JP2618356B2 - 感圧接着性シート - Google Patents

感圧接着性シート

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JP2618356B2
JP2618356B2 JP11230496A JP11230496A JP2618356B2 JP 2618356 B2 JP2618356 B2 JP 2618356B2 JP 11230496 A JP11230496 A JP 11230496A JP 11230496 A JP11230496 A JP 11230496A JP 2618356 B2 JP2618356 B2 JP 2618356B2
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秀雄 黒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線照射によっ
て接着力を低減させることができる感圧接着性シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、基材シート上に感圧接着剤を塗
布してなる感圧接着性シート又は粘着シートは、一般家
庭及び産業において種々の用途に使用されているが、近
年、感圧接着性シートの要求特性が多様且つ多岐にわた
り、用途に応じて種々の機能性が要求されるに至ってい
る。
【0003】例えば、集積回路の製作に際して、シリコ
ンウエハーを所定の寸法に裁断する、即ち、ダイシング
を行なってダイスを得るためには、所謂ダイシングフィ
ルムと呼ばれる感圧接着性シート上にシリコンウエハー
を載置し、ダイシングフィルム上に感圧接着固定し、裁
断した後、これをダイシングフィルムからピックアッ
プ、即ち、剥離して取り上げる。従って、シリコンウエ
ハーを正確にダイシングするためには、ダイシング時に
はダイシングフィルムがシリコンウエハーに対して強い
接着力を有し、一方、得られたダイスをダイシングフィ
ルムからピックアップするに際しては、ダイシングフィ
ルムはその接着力が弱いことが必要である。何ら制限さ
れるものではないが、例えば、シリコンウエハーのダイ
シングに際しては、ダイシングフィルムは100〜50
0g/25mm程度の接着力を有し、一方、ダイスのピ
ックアップに際しては、ダイシングフィルムは約20〜
50g/25mm程度又はこれ以下の接着力を有するこ
とが望ましいといわれている。
【0004】しかし、このように、被着面に適用後に、
必要に応じて、その接着力を低減させ得る感圧接着剤組
成物及びかかる特性を備えた感圧接着性シートは、未だ
知られていない。他方、例えば、一般に接着剤の分野に
おいて、光重合性オリゴマー、光重合性モノマー、光重
合開始剤及びその他の添加剤からなる紫外線架橋性接着
剤が既に知られており、これは無溶剤型、一液型の接着
剤であり、速硬化性であって、加熱を要しない等の点で
すぐれているが、この接着剤においては、紫外線照射
は、本来、接着剤に所要の接着力を発現させるために行
なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、当初は
強い接着力を有し、必要に応じてその接着力を低減し得
る感圧接着剤を得るために鋭意研究した結果、予期しな
いことに、弾性重合体と紫外線架橋性アクリル酸エステ
ルとを主成分として含有する混合物からなる感圧接着剤
組成物が、これに紫外線を照射するとき、その接着力が
著しく低減することを見出した。
【0006】本発明者らは、更に研究した結果、かかる
感圧接着剤組成物に更に無水シリカ粉末を成分として含
有させてなる感圧接着剤組成物は、これに紫外線を照射
するとき、接着力が一層顕著に低減することを見出し
て、本発明に至ったものである。従って、本発明は、紫
外線を照射しないときは強い接着力を有し、これに紫外
線を照射することにより、接着力を著しく低減させるこ
とができる感圧接着性シートを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による紫外線照射
によって接着力を低減し得る感圧接着性シートは、可塑
剤を含有し、且つ、紫外線を透過させ得るポリ塩化ビニ
ル又は塩化ビニルの共重合体からなる基材シート上に、
(a) 弾性重合体100重量部に対して、(b) 分子内に少
なくとも二つのアクリロイル基又はメタクリロイル基を
有するモノマー又はオリゴマーからなる紫外線架橋性ア
クリル酸エステル15〜200重量部と、(c) 無水シリ
カ粉末1〜30重量部とを(d) 重合開始剤と共に、含む
感圧接着剤の層が、上記可塑剤及び紫外線架橋性アクリ
ル酸エステルを透過させないが、紫外線を透過させ得る
樹脂からなるバリヤー層を介して形成されていることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】従来、種々の感圧接着剤組成物
が、例えば「接着ハンドブック(第2版)」(日本接着
協会編集、日刊工業新聞社発行、1980年)第398〜4
14頁に記載されているように知られているが、代表的
な感圧接着剤組成物は、弾性重合体を主成分とし、これ
に相溶性の良好な粘着付与剤や可塑剤、更には、必要に
応じて充填剤、老化防止剤、着色剤等を均一に混合して
なる混合物である。本発明においては、かかる弾性重合
体として、特に、飽和共重合ポリエステル樹脂、ポリア
クリル酸エステル及びアクリル酸エステルの共重合体を
好ましく用いることができる。
【0009】先ず、飽和共重合ポリエステル樹脂は、例
えば、「工業材料」第25巻第11号第101〜106
頁に記載されているように、通常、異なる2種以上の飽
和2価カルボン酸と飽和2価アルコールとを重縮合させ
て得られるガラス転移点の比較的低い飽和共重合樹脂で
あり、通常、飽和2価カルボン酸として、芳香族2価カ
ルボン酸と脂肪族2価カルボン酸とが併用され、飽和2
価アルコールとして脂肪族又は脂環式2価アルコール、
即ち、グリコールが用いられる。特に、本発明において
は、芳香族2価カルボン酸/脂肪族2価カルボン酸モル
比が80/20乃至20/80、好ましくは70/30
乃至50/50である飽和2価カルボン酸混合物とグリ
コールとを等モルにて重縮合させて得られる飽和共重合
ポリエステル樹脂が好ましく用いられる。本発明におい
ては、芳香族2価カルボン酸としてテレフタル酸、脂肪
族多価カルボン酸としてセバシン酸、アジピン酸、グリ
コールとしてエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、プロピレングリコール等を用いて得られる飽和共重
合ポリエステル樹脂が好ましく用いられる。尚、必要に
応じて、飽和共重合ポリエステル樹脂の製造において
は、カルボン酸成分として3価以上の飽和多価カルボン
酸や、3価以上の多価アルコールが一部併用されてもよ
い。
【0010】また、ポリアクリル酸エステル又はアクリ
ル酸の共重合体としては、従来よりアクリル系粘着剤と
して知られている粘着剤において、主成分である弾性重
合体として用いられている任意のものを含む。アクリル
系粘着剤において弾性重合体として用いられている重合
体は、通常、実質的にアクリル酸エステル共重合体であ
る。この共重合体は、通常、粘着性を有せしめるために
低いガラス転移点を有する重合体を形成するアクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル等のアクリル酸アルキルエステルを主モノマーと
し、凝集性を有せしめるために高いガラス転移点を有す
る硬い重合体を形成するコモノマー、例えば、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル等、及び架橋性や接着性の改良のた
めにカルボン酸基、水酸基、アミド基、グリシジル基、
ヒドロキシルメチル基等の官能基を有する単量体、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ヒドロキ
シルエチルメタクリレート、ヒドロキシルプロピルメタ
クリレート、アクリルアミド、グリシジルメタクリレー
ト等のモノマーを共重合させてなる共重合体である。
【0011】本発明において用いる紫外線架橋性アクリ
ル酸エステルは、紫外線の照射によって架橋するオリゴ
マー又はモノマーとしてのアクリル酸エステル又はメタ
クリル酸エステルをいい、分子内に少なくとも2つのア
クリロイル基又はメタクリロイル基を有する。具体的に
は、かかるオリゴマーとしては、例えば、オリゴエステ
ルアクリレート等を、また、モノマーとしては、例え
ば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート等の多価アルコールとアクリル酸のエス
テル、或いは1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テト
ラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタメタクリレート等の多価アルコール
とメタクリル酸のエステル等を挙げることができる。
【0012】本発明において用いる感圧接着剤組成物
は、前記弾性重合体100重量部について、上記紫外線
架橋性アクリル酸エステルを15〜200重量部、好ま
しくは50〜150重量部の範囲にて含有する。弾性重
合体100重量部について、上記紫外線架橋性アクリル
酸エステルが15重量部よりも少ないときは、得られる
接着剤組成物に紫外線を照射しても、その接着力が実質
的に変化せず、一方、200重量部を越えるときは、紫
外線照射によって、その接着力を低減させることはでき
るが、例えば、シリコンウエハーのダイシング後のダイ
スのピックアップ時に、ダイスに接着剤が残留すること
があり、好ましくないからである。
【0013】本発明において用いる感圧接着剤組成物
は、更に、粘着付与剤を含有する。ここに、用いる粘着
付与剤は、特に制限されず、従来より一般に粘着剤の製
造において用いられているものが適宜に用いられる。こ
のような粘着付与剤として、例えば、キシレン樹脂、ロ
ジンや重合ロジン、水添ロジン、ロジンエステル等の変
性ロジン系樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹
脂、ロジンフェノール樹脂等のテルペン系樹脂、脂肪族
系、芳香族系及び脂環式系石油樹脂、クマロン樹脂、ス
チレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂等を挙げること
ができる。
【0014】粘着付与剤は、飽和共重合ポリエステル樹
脂100重量部について、通常、10〜200重量部の
範囲で用いられる。粘着付与剤の配合量が余りに少ない
ときは、接着力又は粘着力が不十分であり、他方、多す
ぎるときは、得られる接着剤組成物に紫外線を照射した
後の接着力の低下幅が小さく、また、かかる接着剤組成
物をダイシングフィルムに適用した場合、シリコンウエ
ハーのダイシング後のダイスのピックアップ時に、ダイ
スに粘着付与剤が残留することがあり、好ましくないか
らである。
【0015】本発明において用いる感圧接着剤組成物
は、更に、重合開始剤又は光増感剤を含有し、必要に応
じて、重合禁止剤を含有する。重合開始剤は、上記紫外
線架橋性アクリル酸エステルの紫外線照射による架橋を
促進するために用いられる。このような重合開始剤は、
一般に、紫外線架橋重合の技術分野においてよく知られ
ており、本発明においては、従来より一般に知られてい
る重合開始剤を用いることができる。かかる重合開始剤
の具体例として、例えば、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインアルキ
ルエーテル類や、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾフェノ
ン等の芳香族オキシケトン類や芳香族ケトン類を挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0016】熱重合禁止剤は、上記紫外線架橋性アクリ
ル酸エステルが紫外線照射によらず、例えば、熱によっ
て重合することを防止するために、必要に応じて添加さ
れるもので、かかる重合禁止剤としても、従来より知ら
れている通常の重合禁止剤を用いることができる。この
ような重合禁止剤としては、例えば、ピクリン酸、フェ
ノール、ハイドロキノン、ハイドルキノンモノメチルエ
ーテル等を用いることができる。
【0017】上記重合開始剤及び重合禁止剤の配合量
は、紫外線架橋重合の技術分野において一般に使用され
ているところに従えばよく、例えば、重合開始剤は、前
記紫外線架橋性アクリル酸エステル100重量部につい
て1〜20重量部、重合禁止剤は、必要に応じて、0.1
〜1重量部の範囲で用いられる。
【0018】本発明において用いる感圧接着剤組成物
は、更に、弾性重合体100重量部について、無水シリ
カ粉末1〜30重量部を含有する。無水シリカの存在に
よって、感圧接着剤組成物は、これを含まない以外は同
一の組成を有する感圧接着剤組成物に比較して、紫外線
照射後の接着力の低下幅が大きい。しかし、その配合量
が弾性重合体100重量部について、1重量部よりも少
ないときは、紫外線照射後の接着力の低下効果に乏し
く、他方、30重量部よりも多いときは、得られる感圧
接着剤組成物が著しく増粘してゲル状となり、例えば、
塗布操作が困難となる。特に好ましい配合量の範囲は、
弾性重合体100重量部について、3〜15重量部であ
る。
【0019】上記無水シリカ粉末としては、特に限定さ
れるものではないが、本発明においては、微粒子である
ことが好ましく、従って、例えば、デグッサ社による
「アエロジル」を好ましく用いることができる。本発明
において用いる感圧接着剤組成物は、上記した配合量に
て弾性重合体、紫外線架橋性アクリル酸エステル、粘着
付与剤、重合開始剤及び無水シリカ粉末を、必要に応じ
て、重合禁止剤、充填剤、老化防止剤、着色剤等と共
に、シリカを除く有機成分を溶解する適宜の有機溶剤、
例えば、芳香族炭化水素、ケトン類、又はこれらの混合
物に溶解し、シリカを分散させることによって、均一な
液状組成物として得ることができる。溶剤としては、例
えば、具体的にはトルエンとメチルエチルケトンとの混
合溶剤が好ましく用いられるが、しかし、これに限定さ
れるものではない。また、接着剤組成物における弾性重
合体の含有量は、用途等に応じて適宜に選ばれるが、通
常、10〜50重量%の範囲である。しかし、これに限
定されるものではない。
【0020】上述したような本発明において用いる感圧
接着剤組成物の調製方法は、何ら制限されるものではな
いが、通常、弾性重合体及び粘着付与剤は溶液の形態に
て市販されており、これらを使用することが便利である
ので、例えば、これらの溶液を混合し、これに紫外線架
橋性アクリル酸エステル、重合開始剤及び無水シリカ粉
末、更に、必要に応じて、重合禁止剤、充填剤、老化防
止剤、着色剤等を添加混合し、均一に混合すればよい。
更に、本発明において用いる感圧接着剤組成物は、必要
に応じて、液状ポリアクリル酸エステル、液状ポリブテ
ン、鉱油、ラノリン等の可塑剤や、また、充填剤、老化
防止剤等を適宜に含有していてもよい。
【0021】本発明による感圧接着性シートは、可塑剤
を含有し、且つ、紫外線を透過させ得るポリ塩化ビニル
又は塩化ビニルの共重合体からなる基材シート上に、前
述したような感圧接着剤組成物の層が、前記可塑剤及び
紫外線架橋性アクリル酸エステルを透過させないが、紫
外線を透過させ得る樹脂からなるバリヤー層を介して形
成されている。上述したように、可塑剤を含有し、且
つ、紫外線を透過させるように透明乃至半透明なポリ塩
化ビニル又は塩化ビニルの共重合体からなる基材シート
は、柔軟であり、更に、廉価でもあるので、本発明によ
る感圧接着性シートにおいて、基材シートとして用いる
に有利である。上記塩化ビニルの共重合体としては、例
えば、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂等を挙げることができる。
【0022】上記可塑剤としては、特に制限されるもの
ではないが、例えば、ジブチルフタレート、ジオクチル
フタレート、ジデシルフタレート、ジトリデシルフタレ
ート、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸ジエステ
ル、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェ
ート、トリフェニルホスフェート、2−エチルヘキシル
ジフェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェ
ート等のリン酸エステル、ジオクチルアジペート、ジオ
クチルセバケート、ジオクチルアゼレート、アセチルク
エン酸トリ−2−エチルヘキシル等の脂肪酸ジエステ
ル、ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケ
ート等のポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油等の
エポキシ系可塑剤、塩素化パラフィン、塩素化脂肪酸エ
ステル等の塩素系可塑剤等を挙げることができる。
【0023】しかしながら、このように、感圧接着性シ
ートの基材樹脂シートとして、可塑剤を含有する樹脂シ
ートを用いる場合は、この樹脂シートから可塑剤が感圧
接着剤組成物中に移行し、また、通常、可塑剤と紫外線
架橋性アクリル酸エステルとは相溶性がよいために、感
圧接着剤組成物に含まれる紫外線架橋性アクリル酸エス
テルが樹脂シート中に移行し、このような相互移行によ
って、感圧接着性シートの紫外線照射後の接着力の低減
効果が著しく減少する。
【0024】従って、本発明においては、基材シートと
感圧接着剤組成物との間に、上記可塑剤及び紫外線架橋
性アクリル酸エステルを透過させない樹脂層からなるバ
リヤー層を介在させる。但し、このバリヤー層は、紫外
線の透過を妨げるものであってはならない。即ち、この
バリヤー層は、紫外線の透過は何ら妨げないが、基材樹
脂シートに含まれている可塑剤が感圧接着剤組成物中に
移行するのを阻止すると共に、感圧接着剤組成物に含ま
れている紫外線架橋性アクリル酸エステルが基材樹脂シ
ートに移行するのを阻止し、このようにして、基材樹脂
シートに含まれている可塑剤をこの基材中に保持し、感
圧接着剤組成物に含まれている紫外線架橋性アクリル酸
エステルを接着剤組成物中に保持して、感圧接着性シー
トの紫外線照射による接着力の経時的な低下を防止す
る。
【0025】前記バリヤー層としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリ−α−オレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリアルキレンテレフタレートの
フィルムや、樹脂塗膜、例えば、変性ポリアクリル樹脂
等の樹脂塗膜層が好適に用いられる。従って、バリヤー
層は、基材樹脂シート上に前記例示した樹脂からなるフ
ィルムを圧着し、又はこの樹脂の溶融液を塗布して冷却
し、若しくは上記樹脂の溶液を塗布し、乾燥することに
よって、形成することができる。また、例えば、変性ポ
リアクリル樹脂溶液を塗布し、必要に応じて加熱乾燥さ
せて、塗膜を形成させることによっても、バリヤー層を
得ることができる。
【0026】上記変性ポリアクリル樹脂としては、従
来、種々のものが知られているが、本発明においては、
一般に、耐溶剤性にすぐれ、従って、紫外線架橋性アク
リル酸エステルや基材樹脂シートに含まれる可塑剤に溶
解、膨潤しないアルキド変性ポリアクリル樹脂や、熱硬
化型ポリアクリル樹脂が好適である。熱硬化ポリアクリ
ル樹脂としては、例えば、酸型、水酸基型、エポキシ
型、アミド型等が好適に用いられる。
【0027】しかし、本発明においては、バリヤー層
は、前述したように、感圧接着剤組成物に含まれる紫外
線架橋性アクリル酸エステル及び基材樹脂シートに含ま
れる可塑剤を実質的に透過させない限りは、特に、その
素材において制限されるものではないことは容易に理解
されるところであって、本発明において用いられる個々
の具体的な紫外線架橋性アクリル酸エステル及び可塑剤
に応じて選択される。
【0028】本発明による感圧接着シートへの紫外線の
照射手段及び照射方法は特に制限されず、紫外線硬化性
樹脂塗料や紫外線硬化性接着剤の技術分野において、従
来より通常に行なわれている手段及び方法によることが
できる。例えば、照射手段として、キセノンランプ、低
圧、中圧、高圧或いは超高圧水銀灯灯のような紫外線源
を使用し、数秒乃至数分、照射すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明による感圧接着性
シートは、紫外線を透過させ得る基材樹脂シート上に弾
性重合体と紫外線架橋性アクリル酸エステルと重合開始
剤と無水シリカ粉末とを主成分として含有する感圧接着
剤の層が形成されており、ここに、上記感圧接着剤組成
物は、その理由は必ずしも明らかではないが、紫外線の
照射によってその接着力が著しく低減するので、かかる
感圧接着性シートを被着面に適用した後、上記基材樹脂
シート側から紫外線を照射することによって、この感圧
接着性シートを被着面から容易に剥離することができ
る。
【0030】しかも、本発明による感圧接着性シートに
おいては、基材シートとして、可塑剤を含有し、柔軟で
あり、更に、廉価でもある透明乃至半透明なポリ塩化ビ
ニル又は塩化ビニルの共重合体からなるものを用いなが
ら、基材シートと感圧接着剤組成物との間に、バリヤー
層を介在させて、基材シートに含まれている可塑剤をこ
の基材シート中に保持し、感圧接着剤組成物に含まれて
いる紫外線架橋性アクリル酸エステルを接着剤組成物中
に保持することによって、感圧接着性シートの紫外線照
射による接着力の経時的な低下を防止することができ、
工業上、有利である。従って、本発明による感圧接着性
シートは、例えば、前述したように、シリコンウエハー
のダイシング用フィルムとして好適に用いることができ
る。
【0031】
【実施例】以下に、実施例を示すが、本発明はこの実施
例に限定されるものではない。また、実施例中、部とあ
るのは重量部を示す。
【0032】実施例1 離型紙上に表1に示す配合の感圧接着剤を塗布し、12
0℃で1分間乾燥し、感圧接着剤の層を固形分として1
0μm厚みに形成した。ここに、飽和共重合ポリエステ
ル樹脂としては、テレフタル酸/セバシン酸モル比70
/30の飽和2価カルボン酸混合物とエチレングリコー
ルとを等モルにて重縮合させて得られるガラス転移点約
10℃の樹脂を用いた。
【0033】次に、平均重合度1300のポリ塩化ビニ
ル100部、可塑剤としてジオクチルフタレート又はポ
リエステル系可塑剤35部及び適宜量の安定剤からなる
塩化ビニル樹脂組成物から成形した厚み0.1mmの基材
シート上に変性アクリル樹脂を塗布し、乾燥して、バリ
ヤー層を形成した。この後、この基材シートのバリヤー
層の表面に上記感圧接着剤層を重ねて貼り合わせて、本
発明による感圧接着性シートを得た。
【0034】また、比較のために、シリカ粉末を含有し
ない感圧接着剤組成物を調製した(比較例1及び2)。
このようにして得たそれぞれの感圧接着性シートを所定
の温度で所定の時間放置した後、離型紙を剥離して、そ
のままにて接着力を測定し、また、別に塩化ビニル樹脂
シート側から主波長365mμ、120W/cmにて紫
外線を7秒間照射した後、接着力を測定した。結果を表
1に示す。
【0035】先ず、本発明の感圧接着性シートによれ
ば、長期間後も紫外線照射による接着力の低下が顕著で
あり、適当な配合設計によって、当初250〜800g
/25mmの接着力を有せしめ、紫外線照射後は数十g
/25mm乃至約100g/25mm程度にまで接着力
を減少させることができるので、前述したように、シリ
コンウエハーのダイシングに好適に用いることができ
る。
【0036】しかし、比較例1及び2の感圧接着性シー
トによれば、紫外線照射前の接着力に比較して、紫外線
照射後のそれの低減幅が小さい。尚、接着力の測定方法
は次のとおりである。即ち、感圧接着性シートを幅25
mm、長さ100mmに裁断して試験片とし、これを被
着体としてのステンレス板上に重ね、3kgローラにて
5回往復して押圧した後、シヨッパーにて引張速度30
0mm/分にて180°剥離試験を行なった。
【0037】
【表1】
【0038】実施例2 弾性重合体としてポリアクリル酸エステル又はアクリル
酸エステルの共重合体を含むアクリル系粘着剤溶液(三
洋化成工業(株)製ポリシック610SA、ポリアクリ
ル酸エステル又はアクリル酸エステル共重合体含有量約
40重量%)100重量部に表2に示す量にてジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート及びベンゾインイソ
プロピルエーテルを溶解し、更に、実施例1において用
いたのと同じ無水シリカ粉末を添加混合して、感圧接着
剤組成物を調製した。
【0039】この感圧接着剤組成物を離型紙上に塗布
し、120℃で1分間乾燥し、感圧接着剤の層を固形分
として10μm厚みに形成した。次に、実施例1におけ
ると同じ厚み0.1mmの基材シート上に実施例1と同じ
変性アクリル樹脂溶液を塗布し、乾燥して、バリヤー層
を形成した後、この基材樹脂シートのバリヤー層の表面
に上記感圧接着剤層を重ねて貼り合わせて、本発明によ
る感圧接着性シートを得た。
【0040】このようにして得た感圧接着性シートにつ
いて、実施例1と同様にして、紫外線照射後の接着力を
測定した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJU C09J 7/02 JJU JJW JJW JKF JKF 4/02 JBP 4/02 JBP 4/06 JBN 4/06 JBN

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可塑剤を含有し、且つ、紫外線を透過させ
    得るポリ塩化ビニル又は塩化ビニルの共重合体からなる
    基材シート上に、 (a) 弾性重合体100重量部に対して、 (b) 分子内に少なくとも二つのアクリロイル基又はメタ
    クリロイル基を有するモノマー又はオリゴマーからなる
    紫外線架橋性アクリル酸エステル15〜200重量部
    と、 (c) 無水シリカ粉末1〜30重量部とを(d) 重合開始剤
    と共に含む感圧接着剤の層が、上記可塑剤及び紫外線架
    橋性アクリル酸エステルを透過させないが、紫外線を透
    過させ得る樹脂からなるバリヤー層を介して形成されて
    いることを特徴とする紫外線照射によって接着力を低減
    し得る感圧接着性シート。
  2. 【請求項2】弾性重合体が飽和共重合ポリエステル樹脂
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の感
    圧接着性シート。
  3. 【請求項3】弾性重合体がポリアクリル酸エステル又は
    アクリル酸エステルの共重合体であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の感圧接着性シート。
  4. 【請求項4】感圧接着剤が粘着付与剤を含有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の感圧接着性シー
    ト。
  5. 【請求項5】バリヤー層がポリ−α−オレフインフィル
    ムである特許請求の範囲第1項記載の感圧接着性シー
    ト。
  6. 【請求項6】バリヤー層がポリアルキレンテレフタレー
    トフィルムである特許請求の範囲第1項記載の感圧接着
    性シート。
  7. 【請求項7】バリヤー層が変性ポリアクリル樹脂塗膜層
    である特許請求の範囲第1項記載の感圧接着性シート。
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