JP2928202B2 - Isdn加入者収容装置のトラヒック制御方式 - Google Patents

Isdn加入者収容装置のトラヒック制御方式

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JP2928202B2
JP2928202B2 JP9158329A JP15832997A JP2928202B2 JP 2928202 B2 JP2928202 B2 JP 2928202B2 JP 9158329 A JP9158329 A JP 9158329A JP 15832997 A JP15832997 A JP 15832997A JP 2928202 B2 JP2928202 B2 JP 2928202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−Tが定め
る勧告中の加入者網間インタフェース(Q921,Q9
81)およびTTCが定める勧告中の加入者網間インタ
フェース(JT−Q921,JT−Q921−b,JT
−Q931,JT−Q931−b)に準拠したISDN
加入者収容装置に関し、特に高トラヒックによる輻輳時
のトラヒック制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のISDN加入者収容装置
におけるトラヒック制御方法では、システム内の輻輳状
態を防止するため、例えば、特開平3−201854号
公報に記載のように、端末から受信した回線呼メッセー
ジを、LAYER2の終端処理を行うプロセッサに入る
前に破棄していた。従って、LAYER2の終端処理が
されていないために、LAYER2レベルでの再送が発
生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトラヒ
ック制御方法技術においては、LAYER2の終端処理
を行わずに回線呼メッセージを破棄してしまうことか
ら、LAYER2のリンクが切断される可能性があり、
その場合リンク再設定することにより、LAYER2終
端装置に余計な負担をかけ、より一層、輻輳状態を促進
させてしまう場合がある。
【0004】本発明の目的は、システム内の輻輳、ある
いは、それに起因する不完了呼の多発をなくすことがで
きるISDN加入者収容装置におけるトラヒック制御方
式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ISDN加入
者を収容するLAYER2終端装置と、さらに、そのL
AYER2終端装置を収容するLAYER3終端装置を
備えたISDN加入者収容装置のトラヒック制御方式に
おいて、LAYER2終端装置が、受信した回線呼メッ
セージを、ある一定時間内に何メッセージ受信している
かをカウントし、前記ある一定時間内にあるしきい値を
越えるメッセージを受信したときから、前記ある一定時
間が満了するまでを輻輳状態と判断する輻輳判定手段
と、前記輻輳状態中に、ISDN加入者から回線呼メッ
セージを受信した場合に、受信した回線呼メッセージが
破棄すべきメッセージかどうか判別するメッセージ種別
判別手段と、前記回線呼メッセージが、前記メッセージ
種別判別手段により破棄すべきメッセージと判定された
場合は、メッセージを破棄するメッセージ破棄手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】本発明は、ITU−TのQ931、または
TTCのJT−Q931で規定されるSETUP(発
呼)メッセージ、あるいはTTCのJT−Q931−b
で規定されるSETUP(発呼)、REGISTER
(位置登録)メッセージを、LAYER2の終端処理を
行わずに破棄するのではなく、LAYER2の終端処理
を行ったあとに、輻輳状態であると判断した場合にLA
YER3終端装置に送信せずにLAYER2終端装置内
で破棄するものである。
【0007】より具体的には、LAYER2終端装置内
に、ISDN端末から送られてくる回線呼メッセージを
カウントし、輻輳状態かを判断する輻輳判定手段と、回
線呼メッセージがSETUP(発呼)またはREGIS
TER(位置登録)かを判別するメッセージ種別判別手
段と、そのメッセージを破棄するメッセージ破棄手段と
を有している。
【0008】LAYER2終端装置は、ISDN端末か
ら送られてくる回線呼メッセージに対し、輻輳状態に関
係なくLAYER2の終端処理を行う。この受信した回
線呼メッセージを輻輳判定手段がカウントし、ある一定
時間内に回線呼メッセージがある一定のしきい値を越え
た場合、輻輳状態と判断し、以後受信した回線呼メッセ
ージがSETUP(発呼)またはREGISTER(位
置登録)かをメッセージ種別判別手段が判別し、SET
UP(発呼)またはREGISTER(位置登録)であ
った場合は、メッセージ破棄手段により、SETUP
(発呼)、REGISTER(位置登線)メッセージを
破棄する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態を示すブロッ
ク図である。図中、1はISDN端末であり、2はNT
(網終端装置)であり、3はISDN加入者収容装置の
うちLAYER2を終端する装置であり、4はISDN
加入者収容装置のうちLAYER3を終端する装置であ
る。
【0011】LAYER2終端装置3は、輻輳判定手段
31と、メッセージ種別判別手段32と、メッセージ破
棄手段33とを備えている。LAYER2終端装置3
は、ISDN端末1からNT(網終端装置)2を経由し
て送られてくる回線呼メッセージに対して、LAYER
2の終端処理を行う。
【0012】LAYER2終端装置3が備える輻輳判定
手段31は、受信した回線呼メッセージを、ある一定時
間内に何メッセージ受信しているかをカウントし、その
ある一定時間内にあるしきい値を越えるメッセージを受
信したときから、そのある一定時間が満了するまでを輻
輳状態と判断する。
【0013】この輻輳状態中に、ISDN端末1から回
線呼メッセージを受信した場合は、メッセージ種別判別
手段32により、受信した回線呼メッセージが破棄すべ
きメッセージかどうか判別される。この回線呼メッセー
ジが、メッセージ種別判別手段32により破棄すべきで
ないメッセージと判定された場合は、LAYER3終端
装置4に送られる。逆に、メッセージ種別判別手段32
により破棄すべきメッセージと判定された場合は、メッ
セージ破棄手段33によりメッセージは破棄される。
【0014】本発明の実施の形態の動作について、図1
および図2を参照して詳細に説明する。図2は、図1中
のLAYER2終端装置3が備えるソフトウェアの動き
をフローチャートにしたものである。
【0015】ISDN端末1から回線呼メッセージを受
信する(ステップ100)と、まず輻輳規制が必要かを
判断する(ステップ101)。ステップ101により、
規制が不要であると判断した場合は、回線呼メッセージ
はLAYER3終端装置4に送信される(ステップ10
4)。逆に、ステップ101により、規制が必要である
と判断した場合は、回線呼メッセージが破棄すべきか判
別する(ステップ102)。
【0016】ステップ102により、回線呼メッセージ
が、破棄すべきでないと判断した場合、LAYER3終
端装置4にこのメッセージを送信する(ステップ10
4)。逆に、ステップ102により、回線呼メッセージ
が、破棄すべきであると判断した場合、このメッセージ
を破棄する(ステップ103)。
【0017】次に、本発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。
【0018】図1において、輻輳判定手段31では、輻
輳判定のためのしきい値として20メッセージ毎秒とい
う情報を有し、メッセージ種別判別手段32は、メッセ
ージ破棄可能な種別の情報を有する。メッセージ破棄可
能な種別は、SETUP(発呼)メッセージまたはRE
GISTER(位置登録)メッセージである。
【0019】この場合、例えば500msの間にISD
N端末1から回線呼メッセージを20メッセージ受信す
る(ステップ100)と、そこで輻輳状態であると判断
し、残りの500ms間を輻輳状態とする(ステップ1
01)。このため、ステップ101では、この残りの5
00ms間は、輻輳規制が必要と判断され、ステップ1
02により、ISDN端末1から受信した回線呼メッセ
ージのメッセージ種別が、SETUP(発呼)またはR
EGISTER(位置登線)かを判別される。メッセー
ジ種別が、SETUP(発呼)またはREGISTER
(位置登録)の場合は、ステップ103によりメッセー
ジを破棄する。それ以外のメッセージは、ステップ10
4により、LAYER3終端装置4に送信する。
【0020】なお、図1では、簡単な構成を示すため、
LAYER3終端装置4には1つのLAYER2終端装
置3が接続され、1つのLAYER2終端装置3には、
1つのISDN端末1およびNT(網終端装置)2しか
接続されていないが、図3に示すように、LAYER2
終端装置3およびISDN端末1の接続数には、特に制
限はない。
【0021】また、ISDN端末1ではなく、PHS
(簡易型携帯電話システム)で使用されるCS(基地
局)5が接続されることもある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、LAYE
R2終端装置内でLAYER2終端処理を行ってから破
棄するため、LAYER2レベルでの再送や、LAYE
R2のリンク切断が発生しないことと、LAYER3終
端装置に送信する前に破棄するため、LAYER2レベ
ルの余計な処理を発生させないという効果を有する。こ
れにより、輻輳時のLAYER2終端装置およびLAY
ER3終端装置の負担が軽くなり、輻輳状態の緩和、お
よびLAYER2終端装置、LAYER3終端装置の処
理能力の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の他の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ISDN端末 2 NT(網終端装置) 3 LAYER2終端装置 4 LAYER3終端装置 5 CS(基地局) 31 輻輳判定手段 32 メッセージ種別判別手段 33 メッセージ破棄手段 100〜104 処理ステップ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ISDN加入者を収容するLAYER2終
    端装置と、さらに、そのLAYER2終端装置を収容す
    るLAYER3終端装置を備えたISDN加入者収容装
    置のトラヒック制御方式において、 LAYER2終端装置が、 受信した回線呼メッセージを、ある一定時間内に何メッ
    セージ受信しているかをカウントし、前記ある一定時間
    内にあるしきい値を越えるメッセージを受信したときか
    ら、前記ある一定時間が満了するまでを輻輳状態と判断
    する輻輳判定手段と、 前記輻輳状態中に、ISDN加入者から回線呼メッセー
    ジを受信した場合に、受信した回線呼メッセージが破棄
    すべきメッセージかどうか判別するメッセージ種別判別
    手段と、 前記回線呼メッセージが、前記メッセージ種別判別手段
    により破棄すべきメッセージと判定された場合は、メッ
    セージを破棄するメッセージ破棄手段と、を備えること
    を特徴とするISDN加入者収容装置のトラヒック制御
    方法。
  2. 【請求項2】前記LAYER2終端装置が、前記ISD
    N加入者に代えてPHSで使用される基地局を収容する
    ことを特徴とする請求項1記載のISDN加入者収容装
    置のトラヒック制御方法。
  3. 【請求項3】前記メッセージ種別判別手段が、メッセー
    ジ破棄可能な種別の情報としてSETUPメッセージま
    たはREGISTERメッセージを有することを特徴と
    する請求項1または2記載のISDN加入者収容装置の
    トラヒック制御方式。
  4. 【請求項4】ISDN加入者を収容するLAYER2終
    端装置と、さらに、そのLAYER2終端装置を収容す
    るLAYER3終端装置を備えたISDN加入者収容装
    置のトラヒック制御方法において、 受信した回線呼メッセージをLAYER2終端装置がL
    AYER2の終端処理を行い、LAYER2終端装置内
    で輻輳制御が必要か判断し、この受信した回線呼メッセ
    ージのメッセージ種別を判別し、回線呼メッセージをL
    AYER3終端装置に送信せずに破棄することを特徴と
    するISDN加入者収容装置のトラヒック制御方法。
  5. 【請求項5】前記LAYER2終端装置が、ISDN加
    入者に代えてPHSで使用される基地局を収容すること
    を特徴とする請求項4記載のISDN加入者収容装置の
    トラヒック制御方法。
  6. 【請求項6】前記LAYER2終端装置が破棄するメッ
    セージの種別をSETUPメッセージまたはREGIS
    TERメッセージとすることを特徴とする請求項4また
    は5記載のISDN加入者収容装置のトラヒック制御方
    法。
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