JP7172058B2 - 積層粘着シート及び積層粘着シートの製造方法 - Google Patents
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Description
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
第1粘着層と第2粘着層の間のT型剥離力が8N/25mm以上であり、1級~4級アミド基を含むモノマー由来成分の含有量が、積層粘着シートの全質量に対して1質量%以下である積層粘着シート。
[2] 架橋ポリマーは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとアクリルモノマーとの重合体である[1]に記載の積層粘着シート。
[3] 鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー由来単位を含み、
アクリルモノマー由来単位の含有量は、鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である[1]又は[2]に記載の積層粘着シート。
[4] アクリルモノマー由来単位は、(メタ)アクリル酸イソボロニル、メタクリル酸t-ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル及びアクリル酸から選択される少なくとも1種に由来する単位である[3]に記載の積層粘着シート。
[5] 第1粘着層は水素引抜型光重合開始剤をさらに含む[1]~[4]のいずれかに記載の積層粘着シート。
[6] 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層をさらに有し、第1粘着層、第2粘着層及び第3粘着層をこの順で有する[1]~[5]のいずれかに記載の積層粘着シート。
[7] 第1の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第1粘着剤組成物と、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物、または、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、第2の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物と、
をそれぞれの基材上に塗布し、形成された第1塗膜と第2塗膜を貼合し、紫外線を照射することで形成される第1粘着層と第2粘着層を有する積層粘着シート。
[8] 第1の鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー由来単位を含み、
アクリルモノマー由来単位の含有量は、第1の鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である[7]に記載の積層粘着シート。
[9] 第1粘着剤組成物及び第2粘着剤組成物から選択される少なくとも1種は、アクリルモノマーとして、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー(tg)を含み、アクリルモノマー(tg)の含有量は粘着剤組成物の全質量に対して2質量%以上30質量%以下である[7]又は[8]に記載の積層粘着シート。
[10] 第1粘着剤組成物は水素引抜型光重合開始剤をさらに含む[7]~[9]のいずれかに記載の積層粘着シート。
[11] 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層を、第2粘着層の一方の面上であって、第1粘着層とは反対側の面上に貼合することで形成される[7]~[10]のいずれかに記載の積層粘着シート。
[12] [1]~[11]のいずれかに記載の積層粘着シートの少なくとも一方の面上に剥離層をさらに有する剥離層付き積層粘着シート。
[13] 第1の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第1粘着剤組成物と、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物、または、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、第2の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物と、
をそれぞれの基材上に塗布し、形成された第1塗膜と第2塗膜を貼合する工程と、紫外線を照射し、第1粘着層と第2粘着層を形成する工程と、を順に含む積層粘着シートの製造方法。
[14] 第1の鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のモノマー由来単位を含み、
モノマー由来単位の含有量は、第1の鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である[13]に記載の積層粘着シートの製造方法。
[15] 第1粘着剤組成物及び第2粘着剤組成物から選択される少なくとも1種は、アクリルモノマーとして、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー(tg)を含み、アクリルモノマー(tg)の含有量は粘着剤組成物の全質量に対して2質量%以上30質量%以下である[13]又は[14]に記載の積層粘着シートの製造方法。
[16] 第1粘着剤組成物は水素引抜型光重合開始剤をさらに含む[13]~[15]のいずれかに記載の積層粘着シートの製造方法。
[17] 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層を、第2粘着層の一方の面上であって、第1粘着層とは反対側の面上に貼合する工程をさらに含む[13]~[16]のいずれかに記載の積層粘着シートの製造方法。
[18] 紫外線を照射し、第1粘着層と第2粘着層を形成する工程は、365nmに波長のピークを持つ紫外線を、光照度が0.5~10mW/cm2であり、かつ積算光量が100~1000mJ/cm2となるように照射する工程を含む[13]~[17]のいずれかに記載の積層粘着シートの製造方法。
本発明は、鎖状アクリルポリマーを含む第1粘着層と、架橋ポリマーを含む第2粘着層との積層体を含む積層粘着シートに関する。ここで、第1粘着層と第2粘着層の間のT型剥離力は8N/25mm以上である。また、1級~4級アミド基を含むモノマー由来成分の含有量は、積層粘着シートの全質量に対して1質量%以下である。
具体的には、まず、積層粘着シートの一方の剥離シートを剥がして、100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材(東洋紡株式会社製、コスモシャインA4300)と貼合する。次に、他方の剥離シートを剥がして100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材(東洋紡株式会社製、コスモシャインA4300)と貼合し、両面基材付きの積層粘着シートを作製する。得られた両面基材付き積層粘着シートを温度23℃、相対湿度50%で24時間放置した後、幅25mm、長さ240mmに切断し試験片を作製する。次いで、作製した試験片の粘着層間のT形剥離力をJIS K 6854-3に準拠し、引張速度300mm/分、測定環境23℃、相対湿度50%にて測定する。
本発明の積層粘着シートにおいて、第1粘着層は鎖状アクリルポリマーを含み、第2粘着層は架橋ポリマーを含む。架橋ポリマーは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとアクリルモノマーとの重合体であることが好ましい。1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとしては、例えば、ウレタン結合やエステル結合等を有するアクリルポリマー、ウレタンポリマーを挙げることができる。また1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーは、鎖状、管状、放射状、不定形であってもよいが、鎖状であることが好ましい。
第1粘着層に含まれる鎖状アクリルポリマーは、特に限定されることはなく公知のものを挙げることができる。例えば、鎖状アクリルポリマーは、非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)のみから構成されるものであってもよく、非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)と架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)から構成されるものであってもよい。なお、本明細書において、「単位」は重合体を構成する繰り返し単位(単量体単位)である。
アミノ基含有単量体単位は、(メタ)アクリルアミド、アリルアミン等のアミノ基含有単量体に由来するものが挙げられる。
グリシジル基含有単量体単位は、(メタ)アクリル酸グリシジル等のグリシジル基含有単量体に由来するものが挙げられる。
カルボキシ基含有単量体単位は、アクリル酸、メタクリル酸に由来するものが挙げられる。
第2粘着層に含まれる架橋ポリマーは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとアクリルモノマーの重合体であることが好ましい。1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーは、上述した非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)および/または架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を主成分として構成されたものであることが好ましい。(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)およびアクリル単量体単位(a2)の合計含有量は、架橋ポリマーの全質量に対して50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。
本発明の積層粘着シートの各粘着層を構成する粘着剤組成物は、アクリルモノマーを含むことが好ましい。粘着剤組成物に含まれるアクリルモノマーは、硬化後の各粘着層中にも残留しても構わないが、好ましくは10000ppm以下、より好ましくは5000ppm以下、100ppm以下であることが好ましい。アクリルモノマーとしては、上述した(メタ)アクリル酸アルキルエステルや架橋性官能基を有するアクリル単量体を挙げることができる。
本発明の積層粘着シートの各粘着層を構成する粘着剤組成物は、重合開始剤を含むことが好ましい。重合開始剤は、上述したアクリルモノマーの重合反応を開始させ得るものであればよい。なお、粘着剤組成物に含まれる重合開始剤は、硬化後の各粘着層中にも残留していてもかまわない。
アセトフェノン系開始剤として具体的には、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
ベンゾインエーテル系開始剤として具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等が挙げられる。
ベンゾフェノン系開始剤として具体的には、ベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香酸メチル等が挙げられる。
ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤として具体的には、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン等が挙げられる。
チオキサントン系開始剤として具体的には、2-イソプロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン等が挙げられる。
アミン系開始剤として具体的には、トリエタノールアミン、4-ジメチル安息香酸エチル等が挙げられる。
本発明の積層粘着シートの第1粘着層を構成する粘着剤組成物は、水素引抜型光重合開始剤をさらに含むことが好ましい。粘着剤組成物に含まれる水素引抜型光重合開始剤は、硬化後の第1粘着層中にも残留することになるため、第1粘着層は水素引抜型光重合開始剤をさらに含んでいてもよい。
本発明の積層粘着シートの第2粘着層を構成する粘着剤組成物は、必要に応じて架橋剤を含んでいてもよい。第2粘着層を構成する粘着剤組成物に含まれる架橋剤は、硬化後の第2粘着層中にも残留することになるため、第2粘着層は架橋剤をさらに含んでいてもよい。
エポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3-ビス(N,N-ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
本発明の積層粘着シートの各粘着層を構成する粘着剤組成物には溶剤が含まれていてもよい。溶剤は、粘着剤組成物の塗工適性の向上のために用いられる。
本発明の積層粘着シートの各粘着層を構成する粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の他の成分を含有してもよい。他の成分としては、粘着剤用の添加剤として公知の成分を挙げることができる。例えば、可塑剤、酸化防止剤、金属腐食防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物等の光安定剤等の中から必要に応じて選択できる。
アクリレート基以外の官能基を有しないアクリル単量体単位としては、例えば非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)と同様のものが挙げられる。
官能基を有しない非アクリル単量体単位としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステル類やスチレン等が挙げられる。
金属腐食防止剤としては、ベンゾリアゾール系樹脂を挙げることができる。
粘着付与剤として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、石油樹脂などが挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプト系シランカップリング剤、(メタ)アクリル系シランカップリング剤、イソシアネート系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、アミノ系シランカップリング剤などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物などが挙げられる。
本発明は、第1の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマー、を含む第1粘着剤組成物と、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物、または1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、第2の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物と、をそれぞれの基材上に塗布し、形成された第1塗膜と第2塗膜を貼合する工程と、紫外線を照射し、第1粘着層と第2粘着層を形成する工程と、を順に含む積層粘着シートの製造方法に関するものでもある。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-4527、SD-7220等や、信越化学工業(株)製のKS-3600、KS-774、X62-2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH3)3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有していてもよい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-843、SD-7292、SHR-1404等や、信越化学工業(株)製のKS-3800、X92-183等が挙げられる。
本発明は、上述した積層粘着シートの少なくとも一方の面上に剥離層をさらに有する剥離層付き積層粘着シートに関するものでもある。剥離層は、剥離シートであることが好ましく、剥離シートとしては、剥離シート用基材と該剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、低極性基材としてポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。剥離性積層シートにおける剥離シート用基材としては、紙類、高分子フィルムが使用される。剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-4527、SD-7220等や、信越化学工業(株)製のKS-3600、KS-774、X62-2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH3)3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有していてもよい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-843、SD-7292、SHR-1404等や、信越化学工業(株)製のKS-3800、X92-183等が挙げられる。
<配合液A~C>
冷却装置を備えた反応容器に窒素ガスを還流しながら、表1に記載の配合組成となるように各成分を混合し、窒素雰囲気下で攪拌しながら、2,2'-アゾビスイソブチロニトリルをモノマーの全質量に対し0.05質量%となるように投入し、80℃まで昇温した。粘度が50,000mPa・sになったところで加熱を停止し、室温まで冷却した。次いで、表1に記載のポリマー濃度となるように、表1の重合用モノマーと同配合のモノマー溶液にて希釈し、配合液A~Cを調製した。なお、重合体の重量平均分子量を標準ポリスチレン換算にてGPCを用いて測定した結果、表1のとおりであった。
冷却装置を備えた反応容器に窒素ガスを還流しながら、アクリル酸2-エチルヘキシル90質量部、アクリル酸2-ヒドロキシエチル10質量部、酢酸エチル200質量部、2-メルカプトエタノール0.2質量部、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を窒素雰囲気下中で攪拌しながら投入し、反応溶液を80℃まで昇温した。80℃で6時間反応させた後、室温まで冷却した。
次に1,1-(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート3質量部、触媒(ジブチル錫ジラウレート)0.01質量部を配合して、常温にて24時間撹拌した。更に、溶剤及びモノマー成分を揮発させ、ポリマーDを得た。このポリマーD中には、アクリロイル基が4.5質量%含まれていることをNMRにより確認した。
更にこのポリマーD30質量部、アクリル酸2-エチルヘキシル55質量部、アクリル酸t-ブチル10質量部、アクリル酸5質量部を配合・攪拌し、ポリマーDの濃度が30質量%となるように調製し、配合液Dとした。なお、実施例1と同様に重量平均分子量を標準ポリスチレン換算にてGPCを用いて測定したところ、10,000であった。
冷却装置を備えた反応容器に窒素ガスを還流しながら、アクリル酸2-エチルヘキシル90質量部、アクリル酸2-ヒドロキシエチル10質量部、酢酸エチル200質量部、2-メルカプトエタノール0.2質量部、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を窒素雰囲気下中で攪拌しながら投入し、反応溶液を80℃まで昇温した。80℃で6時間反応させた後、室温まで冷却した。
次に2-アクリロイルオキシエチルイソシアネート3質量部、触媒(ジブチル錫ジラウレート)0.01質量部を配合して、常温にて24時間撹拌した。更に、溶剤及びモノマー成分を揮発させ、ポリマーEを得た。このポリマーE中には、アクリロイル基が2.5質量%含まれていることをNMRにより確認した。
更にこのポリマーE50質量部、アクリル酸2-エチルヘキシル35質量部、メタクリル酸シクロヘキシル8質量部、アクリル酸7質量部を配合・攪拌し、ポリマーEの濃度が30質量%となるように調製し、配合液Eとした。なお、実施例1と同様に重量平均分子量を標準ポリスチレン換算にてGPCを用いて測定したところ、30,000であった。
<塗料A1>
配合液A100質量部、ベンゾフェノン2質量部、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン1質量部を配合・攪拌し塗料A1を作製した。
配合液B100質量部、4-メチルベンゾフェノン2.5質量部、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド0.2質量部を配合・攪拌し塗料B1を作製した。
配合液C100質量部、ベンゾフェノン0.5質量部、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン0.5質量部を配合・攪拌し塗料C1を作製した。
<塗料A2>
配合液A100質量部、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとして化合物A(ダイセルオルネックス社製、EBECRYL8810[Mw7500、アクリロイル基3個/1分子])5質量部、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン1質量部を配合・攪拌し塗料A2を作製した。
配合液B100質量部、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとして化合物B(ダイセルオルネックス社製、EBECRYL8810[Mw30,000、アクリロイル基2個/1分子])5質量部、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン0.5質量部を配合・攪拌し塗料B2を作製した。
配合液C50質量部、配合液D50質量部、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン0.5質量部を配合・攪拌し塗料C2を作製した。
配合液D100質量部、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン0.5質量部を配合・攪拌し塗料D2を作製した。
配合液E100質量部、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン1質量部を配合・攪拌し塗料E2を作製した。
<塗料A3>
配合液A100質量部、ヘキサンジオールアクリレート5質量部、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン1質量部を配合・攪拌し塗料A3を作製した。
配合液B100質量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート1質量部、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン0.5質量部を配合・攪拌し塗料B3を作製した。
上記のように作製した塗料A1をシリコーン系剥離剤で処理された剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面にアプリケーターで厚さが50μmになるように塗工し、塗工シート1を得た。次に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))の表面に塗料A2を厚さが100μmになるように塗工し、塗工シート2を得た。塗工シート1の塗料A1層(第1塗膜)と塗工シート2の塗料A2層(第2塗膜)を貼合(ウエット貼合)し、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件(5mW/cm2の光照度で、積算光量が200mJ/cm2の条件)となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件(100mW/cm2の光照度で、積算光量が1000mJ/cm2の条件)で紫外線照射を行って、積層粘着シートを得た。なお、表2中のUV条件の項目における上段は波長365nmでの照度(mw/cm2)であり、下段は積算光量(mJ/cm2)である。
塗料A1を塗料B1とし、塗料A2を塗料B2に変更した以外は、実施例1と同様にして、積層粘着シートを得た。
シリコーン系剥離剤で処理された剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に3層同時押し出しダイを用いて塗料A1層(第1塗膜)/塗料A2層(第2塗膜)/塗料A1層(第3塗膜)の構成となるように各塗料を塗工し、第3塗膜の上に38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次に第1の剥離シート上から表2に記載の条件で紫外線照射(第1UV及び第2UV)を行って、積層粘着シートを得た。
塗料A1を塗料B1とし、塗料A2を塗料B2に変更し、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、実施例3と同様にして、積層粘着シートを得た。
シリコーン系剥離剤で処理された剥離層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料C1をアプリケーターで厚さが40μmになるように塗工し、次に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))の表面に塗料C2をアプリケーターで厚さ120μmになるように塗工し、塗料C1層(第1塗膜)と塗料C2層(第2塗膜)が貼り合わさるように貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って塗工シート1を得た。
次に剥離剤を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料C1をアプリケーターで厚さが40μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って塗工シート2を得た。
次に塗工シート1の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート2の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート1において第2塗膜から形成された第2粘着層と、塗工シート2(第3粘着層)を貼り合わせて、積層粘着シートを得た。
塗料を表2に記載の塗料とし、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、実施例3と同様にして、積層粘着シートを得た。
塗料を表2に記載の塗料とし、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、実施例1と同様にして、積層粘着シートを得た。
塗料を表2に記載の塗料とし、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、実施例3と同様にして、積層粘着シートを得た。
シリコーン系剥離剤で処理された剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料A1をアプリケーターで厚さが50μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って、塗工シート1を得た。
次に剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料A2をアプリケーターで厚さが100μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って、塗工シート2を得た。
次に塗工シート1の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート2の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート1と塗工シート2の粘着層同士を貼り合わせて、積層粘着シートを得た。
塗料を表2に記載の塗料とし、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、比較例5と同様にして、積層粘着シートを得た。
シリコーン系剥離剤で処理された剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料A1をアプリケーターで厚さが40μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って、塗工シート1を得た。
次に剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料A3をアプリケーターで厚さが120μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って、塗工シート2を得た。
次に剥離剤層を備えた厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の剥離シート)(王子エフテックス社製、38RL-07(2))の表面に塗料A1をアプリケーターで厚さが40μmになるように塗工し、その上に厚さ38μmの第2の剥離シート(王子エフテックス社製、38RL-07(L))を貼合した。次いで、第1の剥離シート上からケミカルランプにて表2の条件となるように紫外線照射(第1UV)を行い、続いて高圧水銀ランプを用いて第2UVの条件で紫外線照射を行って、塗工シート3を得た。
次に塗工シート1の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート2の片方の剥離シートを剥がし、塗工シート1と塗工シート2の粘着層同士を貼り合わせて、2層積層シートを得た。
次に塗工シート3の片方の剥離シートを剥がし、2層積層シートの塗工シート2側の剥離シートを剥がし、塗工シート3と塗工シート2の粘着層同士を貼り合わせて、目的とする積層粘着シートを得た。
塗料を表2に記載の塗料とし、紫外線照射条件を表2のとおりとなるように変更をした以外は、比較例7と同様にして、積層粘着シートを得た。
<T型剥離力及び剥離後の粘着剤有無の評価>
作製した積層粘着シートの軽剥離側の剥離シートを剥がして、100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材(東洋紡株式会社製、コスモシャインA4300)に貼合した。次に、重剥離側の剥離シートを剥がして100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材(東洋紡株式会社製、コスモシャインA4300)に貼合し、両面基材付きの積層粘着シートを作製した。得られた両面基材付き積層粘着シートを温度23℃、相対湿度50%で24時間放置した後、幅25mm、長さ240mmに切断し試験片を作製した。次いで、作製した試験片の粘着層間のT形剥離力をJIS K 6854-3に準拠し、引張速度300mm/分、測定環境23℃、相対湿度50%にて測定した。
T型剥離測定後、ポリエチレンテレフタレートフィルムの状態を確認し、粘着剤の残留状態について以下の評価基準で評価した。
○:少なくとも一方のポリエチレンテレフタレートフィルムには粘着剤が残っていない。
×:両方のポリエチレンテレフタレートフィルムに粘着剤が残っている。
ガラス板(縦120mm×横70mm×厚み0.7mm)の表面に、紫外線硬化型インクを塗布厚が5μmになるように額縁状(内縁サイズ:縦90mm×横50mm×幅5mm)にスクリーン印刷した。次いで、紫外線を照射して印刷した上記紫外線硬化型インクを硬化させた。この工程を5回繰り返し、25μmの段差を有する印刷段差ガラス板を得た。得られた積層粘着シートを、縦94mm×横54mmの形状に裁断し、第2粘着層側もしくは第3粘着層側の剥離シートを剥離し、ラミネーター(株式会社ユーボン製、IKO-650EMT)を用いて、PETフィルム(A4300#100μm)に貼合した。その後、第1粘着層側の剥離シートを剥離し、印刷段差を有するガラス板の額縁状の印刷全面を覆うように貼合し、オートクレーブ処理(40℃、0.5MPa、30分間)を実施し、ガラス積層体を得た。なお、実施例4のみオートクレーブ後にガラス板側から高圧水銀にて3000mJ/cm2の照射を更に行いガラス積層体を得た。ガラス積層体の印刷段差部を目視で観察し、積層粘着シートの「段差埋まり性」を以下の基準で評価した。
○:気泡や剥離などが全く見られない。
×:気泡や剥離などが見られる。
<段差埋まり性>の評価で作製したガラス積層体を85℃の環境に30分置き、次に-40℃の環境に30分置くというサイクルを100回繰り返した。その後、積層体の印刷段差部を目視で観察し、耐ヒートショック性を以下の基準で評価した。
○:気泡や剥離などが全く見られず、耐ディレイバブル性に優れる。
×:気泡や剥離が見られ、耐ディレイバブル性が劣る。
<段差埋まり性>の評価で作製したガラス積層体の両面をドライアイスで5分間挟み、PETフィルムを引き?がすことで印刷段差を有するガラス板から積層粘着シートを剥離させ、印刷段差を有するガラス板に残った粘着剤をガムテープで除去した。そして、リワーク性を以下の基準で評価した。
○:印刷段差を有するガラス板から粘着剤を完全に取り除くまでの時間が1分未満であった。
×:印刷段差を有するガラス板から粘着剤を完全に取り除くまでの時間が1分以上であった。
12 第1粘着層
14 第2粘着層
16 第3粘着層
Claims (14)
- 鎖状アクリルポリマーを含む第1粘着層と、架橋ポリマーを含む第2粘着層との積層体を含む積層粘着シートであって、
前記第1粘着層は水素引抜型光重合開始剤をさらに含み、
前記架橋ポリマーは、1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有するポリマーとアクリルモノマーとの重合体であり、
前記第1粘着層と前記第2粘着層の間のT型剥離力が8N/25mm以上であり、1級~4級アミド基を含むモノマー由来成分の含有量が、前記積層粘着シートの全質量に対して1質量%以下である積層粘着シート。 - 前記鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー由来単位を含み、
前記アクリルモノマー由来単位の含有量は、前記鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である請求項1に記載の積層粘着シート。 - 前記アクリルモノマー由来単位は、(メタ)アクリル酸イソボロニル、メタクリル酸t-ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル及びアクリル酸から選択される少なくとも1種に由来する単位である請求項2に記載の積層粘着シート。
- 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層をさらに有し、前記第1粘着層、前記第2粘着層及び前記第3粘着層をこの順で有する請求項1~3のいずれか1項に記載の積層粘着シート。
- 第1粘着層と第2粘着層を有する積層粘着シートであって、
第1の鎖状アクリルポリマー、水素引抜型光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第1粘着剤組成物からなる第1塗膜と、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物からなる第2塗膜、または、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、第2の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物からなる第2塗膜と、の貼合後紫外線照射体である、積層粘着シート。 - 前記第1の鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー由来単位を含み、
前記アクリルモノマー由来単位の含有量は、前記第1の鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である請求項5に記載の積層粘着シート。 - 前記第1粘着剤組成物及び前記第2粘着剤組成物から選択される少なくとも1種は、アクリルモノマーとして、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー(tg)を含み、前記アクリルモノマー(tg)の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して2質量%以上30質量%以下である請求項5又は6に記載の積層粘着シート。
- 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層を、第2粘着層の一方の面上であって、第1粘着層とは反対側の面上に貼合することで形成される請求項5~7のいずれか1項に記載の積層粘着シート。
- 請求項1~8のいずれか1項に記載の積層粘着シートの少なくとも一方の面上に剥離層をさらに有する剥離層付き積層粘着シート。
- 第1の鎖状アクリルポリマー、水素引抜型光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第1粘着剤組成物と、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物、または、
1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を含むポリマー、第2の鎖状アクリルポリマー、光重合開始剤、及びアクリルモノマーを含む第2粘着剤組成物と、
をそれぞれの基材上に塗布し、形成された第1塗膜と第2塗膜を貼合する工程と、紫外線を照射し、第1粘着層と第2粘着層を形成する工程と、を順に含む積層粘着シートの製造方法。 - 前記第1の鎖状アクリルポリマーは、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のモノマー由来単位を含み、
前記モノマー由来単位の含有量は、前記第1の鎖状アクリルポリマーの全質量に対して2質量%以上30質量%以下である請求項10に記載の積層粘着シートの製造方法。 - 前記第1粘着剤組成物及び前記第2粘着剤組成物から選択される少なくとも1種は、アクリルモノマーとして、ホモポリマーとした際のガラス転移温度が80℃以上のアクリルモノマー(tg)を含み、前記アクリルモノマー(tg)の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して2質量%以上30質量%以下である請求項10又は11に記載の積層粘着シートの製造方法。
- 鎖状アクリルポリマーを含む第3粘着層を、第2粘着層の一方の面上であって、第1粘着層とは反対側の面上に貼合する工程をさらに含む請求項10~12のいずれか1項に記載の積層粘着シートの製造方法。
- 前記紫外線を照射し、第1粘着層と第2粘着層を形成する工程は、365nmに波長のピークを持つ紫外線を、光照度が0.5~10mW/cm2であり、かつ積算光量が100~1000mJ/cm2となるように照射する工程を含む請求項10~13のいずれか1項に記載の積層粘着シートの製造方法。
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