JP2003011551A - 配送伝票 - Google Patents

配送伝票

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JP2003011551A
JP2003011551A JP2001196112A JP2001196112A JP2003011551A JP 2003011551 A JP2003011551 A JP 2003011551A JP 2001196112 A JP2001196112 A JP 2001196112A JP 2001196112 A JP2001196112 A JP 2001196112A JP 2003011551 A JP2003011551 A JP 2003011551A
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JP2001196112A
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Kazutomi Shigemi
一臣 重見
Jo Hiwatari
丈 樋渡
Kayoko Ishii
嘉代子 石井
Mitsuru Kawazome
満 河染
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、配送品を配送するにあたり、当該配
送品に貼付される配送伝票に関し、印刷品質を向上さ
せ、後に分離される伝票の確実な擬似接着を可能とする
ことを目的とする。 【解決手段】貼付票13Aと一体をなす接着構造層上に
所定情報の印刷により形成したインキ層17上に第1の
擬似接着層20を形成し、配達票12の裏面に第1の擬
似接着層20と剥離自在の第2の擬似接着層21を形成
して第1および第2の擬似接着層20,21同士を分離
自在に接着させる構造とし、少なくとも第1の擬似接着
層20を紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化型
感圧接着剤が用いて形成する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】本発明は、配送品を配送するにあたり、
当該配送品に貼付される配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、配送品を届け先に配送するにあた
って、配送品に配送伝票を貼付することが一般的となっ
ており、配送伝票は配達票と貼付票とを同一面上に並設
させることでノンインパクトプリンタ等で届け先や送り
主等を印字できるようになっている。このような配送伝
票においても、プロセス印刷、ベタ印刷、あるいは地紋
印刷等の多面積の印刷や多色刷り印刷の要請が高まって
おり、要請に沿うような印刷品質の向上を図る必要があ
る。
【0003】従来、配送伝票は、一例として上述のよう
に配達票と貼付票とが同一面上に並設されて一体となっ
ており、配送品に貼付されて配送された後に、受取人の
受領印が押された配達票を配送者が持ち帰ることにより
配送管理等として用いられている。このような配送伝票
の構造は、基材表面上を貼付票となる領域と分離自在の
配達票が位置される領域とに分けられ、貼付票となる領
域に配送伝票として必要な書式情報が印刷されたインキ
層が形成され、配達票が位置される領域上では形成され
た例えば感圧式の擬似接着層上に適宜所望する情報が印
刷されたインキ層が形成される。また、擬似接着層およ
びインキ層上には、表面上に必要な書式情報が形成され
た配達票が、当該配達票裏面に形成された擬似接着層を
介して設けられる。そして、上記配送伝票における基材
裏面に、配送品に貼付するための粘着剤を介して、剥離
紙が設けられものが一般的なものとして知られている。
【0004】上記のような配送伝票は、貼付票および配
達票に配送に必要な情報が印字された後に、剥離紙が分
離されて配送品に貼付され、配送後に配達票を擬似接着
層で剥離、分離されて持ち帰られるものである。なお、
この配送伝票に使用される擬似接着剤は、例えば特開平
4−59395号公報に記載されているような、非剥離
性接着基剤に、当該接着基剤に対して非親和性を示す微
粒状充填剤が添加された不透明な感圧接着剤組成物が用
いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配送伝
票においても、プロセス印刷、ベタ印刷、あるいは地紋
印刷等の多面積の印刷や多色刷り印刷の要請の高まりか
らすれば、このような印刷を擬似接着層上に行うこと
は、特に多色刷り印刷においてにじみ等により彩色等が
十分でなく印刷品質が低下するという問題がある。ま
た、擬似接着層上に上記のような印刷を行うとことは重
ね合わされる配達票との当接部分(剥離面)がインキ層
で覆われ、当該配達票との一時接着機能が阻害されると
いう問題がある。
【0006】一方、例えば、実開昭57−147069
号公報に記載されているように、基材上に予め印刷を施
し、この面に擬似接着層を設ける技術が開示されてはい
るが、この方法は、印刷されたインキ層上に剥離可能な
2枚の透明フィルムを非剥離性接着剤で接着させるもの
であることから、層構造形成のための製造工程が複雑に
なるという問題がある。また、基剤上に印刷した後に上
記感圧接着剤組成物により擬似接着層を形成すること
は、当該擬似接着層が不透明であると共に、当該創世物
が水性のものであることから印刷品質に影響を与えると
いう問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、印刷品質を向上させ、後に分離される伝票の確
実な擬似接着を可能とする構造簡易な配送伝票を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、少なくとも第1及び第2の伝
票のそれぞれの表面側に配送情報記入領域が形成され、
それぞれの当該配送情報記入領域が並設される配送伝票
であって、前記第1及び第2の伝票を配送品に貼付させ
るための粘着層が少なくとも形成される接着構造層と、
前記接着構造層表面上であって、前記配送品の配送後に
当該接着構造層より分離される前記第1の伝票が位置さ
れる部分に、所定情報の印刷によって形成されるインキ
層と、前記インキ層上に、前記接着構造層より当該第1
の伝票を分離させるための一時接着機能を有して形成さ
れる透明性の第1の擬似接着層と、前記第1の伝票の裏
面に形成されて、前記第1の擬似接着層に対して剥離自
在に接着される第2の擬似接着層と、を有する構成とす
る。
【0009】請求項2の発明では、「少なくとも前記第
1の擬似接着層は、紫外線を照射することで硬化する紫
外線硬化型感圧接着剤が含まれる」構成であり、特に好
ましくは、請求項3の発明では、「前記紫外線硬化型感
圧接着剤が、末端不飽和基を有するプレポリマーと光重
合性モノマーと光重合開始剤とを含有した感光性組成物
からなる」構成である。さらに、請求項4の発明では、
「前記紫外線硬化型感圧接着剤に微粒状充填剤が充填さ
れる」構成である。
【0010】このように、接着構造層上に所定情報の印
刷により形成したインキ層上に第1の擬似接着層を形成
し、第1の伝票の裏面に第1の擬似接着層と剥離自在の
第2の擬似接着層を形成して第1および第2の擬似接着
層同士を分離自在に接着させる構造とする。すなわち、
インキ層は基材上に直接印刷されることから、例えば多
色刷り印刷の彩色が擬似接着層の影響を受けずに印刷品
質を向上させることが可能となる。また、後に分離され
る第1の伝票を第1および第2の擬似接着層間で擬似接
着させることから一時接着機能が阻害されることを回避
することが可能となる。さらに、従前のように2枚の透
明フィルムを使用しないことから製造工程を複雑化させ
ることを回避することが可能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図により説明する。本実施形態に係る図面は、本発明
の特徴を理解しやすくするために、特に寸法を無視して
示してある。図1に、本発明に係る第1実施形態の配送
伝票の構成図を示す。図1(A)は概略斜視図、図1
(B)は図1(A)のA部分の概略断面図である。図1
(A)、(B)において、配送伝票11Aは、第1の伝
票である配達票12および第2の伝票である貼付票13
Aを含む。ここで、本実施形態では、配送伝票11Aを
配達票12と貼付票13Aで構成した場合として第1の
伝票を配達票12としたものであるが、例えば配送伝票
を受領票と配達票とで構成した場合には、受領票が第1
の伝票となる。要するに、配送伝票が配送品に貼付され
て、配送され、配送後に配送業者が持ち帰る伝票が第1
の伝票となるものである。
【0012】配達票12は、表面側に、「配達票」のタ
イトルと共に、受付年月日、送り主、届け先、品名等の
配送情報を記入するための、また受領印が押されるため
の対応数の配送情報記入領域が印刷により形成される。
この印刷により形成される配送情報記入領域が配達票1
2上のインキ層14となる。一方、貼付票13Aは、
「貼付票」のタイトルと共に、受領印領域を除き、配達
票12と同様の配送情報記入領域が印刷により形成され
る。この印刷により形成される配送情報記入領域が貼付
票13A上のインキ層15となる。
【0013】そして、配送伝票11Aの平面上で配達票
12および貼付票13Aが並設された状態で配置され
る。また、配送伝票11Aは、幅方向の両側にミシン目
線(破線で示す)を境にして移送孔が等間隔に所定数形
成されたマージナル部16A,16Bが設けられる。
【0014】また、貼付票13Aは、配送伝票11Aの
幅方向全体で構成され、配達票12が位置される以外の
部分の表面側に上記配送情報記入領域が設けられるもの
で、配達票12が位置される部分には所定情報(例えば
イメージ図も含む)が、例えば地模様を含んで多色刷り
により印刷される。この印刷により形成される情報等が
インキ層17となる。この貼付票13Aの裏面には配送
品に貼付させるための粘着層18が、例えば全面に厚さ
数十μmで塗布される。この粘着層18は、例えばゴム
系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の
通常使用されている粘着剤が使用される。そして、粘着
層18は他への接着を防止するための剥離紙19で被覆
保護される。当該剥離紙19は、図示しないがベース用
紙上の粘着剤18側にシリコーン剤等の剥離剤が塗布さ
れたものである。上記貼付票13Aの基材と粘着層18
により接着構造層を構成するもので、貼付票13Aが兼
ねられた接着構造層である。
【0015】そこで、貼付票13Aの基材に形成された
インキ層17上であって、上記配達票12が位置される
部分には、当該貼付票13A(基材)より配達票12を
分離させるための一時接着機能を有して形成される透明
性の第1の擬似接着層20が形成される。この第1の擬
似接着層20は、通常状態では接着せず、重ね合わせ面
同士を対接させ所定の圧力を付与することにより接着す
るという一時接着機能を有するもので、例えば、特開平
10−265472号公報に記載されているような紫外
線硬化型感圧接着剤組成物が用いられる。この紫外線硬
化型感圧接着剤組成物は、紫外線硬化型感圧接着剤、ま
たはこれに微粒状充填剤を含有させたものである。
【0016】上記紫外線硬化型感圧接着剤は、その硬化
層同士が剥離可能に接着して好適に疑似接着層を形成す
るもので特に限定されるものではないが、特に、紫外線
硬化型感圧接着剤が、末端不飽和基を有するプレポリマ
ーと光重合性モノマーと光重合開始剤とを含有した感光
性組成物からなるものが、所定の紫外線照射による硬化
速度や硬化層の強度や外観に優れ、さらに、その硬化層
上への印字適性にも優れている点から、好ましく使用で
きる。
【0017】上記末端不飽和基を有するプレポリマーに
は種々あるが、アクリロイル基、メタクリロイル基、ア
リル基、メタリル基などの不飽和基を末端に有するもの
であり、このようなプレポリマーとしては、例えば、エ
ポキシ樹脂系、不飽和ポリエステル系、ポリビニルアル
コール系、ポリアクリル酸又はマレイン酸共重合体系、
ウレタン系、イソプレンゴム又はブタジエンゴム系のも
のなどが好適であるが、具体的な一例として、アクリロ
イル基を末端に有するエポキシ樹脂系のアクリル酸エス
テル等のプレポリマーが挙げられる。
【0018】これらのプレポリマーは、重量平均分子量
2000〜30000の範囲のものが適当である。これ
よりも分子量が小さいものを用いると粘着性が大きく、
またこれよりも分子量の大きいものを用いると、硬化後
の感圧接着性が低下する上、いったん接着した後で剥離
しにくくなるので再剥離性接着用としては、利用できな
くなる。
【0019】上記光重合性モノマーとしては、通常の感
光性樹脂組成物においてプレポリマーと併用されている
光重合性モノマーの中から任意に選んで用いることがで
きる。このようなモノマーとしては、種々あるが、例え
ば、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸
又はエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド又は
その誘導体、アリル化合物、あるいは、マレイン酸、無
水マレイン酸、フマル酸又はそのエステルなどである。
具体的な一例としてアクリル酸やメタクリル酸などの不
飽和カルボン酸がある。光重合性モノマーは単独で用い
てもよいし2種以上組み合わせて用いてもよい。その使
用量は、末端不飽和基を有するプレポリマーの重量に基
づき、2倍以下、好ましくは0.5〜1.5倍の範囲内
で選ばれる。
【0020】上記光重合開始剤としては、通常の感光性
樹脂組成物における公知の光重合開始剤の中から任意の
ものを選択して用いることができる。このような光重合
開始剤としては、種々あるが一例として例えばベンゾイ
ンやベンゾインエチルエーテルがある。これらの光重合
開始剤は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。その含有量は、通常前記プ
レポリマーと光重合性モノマーの合計量100重量部当
り、0.1〜10重量部の範囲で選ばれる。
【0021】また、第1の擬似接着層20を形成する紫
外線硬化型感圧接着剤組成物で用いられる上記一例を示
した紫外線硬化型感圧接着剤には、所望に応じ、重ね合
わせたのち経時的に接着力が増加して剥離しにくくなる
のを抑制したり、ブロッキングを防止するために微粒子
充填剤を含有させることができる。このような微粒状充
填剤としては、前記した3成分との親和力が小さいもの
であって、接着層が透明性を阻害しないようにする必要
から、粒子形状が規則的に整ったものを用いるのがよ
い。
【0022】上記微粒状充填剤としては、例えば、各種
デンプン系、合成ゼオライト、微球状アクリル樹脂、微
球状メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アルミ
ナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土などが挙げ
られる。これらの充填剤は、単独で用いてもよいし、2
種以上組み合わせて用いてもよい。しかしながら、従来
からこの種の接着剤組成物の充填剤として使用されてい
るシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛などは、その粒子形状
が不規則なため、接着層に光の乱反射作用を促して透明
性を損なうおそれがあるので、これらは添加しない方が
好ましいが、添加する場合には、その添加量を10重量
%以下にするのがよい。なお、これらの微粒子充填剤
は、その平均粒子径が1〜20μm、好ましくは2〜5
μmの範囲にあるものが好適である。
【0023】この微粒子充填剤を含有させる場合には、
その配合割合を適切に選ぶことが必要である。微粒子充
填剤の配合量が少なすぎると、接着力が強すぎて剥離し
にくくなるし、また、多すぎると接着力が低くなりす
ぎ、十分な粘着性を示さなくなる。したがって、微粒子
充填剤の配合割合は、放射線硬化型感圧接着剤全量を1
00重量部としたとき、微粒子充填剤が100〜300
重量部、好ましくは130〜250重量部、より好まし
くは150〜200重量部になる範囲で選ぶのがよい。
【0024】基材面への第1の擬似接着層20としての
紫外線硬化型感圧接着剤組成物の塗布量は、当該擬似接
着層の接着性、剥離性、あるいは透明性の維持のため、
1〜30g/m2とするのがよく、好ましくは3〜20
g/m2、さらに好ましくは5〜15g/m2とするのが
よい。
【0025】一方、配達票12の裏面にも、上記同様の
紫外線硬化型感圧接着剤組成物で適宜塗布量により第2
の擬似接着層21が形成されて、この第2の擬似接着層
21が上記第1の擬似接着層20に対して剥離自在に加
圧接着される。配達票12は基材として、上記貼付票1
3Aと同様に、例えば通常紙の他に、合成紙、あるいは
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル等の合成フィルムであってもよく、
これらを用いる場合には、基材表面をマット処理、コロ
ナ処理等の表面処理を施せばよい。
【0026】続いて、図2に、図1の配送伝票の分解説
明図を示して、その製造を簡単に説明する。また、図3
に、本発明の配送伝票にける使用態様の説明図を示す。
図2において、基材は、その幅方向の両端にマージナル
部16A,16Bが形成されており、表面上の配達票1
2が位置される部分、および貼付票13Aとされる部分
に、適宜図を含む情報が印刷されたインキ層17、およ
び配送情報に関する書式が印刷されたインキ層15が形
成される。
【0027】上記インキ層17上には、上述の紫外線硬
化型感圧接着剤組成物がグラビアコーター、フレキソ、
エアナイフコーター、バーコーター等の塗布手段により
上述の塗布量で塗布され、紫外線を適度に硬化させるこ
とにより第1の擬似接着層20が形成される。一方で、
予めマージナル部16Aが形成された配達票12となる
基材の表面上に配送情報に関する書式が印刷されたイン
キ層14が形成され、その裏面に上述の紫外線硬化型感
圧接着剤組成物が塗布手段により塗布され、紫外線を適
度に硬化させることにより第2の擬似接着層21が形成
される。そこで、基材(貼付票13A)の配達票12が
位置される部分の第1の擬似接着層20と、配達票12
の第2の擬似接着層21とを対向させて重ね合わせ、例
えばドライシーラーにより圧力1〜100kg/cm2
で加圧接着する。
【0028】なお、紫外線硬化型感圧接着剤の硬化層の
永久接着性や再剥離接着性は、上述の末端に不飽和性基
を有するプレポリマーと光重合性モノマーの種類、両者
の使用割合、光重合性モノマーの官能基数、接着時のロ
ーラ圧などを変えることによって調整することができ
る。一般に、光重合性モノマーの官能基が多いほど接着
面が硬くなり、接着力が低下するし、また接着時のロー
ラ圧が大きくなるほど接着力が増大する。
【0029】そして、基材(貼付票13A)の裏面全体
に粘着剤を塗布して粘着層18を形成し、この粘着層1
8に対して剥離紙19に被覆保護するものである。な
お、上記配送伝票11Aを製造するにあたり、好ましく
は、基材を幅方向と垂直方向に所定数連続させた配送伝
票用シートとし、連続状態で上記製造工程を行い、配送
情報を配達票12および貼付票13Aに印字した後に、
単葉とすることで製造効率を向上させることができるも
のである。
【0030】上記配送伝票11Aは、図3に示すよう
に、配達票12を第1および第2の擬似接着層20,2
1間で剥離させると、インキ層17として印刷された情
報が表出される。実際には当該配送伝票11A上の配達
票12および貼付票13Aに配送情報が印字され、配送
品に貼付されて配送された後、配送先において配達票1
2が分離されて持ち帰られるときに情報が表出されるも
のであり、上述のように透明性の高い第1の擬似接着層
20が使用されることで何ら阻害されずに情報伝達とし
ての機能を持たせることができるものである。
【0031】このように、配送伝票11Aにおいて、イ
ンキ層(特にインキ層17)は基材上に直接印刷される
ことから、例えば多色刷り印刷の彩色等が擬似接着層の
影響を受けずに印刷品質を向上させることができるもの
である。また、後に分離される配達票12を第1および
第2の擬似接着層20,21間で擬似接着させることか
ら一時接着機能が阻害されることを回避することができ
ると共に、従前のように2枚の透明フィルムを使用しな
いことから製造工程を複雑化させることを回避すること
ができるものである。
【0032】次に、図4に、本発明に係る第2実施形態
の配送伝票の一例の構成図を示す。なお、図1に示す配
送伝票11Aと同一の構成部分には同一の符号を付して
説明を省略する。図4(A)、(B)に示す配送伝票1
1Bは、フィルムや紙等の基材31における下面の全面
に、上記同様の粘着剤18が塗布されて剥離紙19で被
覆保護される。また、基材31の表面上であって配達票
12が位置される部分に上述のような所定情報を印刷し
たインキ層17が形成され、このインキ層17を含む基
材表面全域に第1の擬似接着層20が形成される。
【0033】一方、配達票12および貼付票13Bがス
リット32により一体とされた基材の表面側にそれぞれ
配達票12および貼付票13Bとなる上記配送情報記入
領域(インキ層14,15)が互いに並設状態で形成さ
れ、その裏面側で第2の擬似接着層21が形成される。
そして、配達票12および貼付票13Bと基材31の第
1および第2の擬似接着層20,21を対向させて加圧
することで擬似接着させたものである。この場合、基材
31および粘着層18により接着構造層を構成する。こ
の場合、上記第1および第2の擬似接着層20,21を
形成する感圧接着剤組成物は、図1で説明した感圧接着
剤組成物または他の実施形態で説明した紫外線硬化型感
圧接着剤組成物の何れであってもよい。なお、この配送
伝票11Bの幅方向の両側に、マージナル部16A,1
4Bが形成されることは上記と同様である。
【0034】このような配送伝票11Bを使用するにあ
たっては、特に配送品の配送後に配達票12を分離する
場合に、当該配達票12がスリット32で貼付票13B
より分離され、第1および第2の擬似接着層20,21
間で剥離させることで容易に剥離することができるもの
である。
【0035】上記配送伝票11Bを図4に示す構成とす
ることによっても、上記同様に、印刷品質を向上させる
ことができ、インキ層17により一時接着機能が阻害さ
れることを回避することができると共に、製造工程の複
雑化を回避させることができるものである。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、接着構
造層上で所定情報の印刷により形成したインキ層上に第
1の擬似接着層を形成し、第1の伝票の裏面に第1の擬
似接着層と剥離自在の第2の擬似接着層を形成して第1
および第2の擬似接着層同士を分離自在に接着させる構
造とし、適宜紫外線を照射することで硬化する組成物を
含ませることにより、構造簡易で印刷品質を向上させ、
後に分離される伝票の擬似接着を確実とさせることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の配送伝票の一例の
構成図である。
【図2】図1の配送伝票の分解説明図である。
【図3】本発明の配送伝票の使用態様を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る第2実施形態の配送伝票の一例の
構成図である。
【符号の説明】
11A,11B 配送伝票 12 配達票 13A,13B 貼付票 14,15,17 インキ層 16A,16B マージナル部 18 粘着層 19 剥離紙 20 第1の擬似接着層 21 第2の擬似接着層 31 基材 32 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 嘉代子 東京都千代田区神田駿河台1丁目6番地 トッパン・フォームズ株式会社内 (72)発明者 河染 満 東京都千代田区神田駿河台1丁目6番地 トッパン・フォームズ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも第1及び第2の伝票のそれぞれ
    の表面側に配送情報記入領域が形成され、それぞれの当
    該配送情報記入領域が並設される配送伝票であって、 前記第1及び第2の伝票を配送品に貼付させるための粘
    着層が少なくとも形成される接着構造層と、 前記接着構造層表面上であって、前記配送品の配送後に
    当該接着構造層より分離される前記第1の伝票が位置さ
    れる部分に、所定情報の印刷によって形成されるインキ
    層と、 前記インキ層上に、前記接着構造層より当該第1の伝票
    を分離させるための一時接着機能を有して形成される透
    明性の第1の擬似接着層と、 前記第1の伝票の裏面に形成されて、前記第1の擬似接
    着層に対して剥離自在に接着される第2の擬似接着層
    と、 を有することを特徴とする配送伝票。
  2. 【請求項2】請求項1記載の配送伝票であって、少なく
    とも前記第1の擬似接着層は、紫外線を照射することで
    硬化する紫外線硬化型感圧接着剤が含まれることを特徴
    とする配送伝票。
  3. 【請求項3】請求項2記載の配送伝票であって、前記紫
    外線硬化型感圧接着剤が、末端不飽和基を有するプレポ
    リマーと光重合性モノマーと光重合開始剤とを含有した
    感光性組成物からなることを特徴とする配送伝票。
  4. 【請求項4】請求項2乃至3記載の配送伝票であって、
    前記紫外線硬化型感圧接着剤に微粒状充填剤が充填され
    ることを特徴とする配送伝票。
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