JP6612553B2 - 積層体フィルムおよび粘着シート - Google Patents
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Description
塩化ビニル層は、塩化ビニル系樹脂およびトリメリット酸トリエステルを含む。トリメリット酸トリエステルは可塑剤として機能し、トリメリット酸トリエステルを配合することにより塩化ビニル系樹脂に柔軟性を付与することができる。
紫外線硬化型樹脂層は、紫外線硬化型樹脂を含む。紫外線硬化型樹脂としては、紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレート樹脂、紫外線硬化型エポキシアクリレート樹脂、紫外線硬化型ポリオールアクリレート樹脂、または紫外線硬化型エポキシ樹脂等が挙げられる。
印刷部は任意の構成層である。印刷部が紫外線硬化型のインキを用いて形成される場合には、上記紫外線硬化型樹脂層となる。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、スチレン−ジエンブロック共重合体粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤などを用いることができる。上記粘着剤は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
剥離部材は、粘着剤層を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。そして、剥離部材は、被着体に貼付する際に粘着シートから剥離される。このため、本実施形態における粘着シートは、剥離部材を有していないものも包含される。
第二実施形態の粘着シートは、二輪車などの車輌の樹脂パーツに用いられるマーキングフィルム;広告または表示用ステッカー類;看板、ウインドウ・ディスプレイに用いられるマーキングフィルム;壁紙シート;絆創膏などに用いることができる。
1.塩化ビニルフィルムの作製
塩化ビニル樹脂(平均重合度1800)100質量部に対して、トリメックスN−08(トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8、C10)、花王社製、重量平均分子量762)を25質量部、Ba−Zn系安定剤(アデカスタブ AC−167、ADEKA社製)を3質量部、および溶剤としてエチルセロソルブを40質量部の割合で混合し、オルガノゾルを得た。
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、アクリル酸ブチル95質量部、アクリル酸5質量部、過酸化物系開始剤およびトルエン(溶剤)を混合し、窒素置換を行いながら加温し、重合を行って、アクリル系ポリマーを得た(重量平均分子量Mw=500,000)。
塩化ビニルフィルム(塩化ビニル層)上の工程フィルムを剥がした面に、UV SPS−5300クリアー(帝国インキ製造株式会社)をスクリーン印刷し、メタルハライドランプを用いて300mJ/cm2の条件で紫外線を照射して、厚さ15μmの紫外線硬化型樹脂層を形成して、粘着シートを得た。
トリメックスN−08(トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8、C10))に代えて、アデカサイザーC−8(トリメリット酸トリ2−エチルヘキシル、アデカ社製、重量平均分子量776)を用いたこと以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
トリメックスN−08(トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8、C10))の添加量を25質量部から35質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
トリメックスN−08(トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8、C10))25質量部に代えて、ファインサイザーNS−4070(アジピン酸ポリエステル系可塑剤、大日精化工業社製、重量平均分子量4000)35質量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
比較例1において、ファインサイザーNS−4070を25質量部に変更したこと以外は、比較例1と同様にして粘着シートを得た。
トリメックスN−08(トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8、C10))に代えて、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(重量平均分子量491)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層体フィルムおよび粘着シートを得た。
実施例および比較例のPVCフィルムを10mm×120mm角に裁断し(測定範囲 10mm×100mm)、温度25℃、相対湿度50%の室内にて、引張速度200mm/minで引張し、2%延伸時の荷重(N)を測定し、幅10mm及び厚さ55μmで除することにより応力(初期応力)を算出した。
実施例および比較例の粘着シートから剥離紙を剥がし、粘着剤層面をSUS板に貼付し、紫外線硬化型樹脂層の表面から塩化ビニルフィルムの表面まで切り込むように1mm×1mm四方の碁盤目の切り傷を入れ、10×10=100マスを作成した。その後、紫外線硬化型樹脂層にセロハンテープの粘着剤が十分に密着するように、セロハンテープを貼付した。貼付の1分後に90°の角度でテープの端をつかんで剥離し、その際に残ったマスの数をカウントした。
13、23 塩化ビニル層、
14 印刷部、
15、24 紫外線硬化型樹脂層、
30 粘着シート、
31 剥離部材、
32 粘着剤層。
Claims (8)
- 塩化ビニル層と、
印刷部と、
紫外線硬化型樹脂層と、をこの順に有し、
前記紫外線硬化型樹脂層は、前記印刷部を被覆する透明樹脂層であり、
前記塩化ビニル層および前記紫外線硬化型樹脂層は、少なくとも一部が接触し、
前記塩化ビニル層は、塩化ビニル系樹脂およびトリメリット酸トリエステルを有する、積層体フィルムであって、
前記トリメリット酸トリエステルが、
以下の式(1)
前記トリメリット酸トリエステルを前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して20質量部以上40質量部以下含む、積層体フィルム。 - 前記塩化ビニル層の2%延伸時の初期応力が20N/mm2以下である、請求項1に記載の積層体フィルム。
- 前記トリメリット酸トリエステルが、異なる構造を有する前記式(1)で表される化合物の混合物である、請求項1または2に記載の積層体フィルム。
- 前記塩化ビニル層の厚さが10〜85μmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体フィルム。
- 粘着剤層と、
塩化ビニル層と、
印刷部と、
紫外線硬化型樹脂層と、をこの順に有し、
前記紫外線硬化型樹脂層は、前記印刷部を被覆する透明樹脂層であり、
前記塩化ビニル層および前記紫外線硬化型樹脂層は、少なくとも一部が接触し、
前記塩化ビニル層は、塩化ビニル系樹脂およびトリメリット酸トリエステルを有する、
粘着シートであって、
前記トリメリット酸トリエステルが、
以下の式(1)
前記トリメリット酸トリエステルを前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して20質量部以上40質量部以下含む、粘着シート。 - 前記塩化ビニル層の2%延伸時の初期応力が20N/mm2以下である、請求項5に記載の粘着シート。
- 前記トリメリット酸トリエステルが、異なる構造を有する前記式(1)で表される化合物の混合物である、請求項5または6に記載の粘着シート。
- 前記塩化ビニル層の厚さが10〜85μmである、請求項5〜7のいずれか1項に記載の粘着シート。
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