JPH0711067B2 - 金属ストリツプのコ−テイング方法 - Google Patents

金属ストリツプのコ−テイング方法

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JPH0711067B2
JPH0711067B2 JP16681786A JP16681786A JPH0711067B2 JP H0711067 B2 JPH0711067 B2 JP H0711067B2 JP 16681786 A JP16681786 A JP 16681786A JP 16681786 A JP16681786 A JP 16681786A JP H0711067 B2 JPH0711067 B2 JP H0711067B2
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平八 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属ストリップのコーティング方法に関する。
[従来の技術] 一般に、電動機、変圧器等に使用される電磁鋼板の製造
過程においては、長時間の箱型高温焼鈍前に、該焼鈍
時における鋼板の焼付を防止するためのMgOを主成分と
する焼鈍分離剤のコーティングが鋼板の表面に施され、
また最終焼鈍後の鋼板表面に絶縁被膜のコーティング
が施される。
上記電磁鋼板の表面に対するコーティング時には、鋼板
表面にコーティング液を供給した後、該鋼板表面に付着
した過剰コーティング液を上下一対のスクイズロールに
よって除去し、該鋼板表面を所定厚みのコーティング剤
によってコーティングするようにしている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来におけるスクイズロールを用い
た上記電磁鋼板のコーティング方法にあっては、鋼板の
ライン走行速度(コーティング速度)が高いほど、スク
イズロールの圧下力が高いほど、またコーティング後の
粘度が高いほど、コーティングされた鋼板表面にコーテ
ィング剤の筋模様を発生しやすい。上記筋模様の発生す
る臨界条件は、Mill and Southの式によると、 Ca=(μU/σ)(R/g)3/4=10.3 [6×10-4<(g/R)<1×10-2] で表わされる。ただし、 μ:コーティング液の粘度[Kgs/m2] σ:コーティング液の表面張力[Kg/m] U :ライン走行速度[m/s] R :スクイズロール半径[m] g :スクイズロール間隔[m] 鋼板表面にコーティング剤の筋模様が発生すると、板幅
方向における占積率が変化して特性のばらつきを生じた
り、積層後の形状が不安定になったり、筋模様部分の板
変形を招く等の不都合がある。
そこで、従来のスクイズロールを用いたコーティング方
法にあっては、鋼板のライン走行速度を下げる等によ
り、上記筋模様が発生しない操作を行なっており、生産
性が悪い。
なお、上記筋模様を発生させず、かつライン走行速度を
高速とする状態下でコーティングする方法として、リバ
ースコーター方式や電着塗装方式が検討されている。し
かしながら、リバースコーター方式や電着塗装方式は、
上記スクイズロールを用いる方式に比して、コーティン
グ設備が大型化かつ複雑化するという問題点がある。
本発明は、コーティング設備を大型化かつ複雑化するこ
となく、金属ストリップのライン走行速度を高速とする
状態下においても、筋模様の発生を防止することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、走行する金属ストリップの上下の表面にコー
ティング液を供給し、該金属ストリップの上下の表面に
付着した過剰コーティング液を上下一組のスクイズロー
ルによって除去する金属ストリップのコーティング方法
において、上記スクイズロールによる過剰コーティング
液の除去後に金属ストリップに振動を与え、金属ストリ
ップの上下の表面におけるコーティング液の液溜りを消
失させるようにしたものである。
[作用] 本発明によれば、金属ストリップは、上下の表面にコー
ティング液を供給された後、過剰コーティング液をスク
イズロールで除去され、上下の表面に所定厚みのコーテ
ィング剤をコーティングされる。さらに、上記スクイズ
ロールによって過剰コーティング液を除去された金属ス
トリップは振動を付与され、筋模様の発生源となるコー
ティング液の液溜りを消失される。すなわち、本発明に
よれば、金属ストリップに振動を与える手段を設けるの
みの簡素な構成により、コーティング設備を大型化かつ
複雑化することなく、金属ストリップのライン走行速度
を高速とする状態下においても、筋模様の発生を防止す
ることができる。
[実施例] 第1図は本発明が適用された金属ストリップコーティン
グ装置を示す模式図、第2図は本発明の効果を示す線図
である。
第1図において、1は電磁鋼板等の金属ストリップ、2
は金属ストリップ1の上下の表面に焼鈍分離剤等のコー
ティング液を供給する上下のスプレーノズル、3はコー
ティング液を所定の厚みに絞る上下一対のスクイズロー
ル、4は乾燥炉である。
すなわち、このコーティング装置は、走行する金属スト
リップ1の上下の表面にスプレーノズル2によってコー
ティング液を供給し、金属ストリップ1の上下の表面に
付着した過剰コーティング液をスクイズロール3によっ
て除去し、金属ストリップ1の上下の表面に所定厚みの
コーティング剤をコーティングする。コーティング後の
金属ストリップ1は乾燥炉4でコーティング剤を乾燥さ
せた後、不図示の巻取リールに巻取られる。
なお、金属ストリップ1の下表面に対するコーティング
液の供給手段として、第1図に5で示すコーターパンを
用いてもよい。この時、コーティング液は、コーターパ
ン5から下スクイズロール3によって持ち上げられて金
属ストリップ1の下表面に転写される。
しかして、このコーティング装置にあっては、スクイズ
ロール3のライン下流側に、非接触式振動装置10と接触
式振動装置11を設置している。非接触式振動装置10は電
磁石10Aの極性切換によって金属ストリップ1に非接触
で振動を付与し、接触式振動装置11は星型ロール11Aの
回転によって金属ストリップ1に振動を付与する。第1
図は金属ストリップ1の振動状態を破線によって示して
いる。非接触式振動装置10は音波を用いて金属ストリッ
プ1に振動を付与するものであってもよい。振動装置1
0、11が金属ストリップ1に付与する振動の回数は、多
いほど筋模様の防止に効果的であるが、例えば一回の振
動でも効果がある(この場合は筋模様の発生を防止する
効果よりも発生した筋模様を消す効果がある)。また、
振動の振幅も大きいほど良いが、小さくても効果があ
る。
電磁石10Aを用いた非接触式振動装置10は、金属ストリ
ップ1に接触疵をつけずに金属ストリップ1を振動させ
ることができ、設置場所もコーティング液の熱処理に関
係なく任意に選べ、また電磁石10Aの極性切換速度を変
化させることによって任意の振動回数を得ることができ
る。
星型ロール11Aを用いた接触式振動装置11は、構成要素
で、簡単に設置できる。ただし、振動回数は星型ロール
11Aの歯数によって決められるため、駆動装置のない場
合には6角以下では回転むらをおこしやすく、60角以上
ではほとんど振動しなくなる。また、振動回数の設定は
星型ロール11Aの取替えによって定められる。
なお、第1図のコーティング装置は、乾燥炉4のライン
上流側に非接触式振動装置10を配置し、乾燥炉4の下流
側に接触式振動装置11を配置させた。しかしながら、非
接触式振動装置10と接触式振動装置11はそれぞれ乾燥炉
4のライン上流側と下流側のいずれに配置されてもよ
い。また、本発明が適用されるコーティング装置は非接
触式振動装置10と接触式振動装置11の一方のみを備える
ものであってもよい。
上記実施例によれば、金属ストリップ1は、上下の表面
にコーティング液を供給された後、過剰コーティング液
をスクイズロール3で除去され、上下の表面に所定厚み
のコーティング剤をコーティングされる。さらに、上記
スクイズロール3によって過剰コーティング液を除去さ
れた金属ストリップ1は振動を付与され、筋模様の発生
源となるコーティング液の液溜りを消失される。すなわ
ち、上記実施例によれば、金属ストリップ1に振動を与
える手段を設けるのみの簡素な構成により、コーティン
グ設備を大型化かつ複雑化することなく、金属ストリッ
プ1のライン走行速度を高速とする状態下においても、
筋模様の発生を防止することができる。
以下、第2図を参照し、上記実施例に基づく本発明の効
果を従来の筋模様発生状況と比較して説明する。
第2図の非接触式振動装置を用いた適用例にあっては電
磁石10Aの極性切換速度を30回/秒とした。また、第2
図の接触式振動装置を用いた適用例にあっては、星型ロ
ール11Aとして直径100mmの普通鋼ロールを用い、歯数を
20ケとし、各歯の先端角度を65度とし、星型ロール11A
は非駆動(アイドルロール)とした。
第2図において実線AはMill and Southの式を示し、破
線Bは本発明による筋模様発生限界線を示す。第2図に
よれば、本発明による筋模様発生限界線はより上法に移
行し、金属ストリップの高速化、コーティング液の高粘
度化に対しても、筋模様の発生が抑えられ、防止される
ことが認められる。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、走行する金属ストリップの上
下の表面にコーティング液を供給し、該金属ストリップ
の上下の表面に付着した過剰コーティング液を上下一組
のスクイズロールによって除去する金属ストリップのコ
ーティング方法において、上記スクイズロールによる過
剰コーティング液の除去後に金属ストリップに振動を与
え、金属ストリップの上下の表面におけるコーティング
液の液溜りを消失させるようにしたものである。したが
って、コーティング設備を大型化かつ複雑化することな
く、金属ストリップのライン走行速度を高速とする状態
下においても、筋模様の発生を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された金属ストリップコーティン
グ装置を示す模式図、第2図は本発明の効果を示す線図
である。 1……金属ストリップ、2……スプレーノズル、3……
スクイズロール、10……非接触式振動装置、11……接触
式振動装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する金属ストリップの上下の表面にコ
    ーティング液を供給し、該金属ストリップの上下の表面
    に付着した過剰コーティング液を上下一組のスクイズロ
    ールによって除去する金属ストリップのコーティング方
    法において、上記スクイズロールによる過剰コーティン
    グ液の除去後に金属ストリップに振動を与え、金属スト
    リップの上下の表面におけるコーティング液の液溜りを
    消失させることを特徴とする金属ストリップのコーティ
    ング方法。
JP16681786A 1986-07-17 1986-07-17 金属ストリツプのコ−テイング方法 Expired - Fee Related JPH0711067B2 (ja)

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