JP6931031B2 - 貼付材、および貼り付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、貼付材、および貼付材の貼り付け方法に関する。
従来、広告宣伝等のため、車両等(被着体に相当)に、色や文字・画像等が施されたラッピングフィルムを貼付することが行われている(例えば特許文献1参照)。
また、例えば、イベント等の開催される期間には、イベントの宣伝広告等のため、既存のマーキングフィルム(付着材に相当)を隠しつつ、既存のマーキングフィルムの上に新たにラッピングフィルムやマーキングフィルムが貼付されることがある。イベント等の終了後、新たに貼付されたラッピングフィルムやマーキングフィルムは剥がされて取り除かれる。
特開2017−52146号公報
このように、ラッピングフィルムやマーキングフィルム等の貼付材は、既存の付着材に貼付されることがあるが、イベント等の終了後に貼付材を既存の付着材から剥がす際に、粘着力が高いと、既存の付着材も同時に剥がれてしまう虞がある。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであり、貼付材を被着体から剥がす際に、付着材も同時に剥がれてしまうことを抑制できる貼付材、および貼り付け方法を提供する。
上記目的を達成する本発明の貼付材は、紫外線を遮蔽する基材と、前記基材に隣接するように設けられ、前記紫外線が照射されることによって架橋して粘着性が低下する粘着剤層と、前記粘着剤層の前記基材の反対側に隣接するように設けられ、前記紫外線を透過する剥離ライナーと、前記剥離ライナーの前記粘着剤層の反対側に隣接するように設けられるとともに、付着材のパターンと反転する箇所に形成され、前記紫外線を遮蔽する印刷層と、を有する。
上記目的を達成するための本発明の貼り付け方法は、付着材を備える被着体に対して、表示層、基材、粘着剤層、および剥離ライナーを備える貼付材を貼り付ける貼り付け方法である。貼り付け方法は、前記剥離ライナーの前記粘着剤層が設けられる側と反対側の面に、前記付着材のパターンと反転する箇所にインクジェット方式によって印刷して印刷層を形成する印刷工程と、前記印刷層が形成された前記貼付材に対して、前記印刷層の前記剥離ライナーが設けられる側と反対側から、紫外線を照射することによって、前記付着材の前記パターンと同一のパターンを前記粘着剤層に照射して、前記粘着剤層の前記紫外線が照射された照射箇所の粘着力を低減させる照射工程と、前記剥離ライナーおよび前記印刷層を前記粘着剤層から剥離する剥離工程と、前記剥離ライナーが剥離された前記貼付材を、前記粘着剤層の前記照射箇所が前記付着材と一致するように、前記被着体に対して貼り付ける貼付工程と、を有する。
上記の貼付材によれば、粘着剤層に対して、付着材のパターンと同一の箇所に紫外線を照射することによって、付着材に対する粘着力が低減した状態で、貼付材を被着体に貼り付けることができる。よって、貼付材を被着体から剥がす際に、付着材も同時に剥がれてしまうことを抑制することができる。
上記の貼り付け方法によれば、貼付工程において、剥離ライナーが剥離された貼付材を、粘着剤層の照射箇所が付着材と一致するように、前記被着体に対して貼り付ける。このとき、粘着剤層の照射箇所は、紫外線が照射されているため、粘着力が低減している。したがって、付着材に対する粘着力が低減した状態で、貼付材は被着体に貼り付けられている。よって、貼付材を被着体から剥がす際に、付着材も同時に剥がれてしまうことを抑制することができる。
本実施形態に係る貼付材を示す断面図である。 印刷層を下方から視たときの概略図である。 マーキングフィルムが付着した被着体(トラック)を示す概略図である。 本実施形態に係る貼り付け方法の印刷工程を行う前の貼付材を示す概略図である。 本実施形態に係る貼り付け方法の印刷工程および照射工程を行った後の貼付材を示す概略図である。 本実施形態に係る貼り付け方法の剥離工程を行った後の貼付材を示す概略図である。 本実施形態に係る貼り付け方法の貼付工程を行った後の貼付材および被着体を示す概略図である。
以下、添付した図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
本実施形態に係る貼付材1は、図1に示すように、上方から順に、表示層10と、基材20と、粘着剤層30と、剥離ライナー40と、印刷層50と、を有する。
<表示層10>
表示層10は、例えば色や文字・画像等によって構成された情報表示や装飾を含んでいる。これらの情報表示や装飾は、特に限定されないが、表示層10に記される情報表示は、例えば、所定の期間に開催されるイベントやキャンペーン等の広告宣伝や案内等に関する。また、表示層10に記される情報表示は、例えば、文字や数字だけから構成されてもよいが、これに限定されず、例えば、文字や数字からなる情報表示に、図柄や模様等の装飾が組み合わされてもよい。
表示層10は、基材20に対して印刷することによって形成される。印刷方式としては、オンデマンド印刷が可能なこと、および大判印刷が可能なことから、インクジェット印刷が好ましい。
インクジェット印刷に用いられるインクとしては、溶剤系インク、水系インク、ラテックス系インク、および紫外線硬化型インクを用いることができる。
<基材20>
基材20は、柔軟なフィルムによって形成されている。基材20を形成する材料は、例えば、ポリエチレン、アクリル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート等であるが、これらに限定されない。基材20は、紫外線を遮蔽する。
<粘着剤層30>
粘着剤層30は粘着剤組成物から形成される。粘着剤組成物は、紫外線によって架橋すれば特に限定されず、紫外線C波によって架橋することがより好ましい。具体的には、例えば、粘着剤組成物は、紫外線反応性基由来の構造を有する粘着性アクリル系ポリマーを含む。このポリマーは紫外線照射によって光開始剤を励起することによって起こる化学的なグラフト化によって架橋される。
紫外線反応性基としては、例えば、ベンゾフェノン骨格を有する官能基、ベンジル骨格を有する官能基、o−ベンゾイル安息香酸エステル骨格を有する官能基、チオキサントン骨格を有する官能基、3−ケトクマリン骨格を有する官能基、2−エチルアントラキノン骨格を有する官能基、カンファーキノン骨格を有する官能基などが挙げられ、ベンゾフェノン骨格を有する官能基が好ましい。
紫外線反応性基を有するアクリル系ポリマーは、市販品を用いてもよい。市販品としては、2−エチルへキシルアクリレート成分を含むアクリル系ポリマーを主鎖とし且つ側鎖としてベンゾフェノン基が結合しているアクリル系ポリマーであるacResin(登録商標)A203 UV、acResin(登録商標)A204 UV;ブチルアクリレート成分を含むアクリル系ポリマーを主鎖とし且つ側鎖として紫外線反応性基が結合しているアクリル系ポリマーであるacResin(登録商標)A258UV;2−エチルへキシルアクリレート成分およびメチルメタクリレート成分を含むアクリル系ポリマーを主鎖とし且つ側鎖としてベンゾフェノン基が結合しているアクリル系ポリマーであるacResin(登録商標)3532 UV(以上、BASF社製)などが挙げられる。また、粘着剤組成物に光重合開始剤や粘着性付与剤を添加してもよい。
また、他の例としては、粘着剤組成物としては、粘着性アクリル系ポリマーおよび紫外線重合性化合物を含む組成物が挙げられる。
紫外線重合性化合物は、光重合開始剤の存在下において紫外線を照射することにより重合する不飽和化合物である。具体的には、光重合性モノマー/オリゴマー/ポリマーが挙げられる。紫外線重合による粘着力低減の効果がより発揮されることから、光重合性モノマーおよび光重合性オリゴマーを組み合わせて用いることが好ましい。
光重合性モノマーとしては、特に限定されないが、(メタ)アクリレートモノマーであることが好ましい。(メタ)アクリレートモノマーとしては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、またはテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、トリメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、それらのエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、上記モノマーの中でも、分子量が1000を超えるものは光重合性オリゴマーと分類する。
光重合性オリゴマーの例としては、紫外線照射により重合可能なオリゴマーであれば特に制限はなく、ラジカル重合性、カチオン重合性、アニオン重合性などのオリゴマーを用いることができる。中でも、硬化速度が速く、また、多種多様な化合物から選択することができ、更には、硬化前の粘着性等の物性を容易に所望のものに制御することができるので、ラジカル重合性オリゴマーが好ましい。ラジカル重合性オリゴマーとしては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、シリコーン系(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性オリゴマーの分子量または重量平均分子量(Mw)は、特に限定されるものではないが、1,000〜30,000であることが好ましく、1,000〜10,000であることがより好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定した際の、ポリスチレン換算の値である。
粘着剤組成物における光重合性モノマーの配合量は、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリル酸系重合体100質量部に対して、光重合性モノマーは0.5〜40質量部であることが好ましく、より好ましくは3〜30質量部である。また、粘着剤における光重合性オリゴマーの配合量は、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリル酸系重合体100質量部に対して、光重合性オリゴマーは0.5〜40質量部であることが好ましく、3〜30質量部であることが好ましく、5〜15質量部であることがさらに好ましい。
光重合開始剤としては、波長254nmでの吸光係数が波長365nmでの吸光係数の50倍以上である光重合開始剤を用いることが好ましい。これは、波長200〜280nm領域の紫外線C波領域での光重合開始剤の吸収が、波長360nmを含む紫外線A波領域での光重合開始剤の吸収よりも大幅に高いことを意味する。紫外線の99%が紫外線A波であるため、上記光重合開始剤は、自然光中の紫外線ではほぼ励起されないが、紫外線C波領域の紫外線を照射することで、励起される。
吸光係数比が50倍以上である光重合開始剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(4.708×10/3.613×10=130倍)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(3.317×10/8.864×10=374倍)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(4.064×10/7.388×10=550倍)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(3.033×10/4.893×10=620倍)、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(7.340×10/1.070×10=686倍)、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル(9.425×10/3.800×10=248倍)、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジエチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−フェニルプロパンが挙げられる。なお、上記においてかっこ内は、吸光係数比を示す。
なお、吸光係数とは、各光重合開始剤を溶媒(例えば、アセトニトリルまたはメタノール)に溶解させて、各波長にて吸光係数を測定したものである。
さらに、粘着剤組成物には、必要に応じ、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤、帯電防止剤、タッキファイヤー、濡れ剤、レベリング剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤等を適宜添加することができる。
粘着剤層の厚みは、特に限定されないが、粘着性および薄膜化の観点から、5〜100μmの範囲が好ましい。
粘着剤層の形成方法は特に限定されないが、通常粘着剤組成物を剥離ライナーや基材上に塗布する方法が採られる。塗布方法は特に限定されず、例えばロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スロットダイコーター、リップコーター、グラビアコーターなどの公知の塗布装置を用いて塗布することができる。粘着剤を塗布後、乾燥処理を行うことによって、粘着剤層が形成される。この際の乾燥条件としては特に限定されず、通常60〜150℃にて10〜60秒の条件で行われる。
<剥離ライナー40>
剥離ライナー40は、粘着剤層30を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。そして、剥離ライナー40は、被着体60に対して貼付材1を貼り付けする際に、貼付材1から剥離される。剥離ライナー40は、後述するように、紫外線C波が照射された際に透過する性質を備える。
剥離ライナー40としては、紫外線C波を透過する限りにおいて特に限定されるものではないが、ポリプロピレンやポリエチレンが挙げられる。
剥離ライナー40の厚みは、通常10〜400μm程度である。また、剥離ライナー40の表面には、粘着剤層30の剥離性を向上させるためのシリコーンなどから構成される剥離剤からなる層が設けられてもよい。かような層が設けられる場合の当該層の厚みは、通常0.01〜5μm程度である。
<印刷層50>
印刷層50は、インクジェット方式によって形成される。印刷層50は、図2、図3、図7に示すように、マーキングフィルム61のパターンP1と反転する箇所に形成されている。例えば、マーキングフィルム61のパターンP1が図3に示すように星形である場合、図2に示すように、星形のパターンP1が抜かれるように、印刷層50は形成される。このように構成された印刷層50に対して、紫外線C波が照射されることによって、星形のパターンP1と同一のパターンが粘着剤層30に照射されて、照射箇所31における粘着力が低下する。
印刷層50に用いられるインクとしては、溶剤系インク、水系インク、ラテックス系インク、および紫外線硬化型インクを用いることができる。このうち、塗布されたインクを硬化するのと同時に、粘着剤層30に紫外線を照射することができることから、紫外線硬化型インクを用いることが好ましい。
紫外線硬化型インクとしては、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等のオリゴマー、紫外線重合開始剤や顔料等の着色剤、分散剤、添加剤、単官能性または多官能性のモノマー等が配合されたもの等が挙げられる。印刷層を紫外線硬化型インクで形成する場合には、該インクを用いて印刷した後、紫外線ランプにより紫外線を照射して硬化させる。
また、印刷層50は、剥離ライナー40の外周に亘って形成されていることが好ましい。この構成によれば、粘着剤層30の外周の粘着力は低減されない。このため、貼付材1を被着体60に対して貼り付けた際に、意図せず剥がれてしまうことを好適に抑制することができる。
<被着体60>
次に、図3、図7を参照して、貼付材1が貼り付けられる被着体60の構成について説明する。
被着体60は、例えば、バス、タクシー、トラック等の自動車、電車等であるが、これら車両に限定されず、例えば、航空機、船舶、建築物、広告、看板、交通標識、包装材料等であってもよい。被着体60は、表面の一部に付着したマーキングフィルム61(付着材に相当)を有する。
本実施形態では、被着体60に付着した付着材としてマーキングフィルム61を例に挙げているが、付着材は、それとは異なるフィルムまたはシートであってもよいし、あるいは、例えば硬化した塗料からなる塗膜であってもよい。
マーキングフィルム61は、例えば広告宣伝や案内または加飾等のため、被着体60に元々貼付されており、例えば色や文字・画像等によって構成された情報表示や装飾を含む。また、マーキングフィルム61の形状は、特に限定されず、例えば、円や長方形等の単純な幾何学形状であってもよいし、切り文字のように文字の形状であってもよいし、マスコットキャラクターやアニメのキャラクター等をかたどった形状であってもよい。本実施形態では、マーキングフィルム61は星形である。
マーキングフィルム61は、例えば、基材層および粘着剤層が積層された構成を有し、基材層が塩化ビニル系樹脂によって形成されている。このようなマーキングフィルム61が、例えば、バス、タクシー、トラック等の自動車の車体表面に付けられている場合、被着体60である自動車の表面は、マーキングフィルム61のある箇所が、塩化ビニル系樹脂であり、それ以外の箇所が、例えば、車体を形成している金属あるいはそこに施されている塗装であり、マーキングフィルム61のある箇所とそれ以外の箇所とで、表面が異なる。
ここで、マーキングフィルム61の基材層を形成する塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル;エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等の塩化ビニルを主体とする共重合体;ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニル共重合体を主体とする共重合体と、その他の樹脂(例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、部分ケン化ポリビニルアルコールなど)とのブレンド物などが挙げられる。
<貼付材1の貼り付け方法>
次に、本実施形態に係る貼付材1の貼り付け方法について説明する。本実施形態に係る貼付材1の貼り付け方法は、概説すると、準備工程と、印刷工程と、照射工程と、剥離工程と、貼付工程と、を有する。
まず、準備工程では、図4に示すように、表示層10、基材20、粘着剤層30、剥離ライナー40を有する貼付材1が準備される。
次に、印刷工程では、図5に示すように、表示層10、基材20、粘着剤層30、剥離ライナー40を有する貼付材1の上下を反転した後、剥離ライナー40の上方に、インクジェット方式によって、印刷層50が形成される。このとき、印刷層50は、図2に示すように、図1の下方から視て、マーキングフィルム61のパターンP1と反転する箇所に形成される。
次に、照射工程では、図5に示すように、印刷層50が形成された貼付材1に対して、上方から下方に向けて、紫外線C波が照射される。紫外線C波に用いる光源には、例えば、低圧水銀ランプ、水銀キセノンランプ、誘電体バリア放電ランプ、LEDランプなどを使用することができる。なお、印刷層50に用いられるインクとして紫外線硬化型インクが用いられる場合は、印刷工程および照射工程は同時に行われてもよい。
印刷層50が形成された貼付材1に対して、紫外線C波が照射されると、印刷層50がマスクの機能を果たすため、紫外線C波は、図5に示すように、粘着剤層30のうち印刷層50に覆われていない箇所(照射箇所31)に、照射される。すなわち、マーキングフィルム61のパターンP1と同一のパターンが粘着剤層30に照射される。この結果、照射箇所31における粘着力が低減される。紫外線C波は、例えば、波長200〜280nmの紫外線である。
次に、剥離工程では、図6に示すように、剥離ライナー40および印刷層50が、貼付材1から剥離される。
次に、貼付工程では、図7に示すように、粘着剤層30が被着体60に接するように、貼付材1が被着体60に貼り付けられる。このとき、粘着剤層30の粘着力が低減された照射箇所31がマーキングフィルム61と一致するように、貼付材1が被着体60に貼り付けられる。
以上の貼り付け方法によれば、マーキングフィルム61に対する粘着力が低減した状態で、貼付材1は被着体60に貼り付けられている。よって、貼付材1を被着体60から剥がす際に、マーキングフィルム61も同時に剥がれてしまうことを抑制することができる。
以上説明したように本実施形態に係る貼り付け方法は、マーキングフィルム61を備える被着体60に対して、表示層10、基材20、粘着剤層30、および剥離ライナー40を備える貼付材1を貼り付ける貼り付け方法である。貼り付け方法は、剥離ライナー40の粘着剤層30が設けられる側と反対側の面に、マーキングフィルム61のパターンP1と反転する箇所にインクジェット方式によって印刷して印刷層50を形成する印刷工程と、印刷層50が形成された貼付材1に対して、印刷層50の剥離ライナー40が設けられる側と反対側から、紫外線C波を照射することによって、マーキングフィルム61のパターンP1と同一のパターンを粘着剤層30に照射して、粘着剤層30の紫外線C波が照射された照射箇所31の粘着力を低減させる照射工程と、剥離ライナー40および印刷層50を粘着剤層30から剥離する剥離工程と、剥離ライナー40が剥離された貼付材1を、粘着剤層30の照射箇所31がマーキングフィルム61と一致するように、被着体60に対して貼り付ける貼付工程と、を有する。この貼り付け方法によれば、貼付工程において、剥離ライナー40が剥離された貼付材1を、粘着剤層30の照射箇所31がマーキングフィルム61と一致するように、被着体60に対して貼り付ける。このとき、粘着剤層30の照射箇所31は、紫外線C波が照射されているため、粘着力が低減している。したがって、マーキングフィルム61に対する粘着力が低減した状態で、貼付材1は被着体60に貼り付けられている。よって、貼付材1を被着体60から剥がす際に、マーキングフィルム61も同時に剥がれてしまうことを抑制することができる。紫外線の99%が紫外線A波である。マーキングフィルムは、自然光に曝露される時間が長く、紫外線A波に曝露されることが多い。よって、紫外線C波によって粘着力が低減する領域は、紫外線A波の照射によっては、粘着力が低減しないことが好ましい。さらに、基材10は、紫外線A波を透過しないものであることが好ましい。紫外線A波を透過しない基材としては、酸化チタン等で白色に着色されていることが好ましい。
また、印刷工程の際に、剥離ライナー40の外周に亘って印刷して印刷層50を形成する。この貼り付け方法によれば、粘着剤層30の外周の粘着力は低減されない。このため、貼付材1を被着体60に対して貼り付けた際に、意図せず剥がれてしまうことを好適に抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変することができる。
例えば上述した実施形態では、紫外線C波を照射することによって、粘着剤層30の照射箇所31における粘着力を低減させたが、紫外線A波または紫外線B波を照射することによって、粘着剤層30の照射箇所31における粘着力を低減させてもよい。このとき、剥離ライナー40としては、紫外線A波及び紫外線B波を透過するポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム等も用いることができる。
1 貼付材、
10 表示層、
20 基材、
30 粘着剤層、
31 照射箇所、
40 剥離ライナー、
50 印刷層、
60 被着体、
61 マーキングフィルム(付着材)、
P1 マーキングフィルムのパターン。

Claims (4)

  1. 紫外線を遮蔽する基材と、
    前記基材に隣接するように設けられ、前記紫外線が照射されることによって架橋して粘着性が低下する粘着剤層と、
    前記粘着剤層の前記基材の反対側に隣接するように設けられ、前記紫外線を透過する剥離ライナーと、
    前記剥離ライナーの前記粘着剤層の反対側に隣接するように設けられるとともに、付着材のパターンと反転する箇所に形成され、前記紫外線を遮蔽する印刷層と、を有する貼付材。
  2. 前記基材の前記粘着剤層の反対側に隣接するように設けられ、情報表示や装飾を含む表示層をさらに有する、請求項1に記載の貼付材。
  3. 付着材を備える被着体に対して、表示層、基材、粘着剤層、および剥離ライナーを備える貼付材を貼り付ける貼り付け方法であって、
    前記剥離ライナーの前記粘着剤層が設けられる側と反対側の面に、前記付着材のパターンと反転する箇所にインクジェット方式によって印刷して印刷層を形成する印刷工程と、
    前記印刷層が形成された前記貼付材に対して、前記印刷層の前記剥離ライナーが設けられる側と反対側から、紫外線を照射することによって、前記付着材の前記パターンと同一のパターンを前記粘着剤層に照射して、前記粘着剤層の前記紫外線が照射された照射箇所の粘着力を低減させる照射工程と、
    前記剥離ライナーおよび前記印刷層を前記粘着剤層から剥離する剥離工程と、
    前記剥離ライナーが剥離された前記貼付材を、前記粘着剤層の前記照射箇所が前記付着材と一致するように、前記被着体に対して貼り付ける貼付工程と、を有する、貼り付け方法。
  4. 前記照射工程において、紫外線C波を照射する、請求項に記載の貼り付け方法。
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