JP2712325B2 - 溶融めっきのエッジオーバーコート防止方法 - Google Patents

溶融めっきのエッジオーバーコート防止方法

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JP2712325B2 JP17316088A JP17316088A JP2712325B2 JP 2712325 B2 JP2712325 B2 JP 2712325B2 JP 17316088 A JP17316088 A JP 17316088A JP 17316088 A JP17316088 A JP 17316088A JP 2712325 B2 JP2712325 B2 JP 2712325B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、連続溶融亜鉛めっき、あるいは連続溶融ア
ルミめっき等の溶融金属めっき方法において、鋼板のエ
ッジ部のめっき厚さが鋼板中央部より厚くなる、いわゆ
る、エッジオーバーコートを防止する方法に関するもの
である。
(従来の技術) 連続溶融亜鉛めっきは、一般に、フラックス法あるい
は水素還元法等で表面活性化処理を行った鋼板を溶融亜
鉛浴中に浸漬した後、ガスワイピングノズルにより鋼板
表裏面に過剰に付着した溶融亜鉛を絞り取ることによっ
て鋼板表裏面に合金層を介して所定厚さの亜鉛皮膜を形
成するものである。
ところで、近年防錆鋼板としての溶融亜鉛めっき鋼板
の需要増に伴って生産性向上およびコスト低減を目的と
して連続溶融亜鉛めっき設備では高速化、自動化および
薄目付化が要求されるとともに亜鉛めっき厚さの均一
化、美麗化が要求されている。一般に、ガスワイピング
においては、ストリップエッジ部の目付厚さがストリッ
プ中央部に比べて厚くなるエッジオーバーコートが発生
する。このエッジオーバーコートは、特にめっき直後に
加熱合金化処理が行われるガルバニール(合金化処理溶
融亜鉛めっき)において、めっき厚さが厚いエッジ部の
合金化が遅れるエッジ未処理の原因となる。また、通常
の溶融めっき製品の場合でも、エッジオーバーコートは
コイル巻取り時における荷崩れの原因になる。
このようなエッジオーバーコートの問題に対しては、
従来次のような種々の防止対策がとられてきた。
第1の例は、第5図に示すようにワイピングノズル1
のスリットギャップ2において、ストリップ3の幅より
若干狭い位置よりノズルの両側に向かって勾配を付けて
スリッドギャップ2を両側にゆくほど大きくし、ストリ
ップエッジ部に衝突するワイピングジェットの動圧を増
加させることによりエッジ部の溶融亜鉛絞り力を大きく
する方法である。
第2の例は、特公昭55−41295号あるいは、特開昭57
−158363号に代表される補助ノズル方式である。すなわ
ち、第6図に示すごとくワイピングノズル1の上部にあ
ってストリップ3のエッジ部にあたる両側にノズル幅方
向に移動可能な補助ノズル4を設けることによりストリ
ップエッジ部の絞り力を強化する方法である。
第3の例は、エッジプレート方式である。本方式は、
第7図に示すごとくストリップエッジ部において、ワイ
ピングジェットが衝突する部分にダミーのエッジプレー
ト5を設けることによりエッジオーバーコートを防止す
る方法である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前述の従来例では以下に示す問題点があ
る。
まず、第1の例では、ストリップの幅が変わると、ス
トリップエッジ部にあたるワイピングノズルのスリット
ギャップの位置が異なるためエッジオーバーコートの度
合が異なる。従って、エッジオーバーコートを十分に防
止するには、ワイピングノズルを交換する必要があり、
生産性が低下する欠点がある。また、エッジ部のスリッ
トギャップが広くガス噴出量も多いため、スプラッシュ
や騒音の発生が著しい。特に、スプラッシュの多発はワ
イピングノズルやストリップを汚染し、ノズル清掃によ
る生産性低下および品質低下を招くという問題点があ
る。
第2の例においては、ストリップの幅が変わるごとに
補助ノズルのみを移動すればよく、第1の例のようなノ
ズル交換による生産性低下の問題は回避できるものの、
スプラッシュや騒音の発生に対しては上記第1の例と同
様にワイピングノズルの頻煩な清掃は免れない。
第3の例では、エッジプレートとストリップとの隙間
があまり広くなるとエッジオーバーコートの防止効果が
低減するため、通板によるストリップの振動にあわせて
エッジプレートを一定の間隔に保ちながら追従させなけ
ればならない。この追従機構は、高速通板では、高応答
性が要求され設備費の高騰を招く欠点がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解消すべくエ
ッジオーバーコートの発生要因であるストリップエッジ
部での溶融金属の表面張力の作用に着目しエッジオーバ
ーコートを防止する方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、ストリップ面上の液膜流れに関し種々の
実験、研究を行った結果、エッジオーバーコートの発生
に関し以下の知見を得た。
すなわち、第4図に示すごとく、 ガスワイピングされ所定の膜厚に絞られたがまだ未
凝固の付着液体膜に表面張力が働く。
この表面張力によりストリップの端面に付着してい
る液体がストリップ表裏面に回り込む。
ストリップ表裏面側に回り込んだ液体によりエッジ
部の付着膜厚がストリップ中央部より厚くなり、液膜内
の速度分布も異なる。すなわち、ストリップに随伴し上
昇する液膜表面の流速は、液膜厚さが薄いストリップ中
央部に比べ液膜厚さが厚いエッジ部で遅くなる。
液膜表面流速が異なるために表裏面の液膜流とスト
リップへの衝突ワイピングジェットとの速度差に起因す
る摩擦応力がストリップ中央部とエッジ部で異なる。す
なわち、液膜表裏面において上方向に働く摩擦応力は、
ストリップ中央部に比べエッジ部で大きくなる。
ストリップ中央部とエッジ部での摩擦応力の差によ
りストリップの幅方向に摩擦応力の分力が生じる。そし
て、この摩擦応力の分力と表面張力が釣り合い、エッジ
オーバーコートはストリップエッジより一定の位置に発
生する。
以上述べたように、エッジオーバーコートは、ストリ
ップエッジに付着する液体の表面張力に起因する。
本発明は上記した知見に基づいて成されたものであ
り、溶融めっき鋼板を製造する際におけるエッジオーバ
ーコートの防止方法であって、鋼板を溶融めっき金属浴
中に浸漬する前工程において鋼板の両端面にのみめっき
阻止剤を塗布し、その後当該鋼板を溶融めっき金属浴中
に導いて鋼板の表裏面にめっき金属を付着させ、続い
て、鋼板の表裏面をガスワイピングしてめっき厚さを所
定の厚さに制御するものである。
なお、本発明方法に使用するめっき阻止剤の種類は特
に限定されないが、例えば、水ガラス−アルカリ−H3PO
3−MgO−TiO2−Al2O3系水スラリーやMg3(PO4−SiO
2−Al2O3−Na2SiO3系水スラリーなど片面めっきで使用
されるものを塗布すればよい。
(実 施 例) 以下本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明方法を実施する連続溶融亜鉛めっき設
備の概略を示したものである。
一般の連続溶融亜鉛めっき設備では、ペイオフリール
11にかけられたコイルより払い出されたストリップ12
は、ウェルダー13、前洗浄設備14、ルーパー15を通り焼
鈍炉16にて水素還元法等で表裏面を活性化処理された
後、亜鉛ポット17で溶融亜鉛Aを付着されワイピングノ
ズル18により目付け制御される。さらに冷却装置19、ス
キンパス20、ルーパー21を通りカローゼルリール22に巻
取られる。
本発明方法は、この従来の連続溶融亜鉛めっき設備に
おける例えば前洗浄設備14とルーパー15との間にストリ
ップ12の両端面のみに第3図に示すようにめっき阻止剤
23を塗布する装置、すなわちここでは、第2図に示すエ
ッジロール24による装置を設けるのである。この装置に
より両端面のみにめっき阻止剤23を塗られたストリップ
12は、従来法と同様にルーパー15、焼鈍炉16、亜鉛ポッ
ト17、ワイピングノズル18、冷却装置19、スキンパス2
0、ルーパー21を通りカローゼルリール22に巻取られ
る。
なお、第2図中25はストリップ押えロールを示す。
第1表は、上記本発明方法により製造された溶融亜鉛
めっき鋼板のエッジオーバーコート発生状況を、従来法
すなわち第5図に示す方法で製造されたものと比較して
示したものである。
なお、本発明実施例では、めっき阻止剤として水ガラ
ス−アルカリ−H3PO3−MgO−TiO2−Al2O3系水スラリー
を用いた。また、従来法におけるワイピングノズルのス
リットギャップは、中央部で1mm、両サイドで1.2mmであ
る。
第1表からも判かるように本発明法では、エッジオー
バーコートは完全に防止され、エッジ部の目付量はスト
リップ中央部とほぼ等しくなっている。
また、亜鉛めっき鋼板の表面品質およびめっき密着性
については、それぞれ外観目視観察および180゜曲げ後
のテープ剥離を行った結果、本発明法による製品と従来
法による製品とに差異は認められなかった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明方法は、鋼板を溶融めっ
き金属浴中に浸漬する前工程において鋼板の両端面にの
みめっき阻止剤を塗布し、その後当該鋼板を溶融めっき
金属浴中に導いて鋼板の表裏面にめっき金属を付着さ
せ、続いて、鋼板の表裏面をガスワイピングしてめっき
厚さを所定の厚さに制御するものである為、溶融めっき
鋼板において表面品質およびめっき密着性になんら影響
を与えることなくエッジオーバーコートを完全に防止す
ることが可能であり、連続溶融めっき鋼板製造設備に用
いて非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用する設備の一実施例を示す
図、第2図は本発明方法に使用するめっき阻止剤をスト
リップエッジに塗布する装置の一実施例を示す図、第3
図は本発明方法により製造された溶融亜鉛めっき鋼板の
目付状況を示す断面図、第4図はエッジオーバーコート
の発生状況を示す模式図、第5図、第6図および第7図
は従来のエッジオーバーコート防止法を示す斜視図であ
る。 17は亜鉛ポット、18はワイピングノズル、23はめっき阻
止剤、24はエッジロール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融めっき鋼板を製造する際におけるエッ
    ジオーバーコートの防止方法であって、鋼板を溶融めっ
    き金属浴中に浸漬する前工程において鋼板の両端面にの
    みめっき阻止剤を塗布し、その後当該鋼板を溶融めっき
    金属浴中に導いて鋼板の表裏面にめっき金属を付着さ
    せ、続いて、鋼板の表裏面をガスワイピングしてめっき
    厚さを所定の厚さに制御することを特徴とする溶融めっ
    きのエッジオーバーコート防止方法。
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