JPH07118580A - 接着物、貼着物および塗装物の剥離方法 - Google Patents

接着物、貼着物および塗装物の剥離方法

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JPH07118580A
JPH07118580A JP26354393A JP26354393A JPH07118580A JP H07118580 A JPH07118580 A JP H07118580A JP 26354393 A JP26354393 A JP 26354393A JP 26354393 A JP26354393 A JP 26354393A JP H07118580 A JPH07118580 A JP H07118580A
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JP
Japan
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adhesive
adhered
adhesive layer
peeling
adherend
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JP26354393A
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English (en)
Inventor
Toshio Sugizaki
崎 俊 夫 杉
Masao Kogure
暮 正 男 小
Hitoshi Sakashita
下 仁 坂
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Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明に係る接着物等の剥離方法は、接着物
等の表面上に、基材と、この上に形成された(粘)接着
剤層とからなる剥離用シートを貼着し、該(粘)接着剤
層を硬化して、接着物と、硬化した(粘)接着剤層と、
基材とからなる積層体を形成し、該積層体を被着体から
剥離することからなることを特徴としている。 【効果】 本発明に係る剥離方法によれば、有機溶剤な
どを用いることなく、しかも熟練した技術を必要とせ
ず、簡便にかつ容易に接着物等を被着体から剥離するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、看板、標識、ガラス、自
動車車体等に接着または貼付されているラベル、シー
ト、マーキングフィルム等の接着物、貼着物、あるいは
アルミ板等の基板上に塗装されてなる塗装物の剥離方法
に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ラベル、シート、マーキングフィ
ルム等は、通常は強粘着剤を介して、看板、標識、ガラ
ス、自動車車体等の被着体に貼付または接着されてい
る。このようなマーキングフィルム等の表面には、文
字、図形等により種々の情報が表示されているが、様々
な事由により、マーキングフィルム等の除去が必要とな
る場合がある。たとえば、社名変更はその典型的なケー
スであろう。社名変更により、広告看板、案内標識、営
業車体等に表示された旧社名の除去と、新社名の表示が
必要となる。このような場合には、古いマーキングフィ
ルム等を剥離して、新しいマーキングフィルム等を貼付
するのが一般的である。
【0003】しかしながら、マーキングフィルム等にお
ける粘着剤層は、通常は強粘着剤で形成されており、更
に、貼付してからの経時変化により、粘着剤が架橋硬化
したりして、強固に貼着されているので、この旧マーキ
ングフィルムを剥がすことはかなり困難である。さらに
マーキングフィルム基材は経時劣化しているため、剥離
作業中に破れてしまうこともある。
【0004】従来は、この旧マーキングフィルムをナイ
フやヘラなどによって削り(掻き)取って除去してい
た。しかしながら、この方法では、多大な労力と時間と
を費やしてもマーキングフィルムあるいは粘着剤を完全
に取り去ることが困難であり、また被着体本体を傷つけ
やすい。
【0005】また、イソプロピルアルコール、酢酸エチ
ル、トルエン等の有機溶剤を刷毛で塗ったり、スプレー
で吹きつけて粘着剤を溶解(もしくは膨潤)させた後、
拭い取ったり、剥離したりしてマーキングフィルム等を
除去する方法も行なわれている。しかしながら、このよ
うな方法では、作業中に溶剤が垂れて、目的としていな
い被着体表面の塗装まで溶解して落とすことがあり、作
業には熟練を要する。また、有機溶剤を用いるため作業
環境上好ましくないという問題点がある。さらに大面積
にわたって作業できないため、作業効率上も改善が求め
られていた。
【0006】このような問題点は、アルミ板等の基板上
に、ペンキ等により形成された塗装物においても同様で
ある。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記のような従来技術に鑑みて
なされたものであって、被着体上の接着物、貼着物ある
いは基板上の塗装物を容易に、しかも安全に剥離しうる
ような全く新しい剥離方法を提供するものである。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る接着物、貼着物および塗装
物の第1の剥離方法は、被着体に接着または貼付された
接着物または貼着物、あるいは基板上に塗装されてなる
塗装物を、該被着体または基板から剥離する方法であっ
て、該接着物、貼着物または塗装物の表面上に、基材
と、この上に形成された接着剤層または粘接着剤層とか
らなる剥離用シートを貼着し、該接着剤層または粘接着
剤層を硬化して、接着物、貼着物または塗装物と、硬化
した接着剤層または粘接着剤層と、基材とからなる積層
体を形成し、該積層体を、被着体または基板から剥離す
ることからなることを特徴としている。
【0009】本発明に係る接着物、貼着物および塗装物
の第2の剥離方法は、被着体に接着または貼付された接
着物または貼着物、あるいは基板上に塗装されてなる塗
装物を、該被着体または基板から剥離する方法におい
て、該接着物、貼着物または塗装物の表面上に、接着剤
または粘接着剤を塗布し、塗布された接着剤または粘接
着剤に基材を貼着し、該接着剤または粘接着剤を硬化し
て、接着物、貼着物または塗装物と、硬化した接着剤ま
たは粘接着剤と、基材とからなる積層体を形成し、該積
層体を、被着体または基板から剥離することからなるこ
とを特徴としている。
【0010】特に本発明においては、接着剤層または粘
接着剤層が、嫌気性接着剤または嫌気性粘接着剤からな
ることが好ましい。このような本発明に係る剥離方法に
よれば、溶剤などを用いることなく、しかも熟練した技
術を必要とせず、簡便にかつ容易に接着物、貼着物およ
び塗装物を被着体あるいは基板から剥離することができ
る。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る剥離方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明
において、被着体に接着されている接着物、被着体に貼
付されている貼着物および基板上に形成されている塗装
物を総称して、「接着物4」と略記することがある。ま
た、被着体および基板を総称して、「被着体7」と略記
することがある。
【0012】本発明に係る第1の剥離方法においては、
まず、図1に示すように、基材2と、この上に形成され
た接着剤層3または粘接着剤層3とからなる剥離用シー
ト1を、剥離されるべき接着物4に貼着し、この状態で
接着剤層3または粘接着剤層3を硬化させ(図2)、剥
離用シート1と接着物4が強固に接着されてなる積層体
を形成し、該積層体を被着体7から剥離する(図3)。
【0013】剥離用シート1の基材2を形成する材料と
しては、特に限定はされないが、たとえば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカー
ボネート、アルミ、銅、ステンレスなどを挙げることが
でき、またこれらの積層体であってもよい。この中で
も、強度等の点で、ポリエチレンテレフタレートが特に
好ましい。基材2の厚さは、特に限定はされないが、通
常は、6〜250μm、好ましくは16〜100μm程
度である。
【0014】剥離用シート1の接着剤層3または粘接着
剤層3〔以下、(粘)接着剤層3と略記する〕を形成す
る材料としては、従来より(粘)接着テープ類で使用さ
れている(粘)接着剤が特に制限されることなく用いら
れ、たとえば、嫌気性接着剤、光硬化性接着剤、吸湿硬
化性接着剤、加圧硬化性接着剤、熱硬化性接着剤等の接
着剤、あるいは嫌気性粘接着剤、光硬化性粘接着剤、吸
湿硬化性粘接着剤、加圧硬化性粘接着剤、熱硬化性粘接
着剤等が用いられる。このような(粘)接着剤は、空気
との接触を遮断するか、光を照射するか、水分(湿気)
を付与するか、圧力を加えるか、あるいは加熱すること
により硬化する。
【0015】本発明においては、上記のような(粘)接
着剤の中でも、特に嫌気性(粘)接着剤を使用すること
が、作業効率上、特に好ましい。嫌気性(粘)接着剤
は、空気と接触している間は、安定な状態を保ち、空気
との接触が遮断されると空気中の酸素によって禁止され
ていたラジカル重合が開始して硬化する特性を有する。
このような嫌気性(粘)接着剤は、重合硬化にあたって
加熱あるいは光照射等の作業を要せず、被着体に貼付
し、所定時間(6〜36時間)放置するだけで硬化する
ため、作業が容易であり、特に大面積にわたっての作業
を簡便に行なうことができる。
【0016】本発明において用いられる嫌気性接着剤
は、従来より知られており、たとえば反応性モノマー
と、過酸化物と、所望により加えられる添加剤(重合促
進剤、安定剤、着色剤等)からなる。また嫌気性粘接着
剤は、上記の嫌気性接着剤と、粘着剤(アクリル系、ウ
レタン系、ゴム系、シリコーン系等)とからなる。好ま
しい粘着剤としては、アクリル系粘着剤があげられる。
【0017】反応性モノマーとしては、たとえば、
【0018】
【化1】
【0019】(式中、nは1〜10の整数を表す)で示
されるポリエチレングリコール・ジアクリレートが用い
られる。また、この他にもたとえば、下記式で示される
反応性モノマーも使用される。
【0020】
【化2】
【0021】さらに、これらのポリメタクリレートに限
らず、モノメタクリレートも利用することができる。過
酸化物は、重合開始剤として用いられ、たとえばtert-
ブチルヒドロパーオキサイド、1,1,3,3-テトラメチルブ
チルヒドロパーオキサイド、p-メンタンヒドロパーオキ
サイド、クメンヒドロパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、p-サイメンヒドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2,
5-ジメチルヘキサン-2,5-ジヒドロパーオキサイド、シ
クロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノ
ンパーオキサイド、3,3,5-トリメチルヘキサノンパーオ
キサイドなどのヒドロパーオキサイド類、ジ-tert-ブチ
ルパーオキサイド、tert-ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、アセチルパーオキサイド類などがあげられる。上記
過酸化物は、反応性モノマー100重量部に対して0.
1〜15重量部の割合で用いることが好ましい。
【0022】本発明で用いられ得る嫌気性接着剤は、上
記の反応性モノマーと過酸化物とを含み、所望に応じ、
当該技術分野で汎用の重合促進剤、安定剤、粘度調整
剤、接着力調整剤、着色剤等を含有していてもよい。
【0023】本発明で用いられ得る嫌気性粘接着剤は、
上記の嫌気性接着剤と粘着剤とからなる。粘着剤として
は、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着
剤、シリコーン系粘着剤等が用いられ、好ましくはアク
リル系粘着剤が用いられる。アクリル系粘着剤として
は、炭素数2〜12の脂肪族アルコールのアクリル酸エ
ステルに、アクリル酸等の極性基を有するモノマーを共
重合させることによって得た共重合体を主成分とした粘
着剤があげられる。
【0024】本発明で用いられ得る嫌気性粘接着剤にお
いて、上記のような粘着剤は、上記嫌気性接着剤100
重量部に対して1〜200重量部の割合で用いることが
好ましい。
【0025】このような(粘)接着剤層3の厚さは、特
に限定はされないが、通常は、5〜200μm、好まし
くは10〜100μm程度である。(粘)接着剤層3
は、基材2上に、上記(粘)接着剤を塗膜することによ
り形成される。
【0026】本発明において、被着体7から剥離される
接着物4とは、粘着ラベル、粘着シート、粘着テープ、
マーキングフィルム等の、被着体に接着または貼着され
て使用される接着物・貼着物のみならず、ペンキ等によ
り形成されている塗装物をも包含する。
【0027】このような接着物4がラベル、マーキング
フィルム等の場合には、図1に示すように、基材5と強
粘着剤層6とから形成されている。基材5の材料として
は、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、アルミ、銅、ステンレス等があげられるが、
これらに限定されない。基材5の厚さは、特に限定はさ
れないが、通常は、16〜100μm程度である。基材
5の表面には、たとえば、旧社名、旧住所等が表示され
ている。
【0028】強粘着剤層6は、従来より接着物に使用さ
れているアクリル系粘着剤、天然ゴム、合成ゴム、シリ
コーン系粘着剤等から形成されているが、これらに限定
されることはない。また、その厚みも何ら限定されるも
のではないが、通常は、10〜50μm程度であろう。
【0029】このような接着物4が貼付されている被着
体7としては、看板、標識、ガラス、自動車車体、壁、
金属板、玩具、ボトル、家電製品等があげられる。本発
明に係る接着物の剥離方法においては、被着体7に貼付
された接着物4の形状に合わせて、剥離用シート1を切
り取り、接着物4に貼着する。この際、剥離用シート1
の(粘)接着剤層3が被着体7に接触しないように剥離
用シート1を貼着することが好ましい。
【0030】剥離用シート1を接着物4に貼着した後、
(粘)接着剤層3を硬化する。(粘)接着剤層3として
嫌気性(粘)接着剤を用いた場合には、6〜36時間、
好ましくは約24時間程度放置することで、(粘)接着
剤層3は硬化する。
【0031】また光硬化性(粘)接着剤層を用いた場合
には、光(紫外線、放射線)を照射することで、(粘)
接着剤層3は硬化する。また吸湿硬化性(粘)接着剤層
を用いた場合には、水分(湿気)を与えることで、
(粘)接着剤層3は硬化する。
【0032】また加圧硬化性(粘)接着剤層を用いた場
合には、圧力を加えることで、(粘)接着剤層3は硬化
する。また熱硬化性(粘)接着剤層を用いた場合には、
熱を加えることで、(粘)接着剤層3は硬化する。
【0033】このように、(粘)接着剤層3を硬化する
と、接着物4の基材5と(粘)接着剤層3とが、強固に
接着し、剥離用シート1と接着物4とからなる積層体が
形成される。
【0034】次いで、図3に示すように、剥離用シート
1と接着物4とからなる積層体を被着体7から剥離す
る。接着物4の基材5が経時劣化していたとしても、基
材5と(粘)接着剤層3とが強固に接着しているため、
基材5を破くことなく剥離することができる。この際、
通常は、強粘着剤層6も基材5と同伴して剥離される
が、場合によっては、基材5と強粘着剤層6との間で界
面破壊が起こり、強粘着剤層6が被着体7上に残留する
ことがある。この場合は、図4に示すように、強粘着剤
層6に対して、上記と同様の操作を行なうことにより、
強粘着剤層6を剥離用シート1との積層体として剥離す
ることができる。
【0035】また、接着物4が、基板上にペンキ等によ
り形成されている塗装物である場合には、図5に示すよ
うに、塗装物に対して、上記と同様の操作を行なうこと
により、塗装物を剥離用シート1との積層体として基板
から剥離することができる。
【0036】次に本発明に係る第2の剥離方法について
説明する。本発明に係る第2の剥離方法においては、被
着体7に貼付された接着物4に、(粘)接着剤3を塗布
した後、直ちに基材2を被せるか、あるいは、図6に示
すように接着物4を基材2で被いながら、順次、接着物
4と基材2との隙間に(粘)接着剤を浸入させることで
接着物4上に(粘)接着剤を塗布して、接着物4上に、
(粘)接着剤層3、基材2を積層する。
【0037】ここで、基材2、(粘)接着剤3および接
着物4は、上記で説明したとおりである。その後、上記
と同様にして(粘)接着剤層3を硬化させて、接着物4
と、硬化された(粘)接着剤層3と、基材2とが強固に
接着されてなる積層体を形成する(図7参照)。
【0038】次いで、この積層体を剥離すると、前記と
同様にして、被着体7から接着物4を剥離することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る剥離方法によれば、有機溶
剤などを用いることなく、しかも熟練した技術を必要と
せず、簡便にかつ容易に接着物、貼着物および塗装物を
被着体あるいは基板から剥離することができる。
【0040】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0041】
【実施例】
【0042】
【実施例1】 〔剥離用シートの作成〕アクリル酸ブチル85モル
(%)、アクリロニトリル10モル(%)、アクリル酸
2−エチルヘキシル5モル(%)からなる組成の粘着性
ポリマー100部を酢酸エチル800部に溶解させた
後、オリゴアクリレートとしてエポキシ当量187の液
状エポキシ樹脂370gをアクリル酸144gとトリメ
チルベンジルアンモニウムクロライド1g、ヒドロキノ
ン0.15gの存在下で酸価4.1まで反応させて得た
エポキシアクリレート(B)100部と、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート5部、更にクメンヒドロペ
ルオキシド5部、ジメチルパラトルイジン0.5部、パ
ラベンゾキノン0.02部とを混合し、均一な嫌気性硬
化型粘接着剤溶液を得た。
【0043】得られた嫌気性硬化型粘接着剤溶液を、5
0μm厚のポリエステルフィルム上に、固形分で40μ
m厚となるようにアプリケーターで塗布し、85℃で3
分間乾燥し、剥離用シートを作成した。
【0044】アルミ板に貼付されたマーキングフィルム
(商品名:フジペイント5011、リンテック株式会社
製、屋外設置後約2年経過品)の表面に上記で得られた
剥離用シートを貼着した。一日後、シートとマーキング
フィルムのフィルム面とが強固に接着し、該シートを剥
離すると、アルミ板からマーキングフィルムを剥離でき
た。
【0045】
【実施例2】ガラス板(厚さ5mm)に貼付されたガラス
飛散防止用フィルム(商品名:ルミクール1501、リ
ンテック株式会社製、屋外設置後約2年経過品)の表面
に実施例1で得られた剥離用シートを貼着した。一日
後、シートとガラス飛散防止用フィルムとが強固に接着
し、該シートを剥離すると、ガラス板からガラス飛散防
止用フィルムを剥離できた。
【0046】
【実施例3】ガラス板上にアクリル系粘着剤(商品名:
オリバインBPS−5127、東洋インキ製造株式会社
製)を30μmの厚さで塗布した。実施例1と同様に粘
着剤表面に剥離用シートを貼着し、剥離したところ、ガ
ラス板からアクリル系粘着剤を剥離できた。
【0047】
【実施例4】アルミ板上にエポキシ系接着剤(商品名:
セメダインスーパー2液型、セメダイン株式会社製)を
30μmの厚さで塗布し、その上にアルミホイルを接着
した。一日後、実施例1で得られた剥離用シートをアル
ミホイル面に貼着した。さらに一日後、剥離用シートを
剥がすと、シートとアルミホイルとが接着した状態で剥
がれ、アルミ板からアルミホイルおよびエポキシ系接着
剤を剥離できた。
【0048】
【実施例5】SUS304に合成樹脂塗料(商品名:ア
サヒペン、アサヒペン社製)をスプレーで塗布した。一
日後、実施例1で得られた剥離用シートを塗料面に貼着
した。さらに一日後、剥離用シートを剥がすと、シート
と塗料が接着した状態で剥がれ、SUS304から塗料
を剥離できた。
【0049】
【実施例6】アルミ板に貼付されたマーキングフィルム
(商品名:フジペイント5011、リンテック株式会社
製、屋外設置後約2年経過品)の表面に50μm厚のポ
リエステルフィルムを被せ、マーキングフィルムとポリ
エステルフィルムとの隙間に、シアノアクリレート系接
着剤(商品名:ボンドアロンアルファー、コニシ(株)
製)を浸入させ、約40μm厚の接着剤層を形成した。
【0050】一日後、ポリエステルフィルムとマーキン
グフィルムとが強固に接着し、該ポリエステルフィルム
を剥離すると、アルミ板からマーキングフィルムを剥離
できた。
【0051】
【実施例7】ガラス板(厚さ5mm)に貼付されたガラス
飛散防止用フィルム(商品名:ルミクール1501、リ
ンテック株式会社製、屋外設置後約2年経過品)の表面
上に嫌気性接着剤(商品名:ユメンロック、大倉工業
(株)製)を40μm厚になるようにアプリケーターで
塗布した。さらに上記接着剤の表面に50μm厚のポリ
エステルフィルムを被せた。
【0052】一日後、ポリエステルフィルムとガラス飛
散防止用フィルムとが強固に接着し、該ポリエステルフ
ィルムを剥離すると、ガラス板からガラス飛散防止用フ
ィルムを剥離できた。
【0053】
【実施例8】アルミ板上にエポキシ系接着剤(商品名:
セメダインスーパー2液型、セメダイン株式会社製)を
30μmの厚さで塗布し、その上にポリエステルフィル
ムを接着した。一日後、ポリエステルフィルムの表面
に、さらに別のポリエステルフィルムを被せ、ポリエス
テルフィルム同士の隙間にシアノアクリレート系接着剤
(商品名:ボンドアロンアルファー、コニシ(株)製)
を浸入させ、約40μm厚の接着剤層を形成した。
【0054】さらに一日後、ポリエステルフィルム同士
が強固に接着し、アルミ板からポリエステルフィルムお
よびエポキシ系接着剤を剥離できた。
【0055】
【比較例1】実施例1において、剥離用シートの代わり
にセロファン粘着テープを用いたところセロファン粘着
テープとマーキングフィルム間で剥がれてしまい、マー
キングフィルムの剥離はできなかった。
【0056】
【比較例2】実施例1において、剥離用シートを貼着せ
ずにマーキングフィルムを直接剥がしたところ、フィル
ムが切れてしまい、うまく剥離できなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る接着物の剥離方法の一工程を示
す。
【図2】 本発明に係る接着物の剥離方法の一工程を示
す。
【図3】 本発明に係る接着物の剥離方法の一工程を示
す。
【図4】 本発明に係る接着物の剥離方法の一変形例を
示す。
【図5】 本発明に係る塗装物の剥離方法の一工程を示
す。
【図6】 本発明に係る接着物の他の剥離方法の一工程
を示す。
【図7】 本発明に係る接着物の他の剥離方法の一工程
を示す。
【符号の説明】
1…剥離用シート 2…基材 3…(粘)接着剤層 4…接着物 5…基材 6…強粘着剤層 7…被着体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体に接着または貼付された接着物ま
    たは貼着物、あるいは基板上に塗装されてなる塗装物
    を、該被着体または基板から剥離する方法において、 該接着物、貼着物または塗装物の表面上に、基材と、こ
    の上に形成された接着剤層または粘接着剤層とからなる
    剥離用シートを貼着し、 該接着剤層または粘接着剤層を硬化して、接着物、貼着
    物または塗装物と、硬化した接着剤層または粘接着剤層
    と、基材とからなる積層体を形成し、 該積層体を、被着体または基板から剥離することからな
    る接着物、貼着物および塗装物の剥離方法。
  2. 【請求項2】 被着体に接着または貼付された接着物ま
    たは貼着物、あるいは基板上に塗装されてなる塗装物
    を、該被着体または基板から剥離する方法において、 該接着物、貼着物または塗装物の表面上に、接着剤また
    は粘接着剤を塗布し、 塗布された接着剤または粘接着剤に基材を貼着し、 該接着剤または粘接着剤を硬化して、接着物、貼着物ま
    たは塗装物と、硬化した接着剤または粘接着剤と、基材
    とからなる積層体を形成し、 該積層体を、被着体または基板から剥離することからな
    る接着物、貼着物および塗装物の剥離方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤層または粘接着剤層が、嫌気
    性接着剤または嫌気性粘接着剤からなることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の剥離方法。
JP26354393A 1993-10-21 1993-10-21 接着物、貼着物および塗装物の剥離方法 Pending JPH07118580A (ja)

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