JPH0714412Y2 - 水膨潤性シール材 - Google Patents

水膨潤性シール材

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JPH0714412Y2
JPH0714412Y2 JP1989056599U JP5659989U JPH0714412Y2 JP H0714412 Y2 JPH0714412 Y2 JP H0714412Y2 JP 1989056599 U JP1989056599 U JP 1989056599U JP 5659989 U JP5659989 U JP 5659989U JP H0714412 Y2 JPH0714412 Y2 JP H0714412Y2
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安正 林田
勇 市塚
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、止水材として用いられるテープ状乃至紐状の
水膨潤性シール材に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
近年、通常のシール材では不完全な止水効果しか期待で
きないため、水によって膨潤する物質かなる水膨潤性シ
ール材が提案され、その機能が高く評価されているが、
かかる水膨潤性物質は、膨張の際にあらゆる方向に膨張
するため、止水に好ましくない方向にも膨張することが
避けられなかった。
これを解決するため、第2図に示す形態のシール材10の
ように、水膨潤性物質11内に非伸縮性部材12を介在せし
めてなるシール材が提案されている。(特公昭48−2574
1号公報)。
しかしながら、上記のシール材10は、第2図に示されて
いように、非伸縮性部材12がシール材10の端から端ま
でを横断して介在しているために、非伸縮性部材自体が
通水性の通路となり、止水性が低下してしまう問題があ
る。しかも、特公昭48−25741号公報に記載の形態のシ
ール材10における非伸縮性部材12は、織布状またはフ
ィルム状のもので、単に水膨潤性物質11で挟まれた形態
で介在しているため、非伸縮性部材12と水膨潤性物質11
との接着性が悪く、比較的短時間の浸漬により剥がれて
くる問題もある。
更に、上述の如き非伸縮性部材は、曲げ等の形状変更
に対して本質的な追従性がないため、長期間の設置にお
いてはその形状が原形にもどり止水部分からはずれるこ
とは容易に推察できる。
また、本出願人は、先に前記の点を改良したシール材
を提案している(実開昭60−93738号公報)が、この提
案においても、非伸縮性部材が、特公昭48−25741号に
示された非伸縮性部材と同様のものであったため、依然
として前記、の問題点は残っていた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記の問題点及びを解消した水膨潤性シ
ール材、即ち、水膨潤性物質から構成されるテープ状乃
至紐状のシール材の内部に、線径が0.15〜0.8m/mで網目
が5〜80メッシュである金網又はプラスチック製網を上
記シール材の表面に露出しないように埋め込んでなり、
上記の金網又はプラスチック製網の網目を通して上記水
膨潤性物質が実質的に一体化していることを特徴とする
水膨潤性シール材を提供するものである。
以下、本考案の水膨潤性シール材について詳述する。
本考案の水膨潤性シール材を構成する水膨潤性物質とし
ては、水膨潤性ポリウレタン樹脂と、天然ゴム、合成ゴ
ム、もしくは再生ゴム等との混合物からなる水膨潤性ポ
リウレタン含有可撓性物質が好ましい。
かかる水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質は、一般式
R〔(OR)n〕p (ここに、Rは多価アルコール残基:(OR)はオキシエ
チレン基と炭素数3〜4のアルキレン基を有するオキシ
アルキレン基とからなるポリオキシアルキレン鎖、ただ
しオキシエチレン基の割合は分子量の20〜100%を占め
る。:nはオキシアルケン基の重合度を示す数で水酸基当
量が200〜2500となるに相当する数:pは2〜8、好まし
くは2〜4の数) で示されるポリエーテルポリオールの一種又は二種以上
の混合物と、ポリイソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマーと、架橋材とを上記ゴム類と混練硬化させて得る
ことができる。
上記多価アルコールとしては、例えば二価アルコール
(エチレングリコール、プロピレングリコール等)、三
価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン
等)、四価アルコール(エリトリット、ペンタエリトリ
ット等)、五価アルコール(アラビット、キシリット
等)、六価アルコール(ソルビット、マンニット等)等
がある。
上記ポリエーテルポリオールは、かかる多価アルコール
にアルキレンオキサイドを所望の分子量となるように付
加せしめて製造できる。かかる付加はランダムでもブロ
ックでもよい。オキシエチレン基の割合が20%以下では
膨潤性が不十分となり、止水材としてあまり好ましくな
い。ポリイソシアネートとしては任意のものが使用でき
る。末端に存在するイソシアネート基は1〜12%、より
好ましくは2〜7%である。
上記架橋剤としては、一分子当り2〜6個の活性水素を
有し、活性水素当りの平均分子量30〜15000のポリオー
ル、ポリアミン(低分子量ポリオール、低分子量ポリオ
ールとアルキレンオキサイドとの付加重合物、低分子量
ポリアミンとアルキレンオキサイドとの付加重合物
等)、あるいは上記化合物の混合物を用いることができ
る。
本考案に用いられる上記水膨潤性ポリウレタン含有可撓
性物質を製造するためには、上記ウレタンプレポリマー
とゴム類を、ゴム類100重量部に対し、ウレタンプレポ
リマー10〜150重量部の割合で混練するのが好ましい。
また、本考案に用いられる水膨潤性物質は、上記ウレタ
ンプレポリマー以外にも、架橋したポリビニルアルコー
ル、アクリル酸やメタクリル酸のヒドロキシアルキルエ
ステル重合体、ポリビニルピロリドン、低級オレフィン
−無水マレイン酸共重合体、低級オレフィン−アクリル
酸共重合体などの高分子物質とゴム類を配合、混練して
製造することもできる。
かかる水膨潤性物質は、その水膨潤率が1.5〜5倍、好
ましくは2〜4倍であることが好ましい。水膨潤率が小
さ過ぎると水膨張による止水効果が得られず、また大き
過ぎると金網又はプラスチック製網の網目を通しての一
体化に悪影響が出るので好ましくない。
また、本考案の水膨潤性シール材に用いられる金網又は
プラスチック製網としては、強度、可撓性、耐久性など
の面から、ステンレス製金網が好ましく、また扁平状の
ものでなくてはならない。
この金網又はプラスチック製網の線径は、太すぎると製
品の形状変更とその維持が困難となることから、0.15〜
0.8m/m、好ましくは0.2〜0.5m/mである。また、金網又
はプラスチック製網のメッシュの大小は、網目を通して
一体化する前記水膨潤性物質の割合に変化を起こす。即
ち、細かすぎると一体化度が減少するので剥がれやすく
なり、逆に大きすぎると金網又はプラスチック製網の効
果が薄れて膨張の規制が出来なくなる。従って、上記の
金網又はプラスチック製網の網目は、5〜80メッシュ、
好ましくは10〜40メッシュである。
本考案の水膨潤性シール材の内部に、上記金網又はプラ
スチック製網をシール材の表面に露出されることなく埋
め込むには、例えば、シール材を構成する水膨潤性物質
と金網又はプラスチック製網を、同時に通常の押出成形
機にかける方法によればよい。
本考案のシール材は通常、長尺の紐ないしテープ状であ
り、適当な長さに切って使用するものであるから、金網
又はプラスチック製網は長手方向の表面に露出させない
ようにすれば充分で、断面における露出は実質的に止水
には影響を及ぼさないので無視することができる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の水膨潤性シール材の一実施例の概略
を示す斜視図で、水膨潤性シール材1は、テープ状乃至
紐状の水膨潤性物質2内に金網3を埋め込んで形成され
ている。従って、水膨潤性シール材1は、その内部に埋
め込まれた金網3により膨張方向が規制され、図上B−
B′およびC−C′方向にはほとんど膨張せず、A−
A′方向にのみ膨張する。
〔考案の効果〕
本考案水膨潤性シール材は、以下の効果を有する。
(1)金網又はプラスチック製網を内蔵しており、水膨
潤性物質が金網又はプラスチック製網の網目を貫通して
一体化しているため、長さ方向、幅方向の膨張が効果的
に規制される。従って、シール材がその設置部からはず
れたりすることもなく、その止水効果が長時間安定す
る。
(2)シール材が水膨潤性物質本来の屈曲性を損なわな
いので、施工性(加工性)に優れている。また、曲げな
どの形状変化に対する追従性が高い。
(3)金網又はプラスチック製網が、シール材表面に露
出することなく埋め込まれているため、該金網又はプラ
スチック製網を通して水の侵入が大幅に改善され、その
結果、長期間に亘り止水効果を維持出来る。
(4)金網またはプラスチック製網の網目を通して水膨
潤性物質が一体化することにより、該金網又はプラスチ
ック製網と水膨潤性物質が強固に接着し、長期の水浸漬
によってもシール材に剥がれが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の水膨潤性シール材の一実施例の概略
を示す斜視図、第2図は、従来の水膨潤性シール材の一
例の概略を示す斜視図である。 1……シール材 2……水膨潤性物質 3……金網

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水膨潤性物質から構成されるテープ状乃至
    紐状のシール材の内部に、線径が0.15〜0.8m/mで網目が
    5〜80メッシュである金網又はプラスチック製網を上記
    シール材の表面に露出しないように埋め込んでなり、上
    記の金網又はプラスチック製網の網目を通して上記水膨
    潤性物質が実質的に一体化していることを特徴とする水
    膨潤性シール材。
JP1989056599U 1989-05-17 1989-05-17 水膨潤性シール材 Expired - Fee Related JPH0714412Y2 (ja)

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JPH0533600Y2 (ja) * 1985-08-30 1993-08-26

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