JP2019026672A - 両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シート、および積層体 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面に金属が露出する部材との接着性を低下させずとも、金属腐食を防止し得る両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シート、積層体および光学積層体を提供する。【解決手段】第1最外粘着剤層と、第1最外粘着剤層上に形成された第2粘着剤層の少なくとも2層を有する粘着シートであって、第1最外粘着剤層がカルボキシ基含有粘着剤組成物から形成され、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物から形成され、第1最外粘着剤層が、表面の少なくとも一部が金属もしくは金属酸化物である光学部材に対して貼合されるために用いられる、両面粘着シート。【選択図】なし
Description
本発明は、両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シート、および積層体に関する。
近年ではタッチパネルが搭載された携帯情報端末等が普及している。通常、タッチパネルは、液晶パネル上に、透明導電体が2層以上積層されている。透明導電体は、基材と、基材の表面に設けられたスズドープ酸化インジウム膜(以下、「ITO膜」という。)を備えている。
透明導電体同士の接着や、タッチパネルと液晶パネルとの接着には、アクリル系粘着剤から構成された両面粘着シートが使用されることがある。アクリル系粘着剤に含まれる主剤には、架橋を容易にするためにカルボキシ基含有アクリル系単量体単位を有することがあるが、カルボキシ基は酸性質であるため、金属腐食性が強くなってしまう。そのため、カルボキシ基を含有するアクリル系粘着剤が導電部材に接した場合、金属または金属酸化物を含有する導電部材を腐食して導電性が低下することがあった。
このような導電部材の腐食を防止すべく、カルボキシ基を含有しない粘着剤から構成される両面粘着シートが用いられることがある(特許文献1、2)。
しかし、カルボキシ基を含有しない粘着剤では、耐腐食性に優れる一方、接着性が低下してしまう。このため、粘着シートで貼り合わされた部材が剥離するおそれがある。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表面に金属または金属酸化物が露出する部材との接着性を低下させることなく、腐食を防止し得る両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シート、積層体および光学積層体を提供することにある。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、第1最外粘着剤層と、第1最外粘着剤層の上に形成された第2粘着剤層を有する粘着シートであって、第1最外粘着剤層がカルボキシ基含有粘着剤組成物から形成され、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物から形成された粘着シートの構成により、耐腐食性に優れた粘着シートが得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1]第1最外粘着剤層と、第1最外粘着剤層上に形成された第2粘着剤層の少なくとも2層を有する粘着シートであって、第1最外粘着剤層がカルボキシ基含有粘着剤組成物から形成され、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物から形成され、第1最外粘着剤層が、表面の少なくとも一部が金属または金属酸化物である光学部材に対して貼合されるために用いられる、両面粘着シート。
[2]第2粘着剤層上に、さらに第3粘着剤層が形成された、[1]に記載の両面粘着シート。
[3][1]に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の表面に剥離シートがそれぞれ貼合されている、剥離シート付き両面粘着シート。
[4][2]に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層と第3粘着剤層の表面に剥離シートがそれぞれ貼合されている、剥離シート付き両面粘着シート。
[5][1]に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層が第1部材に貼合され、第2粘着剤層が第2部材に貼合されている、積層体。
[6][2]に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層が第1部材に貼合され、第3粘着剤層が第2光学部材に貼合されている、積層体。
[7]第1部材の貼合表面の少なくとも一部に、金属または金属酸化物が露出している、[5]または[6]に記載の積層体。
本発明に係る両面粘着シートでは、表面に金属または金属酸化物が露出する光学部材に接する粘着剤層が、カルボキシ基を含有する粘着剤組成物から形成されていても、耐腐食性に優れる。
本発明の両面粘着シートについて詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様や具体例に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本発明の両面粘着シートは、第1最外粘着剤層と第2粘着剤層とを備える。本実施の形態に係る両面粘着シートは第1光学部材と第2光学部材とを貼合する際に使用される。
第1光学部材としては、例えば表面に金属端子や金属配線が露出した導電部材が例示される。なお、本明細書において「金属」とは金属の他に金属酸化物も含むものとし、導電部材に用いられる金属配線としては、例えば錫ドープ酸化インジウム(ITO)やインジウム・ガリウム・亜鉛複合酸化物(IGZO)、銀・銅などのメタルメッシュが挙げられる。第1光学部材の表面は金属のみからなるものであってもよいし、金属と金属以外の樹脂等からなるものであってもよい。貼合対象となる第1光学部材の表面に露出している金属の面積割合が、例えば1%以上、5%以上、10%以上、30%以上であるものを採用することができる。第1最外粘着剤層の露出面には第1光学部材の金属露出面が貼合され、第2粘着剤層の露出面には第2光学部材が貼合される。
[第1最外粘着剤層]
第1最外粘着剤層は、カルボキシ基を含有する粘着剤組成物から形成されたものである。カルボキシ基を含有する粘着剤組成物としては、アクリル系粘着剤組成物が挙げられる。
第1最外粘着剤層は、カルボキシ基を含有する粘着剤組成物から形成されたものである。カルボキシ基を含有する粘着剤組成物としては、アクリル系粘着剤組成物が挙げられる。
(アクリル系粘着剤組成物)
アクリル系粘着剤組成物は、ベースポリマーとして(メタ)アクリル酸エステル重合体を主成分として含む。(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、アクリル系粘着剤組成物の全質量に対し、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましく、60質量%以下であることがさらに好ましい。この範囲であれば塗工に適した粘度に調整しやすく、十分に硬化できるために未反応の単量体を低減することができる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を含むことを意味する。
アクリル系粘着剤組成物は、ベースポリマーとして(メタ)アクリル酸エステル重合体を主成分として含む。(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、アクリル系粘着剤組成物の全質量に対し、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましく、60質量%以下であることがさらに好ましい。この範囲であれば塗工に適した粘度に調整しやすく、十分に硬化できるために未反応の単量体を低減することができる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を含むことを意味する。
<(メタ)アクリル酸エステル重合体>
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位とカルボキシ基含有単量体単位とを有している。本明細書において、「単位」は重合体を構成する繰り返し単位(単量体単位)である。
(メタ)アクリル酸エステル重合体におけるカルボキシ基含有単量体単位の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体の全質量に対して、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、カルボキシ基含有単量体単位の含有量は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下がより好ましい。カルボキシ基含有単量体単位が前記範囲内であれば、粘着剤の凝集力が高くなりすぎず、優れた粘着性を有する。
なお、(メタ)アクリル酸エステル重合体は、表示装置の視認性を低下させない程度の透明性を有するものが好ましい。
カルボキシ基含有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、グラタコン酸などのα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物に由来するものが挙げられる。中でも、粘着性の観点からアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位とカルボキシ基含有単量体単位とを有している。本明細書において、「単位」は重合体を構成する繰り返し単位(単量体単位)である。
(メタ)アクリル酸エステル重合体におけるカルボキシ基含有単量体単位の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体の全質量に対して、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、カルボキシ基含有単量体単位の含有量は、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下がより好ましい。カルボキシ基含有単量体単位が前記範囲内であれば、粘着剤の凝集力が高くなりすぎず、優れた粘着性を有する。
なお、(メタ)アクリル酸エステル重合体は、表示装置の視認性を低下させない程度の透明性を有するものが好ましい。
カルボキシ基含有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、グラタコン酸などのα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物に由来するものが挙げられる。中でも、粘着性の観点からアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
<非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位>
非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位はアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する繰り返し単位であることが好ましく、分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する繰り返し単位であることがより好ましい。非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位がアルキル基を有するものである場合、アルキル基の炭素数は1以上20以下であることが好ましく、1以上10以下であることがより好ましく、3以上10以下であることがさらに好ましく、3以上9以下であることがよりさらに好ましい。
非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位はアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する繰り返し単位であることが好ましく、分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する繰り返し単位であることがより好ましい。非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位がアルキル基を有するものである場合、アルキル基の炭素数は1以上20以下であることが好ましく、1以上10以下であることがより好ましく、3以上10以下であることがさらに好ましく、3以上9以下であることがよりさらに好ましい。
このような(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジルなどが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中でも、粘着性が高くなることから、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中でも、粘着性が高くなることから、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体における非架橋性(メタ)アクリル酸エステルに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体の全質量に対して、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、60質量%以上であることがさらに好ましい。また、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルに由来する単位の含有量は90質量%以下であることが好ましく、85質量%以下であることがより好ましい。
<カルボキシ基以外の架橋性官能基を有する(メタ)アクリル単量体単位>
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、カルボキシ基以外の架橋性官能基を有する(メタ)アクリル単量体単位を有していてもよい。例えば、ヒドロキシ基含有単量体単位、アミノ基含有単量体単位、グリシジル基含有単量体単位)を有してもよい。これら単量体単位は1種でもよいし、2種以上でもよい。
ヒドロキシ基含有単量体単位は、ヒドロキシ基含有単量体に由来する繰り返し単位である。ヒドロキシ基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸モノ(ジエチレングリコール)などの(メタ)アクリル酸[(モノ、ジ又はポリ)アルキレングリコール]、(メタ)アクリル酸モノカプロラクトンなどの(メタ)アクリル酸ラクトンが挙げられる。
アミノ基含有単量体単位は、例えば、(メタ)アクリルアミド、アリルアミン等のアミノ基含有単量体に由来する繰り返し単位が挙げられる。
グリシジル基含有単量体単位は、(メタ)アクリル酸グリシジル等のグリシジル基含有アクリル系単量体に由来する繰り返し単位が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、カルボキシ基以外の架橋性官能基を有する(メタ)アクリル単量体単位を有していてもよい。例えば、ヒドロキシ基含有単量体単位、アミノ基含有単量体単位、グリシジル基含有単量体単位)を有してもよい。これら単量体単位は1種でもよいし、2種以上でもよい。
ヒドロキシ基含有単量体単位は、ヒドロキシ基含有単量体に由来する繰り返し単位である。ヒドロキシ基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸モノ(ジエチレングリコール)などの(メタ)アクリル酸[(モノ、ジ又はポリ)アルキレングリコール]、(メタ)アクリル酸モノカプロラクトンなどの(メタ)アクリル酸ラクトンが挙げられる。
アミノ基含有単量体単位は、例えば、(メタ)アクリルアミド、アリルアミン等のアミノ基含有単量体に由来する繰り返し単位が挙げられる。
グリシジル基含有単量体単位は、(メタ)アクリル酸グリシジル等のグリシジル基含有アクリル系単量体に由来する繰り返し単位が挙げられる。
<他の単量体単位>
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、必要に応じて上記以外の他の単量体単位を有してもよい。他の単量体としては、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルおよびカルボキシ基を有するアクリル単量体と共重合可能なものであればよく、例えば(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン等が挙げられる。
他の単量体単位の含有量は20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体は、必要に応じて上記以外の他の単量体単位を有してもよい。他の単量体としては、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルおよびカルボキシ基を有するアクリル単量体と共重合可能なものであればよく、例えば(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン等が挙げられる。
他の単量体単位の含有量は20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体の製造方法は、特に制限されないが、例えば、単量体を含む原料の重合反応により得ることができる。
前記重合反応では、例えば、公知の重合開始剤を使用することができる。重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、イルガキュア(登録商標)シリーズ等)等が挙げられる。
前記重合反応では、例えば、公知の重合開始剤を使用することができる。重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、イルガキュア(登録商標)シリーズ等)等が挙げられる。
重合開始剤の使用量は、単量体100質量部に対して、例えば0.01〜0.1質量部、好ましくは0.02〜0.08質量部、より好ましくは0.03〜0.06質量部である。
前記重合反応では、必要に応じて溶媒を使用することができる。溶媒の種類は特に限定されず、例えば、重合で使用されている公知の有機溶媒を広く使用することができる。例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酪酸エチル等のエステル類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類;ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロプロパン等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート等のポリオール及びその誘導体が挙げられる。前記重合反応で使用する溶媒の使用量は特に限定されない。
前記重合反応では、必要に応じて溶媒を使用することができる。溶媒の種類は特に限定されず、例えば、重合で使用されている公知の有機溶媒を広く使用することができる。例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酪酸エチル等のエステル類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類;ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロプロパン等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート等のポリオール及びその誘導体が挙げられる。前記重合反応で使用する溶媒の使用量は特に限定されない。
前記重合反応は、公知の重合方法によって得ることができる。この重合方法としては、例えば、溶液重合、バルク重合、懸濁重合、乳化重合等を採用できる。
前記重合反応では、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気下で重合反応を行うことができる。
重合反応の反応時間及び反応温度も限定されず、使用する単量体の種類及び使用量に応じて、適宜設定することができる。例えば、20〜100℃、1〜24時間の条件で重合反応を行うことができる。
前記重合反応では、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気下で重合反応を行うことができる。
重合反応の反応時間及び反応温度も限定されず、使用する単量体の種類及び使用量に応じて、適宜設定することができる。例えば、20〜100℃、1〜24時間の条件で重合反応を行うことができる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体の重量平均分子量は、10万以上であることが好ましく、20万以上であることがより好ましく、30万以上であることがさらに好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体の重量平均分子量は、200万以下が好ましく、150万以下であってもよく、100万未満であってもよい。重量平均分子量を上記範囲内とすることにより、良好な粘着特性と耐久性のバランスを得ることができる。なお、粘着剤の重量平均分子量は、架橋剤で架橋される前の重合体の重量平均分子量である。
(メタ)アクリル酸エステル重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエションクロマトグラフイー(GPC)により測定し、ポリスチレン基準で求めた値である。ゲルパーミエションクロマトグラフイー(GPC)の測定条件は以下のとおりである。
溶媒:テトラヒドロフラン
カラム:Shodex KF801、KF803L、KF800L、KF800D(昭和電工(株)製を4本接続して使用した)
カラム温度:40℃
試料濃度:0.5質量%
検出器:RI−2031plus(JASCO製)
ポンプ:RI−2080plus(JASCO製)
流量(流速):0.8ml/min
注入量:10μl
校正曲線:標準ポリスチレンShodex standard ポリスチレン(昭和電工(株)製)Mw=1320〜2,500,000迄の10サンプルによる校正曲線を使用した。
溶媒:テトラヒドロフラン
カラム:Shodex KF801、KF803L、KF800L、KF800D(昭和電工(株)製を4本接続して使用した)
カラム温度:40℃
試料濃度:0.5質量%
検出器:RI−2031plus(JASCO製)
ポンプ:RI−2080plus(JASCO製)
流量(流速):0.8ml/min
注入量:10μl
校正曲線:標準ポリスチレンShodex standard ポリスチレン(昭和電工(株)製)Mw=1320〜2,500,000迄の10サンプルによる校正曲線を使用した。
(架橋剤)
第1最外粘着剤層を形成するカルボキシ基含有粘着剤組成物は、架橋剤を含有することで耐久性を向上させることが出来る。架橋剤としては、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物が挙げられる。
ここで、イソシアネート化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、と反応する架橋剤である。
エポキシ化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、グリシジル基、と反応する架橋剤である。
オキサゾリン化合物は、カルボキシ基と反応する架橋剤である。
アジリジン化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
金属キレート化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
ブチル化メラミン化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
架橋剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。架橋剤の含有量は、所望とする粘着物性に応じて適宜選択することが好ましい。
第1最外粘着剤層を形成するカルボキシ基含有粘着剤組成物は、架橋剤を含有することで耐久性を向上させることが出来る。架橋剤としては、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物が挙げられる。
ここで、イソシアネート化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、と反応する架橋剤である。
エポキシ化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、グリシジル基、と反応する架橋剤である。
オキサゾリン化合物は、カルボキシ基と反応する架橋剤である。
アジリジン化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
金属キレート化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
ブチル化メラミン化合物は、カルボキシ基、ヒドロキシ基と反応する架橋剤である。
架橋剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。架橋剤の含有量は、所望とする粘着物性に応じて適宜選択することが好ましい。
上記架橋剤のうち、反応性が高い点では、イソシアネート化合物が好ましい。
イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。
イソシアネート化合物系架橋剤を用いた場合には、架橋剤の反応を促進するために、触媒を含有することが好ましい。触媒としては、アミン触媒(例えば、トリエチレンジアミン、ノルマルエチルモルフォリン、エチレンジアミン等)、有機錫触媒(例えばジブチルチンジラウレート等)が挙げられる。
これら架橋剤を含有する場合、第1最外粘着剤層は、熱硬化によって形成することができる。
イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどが挙げられる。
イソシアネート化合物系架橋剤を用いた場合には、架橋剤の反応を促進するために、触媒を含有することが好ましい。触媒としては、アミン触媒(例えば、トリエチレンジアミン、ノルマルエチルモルフォリン、エチレンジアミン等)、有機錫触媒(例えばジブチルチンジラウレート等)が挙げられる。
これら架橋剤を含有する場合、第1最外粘着剤層は、熱硬化によって形成することができる。
架橋剤の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル共重合体100質量部に対して0.5部以上であることが好ましく、0.8部以上であることがより好ましい。また、1.5部以下であることが好ましく、1.2部以下であることがより好ましい。
また、粘着剤組成物が後述する活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物である場合、架橋剤は、多官能のアクリレート、例えばポリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート等が好ましい。
カルボキシ基含有粘着剤組成物は、光重合開始剤を含有することにより、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物とすることもできる。活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、上記の単量体を部分重合することによって得られた(メタ)アクリル酸エステル重合体と、未反応の単量体との混合物である。部分重合後の(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、上記の通り、アクリル系粘着剤組成物(未反応の単量体含む)の全質量に対し、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体の含有量は、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましく、60質量%以下であることがさらに好ましい。
光重合開始剤としては、活性エネルギー線の照射により、硬化反応を開始させ得るものであればよく、公知のものが使用できる。例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、アルキルアミノベンゾフェノン類、ベンジル類、ベンゾイン類、ベンゾインエーテル類、ベンジルジメチルアセタール類、ベンゾイルベンゾエート類、α−アシロキシムエステル類などのアリールケトン系光重合開始剤、スルフィド類、チオキサントン類などの含硫黄系光重合開始剤、アシルジアリールホスフィンオキシドなどのアシルホスフィンオキシド類、アントラキノン類などが挙げられる。中でもアセトフェノン系が好ましく、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンが反応性、耐久性の観点でより好ましい。光重合開始剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤の含有量は、アクリル系粘着剤組成物100質量部に対して0.01部以上であることが好ましく、0.03部以上であることがより好ましい。また、0.1部以下であることが好ましく、0.06部以下であることがより好ましい。
(添加剤)
カルボキシ基含有粘着剤組成物には、上記の成分に加えて、必要に応じ、例えば、可塑剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、防錆剤、帯電防止剤等の添加剤が含有されていてもよい。
粘着付与剤として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、石油樹脂などが挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。これら酸化防止剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプトアルコキシシラン化合物(例えば、メルカプト基置換アルコキシオリゴマー等)などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物などが挙げられる。
カルボキシ基含有粘着剤組成物には、上記の成分に加えて、必要に応じ、例えば、可塑剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、防錆剤、帯電防止剤等の添加剤が含有されていてもよい。
粘着付与剤として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、石油樹脂などが挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。これら酸化防止剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプトアルコキシシラン化合物(例えば、メルカプト基置換アルコキシオリゴマー等)などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物などが挙げられる。
添加剤を含有する場合、カルボキシ基含粘着剤組成物中の添加剤の含有量は、粘着剤組成物を100質量%として0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましい。また、粘着剤組成物中の添加剤の含有量は、粘着剤組成物を100質量%として10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。
[第2粘着剤層]
第2粘着剤層は、ウレタン(メタ)アクリレート系の粘着剤組成物から形成されたものである。ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物は、ウレタン(メタ)アクリレートを主成分として含み、アクリル系単量体と、光重合開始剤とを含有する。
ウレタン(メタ)アクリレート(プレポリマー)の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物の全質量に対し、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましい。また、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましく、60質量%以下であることがさらに好ましい。
第2粘着剤層は、ウレタン(メタ)アクリレート系の粘着剤組成物から形成されたものである。ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物は、ウレタン(メタ)アクリレートを主成分として含み、アクリル系単量体と、光重合開始剤とを含有する。
ウレタン(メタ)アクリレート(プレポリマー)の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物の全質量に対し、20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましい。また、70質量%以下であることが好ましく、65質量%以下であることがより好ましく、60質量%以下であることがさらに好ましい。
(ウレタン(メタ)アクリレート)
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば1分子中に2個以上のNCO基を有する化合物1モルに対して2モル以上のヒドロキシ基含有アクリル系単量体を反応させて得られる、1分子中に1個以上の(メタ)アクリル基を有する化合物が挙げられる。
なお、本明細書において、「ウレタン(メタ)アクリレート」とは、「ウレタンアクリレート」及び「ウレタンメタクリレート」の両方を含むことを意味する。
ここで、1分子中2個以上のNCO基を有する化合物としては、ジイソシナネート等のポリイソシアネート化合物とジオール等のポリオール化合物とを反応させて得られるオリゴマーが好ましい。
ポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネートや、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートなどが挙げられる。
ポリオール化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のグリコール;グリセリン、ペンタエリトリトール等の3価以上のポリオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール等のポリエーテル型ジオール;上記ジオールと、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸等の二塩基酸とを反応して得られるポリエステル型のジオールなどが挙げられる。
また、ヒドロキシ基含有アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、モノ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、モノ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、モノ(メタ)アクリル酸シクロヘキサンジメタノールなどのヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば1分子中に2個以上のNCO基を有する化合物1モルに対して2モル以上のヒドロキシ基含有アクリル系単量体を反応させて得られる、1分子中に1個以上の(メタ)アクリル基を有する化合物が挙げられる。
なお、本明細書において、「ウレタン(メタ)アクリレート」とは、「ウレタンアクリレート」及び「ウレタンメタクリレート」の両方を含むことを意味する。
ここで、1分子中2個以上のNCO基を有する化合物としては、ジイソシナネート等のポリイソシアネート化合物とジオール等のポリオール化合物とを反応させて得られるオリゴマーが好ましい。
ポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネートや、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートなどが挙げられる。
ポリオール化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等のグリコール;グリセリン、ペンタエリトリトール等の3価以上のポリオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール等のポリエーテル型ジオール;上記ジオールと、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸等の二塩基酸とを反応して得られるポリエステル型のジオールなどが挙げられる。
また、ヒドロキシ基含有アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、モノ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、モノ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、モノ(メタ)アクリル酸シクロヘキサンジメタノールなどのヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
(アクリル系単量体)
アクリル系単量体としては、上記第1最外粘着剤層の非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位と同様のものが挙げられる。アクリル系単量体の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物の全質量に対し、30質量%以上であることが好ましく、35質量%以上であることがより好ましく、40質量%以上であることがさらに好ましい。また、80質量%以下であることが好ましく、75質量%以下であることがより好ましく、70質量%以下であることがさらに好ましい。この範囲であれば塗工に適した粘度に調整しやすく、十分に硬化できるために未反応の単量体を低減することができる。
アクリル系単量体としては、上記第1最外粘着剤層の非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位と同様のものが挙げられる。アクリル系単量体の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物の全質量に対し、30質量%以上であることが好ましく、35質量%以上であることがより好ましく、40質量%以上であることがさらに好ましい。また、80質量%以下であることが好ましく、75質量%以下であることがより好ましく、70質量%以下であることがさらに好ましい。この範囲であれば塗工に適した粘度に調整しやすく、十分に硬化できるために未反応の単量体を低減することができる。
(光重合開始剤)
光重合開始剤としては、上記第1最外粘着剤層の光重合開始剤のものが挙げられる。
光重合開始剤の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物100質量部に対して0.3部以上であることが好ましく、0.5部以上であることがより好ましい。また、3部以下であることが好ましく、1部以下であることがより好ましい。
光重合開始剤としては、上記第1最外粘着剤層の光重合開始剤のものが挙げられる。
光重合開始剤の含有量は、ウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物100質量部に対して0.3部以上であることが好ましく、0.5部以上であることがより好ましい。また、3部以下であることが好ましく、1部以下であることがより好ましい。
(架橋剤)
第2粘着剤層を形成するウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物は架橋剤を含んでもよい。架橋剤は第1最外粘着剤層と同様のものを使用できる。
第2粘着剤層を形成するウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物は架橋剤を含んでもよい。架橋剤は第1最外粘着剤層と同様のものを使用できる。
[第3粘着剤層]
本発明の粘着シートは少なくとも第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の2層を有するが、第2粘着剤層の第1最外粘着剤層側とは反対側の面に、さらに第3粘着剤層が形成されていてもよい。すなわち、第1最外粘着剤層、第2粘着剤層、第3(最外)粘着剤層の順に積層された積層粘着シートであってもよい。
第3粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、所望の粘着力を得ることができれば特に限定されない。例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用される。また、溶剤系、エマルジョン系、水系のいずれであってもよい。これらの中でも、耐候性、透明性等に優れ、広範な用途に使用できることから、アクリル系粘着剤が好ましい。
なお、アクリル系粘着剤組成物については、カルボキシ基含有アクリル系単量体単位に代えて他の架橋性官能基含有アクリル系単量体であってもよい以外、上述した第1最外粘着剤層を形成する粘着剤組成物と同様である。
本発明の粘着シートは少なくとも第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の2層を有するが、第2粘着剤層の第1最外粘着剤層側とは反対側の面に、さらに第3粘着剤層が形成されていてもよい。すなわち、第1最外粘着剤層、第2粘着剤層、第3(最外)粘着剤層の順に積層された積層粘着シートであってもよい。
第3粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、所望の粘着力を得ることができれば特に限定されない。例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが使用される。また、溶剤系、エマルジョン系、水系のいずれであってもよい。これらの中でも、耐候性、透明性等に優れ、広範な用途に使用できることから、アクリル系粘着剤が好ましい。
なお、アクリル系粘着剤組成物については、カルボキシ基含有アクリル系単量体単位に代えて他の架橋性官能基含有アクリル系単量体であってもよい以外、上述した第1最外粘着剤層を形成する粘着剤組成物と同様である。
[両面粘着シート]
両面粘着シート全体の厚さは100μm〜250μmであることが好ましく、150μm〜200μmであることがより好ましい。両面粘着シート全体の厚さが上記下限値以上であれば、光学部材を貼合する際に必要な粘着性が十分得られる。また、上記上限値以内であれば、貼合後の光学部材が厚くなりすぎず、積層体のスリム化に寄与する。
両面粘着シート全体の厚さは100μm〜250μmであることが好ましく、150μm〜200μmであることがより好ましい。両面粘着シート全体の厚さが上記下限値以上であれば、光学部材を貼合する際に必要な粘着性が十分得られる。また、上記上限値以内であれば、貼合後の光学部材が厚くなりすぎず、積層体のスリム化に寄与する。
第1最外粘着剤層の厚さは20μm〜50μmであることが好ましく、30μm〜40μmであることがより好ましい。また、第2粘着剤層の厚さは30μm〜150μmであることが好ましく、60μm〜120μmであることがより好ましい。第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の厚さがそれぞれ上記下限値以上であれば、第1最外粘着剤層の光学部材を貼合する粘着性能を確保でき、両面粘着シート全体の支持層となる、第2粘着剤層の厚みを十分確保することができ、一定のシート強度が確保できる。
両面粘着シートが第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の2層からなる場合は、第1最外粘着剤層の厚さは、両面粘着シート全体の厚さの20%〜40%が好ましい。また、第2粘着剤層の厚さは、両面粘着シート全体の厚さの60%〜80%が好ましい。
両面粘着シートが第3粘着剤層も含む3層からなる場合、第3粘着剤層の厚さは20μm〜50μmであることが好ましく、30μm〜40μmであることがより好ましい。第3粘着剤層の厚さが上記下限値以上であれば、光学部材を貼合する粘着性能を確保できる。一方、第3粘着剤層の厚さが上記上限値以内であれば、本発明の効果を発揮するために十分な第2粘着剤層層の厚みを確保できる。また、第1最外粘着剤層の厚さは、両面粘着シート全体の厚さの15%〜35%が好ましく、第2粘着剤層の厚さは、両面粘着シート全体の厚さの30%〜70%が好ましく、第3粘着剤層の厚さは、両面粘着シート全体の厚さの15%〜35%が好ましい。
[剥離シート付き両面粘着シート]
上記両面粘着シートを用いた剥離シート付き両面粘着シートの実施の形態について説明する。
本実施の形態の剥離シート付き両面粘着シートは、上記両面粘着シートと、第1最外粘着剤層の外側の面に積層された第1剥離シートと、粘着シートの第1剥離シートが積層された面とは反対側の面に積層された第2剥離シートとを備える。
上記両面粘着シートを用いた剥離シート付き両面粘着シートの実施の形態について説明する。
本実施の形態の剥離シート付き両面粘着シートは、上記両面粘着シートと、第1最外粘着剤層の外側の面に積層された第1剥離シートと、粘着シートの第1剥離シートが積層された面とは反対側の面に積層された第2剥離シートとを備える。
(第1剥離シートおよび第2剥離シート)
第1剥離シートおよび第2剥離シートは、少なくとも片面に離型性を有するシートである。
第1剥離シートおよび第2剥離シートとしては、剥離シート用基材と剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。
剥離性積層シートにおける剥離シート用基材としては、紙類、高分子フィルムが使用される。剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニング社製のBY24−4527、SD−7220等や、信越化学工業(株)製のKS−3600、KS−774、X62−2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH3)3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製のBY24−843、SD−7292、SHR−1404等や、信越化学工業(株)製のKS−3800、X92−183等が挙げられる。
第1剥離シートと第2剥離シートとは、剥離性が異なることが好ましい。第1剥離シートと第2剥離シートとの剥離性が異なれば、一方の剥離シートから容易に剥離できるため、両面粘着シートによって第1光学部材と第2光学部材とを貼り合わせる作業を容易にできる。なお、剥離性は、剥離剤の種類によって調整される。
第1剥離シートおよび第2剥離シートは、少なくとも片面に離型性を有するシートである。
第1剥離シートおよび第2剥離シートとしては、剥離シート用基材と剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。
剥離性積層シートにおける剥離シート用基材としては、紙類、高分子フィルムが使用される。剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニング社製のBY24−4527、SD−7220等や、信越化学工業(株)製のKS−3600、KS−774、X62−2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH3)3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製のBY24−843、SD−7292、SHR−1404等や、信越化学工業(株)製のKS−3800、X92−183等が挙げられる。
第1剥離シートと第2剥離シートとは、剥離性が異なることが好ましい。第1剥離シートと第2剥離シートとの剥離性が異なれば、一方の剥離シートから容易に剥離できるため、両面粘着シートによって第1光学部材と第2光学部材とを貼り合わせる作業を容易にできる。なお、剥離性は、剥離剤の種類によって調整される。
(接着方法)
上記剥離シート付き両面粘着シートを用いた第1光学部材と第2光学部材との接着方法としては以下の方法が挙げられる。
すなわち、第1剥離シートを剥離して第1最外粘着剤層を露出させた後、第1最外粘着剤層を第1光学部材の金属露出面に貼り合せる。次いで、第2剥離シートを剥離して第1最外粘着剤層の反対側の面を露出させ、その第1最外粘着剤層の反対側の面に第2光学部材を貼り合せる。これにより、第1光学部材と第2光学部材とを貼合する。
上記剥離シート付き両面粘着シートを用いた第1光学部材と第2光学部材との接着方法としては以下の方法が挙げられる。
すなわち、第1剥離シートを剥離して第1最外粘着剤層を露出させた後、第1最外粘着剤層を第1光学部材の金属露出面に貼り合せる。次いで、第2剥離シートを剥離して第1最外粘着剤層の反対側の面を露出させ、その第1最外粘着剤層の反対側の面に第2光学部材を貼り合せる。これにより、第1光学部材と第2光学部材とを貼合する。
第1最外粘着剤層に接着される第1光学部材としては、ITOフィルムやITOガラス、メタルメッシュフィルムが挙げられる。なお、ITOフィルムおよびITOガラスにおいて、表面に露出した金属は金属端子および金属配線である。
第1最外粘着剤層の反対側の面に接着される第2光学部材は、第1光学部材と同様の金属露出光学部材であってもよいし、表面に金属が露出していない光学部材(以下、「金属非露出光学部材」という。)であってもよい。
金属非露出光学部材としては、例えば、液晶パネル、前面板(例えば、アクリル樹脂板、ポリカーボネート板、ガラス板等)、反射防止体等が挙げられる。
上記両面粘着シートを用いた接着方法の具体例としては、タッチパネルの内部におけるITOフィルム同士の貼合、ITOガラス同士の貼合、ITOフィルムとITOガラスとの貼合、タッチパネルのITOフィルムあるいはITOガラスと液晶パネルとの貼合などが挙げられるが、その中でも、ITOガラス同士の貼合、ITOフィルムとITOガラスとの貼合、タッチパネルのITOフィルムあるいはITOガラスと液晶パネルとの貼合に用いることが好ましい。
第1最外粘着剤層の反対側の面に接着される第2光学部材は、第1光学部材と同様の金属露出光学部材であってもよいし、表面に金属が露出していない光学部材(以下、「金属非露出光学部材」という。)であってもよい。
金属非露出光学部材としては、例えば、液晶パネル、前面板(例えば、アクリル樹脂板、ポリカーボネート板、ガラス板等)、反射防止体等が挙げられる。
上記両面粘着シートを用いた接着方法の具体例としては、タッチパネルの内部におけるITOフィルム同士の貼合、ITOガラス同士の貼合、ITOフィルムとITOガラスとの貼合、タッチパネルのITOフィルムあるいはITOガラスと液晶パネルとの貼合などが挙げられるが、その中でも、ITOガラス同士の貼合、ITOフィルムとITOガラスとの貼合、タッチパネルのITOフィルムあるいはITOガラスと液晶パネルとの貼合に用いることが好ましい。
(剥離シート付き両面粘着シートの製造方法)
上記剥離シート付き両面粘着シートの製造方法としては、例えば、以下の製造方法(1)、(2)等が挙げられる。本発明においては特に、少ない工程数で製造できることから、製造方法(2)が好ましい。
上記剥離シート付き両面粘着シートの製造方法としては、例えば、以下の製造方法(1)、(2)等が挙げられる。本発明においては特に、少ない工程数で製造できることから、製造方法(2)が好ましい。
製造方法(1):第1剥離シート上に第1最外粘着剤層を形成して第1粘着シートを得る工程と、第2剥離シート上に第2粘着剤層を形成して第2粘着シートを得る工程と、第1粘着シートと第2粘着シートとを、第1最外粘着剤層の露出面に第2粘着剤層の露出面が接するように積層し、圧着する工程と、を有する製造方法。
各粘着剤層を形成するには、各粘着剤層を形成する粘着剤組成物を含有する塗工液を塗工し、加熱或いは活性エネルギー線を照射すればよい。塗工方法としては、ナイフコータ、マイクロバーコータ、エアナイフコータ、リバースロールコータ、リバースグラビアコータ、バリオグラビアコータ、ダイコータ、カーテンコータ等から適宜選択することができる。
粘着剤層を厚くする場合には、粘着剤層を形成した上に、同一の粘着剤層を重ねて形成することもできる。
塗工液には溶媒が含まれる場合もある。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、n−ヘキサン、n−ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用される。これらは1種以上を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
粘着剤層を厚くする場合には、粘着剤層を形成した上に、同一の粘着剤層を重ねて形成することもできる。
塗工液には溶媒が含まれる場合もある。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、n−ヘキサン、n−ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用される。これらは1種以上を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
製造方法(2):第1剥離シート上に、第1最外粘着剤層を形成するための塗工液と、第2粘着剤層を形成するための塗工液とを同時多層塗工し、加熱或いは活性エネルギー線を照射する工程と、形成された第2粘着剤層に第2剥離シートを積層する工程と、を有する製造方法。
上記実施の形態における両面粘着シートにおいては、表面に金属が露出する第1光学部材に接する第1最外粘着剤層がカルボキシ基を含有する粘着剤組成物から形成されているため、第1光学部材との接着性が高く、両面粘着シートと第1光学部材との剥離が抑えられる。一方で、第1最外粘着剤層がカルボキシ基を含有していても、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤から構成されていることにより、金属腐食性が防止される。
両面粘着シートが、さらに第3粘着剤層を有する場合の製造方法としては、例えば、以下の製造方法(3)、(4)等が挙げられる。
製造方法(3):第1剥離シート上に第1最外粘着剤層を形成して第1粘着シートを得る工程と、第2剥離シート上に第3粘着剤層を形成して第2粘着シートを得る工程と、第3剥離シート上に第2粘着剤層を形成して第3粘着シートを得る工程と、第1粘着シートと第3粘着シートとを、第2粘着剤層の露出面に第1最外粘着剤層の露出面が接するように積層し、圧着する工程と、第2粘着剤層から第3剥離シートを剥離し、露出した第2粘着剤層の露出面に第2粘着シートを、第3粘着剤層の露出面が接するように積層し、圧着する工程と、を有する製造方法。
製造方法(4):第1剥離シート上に、第1最外粘着剤層を形成するための塗工液と、第2粘着剤層を形成するための塗工液と、第3粘着剤層を形成するための塗工液とを同時多層塗工し、加熱或いは活性エネルギー線を照射する工程と、形成された第3粘着剤層に第2剥離シートを積層する工程と、を有する製造方法。
同時多層塗工方法としては、ダイ塗工法、スライドビード塗工法、カーテン塗工法等が挙げられる。これらの中でも、塗工液の乾燥によって目詰まりしにくいこと、他の塗工法に比べて比較的厚い層を形成しやすいこと等から、ダイ塗工法が好ましい。
なお、製造方法(3)、(4)における各粘着剤層の形成方法、同時多層塗工方法等は、2層の剥離シート付き両面粘着シートの製造方法(1)(2)と同様である。
同時多層塗工方法としては、ダイ塗工法、スライドビード塗工法、カーテン塗工法等が挙げられる。これらの中でも、塗工液の乾燥によって目詰まりしにくいこと、他の塗工法に比べて比較的厚い層を形成しやすいこと等から、ダイ塗工法が好ましい。
なお、製造方法(3)、(4)における各粘着剤層の形成方法、同時多層塗工方法等は、2層の剥離シート付き両面粘着シートの製造方法(1)(2)と同様である。
両面粘着シートが、さらに第3粘着剤層を有する場合においても、表面に金属が露出する第1光学部材の接触する第1最外粘着剤層がカルボキシ基を含有する粘着剤から構成されているため、第1光学部材との接着性が高く、両面粘着シートと第1光学部材との剥離が抑えられる。一方で、第1最外粘着剤層がカルボキシ基を含有していても、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物から構成されていることにより、金属腐食が防止される。さらに、粘着剤層が3層であることによって、両面粘着シートを容易に厚くできるため、凹凸追従性を確保しやすい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られない。両面粘着シートは、4層以上の粘着剤層、即ち、第2粘着剤層を形成するウレタン(メタ)アクリレート系の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を2層以上有していてもよい。
両面粘着シートに接着される第1光学部材は、表面に金属が露出し、且つ、ITO膜を有さないもの、例えば、金属メッシュを備えた電磁波シールド材等であってもよい。
両面粘着シートに接着される第1光学部材は、表面に金属が露出し、且つ、ITO膜を有さないもの、例えば、金属メッシュを備えた電磁波シールド材等であってもよい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
まず、以下のように、各粘着剤組成物A〜Eを調製した。
・粘着剤A:アクリル系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
・粘着剤B:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物
・粘着剤C:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物
・粘着剤D:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
・粘着剤E:アクリル系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
・粘着剤A:アクリル系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
・粘着剤B:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物
・粘着剤C:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物
・粘着剤D:ウレタンアクリレート系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
・粘着剤E:アクリル系粘着剤組成物(カルボキシ基含有粘着剤組成物)
(粘着剤組成物Aの調製)
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にアクリル酸2−エチルヘキシル95質量部、アクリル酸5質量部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.05質量部を投入し、窒素ガスを導入しながら照度3mW/cm2の紫外線を照射し、部分重合することにより、転化率40%のアクリル酸エステル重合体を含むアクリル系粘着剤組成物を得た。得られたアクリル酸エステル共重合体のGPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは40万であった。
その後、得られたアクリル酸エステル重合体を含む粘着剤組成物100質量部に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加え、均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Aを得た。
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にアクリル酸2−エチルヘキシル95質量部、アクリル酸5質量部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.05質量部を投入し、窒素ガスを導入しながら照度3mW/cm2の紫外線を照射し、部分重合することにより、転化率40%のアクリル酸エステル重合体を含むアクリル系粘着剤組成物を得た。得られたアクリル酸エステル共重合体のGPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは40万であった。
その後、得られたアクリル酸エステル重合体を含む粘着剤組成物100質量部に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加え、均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Aを得た。
(粘着剤組成物Bの調製)
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部を加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノールを0.1質量部加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Bを得た。
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部を加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノールを0.1質量部加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Bを得た。
(粘着剤組成物Cの調製)
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、イソホロンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノールを0.1質量部加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Cを得た。
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、イソホロンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノールを0.1質量部加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Cを得た。
(粘着剤組成物Dの調製)
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノール0.1質量部を加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部と、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部、アクリル酸5質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Dを得た。
攪拌機、冷却管、温度計、および窒素導入管を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(重量平均分子量1,000)を50質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートを100質量部、ジブチルスズジラウレートを0.05質量部加え、発熱に注意しつつ80℃で3時間撹拌し、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た。
次いで、p−メトキシフェノール0.1質量部を加えた。
更に、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを55質量部と、発熱に注意しながら加え、80℃で2時間撹拌し、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレート樹脂は、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは25000であった。
その後、得られたウレタンアクリレート50質量部、アクリル酸2−エチルヘキシルアクリレート30質量部、アクリル酸5質量部を均一になるまで撹拌し、さらに、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加えて均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Dを得た。
(粘着剤組成物Eの調製)
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にアクリル酸2−エチルヘキシル85質量部、酢酸ビニル10質量部、アクリル酸5質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.05質量部を投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露し、部分重合することにより、転化率40%のアクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤組成物を得た。
その後、得られたアクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤組成物100質量部に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加え、均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Eを得た。
攪拌機、冷却管、温度計および窒素導入管を備えた反応容器にアクリル酸2−エチルヘキシル85質量部、酢酸ビニル10質量部、アクリル酸5質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.05質量部を投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露し、部分重合することにより、転化率40%のアクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤組成物を得た。
その後、得られたアクリル酸エステル共重合体を含む粘着剤組成物100質量部に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を加え、均一になるまで撹拌し、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物Eを得た。
調製した粘着剤組成物を用い、以下のように両面粘着シートを作製して、耐金属腐食性、耐湿熱白化性を評価した。なお、下記の製造工程において使用した剥離シートA〜Fは以下の通りである。
・剥離シートA、剥離シートC、剥離シートE:商品名「A50#50」、帝人デュポンフィルム(株)製
・剥離シートB:商品名「A38#50」、帝人デュポンフィルム(株)製
・剥離シートD:商品名「MRV#75V02」、三菱樹脂(株)製
・剥離シートF:商品名「A71#100」、帝人デュポンフィルム(株)製
・剥離シートA、剥離シートC、剥離シートE:商品名「A50#50」、帝人デュポンフィルム(株)製
・剥離シートB:商品名「A38#50」、帝人デュポンフィルム(株)製
・剥離シートD:商品名「MRV#75V02」、三菱樹脂(株)製
・剥離シートF:商品名「A71#100」、帝人デュポンフィルム(株)製
(2層粘着シートの作製)
表1に示される第1最外粘着剤層、第2粘着剤層を形成するための第1最外粘着剤層形成用塗工液、第2粘着剤層形成用塗工液を用意した。各塗工液は各粘着剤組成物に、架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート(東亞合成株式会社製M240を粘着剤100質量部に対して0.3質量部)を添加して調製した。
剥離シートA上に、第1最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、第1最外粘着剤層形成用塗工液の表面に剥離シートBを被覆した。剥離シートB側から剥離シートA側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第1最外粘着剤層を作製した。
剥離シートC上に、第2粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートDを被覆した。剥離シートD側から剥離シートC側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第2粘着剤層を作製した。
第1最外粘着剤層の剥離シートAと第2粘着剤層の剥離シートCをそれぞれ剥離し、第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の露出面同士を貼合することで、2層構造の両面粘着シートを作製した。
表1に示される第1最外粘着剤層、第2粘着剤層を形成するための第1最外粘着剤層形成用塗工液、第2粘着剤層形成用塗工液を用意した。各塗工液は各粘着剤組成物に、架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート(東亞合成株式会社製M240を粘着剤100質量部に対して0.3質量部)を添加して調製した。
剥離シートA上に、第1最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、第1最外粘着剤層形成用塗工液の表面に剥離シートBを被覆した。剥離シートB側から剥離シートA側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第1最外粘着剤層を作製した。
剥離シートC上に、第2粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートDを被覆した。剥離シートD側から剥離シートC側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第2粘着剤層を作製した。
第1最外粘着剤層の剥離シートAと第2粘着剤層の剥離シートCをそれぞれ剥離し、第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の露出面同士を貼合することで、2層構造の両面粘着シートを作製した。
(3層粘着シートの作製)
表2に示される第1最外粘着剤層、第2粘着剤層、第3最外粘着剤層を形成するための第1最外粘着剤層形成用塗工液、第2粘着剤層形成用塗工液、第3最外粘着剤層形成用塗工液を用意した。各塗工液は各粘着剤組成物に架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート(東亞合成株式会社製M240を粘着剤100質量部に対して0.3質量部)を添加して調製した。
剥離シートA上に、第1最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、第1最外粘着剤層形成用塗工液の表面に剥離シートBを被覆した。剥離シートB側から剥離シートA側に向けてブラックライトで紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第1最外粘着剤層を作製した。
剥離シートC上に、第3最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートDを被覆した。剥離シートD側から剥離シートC側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第3最外粘着剤層を作製した。
剥離シートE上に、第2粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートFを被覆した。剥離シートF側から剥離シートE側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第2粘着剤層を作製した。
第2粘着剤層の剥離シートEと第3最外粘着剤層の剥離シートCをそれぞれ剥離し、第2粘着剤層と第3最外粘着剤層の露出面同士を貼合した。
次いで、剥離シートFと第1最外粘着剤層の剥離シートAをそれぞれ剥離し、第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の露出面同士を貼合することで、3層構造の両面粘着シートを作製した。
表2に示される第1最外粘着剤層、第2粘着剤層、第3最外粘着剤層を形成するための第1最外粘着剤層形成用塗工液、第2粘着剤層形成用塗工液、第3最外粘着剤層形成用塗工液を用意した。各塗工液は各粘着剤組成物に架橋剤としてポリエチレングリコールジアクリレート(東亞合成株式会社製M240を粘着剤100質量部に対して0.3質量部)を添加して調製した。
剥離シートA上に、第1最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、第1最外粘着剤層形成用塗工液の表面に剥離シートBを被覆した。剥離シートB側から剥離シートA側に向けてブラックライトで紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第1最外粘着剤層を作製した。
剥離シートC上に、第3最外粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートDを被覆した。剥離シートD側から剥離シートC側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第3最外粘着剤層を作製した。
剥離シートE上に、第2粘着剤層形成用塗工液を塗工し、剥離シートFを被覆した。剥離シートF側から剥離シートE側に向けてブラックライトによる紫外線照射(照度6mW/cm2、光量360mJ/cm2)、高圧水銀ランプによる紫外線照射(照度100mW/cm2、光量1000mJ/cm2)を順に行って硬化させ、第2粘着剤層を作製した。
第2粘着剤層の剥離シートEと第3最外粘着剤層の剥離シートCをそれぞれ剥離し、第2粘着剤層と第3最外粘着剤層の露出面同士を貼合した。
次いで、剥離シートFと第1最外粘着剤層の剥離シートAをそれぞれ剥離し、第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の露出面同士を貼合することで、3層構造の両面粘着シートを作製した。
(金属腐食防止性の評価)
得られた2層構造の両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートDを剥離し、露出した第2粘着剤層がPETフィルムと密着するように貼合して、幅20mm×長さ75mmのサイズに切り出した。そして、剥離シートBを剥離し、露出した第1最外粘着剤層に銀ペーストが両側に塗工されたITOフィルムが密着するように貼合し積層体を得た。
また、得られた3層構造の両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートDを剥離し、露出した第3最外粘着剤層がPETフィルムと密着するように貼合して、幅20mm×長さ75mmのサイズに切り出した。そして、剥離シートBを剥離し、露出した第1最外粘着剤層に銀ペーストが両側に塗工されたITOフィルムが密着するように貼合し、積層体を得た。
得られた2層構造の両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートDを剥離し、露出した第2粘着剤層がPETフィルムと密着するように貼合して、幅20mm×長さ75mmのサイズに切り出した。そして、剥離シートBを剥離し、露出した第1最外粘着剤層に銀ペーストが両側に塗工されたITOフィルムが密着するように貼合し積層体を得た。
また、得られた3層構造の両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートDを剥離し、露出した第3最外粘着剤層がPETフィルムと密着するように貼合して、幅20mm×長さ75mmのサイズに切り出した。そして、剥離シートBを剥離し、露出した第1最外粘着剤層に銀ペーストが両側に塗工されたITOフィルムが密着するように貼合し、積層体を得た。
各積層体を40℃、0.5MPa、30分間の条件にてオートクレーブで処理した後、湿熱環境下(温度85℃、相対湿度85%)で240時間放置した。そして、湿熱環境下に放置する前後の積層体の抵抗値を測定した。
抵抗値は、積層体の両端の銀ペーストの表面に電極をつけ、デジタルマルチメーター(商品名:CDM−2000D、カスタム株式会社製)を用いて測定した。
そして、下式1により、抵抗値変化率を算出し、以下の基準で耐金属腐食性を評価した。
○ 耐金属腐食性:良好(抵抗値変化率が20%未満)
× 耐金属腐食性:不良(抵抗値変化率が20%以上)
抵抗値は、積層体の両端の銀ペーストの表面に電極をつけ、デジタルマルチメーター(商品名:CDM−2000D、カスタム株式会社製)を用いて測定した。
そして、下式1により、抵抗値変化率を算出し、以下の基準で耐金属腐食性を評価した。
○ 耐金属腐食性:良好(抵抗値変化率が20%未満)
× 耐金属腐食性:不良(抵抗値変化率が20%以上)
(耐湿熱白化性の評価)
湿熱環境下に放置する前後の積層体のヘイズをヘイズメーター(NDH−5000/日本電色工業社製)を用いて測定し、湿熱環境下前後のヘイズ差により、以下の基準で耐湿熱白化性を評価した。
○ 耐湿熱白化性:良好(ヘイズ差が1未満)
× 耐湿熱白化性:不良(ヘイズ差が1以上)
湿熱環境下に放置する前後の積層体のヘイズをヘイズメーター(NDH−5000/日本電色工業社製)を用いて測定し、湿熱環境下前後のヘイズ差により、以下の基準で耐湿熱白化性を評価した。
○ 耐湿熱白化性:良好(ヘイズ差が1未満)
× 耐湿熱白化性:不良(ヘイズ差が1以上)
表1および表2から、実施例の両面粘着シートでは、カルボキシ基を含有する粘着シートであっても、耐金属腐食性、耐湿熱白化性のいずれも優れていた。一方、比較例の両面粘着シートでは、耐金属腐食性が劣っていた。
Claims (7)
- 第1最外粘着剤層と、第1最外粘着剤層上に形成された第2粘着剤層の少なくとも2層を有する粘着シートであって、
第1最外粘着剤層がカルボキシ基含有粘着剤組成物から形成され、第2粘着剤層がウレタン(メタ)アクリレート系粘着剤組成物から形成され、
第1最外粘着剤層が、表面の少なくとも一部が金属もしくは金属酸化物である光学部材に対して貼合されるために用いられる、両面粘着シート。 - 前記第2粘着剤層上に、さらに第3粘着剤層が形成された、請求項1に記載の両面粘着シート。
- 請求項1に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層と第2粘着剤層の表面に剥離シートがそれぞれ貼合されている、剥離シート付き両面粘着シート。
- 請求項2に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層と第3粘着剤層の表面に剥離シートがそれぞれ貼合されている、剥離シート付き両面粘着シート。
- 請求項1に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層が第1部材に貼合され、第2粘着剤層が第2部材に貼合されている、積層体。
- 請求項2に記載の両面粘着シートの第1最外粘着剤層が第1部材に貼合され、第3粘着剤層が第2光学部材に貼合されている、積層体。
- 前記第1部材の貼合表面の少なくとも一部に、金属または金属酸化物が露出している、請求項5または6に記載の積層体。
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