JPH0712748B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JPH0712748B2
JPH0712748B2 JP61146045A JP14604586A JPH0712748B2 JP H0712748 B2 JPH0712748 B2 JP H0712748B2 JP 61146045 A JP61146045 A JP 61146045A JP 14604586 A JP14604586 A JP 14604586A JP H0712748 B2 JPH0712748 B2 JP H0712748B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業の利用分野〕 本発明は発色感度がよく、且つ保存性のよい感熱記録紙
に関する。
〔従来の技術〕
それ自体は無色であるかあるいは殆んど無色であるが酸
性物質の作用によつて発色する色原体と、それを発色さ
せる酸性物質(顕色剤)とから成る発色系を利用する記
録体は、例えば感熱記録紙あるいは感圧複写紙などとし
て広く使用されている。
感熱記録紙に使用される顕色剤としては、感熱記録紙の
高感度性、発色前および発色後における耐光性ならびに
高温度高湿度の環境における堅牢性、指先に付着してい
る油脂類あるいは汗等に対する発色部分の抵抗性などに
おいて著しく優れ、且つ発色層塗布面の白度の高い顕色
剤として4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエ
ニルスルホン が提案されている(特開昭60−13852号公報)。
他方感熱記録紙の発色感度を高める方法として、色原体
と顕色剤とから成る発色系に増感剤として各種の4,4′
−ジアルコキシジフエニルスルホン類を添加することが
提案されている(特開昭58−205793号公報、特開昭60−
47070号公報、特開昭60−72788号各公報、国際公開WO 8
4/02882号公報等)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスル
ホンは上記したように顕色剤としてのすぐれた性能を有
する物質であるが、この物質を顕色剤として使用した感
熱記録紙はその未発色紙を乾燥状態に保存すると発色時
における発色濃度が低下する場合のあることがわかつ
た。この発色時における発色濃度の低下は上に記載した
文献に記されている4,4′−ジアルコキシジフエニルス
ルホン類を使用することによつてある程度防ぐことが出
来るが、その発色濃度は未だ充分に満足できるものでは
なく、更にしばしば塗布面に汚れが発生する。
〔発明が解決するための手段〕
本発明者等は色原体とともに4−ヒドロキシ−4′−イ
ソプロポキシジフエニルスルホンおよび一般式 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に側鎖を有してもよい
炭素原子数1乃至12のアルキル基または炭素原子数2乃
至12のアルケニル基を表わす)で表わされる4,4′−ジ
置換オキシジフエニルスルホンを存在させる際に、該4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホ
ンと該4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンとを溶
融混合粉末のかたちで使用することによつて、乾燥保存
による発色時の発色濃度の低下が著しく少なく且つ塗布
面に汚れの殆んど生じない感熱記録紙が得られることを
見出した。
即ち本発明は色原体とともに、4−ヒドロキシ−4′−
イソプロポキシジフエニルスルホンと一般式 (式中R1およびR2は前記と同じである)で表わされる4,
4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンの1種以上との
溶融混合粉末を含有する感熱発色層を有することを特徴
とする感熱記録紙である。
本発明において該「溶融混合粉末」とは、4−ヒドロキ
シ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホンと該4,
4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンとの両者を溶融
混合し固化後粉砕して得た粉末をいう。
該溶融混合粉末において4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフエニルスルホンに対する4,4′−ジ置換オ
キシジフエニルスルホンの使用割合は、限定されるもの
ではないが、前者の重量の1/100乃至30/100の割合で後
者を使用するのが一般的であり、好ましくは、約5/100
乃至25/100の割合である。
そして、4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンを上
記の割合で使用すると感熱記録紙の塗布面の汚れ防止に
特に有効である。
溶融混合粉末を製造するには、まず4−ヒドロキシ−
4′−イソプロポキシジフエニルスルホンと一般式
(I)の4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンとの
所定割合を前者の融点(129〜131℃)前後の温度で溶融
混合して冷却するのであるが、冷却しても水飴状を呈し
て固化しない場合が多く、このような場合には70℃前後
の温度に数十分間保つことによつて白色結晶の固まりが
得られるので、この固まりを粉砕すると溶融混合粉末が
得られる。
一般式(I)で表わされる4,4′−ジ置換ジフエニルス
ルホンの好例を第1表に示すが、これらのみに限られる
ものではない。
本発明の感熱記録紙は、色原体とともに該溶融混合粉末
を使用して、通常の感熱記録紙の製造法(例えば特公昭
39−27579号、特公昭43−4160号、特公昭45−14039号、
あるいは特開昭59−7087号各公報に記載された製造方
法)に準じて製造することができる。例えば色原体の微
粒子、および溶融混合粉末の微粒子を水溶性結合剤の水
溶液中に分散させた懸濁液を紙に塗布して乾燥させるこ
とによつて感熱記録紙を造ることができる。色原体に対
する溶融混合粉末の使用割合は前者の1重量部に対して
1乃至4重量部が適当である。
本発明の感熱記録紙は、更に必要に応じて、ジフエニル
スルホン系以外の増感剤を含有することができ、その場
合に、色原体に対するその他の増感剤の使用割合は前者
の1重量部に対して0.5乃至3重量部が適当であるが、
これらの範囲外で使用することも可能であり、限定され
るものではない。
この懸濁液にはさらに填料、分散剤、発色画像安定剤、
酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、
螢光増白剤などを含有させることができる。
本発明において色原体は、フルオラン系、フタリド系、
ラクタム系、トリフエニルメタン系、ジフエニルメタン
系、スピロピラン系その他任意の色原体を使用すること
ができる。
これらの色原体において、黒色発色性の色原体としては
例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フエニル
アミノフルオラン、3−N−メチル−シクロヘキシルア
ミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン、3
−N−メチル−n−プロピルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオラン、3−N−イソブチルエチル
アミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン、
3−N−イソペンチルエチルアミノ−6−メチル−7−
フエニルアミノフルオラン、3−N−n−ヘキシルエチ
ルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−m−トリフルオロメチル
フエニルアミノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ
−7−クロロフエニルアミノフルオラン、3−N−エチ
ルトルイジノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フエニルアミ
ノフルオランあるいは3−ピペリジノ−6−メチル−7
−フエニルアミノフルオランなどを、青色発色性の色原
体としては例えばクリスタルバイオレツトラクトン、ベ
ンゾイルリユウコメチレンブルー、5(または7)−
(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−
5−(または7)−(4−ジエチルアミノ−2−エトキ
シフエニル)−5,7−ジヒドロキシフルオロ(3,4−b)
−ピリジン−7(または5)−オンなどを、緑色発色性
の色原体としては3−ジエチルアミノ−5−メチル−7
−ジベンジルアミノフルオラン、3−N−イソブチル−
エチルアミノ−7−フエニルアミノフルオラン、3−N
−n−ヘキシルエチルアミノ−7−フエニルアミノフル
オラン、3−ピロリジノ−6−ジベンジルアミノフルオ
ランなどを、また赤色発色性の色原体としては3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−
シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−N
−イソブチルエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−N−イソブチルエチルアミノ−7−クロ
ロフルオラン、3−N−イソブチルエチルアミノ−5,6
−ベンゾフルオランなどを挙げることができるがこれら
のみに限られるものではない。またこれらの色原体はそ
の複数種を任意混合使用することができる。
必要に応じて使用するその他の増感剤としては例えば高
級脂肪酸アミド、ベンズアミド、ステアリンサンアニリ
ド、アセト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、フタル
酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジ
ベンジル、ビス(tert−ブチルフエノール)類、p−ベ
ンジルジフエニル、ジフエニルアミン、カルバゾール、
2,3−ジ−m−トリルブタン、4,4′−ジメチルビスフエ
ニル、ジ−β−ナフチルフエニレンジアミンなどを挙げ
ることができる。
水溶性結合剤としては例えばポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−
ブタジエンエマルジヨン、酢酸ビニル−無水マレイン酸
エマルジヨン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミ
ド、澱粉類、カゼイン、アラビアゴムなどを挙げること
ができるがこれらのみに限られるものではない。
填料としては例えばクレー、タルク、カオリン、サテン
ホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニ
ウムなどを挙げることができる。さらに分散剤としては
例えばスルホコハク酸ジオクチルナトリウムのようなス
ルホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリ
ウム塩、脂肪酸塩などを、発色画像安定化剤として例え
ばサリチル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩
(とくに亜鉛塩)その他水不溶性の亜鉛化合物などを、
酸化防止剤として例えば2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフエノール)、2,2′−メチレ
ンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフエノール)、
4,4′−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフエノール)、4,4′−チオビス(2−tert−
ブチル−5−メチルフエノール)などを、減感剤として
は例えば脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコー
ル、グアニジン誘導体などを、また粘着防止剤としては
例えばステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、カルナウバワツクス、パラフインワツクス
などを挙げることができる。
〔発明の効果〕
本発明では、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジ
フエニルスルホンと上記一般式(I)で示される4,4′
−ジ置換オキシジフエニルスルホンの少くとも1種の溶
融混合粉末を色原体とともに使用することによつて、4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホ
ンと該4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンとを両
者を予じめ溶融混合することなく各々別々に色原体に配
合していた従来の感熱記録紙または、両者を溶融するこ
となく単に混合してから色原体に配合した感熱記録紙に
比べて、後記の表2からも明らかなように、4−ヒドロ
キシ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホンを顕色
剤として使用した感熱記録紙を乾燥状態に保存した際に
生ずる発色に際しての発色濃度の低下を著しく軽減する
ことができ、更に塗布面における汚れを防止することが
できる。
以下に、本発明で用いる溶融混合粉末の製造例および本
発明の実施例を比較例とともに示すが、下記に限定され
るものではない。
参考例 1(溶融混合粉末の製造例) 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスル
ホン20.0gと4,4′−ジ−n−ヘキシルオキシジフエニル
スルホン2.0gとをビーカー中で撹拌しながら130℃に加
熱して溶融混合した。冷却したが水飴状を呈し、完全に
は固化しなかつた。これを70℃の恒温器内に30分間置い
たところ白色結晶の固まりが得られた。これを粉砕して
上記2物質の溶融混合粉末(溶融混合粉末−1)を得
た。
実施例 1 参考例1で製造した溶融混合粉末−1 8.86g(この中
には4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニル
スルホンが後記比較例1で使用したのと同量の8.05g含
まれている)、ポリビニルアルコール(株式会社クラ
レ、「クラレ−105」)の15%水溶液41.5g、クレー(エ
ンゲルハルト社、「UW−90」)9.64gおよび水40.0mlを
ガラスビース(径1〜1.5mm)150gと共に250mlのポリエ
チレン瓶に入れ、密栓してRed Devil社製ペイントコン
デイシヨナーに装着し、630回/分の振動数で8時間振
盪したのち、ガラスビーズを除去して粒度2〜3μの溶
融混合粉末−1の水性懸濁液を得た(A液)。
他方3−N−メチル−n−プロピルアミノ−6−メチル
−7−フエニルアミノフルオラン7.0g、ポリビニルアル
コール(前記と同じ)の15%水溶液41.5g、クレー(前
記と同じ)11.5gおよび水40mlをガラスビーズ150gと共
に250mlポリエチレン瓶に入れ、密栓してペイントコン
デイシヨナーで630回/分の振動数で5時間振盪したの
ち、ガラスビーズを除去してフルオラン化合物の水性懸
濁液(粒度2〜3μ)を得た(B液)。
またテレフタル酸ジベンジル7.0g、ポリビニルアルコー
ル(前記と同じ)の15%水溶液41.5g、クレー(前記と
同じ)11.5gおよび水40.0mlをガラスビーズ150gと共に2
50mlのポリエチレン瓶に入れ、密栓してペイントコンデ
イシヨナーで630回/分の振動数で5時間振盪したのち
ガラスビーズを除去してテレフタル酸ジベンジルの水性
懸濁液を得た(C液)。
A液10gそしてB液およびC液の各5gを混合し、20分間
撹拌して塗布液を製造した。
この塗布液を白色原紙にワイヤーロツドNo.12を用いて
塗布し60℃の温風で2分間乾燥して感熱記録紙を製造し
た。
この感熱記録紙を感熱試験器(株式会社キシノ科学製
品)を用い、80℃、85℃および90℃の温度で5秒間両面
加熱して発色させた(黒色)。
またこの発色前の感熱記録紙を50℃の温風に1時間曝し
てから上記と同様に加熱して発色させた。これらの発色
面および未加熱紙の地肌の色濃度をマクベス反射濃度計
RD−514型で測定(ラツテンフイルター#106を使用)
し、その結果を第2表に記した。
実施例 2 参考例1で使用した4,4′−ジ−n−ヘキシルオキシジ
フエニルスルホン2.0gの代りに4,4′−ジ−n−オクチ
ルオキシジフエニルスルホン1.6gを使用して参考例1と
同様の操作を行い溶融混合粉末−2を製造した。
実施例1のA液において溶融混合粉末−1 8.86gの代
りにこの溶融混合粉末−2 8.69g(この中に含まれる
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスル
ホンの重量は8.05gである)を、又、クレー9.64gの代り
にクレー9.81gを使用して、その他は実施例1と同様に
して感熱紙を製造し、更に50℃の温風乾燥を行つて、実
施例1と同様に加熱発色させた発色面および未加熱紙の
地肌の色濃度を測定した。その結果を第2表に記す。
比較例 1 実施例1で使用した溶融混合粉末−1 8.86gの代りに
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスル
ホン8.05g(これと混合したクレーの量は10.45gであ
る)を使用して実施例2と同様にして感熱記録紙の製
造、および50℃の温風乾燥を行い、実施例1と同様に加
熱発色した発色面および未加熱紙の地肌の色濃度を測定
した。結果を第2表に記した。
比較例 2 実施例1で使用した溶融混合粉末8.86gの代りに、4−
ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホン
8.05gと4,4′−ジ−n−ヘキシルオキシジフエニルスル
ホン0.81gとを乳鉢で粉砕混合した混合物を使用して実
施例1と同様にして感熱記録紙の製造、および50℃の温
風乾燥を行い、この温風乾燥した感熱記録紙について実
施例1と同様に加熱発色した発色面および未加熱紙の地
肌の色濃を測定した。その結果を第2表に記した。
比較例 3 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスル
ホン16.1g、ポリビニルアルコール15%水溶液41.5g、ク
レー2.4gおよび水40.0mlを使用して上記と同様にして4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルスルホ
ンの水性懸濁液をつくつた(A′液)。
また4,4′−ジ−n−ヘキシルオキシジフエニルスルホ
ン1.62g、ポリビニルアルコール15%水溶液41.5g、クレ
ー16.88gおよび水40.0mlを使用して上記と同様にして4,
4′−ジ−n−ヘキシルオキシジフエニルスルホンの水
性懸濁液をつくつた(A″液)。
実施例1におけるA液10gの代りにA′液5.0gとA″液
5.0gとの混合物を使用して実施例1と同様の実験を行つ
た。この感熱記録紙の性能は比較例2で得られたものと
殆んど同じであつた。その測定値を第2表に記した。
即ち第2表におけるb1/a1およびb2/a2の値をb3/a3の値
とくらべると、対応する温度のb1/a1およびb2/a2は明ら
かにb3/a3よりも大である。このことは4−ヒドロキシ
−4′−イソプロポキシジフエニルスルホンを顕色剤と
して使用した感熱記録紙を乾燥状態に保存した場合に生
ずる加熱発色時の発色濃度の低下の度合が、該顕色剤と
式(I)の4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホンと
の溶融混合粉末を使用することによつて著しく軽減する
ことを示している。また発色温度80℃および85℃におい
てはb1およびb2はa3より大であり、90℃においてはa3
大となつているが、その差は僅かである。このことは本
発明によつて得られる感熱記録紙はそれを乾燥状態に保
存した後も充分な発色濃度が得られることを示すもので
ある。
また、比較例2において得られるb4および比較例3にお
いて得られるb5の値はb3よりは大であるがb1よりは明ら
かに小である。このことは4,4′−ジ置換オキシジフエ
ニルスルホンを使用する効果は、それを4−ヒドロキシ
−4′−イソプロポキシジフエニルスルホンと単に混合
しただけでも多少顕れるが、両者を溶融混合した際にさ
らに顕著となることを示すものである。
なお、未加熱の紙面について、b1とb2がb3にくらべて僅
かに大なる値が得られているがこの色濃度の差は極めて
僅少で、肉眼では殆んど判別し得ないものである。
実施例 3 参考例1で使用した4,4′−ジ−n−ヘキシルオキシジ
フエニルスルホン2.0gの代りに4,4′−ジ−i−プロポ
キシジフエニルスルホン、4,4′−ジ−β−メタクリル
オキシジフエニルスルホンおよび4,4′−ジ−n−ペン
チルオキシジフエニルスルホンをそれぞれ2.0g使用して
参考例1と同様の操作で3種の溶融混合粉末をつくり、
これを用いて実施例1と同様にして感熱記録紙を製造し
た。
また4,4′−ジ−n−ペンチルオキシジフエニルスルホ
ン5.0gを使用して参考例1と同様にして溶融混合粉末を
つくり、その10.06g(それと混合するクレー量は8.44
g)を用い、実施例1と同様にして感熱記録紙を製造し
た。
これらの感熱記録紙を50℃の温風に1時間曝したのち実
施例1と同様に加熱して発色させ、発色面および地肌の
色濃度を測定した。その結果を第3表に記した。
これらの発色紙の色濃度測定値はいずれも第2表のb3
値(比較例1による値)より著しく大であり、ここに使
用したジ−置換オキシジフエニルスルホンの効果をよく
現している。
フロントページの続き (72)発明者 木下 公明 東京都北区浮間3丁目1番60号 新日曹化 工株式会社内 (72)発明者 内河 正明 東京都北区浮間3丁目1番60号 新日曹化 工株式会社内 (72)発明者 平井 信之 東京都北区浮間3丁目1番60号 新日曹化 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−13852(JP,A) 特開 昭58−205793(JP,A) 特開 昭60−47070(JP,A) 特開 昭60−72788(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジ
    フエニルスルホンと一般式 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立に側鎖を有していて
    もよい炭素数1乃至12のアルキル基または炭素原子数2
    乃至12のアルケニル基を表わす)で表わされる4,4′−
    ジ置換オキシジフエニルスルホンの少くとも1種との溶
    融混合粉末を色原体とともに含有する感熱発色層を有す
    ることを特徴とする感熱記録紙。
  2. 【請求項2】4,4′−ジ置換オキシジフエニルスルホン
    を4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニルス
    ルホンの重量の1/100乃至30/100の割合で使用する特許
    請求の範囲第1項記載の感熱記録紙。
  3. 【請求項3】感熱発色層に4,4′−ジ置換オキシジフエ
    ニルスルホン以外の増感剤を更に含有する特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の感熱記録紙。
JP61146045A 1986-06-24 1986-06-24 感熱記録紙 Expired - Lifetime JPH0712748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61146045A JPH0712748B2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24 感熱記録紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61146045A JPH0712748B2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24 感熱記録紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS633990A JPS633990A (ja) 1988-01-08
JPH0712748B2 true JPH0712748B2 (ja) 1995-02-15

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JPS633990A (ja) 1988-01-08

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