JPH0326167Y2 - - Google Patents

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JPH0326167Y2
JPH0326167Y2 JP1984042843U JP4284384U JPH0326167Y2 JP H0326167 Y2 JPH0326167 Y2 JP H0326167Y2 JP 1984042843 U JP1984042843 U JP 1984042843U JP 4284384 U JP4284384 U JP 4284384U JP H0326167 Y2 JPH0326167 Y2 JP H0326167Y2
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water
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water stop
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は止水板に関する。詳しくは本考案は水
膨潤性でかつ周囲のコンクリートとの密着性に優
れた止水板に関する。
コンクリートの打継部分の止水を図るため、最
近では水膨潤性の止水板が用いられている。水膨
潤性止水板は、水と接触すると体積が膨張する水
膨潤性樹脂から主としてなり、打継部分に水が侵
入しても止水板が膨張して止水板とコンクリート
の間の隙を埋め、止水するので止水性能が良く広
く使用されるようになつている。
しかしながら、この種の止水板は合成樹脂から
なるので周囲のコンクリートとの密着性が悪く、
この点がネツクとなつていた。
すなわち、水膨潤性樹脂は水と接触すると膨張
するが、急速に水圧が高まつた場合は膨張がまに
あわず、漏水を防ぎきれない。
本考案の目的は、上記の問題を解消することに
あり、本考案の水膨潤性止水板は、水膨潤性ポリ
ウレタン樹脂10−50重量%、シヨアーA硬度85以
上の硬質熱可塑性樹脂30−80重量%、可塑剤0−
50重量%からなる水膨潤性ポリウレタン樹脂含有
組成物で構成された止水板の表面に、細粒状物質
を付着せしめて表面を粗面としたことを特徴とす
るものである。
上記水膨潤性ポリウレタン樹脂として好ましい
ものは、 一般式R[(OR1)nOH]p (ここにRは多価アルコール残基:(OR1)は
オキシエチレン基と炭素数3−4のアルキレン基
を有するオキシアルキレン基とからなるポリオキ
シアルキレン鎖、但し、オキシエチレン基の割合
は分子量の20−100%を占める。:nはオキシアル
キレン基の重合度を示す数で水酸基当量が200−
2500となるに相当する数:pは2−8、好ましく
は2−4) で示されるポリエーテルポリオールの一種または
二種以上の混合物とポリイソシアネートとから得
る末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ
ーから誘導される樹脂である。
上記多価アルコールとしては、例えば二価アル
コール(エチレングリコール、プロピレングリコ
ール等)、三価アルコール(グリセリン、トリメ
チロールプロパン等)、四価アルコール(エリト
ツト、ペンタエリトリツト等)、五価アルコール
(アラビツト、キシリツト等)、六価アルコール
(ソルビツト、マンニツト等)等がある。
上記ポリエーテルポリオールはかかる多価アル
コールにアルキレンオキサイドを所望の分子量と
なるように附加せしめることにより製造できる。
附加はランダムでもブロツクでもよい。オキシエ
チレン基の割合が20%未満では膨潤性が不十分と
なり、止水板として適当でなくなる。ポリイソシ
アネートとしては任意のものが使用できる。末端
に存在するイソシアネート基は1−12%、より好
ましくは2−7%である。
かかるプレポリマーから誘導される樹脂として
は、該プレポリマーを架橋剤と反応せしめて半硬
化状態にしたもの、同様に反応せしめて完全な硬
化状態としたもの、或いは該プレポリマーのイソ
シアネート基をアリルアルコール等の不飽和結合
を有する化合物でブロツクし、不飽和結合基を導
入したもの等がある。
また上記プレポリマーの過程を経ないで、ポリ
オール、架橋剤、イソシアネートを同時に反応せ
しめて、水膨潤性ポリウレタン樹脂を作る方法も
有効である。
上記架橋剤としては、分子当たり2−6の活性
水素を有し、活性水素当たりの平均分子量30−
15000のポリオール、ポリアミン(低分子量ポリ
オール、低分子量ポリオールとアルキレンオキサ
イドとの附加重合物、低分子量ポリアミン、低分
子量ポリアミンとアルキレンオキサイドとの附加
重合物等)、或いはそれらの混合物を用いること
ができる。
上記プレポリマーと架橋剤は、イソシアネート
基1に対して活性水素基0.5−1.2、好ましくは0.6
−1.0の範囲で反応せしめるのがよい。
またイソシアネート、ポリオール、架橋剤を同
時に反応させる場合は、イソシアネート基1に対
して活性水素基0.6−1.2、好ましくは0.8−1.0の
範囲で反応せしめるのがよい。
本考案に用いられるシヨアーA硬度85以上の硬
質熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル(分子
量1000−5000のもの、共重合体を含む)、ポリイ
ソプレン、ABS樹脂等の樹脂で非ゴム状のもの
が挙げられる。
さらに本考案の組成物には可塑剤を併用するの
が望ましく、DOA、DOP等のエステル系、塩素
化パラフイン系、エポキシ化油等の可塑剤を用い
るとができる。可塑剤として熱可塑ウレタン、そ
の他の熱可塑性樹脂を用いてもよい。
本考案の水膨潤性ポリウレタン樹脂含有組成物
は、各成分を混練して調製され、混練後は通常の
成型機で止水板に成型されるが、他に充填剤、安
定剤、老化防止剤、粘度調整剤、着色剤等を適宜
配合することができる。
かくして得られた水膨潤性止水板の表面に、細
粒状物質を付着せしめ、表面を粗面とすれば本考
案の止水板が得られる。
本考案に用いられる細粒状物質としては、珪
砂、樹脂粉末またはチツプ、繊維状物質等がある
が、中でも珪砂、又は本考案に用いられる水膨潤
性ポリウレタン含有組成物の硬化物の粉砕物を用
いるのが好ましい。これらの細粒状物質の平均粒
径は0.3−2ミリメートル程度とするのが好まし
い。
かかる細粒状物質を止水板表面に付着せしめる
には、例えば、止水板表面に接着剤を塗布してお
いてこの上に細粒状物質を散布する方法、止水板
成形の際表面が完全に硬化していない状態で細粒
状物質を散布する方法等が採られる。
本考案の止水板は、第1図−第3図のような
種々のタイプのものに応用することができる。
以上のようにして得られた本考案の止水板は、
表面に珪砂等の細粒状物質が付着しているので、
周囲のコンクリートとの密着性が良好で、急激な
水圧の高まりにも充分対応して、漏水を防ぐこと
ができる。
また、本考案の止水板は、それ自身で打設後の
コンクリートに差し込める程度の硬度を有し、コ
ンクリート打継の際に曲がらず、伸縮性止水板と
して充分な可撓性を有し、充分な水膨潤性があつ
て止水性が高いものであり、従来にない優れた水
膨潤性止水板である。
次に、具体的な例によつて説明する。
水膨潤性ポリウレタン樹脂の製造例 グリセリンにプロピレンオキサイドとエチレニ
オキサイドをランダムに附加せしめて得られた分
子量7000、エチレンオキサイド含量80%の3官能
ポリエーテルに、トルイレンジイソシアネートを
加えて常法により反応させ、末端イソシアネート
基含有ポリウレタンプレポリマーを得た。このも
のと架橋剤4・4′−メチレンビス−1−クロロア
ニリン(MOCA)を半硬化状態になるまで反応
させ、水膨潤性ポリウレタン樹脂Aを得た。
止水板製造例 1−2 下記に示す配合(単位 部)で各成分をロール
で均一に混練し、得られた水膨潤性組成物を押出
成型機にかけて厚さ1mm、巾15cm、長さ約1mの
止水板に成型した。止水板の膨潤率とシヨアA硬
度は次の通りであつた。
例1 例2 ポリ塩化ビニル Geonl03(シヨアA硬度100、
重合度1150) 100 100 水膨潤性ポリウレタンA 30 40 DOA 20 20 ステアリン酸(安定剤) 2 2 炭酸カルシウム(充填剤) 20 膨潤%(水中3日浸せき) 30 60 シヨアA硬度 80 78 この止水板に1液型接着剤を塗布した後、例1
では平均粒径0.8mmの珪砂、例2では平均粒径1.2
mmの珪砂を、表面全面に過剰に散布し、約50℃に
加熱して接着剤を完全に硬化せしめた。その後、
過剰の接着していない珪砂を除去し、次いで他の
面にも同様の方法で珪砂を付着させ、本考案の止
水板1及び2得た。
止水板製造例 3 止水板製造例2と同様にして止水板を成形し、
これに止水板製造例2の樹脂の粉砕物(平均粒径
1.0mm)を同様にして付着させ、本考案の止水板
3を得た。
比較止水板製造例 1 下記に示す配合(単位 部)で各成分をロール
で均一に混練し、得られた非水膨潤性組成物を押
出成型機にかけて厚さ1mm、巾15cm、長さ約1m
の止水板に成型した。これを止水板Aとする。
塩ビー酢ビ共重合体Geon103EP−J(シヨアA
硬度100) 100 エポキシ化大豆油 10 ステアリン酸(安定剤) 2 比較止水板製造例 2 上記止水板Aに、止水板製造例1と同様にして
珪砂を付着させて止水板Bを得た。
比較止水板製造例 3 上記止水板製造例1と同様に成形したが、珪砂
を付着させなかつたものを止水板Cとした。
止水試験 各止水板で直径25cm、高さ15cmの円筒を作成し
た。円筒の継目部分は穴をあけて針金で固定し、
水膨潤性ウレタンシーラントで接着した。
55×55×55cmの木箱(コンクリート型枠)を作
り、この中に厚さ20cmになるようにコンクリート
を流し込んだ。これに前記の円筒形止水板を約
7.5cm埋め込み、コンクリートを完全に養生した。
養生後コンクリート表面に、二次コンクリートと
の密着を防ぐために、塩ビフイルムを敷き、さら
に水圧ポンプに連結する導管をコンクリート表面
上2mmの位置に導設し、次いで二次コンクリート
を厚さ20cmになるように打設した。
なおコンクリートの配合、打設、養生は全て
JISA A−1138で行なつた。
コンクリート完全養生後、脱型し、上下のコン
クリートブロツクが離れないよう金具で締めた
後、水圧をかけた。
水圧は最初に0.5Kgf/cm2として放置し、水圧
が下がつたら加圧して0.5Kgf/cm2に戻すように
し、0.5Kgf/cm2で1時間加圧する。次いで同様
にして1.0Kgf/cm2で1時間加圧し、以下同様に
0.5Kgf/cm2刻みで1時間ずつ水圧をかけ、漏水
の状態を観察した。その結果は以下の通りであ
る。
止水板1:水圧10Kgf/cm2まで上げ3時間後も漏
水なし 止水板2:水圧10Kgf/cm2まで上げ3時間後も漏
水なし 止水板3:水圧10Kgf/cm2まで上げ3時間後も漏
水なし 比較止水板A:0.5Kgf/cm240分で漏水が始まり、
以後止まらなかつた。
比較止水板B:1.5Kgf/cm230分で漏水が始まり、
以後止まらなかつた。
比較止水板C:1.0Kgf/cm230分で漏水が始まつ
たが3時間後に止水し、以後3Kgf/cm2まで
漏水は起きなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図−第3図は、本考案の止水板の断面図で
ある。 1……止水板、2……細粒状物質。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水膨潤性ポリウレタン樹脂10−50重量%、シヨ
    アーA硬度85以上の硬質熱可塑性樹脂30−80重量
    %、可塑剤0−50重量%からなる水膨潤性ポリウ
    レタン樹脂含有組成物で構成された止水板の表面
    に、細粒状物質を付着せしめて表面を粗面とした
    水膨潤性止水板。
JP4284384U 1984-03-27 1984-03-27 止水板 Granted JPS60154504U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922810B2 (ja) * 1977-07-19 1984-05-29 カネボウ株式会社 ポリエステルミシン糸の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935811U (ja) * 1972-06-29 1974-03-29
JPS5922810U (ja) * 1982-08-02 1984-02-13 本村 久男 止水板

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