JP2998349B2 - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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- JP2998349B2 JP2998349B2 JP3286131A JP28613191A JP2998349B2 JP 2998349 B2 JP2998349 B2 JP 2998349B2 JP 3286131 A JP3286131 A JP 3286131A JP 28613191 A JP28613191 A JP 28613191A JP 2998349 B2 JP2998349 B2 JP 2998349B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤色系の記録像を得る
感熱記録体に関し、特に高濃度で保存安定性に優れた記
録像が得られ、しかも、熱や湿度に対し安定性があり白
紙部分のカブリの少ない感熱記録体に関するものであ
る。
感熱記録体に関し、特に高濃度で保存安定性に優れた記
録像が得られ、しかも、熱や湿度に対し安定性があり白
紙部分のカブリの少ない感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】無色ないしは淡色の塩基性染料と有機な
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。最近、感熱記録方式の著しい進歩
と相俟って、感熱記録体の利用分野や形態も多様化して
きており、感熱ファックスや感熱プリンター用の記録媒
体としてのみならず、ワープロ用、店内大型公告用、或
いはプレゼンテーション用等の新規用途が開拓され製品
化されつつある。この様な状況下で、赤色系の人目をひ
く鮮やかな色の記録像が得られる感熱記録体の開発が要
望されている。
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。最近、感熱記録方式の著しい進歩
と相俟って、感熱記録体の利用分野や形態も多様化して
きており、感熱ファックスや感熱プリンター用の記録媒
体としてのみならず、ワープロ用、店内大型公告用、或
いはプレゼンテーション用等の新規用途が開拓され製品
化されつつある。この様な状況下で、赤色系の人目をひ
く鮮やかな色の記録像が得られる感熱記録体の開発が要
望されている。
【0003】しかしながら、赤色系に呈色する塩基性染
料を使用した感熱記録体は、一般に黒色に呈色する感熱
記録体と比較し記録像の退色が著しく、さらに地肌部分
が経時変化によってカブリを生じ易いといった欠点があ
る。
料を使用した感熱記録体は、一般に黒色に呈色する感熱
記録体と比較し記録像の退色が著しく、さらに地肌部分
が経時変化によってカブリを生じ易いといった欠点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者は、上記の如き欠点を改良するために、特に記録
層の構成成分である塩基性染料、呈色剤及び保存性改良
について幅広く検討を行った。その結果、特定の2種類
の塩基性染料と呈色剤を選択的に組み合わせると、地肌
部及び記録像の保存安定性に優れ、しかも記録層の白色
度が極めて高く、且つ発色性にも優れた感熱記録体が得
られることを見出したのである。
発明者は、上記の如き欠点を改良するために、特に記録
層の構成成分である塩基性染料、呈色剤及び保存性改良
について幅広く検討を行った。その結果、特定の2種類
の塩基性染料と呈色剤を選択的に組み合わせると、地肌
部及び記録像の保存安定性に優れ、しかも記録層の白色
度が極めて高く、且つ発色性にも優れた感熱記録体が得
られることを見出したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
無色ないしは淡色の塩基性染料と該染料と接触して呈色
する呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
て、記録層中に、塩基性染料として3−ジエチルアミノ
ベンゾ〔a〕フルオランと3−ジエチルアミノ−6,8
−ジメチルフルオランを1対1〜3の比率で含有し、他
方呈色剤として4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ
ジフェニルスルフォンを含有せしめたことを特徴とする
感熱記録体である。
無色ないしは淡色の塩基性染料と該染料と接触して呈色
する呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
て、記録層中に、塩基性染料として3−ジエチルアミノ
ベンゾ〔a〕フルオランと3−ジエチルアミノ−6,8
−ジメチルフルオランを1対1〜3の比率で含有し、他
方呈色剤として4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ
ジフェニルスルフォンを含有せしめたことを特徴とする
感熱記録体である。
【0006】
【作用】本発明は、上記の如き特定の2種類の塩基性染
料、及び呈色剤を選択的に使用するところに重大な特徴
を有するものである。即ち、本発明における塩基性染料
としては、上記の如く3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕
フルオランと3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフ
ルオランを併用するものであるが、特に両染料の組合せ
として鮮明な赤色を得るために3−ジエチルアミノベン
ゾ〔a〕フルオラン1に対し、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオランを1〜3の割合で配合する
ことにより、鮮明な赤色を得るものであり、因みに、前
者1に対し、後者が1未満、又は3を越えると鮮明な赤
色を得ることが難しくなり、好ましくない。
料、及び呈色剤を選択的に使用するところに重大な特徴
を有するものである。即ち、本発明における塩基性染料
としては、上記の如く3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕
フルオランと3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフ
ルオランを併用するものであるが、特に両染料の組合せ
として鮮明な赤色を得るために3−ジエチルアミノベン
ゾ〔a〕フルオラン1に対し、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオランを1〜3の割合で配合する
ことにより、鮮明な赤色を得るものであり、因みに、前
者1に対し、後者が1未満、又は3を越えると鮮明な赤
色を得ることが難しくなり、好ましくない。
【0007】また、上記2つの特定染料と併用する呈色
剤として4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェ
ニルスルフォンを使用することにより、その理由につい
ては定かではないが、高濃度の鮮明な赤色像が得られ、
且つ記録画像の経時安定性(耐熱、耐湿性)が極めて優
れた感熱記録体が得られた。なお、呈色剤の使用比率に
ついては特に限定するものではないが、通常呈色剤は塩
基性染料100 重量部に対して100 〜 700重量部、好まし
くは 150〜 400重量の範囲で用いられる。また、本発明
の効果を損なわない範囲で、公知の有機ないしは無機の
各種呈色剤を併用することも可能である。
剤として4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェ
ニルスルフォンを使用することにより、その理由につい
ては定かではないが、高濃度の鮮明な赤色像が得られ、
且つ記録画像の経時安定性(耐熱、耐湿性)が極めて優
れた感熱記録体が得られた。なお、呈色剤の使用比率に
ついては特に限定するものではないが、通常呈色剤は塩
基性染料100 重量部に対して100 〜 700重量部、好まし
くは 150〜 400重量の範囲で用いられる。また、本発明
の効果を損なわない範囲で、公知の有機ないしは無機の
各種呈色剤を併用することも可能である。
【0008】上記の各組成分を含有する記録層用塗液の
調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトラ
イター、サンドミル等の攪拌・粉砕機を用いて、染料、
呈色剤、保存性改良剤を一緒に、又は別々に分散するな
どして調製される。
調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトラ
イター、サンドミル等の攪拌・粉砕機を用いて、染料、
呈色剤、保存性改良剤を一緒に、又は別々に分散するな
どして調製される。
【0009】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコール、スルフォン基変性ポ
リビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ビニ
ルアルコール・酢酸ビニル共重合体とアクリルアミド・
アクリル酸・アリルアセトアセテートとのグラフト共重
合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン
・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合
体エマルジョン等が全固形分の2〜40重量%、好ましく
は5〜25重量%程度配合される。
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコール、スルフォン基変性ポ
リビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ビニ
ルアルコール・酢酸ビニル共重合体とアクリルアミド・
アクリル酸・アリルアセトアセテートとのグラフト共重
合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン
・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合
体エマルジョン等が全固形分の2〜40重量%、好ましく
は5〜25重量%程度配合される。
【0010】塗液中には、さらに各種の助剤を添加する
ことができ、例えばジオクチルスルフォコハク酸ナトリ
ウム塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム塩、
ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪
酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染
料等が挙げられる。なお、バインダーとして例示した上
記化合物を分散助剤として使用することも可能である。
ことができ、例えばジオクチルスルフォコハク酸ナトリ
ウム塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム塩、
ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪
酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染
料等が挙げられる。なお、バインダーとして例示した上
記化合物を分散助剤として使用することも可能である。
【0011】また、記録層中には記録ヘッドへのカス付
着を改善するためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カ
ルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状
無水シリカ、活性白土等の無機顔料、スチレンマイクロ
ボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿
素・ホルマリン樹脂フィラー、澱粉粒子等の有機顔料を
添加することができる。これらの顔料の中でも、特にB
ET比表面積値が30m 2 /g以上、好ましくは35〜100
m2 /gの炭酸カルシウムが記録層の白色度を極めて高
くし、且つワープロ等シリアルヘッドで記録した場合に
もヘッド粕の発生を抑制する効果が極めて大きいので、
好ましく用いることができる。
着を改善するためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カ
ルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状
無水シリカ、活性白土等の無機顔料、スチレンマイクロ
ボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿
素・ホルマリン樹脂フィラー、澱粉粒子等の有機顔料を
添加することができる。これらの顔料の中でも、特にB
ET比表面積値が30m 2 /g以上、好ましくは35〜100
m2 /gの炭酸カルシウムが記録層の白色度を極めて高
くし、且つワープロ等シリアルヘッドで記録した場合に
もヘッド粕の発生を抑制する効果が極めて大きいので、
好ましく用いることができる。
【0012】この場合の炭酸カルシウムとしては特に限
定されるものではないが、通常、軽質炭酸カルシウムが
好ましく用いられる。なお、炭酸カルシウムの配合量と
しては、記録層全固形分の5〜40重量%の範囲で用いら
れる。
定されるものではないが、通常、軽質炭酸カルシウムが
好ましく用いられる。なお、炭酸カルシウムの配合量と
しては、記録層全固形分の5〜40重量%の範囲で用いら
れる。
【0013】さらに、記録機器や記録ヘッドとの接触に
よってスティッキングを生じないようにステアリン酸、
ポリエチレン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワ
ックス等の分散液やエマルジョン等を添加することもで
きる。
よってスティッキングを生じないようにステアリン酸、
ポリエチレン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワ
ックス等の分散液やエマルジョン等を添加することもで
きる。
【0014】本発明の感熱記録体においては、本発明の
所望の効果を阻害しない範囲で、例えばステアリン酸ア
ミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪
酸アミド類、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビ
ス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン等のヒンダードフェノール類、p−ベンジル
ビフェニル、p−(4−トリルオキシ)ビフェニル等の
ビフェニル類、1,5−ビス(4−メトキシフェノキ
シ)−3−オキサ−ペンタン、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エ
タン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフ
ェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエーテル等
のエーテル類、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベ
ンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エ
ステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル等
のエステル類、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、およ
び各種公知の熱可融性物質を増感剤として併用すること
もできる。
所望の効果を阻害しない範囲で、例えばステアリン酸ア
ミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪
酸アミド類、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビ
ス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン等のヒンダードフェノール類、p−ベンジル
ビフェニル、p−(4−トリルオキシ)ビフェニル等の
ビフェニル類、1,5−ビス(4−メトキシフェノキ
シ)−3−オキサ−ペンタン、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エ
タン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフ
ェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエーテル等
のエーテル類、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベ
ンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エ
ステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル等
のエステル類、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、およ
び各種公知の熱可融性物質を増感剤として併用すること
もできる。
【0015】これらの熱可融性物質のうちでも、特に
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(フェノキシ)エタン、1−(2−メチルフェノ
キシ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベン
ジル)エステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エ
ステル、p−ベンジルビフェニル、p−(4−トリルオ
キシ)ビフェニル、および1,5−ビス(4−メトキシ
フェノキシ)−3−オキサ−ペンタンは、本発明で特定
する染料系との組合せで、記録層の白色度を高め且つよ
り優れた増感効果を示すため好ましいものである。な
お、熱可融性物質の使用量については、特に限定するも
のではないが、塩基性染料 100重量部に対して、一般に
50〜1000重量部、好ましくは 100〜 500重量部の範囲で
用いるのが望ましい。
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(フェノキシ)エタン、1−(2−メチルフェノ
キシ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベン
ジル)エステル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エ
ステル、p−ベンジルビフェニル、p−(4−トリルオ
キシ)ビフェニル、および1,5−ビス(4−メトキシ
フェノキシ)−3−オキサ−ペンタンは、本発明で特定
する染料系との組合せで、記録層の白色度を高め且つよ
り優れた増感効果を示すため好ましいものである。な
お、熱可融性物質の使用量については、特に限定するも
のではないが、塩基性染料 100重量部に対して、一般に
50〜1000重量部、好ましくは 100〜 500重量部の範囲で
用いるのが望ましい。
【0016】支持体としては紙、プラスチックフィル
ム、合成紙等が用いられるが、価格や塗布適性の点では
紙が好ましく用いられる。本発明において、記録層の形
成方法については特に限定するものではなく、従来から
周知慣用の技術に従って形成することができ、例えば感
熱記録層用の塗液を、支持体上にエアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコータ
ー、カーテンコーター、ショートドウェルコーター等の
適当な塗布装置によって塗布・乾燥する等の方法が挙げ
られる。また、塗液の塗布量についても特に限定される
ものではなく、一般に乾燥重量で2〜12g/m2 、好ま
しくは2〜8g/m2 の範囲で調節される。
ム、合成紙等が用いられるが、価格や塗布適性の点では
紙が好ましく用いられる。本発明において、記録層の形
成方法については特に限定するものではなく、従来から
周知慣用の技術に従って形成することができ、例えば感
熱記録層用の塗液を、支持体上にエアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコータ
ー、カーテンコーター、ショートドウェルコーター等の
適当な塗布装置によって塗布・乾燥する等の方法が挙げ
られる。また、塗液の塗布量についても特に限定される
ものではなく、一般に乾燥重量で2〜12g/m2 、好ま
しくは2〜8g/m2 の範囲で調節される。
【0017】なお、記録層上には記録層を保護する等の
目的でオーバーコート層を設けることも可能であり、支
持体の裏面に保護層を設けたり、支持体と感熱記録層と
の間に下塗り層を設けることも勿論可能であり、さらに
は粘着加工を施すなど感熱記録体の製造分野における各
種の公知技術が付加し得るものである。
目的でオーバーコート層を設けることも可能であり、支
持体の裏面に保護層を設けたり、支持体と感熱記録層と
の間に下塗り層を設けることも勿論可能であり、さらに
は粘着加工を施すなど感熱記録体の製造分野における各
種の公知技術が付加し得るものである。
【0018】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。
【0019】実施例1 A液調製 3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕フルオラン:4.5 部、
3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン:5.
5 部、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン:
30部、ポリビニルアルコール5%水溶液:30部、水:10
0 部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μm
となるまで粉砕した。
3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン:5.
5 部、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン:
30部、ポリビニルアルコール5%水溶液:30部、水:10
0 部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μm
となるまで粉砕した。
【0020】 B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
フォン:20部、ポリビニルアルコール5%水溶液:30
部、水:100 部からなる組成物をサンドミルで平均粒子
径が1μmとなるまで粉砕した。
フォン:20部、ポリビニルアルコール5%水溶液:30
部、水:100 部からなる組成物をサンドミルで平均粒子
径が1μmとなるまで粉砕した。
【0021】 記録層の形成 A液 170部、B液 150部、炭酸カルシウム(商品名;カ
ルライトKT/白石中央研究所(株)製,BET比表面
積38m2 /g)50部、10%酸化デンプン水溶液300部、
水30部を混合、攪拌して記録層用塗液を得た。かくして
得られた塗液を50g/m2 の原紙に乾燥重量が4g/m
2 となるように塗布、乾燥して記録層を形成せしめ感熱
記録体を得た。
ルライトKT/白石中央研究所(株)製,BET比表面
積38m2 /g)50部、10%酸化デンプン水溶液300部、
水30部を混合、攪拌して記録層用塗液を得た。かくして
得られた塗液を50g/m2 の原紙に乾燥重量が4g/m
2 となるように塗布、乾燥して記録層を形成せしめ感熱
記録体を得た。
【0022】実施例2 実施例1において、A液調製に際し、3−ジエチルアミ
ノベンゾ〔a〕フルオランを 3.4部、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオランを 6.6部に変更した以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ノベンゾ〔a〕フルオランを 3.4部、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオランを 6.6部に変更した以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0023】実施例3 実施例1において、A液調製に際し、3−ジエチルアミ
ノベンゾ〔a〕フルオランを 2.6部、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオランを 7.4部に変更した以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ノベンゾ〔a〕フルオランを 2.6部、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオランを 7.4部に変更した以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0024】実施例4 実施例1において、記録層の形成に際し、炭酸カルシウ
ムとして用いたカルライトKTを同じく炭酸カルシウム
であるカルライトSA(白石中央研究所(株)製,BE
T比表面積11m2 /g)に変更した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
ムとして用いたカルライトKTを同じく炭酸カルシウム
であるカルライトSA(白石中央研究所(株)製,BE
T比表面積11m2 /g)に変更した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0025】実施例5 実施例1において、記録層の形成に際し、炭酸カルシウ
ムの代わりに酸化珪素(商品名:P− 526/水澤化学社
製,BET比表面積80m2/g)を使用した以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ムの代わりに酸化珪素(商品名:P− 526/水澤化学社
製,BET比表面積80m2/g)を使用した以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0026】比較例1 実施例1において、A液調製に際し、3−ジエチルアミ
ノ−6,8−ジメチルフルオランを除き、3−ジエチル
アミノベンゾ〔a〕フルオラン10部を使用した以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ノ−6,8−ジメチルフルオランを除き、3−ジエチル
アミノベンゾ〔a〕フルオラン10部を使用した以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0027】比較例2 実施例1において、A液調製に際し、3−ジエチルアミ
ノベンゾ〔a〕フルオラン除き、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン10部を使用した以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ノベンゾ〔a〕フルオラン除き、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン10部を使用した以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0028】比較例3 実施例5において、B液の調製に際し、4−ヒドロキシ
−4′−イソプロポキシジフェニルスルフォンの代わり
に、4,4′−イソプロピリデンジフェノールを使用し
た以外は、実施例5と同様にして感熱記録体を得た。
−4′−イソプロポキシジフェニルスルフォンの代わり
に、4,4′−イソプロピリデンジフェノールを使用し
た以外は、実施例5と同様にして感熱記録体を得た。
【0029】かくして得られた8種類の感熱記録体につ
いて、以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。
いて、以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。
【0030】〔カブリ発色:F1,F2,F3 〕感熱記録体
を40℃,90%RHの雰囲気中、および60℃,10%RHの雰囲
気中にそれぞれ20時間放置した後、それぞれマクベス濃
度計を用いて白紙部分のカブリ発色濃度を測定した。な
お、表1には、処理前の白紙部分の濃度をF1 、40℃,
90%RHの雰囲気下で処理した時のカブリ発色濃度を
F2 、および60℃,10%RHの雰囲気下で処理した時のカ
ブリ発色濃度をF3 としてそれぞれ表示した。
を40℃,90%RHの雰囲気中、および60℃,10%RHの雰囲
気中にそれぞれ20時間放置した後、それぞれマクベス濃
度計を用いて白紙部分のカブリ発色濃度を測定した。な
お、表1には、処理前の白紙部分の濃度をF1 、40℃,
90%RHの雰囲気下で処理した時のカブリ発色濃度を
F2 、および60℃,10%RHの雰囲気下で処理した時のカ
ブリ発色濃度をF3 としてそれぞれ表示した。
【0031】〔記録濃度:D1 〕感熱記録体を感熱紙発
色試験装置(TH−PMD型/大倉電機製,印加電圧;
24V,パルスサイクル;5.00ms)を使用し、パルス幅
1.40 msで記録し、その記録濃度( D1)をマクベス濃
度計(RD−914 型/マクベス社製)にて測定した。な
お、マクベス濃度計による記録濃度の測定は、赤色用フ
ィルターを使用した。
色試験装置(TH−PMD型/大倉電機製,印加電圧;
24V,パルスサイクル;5.00ms)を使用し、パルス幅
1.40 msで記録し、その記録濃度( D1)をマクベス濃
度計(RD−914 型/マクベス社製)にて測定した。な
お、マクベス濃度計による記録濃度の測定は、赤色用フ
ィルターを使用した。
【0032】〔記録像の耐湿性:H〕印字後の感熱記録
体を40℃,90%RHの雰囲気中に20時間放置した後、マク
ベス濃度計を用いて再度記録濃度( D2)を測定し、下記
式により記録濃度残存率を求めた。 記録濃度残存率(H)=D2 /D1 × 100 (%)
体を40℃,90%RHの雰囲気中に20時間放置した後、マク
ベス濃度計を用いて再度記録濃度( D2)を測定し、下記
式により記録濃度残存率を求めた。 記録濃度残存率(H)=D2 /D1 × 100 (%)
【0033】〔記録像の耐温性:T〕印字後の感熱記録
体を60℃,10%RHの雰囲気下に20時間放置した後、マク
ベス濃度計を用いて再度印字部の記録濃度( D3)を測定
し、下記式により記録濃度残存率を求めた。 記録濃度残存率(T)=D3 /D1 × 100 (%)
体を60℃,10%RHの雰囲気下に20時間放置した後、マク
ベス濃度計を用いて再度印字部の記録濃度( D3)を測定
し、下記式により記録濃度残存率を求めた。 記録濃度残存率(T)=D3 /D1 × 100 (%)
【0034】〔ヘッド粕テスト〕感熱記録体をワープロ
(OASYS30AFII/富士通(株)製)を使用し、
A4 サイズ判で 150枚記録した後のヘッド粕発生状況を
目視評価した。 ○:ヘッド粕の発生が全く無く、記録は良好。 △:ヘ
ッド粕の発生が認められるが、記録障害はない。
(OASYS30AFII/富士通(株)製)を使用し、
A4 サイズ判で 150枚記録した後のヘッド粕発生状況を
目視評価した。 ○:ヘッド粕の発生が全く無く、記録は良好。 △:ヘ
ッド粕の発生が認められるが、記録障害はない。
【0035】〔色調〕目視で判定した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体は記録像及び白紙部分の保存安定性に優
れ、しかも高濃度で鮮やかな赤色の記録画像が得られる
記録体であった。
の感熱記録体は記録像及び白紙部分の保存安定性に優
れ、しかも高濃度で鮮やかな赤色の記録画像が得られる
記録体であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 - 5/36
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と該染料と接触して呈色する呈色剤を含有する記録層
を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染料
として3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕フルオランと3
−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオランを1対
1〜3の比率で含有し、他方呈色剤として4−ヒドロキ
シ−4′−イソプロポキシジフェニルスルフォンを含有
せしめたことを特徴とする感熱記録体。 - 【請求項2】記録層中にBET法に準拠する比表面積が
30m2 /g以上の炭酸カルシウムを含む請求項1記載の
感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286131A JP2998349B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286131A JP2998349B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 感熱記録体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05124357A JPH05124357A (ja) | 1993-05-21 |
JP2998349B2 true JP2998349B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17700336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3286131A Expired - Fee Related JP2998349B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998349B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3286131A patent/JP2998349B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05124357A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
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