JP2718987B2 - 目地補修工法 - Google Patents
目地補修工法Info
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Description
ムを使用した目地の補修工法に関する。
継目からのものがほとんどである。
目詰まりする場合もあるが、ある程度の間隙巾であると
目詰まりせず、被圧されている場合は漏水量が莫大とな
ると同時にその勢いも激しく、その排水のための電気代
も増大する。また地下水には種々のイオンが含まれてい
て、地土や海面に放流すると空気酸化を受けて変色する
ことがあるため、その処理も必要となる。また、これら
の漏水がある場合は、構造物表面が著しく汚染され、ま
た営業線の場合などでは、架線事故を起こしかねない。
する補修工法が取られている。
るが、これは目地導水と言って、セグメント4の継目か
ら漏水してきた水を導水管9により単にそのまま流すだ
けのものであり、漏水量を減少させる効果はない。ま
た、導水管を取りつける作業が困難であり、場合によっ
てはセグメント本体を破損させる恐れもある。
メントやエポキシコーキング剤を充填し、漏水そのもの
をシャフトアウトしようとする補修工法も試みられてい
るが、漏水箇所は水に濡れているため、このような充填
剤などはセグメントに接着が困難であったり、充填剤な
どが硬化する前に水圧により流されてしまったりするこ
とから、止水が不完全であった。
形品を目地に充填する工法も検討されている。水膨潤性
ゴムは水を吸収膨張することにより、その膨張圧で止水
するため、漏水箇所が水に濡れていても止水することが
可能である。
く、水圧で飛び出さないような形状の成形止水材は未だ
真に適当なものが考案されていない。また、水膨潤の方
向は三次元であるため、止水に必要なセグメント壁方向
への膨張が少なく、止水圧が上がらず、止水が不完全で
あった。
全にシャットアウトできるような、水膨潤性ゴム利用の
目地の補修工法を提供することである。
果、本発明を完成した。
硬質または半硬質のプラスチック製で、断面が略「工」
字型の長尺の枠体に、水膨潤性ゴムを内装した止水材
を、目地に挿入することを特徴とする。
コンクリートのクラックなどが含まれる。
で、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製、硬質
または半硬質のABS、PVCなどのプラスチック製などのも
のが利用できる。
クリル系の単一重合体もしくは共重合体、ポリウレタン
系重合体、セルロース、デンプンまたはその変性物、架
橋物などと、ゴム類との混練物を使用することができる
が、とりわけ以下に述べる水膨潤性ポリウレタン含有可
撓性物質を使用することが好ましい。
式 R1〔(OR2)n〕p (ここにR1は多価アルコール残基、(OR2)nはオキシ
エチレン基と炭素数3〜4のアルキレン基を有するオキ
シアルキレン基とからなるポリオキシアルキレン鎖を示
す。ただしオキシエチレン基の割合は分子量の20〜100
重量%を占める。nはオキシアルキレン基の重合度を示
す数で水酸基当量が200〜2500となるに相当する数。p
は2〜8、好ましくは2〜4の数である。) で示されるポリエーテルポリオールの一種または二種以
上の混合物と、ポリイソシアネート基含有ウレタンプレ
ポリマーと、架橋剤とを、天然ゴム、合成ゴム、もしく
は再生ゴム等のゴム類に混練硬化させて得ることができ
る。
(エチレングリコール、プロピレングリコール等)、三
価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン
等)、四価アルコール(エリトリット、ペンタエリトリ
ット等)、五価アルコール(アラビット、キシリット
等)、六価アルコール(ソルビット、マンニット等)等
がある。
ルにアルキレンオキサイドを所望の分子量となるように
付加せしめて製造できる。かかる付加はランダムでもブ
ロックでもよい。オキシエチレン基の割合が20重量%以
下では膨潤性が不十分となり、止水材としてあまり好ま
しくない。
としては任意のものが使用できる。末端に存在するイソ
シアネート基は1〜12%が好ましく、より好ましくは2
〜7%である。
素を有し、活性水素当たりの平均分子量30〜15000のポ
リオール、ポリアミン(低分子量ポリオール、低分子量
ポリオールとアルキレンオキサイドとの付加重合物、低
分子量ポリアミンとアルキレンオキサイドとの付加重合
物等)、あるいは上記化合物の混合物を用いることがで
きる。
ムを使用することが好ましいが、かかる水膨潤率10%以
上の水膨潤性ポリウレタン含有可撓性物質を製造するた
めには、上記ウレタンプレポリマーとゴム類を、ゴム類
100重量部に対しウレタンプレポリマー10〜150重量部を
配合すればよい。
ゴムを内装して得られる。枠体は水膨潤性ゴムを固定的
に保持し、かつ止水材の骨格として強度を付与するとと
もに、水膨潤性ゴムの上下および内側方向への膨張を規
制し、目地と接触している側のみへの膨張を促すこと
で、効果的に漏水を阻止する。
を示す断面図であり、この止水材1は、断面が略「工」
字型の枠体2に略丸棒状の水膨潤性ゴム3を内装したも
のである。
例を示す断面図であり、この止水材1は、断面が略
「工」字型の枠体2の内面下部に突起部を設け、この突
起部に対応する窪みを有する略丸棒状の水膨潤性ゴム3
を内装したもので、これにより水膨潤性ゴムが強固に枠
体にセットされる。
実施例を示す断面図であり、この止水材1は、断面が略
「工」字型の枠体2の内面上下に凹部を設け、略丸棒状
の水膨潤性ゴム3を内装したもので、やあり水膨潤性ゴ
ムが強固に枠体にセットされる。
実施例を示す断面図であり、この止水材1は、断面が略
「工」字型の枠体2の内面上下に突起部を設け、この突
起部に対応する窪みを有する略棒状の水膨潤性ゴム3を
内装したもので、やはり水膨潤性ゴムが強固に枠体にセ
ットされる。
実施例を示す断面図であり、この止水材1は、断面が略
「工」字型の枠体2を、内奥部がやや巾広になるように
作成し、これに応じた形状を有する水膨潤性ゴム3を内
装したもので、水膨潤性ゴムが強固に枠体にセットさ
れ、抜けにくい。
示す。尚、これらの実施例はセグメント目地についての
実施例であるが、本発明はセグメント目地に限定される
ものではない。
記の止水材1をセグメント4の目地5に挿入して、目地
からの漏水を効果的に防止するものである。すなわち、
かかる目地は凹凸が激しく、巾が一定でないのが普通で
あるが、本発明の止水材の水膨潤性ゴムは、漏水との接
触によって目地側へ膨張し、漏水の隙間を埋めてしま
う。
記の止水材1をセグメント4の目地5に挿入してさら
に、漏水防止を確実にするために、止水材を固定する固
定金具6を打ち込むことができる。こうすることで、水
膨潤性ゴムの前面への飛び出しが確実に防止される。
で、断面V字形またはW字形の押し込みの容易なもの、
または変形が容易である鉛管、鉛棒などが好ましい。
記の止水材1をセグメント4の目地5に挿入し、さらに
長期に渡って目地からの漏水を防止するため、裏込材7
を注入することができる。かかる本発明の裏込材として
は、通常のエアーモルタルとかその他のモルタルは、コ
ンクリートとの付着、およびトンネルの振動に対して追
随性がないため好ましくなく、コンクリートや鉄部材と
の接着性が良い、ポリマーセメント系、アスファルト乳
剤系のモルタル、ウレタン系の注入剤が好ましい。
記の止水材1をセグメント4の目地5に挿入し、止水材
を固定する固定金具6を打ち込み、さらに裏込材7を注
入することができ、いっそう確実に漏水を防止すること
ができる。
記の止水材1をセグメント4の目地5に挿入し、止水材
を固定する固定金具6を打ち込み、水膨潤性ゴムにより
止水を行い、目地表面が乾燥後、目地に早強セメントや
エポキシ樹脂などのコーキング剤8を充填することによ
り、いっそう確実に漏水を防止することができる。この
後さらに裏込材7を注入してさらに完全に漏水防止を図
ることができる。
漏水を導水に依って処理するのではなく、独自の形状を
有する水膨潤性ゴム利用の止水材を使用することによ
り、漏水を完全にシャットアウトできるものである。
す断面図、第2図〜第6図はそれぞれ本発明の目地の補
修工法の実施例を示す断面図、第7図は従来の目地の補
修工法を示す断面図である。 1……止水材、2……枠体 3……水膨潤性ゴム、4……セグメント 5……目地、6……固定金具 7……裏込剤、8……表面コーキング剤 9……導水管
Claims (1)
- 【請求項1】金属製、もしくは硬質または半硬質のプラ
スチック製で、断面が略「工」字型の長尺の枠体に、水
膨潤性ゴムを内装した止水材を、目地に挿入することを
特徴とする目地補修工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1074642A JP2718987B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 目地補修工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1074642A JP2718987B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 目地補修工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02252898A JPH02252898A (ja) | 1990-10-11 |
JP2718987B2 true JP2718987B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=13553075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1074642A Expired - Lifetime JP2718987B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 目地補修工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718987B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0567699U (ja) * | 1991-12-09 | 1993-09-07 | 旭電化工業株式会社 | セグメント目地の止水材 |
JP6834374B2 (ja) * | 2016-11-10 | 2021-02-24 | 日本製鉄株式会社 | 壁構造物の補修方法 |
JP2022176495A (ja) * | 2021-05-17 | 2022-11-30 | 第一建設工業株式会社 | コンクリート壁部の目地補修方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5149508B2 (ja) * | 1973-03-28 | 1976-12-27 | ||
JPS61158599A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-18 | 大成建設株式会社 | 止水工法 |
-
1989
- 1989-03-27 JP JP1074642A patent/JP2718987B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02252898A (ja) | 1990-10-11 |
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