JP2003165966A - 再剥離性粘着剤およびそれを用いたラベル - Google Patents

再剥離性粘着剤およびそれを用いたラベル

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JP2003165966A JP2001367500A JP2001367500A JP2003165966A JP 2003165966 A JP2003165966 A JP 2003165966A JP 2001367500 A JP2001367500 A JP 2001367500A JP 2001367500 A JP2001367500 A JP 2001367500A JP 2003165966 A JP2003165966 A JP 2003165966A
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Rie Yoshikawa
理恵 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種容器に対する粘着力が大きく、加熱する
と剥離性が発現する再剥離性粘着剤およびそれを用いた
ラベルの提供。 【解決手段】 粘着剤基材に、ゲル溶剤をゲル化剤によ
りゲル化したゲルを配合した接着性に優れた粘着剤であ
って、温水や温風などにより加熱すると前記ゲルがゾル
化して剥離性を発現する再剥離性粘着剤を用い、基材の
裏面に粘着層を設けたラベルにより課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再剥離性粘着剤お
よびそれを用いたラベルに関するものであり、更に詳し
くは、プラスチックス、ガラス、金属、セラミックス、
木などで作られたコンテナ、パレット、バケット、ビー
ル瓶、樽などに接着性よく貼着できる粘着層を形成した
ラベルであって、温水や温風などにより加熱すると剥離
性が発現して容易に剥離可能な再剥離性粘着剤およびそ
れを用いたラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属、プラスチック、ガラス、セラミッ
クス、金属、木材などあるいはこれらの2種以上を組み
合わせた材料からなる瓶などの容器、コンテナ、パレッ
ト、バケットなどの製品に、紙などの基材に粘着剤から
なる粘着層を形成したラベルを貼着することが行われて
いる。しかし、接着力を大きくすると剥離するのが難し
く、一旦圧着したラベルを剥離するには大変な手間がか
かり、接着力が大きければ大きいほど剥離性が悪くなる
という問題があり、接着力と剥離性のバランスをとるの
は難しいのが現状である。
【0003】そこで通常は良好に接着するが、温水で剥
離する粘着剤が提案されている。例えば水酸基やカルボ
ン酸、アマイド構造のような親水基を持つアクリルモノ
マーを2−エチルヘキシルアクリレートやブチルアクリ
レート、酢酸ビニルなどと共重合させたポリアクリル酸
エステル系水溶性粘着剤や、上記の親水性モノマーを少
なめに共重合するか、架橋構造を持たせた水膨潤性アク
リル系デイスパージョン型粘着剤や、アクリル系デイス
パージョン型粘着剤に多量の界面活性剤を加えた粘着剤
(特開平09−114382号公報)や、発泡剤をマイ
クロカプセルで包み、デイスパージョン型粘着剤に配合
したもの(特開平09−137145号公報)などであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリアクリル
酸エステル系水溶性粘着剤は、水溶性ではあるが、水に
溶ける速さはあまり大きくなく、雨や湿度に弱く、ま
た、非極性プラスチックスにはよく付かない問題があ
り、水膨潤性アクリル系デイスパージョン型粘着剤は、
水に浸漬すると皮膜が膨潤し、粘着剤のタックが失われ
て剥離するものであるが、水に浸漬して膨潤する速度は
あまり早くなく、タックもそれ程おちない問題があり、
粘着剤にシリコンや界面活性剤などを配合して剥離性を
制御する粘着剤は、剥離性を持たせると、それに伴って
接着力が低下し、取り扱い中などに剥離したりするとい
う問題があり、発泡剤をマイクロカプセルで包み、デイ
スパージョン型粘着剤に配合した粘着剤は、粘着剤の塗
工乾燥工程で発泡する危険性がある。
【0005】本発明の第1の目的は、従来の問題を解決
し、プラスチックス、ガラス、金属、セラミックス、木
などで作られたコンテナ、パレット、バケット、ビール
瓶、樽などの容器などに対する接着力が大きく、運送途
中の物理的な衝撃や擦過などで剥離せず、雨などに濡れ
ても簡単に剥離したり脱落しない粘着剤であって、所定
の温度以上に加熱すると剥離性が発現して容易に剥離可
能な再剥離性粘着剤を提供することであり、本発明の第
2の目的は、そのような再剥離性粘着剤を用いて形成し
た粘着層を設けた再剥離性を有するラベルを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粘着剤基材に、ゲル
溶剤をゲル化剤によりゲル化したゲルを配合した粘着剤
を用いることにより解決できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載の再剥離
性粘着剤は、粘着剤基材に、ゲル溶剤をゲル化剤により
ゲル化したゲルを配合した接着性に優れた粘着剤であっ
て、温水や温風などにより加熱すると前記ゲルがゾル化
して剥離性を発現することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1記載の再剥離性粘着剤において、前記ゲル
がゾル化する相転移温度が60〜140℃であることを
特徴とする。
【0009】本発明の請求項3記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1あるいは請求項2記載の再剥離性粘着剤に
おいて、ゲル化剤をゲル溶剤に対して0.1〜10質量
%配合し、かつゲル化溶剤を粘着剤全体に対して0.5
〜20質量%配合したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の再剥離性
粘着剤において、粘着剤基材がエマルジョン型あるいは
紫外線硬化型であることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5は、請求項1から請求項
4のいずれかに記載の再剥離性粘着剤からなる粘着層が
基材の裏面に設けられていることを特徴とするラベルに
関するものである。
【0012】本発明の再剥離性粘着剤は、プラスチック
ス、ガラス、金属、セラミックス、木などで作られたコ
ンテナ、パレット、バケット、ビール瓶、樽などの容器
などに対する接着力が大きく、運送途中の物理的な衝撃
や擦過などで剥離せず、雨などに濡れても簡単に剥離し
たり脱落しない接着性に優れた粘着剤であって、加熱す
ると、好ましくは所定の温度以上に加熱すると、剥離性
が発現して容易に剥離可能となる。
【0013】本発明のラベルは、本発明の再剥離性粘着
剤からなる粘着層が基材の裏面に設けられている。基材
の裏面に設けられた粘着層は、粘着剤基材からなるマト
リックス中にゲル溶剤をゲル化剤によりゲル化したゲル
が島状に分散したモルホロジーを有しており、各種容器
などに対する接着力が大きく、運送途中の物理的な衝撃
や擦過などでラベルが剥離せず、雨などに濡れてもラベ
ルが簡単に剥離したり脱落しない。粘着層は水溶性でな
いので、雨や湿度に強く、非極性プラスチックスにもよ
く粘着して接着力が大きく、洗浄時に粘着剤成分が溶け
出すことがない。そして回収時などには前記ゲルがゾル
化する相転移温度60〜140℃以上の温風や温水など
を用いて加熱すると、粘着層中のゲルがゾル化してゲル
溶剤などがラベルと容器などの粘着界面に移行し、接着
力が低下あるいは接着力がなくなり、剥離性が発現しラ
ベルは容易に剥離される。剥離したラベルは前記相転移
温度以下になると粘着層中のゲル溶剤はゲル化剤により
再度ゲル化してゲルとなる熱可逆性を有するので、接着
性に優れた再剥離性を有するラベルとして再使用可能で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。本発明にかかるラベルについて図面を
用いて説明する。図1〜図4は、本発明にかかるラベル
の層構成を示す断面説明図である。本発明にかかるラベ
ル1は、基本的には、図1に示すように、基材2の裏面
に本発明で用いる粘着剤組成物からなる粘着層3が形成
されている。4は印刷層である。
【0015】図2に示す本発明にかかるラベル1aは、
図1に示した印刷層3の上に、それを保護する保護層5
を設けた以外はラベル1と同様になっている。
【0016】図3に示す本発明にかかるラベル1bは、
印刷層3が基材2の裏面に設けられその上に本発明で用
いる粘着剤組成物からなる粘着層3が形成されており、
基材2の表面に保護層5が設けられている。
【0017】図4に示す本発明にかかるラベル1cは、
基材2の裏面に本発明で用いる粘着剤組成物からなる粘
着層3が形成されており、基材層2の上にアンダーコー
ト層6を介してアルミ蒸着層7が設けられ、その上にプ
ライマー層8を介して印刷層4および保護層5が設けら
れている。本発明にかかるラベル1〜1cの粘着層3に
は図示しない剥離紙を積層することができる。
【0018】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかるラベルの使用形態について説明する。図5、
図6は、本発明にかかるラベルの使用形態の一例を示す
断面説明図である。図2に示すラベル1aを使用した例
で説明すると、図5に示すように、図示しない剥離紙が
ある場合はその剥離紙を取り去ってラベル1aの粘着層
3と容器9の面を重ね合わせて貼り合わせてラベル1a
付きの容器9を製造する。そして容器9内に内容物10
を充填し、しかる後、容器9の開口部を蓋材11で密閉
して包装体製品Aを製造する。そして、図6に示すよう
に、上記のように製造した包装体製品Aについて、その
内容物10を使用後などにおいて、容器9を前記ゲルが
ゾル化する相転移温度60〜140℃の温風や温水など
を用いて加熱すると、粘着層中のゲルがゾル化してゲル
溶剤などがラベル1aの粘着層3と容器9の粘着界面に
移行し、接着力が低下あるいは接着力がなくなり、剥離
性が発現しラベル1aを容易に剥離、分離することがで
き、容器9を再利用に供することができる。
【0019】上記で図示して説明した本発明にかかるラ
ベルの使用形態は、その数例の例示であり、これだけに
本発明は限定されるものではなく、種々の容器の表面に
本発明にかかるラベルを貼り合わせて適用することがで
きるものである。
【0020】本発明において用いる粘着剤基材は特に限
定されるものではない。中でもエマルジョン型粘着剤基
材や紫外線硬化型粘着剤は本発明において好ましく使用
できる。本発明において用いるアクリル系粘着剤基材を
例示すると、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル、ヒドロキシルエチルアクリレ−ト、ヒドロ
キシルエチルメタクリレ−ト等の(メタ)アクリル系モ
ノマ−、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド等のアミド系モノマ−、該アミド系モノマ−の
N−アルコキシ置換体、同N−メチロ−ル置換体、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニル
ベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジアリルフタレ−
ト、アリルグリジジルエ−テル、トリアリルイソシアヌ
レ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニル、N−ビニル
ピロリドン等の重合性二重結合を有するモノマ−等の一
種ないしそれ以上と、カルボキシル基を有するアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸の一
種ないしそれ以上との共重合体などを挙げることができ
る。上記のアクリル系粘着剤基材の内でも、2−エチル
ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルア
クリレート、メタクリル酸メチル、アクリル酸、メタク
リル酸、スチレン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン
などの中の3〜4成分を共重合させたアクリル系粘着剤
基材は好ましく使用できる。
【0021】本発明において用いるエマルジョン型粘着
剤基材は、例えば上記アクリル系粘着剤基材の水性エマ
ルジョンあるいはデイスパージョンの状態のものであ
る。
【0022】本発明において用いるゲル化溶剤として
は、具体的には、例えば通常粘着剤に剥離性を持たせる
ために配合される各種界面活性剤、各種シリコーンオイ
ル、各種植物系オイル、各種鉱物系油などを挙げること
ができる。
【0023】本発明において用いるゲル化剤は、前記ゲ
ル化溶剤をゲル化できるもの、好ましくは常温近傍でゲ
ル化できるものであればよく特に限定されるものではな
い。具体的には、例えば各種アミノ酸誘導体、各種糖類
誘導体などを挙げることができる。
【0024】ゲル化溶剤をゲル化剤によりゲル化したゲ
ルがゾル化する相転移温度は、ゲル化溶剤やゲル化剤の
種類や配合割合により変化させることができ、特に限定
されるものではないが、相転移温度は通常60〜140
℃の間に設定することが実用上は好ましい。そして相転
移温度以上の温度の温風や温水などを用いて加熱する
と、ゲルがゾル化する。このゲルは熱可逆性を有する。
したがってゾルは相転移温度以下の温度、例えば常温に
なると再度ゲル化する。
【0025】ゲル化剤をゲル溶剤に対して0.1〜10
質量%、好ましくは0.2〜8質量%配合し、かつゲル
化溶剤を粘着剤全体に対して0.5〜20質量%、好ま
しくは1〜15質量%配合することにより、相転移温度
を凡そ60〜140℃の間に設定することができる上、
相転移温度以下では粘着剤が優れた接着性を発揮し、相
転移温度以上に加熱するとゲルがゾル化して優れた剥離
性を発現するようになる。
【0026】ゲル化剤がゲル溶剤に対して0.1質量%
未満ではゲル化しない恐れがあり、10質量%を超える
と良好なゲルが得られない恐れがある上、不経済とな
る。ゲル化溶剤が粘着剤全体に対して0.5質量%未満
では剥離性が発現しない恐れがあり、20質量%を超え
ると良好なゲルが得られない恐れがある上、不経済とな
る。
【0027】本発明の粘着剤には、本発明の主旨を逸脱
しない範囲において、さらに必要に応じて、酸化防止
剤、防かび剤、防腐剤、分散剤、pH調整剤、安定剤、
可塑剤、消泡剤、その他の所望の添加剤を添加すること
ができる。
【0028】本発明にかかるラベルは、例えば、各種の
プラスチックス、ガラス、金属、セラミックス、木など
で製造されるコンテナ、パレット、バケット、瓶、樽な
ど各種の容器の表面に貼着して使用することができる。
【0029】上記において、プラスチックボトルないし
プラスチック容器を構成する樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、PETなどのポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、アセタ−ル系樹脂、その他等を使用
することができる。
【0030】本発明で用いる基材としては、通常の上質
紙などの紙の他に、感熱紙、コート紙、ノーカーボン
紙、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有するポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニ
ルなどの合成フィルムを用いることもできる。これらの
合成フィルムを用いる場合には基材の表面をマット処
理、コロナ処理などの表面処理を施すのが好ましい。
【0031】本発明の粘着剤は、コンマコーター、グラ
ビアコーター、フレキソ、エアナイフコーター、ワイヤ
ーバーコーター、リバースロールコーターなどの塗工手
段により基材の裏面の所定部に乾燥厚で約15〜100
μm程度塗工した後、乾燥したり、紫外線硬化型の場合
は紫外線を照射して粘着層を設けた本発明のラベルを作
ることができる。
【0032】図7(イ)〜(ロ)は、容器に貼着した本
発明のラベルを剥離する際の状況を説明する説明図であ
る。図7(イ)において、1aは図2に示した本発明の
ラベル、2は基材、3は粘着層、9は容器を示し、本発
明のラベル1aは粘着層3により容器3上に強固に接着
しており、例え濡れても簡単に剥離したり脱落しない。
12は粘着層3の粘着剤基材からなるマトリックス、1
3はこのマトリックス12中に島状に分散したゲルを示
す。
【0033】そして、容器9の回収時などに、相転移温
度以上の温風や温水などを用いて加熱すると、図7
(ロ)に示したように、粘着層3中のゲル13がゾル化
し、粘着層3と容器9の粘着界面14にゲル溶剤が移行
するため、接着力が低下したり、あるいは接着力がなく
なり、剥離性が発現し、容易にラベル1aを剥離するこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)粘着剤全体に対して5.0質量%となるよ
うな量の(ゲル化溶剤)[SH230(アルキルアラル
キル変性シリコーンオイル、東レダウコーニング・シリ
コーン社製)]に対して0.4質量%の(ゲル化剤)
[L−イソロイシン誘導体(Z−L−Iie−NHC1
8H37)]を配合してゲル化させたゲルを、(エマル
ジョン型粘着剤基材)[デュロタックAQ2000(日
本NSC社製)]に混合して本発明の粘着剤を調製し、
基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設
けた本発明のラベル1aを作った。このラベル1aをポ
リプロピレン製容器に張り合わせた。張り合わせたラベ
ル1aを剥離する際の接着力(gf/25mm)を測定
した結果を表1に示す。また、ラベル1aを張り合わせ
たポリプロピレン製容器を90℃の温風オーブン内に入
れ、1分間加熱処理してラベル1aがきれいに剥離する
かどうかを見て剥離性を評価した。評価した結果(◎:
糊のこりがなくきれいに剥離する。○:剥離するが少し
糊が残る。△:剥離するがだいぶ糊が残る。×:剥離不
可。)を表1に示す。
【0035】(実施例2)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]に対して0.4質量%の
(ゲル化剤)[シクロアスパルテーム誘導体]を配合し
てゲル化させたゲルを、(エマルジョン型粘着剤基材)
[デュロタックAQ2000(日本NSC社製)]に混
合して本発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、
乾燥して図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベル1
aを作った。このラベル1aをポリプロピレン製容器に
張り合わせ実施例1と同様にして接着力および剥離性を
評価した。結果を表1に示す。
【0036】(実施例3)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン10
9P、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、花王社
製]に対して0.4質量%の(ゲル化剤)[L−イソロ
イシン誘導体(Z−L−Iie−NHC18H37)]
を配合してゲル化させたゲルを、(エマルジョン型粘着
剤基材)[デュロタックAQ2000(日本NSC社
製)]に混合して本発明の粘着剤を調製し、基材2の裏
面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設けた本発明
のラベル1aを作った。このラベル1aをポリプロピレ
ン製容器に張り合わせ実施例1と同様にして接着力およ
び剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0037】(実施例4)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン10
9P、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、花王社
製]に対して0.4質量%の(ゲル化剤)[Trans
(1R.2R)アミド体]を配合してゲル化させたゲル
を、(エマルジョン型粘着剤基材)[デュロタックAQ
2000(日本NSC社製)]に混合して本発明の粘着
剤を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す
粘着層3を設けた本発明のラベル1aを作った。このラ
ベル1aをポリプロピレン製容器に張り合わせ実施例1
と同様にして接着力および剥離性を評価した。結果を表
1に示す。
【0038】(実施例5)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックス0T
−P、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、花王社
製]に対して0.4質量%の(ゲル化剤)[Amiho
pe urea ethylester]を配合してゲ
ル化させたゲルを、(エマルジョン型粘着剤基材)[ポ
リシックEM−200(三洋化成社製)]に混合して本
発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥して
図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベル1aを作っ
た。このラベル1aをポリプロピレン製容器に張り合わ
せ実施例1と同様にして接着力および剥離性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0039】(実施例6)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックス0T
−P、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、花王社
製]に対して0.4質量%の(ゲル化剤)[L−イソロ
イシン誘導体]を配合してゲル化させたゲルを、(エマ
ルジョン型粘着剤基材)[ポリシックEM−200(三
洋化成社製)]に混合して本発明の粘着剤を調製し、基
材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設け
た本発明のラベル1aを作った。このラベル1aをポリ
プロピレン製容器に張り合わせ実施例1と同様にして接
着力および剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0040】(実施例7)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]に対して0.4質量%の
(ゲル化剤)[L−イソロイシン誘導体]を配合してゲ
ル化させたゲルを、(エマルジョン型粘着剤基材)[ポ
リシックEM−200(三洋化成社製)]に混合して本
発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥して
図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベル1aを作っ
た。このラベル1aをポリプロピレン製容器に張り合わ
せ実施例1と同様にして接着力および剥離性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0041】(実施例8)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]に対して0.4質量%の
(ゲル化剤)[シクロアスパルテーム誘導体]を配合し
てゲル化させたゲルを、(エマルジョン型粘着剤基材)
[ポリシックEM−200(三洋化成社製)]に混合し
て本発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥
して図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベル1aを
作った。このラベル1aをポリプロピレン製容器に張り
合わせ実施例1と同様にして接着力および剥離性を評価
した。結果を表1に示す。
【0042】(実施例9)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]に対して0.4質量%の
(ゲル化剤)[L−イソロイシン誘導体]を配合してゲ
ル化させたゲルを、(紫外線硬化型粘着剤基材)[UV
−TACK3000(帝国インキ社製)]に混合して本
発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外線照
射してタック性を保持する不完全硬化状態にして図2に
示す粘着層3を設けた本発明のラベル1aを作った。こ
のラベル1aをステンレス板に張り合わせ、張り合わせ
たラベル1aを剥離する際の接着力(gf/25mm)
を測定した結果を表1に示す。また、ラベル1aを張り
合わせたステンレス板を90℃の温風オーブン内に入
れ、1分間加熱処理してラベル1aがきれいに剥離する
かどうかを見て剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0043】(実施例10)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン1
09P(花王社製)]に対して0.4質量%の(ゲル化
剤)[L−イソロイシン誘導体]を配合してゲル化させ
たゲルを、(紫外線硬化型粘着剤基材)[UV−TAC
K 3000(帝国インキ社製)]に混合して本発明の
粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外線照射して
タック性を保持する不完全硬化状態にして図2に示す粘
着層3を設けた本発明のラベル1aを作った。このラベ
ル1aをステンレス板に張り合わせ、実施例9と同様に
して接着力および剥離性を評価した。結果を表1に示
す。
【0044】(実施例11)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックスO
T−P(花王社製)]に対して0.4質量%の(ゲル化
剤)[L−イソロイシン誘導体]を配合してゲル化させ
たゲルを、(紫外線硬化型粘着剤基材)[UV−TAC
K 3000(帝国インキ社製)]に混合して本発明の
粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外線照射して
タック性を保持する不完全硬化状態にして図2に示す粘
着層3を設けた本発明のラベル1aを作った。このラベ
ル1aをステンレス板に張り合わせ、実施例9と同様に
して接着力および剥離性を評価した。結果を表1に示
す。
【0045】(実施例12)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230
(東レダウコーニング・シリコーン社製)]に対して
0.4質量%の(ゲル化剤)[シクロアスパルテーム誘
導体]を配合してゲル化させたゲルを、(紫外線硬化型
粘着剤基材)[UV−8028(ノーテープ工業社
製)]に混合して本発明の粘着剤を調製し、基材2の裏
面に塗工、紫外線照射してタック性を保持する不完全硬
化状態にして図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベ
ル1aを作った。このラベル1aをステンレス板に張り
合わせ、実施例9と同様にして接着力および剥離性を評
価した。結果を表1に示す。
【0046】(実施例13)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックスO
T−P(花王社製)]に対して0.4質量%の(ゲル化
剤)[Amihope urea ethyleste
r]を配合してゲル化させたゲルを、(紫外線硬化型粘
着剤基材)[UV−8028(ノーテープ工業社製)]
に混合して本発明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗
工、紫外線照射してタック性を保持する不完全硬化状態
にして図2に示す粘着層3を設けた本発明のラベル1a
を作った。このラベル1aをステンレス板に張り合わ
せ、実施例9と同様にして接着力および剥離性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0047】(実施例14)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン1
09P(花王社製)]に対して0.4質量%の(ゲル化
剤)[Trans(1R.2R)アミド体]を配合して
ゲル化させたゲルを、(紫外線硬化型粘着剤基材)[U
V−8028(ノーテープ工業社製)]に混合して本発
明の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外線照射
してタック性を保持する不完全硬化状態にして図2に示
す粘着層3を設けた本発明のラベル1aを作った。この
ラベル1aをステンレス板に張り合わせ、実施例9と同
様にして接着力および剥離性を評価した。結果を表1に
示す。
【0048】(比較例1)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]を、(エマルジョン型粘着
剤基材)[デュロタックAQ2000(日本NSC社
製)]に混合して比較の粘着剤を調製し、基材2の裏面
に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設けた比較のラ
ベル1aを作った。このラベル1aをポリプロピレン製
容器に張り合わせ実施例1と同様にして接着力および剥
離性を評価した。結果を表1に示す。
【0049】(比較例2)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン10
9P、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、花王社
製]を、(エマルジョン型粘着剤基材)[デュロタック
AQ2000(日本NSC社製)]に混合して比較の粘
着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示
す粘着層3を設けた比較のラベル1aを作った。このラ
ベル1aをポリプロピレン製容器に張り合わせ実施例1
と同様にして接着力および剥離性を評価した。結果を表
1に示す。
【0050】(比較例3)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックス0T
−P、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、花王社
製]を、(エマルジョン型粘着剤基材)[ポリシックE
M−200(三洋化成社製)]に混合して比較の粘着剤
を調製し、基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘
着層3を設けた比較のラベル1aを作った。このラベル
1aをポリプロピレン製容器に張り合わせ実施例1と同
様にして接着力および剥離性を評価した。結果を表1に
示す。
【0051】(比較例4)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(ア
ルキルアラルキル変性シリコーンオイル、東レダウコー
ニング・シリコーン社製)]を、(エマルジョン型粘着
剤基材)[ポリシックEM−200(三洋化成社製)]
に混合して比較の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗
工、乾燥して図2に示す粘着層3を設けた比較のラベル
1aを作った。このラベル1aをポリプロピレン製容器
に張り合わせ実施例1と同様にして接着力および剥離性
を評価した。結果を表1に示す。
【0052】(比較例5)(エマルジョン型粘着剤基
材)[デュロタックAQ2000(日本NSC社製)]
を、基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3
を設けた比較のラベル1aを作った。このラベル1aを
ポリプロピレン製容器に張り合わせ実施例1と同様にし
て接着力および剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0053】(比較例6)(エマルジョン型粘着剤基
材)[ポリシックEM−200(三洋化成社製)]を、
基材2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設
けた比較のラベル1aを作った。このラベル1aをポリ
プロピレン製容器に張り合わせ実施例1と同様にして接
着力および剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0054】(比較例7)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230(東
レダウコーニング・シリコーン社製)]を、(紫外線硬
化型粘着剤基材)[UV−TACK 3000(帝国イ
ンキ社製)]に混合して比較の粘着剤を調製し、基材2
の裏面に塗工、紫外線照射してタック性を保持する不完
全硬化状態にして図2に示す粘着層3を設けた比較のラ
ベル1aを作った。このラベル1aをステンレス板に張
り合わせ、実施例9と同様にして接着力および剥離性を
評価した。結果を表1に示す。
【0055】(比較例8)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[エマルゲン10
9P(花王社製)]を、(紫外線硬化型粘着剤基材)
[UV−TACK3000(帝国インキ社製)]に混合
して比較の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外
線照射してタック性を保持する不完全硬化状態にして図
2に示す粘着層3を設けた比較のラベル1aを作った。
このラベル1aをステンレス板に張り合わせ、実施例9
と同様にして接着力および剥離性を評価した。結果を表
1に示す。
【0056】(比較例9)粘着剤全体に対して5.0質
量%となるような量の(ゲル化溶剤)[ペレックスOT
−P(花王社製)]を、(紫外線硬化型粘着剤基材)
[UV−8028(ノーテープ社製)]に混合して比較
の粘着剤を調製し、基材2の裏面に塗工、紫外線照射し
てタック性を保持する不完全硬化状態にして図2に示す
粘着層3を設けた比較のラベル1aを作った。このラベ
ル1aをステンレス板に張り合わせ、実施例9と同様に
して接着力および剥離性を評価した。結果を表1に示
す。
【0057】(比較例10)粘着剤全体に対して5.0
質量%となるような量の(ゲル化溶剤)[SH230
(東レダウコーニング・シリコーン社製)]を、(紫外
線硬化型粘着剤基材)[UV−8028(ノーテープ社
製)]に混合して比較の粘着剤を調製し、基材2の裏面
に塗工、紫外線照射してタック性を保持する不完全硬化
状態にして図2に示す粘着層3を設けた比較のラベル1
aを作った。このラベル1aをステンレス板に張り合わ
せ、実施例9と同様にして接着力および剥離性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0058】(比較例11)(紫外線硬化型粘着剤基
材)[UV−8028(ノーテープ社製)]のみを基材
2の裏面に塗工、紫外線照射してタック性を保持する不
完全硬化状態にして図2に示す粘着層3を設けた比較の
ラベル1aを作った。このラベル1aをステンレス板に
張り合わせ、実施例9と同様にして接着力および剥離性
を評価した。結果を表1に示す。
【0059】(比較例12)(紫外線硬化型粘着剤基
材)[UV−8028(ノーテープ社製)]のみを基材
2の裏面に塗工、紫外線照射してタック性を保持する不
完全硬化状態にして図2に示す粘着層3を設けた比較の
ラベル1aを作った。このラベル1aをステンレス板に
張り合わせ、実施例9と同様にして接着力および剥離性
を評価した。結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1から、実施例1〜14のラベルは接着
力に優れるとともに、剥離性にも優れることが判る。そ
れに対して、比較例1〜4、7〜10の場合は、接着力
および剥離性に劣り、比較例5〜6、11〜12の場合
は、接着力は優れるが、剥離しない。
【0062】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の再剥離性粘着剤
は、粘着剤基材に、ゲル溶剤をゲル化剤によりゲル化し
たゲルを配合した接着性に優れた粘着剤であって、温水
や温風などにより加熱すると前記ゲルがゾル化して剥離
性が発現するので、プラスチックス、ガラス、金属、セ
ラミックス、木などで作られたコンテナ、パレット、バ
ケット、ビール瓶、樽などの容器などに対する粘着力が
大きく、運送途中の物理的な衝撃や擦過などで剥離せ
ず、雨などに濡れても簡単に剥離したり脱落せず、接着
性に優れ、そして加熱すると、好ましくは所定の温度以
上に加熱すると、剥離性が発現して容易に剥離可能とな
るという顕著な効果を奏する。
【0063】本発明の請求項2記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1記載の再剥離性粘着剤において、前記ゲル
がゾル化する相転移温度が60〜140℃であるので、
請求項1記載の再剥離性粘着剤と同じ効果を奏する上、
現在使用されているラベルを剥離して容器などを回収す
る装置を用いて、低コストで容易にラベルを剥離して容
器などを回収することができるというさらなる効果を奏
する。
【0064】本発明の請求項3記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1あるいは請求項2記載の再剥離性粘着剤に
おいて、ゲル化剤をゲル溶剤に対して0.1〜10質量
%配合し、かつゲル化溶剤を粘着剤全体に対して0.5
〜20質量%配合したので、請求項1記載の再剥離性粘
着剤と同じ効果を奏する上、相転移温度を凡そ60〜1
40℃の間に設定することができる上、相転移温度以下
では粘着剤が優れた接着性を発揮し、相転移温度以上に
加熱するとゲルがゾル化して優れた剥離性を発現すると
いうさらなる効果を奏する。
【0065】本発明の請求項4記載の再剥離性粘着剤
は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の再剥離性
粘着剤において、粘着剤基材がエマルジョン型あるいは
紫外線硬化型であるので、請求項1記載の再剥離性粘着
剤と同じ効果を奏する上、安価で、容易に入手でき、取
扱性にも優れているというさらなる効果を奏する。
【0066】本発明の請求項5記載のラベルは、請求項
1から請求項4のいずれかに記載の再剥離性粘着剤から
なる粘着層が基材の裏面に設けられているラベルであっ
て、各種容器などに対する粘着力が大きく、運送途中の
物理的な衝撃や擦過などでラベルが剥離せず、雨などに
濡れてもラベルが簡単に剥離したり脱落せず、そして回
収時などには前記ゲルがゾル化する相転移温度以上の温
風や温水などを用いて加熱すると、粘着層中のゲルがゾ
ル化して接着力が低下あるいは接着力がなくなり、剥離
性が発現しラベルは容易に剥離されるという顕著な効果
を奏する。また剥離したラベルは前記相転移温度以下に
なると粘着層中のゲル溶剤はゲル化剤により再度ゲル化
してゲルとなる熱可逆性を有するので、接着性に優れた
再剥離性を有するラベルとして再使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベルの一実施形態の層構成を
示す断面説明図である。
【図2】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図3】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図4】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図5】図2に示した本発明のラベルを貼付した容器の
断面説明図である。
【図6】図5に示した容器から本発明のラベルを剥離す
る状況を説明する説明図である。
【図7】(イ)〜(ロ)は、容器に貼着した本発明のラ
ベルを剥離する際の状況を説明する説明図である。
(イ)は容器に貼着した本発明のラベルの粘着層の粘着
剤基材からなるマトリックスおよびこのマトリックス中
に島状に分散したゲルを示す。(ロ)は、粘着層中のゲ
ルがゾル化して粘着層と容器の粘着界面に移行する状況
を示す。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 本発明の温水剥離性ラベル 2 基材 3 粘着層 4 印刷層 5 保護層 9 容器 12 粘着剤基材からなるマトリックス 13 ゲル 14 粘着界面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤基材に、ゲル溶剤をゲル化剤によ
    りゲル化したゲルを配合した接着性に優れた粘着剤であ
    って、温水や温風などにより加熱すると前記ゲルがゾル
    化して剥離性を発現することを特徴とする再剥離性粘着
    剤。
  2. 【請求項2】 前記ゲルがゾル化する相転移温度が60
    〜140℃であることを特徴とする請求項1記載の再剥
    離性粘着剤。
  3. 【請求項3】 ゲル化剤をゲル溶剤に対して0.1〜1
    0質量%配合し、かつゲル化溶剤を粘着剤全体に対して
    0.5〜20質量%配合したことを特徴とする請求項1
    あるいは請求項2記載の再剥離性粘着剤。
  4. 【請求項4】 粘着剤基材がエマルジョン型あるいは紫
    外線硬化型であることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の再剥離性粘着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の再剥離性粘着剤からなる粘着層が基材の裏面に設けら
    れていることを特徴とするラベル。
JP2001367500A 2001-11-30 2001-11-30 再剥離性粘着剤およびそれを用いたラベル Pending JP2003165966A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224061A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Yokohama National Univ 部材間の接合力を可逆的に制御する方法
JP2010276920A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製成形品用ラベル
JP2011113465A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Toppan Forms Co Ltd Rf−idメディア
JP2019084710A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 協立化学産業株式会社 複合体の製造方法及びゲル状組成物
JP2022077806A (ja) * 2020-11-12 2022-05-24 株式会社アクシス 再使用可能な袋の循環リサイクルシステム

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