JPH07110017B2 - 移動体パケット連送装置 - Google Patents

移動体パケット連送装置

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JPH07110017B2
JPH07110017B2 JP31497989A JP31497989A JPH07110017B2 JP H07110017 B2 JPH07110017 B2 JP H07110017B2 JP 31497989 A JP31497989 A JP 31497989A JP 31497989 A JP31497989 A JP 31497989A JP H07110017 B2 JPH07110017 B2 JP H07110017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動体に搭載されたパケット端末のパケット
通信装置と、基地側のパケット端末のパケット通信装置
との間において、パケット連送を行なう移動体パケット
連送装置に関する。
〔従来の技術〕
第4図は例えば、特開昭61−43850号公報に示された従
来のパケット連送装置を示す構成図である。図におい
て、400,404は、相対するパケット通信装置、401,403は
それぞれ、パケット通信装置400,404に対応するパケッ
ト多重連送、受信機構を有する入出力装置、402は局間
伝送路、405はデータパケットの送受信フレーム、406,4
07はそれぞれ、パケット通信装置400,404と対応する入
出力装置401,403を結ぶデータ伝送路である。
しかして上記送受信フレーム405の構成は、図に示すパ
ケット通信におけるプロトコルのうちのフレームレベル
に相当する部分で使用される情報部としてFの(Fla
g)、A(Address)、C(Control)、FCS(Frame Chec
k Sequence)の各フィールドと、これらの間に挿入され
たパケットとから成っている。しかしてCフィールドに
は、送出順序を示すシーケンス番号Sが付加される。こ
のシーケンス番号Sはその桁を上の桁と下の桁とに2分
割して使用される。このうち上の桁は、通常のパケット
の送受信のためのシーケンス番号SSとして使用され、他
方、下の桁はパケット連送用の連番NSとして使用され
る。
即ち、この従来例は以上のように、パケット通信装置40
0と局間伝送路402との間に同一パケットを複数連送する
入出力装置401を設ける構成により、局間伝送路402上で
の誤りによりパケットに誤りが発生しても、連送された
もののうち1つでも正常に入出力装置403に受信されれ
ば正常受信とみなし、パケット再送を行なわないように
なっている。
次に動作を説明する。パケット通信装置400から送出さ
れたパケットは入出力装置401によりCフィールドにシ
ーケンス番号Sは付加され、同一内容のパケットが連番
をつけられて誤り率の高い局間伝送路402に送り出され
る。そして入出力装置403に、上記同一内容の連番をつ
けられた複数のパケットのうち、1つでも正常に受信さ
れると、入出力装置403は正常受信とみなし、上記パケ
ットの再送を要求しない。そして受信したパケットはパ
ケット通信装置404に送られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のパケット連送装置は、以上のように構成されてい
るので誤り率の高い、局間伝送路402を介した二点間の
パケット通信装置400,404間でのみ有効である。したが
ってパケット通信装置400,404が無線伝送路等で結ば
れ、かつ、上記パケット通信装置400,404が、列車等の
移動体に搭載されて移動する場合、両パケット通信装置
400,404間の伝送路は、不特定多数となり、従来方法で
は、パケット連送は実現不可能であった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、無線伝送路等のように不特定な伝送路を用
い、且つ、移動体に搭載されて移動するパケット通信装
置を含んで構成される通信ネットワークにおいても、パ
ケット連送ができるようにした移動体パケット連送装置
を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 この発明に係る移動体パケット連送装置は、基地側のパ
ケット端末と、広域パケット網と、この広域パケット網
と無線伝送路を介して接続される移動体側のパケット端
末と、上記無線伝送路の状態悪化時及び上記移動体側の
上記広域パケット網に対するポート切換時に送受信シー
ケンス番号の付いた呼接続を行なって該送受信シーケン
ス番号に基づき上記無線伝送路の状態悪化時及び上記ポ
ート切替時に失われたデータパケットを保証する上記基
地側のパケット通信装置及び上記移動体側のパケット通
信装置とを備えてパケット連送を行うものである。
〔作用〕
この発明における移動体パケット連送装置は、移動体と
広域パケット網との間の無線伝送路の状態悪化時及び上
記移動体側の上記広域パケット網に対するポート切替時
には、送受信シーケンス番号の付いた呼接続を基地側及
び移動体側の各パケット通信装置間にて行ない、上記状
態悪化時及びポート切替時に失われたデータパケットの
保証を行なう。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において100は基地側のパケット端末、101はこのパケ
ット端末100に接続された基地側のパケット通信装置、1
02は上記パケット通信装置101が接続される広域パケッ
ト網、103〜105は、上記広域パケット網102の各ポート
に接続された無線機、106は列車等の移動体110に設置さ
れている無線機、107はこの無線機106に設置される移動
体側のパケット通信装置、108はこのパケット通信装置1
07に接続される移動体側のパケット端末である。そして
109は無線伝送路である。
第2図は、移動体側のパケット端末108からの発呼手順
を示す説明図である。図において、200は移動体側のパ
ケット端末108からの発呼である識別子CRQ(Circuit Re
quest)コードを示す。
201は、基地側のパケット端末100からの着呼である識別
子CEN(Circquit Enable)コードを示す。202は、送達
確認である識別子ACK(Acknowledge)コードを示す。
第3図は、無線伝送路109が一時的に異常になったとき
の復旧手順を示す説明図でわる。図において、300は移
動体側のパケット通信装置107からの発呼である識別子C
EC(Circquit Emable Confirmation)コードを示す。
301は前論理チャネルの切断であるCQパケットを示す。3
02は基地側のパケット通信装置101からの着呼である識
別子CECコードを示す。
尚、第2図,第3図の[ ]内の数字は、送受信シーケ
ンス番号を示す。
次に動作を説明する。いま、移動体110が無線機104の通
信圏内にいてそのパケット端末108が基地側のパケット
端末100に発呼し、データ転送を行った場合、その発呼
手順は第2図に示す如くなる。即ち、パケット通信装置
101,107は、8個のDT(データ)を受けるごとに、送達
確認を行うためのIT〔ACK,8〕202を相手側に送信する。
この場合、[8]は受信シーケンス番号を示し、またDT
パケットには、特別なヘッダーを付加する必要はない。
一方、移動体110が、無線機104の通信圏内から無線機10
3の通信圏内に切替ったときの通信の復旧手順は第3図
に示す如くなる。即ち、無線伝送路109の異常発生、復
帰を検出した移動体側のパケット通信装置107は制御パ
ケットCR〔CEC、次に送信するDTパケットシーケンス番
号(A)、次に受信するDTパケットシーケンス番号
(B)〕300を、広域パケット網102は送信する。尚、図
示の例では(A)=7,(B)=10となっている。これを
受信した基地側のパケット通信装置101は、CECであるの
で、CQパケット301により前論理チャネルを切断し、制
御パケットCA〔CEC,次に送信するDTパケットシーケンス
番号(C)、次に受信するDTパケットシーケンス番号
(D)〕302を広域パケット網102に送信する。尚、図示
の例では(C)=10,(D)=5となっている。
呼接続を行なう前段階では、A=10,B=7,C=11、D=
5であるが。呼接続時にA→C,D→Bへと、ネゴシエー
ションする。したがってA=10,B=5,C=10,D=5とな
り、基地側のパケット通信装置101はA=10、移動体側
のパケット通信装置107はD=5に相当すめDTパケット
より送信を再開する。
なお、上記実施例のパケット通信装置101,107がDTパケ
ットを広域パケット網102に送信する場合、必ず控えを
残しておき、その控えを解放するために定期的に相手に
送達確認のITパケットを一低周期で送信しているが、こ
の方法に関しては、ITパケットでなくてもよく、DTパケ
ットの送達確認用のDビットをONにする等の他の方法も
可能である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、自己の送信シーケン
ス番号と受信した相手側の受信シーケンス番号及び自己
の受信シーケンス番号と受信した相手側の送信シーケン
ス番号をそれぞれ比較して、大きい方のシーケンス番号
を小さい方のシーケンス番号に修正し、自己の送信シー
ケンス番号に相当するデータパケットから送信を再開す
るように構成したので、移動体が移動することによって
両パケット通信装置間の通信が途絶えるような場合で
も、データの欠落を回避しつつ重複してデータが送信さ
れるのを防止できるようになる結果、直ちに通信を再開
できる効果がある。
また、受信シーケンス番号だけでなく、送信シーケンス
番号も相手側に送信するように構成したので、各パケッ
ト端末は、受信したパケットデータが再送に係るもので
あるか否かの判断を容易に行える効果もある。
さらに、両パケット通信装置間の通信が一旦途絶えた場
合、次回送信するデータパケットの送信シーケンス番号
と次回受信するデータパケットの受信シーケンス番号
を、制御パケットのユーザデータ部に含めて送信するよ
うに構成したので、上記送信シーケンス番号等を送信す
る特殊なパケットを別個に設けなくても、送信シーケン
ス番号等を相手側に送信することができるようになり、
そのため通信コストの増加を招くことなく、高度な通信
制御が可能になる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による通信ネットワークの
システム構成図、第2図はデータ転送の始業の手順を示
す説明図、第3図は伝送路切替時のデータ保証の手順を
示す説明図、第4図は従来の誤り率の高い伝送路を経由
してパケット連送を行なう方法を示すシステム構成図で
ある。 100は基地側のパケット端末、101は基地側のパケット通
信装置、102は広域パケット網、103〜106は無線機、107
は移動体側のパケット通信装置、108は移動体側のパケ
ット端末、109は無線伝送路、110は移動体である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−24654(JP,A) 特開 昭62−293850(JP,A) 新幹線の電子制御・通信システム電子通 信学会発行(昭和57年12月10日)P.130 −133

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地側のパケット端末が送受信するデータ
    パケットを通信する基地側のパケット通信装置と、移動
    体側のパケット端末が送受信するデータパケットを通信
    する移動体側のパケット通信装置と、接続されている複
    数の無線機のうち、上記移動体の通信圏内にある無線機
    を介して上記基地側のパケット通信装置と上記移動体側
    のパケット通信装置間に回線を接続する広域パケット網
    とを備えた移動体パケット連送装置において、両パケッ
    ト通信装置間の通信が一旦途絶えた場合、両パケット通
    信装置は、互いに相手側のパケット通信装置に対して、
    次回送信するデータパケットの送信シーケンス番号と次
    回受信するデータパケットの受信シーケンス番号を制御
    パケットのユーザデータ部に含めて送信する一方、自己
    の送信シーケンス番号と受信した相手側の受信シーケン
    ス番号及び自己の受信シーケンス番号と受信した相手側
    の送信シーケンス番号をそれぞれ比較して、大きい方の
    シーケンス番号を小さい方のシーケンス番号に修正し、
    自己の送信シーケンス番号に相当するデータパケットか
    ら送信を再開することを特徴とする移動体パケット連送
    装置。
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新幹線の電子制御・通信システム電子通信学会発行(昭和57年12月10日)P.130−133

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