JPH07172671A

JPH07172671A - 製本装置

Info

Publication number: JPH07172671A
Application number: JP5345400A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Ota; 裕太田; Toshihiko Kusumoto; 俊彦楠元; Yuji Yamanaka; 祐二山中; Kozo Sakakibara; 弘造榊原; Hideaki Ozasa; 秀明小笹; Yoshimasu Yamaguchi; 義益山口
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1993-12-21
Filing date: 1993-12-21
Publication date: 1995-07-11

Abstract

(57)【要約】【目的】製本完成品の搬送速度を高速化すると共に、製
本完成品の搬送処理能力を向上させる。【構成】製本装置２０３のキャリッジ６０は、搬送手段
６１とハンドリング手段６３とを備えている。搬送手段
６１は、背面当接位置Ａ₂ に自由端が対向し、基端側の
所定位置を回動中心として自在に回動できると共に自在
に上下動できる。ハンドリング手段６３は、搬送手段６
１と共に移動可能であって、背面当接位置Ａ₂ の製本完
成品を所定の挟持力でハンドリングして搬送手段６１上
に移動させる。キャリッジ６０は、製本完成品の整合を
乱すことなく、製本完成品を製本装置２０３の所定位置
に高速移動させる。又、キャリッジ６０は、製本装置２
０３内の所定位置で製本完成品をスタッカ７１，７２に
搬入するか、又は、製本完成品の搬送方向からハンドリ
ング手段６３を退避させた後、製本装置２０３の外部或
は隣接する仕分け収納装置に製品完成品を搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成したシートを
糊付けして製本する製本装置に係り、詳しくは、連続的
に画像形成するに必要な複数の装置と、画像形成したシ
ートを製本する製本装置と、製本した製本完成品を仕分
け分類する仕分け収納装置等を接続してなるオンライン
装置に適用される製本装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、画像形成したシートの複数枚を糊
付けして製本する動作を連続して自動的に行なう場合、
これらに必要なジョブを行なう複数の装置を連結したオ
ンライン装置が用いられている。

【０００３】例えば、上記オンライン装置は、原稿を設
定する原稿設定部及び原稿を走査する光学系等と、多数
枚のシートを収納してこれを給紙する給紙部装置からな
る読み取り・給紙装置と、給紙されたシートの画像を形
成する画像形成装置と、画像形成したシートを製本する
製本装置と、製本した完成品又は単体のシートを仕分け
収納する仕分け収納装置等を、順次接続したものからな
っている。

【０００４】製本装置内での製本する際、シート整合ト
レイ内に整合されたシート束を糊付けして綴じる糊付け
バインダがある。これに使用されるバインドテープは、
ホットメルトのタイプであって、ヒータにより加熱して
シート束を糊付けする。

【０００５】また、シートは１つのシート整合トレイに
収納し、シートを突き当て部材に当接させて整合してい
た。そして、シート束とこれに当接されているバインド
テープは、１つのテープ加熱手段により加熱されてい
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製本装置において、複数のユニットが製本装置内に配置
されているため、ユニット間でシート束を移送させる搬
送手段には、考慮されるべき点が多い。１つは高速で画
像形成装置等の本体が稼動している場合、生産性の点よ
りそれに連動する製本装置の処理速度も、それに応じ
て、高速である必要がある。よって、各ユニットで受け
わたしされるシート束の移動も高速である必要がある。

【０００７】またシート束の搬送は、シート束が整合さ
れ、シート束背面端部が接着された後になされるのであ
るが、そのシート束の整合状態を乱すことないように、
シート束を確実にハンドリングすることができるハンド
リング手段が必要となる。

【０００８】さらに、接着されたシート束を複数のスタ
ッカに収納する場合、あるいは、製本装置の排出口から
シート束を排出する必要が生じた場合等、シート束を製
本装置内、製本装置外の種々な方向に搬送する場合に、
その搬送方向の障害とならず、シート束を確実に搬送で
きる搬送手段を必要としていた。

【０００９】本発明は、このような従来技術の課題を解
決することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決する手段】本発明は、シート整合トレイ
（４１，４２）内のシート束（）の先端部を背面当接位
置（Ａ₂ ）でバインドテープ（７７）により加熱バイン
ドさせる製本装置（２０３）であって、前記背面当接位
置（Ａ₂ ）に自由端が対向し、基端側の所定位置を回動
中心として自在に回動できると共に自在に上下動できる
搬送手段（６１）と、該搬送手段（６１）と共に移動可
能であって、前記背面当接位置（Ａ₂ ）の製本完成品を
ハンドリングして前記搬送手段（６１）上に移動させる
ハンドリング手段（６３）と、を備えるキャリッジ（６
０）を有している。

【００１１】そして、上記搬送手段（６１）は、無端状
ベルトであり、回動可能である。上記ハンドリング手段
（６３）は、背面当接位置（Ａ₂ ）の製本完成品の端部
をその上下方向から製本完成品の厚みによらず一定の加
圧力で挟持する。又、このハンドリング手段（６３）
は、キャリッジ（６０）上の製本完成品を製本装置（２
０３）に設けた排出口（１３９）から製本装置（２０
３）に接続した仕分け収納装置（２０４）あるいは製本
装置（２０３）外に搬送する場合に、製本完成品の搬送
方向から退避する位置に移動する。

【００１２】上記キャリッジ（６０）は、上下動した適
宜の位置で保持している製本完成品を装置内のスタッカ
（７１，７２）に搬送可能である。又、上記キャリッジ
（６０）は、製本装置（２０３）に設けた排出口（１３
９）を介してキャリッジ（６０）上の製本完成品を製本
装置（２０３）に接続した仕分け収納装置（２０４）に
搬送可能である。

【００１３】加えて、上記スタッカは、２基のスタッカ
（７１，７２）からなっていて、一方のスタッカ内へ製
本完成品を収納している間に他方のスタッカを製本装置
（２０３）本体から引き出すことが可能である。

【００１４】

【作用】製本された製本完成品をキャリッジ（６０）の
ハンドリング手段（６３）で挟持すると共に、キャリッ
ジ（６０）の搬送手段（６１）の回動により製本完成品
をキャリッジ（６０）上に移動させ、該キャリッジ（６
０）により、シート束の整合を乱すことなく、製本完成
品を製本装置（２０３）内の所定位置に高速で搬送す
る。

【００１５】キャリッジ（６０）は、製本装置（２０
３）内の所定位置で製本完成品をスタッカ（７１，７
２）に搬入するか、又は、製本完成品の搬送方向からハ
ンドリング手段（６３）を退避させた後、製本装置（２
０３）の排出口（１３９）から製本装置（２０３）外或
は仕分け収納装置（２０４）に製品完成品を搬送する。

【００１６】上記カッコ内の符号は、図面と対照するた
めのものであり、何等本発明の構成を限定するものでは
ない。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に沿って説明
する。

【００１８】図１において、オンライン装置１は読み取
り・給紙装置２０１、画像形成装置２０２、製本装置２
０３及び仕分け収納装置２０４を連続して接続したもの
から構成されている。

【００１９】読み取り・給紙装置２０１は、不図示の原
稿が設定される原稿設定部２とこれを読み取り走査する
光学系３を上部に有し、下部には異なるサイズのシート
Ｓを積載した複数の給紙デッキ６，７とシートＳを給紙
する給紙部９，１０が配設されている。

【００２０】給紙されたシートＳは、シート搬送路１１
を介して画像形成装置２０２のシート搬送路１２へ搬送
される。符号１３はレーザスキャナであり、このレーザ
スキャナ１３は、上記光学系により読み取られた画像情
報に基づいてレーザー光を走査する。１５はレーザスキ
ャナ１３により走査されてトナー像が形成される画像形
成部を示す。この画像形成部１５によって画像形成され
たシートＳは、搬送ベルト１６，搬送ローラ対１７によ
り、後続の製本装置２０３のシート搬送路１９へ搬送さ
れる。

【００２１】製本装置２０３は、シート搬送路１９から
分岐した搬送されるシートＳを収納して整合する第１の
シート整合トレイ４１、第２のシート整合トレイ４２
と、シート先端が突き当てられる第１の突き当て部材５
１、第２の突き当て部材５２と、整合されたシート束及
びバインドテープを加熱する第１と第２のテープ加熱装
置５６，５７と、製本完成品をハンドリングするハンド
リング部材（ハンドリング手段）６３及びこれを備えて
いて上下動自在のキャリッジ６０と、製本完成品を収納
するスタッカ７１，７２等を備えている（図２参照）。
シート仕分け収納装置２０４において、符号２５
はシート搬送路２３を搬送されるシートＳを搬送パス２
６に伝達するエレベータ、２７は搬送パス２６の複数の
分岐部にそれぞれ配設された搬送ローラ対、２９は各分
岐部で分岐されたシートＳを対応するで排出トレイ３０
に排出する排出ローラ対、を示している。また、製本装
置２０３から排出される製本完成品は、エレベータ２５
及び搬送ローラ対３１を介して排出口３２から機外に排
出することができる（図１８参照）。

【００２２】図２は本発明の特徴を最もよく表す製本装
置の断面図である。

【００２３】同図において、製本装置２０３は、画像形
成装置２０２から搬送されるシートＳのシート搬送路１
９を有していて、両端部に搬入口１９ａ、排出口１９ｂ
がそれぞれ形成されている。シート搬送路１９に沿っ
て、上流側から搬入ローラ２０、複数の搬送ローラ対２
１、排出ローラ２２等がそれぞれ配設されている。

【００２４】搬入ローラ２０の下流側近傍には、第１の
フラッパ３６（分岐手段）、第２のフラッパ（分岐手
段）３７がそれぞれ配設されていて、シート搬送路１９
をガイド部３３，３５に分岐している。上記分岐手段３
６，３７は、選択的に作動されて、シートＳを何れかの
ガイド部３３，３５へ導いたり、あるいは両方とも作動
しない場合は、シートＳはそのままシート搬送路１９内
を搬送される。

【００２５】ガイド部３３の下流側には、上ガイド板４
３を有する第１のシート整合トレイ４１が配設されてお
り、その先端部側にはシートＳが突き当たる第１の突き
当て部材５１が配設されている。搬送ローラ対２０によ
り第１のシート整合トレイ４１に搬入されるシートＳ
は、一端部（図中左上端部を揺動中心として回動自在の
ベルトからなる掃き寄せ部材（掃き寄せ手段）４９によ
り、第１の突き当て部材５１側へ寄せられて突き当て整
合される。上ガイド板４３の上部に配設したファン（送
風装置）４６は、第１のシート整合トレイ４１に搬入さ
れるシートＳをエアーで押さえつけて、折り畳まれたシ
ートＳの膨らみを防止するものである。符号５３は、指
定枚数のシート束を挟持するクランプ部材を示してい
る。

【００２６】第１のシート整合トレイ４１の上方に配設
されている第２のシート整合トレイ４２は、前記第１の
シート整合トレイ４１と同様に構成されている。符号４
０は搬送ローラ対、４５は上ガイド板、５２は第２の突
き当て部材、５０は掃き寄せ部材、４７はファン、５５
はクランプ部材、を示している。

【００２７】仕分け収納装置の上部に配設されたテープ
ユニット７６内には、テープリール７７Ａ（図６参照）
が収納されていて、これから繰り出されるバインドテー
プ７７は、傾斜状の変向ローラ７８を介して上下方向に
導かれている。符号７９はバインドテープ７７を所定長
に切断するカッタ、５７は第２のテープ加熱装置であ
り、この第２のテープ加熱装置５７には後述するテープ
供給位置でバインドテープ７７が供給される。５６は第
１のテープ加熱装置であり、この第１のテープ加熱装置
５６は背面当接位置でバインドテープ７７を加熱してシ
ート束に糊付けする。５９はすれ違いパスであり、この
すれ違いパス５９が両テープ加熱装置５６，５７を衝突
することなく移動できるようにガイドする。

【００２８】キャリッジ６０は、無端状の搬送ベルト
（搬送手段）６１とこれと一体に移動するハンドリング
部材６３を有していて、基端側のローラ６２の支軸を中
心として回動自在であると共に、上下方向の１対の長孔
６９ａ，６９ｂに沿って矢印６７方向に上下動自在にな
っている。ハンドリング部材６３は、第１のテープ加熱
装置５６により製本された完成品をハンドリングし、搬
送ベルト６１の回動と共に基端側のローラ６２側へ移動
して、完成品をキャリッジ６０上に積載させる。

【００２９】ハンドリング部６３は、完成品の端部とシ
ート束の搬送方向と直交する方向に平行に位置してい
て、完成品の端部を上下面から適当な加圧力をもって挟
持するものであり、その挟持力は完成品のシート束厚の
大小によらず一定である。

【００３０】符号６５は製本完成品を冷却するファンで
あり、このファン６５は矢印６６方向にエアーを流す。
符号７１，７２はスタッカであり、このスタッカ７１，
７２にはキャリッジ６０により搬送される製本完成品が
収納される。７０はスタッカ７１，７２を引き出し自在
にガイドするガイドレール、７３は製本装置を移動自在
に支持するキャスタ、７５は製本装置の高さを調整する
レベラーをそれぞれ示している。

【００３１】図３は、バインドテープ７７の搬送パスの
正面図を示している。テープリール７７Ａから繰り出さ
れているバインドテープ７７は、送り出しローラ対８１
により送出され、搬送パス８０により下方へガイドされ
ている。搬送パス８０の途中に配設された搬送ローラ対
８２ｂ，８２ｃ間において、ダストパス８５が分岐して
設けられ、フラッパ８３により変向される。符号８６は
ダストボックスを示しており、このダストボックス８６
は装置外方に向けて回動自在になっている。搬送パス８
０の下端部８０ａには、ゴムローラ８７ａと押圧ローラ
８７ｂとからなるテープ給送ローラ（テープ給送手段）
８７が配設されている。

【００３２】このテープ給送ローラ８７に対向する位置
のテープ供給位置Ａ₁ （図１１参照）には、第１のテー
プ加熱装置５６又は第２のテープ加熱装置５７が位置し
てバインドテープ７７の供給を受ける。図中、８９は供
給されるバインドテープ７７の前端部を規制するフィン
ガ、９０はバインドテープ７７の後端部を規制するフィ
ンガであって、これらフィンガ８９，９０は矢印９１，
９２方向に移動自在になっている。

【００３３】図４(a) はテープ供給部の斜視図を示し、
図４(b) はバインドテープ７７の断面図を示している。

【００３４】カッタ７９は、内部ロータリカッタ（図示
略）を有していて、その支軸と一体のギア７９ａは、モ
ータ９６の出力ギア９６ａに噛合している。なお、バイ
ンドテープ７７の搬送パス８０の適所には、バインドテ
ープ７７の有無、長さ等を検知する不図示の検知センサ
が配設されていて、カッタ７９により切断されるバイン
ドテープ７７が、所定量よりも短い場合には、このバイ
ンドテープ７７はフラッパ８３を介してダストボックス
８６へ導かれる（図３参照）。

【００３５】第１のテープ加熱装置５６（５７）には、
後述する左右１対のガイド部材１０１，１０２がそれぞ
れ配設されており、テープ給送ローラ８７及びパドル９
５により供給されるバインドテープ７７は、ガイド部材
１０１，１０２にガイドされ、両フィンガ８９，９０に
より所定位置に位置決めされる（図３参照）。バインド
テープ７７は、図４(b) に示すように、可撓性の基板７
７ｂ上にホットメルトタイプの接着剤７７ａを付設した
ものからなっている。第１のテープ加熱装置５６（５
７）上に供給されたバインドテープ７７は、第１のテー
プ加熱装置５６（５７）により予め加熱された状態にあ
る。

【００３６】図５において、搬送パス８０の上側のガイ
ド板の下端部には、テーブルガイド１０５が延出して設
けられており、このテーブルガイド１０５には、フィン
ガ９０の遊動を可能とする長孔１０５ａが穿設されてい
る。又、テーブルガイド１０５は、第１のテープ加熱装
置５６の端部とオーバーラップしていて、フィンガ９０
の下端部が第１のテープ加熱装置５６の溝部５６ａに沿
って自在に遊動できるようになっている。これにより、
パドル９５により送り出されたバインドテープ７７の後
端部は、フィンガ９０によりさらに第１のテープ加熱装
置５６側へ移動されて位置決めされる。

【００３７】次に、背面当接位置Ａ₂ に位置しているテ
ープ加熱装置へのシート束の設定について説明する。図
７，図８は、シート整合トレイを固定し、クランプ部材
によりシート束を設定する方式を示し、図９、図１０は
シート整合トレイの移動によって、シート束を設定する
方式をそれぞれ示している。

【００３８】図７において、第１のシート整合トレイ４
１に搬入されたシート束は、クランプ部材５３によりク
ランプされ、両突き当て部材５１，５２の中央部である
背面当接位置Ａ₂ へ移動される。この時、上ガイド板４
３，掃き寄せ部材４９，ファン４６が回動して上方へ退
避する。

【００３９】このとき、第１のシート整合トレイ４１側
への第１のフラッパ３６が閉じて後続のシートＳが第１
のシート整合トレイ４１に進入するのが防止されると共
に、第２のフラッパ３７がシート搬送路１９側へ開いて
後続のシートＳを第２のシート整合トレイ４２へ導く
（図２参照）。

【００４０】なお、図７乃至図１０においては、シート
束Ｓが背面当接位置Ａ₂ 位置する第１のテープ加熱装置
５６により製本されて、第１のテープ加熱装置５６が退
避した状態と、製本完成品をハンドリングするハンドリ
ング部材６３がシート束Ｓをハンドリングしている状態
とが示されている。

【００４１】図８は、第２のシート整合トレイ４２内の
シート束Ｓを背面当接位置Ａ₂ に設定する状態を示して
いる。クランプ部材５５により挟持されたシート束Ｓ
は、クランプ部材５５が中央部へ移動することにより、
背面当接位置Ａ₂ に設定される。この時、第２のシート
整合トレイ４２の下ガイドも回動して下方へ退避する。

【００４２】図９は、第１のシート整合トレイ４１内の
シート束Ｓを背面当接位置Ａ₂ に設定する状態を示して
いる。第１のシート整合トレイ４１は、シート束Ｓを収
納したまま中央側へ平行移動して、シート束Ｓを背面当
接位置Ａ₂ に設定させている。

【００４３】図１０は、第２のシート整合トレイ４２内
のシート束Ｓを背面当接位置Ａ₂ に設定させる状態を示
している。シート束Ｓを収納した状態で中央部の背面当
接位置Ａ₂ へ平行移動し、シート束Ｓを背面当接位置Ａ
₂ に設定する。

【００４４】図１１において、第２の加熱手段としての
テープ加熱装置は、２基備えられており、その１つ第１
のテープ加熱装置５６は、すでにバインドテープ７７が
供給されて背面当接位置Ａ₂ に設定されている。

【００４５】第２のテープ加熱装置５７は、テープ供給
位置Ａ₁ において、前述したテープ供給動作によりバイ
ンドテープ７７の供給を受け、ガイド部材１０１，１０
２によりガイドしている。テープ供給位置Ａ₁ にある第
２のテープ加熱装置５７は、積載したバインドテープ７
７を予め加熱して待機している。

【００４６】背面当接位置Ａ₂ にある第１のテープ加熱
装置５６において、１対のガイド部材１０１，１０２
は、支軸１２９により回動自在に枢支されている。第１
の突き当て部材５１及び第２の突き当て部材５２は、ガ
イド軸１２０により進退自在に支持されており、また引
っ張りばね１３２により内側（中心側）へ付勢されたテ
ープオープナー１２６，１２７をそれぞれ備えている。

【００４７】テープ供給位置Ａ₁ と背面当接位置Ａ₂ 間
には、中間部に複数のすれ違い経路５９ａ，５９ｂを分
岐して有するすれ違いパス５９が配設されている。この
すれ違いパス５９は、第１及び第２のテープ加熱装置５
６，５７にそれぞれ設けられたガイドコロ１３３，１３
５をガイドできるようなガイド溝からなっている。テー
プ供給位置Ａ₁ から背面当接位置Ａ₂ に第１のテープ加
熱装置５６（又は５７）が移動する場合には、すれ違い
パス５９の往路５９ａを通る。逆に、背面当接位置Ａ₂
からテープ供給位置Ａ₁ に戻る場合には、復路５９ｂを
通るようになっている。その結果、第１及び第２のテー
プ加熱装置５６、５７が移動する時に互いに衝突するこ
とはない。

【００４８】いま、背面当接位置Ａ₂ に第１のテープ加
熱装置５６が設定された状態で、両突き当て部材５１，
５２が接近する向きに移動すると、引っ張りばね１２６
の内端がガイド部材１０１、１０２の下端１０１ａ，１
０２ａをそれぞれ押圧して概ね９０°回動させる。これ
により、ガイド部材１０１，１０２によるバインドテー
プ７７のガイド作用は解除される。これと共に、ガイド
部材１０１，１０２の上端１０１ｂ，１０２ｂが上昇し
て、バインドテープ７７の端部を図示のように持ち上げ
て起こす。

【００４９】第２の突き当て部材５２は、放熱プレート
からなるケース１２１を有していて、その内部にはセラ
ミックヒータ１２２、シリコンゴム１２３及び絶縁部材
１２５がそれぞれ配設されていて第２の突き当て部材５
２を加熱している。他方の第１の突き当て部材５１も、
同様のセラミックヒータ１２２等を有している。

【００５０】第２の突き当て部材５２上のシート束は、
セラミックヒータ１２２により予め加熱されており、こ
のシート束は、クランプ部材５５により挟持されて背面
当接位置Ａ₂ 上方移動後、さらに第１のテープ加熱装置
５６側へ進入されて、バインドテープ７７に当接され
る。

【００５１】この状態で、両突き当て部材５１，５２を
接近させると、バインドテープ７７の両端部が図１１に
示すように起こされると共に、突き当て部材５１，５２
の更なる移動により、バインドテープ７７の両端部は図
１２に示すように、ケース１２０，１２１の内側の側に
より押圧されてバインドテープ７７が糊付けされる。

【００５２】背面当接位置Ａ₂ においてバインドテープ
７７の糊付け作用を終了した第１のテープ加熱装置５６
は、すれ違いパス５９の復路５９ｂを経てテープ供給位
置Ａ₁ に向い、ここでバインドテープ７７の供給を受け
る。また、上記シート束Ｓの製本が行なわれている間
に、バインドテープ７７の補給及びプレヒートが行なわ
れたテープ供給位置Ａ₁ の第２のテープ加熱装置５７
は、すれ違いパス５９の往路５９ａを経て背面当接位置
Ａ₂ へ向う。そして、第１の突き当て部材５１において
予めプレヒートされたシート束Ｓが、上記と同様な作用
を第２のテープ加熱装置５７において行なわれ、シート
束Ｓの製本が行なわれる。

【００５３】このように、２基の突き当て部材５１，５
２により、シート束Ｓの先端部の整合とプレヒートを予
め行なって待機させることにより、シート束Ｓを常温か
ら加熱する不具合が解消されて製本時間が短縮化され
る。また、テープ供給位置Ａ₁においても、製本が背面
当接位置Ａ₂ で行なわれている間に、バインドテープ７
７の供給及びプレヒートを行うことができて、バインド
テープの供給のためのアイドル時間が不要となると共
に、そのプレヒートが背面当接位置Ａ₂ で行なう必要が
なくなって、製本時間の短縮化を実現することができ
る。

【００５４】図１３において、テープ供給位置Ａ₁ に自
由端が位置しているキャリッジ６０は、搬送ベルト６１
及びこれと一体的に移動するハンドリング部材６３と、
製本直後の製本完成品を冷却するファン１３６等を備え
ており、このキャリッジ６０は、基端側のローラ６２の
支軸を中心として図示の傾斜位置と水平状態とに回動可
能になっている。

【００５５】背面当接位置Ａ₂ で製本された完成品は、
ハンドリング部材６３によるハンドリングと搬送ベルト
６１による搬送によって、キャリッジ６０上に搬送され
る（図１４）。キャリッジ６０は、図１５〜図１６に示
すように、所定の位置まで下降して停止し、さらに搬送
ベルト６１による搬送によって、製本完成品をスタッカ
７２内にに収納する。スタッカ７１，７２には、製本完
成品の有無センサと、製本完成品の収納量高さ等を検知
するセンサ（図示略）が配設されていて、キャリッジ６
０は積載量に応じた高さで停止する。

【００５６】また、キャリッジ６０上の製本完成品をス
タッカ７１，７２に収納しない場合には、図１７に示す
ように製本完成品は排出口１３９から機外に送出され
る。

【００５７】製本完成品が排出口１３９から排出される
際には、ハンドリング部材６３は、図１７に示すように
キャリッジ６０の上面６０Ｂから下面６０Ｃ側に移動す
る。これにより製本完成品５が排出口１３９から排出さ
れる際にハンドリング部材６３によってその搬送を妨げ
られることなく排出することが可能となる。この場合の
製本完成品の排出口１３９への移動はキャリッジ６０の
搬送ベルト６１にて行われる。

【００５８】図１８において、製本装置２０３から排出
される製本完成品は、仕分け収納装置２０４内の下部に
おいてエレベータ２５に受け渡され、このエレベータ２
５の上下動によって、所定の排出トレイ３０へ製本完成
品が収納される。また、排出トレイ３０への製本完成品
の収納が不必要の場合は、最下位に位置するエレベータ
２５を経てそのまま仕分け収納装置２０４の機外に排出
される。

【００５９】図１９は、スタッカ７１，７２の側面図を
示している。スタッカ７２は、把手１４１を有してい
て、装置内のロック装置１４３に係合可能になってい
る。符号１４６は、インジケータを示している。同様
に、他のスタッカ７１側にも、把手１４２及びロック装
置１４５及びインジケータ１４７等が配設されている。

【００６０】スタッカを上記のように２基設けて、一方
に製本完成品が搬送されているときに、他方のスタッカ
を手動で引き出せるようにしたので、サンプルの点検
や、満杯になったスタッカ内の製本完成品の取り出し
を、製本作業を停止することなく行うことができる。

【００６１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、製本後のシート束端部をハンドリング手段で挟持
し、そのハンドリング手段により挟持したシート束を搬
送手段でテープ加熱装置から引き出し、その引き出した
シート束を前記ハンドリング手段及び搬送手段を備えた
キャリッジで製本装置内の所定位置（スタッカ）に搬送
するようになっているため、シート束の整合を乱すこと
なく、その製本されたシート束を高速で移動させること
ができ、製本装置の処理速度をより一層向上することが
できる。また、本発明は、シート束の搬送方向からハン
ドリング手段を退避させるため、シート束を種々の方向
に搬送・排出することが可能となり、製本完成品の処理
（搬送）能力を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例が適用されているオンラ
イン装置の操作側側面図。

【図２】同じく製本装置の縦断側面図

【図３】同じくテープ供給部の正面図。

【図４】同じくテープ供給状態図。（ａ）はテープ供給
部の斜視図、（ｂ）はバインドテープの断面図。

【図５】同じくテーブルガイド部の斜視図。

【図６】同じくテープリールの斜視図。

【図７】同じく製本装置の縦断側面図。

【図８】同じく製本装置の縦断側面図。

【図９】同じく製本装置の縦断側面図。

【図１０】同じく製本装置の縦断側面図。

【図１１】同じく突き当て部材、テープ加熱装置、すれ
違いパスの正面図。

【図１２】同じく図１１の作用図。

【図１３】同じくキャリッジ部の側面図。

【図１４】同じく図１３の作用図。

【図１５】同じく図１３の作用図。

【図１６】同じく図１３の作用図。

【図１７】同じく図１３の作用図。

【図１８】同じく製本装置及び仕分け収納装置の縦断側
面図。

【図１９】同じくスタッカ部の縦断側面図。

【符号の説明】Ａ₂ 背面当接位置４１第１のシート整合トレイ４２第２のシート整合トレイ６０キャリッジ６１搬送手段（搬送ベルト）６３ハンドリング手段（ハンドリング部
材）７１，７２スタッカ７７バインドテープ１３９排出口２０３製本装置２０４仕分け収納装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者榊原弘造東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者小笹秀明東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者山口義益東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シート整合トレイ内のシート束の先端部を
背面当接位置でバインドテープにより加熱バインドさせ
る製本装置において、前記背面当接位置に自由端が対向し、基端側の所定位置
を回動中心として自在に回動できると共に自在に上下動
できる搬送手段と、該搬送手段と共に移動可能であって、前記背面当接位置
の製本完成品をハンドリングして前記搬送手段上に移動
させるハンドリング手段と、を備えるキャリッジを有することを特徴とする製本装
置。
【請求項２】前記搬送手段が無端状ベルトであることを
特徴とする請求項１記載の製本装置。
【請求項３】前記搬送手段が正逆両方向に回動可能であ
ることを特徴とする請求項１記載の製本装置。
【請求項４】前記ハンドリング手段は、背面当接位置の
製本完成品の端部をその上下方向から製本完成品の厚み
によらず一定の加圧力で挟持することを特徴とする請求
項１記載の製本装置。
【請求項５】前記ハンドリング手段は、キャリッジ上の
製本完成品を装置に設けた排出口から製本装置に接続し
た仕分け収納装置あるいは製本装置外に搬送する場合
に、製本完成品の搬送方向から退避する位置に移動する
ことを特徴とする請求項１記載の製本装置。
【請求項６】前記キャリッジは、上下動した適宜の位置
で保持している製本完成品を装置内のスタッカに搬送可
能であることを特徴とする請求項１記載の製本装置。
【請求項７】前記キャリッジは、装置に設けた排出口を
介してキャリッジ上の製本完成品を製本装置に接続した
仕分け収納装置に搬送可能であることを特徴とする請求
項１記載の製本装置。
【請求項８】前記スタッカは、２基のスタッカからなっ
ていて、一方のスタッカ内へ製本完成品を収納している
間に他方のスタッカを装置本体から引き出すことが可能
であることを特徴とする請求項６記載の製本装置。