JP2011254384A - 無線通信装置及びパケット通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及びパケット通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード通信を行う無線通信装置において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信におけるWCDMA通信時の遅延時間増加を抑えること。
【解決手段】少なくとも、WCDMA通信方式及びLTE通信方式に対応する無線通信用LSIであって、RF-LSI102とDBB-LSI103との間をシリアルインタフェースで接続された無線通信用LSIを有する無線通信装置100であって、無線送信部121及び無線受信部122は、RF-LSI102においてパケットの送受信を行い、RF-LSIシリアル通信制御部123及びDBB-LSIシリアル通信制御部131は、無線通信装置100がWCDMA通信方式を用いる場合にはパケットの再送処理を行わず、LTE通信方式を用いる場合には前記パケットの再送処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、LTE(Long Term Evolution)/WCDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)/GSM(Global System for Mobile communications)等の携帯無線端末で用いる高周波回路LSI(以下、RF-LSIと称す。)と信号処理用LSI(以下、DBB-LSIと称す。)との間のインタフェースに関する技術である。
近年、無線通信端末において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のICインタフェースとして、シリアルインタフェースを用いた構成が一般的になってきている(例えば、特許文献1参照)。例えば、RF-LSIとDBB-LSIとの間では、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)のようなシリアルインタフェースで接続されてパケット通信が行われる。また、標準化されたインタフェース規格としてDig.RF規格がある。
また、近年、無線通信システムでは、第2世代のGSM通信及び第3世代のWCDMA通信の双方の通信方式で通信可能な所謂デュアル端末が主流になっている。更に、今後、第3世代の通信の拡張版であるLTE通信にも対応する端末(例えば、GSM/WCDMA/LTEのマルチモード通信を行うマルチモード端末)が主流になると考えられている。
GSM通信及びWCDMA通信に対応する、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアルインタフェースの規格としてDig.RF v3というバージョンが存在する。また、LTE通信にも対応する、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアルインタフェースの規格としてDig.RF v4というバージョンが現在策定中である。
特表2008−512884号公報
上述したように、デュアル端末では、RF-LSIとDBB-LSIとの間のインタフェースとしてシリアルインタフェースによるシリアル通信が行われている。一方、上述したマルチモード端末において、デュアル端末と同様にして、LTE通信に対応するシリアル通信を行うためには、RF-LSIとDBB-LSIとの間の伝送速度(伝送レート)を向上させる必要がある。具体的には、WCDMA通信では5MHzの帯域幅で通信が行われるのに対して、LTE通信では最大20MHzの帯域幅で通信が行われるので、LTE通信に対応するシリアル通信を行うためには、GSM通信及びWCDMA通信の場合よりも4倍以上の伝送レートが必要となる。
ただし、伝送レートを向上させるとエラーレートも上がるので、伝送するデータ、例えばパケットの再送処理(例えば、ARQ(Automatic Repeat reQuest)処理)により通信品質を確保する必要がある。しかしながら、パケットの再送処理を行うためには、RF-LSI及びDBB-LSIにおいてエラー判定を行うための処理部を搭載する必要があり、伝送遅延が増加する。
一方、WCDMA通信では、端末は、ダウンリンクの信号から送信電力制御を行うための情報を復調し、ダウンリンクの信号の受信後1スロット(333us)という短い時間で、その復調結果を送信電力に反映する必要がある。
そのため、LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード端末では、LTE通信に対応した伝送レートのシリアル通信を行う場合、LTE通信と比較して、WCDMA通信ではRF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信における再送処理による遅延時間が課題となる。
本発明の目的は、LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード通信を行う無線通信装置において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信におけるWCDMA通信時の遅延時間増加を抑えることができる無線通信装置及びパケット通信制御方法を提供することである。
本発明の第1の態様に係る無線通信装置は、少なくとも、送信電力制御を行う第1の通信方式、及び、前記第1の通信方式よりも高速の第2の通信方式に対応する無線通信用LSIであって、高周波回路LSIと信号処理用LSIとの間をシリアルインタフェースで接続された前記無線通信用LSIを有する無線通信装置であって、前記高周波回路LSIが生成した高周波信号を用いてパケットの送受信を行う送受信手段と、前記無線通信装置が用いる通信方式に基づいて、前記高周波回路LSIと前記信号処理用LSIとの間での前記シリアルインタフェースによる前記パケットの通信を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記第1の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行わず、前記第2の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行う構成を採る。
本発明の第2の態様に係るパケット通信制御方法は、少なくとも、送信電力制御を行う第1の通信方式、及び、前記第1の通信方式よりも高速の第2の通信方式に対応する無線通信用LSIであって、高周波回路LSIと信号処理用LSIとの間をシリアルインタフェースで接続された前記無線通信用LSIを有する無線通信装置におけるパケット通信制御方法であって、前記高周波回路LSIが生成した高周波信号を用いてパケットの送受信を行う送受信ステップと、前記無線通信装置が用いる通信方式に基づいて、前記高周波回路LSIと前記信号処理用LSIとの間での前記シリアルインタフェースによる前記パケットの通信を制御する制御ステップと、を具備し、前記制御ステップは、前記第1の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行わず、前記第2の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行う構成を採る。
本発明によれば、LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード通信を行う無線通信装置において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信におけるWCDMA通信時の遅延時間増加を抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るLTE通信時のシリアル通信処理を示す図 本発明の実施の形態1に係るWCDMA通信時のシリアル通信処理を示す図 本発明の実施の形態1に係る無線通信装置における処理の流れを示す図
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の各実施の形態に係る無線通信装置は、WCDMA通信及びLTE通信の少なくとも2つの通信方式に対応する無線通信用LSIを有する通信機である。また、無線通信装置がLTE通信方式を用いた通信機として動作する場合には、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzの6つの帯域幅での動作が可能となっており、無線通信装置は、6つの帯域幅のいずれかを設定して通信を行う。
また、本発明の各実施の形態に係る無線通信装置が有する無線用LSIでは、RF-LSI(高周波回路LSI)とDBB-LSI(信号処理用LSI)との間をシリアルインタフェースで接続され、シリアル通信によりパケットがやり取りされる。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る無線通信装置の構成を図1に示す。本実施の形態に係る無線通信装置100は、アンテナ101と、RF-LSI102と、DBB-LSI103とで構成される。また、RF-LSI102は、無線送信部121と、無線受信部122と、RF-LSIシリアル通信制御部123と、を具備する。また、DBB-LSI103は、DBB-LSIシリアル通信制御部131と、DBB信号処理部132と、を具備する。
図1に示す無線通信装置100のRF-LSI102において、無線送信部121及び無線受信部122は、RF-LSI102が生成した高周波信号を用いてパケット(送信データパケット及び受信データパケット)の送受信処理を行う。具体的には、無線送信部121は、RF-LSIシリアル通信制御部123(後述するRF-LSI送信FIFO(First-In First-Out)1231)から入力される送信データパケットに対して直交変調及び周波数変換等の無線送信処理(D/A変換等)を行い、無線送信処理後の信号をアンテナ101から送信する。
無線受信部122は、アンテナ101を介して受信した信号に対して周波数変換及び直交復調等の無線受信処理(A/D変換等)を行い、無線受信処理後の信号(受信信号)をRF-LSIシリアル通信制御部123(後述するRF-LSI受信FIFO1232)に出力する。
RF-LSIシリアル通信制御部123は、無線通信装置100が用いる通信方式(ここでは、LTE通信又はWCDMA通信)に基づいて、DBB-LSI103との間の送信データパケットのシリアル通信を制御する。具体的には、RF-LSIシリアル通信制御部123のRF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、DBB-LSI103(後述するDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311)から送信される送信データパケットを受け取ると、送信データパケットをRF-LSI送信FIFO1231に出力する。このとき、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、無線通信装置100が用いる通信方式がLTE通信方式の場合には送信データパケットの再送処理を行い、WCDMA通信方式の場合には送信データパケットの再送処理を行わない。RF-LSI送信FIFO1231は、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233から入力される送信データパケットを保持する。そして、RF-LSI送信FIFO1231は、DBB-LSI103からの送信データパケットの入力が完了すると、送信データパケットを無線送信部121に出力する。
また、RF-LSIシリアル通信制御部123は、無線受信部122から入力される受信信号から受信データパケットを生成し、受信データパケットをDBB-LSI103に送信する。具体的には、RF-LSIシリアル通信制御部123のRF-LSI受信FIFO1232は、無線受信部122から入力される受信信号を一時的に保持するとともに、受信信号をRF-LSIシリアル通信プロトコル部1233に出力する。そして、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、RF-LSI受信FIFO1232から入力される受信信号から受信データパケットを生成し、生成した受信データパケットを、DBB-LSI103(後述するDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311)に送信する。また、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、無線通信装置100が用いる通信方式がLTE通信方式の場合には、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311からの再送要求に応じて受信データパケットを再送する。また、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、無線通信装置100が用いる通信方式がWCDMA通信方式の場合には、再送処理を行わず、少なくとも2つ以上の同一の受信データパケットをDBB-LSI103に送信する。
一方、無線通信装置100のDBB-LSI103において、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、無線通信装置100が用いる通信方式(ここでは、LTE通信又はWCDMA通信)に基づいて、RF-LSI102との間の受信データパケットのシリアル通信を制御する。具体的には、DBB-LSIシリアル通信制御部131のDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、受信した受信データパケットをDBB-LSI受信FIFO1312に出力する。このとき、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、無線通信装置100が用いる通信方式がLTE通信の場合には受信データパケットの再送処理を行い、WCDMA通信方式の場合には受信データパケットの再送処理を行わない。DBB-LSI受信FIFO1312は、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311から入力される受信データパケットを保持する。そして、DBB-LSI受信FIFO1312は、RF-LSI102からの受信データパケットの入力が完了すると、受信データパケットをDBB信号処理部132に出力する。
また、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、DBB信号処理部132から入力される送信データパケットをRF-LSI102に出力する。具体的には、DBB-LSIシリアル通信制御部131のDBB-LSI送信FIFO1313は、DBB信号処理部132から入力される送信データパケットを一時的に保持するとともに、送信データパケットをDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311に出力する。そして、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、送信データパケットを、RF-LSI102(RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233)に送信する。また、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、無線通信装置100が用いる通信方式がLTE通信方式の場合には、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233からの再送要求に応じて送信データパケットを再送する。また、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、無線通信装置100が用いる通信方式がWCDMA通信方式の場合には、再送処理を行わず、少なくとも2つ以上の同一の送信データパケットをRF-LSI102に送信する。
DBB信号処理部132は、送信するデータに対して変調処理を行い、変調後のデータを通信用信号である送信データパケットとして、DBB-LSIシリアル通信制御部131に出力する。また、DBB信号処理部132は、DBB-LSIシリアル通信制御部131を介してRF-LSI102から受信した受信データパケットに対して復号処理を行い、受信データを得る。
次に、本実施の形態に係る無線通信装置100におけるRF-LSI102とDBB-LSI103との間のシリアル通信の制御処理の詳細について説明する。なお、ここでは、一例として、受信データパケットの受信処理について説明する。つまり、受信データパケットがRF-LSI102からDBB-LSI103へ送信される場合について説明する。
まず、無線通信装置100がLTE通信において20MHzの最大帯域幅で信号を受信する場合(例えば、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)通信の場合)の動作について説明する。
RF-LSI102のRF-LSIシリアル通信制御部123内のRF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、図2に示すように、受信データパケットをDBB-LSI103のDBB-LSIシリアル通信制御部131内のDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311へ送信する際、パケットに番号付けを行う。よって、例えば、図2に示す受信パケットライン202では、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、番号付けされたパケット#1,#2,#3,…をDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311に送信する。
DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、受け取った受信データパケットの番号を確認し、パケットの再送要求を制御する。例えば、図2に示す受信パケットライン202のように、番号が2番のパケット#2にエラーが発生した場合について説明する。この場合、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、パケット#2を受け取っていないのに対して、番号が3番のパケット#3を受け取った場合、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233に対して、パケット#2の再送を要求する。図2では、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、パケット#2に対するNACKを示す“#2nack”をRF-LSIシリアル通信プロトコル部1233へフィードバックする。
RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、図2に示す“#2nack”を受け取ると、パケット#2をDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311に再送する。
このとき、DBB-LSI103では、再送が発生した場合にデータを連続的に処理することができなくなると復号処理を停止及び再開する制御が必要となり、処理が複雑になるので回路の停止等の問題が出てくる可能性がある。そこで、DBB-LSI103では、DBB-LSI受信FIFO1312は、受信データパケットから取り出した受信データを、再送が完了するまでの間保持し、再送完了後、DBB信号処理部132へ受信データを出力する。この動作により、DBB信号処理部132は、連続的に受信データを復号することが可能となる。
また、無線通信装置100では、RF-LSI102とDBB-LSI103との間のシリアル通信における伝送容量として、シリアル通信のエラーレートに対して再送するパケット量を含めた伝送容量を設定すればよい。これにより、無線通信装置100では、消費電流の増加を最小限に抑えて、通信品質を劣化させること無くシリアル通信を行うことが可能となる。
次に、無線通信装置100がWCDMA通信において信号を受信する場合の動作について説明する。
RF-LSI102のRF-LSIシリアル通信制御部123内のRF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、図3に示すように、受信データパケットをDBB-LSI103のDBB-LSIシリアル通信制御部131内のDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311へ送信する際、パケットに番号付けを行う。ただし、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、受信データパケットを複製(duplicate。2重化)し、少なくとも2つ以上の同一の受信データパケットをDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311へ送信する。2つ以上の同一の受信データパケットには、例えば、サブ番号を付けることで区別する。よって、例えば、図3に示す受信パケットライン302では、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233は、番号付けされたパケット#1−1,#1−2,#2−1,#2−2,#3−1,#3−2,…をDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311に送信する。
DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、受け取った受信データパケットの番号を確認し、受信した連続する受信データパケットをDBB-LSI受信FIFO1312に出力する。つまり、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、WCDMA通信時には、LTE通信時と異なり、パケットの再送制御を行わない。
例えば、図2に示す受信パケットライン302のように、パケット#2−1にエラーが発生した場合について説明する。この場合、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、パケット#2−1を受け取っていないものの、パケット#2−1と同一のパケット#2−2を正常に受信している。そこで、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、パケット#2−2を受信し、後段のDBB-LSI受信FIFO1312に出力する。
また、受信データパケットにエラーが発生しなかった場合には、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、2つの同一の受信データパケット(例えば、図3に示すパケット#1−1及びパケット#1−2、又は、パケット#3−1及びパケット#3−2)のうちいずれか一方のパケットデータのみを後段のDBB-LSI受信FIFO1312に出力し、他方のパケットデータを破棄する。
ここで、無線通信システムに設定されるエラーレートの観点から、連続する2つのパケットデータでパケットエラーが発生する確率は低い。すなわち、図3に示すパケット#2−1及びパケット#2−2の双方でパケットエラーが発生する確率は低い。つまり、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、2つの同一の受信データパケットのいずれか一方にエラーが発生した場合でも、他方の受信データパケットを受信できる可能性は高い。
これにより、WCDMA通信時では、パケットの再送制御を行わなくても、通信品質を劣化させること無くシリアル通信を行うことが可能となる。
また、DBB-LSI受信FIFO1312は、WCDMA通信時にはパケットの再送処理が無いので、再送時間に応じてデータを保持する必要がなくなり、DBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311からパケットが入力され次第、DBB信号処理部132へ受信データを出力することが可能となる。つまり、無線通信装置100では、WCDMA通信時にはFIFOでのデータの待ち(ウェイト)が不要となるので、シリアル通信による処理遅延を削減することができる。
また、例えば、5MHz帯域幅を用いるWCDMA通信時のトラフィック量は、20MHz帯域幅(最大帯域幅)を用いるLTE通信時のトラフィック量と比較して約1/4のトラフィック量で済む。換言すると、20MHz帯域幅(最大帯域幅)を用いるLTE通信時のトラフィック量は、5MHz帯域幅を用いるWCDMA通信時のトラフィック量の約4倍となる。すなわち、無線通信装置100は、LTE通信時の20MHz帯域幅までの伝送レートに対応しているので、WCDMA通信時に5MHz帯域幅のデータを複製(duplicate)しても(トラフィック量が約2倍になっても)問題ない伝送レートになるので、消費電流の増加も抑えることができる。
なお、図2及び図3では、無線通信装置100での受信動作について説明したが、無線通信装置100での送信動作、つまり、送信データパケットがDBB-LSI103からRF-LSI102へ送信される場合についても同様の動作を行うことができる。
次に、無線通信装置100における処理の流れについて説明する。図4は、無線通信装置100における処理の流れを示す図である。
図4において、ステップ(以下、「ST」という)101では、無線通信装置100は、無線通信装置100の電源が入った時点でアイドル(Idle)状態となる。ST102では、無線通信装置100は、通信を開始する。
ST103では、無線通信装置100は、ST102で開始される通信の通信方式(ここでは、LTE通信及びWCDMA通信)の判別を行う。
ST102で開始される通信の通信方式がLTE通信方式の場合(ST103:LTE)、ST104では、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、RF-LSI102とDBB-LSI103との間のシリアル通信において再送処理を行う(再送処理:ON)。ST105では、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、受信FIFO(RF-LSI受信FIFO1232及びDBB-LSI受信FIFO1312)でデータを一定時間保持する。つまり、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、LTE通信時には、WCDMA通信時と比較して、受信FIFOでの再送処理による遅延時間が大きく設定される。
一方、ST102で開始される通信の通信方式がWCDMA通信方式の場合(ST103:WCDMA)、ST106では、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、RF-LSI102とDBB-LSI103との間のシリアル通信において再送処理を行わず(再送処理:OFF)、パケットを複製(duplicate)してシリアル通信を行う。ST107では、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、受信FIFO(RF-LSI受信FIFO1232及びDBB-LSI受信FIFO1312)でデータを保持せずに後段の構成部(無線送信部121又はDBB信号処理部132)へデータを出力する。つまり、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、WCDMA通信時には、LTE通信時と比較して、受信FIFOでの再送処理による遅延時間が小さく設定される。
ST108では、無線通信装置100は、通信を終了し、ST101のアイドル状態に戻る。
このように、本実施の形態では、無線通信装置は、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信において、WCDMA通信時とLTE通信時とで、再送処理の有無を切り替える。つまり、無線通信装置では、LTE通信時には再送処理を行うことで通信品質を劣化させずに通信することができ、WCDMA通信時には再送処理を行わずに同一データを複数伝送することで、再送処理による遅延時間の増加を抑えつつ、通信品質を劣化させずに通信することができる。すなわち、無線通信装置では、LTE通信における最大帯域幅20MHzでの通信、及び、WCDMA通信において要求される低遅延での通信の双方を実現することができる。よって、本実施の形態によれば、LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード通信を行う無線通信装置において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信におけるWCDMA通信時の遅延時間増加を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、RF-LSIとDBB-LSIとの間で、WCDMA通信時に複数の同一のパケットを連続で送受信する場合について説明した。しかし、本実施の形態では、WCDMA通信時に複数の同一のパケットを連続で送信する場合に限らず、不連続に送受信する場合でも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、RF-LSIとDBB-LSIとの間でのパケットの再送処理としてパケットの番号付けを用いた処理方法について説明した。しかし、本実施の形態では、パケットの番号付けを用いた処理方法に限らず、例えば、誤り検出手段を使った再送処理を行った場合でも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態において、実施の形態1と異なる点についてのみ詳細に説明する。
具体的には、本実施の形態に係る無線通信装置100(図1)において、RF-LSIシリアル通信制御部123、及び、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、WCDMA時に、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信において、複数の同一のパケットを受け取る際、複数の同一のパケットのうち最後に受信されるパケットの受信タイミングで後段の構成部(無線送信部121又はDBB信号処理部132)へデータを出力する。
例えば、無線通信装置100がWCDMA通信において信号を受信する場合の動作(図3)について説明する。
この場合、DBB-LSIシリアル通信制御部131のDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233から2つの同一のパケット#1−1及びパケット#1−2を受信した場合、2つのパケットのうち最後に受け取ったパケット#1−2の受信タイミングで、パケット#1−2をDBB信号処理部132へ出力する。図3に示すパケット#3−1及びパケット#3−2についても同様である。
また、2つの同一のパケット#2−1及びパケット#2−2のうち、パケット#2−2でエラーが発生した場合(図示せず)、DBB-LSIシリアル通信制御部131のDBB-LSIシリアル通信プロトコル部1311は、RF-LSIシリアル通信プロトコル部1233から受信するパケット#2−1(エラー無し)を、パケット#2−1及びパケット#2−2のうち、本来最後に受け取るはずであったパケット#2−2の受信タイミングでDBB信号処理部132へ出力する。
つまり、2つの同一のパケットのうち一方でエラーが発生した場合でも、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、実施の形態1と同様にして、他方のパケット(エラー無しのパケット)をDBB信号処理部132へ出力する。ただし、DBB-LSIシリアル通信制御部131は、そのエラー無しのパケットを、2つの同一のパケットのうち最後に受け取るパケットの受信タイミングで、DBB信号処理部132へ出力する。つまり、図3では、DBB信号処理部132には、2つの同一のパケットのうち最後に受信するパケットの受信タイミングで、各受信データパケットが常に入力される。
よって、DBB信号処理部132は、無線通信装置100がWCDMA通信方式を用いる場合には、2つ以上の同一のパケットのうちDBB-LSI103で最後に受信されるパケットの受信タイミングで、2つ以上の同一のパケットのうちいずれか1つのパケットを復調する。ここで、DBB-LSI103では、受信した信号に対して一定のタイミングで復調処理(WCDMAでは逆拡散処理等)を行う。しかしながら、信号の遅延時間が変化するとDBB-LSI103では所望のタイミングで復調処理を行うことができなくなり、回線推定精度の劣化が生じる。これに対して、上記処理を行うことにより、DBB信号処理部132では、RF-LSI102で受信した受信信号の遅延時間は常に一定に見えることとなり、常に所望のタイミングで復調処理を行うことができるため、回線推定の劣化等が小さくなり、通信性能の向上を図ることが可能となる。
このようにして、本発明によれば、実施の形態1と同様、LTE通信及びWCDMA通信を含むマルチモード通信を行う無線通信装置において、RF-LSIとDBB-LSIとの間のシリアル通信におけるWCDMA通信時の遅延時間増加を抑えることができる。更に、本実施の形態によれば、無線通信装置での受信処理において、DBB復調処理を行うDBB信号処理部に入力される受信データパケットの入力タイミングを一定にすることで、実施の形態1と比較して、WCDMA通信時の通信性能を向上させることが可能となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、RF-LSIはRFICと称され、DBB-LSIはDBBICと称されることもある。
本発明は、RF-LSIとDBB-LSIとの間でシリアル通信を行う携帯無線端末等に有用である。
100 無線通信装置
101 アンテナ
102 RF-LSI
103 DBB-LSI
121 無線送信部
122 無線受信部
123 RF-LSIシリアル通信制御部
1231 RF-LSI送信FIFO
1232 RF-LSI受信FIFO
1233 RF-LSIシリアル通信プロトコル部
131 DBB-LSIシリアル通信制御部
132 DBB信号処理部
1311 DBB-LSIシリアル通信プロトコル部
1312 DBB-LSI受信FIFO
1313 DBB-LSI送信FIFO

Claims (4)

  1. 少なくとも、送信電力制御を行う第1の通信方式、及び、前記第1の通信方式よりも高速の第2の通信方式に対応する無線通信用LSIであって、高周波回路LSIと信号処理用LSIとの間をシリアルインタフェースで接続された前記無線通信用LSIを有する無線通信装置であって、
    前記高周波回路LSIが生成した高周波信号を用いてパケットの送受信を行う送受信手段と、
    前記無線通信装置が用いる通信方式に基づいて、前記高周波回路LSIと前記信号処理用LSIとの間での前記シリアルインタフェースによる前記パケットの通信を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記第1の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行わず、前記第2の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行う、
    無線通信装置。
  2. 前記制御手段は、更に、前記第1の通信方式を用いる場合に、前記高周波回路LSIと前記信号処理用LSIとの間で少なくとも2つ以上の同一のパケットを送受信し、
    前記信号処理用LSIは、前記2つ以上の同一のパケットのうちいずれか1つのパケットに対して変復調処理を行う、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記信号処理用LSIは、前記第1の通信方式を用いる場合に、前記2つ以上の同一のパケットのうち前記信号処理用LSIで最後に受信されるパケットの受信タイミングで、前記2つ以上の同一のパケットのうちいずれか1つのパケットを復調する、
    請求項2記載の無線通信装置。
  4. 少なくとも、送信電力制御を行う第1の通信方式、及び、前記第1の通信方式よりも高速の第2の通信方式に対応する無線通信用LSIであって、高周波回路LSIと信号処理用LSIとの間をシリアルインタフェースで接続された前記無線通信用LSIを有する無線通信装置におけるパケット通信制御方法であって、
    前記高周波回路LSIが生成した高周波信号を用いてパケットの送受信を行う送受信ステップと、
    前記無線通信装置が用いる通信方式に基づいて、前記高周波回路LSIと前記信号処理用LSIとの間での前記シリアルインタフェースによる前記パケットの通信を制御する制御ステップと、を具備し、
    前記制御ステップは、前記第1の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行わず、前記第2の通信方式を用いる場合に前記パケットの再送処理を行う、
    パケット通信制御方法。
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