JP3520639B2 - 溶融金属めっき鋼板の製造方法及び装置 - Google Patents

溶融金属めっき鋼板の製造方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属めっき鋼
板の製造方法及び装置に関する。特に、めっき浴上部に
おいて鋼板の振動を防止するための浴上サポートロール
を用いた溶融金属めっき鋼板の製造方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は一般的な溶融金属めっき鋼板の製
造ラインを示す。鋼板1はめっき浴2中に浸漬された
後、シンクロール3にて垂直に立ち上げられ、ガスワイ
ピングノズル5からのガスジェットによってめっき付着
量制御が行われる。この際、ガスワイピングノズル5の
部分で鋼板1の振動や反りが発生することにより、鋼板
幅方向のめっき付着量が不均一となる。
【0003】このような鋼板1の振動及び反りを低減さ
せる方法として、従来より、ガスワイピングノズル上方
に設けた浴上サポートロール6を鋼板に接触させること
が一般的に行われてきた。この浴上サポートロール6を
ワイピング直後の未だ凝固していないめっき面に接触さ
せると、浴上サポートロール6の表面に溶融金属めっき
金属が付着して、それがめっき面に再転写され、スリキ
ズや押しキズの原因となっていた。また、このようにロ
ール面に付着した金属が粉となって周囲に飛散し、周辺
設備に堆積する。この堆積した金属粉が、脱落すること
によって再び鋼板表面に付着し、めっき鋼板の表面欠
陥、めっき浴以降で発生する押しキズの原因、付帯電気
設備における漏電等の設備における漏電等の設備トラブ
ル、さらには作業環境を著しく悪化させる原因ともな
る。
【0004】これらの改善策として特開平4−2246
67号公報において、浴上サポートロール6の表面に極
めて薄い水膜を形成することにより浴上サポートロール
6とめっき面の間に極めて薄い水膜を形成するとともに
余剰な冷却水を発生しないようにすることを特徴とする
装置が提案されている。また一方では、ガスによる圧力
や電磁力を応用することによって、非接触で鋼板の振動
および反り等を低減させる技術も多く提案されている。
例えば、特開平5−320847号公報、特開平2−6
2355号公報、特開平5−245521号公報等があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−2
24667号公報のような方法では、ワイピングノズル
5からの上昇ガスよってロールの水膜が破壊されるこ
と、また、遠心力方向に水が飛び散らないように回転ロ
ールに水膜を形成させるのは難しい等の理由で、余剰な
冷却水を発生しないようにすることが極めて困難であ
り、飛び散った水滴による周辺設備のトラブルの懸念が
あるために実用化にはいたっていない。
【0006】また、ガスによる圧力や電磁力を応用する
ことによって、非接触で鋼板の振動及び反り等を低減さ
せるような方法では、実機レベルにおけるその制振能力
等に比べて設備コストが高く、制御方法も複雑であるこ
と、さらに既存設備の大幅な改造が必要であるという理
由から、実用化は困難である。本発明は、めっき浴上方
に設けた浴上サポートロール6を用いて鋼板の振動など
を低減させる方法を採用しつつ、低コストの設備改造に
よって前述した問題点を解決した溶融金属めっき鋼板の
製造方法及び装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、浴上サポ
ートロールを用いて鋼板振動等を低減させる方法の課題
であるロール表面への溶融めっき金属の付着について調
査した結果、付着の前段階で、ロール表面への溶融めっ
き金属成分の薄膜形成があり、この薄膜形成が生ずると
これを境にして、急激に付着量が増大することを知見し
た。本発明はこの知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0008】本発明は、めっき浴中に浸漬された後、め
っき浴より垂直に立ち上がってくる鋼板に対し、ガスワ
イピングノズル上方に設けられた浴上サポートロールと
鋼板を接触させることによって鋼板の振動を防止しつ
つ、ガスワイピングからのガスジェットによってめっき
付着陵を調節する溶融金属めっき鋼板の製造方法におい
て、浴上サポートロール表面に付着した溶融めっき金属
の成分の薄膜を、薬液を用いて取り除きながら、浴上サ
ポートロール表面と鋼板のめっき層と接触させることを
特徴とする溶融金属めっき鋼板の製造方法である。本発
明に用いる薬液は溶融めっき金属の成分を溶解する薬液
であればよく、希釈された酸を用いるとよい。また供給
量は、ロール面をぬらす程度でよく、払拭装置でふき取
ることにより薄膜形成を防止することができる。
【0009】また、上記本発明方法を好適に実施するこ
とができる本発明の装置は、浴上サポートロール表面に
付着した溶融金属めっき成分の薄膜を溶解する薬液を供
給するヘッダ及びこの薬液を用いて該薄膜を取り除く
段を備えたことを特徴とする溶融金属めっき鋼板の製造
装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1に模式的に
示した。溶融金属成分の薄膜を溶解する薬液をヘッダ7
から払拭手段、例えば布8に供給し、布8から滲出させ
る装置を浴上サポートロール6に設置する。この滲出装
置から常に薬液を滲出させ、滲出した薬液により薄膜を
溶解し布8によって連続的に除去清拭し、フレッシュな
ロール表面が鋼板1の表面に接するようにするものであ
る。薬液を供給する部分とこれを払拭する部分とが図1
のように同一であってもよく、別に設けてもよい。本実
施例によれば、浴上サポートロール表面に溶融めっき金
属が付着し始まる前段階である物理的に除去困難なロー
ル表面への溶融めっき金属成分の薄膜形成を、その薄膜
を溶解する薬液をロール表面に塗布して防止しながら溶
融金属めっき鋼板を製造するようにしたので、浴上サポ
ートロール表面への溶融めっき金属の付着、成長を防止
することができるようになる。
【0011】本発明は以上の実施例に限定されるもので
はなく、装置の形式、取り付け位置、薄膜9を連続的に
除去する態様なども、これに限るものではない。本発明
によれば、浴上サポートロールを用いて鋼板の振動等を
低減させる方法による問題点を解決することができ、押
しキズ等がなく鋼板幅方向、長手方向に付着量均一な溶
融金属めっき鋼板の製造が可能になった。さらに金属粉
による設備トラブルの発生減少、作業環境の改善も図ら
れた。
【0012】
【実施例】図1に示した本発明の装置を、溶融亜鉛めっ
き鋼板製造設備の浴上サポートロールに設置し、溶融亜
鉛めっき鋼板製造実験を行った。浴上サポートロール6
は表面にクロムめっきを施したものを使用した。また、
図1に図示した本発明装置のヘッダからしみ出す薬液に
は、10%硝酸を用いた。
【0013】その結果、めっき面と浴上サポートロール
が接触する際、亜鉛系の薄膜がなくなったため、浴上サ
ポートロール表面に溶融亜鉛が付着することがなくな
り、浴上サポートロール表面から周囲に飛散する亜鉛粉
はなくなった。また0.05%/月程度発生していたロ
ール表面の溶融亜鉛付着起因の押しキズを0%とするこ
とができた。
【0014】よって、不具合なく浴上サポートロールの
使用が可能となり、板幅方向、長手方向の付着量が均一
な溶融亜鉛めっき鋼板の製造が可能となった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、物理的除去困難な浴上
サポートロール表面への溶融めっき金属成分の薄膜を、
薬液を用いて除去しながら連続的に溶融金属めっき鋼板
を製造することができるようになったので、浴上サポー
トロール表面に溶融めっき金属が付着するのを防止する
ことができ、押しキズ等のない溶融金属めっき鋼板の製
造が可能となった。さらに、飛散する金属粉による設備
トラブル発生が減少し、作業環境の改善等も図られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の模式的側面図である。
【図2】典型的な連続溶融金属めっき装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼板 2 溶融金属浴 3 シンクロール 4 浴中サポー
トロール 5 ワイピングノズル 6 浴上サポー
トロール 7 ヘッダ 8 薄膜除去布 9 浴上サポートロール表面付着膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 信 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平7−316765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき浴より垂直に立ち上がってくる鋼
    板の振動を浴上サポートロールにより防止しつつめっき
    付着量を調節する溶融金属めっき鋼板の製造方法におい
    て、浴上サポートロール表面の付着物を薬液を用いて取
    り除くことを特徴とする溶融金属めっき鋼板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 浴上サポートロール表面に付着した溶融
    金属めっき成分の薄膜を溶解する薬液を供給するヘッダ
    及びこの薬液を用いて該薄膜を取り除く手段を備えたこ
    とを特徴とする溶融金属めっき鋼板の製造装置。
JP31895995A 1995-12-07 1995-12-07 溶融金属めっき鋼板の製造方法及び装置 Expired - Fee Related JP3520639B2 (ja)

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