他のハイソリッ
ド、低エネルギー又は低温硬化性配合物における脂環式
エポキシドの重要性のために、2より多い官能性を有す
る脂環式エポキシドが要求されてきている。このような
高い官能性は、初期ゲル化及び不粘着性状態の達成(こ
れは塗布された物品を取り扱ったり、さらなる製造操作
にかけたり、包装したりすることを可能にする)をもた
らすのに必要とされる反応がより少ないので、より高い
生産性及び硬化速度を提供する。増大した硬化速度及び
生産性は、経済上の利点をもたらすのみでなく、大切な
エネルギー源を節約し、そして塗料が気化して大気中へ
又は溶解して水路中へというように生活圏に入り込むこ
とがほとんどないので、環境保護にも役立つ。理想的に
は、溶媒を放出することなく周囲条件下で塗料を硬化さ
せたい。
【0003】
【従来の技術】三官能性脂環式エポキシドは文献に記載
されている。例えば米国特許第2857402号には、
1,2,3−プロパントリオール、トリメチロールメタ
ン、1,1,1−トリメチロールエタン、1,1,1−
トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、脂環式トリオール及び芳香族トリオール(例えば
1−アリルオキシ−2,4,6−トリメチロールベンゼ
ン、1−フェニルプロパン−1,2,3−トリオール、
1,4−ベンゾピラン−3,5,7−トリオール)等の
ようなトリヒドロキシル官能性有機化合物と3−シクロ
ヘキセンカルボン酸との反応が記載されている。さら
に、この米国特許には、2種のこのような反応生成物を
エポキシ化して1,1,1−トリメチロールプロパント
リス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト)及び1,2,3−プロパントリオールトリス(3,
4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)を生成
させることが例示されている。一方の場合、初めに挙げ
たトリエポキシドを高温において長時間硫酸と共に反応
させている。しかしながら、新規の不飽和化合物、その
新規のエポキシ化誘導体、それらの有用な特性範囲又は
それらの製造方法は従来示唆も開示もされていない。
【0004】
【発明の概要】本発明の新規の三官能性不飽和化合物及
びその誘導体は、ある種の不飽和酸無水物及び不飽和ア
ルコールから製造されるものである。この化合物は、ヒ
ドロキシル基を酸無水物基と反応させる付加反応と、カ
ルボキシル基をヒドロキシル基と反応させる縮合反応と
の組合せによってトリエン生成物を形成させることによ
って生成される。トリエン化合物は、塗料、インク、シ
ーラント及び接着剤として有用な脂環式エポキシド化合
物を製造するための中間体として有用である。本発明の
エポキシドは、単独で用いて、又は他の脂環式エポキシ
ド、グリシジルエポキシド、ポリオール、ポリカルボン
酸、ビニルエーテル及びアクリレートと共に配合して、
触媒を添加することなく室温において硬化し且つ触媒を
用いて高温においてより迅速に硬化し得る組成物を形成
させることができる。さらに、アリールスルホニウム又
はヘキサフルオル燐酸−若しくはヘキサフルオルアンチ
モン酸ヨードニウムのような陽イオン系光重合開始剤と
共に配合すれば、紫外線硬化性塗料及びインクを製造す
ることができる。
【0005】本発明の塗料、インク、シーラント又は接
着剤組成物は、装飾目的及び機能付与目的の両方のため
に用いることができる。最終用途には、金属、ガラス、
プラスチック、木材、紙、及び板紙基材用のインク及び
(又は)塗料が包含される。塗料及び(又は)インク
は、電着可能な自動車用下塗り、缶塗装、家具塗料、自
動車仕上げ塗り、装飾塗料、擦過傷又は引掻傷耐性を付
与するためのプラスチック用保護塗料、各種基材用のオ
ーバープリントワニス;フォトレジスト、はんだマスク
及び相似被覆のような電気的又は電子的塗料;文字又は
画像情報用のインク、デュアル・イン・プレイス(dual
-in-place )スイッチ又は他の最終用途のためのシーラ
ント等として用いることができる。本発明の化合物を含
有する塗料は、吹付、ロール塗布等のような様々な技術
によって適用することができ、化学線、熱エネルギーへ
の暴露等を含む様々な技術によって硬化させることがで
きる。
【0006】
【発明の具体的な説明】
三官能性不飽和化合物 本発明の新規の三官能性化合物は下記の構造式によって
定義されるものである。新規の三官能性不飽和化合物
は、次の平均構造式によって定義される:
【化8】 (式中、R1 〜R26は同一であっても異なっていてもよ
く、水素、フェニル又は1〜約8個の炭素原子、好まし
くは1若しくは2個の炭素原子を有する置換若しくは非
置換アルキル若しくはシクロアルキル基であることがで
き、置換基は、組成物を予定される用途に使用するのを
有意に妨害することさえなければよいものとする)。
【0007】新規の三官能性脂環式エポキシド化合物
は、平均構造式IIによって定義される:
【化9】 (式中、R1 〜R26は前記の通りである)。
【0008】本発明の三官能性不飽和化合物は、平均構
造式III :
【化10】 の不飽和酸無水物と平均構造式IV及び(又は)V:
【化11】
【化12】 の不飽和アルコールとを反応させることによって製造さ
れる。
【0009】本発明は特定の反応機構に限定されること
を意図しないが、本発明の化合物は、R1 〜R26が水素
である場合、次の態様で生成すると考えられる。初め
に、酸無水物分子が酸無水物の開環工程においてアルコ
ールと反応して構造式VIの不飽和カルボン酸官能性中間
体が生成する。
【化13】
【0010】次いで、化合物IVが別のアルコール分子と
縮合反応によって反応し、水分子を失って、本発明の式
Iの新規の三官能性不飽和化合物が生成する。
【化14】
【0011】種々の不飽和アルコールを用いると、それ
に対応して種々の生成物が得られるということは、当業
者にはわかるだろう。さらに、酸無水物はカルボキシル
基がヒドロキシル基と反応するのより早くヒドロキシル
基と反応するので、所望ならば、異なる不飽和アルコー
ルを順番に供給することによって、ある種の生成物を別
の種の生成物より多く生成せしめることができる。さら
に、好ましさは劣るが、本発明の化合物を製造するため
に次の構造式VII :
【化15】 のジカルボン酸を単独で又は不飽和酸無水物の一部と置
き換えて用いることもできるということも、当業者には
わかるだろう。化合物VII を単独で用いた場合には、化
合物の生成の際に縮合反応のみが伴われるということが
理解されよう。
【0012】本発明の三官能性不飽和化合物の製造にお
いて用いるのに適した不飽和アルコールIV及びVには、
次のものが包含される:・テトラヒドロベンジルアルコ
ール(シクロヘキセン−1−メタノールともいう)
【化16】 ・6−メチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール
【化17】 ・3−メチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・4−メチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・4,6−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノ
ール ・2−ブチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・6−エチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・1−メチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・1−エチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・3,6−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノ
ール ・4,6−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノ
ール ・3−フェニル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・6−フェニル−3−シクロヘキセン−1−メタノール ・2,5−ジメチル−2−フェニル−3−シクロヘキセ
ン−1−メタノール等。好ましい不飽和アルコールは3
−シクロヘキセン−1−メタノール及び6−メチル−3
−シクロヘキセン−1−メタノールである。
【0013】本発明の三官能性不飽和化合物の製造にお
いて用いるのに適した不飽和酸無水物III には、次のも
のが包含される: ・1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物
【化18】 ・cis−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水
物 ・混合メチル−cis−1,2,3,6−テトラヒドロ
フタル酸無水物 ・4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸
無水物
【化19】 ・5−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸
無水物 等。前記のように、本発明の不飽和化合物の製造のため
に、これらの酸無水物に対応するジカルボン酸を単独で
又は酸無水物と組合せて用いることもできる。
【0014】本発明の特定的な具体例において、テトラ
ヒドロベンジルアルコールとの反応によって新規の化合
物を製造するために、1−シクロペンテン−1,2−ジ
カルボン酸無水物
【化20】 無水マレイン酸及び3,4,5,6−テトラヒドロフタ
ル酸無水物
【化21】 等を用いることができる。
【0015】反応用の触媒は縮合反応に用いられるもの
であり、蓚酸第一錫、蓚酸亜鉛亜鉛等のような蓚酸金属
塩;オクタン酸第一錫、オクタン酸亜鉛、ジブチル錫ジ
ラウレート等のようなアルカン酸金属塩;アルミン酸ナ
トリウム、酢酸ナトリウムと酢酸アルミニウムとの混合
物、重硫酸ナトリウム等;チタン酸トリイソプロピル、
チタン酸ブチル等のような有機チタン酸エステルが包含
される。好ましい触媒には、蓚酸第一錫及びオクタン酸
第一錫が包含される。
【0016】反応は、約100℃〜約300℃、好まし
くは約110℃〜約250℃の温度において実施するこ
とができる。反応は大気圧において実施することができ
るが、それより高い又は低い圧力を採用することもでき
る。縮合水の除去を促進するために、大気圧又はそれよ
り低い圧力において反応を実施するのが好ましい。反応
は、約2〜72時間又はそれ以上の期間実施されるが、
反応時間の長さは、用いた反応成分、反応成分の比、触
媒、及び反応温度に依存する。縮合水を共沸除去するの
に適した溶媒を反応混合物に添加することができる。こ
のような溶媒には、エチルベンゼン、キシレン、並びに
縮合反応の分野の当業者に周知の他の有機溶媒が包含さ
れる。所望ならば且つ(又は)必要ならば、三官能性不
飽和化合物の溶液を例えば活性アルミナで覆われた活性
炭の床に通すことによって、生成物の色を顕著に改善す
ることができる。好適な溶媒は、ヘプタン、ヘプタンと
酢酸エチルとの混合物等である。
【0017】三官能性脂環式エポキシド 本発明の新規の三官能性脂環式エポキシド化合物IIは、
例えば下記の反応式のように、本発明の三官能性不飽和
化合物Iと過酢酸のようなエポキシ化剤とを反応させる
ことによって製造される。
【化22】
【0018】この酸化及びエポキシドの形成は、当業者
によって容易に達成される。有用なエポキシ化方法は、
米国特許第2716123号、同第2745847号、
同第2750395号、H.リー(Lee )及びK.ネヴ
ィル(Neville )の『エポキシ樹脂ハンドブック(Hand
book of Epoxy Resins)』{マグロウ−ヒル・ブック
(McGraw-Hill Book)社、1967年}、C.A.メイ
(May )及びY.タナカ(Tanaka)の『エポキシ樹脂の
化学と技術(Epoxy Resins Chemistry and Technology
)』{マーセル・デッカー(Marcel Dekker )社、1
973年}並びに他の文献に記載されている。
【0019】種々のタイプのエポキシ化剤を用いること
ができる。これらの試薬は、過酸化水素及び酢酸のよう
な有機酸からその場で生成させることもでき、予め過酸
として生成させておいて用いることもでき、また、ジメ
チルジオキシラン等のようなジオキシランの形にあるこ
ともできる。エポキシ化を実施する際に用いることので
きる過酸の例には、過安息香酸、過酢酸、過プロピオン
酸、過カプロン酸、過モノクロル酢酸、過酪酸、過乳
酸、モノ過琥珀酸、t−ブチル過安息香酸等がある。用
いる場合、過酸は通常、爆発及び他の危険を最小限にす
るために、酢酸エチルのような溶媒に溶解させる。
【0020】三官能性不飽和化合物は、約5℃未満〜約
90℃の温度、好ましくは約10℃〜60℃の温度、特
に好ましくは20〜50℃の温度においてエポキシ化剤
と反応させる。反応に必要な時間は装入する反応成分の
種類及び温度に応じて変化する。これはエポキシ化の化
学の分野の当業者によく知られた事実である。一般的
に、不飽和ポリラクトンアクリレートを生の状態で又は
好ましくは酢酸エチルのような好適な不活性溶媒中に溶
解させた状態で含有させた反応器に、過酸溶液を注意深
く非常にゆっくりと添加し、これを比較的一定の反応温
度に保つ。過酸の添加速度は、所望の最高温度を越えな
いような速度にすべきである。発熱酸化反応が起こり、
これは反応塊を所望の反応温度に冷却することによって
制御される。温度制御を維持するのに必要ならば、過酸
の添加速度を遅くするか又は添加を停止する。反応を急
冷する方法が通常利用可能であり、例えば実験室におい
ては氷水浴を用いることができる。次いで、反応生成物
を随意に水で1回以上洗浄して副生成物の酸(例えば過
酢酸を用いた場合には酢酸)及び酸化剤を除去する。生
成した有機酸並びに不飽和ポリラクトンアクリレート及
び(又は)過酸若しくは他の酸化剤を溶解させるのに用
いた溶媒を真空ストリッピングすることによって、生成
物が単離される。この生成物を随意に水で1回以上洗浄
してもよい。所望ならば、生成物を再び溶解させ、慣用
の技術を用いた真空ストリッピング、蒸留又は他の回収
方法によって再び単離することができる。
【0021】本発明の三官能性脂環式エポキシド化合物
を用いた配合組成物 この三官能性脂環式エポキシド化合物は、塗料、インク
及びシーラント組成物を製造するために、他の反応成
分、ポリオール、架橋剤、顔料、充填剤、界面活性剤、
スリップ剤、触媒若しくは所望ならば他の重合開始剤及
び促進剤並びにこのような組成物の製造に通常用いられ
る他の添加剤を添加することによって、配合することが
できる。三官能性脂環式エポキシド化合物は、エポキシ
ド基を種々のタイプのカルボン酸、ポリオール等のよう
な好適な架橋剤と反応させることによって硬化して塗
料、接着剤、インク及びシーラントにすることができ
る。本発明は全て特定の反応機構に限定されるものでは
なく、上記の機構及び他の機構は、製品が作られ、用い
られる時にどのような様々な反応が起こっているかとい
う実際的な説明として与えれるものである。
【0022】三官能性脂環式エポキシド化合物からホモ
ポリマーを作ることができるが、これらは通常他の化合
物と組合せて用いられ、共重合法によって最終製品が生
成される。配合物は約1〜約100重量%の三官能性脂
環式エポキシド化合物、好ましくは約1〜約50重量%
の三官能性脂環式エポキシド化合物を含有する。例え
ば、三官能性脂環式エポキシドは単独で用いることもで
き、互いに組合せて用いることもでき、また、他のエポ
キシド、ポリオール、及びビニルエステルと組合せて用
いることもでき、共重合の後に有用な塗膜を形成する。
組成物は、自動車用塗料、缶塗装、一般的な金属塗装、
装飾塗料、フォトレジスト、相似被覆及びはんだマスク
を含むエレクトロニクス塗料、コンパクトディスク及び
光学ディスク用の保護塗料等、並びに印刷される言葉又
は指示用、画像描写用、印刷版のような成形品用等のイ
ンク、自動車、住宅及びエレクトロニクス産業において
用いられるシーラントを含む、広範な最終用途に用いる
ことができる。塗料は様々な技術によって適用すること
ができ、その例には、吹付塗、種々のタイプのロール塗
布、浸漬被覆、電着、刷毛塗り等がある。特に有用な適
用方法は、吹付塗、浸漬塗布及び電着である。塗料は、
配合される系の種類に応じて、放射線、熱、空気乾燥等
を含む様々な技術によって硬化させることができる。
【0023】化学線、特に紫外線によって硬化し得る塗
料を製造するにあたっては、三官能性脂環式エポキシド
化合物を他の脂環式エポキシド、ノボラック(Novolac
)エポキシド等;ビニルエステル;ポリオール;オニ
ウム塩、ジアゾニウム塩又は他の陽イオン系光重合開始
剤;並びに必要ならば界面活性剤と組合せる。配合され
る塗料には、粘度を低減させ且つ適用特性を改善するた
めに不活性溶媒を含有させてもよく、また、配合された
塗料を増粘させてスクリーン印刷若しくは他の操作に有
用にするために不活性ポリマー、ヒュームドシリカ等を
含有させてもよい。塗料は、約220〜400nmの範
囲の放射線を出す中圧水銀灯からの紫外線に暴露するこ
とによって硬化する。
【0024】本発明の三官能性脂環式エポキシド化合物
と組合せるための好適な脂環式エポキシドは、1分子当
たりに平均1個以上のエポキシド基を有するものであ
る。好ましくは、この脂環式エポキシドは、通常1分子
当たりに2個以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ
ドを主要的割合で含有する混合エポキシドである。これ
らの脂環式エポキシドは、配合物の約0〜約95重量
%、好ましくは配合物の約30〜約60重量%の量で存
在させる。好適な脂環式エポキシドの例には、次のもの
がある:
【0025】(1)次式:
【化23】 (式中、R1 〜R18は同一であっても異なっていてもよ
く、水素又は一般的に1〜5個の炭素原子、好ましくは
1〜2個の炭素原子を有するアルキル基、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル等であ
る)を有する3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン
酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル。特に好まし
い化合物は、R1 〜R18が水素であるものである。上記
の構造に含まれる特定化合物の中には、次のものがあ
る: ・3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル ・3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキサンカルボ
ン酸3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキシルメチ
ル ・6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボ
ン酸6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル ・3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキサンカルボ
ン酸3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキシルメチ
ル ・3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキサンカルボ
ン酸3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキシルメチ
ル)。 他の好適な化合物は、例えば米国特許第2890194
号に記載されている。
【0026】(2)次式:
【化24】 (式中、R1 〜R18は同一であっても異なっていてもよ
く、R1 〜R18について前記した通りであり、Gは原子
価結合又は一般的に1〜10個の炭素原子、好ましくは
3〜6個の炭素原子を有する二価炭化水素基、例えばト
リメチレン、メチルトリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、2−エチルヘキサメチ
レン、オクタメチレン、ノナメチレン等のようなアルキ
レン基;1,4−シクロヘキサン、1,3−シクロヘキ
サン、1,2−シクロヘキサン等のような脂環式基であ
る)を有するジカルボン酸の脂環式エステルのジエポキ
シド。この構造に含まれる特に望ましいエポキシドは、
1 〜R18が全て水素であり且つGが3〜6個の炭素原
子を有するアルキレン基であるものである。特定的なジ
カルボン酸の脂環式エステルのジエポキシドの中には、
次のものがある: ・蓚酸ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル) ・アジピン酸ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル) ・アジピン酸ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシク
ロヘキシルメチル) ・ピメリン酸ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル) 等。他の好適な化合物は、例えば米国特許第27503
95号に記載されている。
【0027】他の有用な脂環式ジエポキシドには、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−
3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオキサン、
この化合物のハロゲン又は一価炭化水素誘導体等、米国
特許第3318822号にさらに記載されたもの;シク
ロペンタジエンジエポキシド、シクロヘキサンジエポキ
シド等が包含される。好ましい脂環式ジエポキシドは、
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボン酸3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル、アジピン酸ビス(3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル)又はそれらの混合物
である。
【0028】組成物には、反応性希釈剤として機能し且
つ全体的な塗料特性に寄与する脂環式モノエポキシドを
含有させることができる。このモノエポキシドは、シク
ロヘキセンオキシドのような不飽和モノエポキシド又は
1〜約6個の炭素原子を有するアルキル基、ハロゲン、
エステル基、カプロラクトン基、アルキレンオキシド
基、ビニル基等で置換されたモノエポキシドであってよ
い。モノエポキシドの例としては、リモネンモノエポキ
シド、4−ビニルシクロヘキセンモノエポキシド、ノル
ボルネンモノエポキシド、α−ピネンモノエポキシド、
シクロヘキセンモノエポキシド;次の構造:
【化25】 (式中、nは1〜約5である)のポリラクトンエポキシ
ド、及びカプロラクトンがメチルカプロラクトン、バレ
ロラクトン、エナントラクトン、プロピレンオキシド、
エチレンオキシド又はこれらの化合物の混合物等で置き
換えられた同様のエポキシド;アクリル酸3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル、メタクリル酸3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル等;次の構造:
【化26】 (式中、Aは水素又はメチルである)のアクリル化及び
メタクリル化ポリラクトンエポキシド、及びカプロラク
トンがメチルカプロラクトン、バレロラクトン、エナン
トラクトン、プロピレンオキシド、エチレンオキシド又
はこれらの化合物の混合物等で置き換えられた同様のア
クリル化エポキシドを挙げることができる。脂環式モノ
エポキシドは、用いる脂環式エポキシドの0〜約50重
量%、好ましくは0〜約30重量%、特に好ましくは0
〜約20重量%の量で組成物中に用いることができる。
【0029】所望ならば、本発明の三官能性脂環式エポ
キシド化合物を含有する放射線硬化性配合物中に少量の
グリシジルエポキシド、例えばビスフェノールのグリシ
ジルエーテル、臭素化ビスフェノールAのジグリシジル
エーテル、クレゾール−ノボラックエポキシ樹脂、エポ
キシフェノールノボラック樹脂、1,4−ブタンジオー
ルのジグリシジルエーテル等を用いることができる。
【0030】種々のビニルエーテルを本発明の放射線硬
化性配合物中に用いることができる。好適なビニルエー
テルの例には、米国特許第4645781号に記載され
たようなジヒドロピラニル及びジ(ジヒドロピラニル)
化合物、ジエチレングリコールビニルエーテル、トリエ
チレングリコールビニルエーテル等{それらの多くは、
J.V.クリヴェロ(Crivello)、J.L.リー(Lee
)及びD.A.コニオン(Conion)によって『プロシ
ーディングス・オブ・ラディエイション・キュアリング
(Proceedings of Radiation Curing )IV』、第4〜2
8頁(1982年)に記載されている}がある。
【0031】三官能性脂環式エポキシド化合物を含有す
る放射線硬化性配合物中に種々のポリオールを用いるこ
とができる。これらの例には、一官能性、二官能性、三
官能性及びより多官能性のカプロラクトン並びに他のラ
クトンポリオール;アルキレンオキシドポリオール、例
えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びコポ
リマー状エチレンオキシド/プロピレンオキシドポリオ
ール、エチレンオキシド末端キャップされたプロピレン
オキシドポリオール、エステルジオール−204の4モ
ル−エトキシラートのようなエステルジオールのアルキ
レンオキシド誘導体;ポリマーポリオール;ポリエステ
ルポリオール、例えばヘキサンジオールアジペート、ブ
チレンアジペート、エチレングリコールアジペート;ポ
リ(テトラメチレンオキシド)ポリオール、ヒドロキシ
ル側基含有ポリマー、例えば塩化ビニル/酢酸ビニル/
ビニルアルコールターポリマー、スチレン/アリルアル
コールコポリマー、酢酸ビニル/ビニルアルコールコポ
リマー等がある。ポリオールは、配合物の0〜約60重
量%、好ましくは配合物の0〜40重量%の量で存在さ
せる。
【0032】室温又は他の低温硬化性配合物を製造する
場合、ポリカプロラクトンポリオール又はアルコキシル
化エステルジオール(例えばエトキシル化又はプロポキ
シル化2,2−ジメトキシ−3−ヒドロキシプロピル
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピオネート)が
無水フタル酸又は無水マレイン酸のような酸無水物によ
って末端キャップされた多酸が特に有用である。これら
のような化合物は、米国特許第4171423号、同第
4086293号、同第4086294号、同第408
0318号等に記載されている。他の有用な多酸には、
アクリル酸又はメタクリル酸を例えばアクリル酸ブチ
ル、アクリル酸エチル、スチレン、アクリル酸t−ブチ
ル等;アジピン酸、蓚酸等のようなカルボン酸;並びに
カルボン酸官能基を含有する他の化合物、オリゴマー及
びポリマーと共重合させたアクリルコポリマーが包含さ
れる。多酸は、約0〜約75%、好ましくは0〜約60
%の量で配合物中に存在させる。
【0033】本発明の三官能性脂環式エポキシド化合物
を含有する放射線硬化性配合物中に用いることのできる
光重合開始剤には、代表的には、米国特許第33796
53号に記載されたような金属フルオロ硼素錯塩及び三
弗化硼素錯化合物;米国特許第3586616号に記載
されたようなビス(ペルフルオルアルキルスルホニル)
メタン金属塩;米国特許第3708296号に記載され
たようなアリールジアゾニウム化合物;米国特許第40
58400号に記載されたようなVIa族元素の芳香族オ
ニウム塩;米国特許第4069055号に記載されたよ
うなVa族元素の芳香族オニウム塩;米国特許第406
8091号に記載されたようなIII a〜Va族元素のジ
カルボニルキレート;米国特許第4139655号に記
載されたようなチオピリリウム塩;米国特許第4161
478号に記載されたようなMF6 -陰イオン(ここで、
Mは燐、アンチモン及び砒素から選択される)の形のVI
b族元素;米国特許第4231951号に記載されたよ
うなアリールスルホニウム錯塩;米国特許第42568
28号に記載されたような芳香族ヨードニウム錯塩及び
芳香族スルホニウム錯塩;W.R.ワット(Watt)らに
よって「ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス(Jo
urnal of Polymer Science)、ポリマー・ケミストリー
(Polymer Chemistry )版」、第22巻、1789頁
(1984年)に記載されたようなビス[4−(ジフェ
ニルスルホニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサ
フルオロ金属塩(例えば燐酸塩、砒酸塩、アンチモン酸
塩等)の一種以上が包含される。好ましい陽イオン系光
重合開始剤には、アリールスルホニウム錯塩、ハロゲン
含有錯イオンの芳香族スルホニウム又はヨードニウム塩
並びにII族、V族及びVI族元素の芳香族オニウム塩が包
含される。このような塩のいくつかは、FX−512
(3M社)、UVR−6990及びUVR−6974
{ユニオン・カーバイド(Union Carbide )社}、UV
E−1014及びUVE−1016{ジェネラル・エレ
クトリック(General Electric)社}、KI−85{デ
グッサ(Degussa )社}並びにSP−150及びSP−
170(アサヒ・デンカ社)として商品として入手でき
る。
【0034】オニウム塩系光重合開始剤は、約0.05
重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約5重量
%の量で配合物中に存在させることができる。光分解し
た場合に、これらの光重合開始剤はフラグメント化して
陽イオン系の種及び遊離基の両方になり、従って脂環式
エポキシド及びエチレン系不飽和分子の組合せから得ら
れると考えられるような二元硬化系が得られるという期
待が可能になる。
【0035】所望ならば種々のアクリレート及びメタク
リレートを配合物中に含有させることができる。このよ
うなアクリレートの例には、カプロラクトンアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、アルコ
キシル化エステルジオール−204ジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、アクリル化エポキシド又は
エポキシアクリレート等がある。アクリレートは、配合
物の約35%までを占めることができる。アクリレート
を用いる場合には所望ならば1種以上の追加の遊離基タ
イプの光重合開始剤を配合物に添加することができる。
このような光重合開始剤の例には、2,2−ジエトキシ
アセトフェノン、アセトフェノン、アルキルベンゾイン
エーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン等がある。遊離基発生剤は、配合物の約0.5〜
約5%、好ましくは約0.5〜約3%の量で用いられ
る。
【0036】本発明の三官能性脂環式エポキシド化合物
を含有する放射線硬化性組成物には、次のような添加剤
を含有させることができる:油状物、特にシリコーンオ
イル、シリコーン/アルキレンオキシドコポリマーのよ
うな界面活性剤、商品名モダフローズ(MODAFLOWS )の
下でモンサント(Monsanto)社から入手できるもののよ
うなアクリルポリマー、エポキシド基含有シリコーンオ
イル、フルオルカーボン系界面活性剤;低分子量アルコ
ール、エトキシアルコール(例えばユニオン・カーバイ
ド社から入手できるブチルセロソルブ)、ブチルカルビ
トールのようなカルビトール;等、並びに塗料配合物の
分野の当業者に周知の他の成分。所望ならば、放射線硬
化性組成物中に種々の慣用の非塩基性充填剤(例えばシ
リカ、タルク、ガラスビーズ又はバブル、微小球、三水
素化アルミニウム、クレー等)並びに、ゴム、粘着付与
剤、非塩基性顔料等のような、光重合開始された重合反
応成分を不当に妨害しない他の添加剤を含有させること
もできる。
【0037】熱硬化性塗料は、上記の放射線硬化性塗料
から、配合物から上記の光重合開始剤を取り除き、トリ
フル酸(triflic acid)塩、三弗化硼素エーテル錯化合
物、三弗化硼素等のような好適な陽イオン系又はプロト
ン酸触媒に置き代えることによって作ることができる。
しかしながら、ある種の放射線−熱二元硬化系の場合に
は、光重合開始剤及び触媒の両方を用いるのが望ましい
こともある。特に好適な触媒はトリフル酸塩である。そ
の理由は、これらの化合物の高品質の色特性(即ち弱色
特性)及び貯蔵寿命特性(これは塩の種類及び多くのこ
れらの化合物を用いて配合される塗料の種類に依存す
る)による。これらの塩の例には、3M社からFC−5
20として入手できるトリフル酸ジエチルアンモニウ
ム、トリフル酸トリエチルアンモニウム、トリフル酸ジ
イソプロピルアンモニウム、トリフル酸エチルジイソプ
ロピルアンモニウム等{これらの多くはR.R.アーム
(Alm)によって1980年10月発行のモダン・コー
ティングス(Modern Coatings)に記載されている}が
ある。熱硬化性配合物中に用いられる触媒の量は、顔料
又は充填剤が全く存在しない場合、配合された塗料の約
0.05重量%〜約3重量%、好ましくは約0.1重量
%〜約1.0重量%、特に好ましくは約0.2重量%〜
約0.8重量%である。
【0038】
【実施例】以下の実施例は、本発明を例示するものであ
り、その範囲を何ら限定するものではない。以下の実施
例において用いた場合、次の表現及び用語は次の意味を
持つ。
【0039】用語の解説 耐溶媒性(メチルエチルケトン往復摩擦):メチルエチ
ルケトンによる侵食に対する硬化した塗膜の耐性の測定
であり、メチルエチルケトンに浸漬した布で塗膜表面を
手動によって前後にこする。メチルエチルケトンに浸漬
したチーズクロスで塗膜表面全体を1往復こすった場合
を『メチルエチルケトン往復摩擦』1回と称する。基材
に達する孔が観察されるまで往復摩擦を実施する。
【0040】鉛筆硬度:種々の硬度値を持つ鉛筆の芯
を、ASTM−D3363−74に記載されたような正
確に定義された方法で、鉛筆の芯が塗膜の表面を突き抜
けるまで、塗膜表面に押しつける。塗膜表面を突き抜け
たり傷つけたりすることがちょうどなくなる最も硬い鉛
筆の芯の硬度を表面硬度とみなす。鉛筆の芯は、最も柔
らかいものから最も硬いものの順に、以下の通りであ
る:6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、
H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H及び9
H。
【0041】多酸I:無水フタル酸3モルを分子量30
0の三官能性ポリカプロラクトンポリオール『トーン
(TONE)(商品名)0301』(ユニオン・カーバイド
社より市販)1モルと反応させることによって製造され
る三官能価カルボン酸。 界面活性剤:ユニオン・カーバイド社より商品名『シル
ウェット(SILWET)L−7604』の下で市販されてい
るシリコーン/アルキレンオキシドコポリマー。 FC−520:3M社より市販されているトリフル酸ジ
エチルアンモニウムの溶液。 TYZOR(商品名):デュ・ポン(Du Pont )社より
市販されているチタン酸テトライソプロピルの溶液。
【0042】脂環式エポキシド−1:ユニオン・カーバ
イド社より市販されている3,4−エポキシシクロヘキ
サンカルボン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル。 脂環式エポキシド−2:ユニオン・カーバイド社より市
販されているアジピン酸ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル)。 脂環式エポキシド−3:ユニオン・カーバイド社より
『サイラキュア(CYRACURE)(商品名)UVR−610
0』として市販されている低粘度脂環式エポキシド製
品。 エポキシド−4:シェル・ケミカル(Shell Chemical)
社より『エポン(EPON)(商品名)828』として市販
されているビスフェノールAのジグリシジルエーテル。
【0043】ポリオール−1:ユニオン・カーバイド社
から商品名『トーン0305』として入手できる、平均
分子量540、平均ヒドロキシル価310の三官能性カ
プロラクトンポリオール。 ポリオール−2:クウェイカー・ケミカル(Quaker Chem
ical)社から商品名『ポリメグ(POLYMEG)1000』と
して入手できる平均当量500の二官能性ポリ(テトラ
メチレンオキシド)ポリオール ポリオール−3:アルコ・ケミカル(ARCO Chemical )
社から商品として入手できる、平均当量501、平均ヒ
ドロキシル価112の三官能性プロピレンオキシドポリ
オール。
【0044】光重合開始剤−1:ジェネラル・エレクト
リック社より『UVE−1014』として、そしてユニ
オン・カーバイド社より『サイラキュア(商品名)UV
I−6974』として市販されている、ヘキサフルオロ
アンチモン酸アリールスルホニウム塩を溶媒中に溶解さ
せた溶液。 光重合開始剤−2:ジェネラル・エレクトリック社より
『UVE−1016』として、そしてユニオン・カーバ
イド社より『サイラキュア(商品名)UVI−699
0』として市販されている、ヘキサフルオロ燐酸アリー
ルスルホニウム塩を3M社製の『FX−512』のよう
な溶媒中に溶解させた溶液。
【0045】例1:次式のテトラヒドロフタル酸ビス
(テトラヒドロベンジル)の製造用触媒としてアルミン
酸ナトリウムを使用
【化27】 500ミリリットルの三つ口ガラス製反応フラスコから
成る反応器系に機械式撹拌機、ディーン−スターク(De
an-Stark)型トラップ付き還流冷却管、滴下漏斗及び加
熱マントルを備え付けた。この反応器に共沸溶媒として
のエチルベンゼン100ミリリットル及び1,2,3,
6−テトラヒドロフタル酸無水物76.08g(0.5
0モル)を添加した。撹拌しながら、微粉砕アルミン酸
ナトリウム触媒1.9gを添加し、スラリーを加熱還流
した。次いでテトラヒドロベンジルアルコール(3−シ
クロヘキセン−1−メタノール)134.6g(1.2
モル)を8分かけて安定した還流が保たれるような速度
で添加した。還流下で約65時間反応を続けた。反応塊
を室温まで冷却し、ろ過して、琥珀色の生成物が得られ
た。次いでこの生成物を真空蒸留によって精製した。核
磁気共鳴研究によって、テトラヒドロフタル酸ビス(テ
トラヒドロベンジル)を含むトリエンが生成したことを
示された。
【0046】例2:テトラヒドロフタル酸ビス(テトラ
ヒドロベンジル)の次式のトリエポキシドへのエポキシ
【化28】 機械式撹拌機、温度観察/温度計及び滴下漏斗と冷却管
とを備えたY型アダプターを備え付けた三つ口丸底ガラ
ス製反応フラスコから成る反応器系を機械式ジャッキ上
にセットした氷水浴の上方に設置した。温度制御のため
の電気式加熱ガンもまた利用できるようにした。この反
応器に例1において製造したテトラヒドロフタル酸ビス
(テトラヒドロベンジル)60.22gを装入し、温度
を45〜47℃に調節した。次いで、酢酸エチル中2
3.09%の過酢酸溶液176gを35分かけてゆっく
り添加した。45〜47℃において3時間反応を進行さ
せた。その後の分析によって、過酢酸含有率が一定にな
り、所望のトリエポキシドから成る生成物への転化が完
了したことが示された。粗生成物を80℃のジャケット
温度及び実験室における最高の真空を用いてポープ(Po
pe)型蒸発器に通すことによって精製した。この生成物
は147のエポキシ当量を有していた。
【0047】例3:テトラヒドロフタル酸ビス(テトラ
ヒドロベンジル)の製造用触媒としてタイザー(TYZOR
)(商品名)TPTを使用 例1のガラス製反応器系にさらに窒素導入管を備え付
け、次いで1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水
物76.08g(0.50モル)、エチルベンゼン25
ミリリットル及びテトラヒドロベンジルアルコール13
4.6g(1.20モル)を装入した。この混合物を撹
拌しながら220℃に加熱し、この温度に保持しながら
ディーン−スターク型トラップ中に縮合水を生成させ
た。約1時間後に水の生成速度が遅くなった。タイザー
TPT0.13gを添加した。200〜220℃の温度
で加熱を約18時間続けた。分析によって酸価が0.0
5であることが示された。温度を下げ、ディーン−スタ
ーク型トラップ/冷却管を蒸留ヘッドと交換した。8m
mHgの真空下で158℃ほど高い温度において真空蒸
留することによってエチルベンゼン及び過剰分のテトラ
ヒドロベンジルアルコールを除去した。蒸留がゆっくり
になった時に、反応塊を95℃に冷却し、水5ミリリッ
トル中に酸化カルシウム0.25gを含有させたスラリ
ーを添加して触媒を失活させて塩を沈殿させた。次い
で、31mmHgで164℃ほど高い温度において再び
真空蒸留を開始し、続けた。蒸留が停止した時に、粗生
成物を90℃に冷却し、珪藻土ろ過助剤のセライト0.
2g及びヘプタン200ミリリットルを添加した。生成
物をろ過して塩及びセライトを除去し、次いで回転式蒸
発器に入れてヘプタンを除去した。得られたトリエン生
成物は透明で、黄色だった。
【0048】例4:テトラヒドロフタル酸ビス(テトラ
ヒドロベンジル)の製造用触媒として蓚酸第一錫を使用 窒素バブラー保護付還流冷却管及びディーン−スターク
型トラップ、加熱マントル、温度観察付温度計、電磁式
撹拌機並びに隔壁栓を備え付けた12リットルの三つ口
フラスコから成る反応器系を組み立てた。この反応器に
1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物2739
g(18モル)及びテトラヒドロベンジルアルコール4
846g(43.2モル)を装入した。反応を促進する
ために過剰のテトラヒドロベンジルアルコールを用い
た。反応器及びその内容物を窒素で洗った。次いで、撹
拌しながらこの系を、バブラー系によって供給される窒
素雰囲気下で温度観察を220℃に設定して、加熱還流
した。縮合水が生成し、これをテトラヒドロベンジルア
ルコールとの共沸蒸留によってディーン−スターク型ト
ラップ中に除去した。加熱開始後の約1時間45分で、
縮合水約125ミリリットルが生成した。この時点で、
縮合反応用触媒の蓚酸第一錫1.10gを添加した。反
応塊の酸価は1.46だった。180〜219℃の温度
において約4.75時間反応を続けた。反応塊を室温ま
で冷却し、周囲条件下で一晩放置した。次いで反応器の
内容物を280℃に加熱し、2.5時間後に酸価が0.
1005であることがわかった。前記冷却管及びディー
ン−スターク型トラップを取り除き、冷却管と交換し
た。次いで、過剰分のテトラヒドロベンジルアルコール
及び他の揮発性物質を219〜220℃の温度における
蒸留によって除去した。粗製の褐色生成物を室温まで冷
却し、次いで次のようにして脱色した。
【0049】1000gずつの粗生成物にヘプタン20
00g及び酢酸エチル2000ミリリットルを添加し
た。次いでこの溶液を、初めに活性炭25g、次いで活
性アルミナ460gを充填した3.8cm(1.5イン
チ)ガラス製カラムに通した。処理された生成物を次い
でヘプタン、酢酸エチル及び他の低沸点揮発性物質を除
去するのに充分な温度下の回転式真空蒸発器に入れた。
この操作を、全ての粗生成物が処理されるまで、100
0g又はそれより少ない量で繰返した。白金コバルト標
準で50〜70番の色を持つ所期のトリエン即ちテトラ
ヒドロフタル酸ビス(テトラヒドロベンジル)886
5.42gが得られ、その後の使用のために貯蔵した。
【0050】例5:テトラヒドロフタル酸ビス(テトラ
ヒドロベンジル)の製造用触媒としてオクタン酸第一錫
を使用 例4に記載したのと同じ装置に、1,2,3,6−テト
ラヒドロフタル酸無水物3804.17g(25モル)
及びテトラヒドロベンジルアルコール7334g(6
5.4モル)を添加した。反応を促進するために過剰の
テトラヒドロベンジルアルコールを用いた。反応器及び
その内容物を窒素で洗った。次いで、撹拌しながらこの
系を、バブラー系によって供給される窒素雰囲気下で温
度観察を230℃に設定して、加熱還流した。縮合水が
生成し、これをテトラヒドロベンジルアルコールとの共
沸蒸留によってディーン−スターク型トラップ中に除去
した。加熱開始後の約5.25時間で、縮合水約395
ミリリットルが生成した。この時点で、縮合反応用触媒
のオクタン酸第一錫2.2gを添加した。227℃の還
流下で全反応時間が約23.5時間になるように一晩反
応を続けた。反応塊を室温まで冷却した。酸価の測定は
0.25の値を示した。次いで、残留テトラヒドロベン
ジルアルコールを218℃における蒸留によって除去し
た。得られた粗生成物を蒸留によって精製して、白金コ
バルト標準で55番の色を持つトリエン即ちテトラヒド
ロフタル酸ビス(テトラヒドロベンジル)7330.1
gが得られた。これをその後のエポキシ化のために貯蔵
した。
【0051】例6:撹拌機、温度制御装置、圧力制御及
び供給口を備え付けた12リットルの反応器を窒素でパ
ージし、パージを続けながら例5の生成物のテトラヒド
ロフタル酸ビス(テトラヒドロベンジル)2504g及
び酢酸エチル150gを添加した。撹拌を開始し、反応
塊を25℃に加熱して保持した。酢酸エチルが還流する
のに充分で但し30mmHgより大きくない真空にし
た。次いで過酢酸22.65%、酢酸6.36%及び酢
酸エチル70.99%の過酢酸の酢酸エチル溶液を、温
度を22℃〜25℃の範囲に保つのに充分遅い速度で反
応器にゆっくり供給した。反応の間、反応器の温度を2
2℃〜25℃の範囲に制御するために必要な時に真空を
調節した。過酢酸を添加した1時間後及びそれから30
分毎に、過酢酸含有率滴定によって反応混合物を分析し
た。過酢酸の含有率が一定になった時(これは反応が完
了したことを示す)に真空還流を用いて反応混合物を0
〜5℃に冷却した。次いでこの反応塊を酢酸エチル15
0ミリリットルで洗い流した。分析によって、この反応
塊が次の組成を持つことが示された。 ・テトラヒドロフタル酸ビス(テトラヒドロベンジル)
のエポキシド・・・25.82% ・テトラヒドロフタル酸ビス(テトラヒドロベンジル)
・・・4.17% ・酢酸エチル・・・50.56% ・酢酸・・・16.10% ・過酢酸・・・4.35%
【0052】次いでポープ型蒸発器を用いてこの反応塊
から酢酸エチル、過酢酸及び酢酸をストリッピングし
た。留出物を、0〜5℃の混合キシレン1740gを含
有させた5リットルの受器内に採集した。この受器は0
〜5℃に保持した氷水浴中に入れ、ポープ型蒸発器の冷
却管温度は−15℃に設定した。冷却トラップはドライ
アイス/アセトン浴に入れた。40mmHgに真空を設
定した。反応塊を供給した約30分後に、受器を取り出
し、0〜5℃の混合キシレン1740gを含有させた5
リットルの別の受器と交換した。次いで粗生成物を水で
3回洗浄して酢酸、過酢酸及び酢酸エチルを除去し、そ
れぞれの洗浄後にデカンテーションされたものを廃棄し
た。この粗生成物5937.32gは、目的化合物24
90.11g、混合キシレン2561.77g、酢酸/
過酢酸3.22g、酢酸エチル828.68g及び水5
3.54gを含有していた。10mmHg未満で15〜
20℃においてストリッピングすることによってキシレ
ン及び他の揮発性物質を除去した。下記の式の化合物か
ら成るトリエポキシド生成物を、その後の使用のために
貯蔵した。
【化29】
【0053】例7〜11 これらの例は、酸末端基含有カプロラクトンポリオール
を用いた例6の生成物の室温硬化を記載する。下記の表
に示した成分をガラス製容器内に入れ、よく混合し、6
番又は34番のいずれかの線巻棒材を用いてボンダライ
ト(Bonderite )1000番鋼板に塗布した。塗布され
た板を周囲条件で室温において硬化させた。非粘着性表
面を得るのに必要な時間を観察し、メチルエチルケトン
往復摩擦試験によって耐溶媒性を測定した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【表3】
【0056】これらの結果から、新規のトリエポキシド
化合物は、被覆後すぐに非粘着性表面を展開し且つ時間
の経過と共に良好な特性を示す室温硬化性塗料を製造す
るのに用いることができるということが示される。
【0057】例12 この例は、本発明のトリエポキシド組成物の熱硬化を記
載する。系についての最低硬化温度の測定は試みなかっ
た。下記の表に示した成分をガラス製容器内に入れ、線
巻棒材を用いて未処理の鋼製基材に塗布した。次いで塗
膜を120℃において30分間オーブン硬化させた。塗
膜の厚さは約1ミルだった。
【0058】
【表4】
【0059】例12の塗膜は硬く、耐溶媒性であり、対
照例のジエポキシドを越える改善された硬度を有してい
た。
【0060】例13〜17:紫外線硬化性塗料 下記の表に示した成分を琥珀色のガラス瓶に入れ、よく
撹拌した。これを20番線巻棒材を用いてボンダライト
(Bonderite )37番鋼板及び厚紙素材上に塗布し、1
18W/cm(300W/インチ)の中圧水銀紫外線源
に6.1m/分(20フィート/分)の速度で暴露し
た。平滑で光沢のある、興味深い塗膜が得られる。
【0061】
【表5】
【0062】例18〜20:三官能性脂環式エポキシド
化合物を含有する熱硬化性塗料 下記の表に示した成分を適宜なガラス又は金属製容器内
で混合し、錫板及び鋼板上に塗布し、空気循環オーブン
内で硬化させた。例18〜20の塗膜を120℃におい
て20分間焼付けした。平滑で光沢のある、接着塗膜が
得られた。
【0063】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 163/00 PJA

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R1 〜R26は同一であっても異なっていてもよ
    く、水素、フェニル又は1〜約8個の炭素原子を有する
    置換若しくは非置換アルキル若しくはシクロアルキル基
    である)の三官能性不飽和化合物。
  2. 【請求項2】 R1 〜R26が同一であっても異なってい
    てもよく、水素、フェニル又は1若しくは2個の炭素原
    子を有する置換若しくは非置換アルキル若しくはシクロ
    アルキル基である、請求項1記載の三官能性不飽和化合
    物。
  3. 【請求項3】 R3 及びR12がメチルであり且つR1
    2 、R4 〜R11及びR13〜R26が水素である、請求項
    1記載の三官能性不飽和化合物。
  4. 【請求項4】 R4 及びR13がメチルであり且つR1
    3 、R5 〜R12及びR14〜R26が水素である、請求項
    1記載の三官能性不飽和化合物。
  5. 【請求項5】 R7 及びR15がメチルであり且つR1
    6 、R8 〜R14及びR16〜R26が水素である、請求項
    1記載の三官能性不飽和化合物。
  6. 【請求項6】 R3 及びR12がメチルである、請求項5
    記載の三官能性不飽和化合物。
  7. 【請求項7】 R4 及びR13がメチルである、請求項5
    記載の三官能性不飽和化合物。
  8. 【請求項8】 R1 〜R26が水素である、請求項1記載
    の三官能性不飽和化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の三官能性不飽和化合物の
    エポキシ化誘導体から成る、次式: 【化2】 の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  10. 【請求項10】 R1 〜R26が同一であっても異なって
    いてもよく、水素、フェニル又は1若しくは2個の炭素
    原子を有する置換若しくは非置換アルキル若しくはシク
    ロアルキル基である、請求項9記載の三官能性脂環式エ
    ポキシド化合物。
  11. 【請求項11】 R3 及びR12がメチルであり且つR
    1 、R2 、R4 〜R11及びR13〜R26が水素である、請
    求項9記載の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  12. 【請求項12】 R4 及びR13がメチルであり且つR1
    〜R3 、R5 〜R12及びR14〜R26が水素である、請求
    項9記載の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  13. 【請求項13】 R7 及びR15がメチルであり且つR1
    〜R6 、R8 〜R14及びR16〜R26が水素又はメチルで
    ある、請求項9記載の三官能性脂環式エポキシド化合
    物。
  14. 【請求項14】 R3 及びR12がメチルである、請求項
    13記載の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  15. 【請求項15】 R4 及びR13がメチルである、請求項
    13記載の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  16. 【請求項16】 R1 〜R26が水素である、請求項9記
    載の三官能性脂環式エポキシド化合物。
  17. 【請求項17】 次の (a)1〜約99重量%の請求項9記載の三官能性脂環
    式エポキシド化合物 (b)0〜75重量%の多酸 (c)0〜95重量%の二官能性脂環式エポキシド (d)0〜50重量%のモノエポキシ官能性脂環式エポ
    キシド (e)0〜60重量%のポリオール (f)0〜3重量%の触媒、並びに (g)随意としての界面活性剤及び(又は)不活性溶媒
    を含む、熱硬化性塗料組成物。
  18. 【請求項18】 成分(f)が0.05〜3重量%であ
    る、請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 三官能性脂環式エポキシド化合物が次
    式: 【化3】 のものである、請求項17記載の組成物。
  20. 【請求項20】 二官能性脂環式エポキシドが3,4−
    エポキシシクロヘキサンカルボン酸3,4−エポキシシ
    クロヘキシルメチルである、請求項17記載の組成物。
  21. 【請求項21】 多酸が無水フタル酸で末端キャップさ
    れたポリカプロラクトンポリオールである、請求項17
    記載の組成物。
  22. 【請求項22】 ポリオールが無水マレイン酸で末端キ
    ャップされた、請求項21記載の組成物。
  23. 【請求項23】 ポリカプロラクトンポリオールの分子
    量が約300〜約2000である、請求項21又は22
    記載の組成物。
  24. 【請求項24】 次の (a)1〜約99重量%の請求項9記載の三官能性脂環
    式エポキシド化合物 (b)0〜95重量%の二官能性脂環式エポキシド (c)0〜50重量%のモノエポキシ官能性脂環式エポ
    キシド (d)0〜60重量%のポリオール (e)0.05〜10重量%のオニウム塩系光重合開始
    剤、 (f)0〜約35重量%のモノアクリレート又は多官能
    性アクリレート、並びに(g)随意としての界面活性
    剤、遊離基発生性光重合開始剤及び(又は)不活性溶媒
    を含む、光硬化性塗料組成物。
  25. 【請求項25】 成分(e)が0.10〜5重量%であ
    る、請求項24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 三官能性脂環式エポキシド化合物が次
    式: 【化4】 のものである、請求項24記載の組成物。
  27. 【請求項27】 二官能性脂環式エポキシドが3,4−
    エポキシシクロヘキサンカルボン酸3,4−エポキシシ
    クロヘキシルメチルである、請求項24記載の組成物。
  28. 【請求項28】 ポリオールがポリカプロラクトンポリ
    オールである、請求項27記載の組成物。
  29. 【請求項29】 ポリオールがポリエーテルポリオール
    である、請求項27記載の組成物。
  30. 【請求項30】 請求項17又は24記載の組成物から
    得られる硬化フィルム。
  31. 【請求項31】 次式: 【化5】 の酸無水物と次の構造式: 【化6】 及び 【化7】 の不飽和アルコールとの反応生成物(式中、R1 〜R26
    は同一であっても異なっていてもよく、水素、フェニル
    又は1〜約8個の炭素原子を有する置換若しくは非置換
    アルキル若しくはシクロアルキル基である)から成る、
    請求項1記載の三官能性不飽和化合物。
  32. 【請求項32】 R3 及びR12がメチルであり且つR
    1 、R2 、R4 〜R11及びR13〜R26が水素である、請
    求項31記載の三官能性不飽和化合物。
  33. 【請求項33】 R4 及びR13がメチルであり且つR1
    〜R3 、R5 〜R12及びR14〜R26が水素である、請求
    項31記載の三官能性不飽和化合物。
  34. 【請求項34】 R1 〜R26が水素である、請求項31
    記載の三官能性不飽和化合物。
  35. 【請求項35】 請求項31記載の化合物のエポキシ化
    生成物から成る化合物。
  36. 【請求項36】 アルコール及び酸無水物を(a)触媒
    の存在下で100〜300℃の温度において2〜72時
    間反応させ、(b)得られた生成物を水による洗浄、蒸
    発、ろ過、脱色及び(又は)蒸留によって精製し、
    (c)得られた生成物を約5〜90℃の温度において酸
    化剤と反応させ、そして(d)中和、蒸発及び(又は)
    蒸留によって精製する、請求項35記載の化合物の製造
    方法。
  37. 【請求項37】 生成物を(a)溶媒又は溶媒混合物中
    に溶解させ、そして(b)活性炭及び(又は)活性アル
    ミナから成るろ過床に通すことによって脱色する、請求
    項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 触媒が蓚酸第一錫である、請求項36
    記載の方法。
  39. 【請求項39】 触媒がオクタン酸第一錫である、請求
    項36記載の方法。
  40. 【請求項40】 酸化剤が過酢酸である、請求項36記
    載の方法。
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