JPH0710825A - アミノ酸アミド誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

アミノ酸アミド誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JPH0710825A
JPH0710825A JP11434594A JP11434594A JPH0710825A JP H0710825 A JPH0710825 A JP H0710825A JP 11434594 A JP11434594 A JP 11434594A JP 11434594 A JP11434594 A JP 11434594A JP H0710825 A JPH0710825 A JP H0710825A
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和彦 杉山
Norihisa Yonekura
範久 米倉
Mitsuyoshi Sakai
潤悦 境
Yoshiyuki Kojima
芳幸 小嶋
Shigeru Hayashi
茂 林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 【化1】 {式中、Rは低級アルキル基(該基は、同一または相
異なるハロゲン原子により1ヶ所以上置換されていても
よい。)を示し、Rはエチル基を示し、Rは水素原
子を示し、Rは水素原子を示し、R、R及びR
は同一もしくは相異なり、水素原子または低級アルキル
基を示し、Rは水素原子を示し、Z及びZは同一
もしくは相異なり、酸素原子または硫黄原子を示し、Z
は酸素原子、硫黄原子を示し、Qはフェニル基を示
し、mは0〜2の整数を示し、nは0または1を示
す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体及びこれを有効
成分として含有する農園芸用殺菌剤である。 【効果】作物に悪影響を及ぼすことなく、植物病害特に
べと病及び疫病に対して高い防除効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未記載の新規化合
物であるアミノ酸アミド誘導体及びこれを有効成分とし
て含有する農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでアミノ酸アミド誘導体として
は、特開昭56−8352号公報明細書、特開昭62−
89696号公報明細書において医薬合成中間体として
開示されているが、有用性については知られていない。
一方、アミノ酸アミド誘導体が有害生物防除剤として有
用であることは、特開平3−5451号公報明細書、特
開平3−153657号公報明細書、特開平4−230
652号公報明細書、特開平4−230653号公報明
細書、特開平4−283554号公報明細書、特開平4
−308507号公報明細書、特開平4−338372
号公報明細書において開示されている。しかしながら、
これらの公報明細書に記載された化合物は、本発明化合
物のアミノ酸アミド誘導体とは異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規かつ優
れた殺菌活性を有するアミノ酸アミド誘導体を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノ酸
アミド誘導体について種々合成し、その生理活性につい
て検討したところ、本発明化合物が幅広い殺菌スペクト
ラムを有し、特にキュウリべと病、ブドウべと病、トマ
ト疫病に対し極めて優れた殺菌活性を有するとともに有
用作物に対してなんら害を及ぼさないことを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は一般式〔I〕
【0006】
【化9】 {式中、Rは低級アルキル基(該基は、同一または相
異なるハロゲン原子、アルコキシ基またはシアノ基によ
り1ヶ所以上置換されていてもよい。)、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基(該基は、
メチル基またはハロゲン原子により1ヶ所以上置換され
ていてもよい。)、シクロアルキルアルキル基、シクロ
アルケニル基、アルキレンオキシド基、アラルキル基
(該基は、同一または相異なるメチル基、シアノ基また
はニトロ基により1ヶ所以上置換されていてもよ
い。)、フェニル基[該基は、同一または相異なるハロ
ゲン原子、低級アルキル基(該基は、同一または相異な
るハロゲン原子により置換されてもよい。)、低級アル
コキシ基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子に
より置換されてもよい。)、シアノ基またはニトロ基で
1ヶ所以上置換されていてもよい。]または複素環を示
し、Rはエチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、フェニル基
(該基は、ハロゲン原子により1ヶ所以上置換されてい
てもよい。)を示し、Rは水素原子または低級アルキ
ル基を示し、Rは水素原子、低級アルキル基またはシ
アノ基を示し、R、R及びRは同一もしくは相異
なり、水素原子または低級アルキル基を示し、Rは水
素原子、低級アルキル基、アラルキル基、フェニル基、
アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示し、Z
びZは同一もしくは相異なり、酸素原子または硫黄原
子を示し、Zは酸素原子、硫黄原子、基N−R
10(R10は水素原子、メチル基、メチルカルボニル
基、フェニルカルボニル基、メトキシカルボニル基また
はメトキシメチル基を示す。)、スルフィニル基、スル
ホニル基、基COO、基 CONR11(R11は水素
原子または低級アルキル基を示す。)を示し、Qはフェ
ニル基[該基は、同一または相異なるハロゲン原子、低
級アルキル基(該基は、同一または相異なるハロゲン原
子により1ヶ所以上置換されていてもよい。)、低級ア
ルコキシ基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子
により置換されていてもよい。)、シアノ基、ニトロ
基、低級アルコキシカルボニル基、メチルスルホニル
基、メチルスルフィニル基、メチルチオ基(該基は、ハ
ロゲン原子により置換されていてもよい。)、ジメチル
アミノ基、フェニルスルホニル基、アシル基またはフェ
ニル基により1ヶ所以上置換されていてもよい。]、ア
ルキレンオキシド基、複素環(該基は、ハロゲン原子、
アルキル基、トリフルオロメチル基またはニトロ基によ
り置換されていてもよい。)または縮合複素環(該基
は、ハロゲン原子またはニトロ基により置換されていて
もよい。)を示し、mは0〜2の整数を示し、nは0ま
たは1を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体及び
これを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤である。
【0007】尚、本明細書において用いられる用語の定
義を以下に示す。
【0008】低級アルキル基とは、炭素数が1〜6の直
鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、具体的には、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、
2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、2,2−ジ
メチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−
エチルプロピル基、n−ヘキシル基等を例示することが
できる。
【0009】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。
【0010】低級アルケニル基とは、炭素数が2〜6の
直鎖または分岐鎖のアルケニル基を示し、具体的には、
ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソ
プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基、1−メチル−1−プロペニル基、2−メチ
ルプロペニル基、1−エチルビニル基等を例示すること
ができる。
【0011】低級アルキニル基とは、炭素数が2〜6の
直鎖または分岐鎖のアルキニル基を示し、具体的には、
エチニル、プロピニル、ブチニル、1−メチル−2−プ
ロピニル基等を例示することができる。
【0012】シクロアルキル基とは、炭素数3〜8のシ
クロアルキル基を示し、具体的には、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等を例示することができる。
【0013】シクロアルケニル基とは、炭素数4〜8の
シクロアルケニル基を示し、具体的には、シクロブテニ
ル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シク
ロヘプチニル基等を例示することができる。
【0014】アラルキル基とは、炭素数7〜8のアラル
キル基を示し、具体的には、ベンジル基、フェネチル基
等を例示することができる。
【0015】アルキレンオキシド基とは、炭素数2〜6
のアルキレンオキシド基を示し、具体的には、オキシラ
ニル基、オキセタニル基、テトラヒドロフラニル基、テ
トラヒドロピラニル基等を例示することができる。
【0016】一般式〔I〕において、好ましい化合物と
しては、Rが炭素数2〜6の直鎖または分岐鎖アルキ
ル基、炭素数3の直鎖または分岐鎖アルケニル基、炭素
数5〜6のシクロアルキル基または置換されていてもよ
いフェニル基であり、Rがエチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基またはsec−ブチル基であり、R
が水素原子またはメチル基であり、Rが水素原子ま
たはメチル基であり、Rが水素原子またはメチル基で
あり、Rが水素原子またはメチル基であり、Qが置換
されていてもよいフェニル基であり、mが0または1の
整数であり、nが0であり、Z、Z及びZが酸素
原子または硫黄原子であって、アミノ酸がL体であるも
のをあげることができる。
【0017】一般式〔I〕で表される本発明化合物は、
分子内に2つ以上の不斉炭素原子を有するものもあり、
それらの化合物は、適切な方法で分割できる種々のジア
ステレオマー及びエナンチオマーから成り立っているこ
とから、純粋な個々のジアステレオマー及びエナンチオ
マー並びにそれらの混合物が本発明化合物に含まれる。
【0018】次に、一般式〔I〕で表される本発明化合
物の代表的な具体例を第1表〜第12表に示すが、これ
らに限られるものではない。なお、化合物番号は以後の
記載において参照される。
【0019】第1表〜第12表において化合物108、
433、456、459、460、461、462、4
64、467、470、471、472、475はアミ
ノ酸がDL体、化合物109はアミノ酸がD体、化合物
233、234、235、236、237、238、4
25、426、427は酸部分が(2S)−酪酸、その
他の化合物はアミノ酸がL体である。化合物(33、3
45、346)、化合物(107、116、117)、
化合物(135、395、396)、化合物(228、
414、415)、化合物(452、453、454)
はそれぞれ対応するジアステレオマ−混合物及び対応す
る個々のジアステレオマ−である。化合物(26、2
7)、化合物(45、356)、化合物(335、33
6)、化合物(397、401)、化合物(409、4
10)はそれぞれ対応するジアステレオマ−混合物及び
対応するどちらか一方のジアステレオマ−である。尚、
化合物108は4種の異性体の混合物であり、化合物4
33は2種の異性体の混合物である。化合物483〜5
01、504、505、510〜518、521、52
2はL−Val−DL−Ala、化合物502、50
3、508、509、519、525はL−Val−D
−Ala、化合物520はL−Val−L−Ala、化
合物506、523はL−Ile−D−Ala、化合物
526はL−Val−Gly、化合物507、524は
(2S)−ブチリル−D−Alaである。
【0020】本明細書における表中の次の表記はそれぞ
れ該当する基を表す。
【0021】C−i:イソプロピル基 C
−t:tert−ブチル基 C−s:sec−ブチル基 C−i:イ
ソブチル基
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】
【表7】
【0029】
【表8】
【0030】
【表9】
【0031】
【表10】
【0032】
【表11】
【0033】
【表12】
【0034】
【表13】
【0035】
【表14】
【0036】
【表15】
【0037】
【表16】
【0038】
【表17】
【0039】
【表18】
【0040】
【表19】
【0041】
【表20】
【0042】
【表21】
【0043】
【表22】
【0044】
【表23】
【0045】
【表24】
【0046】
【表25】
【0047】
【表26】
【0048】
【表27】
【0049】
【表28】
【0050】
【表29】
【0051】
【表30】
【0052】
【表31】
【0053】
【表32】
【0054】
【表33】
【0055】
【表34】
【0056】
【表35】
【0057】
【表36】
【0058】
【表37】
【0059】
【表38】
【0060】
【表39】
【0061】
【表40】
【0062】
【表41】
【0063】
【表42】
【0064】
【表43】
【0065】
【表44】
【0066】
【表45】
【0067】
【表46】
【0068】
【表47】
【0069】
【表48】
【0070】
【表49】
【0071】
【表50】
【0072】
【表51】
【0073】
【表52】
【0074】
【表53】
【0075】
【表54】
【0076】
【表55】
【0077】
【表56】
【0078】
【表57】
【0079】
【表58】
【0080】
【表59】
【0081】
【表60】
【0082】
【表61】
【0083】
【表62】
【0084】
【表63】
【0085】
【表64】
【0086】一般式〔I〕で示される本発明化合物は、
例えば以下に示す製造法に従って製造することができ
る。 製造法A
【0087】
【化10】 (式中、R、R、R、R、R、R、R
、Z、Z、Z、Q、m及びnは前記と同じ意
味を表す。) 本発明化合物〔I〕は、一般式〔IX〕で表されるアミ
ノ酸誘導体又はそのカルボキシル基が活性化された誘導
体を、必要ならば触媒及び/又は塩基の存在下に一般式
〔X〕で表されるアミン類と反応させることにより製造
することができる。
【0088】本反応において一般式〔IX〕で表される
アミノ酸誘導体のカルボキシル基が活性化された誘導体
としては、例えば酸塩化物等の酸ハロゲン化物、一般式
〔IX〕で表されるアミノ酸誘導体2分子が脱水縮合し
た酸無水物又は一般式〔IX〕で表されるアミノ酸誘導
体と他の酸やO−アルキル炭酸等とで構成される混合酸
無水物、p−ニトロフェニルエステル、2−テトラヒド
ロピラニルエステル、2−ピリジルエステル等の活性化
されたエステル類等があげられ、これらアミノ酸誘導体
のカルボキシル基が活性化された誘導体は公知の方法
〔例えばメトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー
(Methoden der Organische
n Chemie)、第15巻、第2号、2頁以後;ゲ
オルグ・チーメ・フェルラク・スツッツガルト(Geo
rg Thieme Verlag Stuttga
rt)(1974年);ヘミッシェ・ベリヒテ(Che
mische Berichte)、第38巻、605
頁(1905年);ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン
・ケミカル・ソサイエティ(Journal ofth
e American Chemical Soci
ety)、第74巻、676頁(1952年);ジャー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
(Journal of the American
Chemical Society)、第86巻、1
839頁(1964年)等に記載の方法〕に従い合成す
ることができる。
【0089】また、本反応はN,N’−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、2−ク
ロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド等の縮
合剤を用いて行うこともできる。
【0090】本反応は通常溶媒中で行われるが使用でき
る溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であればよく、
例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニト
リル類、更にはジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒類及びこ
れらから選択される溶媒を組み合わせた混合溶媒を用い
ることができる。
【0091】塩基としては、この型の反応に一般的に用
いられる全てを含む。例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウ
ム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類、
更にはトリエチルアミン、トリメチルアミン、ジメチル
アニリン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチ
ルピペリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)等の有機
塩基類等があげられ、好ましくはトリエチルアミン、ピ
リジン、N−メチルピペリジン等の第三級アミン類があ
げられる。
【0092】触媒としては、例えば4−ジメチルアミノ
ピリジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ジメチ
ルホルムアミド等があげられる。反応温度は−75℃〜
100℃の範囲、好ましくは−60℃〜40℃の範囲に
おいて行われる。反応時間は、通常1〜20時間で目的
を達せられる。
【0093】なお、原料となる化合物〔IX〕は一般的
に公知の方法(例えばメトーデン・デル・オルガニッシ
ェン・ヘミー(Methoden Der Orga
nischen Chemie)、第15巻、第2号、
2頁以後;ゲオルグ・チーメ・フェルラク・スツッツガ
ルト(Georg Thieme VerlagSt
uttgart)(1974年);ケミストリー・オブ
・ジ・アミノ・アシッズ(Chemistry of
the Amino Acids)、第2巻、891
頁;ジョン・ウイリー・アンド・サンズ、ニューヨーク
(JohnWiley & Sons, N.Y.)
(1964年);ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・
ケミカル・ソサイエティ(Journal of th
e American Chemical Socie
ty)、第79巻、4686頁(1957年)等に記載
の方法)で製造することができ、化合物〔X〕も様々な
製造方法が考えられるが例えば、特開昭63−1468
76号公報明細書記載、テトラヘドロン・レタ−ズ(T
etrahedron Letters)21頁、(1
973年);特開平5−271206号公報明細書記載
の方法に準じて製造することができる。
【0094】製造法B
【0095】
【化11】 {式中、R、R、R、R、R、R、R
、Z、Z、Z、Q、m及びnは前記と同じ意
味を表し、Yはハロゲン原子、4,6−ジメチルピリミ
ジニルチオ基、基ROC(O)O−または基−ON=
C(CN)Ph〔Phはフェニル基を示す。〕を表
す。} 本発明化合物〔I〕は、一般式〔XI〕で表される化合
物を必要ならば塩基の存在下に一般式〔XII〕で表さ
れるアミン類もしくはその塩酸塩等の無機酸塩またはト
シル酸塩等の有機酸塩と反応させることにより製造する
ことができる。
【0096】本反応は通常溶媒中で行われるが使用でき
る溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば良く、
例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニト
リル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒類、水及びこ
れらから選択される溶媒を組み合わせた混合溶媒を用い
ることができる。
【0097】塩基としては、この型の反応に一般的に用
いられる全てを含む。例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウ
ム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類、
更にはトリエチルアミン、トリメチルアミン、ジメチル
アニリン、N−メチルモルホリン、ピリジン、N−メチ
ルピペリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)等の有機
塩基類等があげられ、好ましくはトリエチルアミン、ピ
リジン、N−メチルピペリジン等の第三級アミン類があ
げられる。反応温度は−20℃〜100℃の範囲、好ま
しくは0℃〜40℃の範囲において行われる。反応時間
は、通常30分〜20時間で目的を達せられる。
【0098】なお原料となる化合物〔XII〕は新規物
質であり、例えば製造法Aの方法で合成された化合物
〔I〕のカルバミン酸エステル類を、アミノ酸のアミノ
保護基を除去する一般的に公知の方法、例えば接触還元
や液体フッ化水素、スルホン酸類、塩化水素、臭化水
素、ギ酸などの酸で処理することにより製造することが
できる。次に、一般式〔X〕および〔XII〕で示され
る本発明化合物の新規な中間体であるアミノ酸アミド誘
導体の合成例を参考例として記載する。
【0099】参考例1 2−(4−シアノフェノキシ)
−1−メチルエチルアミン(中間体番号1)の製造 4−シアノフェノキシアセトン66.5gをメタノール
1500mlに溶解し、酢酸アンモニウム293gおよ
びシアノ水素化ホウ素ナトリウム16.7gを加え、室
温で30時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮後、
濃塩酸で酸性にし、ジエチルエーテル500mlと水3
00mlを加えて抽出した。得られた水層を5%水酸化
ナトリウム水溶液でアルカリ性にし、ジエチルエーテル
1000mlで抽出後、水洗した。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧下にジエチルエーテルを留去し
た。得られた残渣から減圧蒸留により目的物13.0g
(収率19%)を得た。沸点:132℃/0.26mm
Hg
【0100】参考例2 2−(4−クロロ−2−メチル
フェノキシ)−1−メチルエチルアミン(中間体番号
2)の製造 (4−クロロ−2−メチルフェノキシ)アセトン31g
をメタノール700mlに溶解し、酢酸アンモニウム1
20gおよびシアノ水素化ホウ素ナトリウム9.8gを
加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で
濃縮後、濃塩酸180mlと水100mlを加え、1時
間撹拌しさらにジエチルエーテル300mlを加え抽出
した。得られた水層を5%水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性にし、酢酸エチル500mlで抽出後、水洗し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に
酢酸エチルを留去した。得られた油状物質より低沸点物
を除き目的物25g(収率81%)を得た。屈折率:
1.5360
【0101】参考例3 2−(4−クロロフェノキシ)
−1−メチルプロピルアミン(中間体番号3)の製造 3−(4−クロロフェノキシ)−2−ブタノン21gを
メタノール500mlに溶解し、酢酸アンモニウム82
gおよびシアノ水素化ホウ素ナトリウム6.7gを加
え、室温で20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃
縮後、濃塩酸180mlと水100mlを加え、ジエチ
エルエーテル300mlを加え抽出を行った。得られた
水層を5%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし、
酢酸エチル500mlで抽出後、水洗した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に酢酸エチルを留
去した。得られた油状物質より低沸点物を除き目的物1
8g(収率86%)を得た。屈折率:1.5360
【0102】参考例4 1−メチル−2−(2−メチル
フェノキシ)エチルアミン(中間体番号4)の製造 2−(2−メチルフェノキシ)アセトンオキシムO−メ
チルエーテル36gをジメトキシエタン150mlに溶
解し、室温で水素化ホウ素ナトリウム13gのジメトキ
シエタン500mlの懸濁液に滴下した。室温で15分
間撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体66g
のジメトキシエタン100mlを室温で滴下した。さら
に室温で30分間撹拌後、3時間加熱還流し、放冷後、
10%塩酸で酸性とした。ジメトキシエタン層を濃縮し
て水層と合わせ炭酸ナトリウムでアルカリ性とし、ジク
ロロメタンで抽出後、水洗した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣から減圧蒸留により目的物6.4g
(収率21%)を得た。沸点:65℃/0.08mmH
【0103】参考例5 2−(4−シアノフェノキシ)
−1−メチルエチルアミン(中間体番号1)の製造 60%水素化ナトリウム29.3gおよびN,N−ジメ
チルホルムアミド300mlの混合物に、氷冷下で2−
アミノ−1−プロパノ−ル50.0gを撹拌下滴下し
た。反応混合物を氷冷下30分間撹拌した後、この混合
物に氷冷下4−ブロモベンゾニトリル121.2gの
N,N−ジメチルホルムアミド溶液を撹拌下ゆっくりと
滴下した。この混合物を室温で20時間撹拌した。反応
終了後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出後、有機層
を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下に酢酸エチルを留去した。得られた残渣から減圧
蒸留により目的物48.0g(収率41%)を得た。沸
点:132℃/0.26mmHg
【0104】参考例6 (−)−2−(4−シアノフェ
ノキシ)−1−メチルエチルアミン(中間体番号5)の
製造 60%水素化ナトリウム14.0gおよびN,N−ジメ
チルホルムアミド200mlの混合物に、5℃から10
℃でR−(−)−2−アミノ−1−プロパノ−ル25.
0gを撹拌下滴下した。反応混合物を30分間撹拌した
後、この混合物に同温度で4−クロロベンゾニトリル4
5.0gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液を撹拌下
ゆっくりと滴下した。この混合物を室温下20時間撹拌
した。反応終了後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出
し、有機層を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣から減圧蒸留
により目的物33.0g(収率56%)を得た。沸点:
60〜66℃/0.08mmHg、[α] 20 −1
5.7°(C 1.0 CHOH)
【0105】参考例7 1−メチル−2−(2−ピリミ
ジルオキシ)エチルアミン(中間体番号6)の製造 60%水素化ナトリウム1.3gおよびN,N−ジメチ
ルホルムアミド30mlの混合物に、室温で2−アミノ
−1−プロパノ−ル2.0gを撹拌下滴下した。反応混
合物を30分間撹拌した後、2−クロロピリミジン3.
7gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液を滴下した。
この混合物を100℃で2時間撹拌した。反応終了後、
反応液を冷却し固形物を濾別した。溶媒を減圧下留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−で精製し目的物2.1g(収率50%)を得た。屈折
率:1.5481
【0106】参考例8 1−メチル−2−(4−ピリジ
ルオキシ)エチルアミン(中間体番号7)の製造 60%水素化ナトリウム4.0gおよびN,N−ジメチ
ルホルムアミド50mlの混合物に、5℃〜10℃で2
−アミノ−1−プロパノ−ル6.2gを撹拌下に滴下し
た。反応混合物を30分間撹拌した後、4−クロロピリ
ジン塩酸塩12.5gを撹拌下少しずつ加えた。この混
合物を室温下に20時間撹拌した。反応終了後、固形物
を瀘別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−で精製し目的物3.8
g(収率30%)を得た。屈折率:1.5469
【0107】参考例1〜8と同様の操作を行い、得られ
た中間体〔X〕の具体例を第13表に示す。
【0108】
【表65】
【0109】参考例9 塩酸N−[2−(4−シアノ
フェノキシ)−1−メチルエチル]−L−バリンアミド
(中間体番号23)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−
(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチル]−L−
バリンアミド3.7gをジクロロメタン100mlに溶
解し、室温で塩化水素ガスを1時間導入した。反応終了
後、減圧下にジクロロメタンを留去し、得られた粗結晶
をアセトンで洗浄して目的物3.1g(収率100%)
を得た。融点:59−63℃
【0110】参考例10 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−L−イソロイシンア
ミド(中間体番号24)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−
(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチル]−L−
イソロイシンアミド15.0gをジクロロメタン300
mlに溶解し、室温で塩化水素ガスを1時間導入した。
反応終了後、減圧下にジクロロメタンを留去し、得られ
た粗結晶に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mlお
よびジクロロメタン200mlを加え、30分間撹拌し
た。ジクロロメタンで抽出し、有機層を水洗した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた粗結晶をアセトンで洗浄して
目的物10.0g(収率90%)を得た。融点:64−
67℃
【0111】参考例9、10と同様の操作を行い、得ら
れた中間体〔XII〕の具体例を第14表に示す。
【0112】
【表66】
【0113】次に実施例をあげて本発明化合物の製造法
並びに製剤法、用途を具体的に説明する。 製造例1 N−tert−ブトキシカルボニル−N
−[1−メチル−2−(4−ニトロフェノキシ)エチ
ル]−L−バリンアミド(化合物番号16)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン1.1
gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン0.5gを加え、10分間撹拌した
後、−40℃でクロロギ酸イソブチル0.7gを加え、
−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ1−メチル−
2−(4−ニトロフェノキシ)エチルアミン1gを−6
0℃で加えた後、室温下15時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下にジクロロメタンを留去した。
得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、黄色粉末の目的物0.7g(収率55%)を
得た。
【0114】製造例2 N−[2−(4−シアノフェ
ノキシ)−1−メチルエチル)−N−イソプロペニル
オキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号7
7)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド0.9gをジクロロメタ
ン50mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリ
ン0.6g、次にクロロギ酸イソプロペニル0.4gを
加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を
加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下にジクロロメタンを留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し無色粒状結晶の目的物0.23g(収率1
3%)を得た。
【0115】製造例3 N−[2−(4−シアノフェ
ノキシ)−1−メチルエチル]−N−フェノキシカル
ボニル−L−バリンアミド(化合物番号107)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン3gをジクロロ
メタン50mlに溶解し、−20℃でN−メチルピペリ
ジン1.3gを加え、10分間撹拌した。さらに−40
℃でクロロギ酸イソブチル1.7gを加えた後、−20
℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−(4
−シアノフェノキシ)−1−メチルエチルアミン2.2
gを加え、さらに室温で20時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下にジクロロメタンを留去した。
得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、白色粉末の目的物1.1g(収率22%)を
得た。
【0116】製造例4 N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−
メチルエチル]−L−イソロイシンアミド(化合物番号
228)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−イソロイシン
3gをジクロロメタン60mlに溶解し、−20℃でN
−メチルピペリジン1.3gを加え、10分間撹拌し
た。さらに、−40℃でクロロギ酸イソブチル1.8g
を加えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ
−60℃で2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチル
エチルアミン2.3gを加え、室温で20時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にジクロロメタン
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、白色粉末の目的物0.6g(収率
12%)を得た。
【0117】製造例5 N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−(2−フェニルチオエチル)−L−バリ
ンアミド(化合物番号551)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン2.1
gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン1gを加え、10分間撹拌した。さら
にクロロギ酸イソブチル1.3gを加えた後、−20℃
で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−フェニ
ルチオエチルアミン1.5gを加え、室温で20時間撹
拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にジクロロ
メタンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、淡黄色粒状結晶の目的物
0.4g(収率12%)を得た。
【0118】製造例6 N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−[1−メチル−2−(4−ニトロフェノ
キシ)プロピル]−L−バリンアミド(化合物番号60
6)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン1gを
ジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−メチ
ルピペリジン0.5gを加え、15分間撹拌した。さら
に−40℃でクロロギ酸イソブチル0.7gを加えた
後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃
で1−メチル−2−(4−ニトロフェノキシ)プロピル
アミン1gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、黄色粘稠液体の目的物1.1g(収率
56%)を得た。
【0119】製造例7 N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−[2−(3,5−ジメトキシフェノキ
シ)−1−メチルエチル]−L−バリンアミド(化合物
番号22)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン1.0
gをジクロロメタン100mlに溶解し、−20℃でN
−メチルピペリジン0.5gを加え、10分間撹拌した
後、−40℃でクロロギ酸イソブチル0.7gを加え、
−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ2−(3,5
−シアノフェノキシ)−1−メチルアミン1gを−60
℃で加えた後、室温下15時間撹拌した。反応混合物に
水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム
水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、白色粉末の目的物1.3g(収率64%)を得
た。
【0120】製造例8 N−tert−ブトキシカル
ボニル−N−[1−メチル−2−(2,4,6−トリ
クロロフェノキシ)エチル]−L−バリンアミド(化合
物番号25)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン3.8
gをジクロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン1.7gを加え、15分間撹拌した。
さらにクロロギ酸イソブチル2.4gを加えた後、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1−メ
チル−2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチ
ルアミン4.5gを加え、室温で20時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタン
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、無色針状結晶の目的物4.6g
(収率58%)を得た。
【0121】製造例9 N−イソプロポキシカルボニ
ル−N−[1−メチル−2−(4−ニトロフェノキ
シ)エチル]−L−バリンアミド(化合物番号45)の
製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン2.5gを
ジクロロメタン100mlに溶解し、−20℃でN−メ
チルピペリジン1.2gを加え、10分間撹拌した。さ
らにクロロギ酸イソブチル1.7gを加えた後、−20
℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−(4
−ニトロフェノキシ)−1−メチルエチルアミン2.2
gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を
加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、黄色ガラス状物質の目的物0.3g(収率6%)
を得た。
【0122】H−NMR:(CDCl ,δ) 1.16〜1.33 (6H,m) 1.43〜1.36 (9H,m) 2.56 (1H,m) 4.01 (2H,m) 4.00〜5.33 (3H,m) 6.17 (1H,d) 6.87 (2H,d) 8.06 (2H,d)
【0123】製造例10 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−シクロヘキシ
ルオキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号9
7)の製造 N−シクロヘキシルオキシカルボニル−L−バリン2.
0gをジクロロメタン150mlに溶解し、−20℃で
N−メチルピペリジン0.8gを加え、10分間撹拌し
た。さらにクロロギ酸イソブチル1.1gを加えた後、
−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2
−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチルアミン
1.5gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、淡かっ色粉末の目的物0.5g(収率16
%)を得た。
【0124】製造例11 N−[1−メチル−2−
(4−トリフルオロメチルフェノキシ)エチル]−N
−フェノキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番
号114)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン4.0gをジク
ロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メチルピ
ペリジン1.6gを加え、15分間撹拌した。さらにク
ロロギ酸イソブチル2.2gを加えた後、−20℃で1
時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1−メチル−2
−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)エチルアミン
3.5gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、白色結晶の目的物2.8g(収率40%)
を得た。
【0125】製造例12 N−[1−メチル−2−
(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エチル]−N
−フェノキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物
番号115)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン4.0gをジク
ロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メチルピ
ペリジン1.7gを加え、15分間撹拌した。さらにク
ロロギ酸イソブチル2.3gを加えた後、−20℃で1
時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1−メチル−2
−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)エチルアミ
ン4.0gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、白色結晶の目的物3.4g(収率45
%)を得た。
【0126】製造例13 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−フェノキシカ
ルボニル−L−バリンアミド(化合物番号116及び1
17)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン4.2gをジク
ロロメタン100mlに溶解し、−20℃でN−メチル
ピペリジン1.8gを加え、10分間撹拌した。さらに
クロロギ酸イソブチル2.4gを加えた後、−20℃で
1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−(4−シ
アノフェノキシ)−1−メチルエチルアミン3.1gを
加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、白色粉末1.0gを得た。このうち0.6gを高
速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと記載す
る。)(YMC−063−15,ヘキサン/酢酸エチル
=55/45)にて精製し、2つの分画に分離した。保
持時間の短い方から融点145〜147℃を示す白色粉
末0.3g(収率7%)、他方から融点166〜170
℃を示す白色粉末0.3g(収率7%)をそれぞれ得
た。
【0127】製造例14 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(3−メトキ
シフェノキシカルボニル)−L−バリンアミド(化合物
番号166)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド1.5gをジクロロメタ
ン100mlに懸濁させ、−20℃でN−メチルモルホ
リン1.0g、次にクロロギ酸3−メトキシフェニル
0.9gを加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合
物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタ
ンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し白色板状結晶の目的物0.25g
(収率12%)を得た。
【0128】製造例15 N−(2−クロロエトキシ
カルボニル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ)
−1−メチルエチル]−L−バリンアミド(化合物番号
184)の製造 N−(2−クロロエトキシカルボニル)−L−バリン
1.1gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃
でN−メチルピペリジン0.5gを加え、15分間撹拌
した。さらに−40℃でクロロギ酸イソブチル0.7g
を加えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ
−60℃で2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチル
エチルアミン0.9gを加え、室温で20時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロ
メタンを留去した。得られた油状物質をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、無色粒状結晶の目的物
1.0g(収率52%)を得た。
【0129】製造例16 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N −(4−メチル
ベンジルオキシカルボニル)−L−バリンアミド(化合
物番号195)の製造 N−(4−メチルベンジルオキシカルボニル)−L−バ
リン1.5gをジクロロメタン100mlに溶解し、−
20℃でN−メチルピペリジン0.6gを加え、10分
間撹拌した。さらにクロロギ酸イソブチル0.8gを加
えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−6
0℃で2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチ
ルアミン1.0gを加え、さらに室温で20時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロ
メタンを留去した。得られた粗結晶をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、淡白色粉末の目的物0.
6g(収率28%)を得た。
【0130】製造例17 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−フェノキシチ
オカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号208)
の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド1.1gをジクロロメタン4
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.4g、次にクロロチオノギ酸フェニル0.7gを加
えた。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し黄色アメ状物質の目的物1.2g(収率75
%)を得た。
【0131】H−NMR:(CDCl ,δ) 1.05 (6H,m) 1.35 (3H,m) 2.30 (1H,m) 4.00 (2H,m) 4.44 (1H,m) 4.54 (1H,m) 6.16,6.25 (1H,d) 7.26 (9H,m) 7.51 (1H,br)
【0132】製造例18 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(フェニルチ
オ)チオカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号2
11)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド1.4gをジクロロメタン4
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.5g、次にクロロジチオギ酸フェニル0.9gを加
えた。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し黄色アメ状の目的物1.4g(収率66%)
を得た。
【0133】H−NMR:(CDCl ,δ) 0.83 (6H,m) 1.30,1.32 (3H,d) 2.13 (1H,m) 3.96 (2H,m) 4.35 (1H,m) 4.78 (1H,dd) 6.04,6.13 (1H,d) 6.93,6.98 (2H,d) 7.15,7.22 (1H,d) 7.57 (7H,m)
【0134】製造例19 N−(1−メチル−2−フ
ェニルチオエチル)−N−フェノキシカルボニル−L
−バリンアミド(化合物番号212)の製造 塩酸N−(1−メチル−2−フェニルチオエチル)−
L−バリンアミド3.0gをジクロロメタン80mlに
懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン1.3g、
次にクロロギ酸フェニル1.9gを加えた。室温で15
時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、ジクロロメタ
ン層を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色
結晶の目的物2.3g(収率54%)を得た。
【0135】製造例20 N−[2−(4−クロロア
ニリノ)−1−メチルエチル]−N−イソプロポキシ
カルボニル−L−バリンアミド(化合物番号221)の
製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン3.8gを
ジクロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メチ
ルピペリジン1.9gを加え、15分間撹拌した。さら
にクロロギ酸イソブチル2.6gを加えた後、−20℃
で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−(4−
クロロアニリノ)−1−メチルエチルアミン3.5gを
加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、白色結晶の目的物3.3g(収率47%)を得
た。
【0136】製造例21 2−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−N−[2−(4−クロロフェノキシ)−
1−メチルエチル]−(2S)−酪酸アミド(化合物番
号233)の製造 (2S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ酪
酸4.1gをジクロロメタン60mlに溶解し、−20
℃でN−メチルピペリジン2.0gを加え、10分間撹
拌した。さらに−40℃でクロロギ酸イソブチル2.7
gを加えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物
へ−60℃で2−(4−クロロフェノキシ)−1−メチ
ルエチルアミン3.7gを加え、さらに室温で20時間
撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を
5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジ
クロロメタンを留去した。得られた粗結晶をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、無色アメ状の目的
物5.6g(収率76%)を得た。
【0137】製造例22 2−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−
1−メチルエチル]−(2S)−酪酸アミド(化合物番
号235)の製造 (2S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ酪
酸1.0gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20
℃でN−メチルピペリジン0.5gを加え、10分間撹
拌した。さらにクロロギ酸イソブチル0.7gを加えた
後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃
で2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチルア
ミン0.9gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、アメ状物質の目的物1.0g(収率5
4%)を得た。
【0138】H−NMR:(CDCl ,δ) 0.94 (3H,t) 1.20〜1.50 (12Hm) 1.69 (2H,m) 3.83〜4.56 (4H,m) 5.30 (1H,d) 6.60 (1H,m) 6.90 (2H,d) 7.50 (2H,d)
【0139】製造例23 N−[2−(4−クロロベ
ンジルオキシ)−1−メチルエチル]−N−イソプロ
ポキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号24
6)の製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン1gをジク
ロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−メチルピ
ペリジン0.5gを加え、15分間撹拌した。さらに−
40℃でクロロギ酸イソブチル0.7gを加えた後、−
20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−
(4−クロロベンジルオキシ)−1−メチルエチルアミ
ン1gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に
水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム
水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、無色板状結晶の目的物0.9g(収率
48%)を得た。
【0140】製造例24 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[1−メチル−2−(4−メチルチオ
フェノキシ)エチル]−L−バリンアミド(化合物番号
327)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン7.5
gをジクロロメタン100mlに溶解し、−20℃でN
−メチルピペリジン3.4gを加え、10分間撹拌し
た。さらに、クロロギ酸イソブチル4.7gを加えた
後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃
で1−メチル−2−(4−メチルチオフェノキシ)エチ
ルアミン6.8gを加え、室温で20時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、無色プリズム状結晶6.2g(収率
46%)を得た。
【0141】製造例25 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[1−メチル−2−(4−メチルスル
フィニルフェノキシ)エチル]−L−バリンアミド(化
合物番号328)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−N−[1−メ
チル−2−(4−メチルチオフェノキシ)エチル]−L
−バリンアミド3.0gをジクロロメタン60mlに溶
解し、0℃でm−クロロ過安息香酸1.5gを加え、室
温で5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、ジクロロメ
タン溶液を飽和炭酸カリウム水溶液、水の順で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下
にジクロロメタンを留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色結晶の目的
物1.7g(収率56%)を得た。
【0142】製造例26 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[1−メチル−2−(4−メチルスル
ホニルフェノキシ)エチル]−L−バリンアミド(化合
物番号329)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−N−[1−メ
チル−2−(4−メチルチオフェノキシ)エチル]−L
−バリンアミド2.0gをジクロロメタン50mlに溶
解し、0℃でm−クロロ過安息香酸2.1gを加え、還
流温度で8時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物
を濾過し、ジクロロメタン溶液を飽和炭酸カリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、無色プリズム状結晶の目的物1.3g(収率60
%)を得た。
【0143】製造例27 N−[2−(4−フルオロ
フェニルスルフィニル)−1−メチルエチル]−N
イソプロポキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物
番号354)の製造 N−[2−(4−フルオロフェニルチオ)−1−メチ
ルエチル]−N−イソプロポキシカルボニル−L−バ
リンアミド2.5gをジクロロメタン50mlに溶解
し、0℃でm−クロロ過安息香酸1.3gを加え、室温
で5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、ジクロロメタ
ン溶液を飽和炭酸カリウム水溶液、水の順で洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にジ
クロロメタンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、無色プリズム状結晶
の目的物1.8g(収率69%)を得た。
【0144】製造例28 N−[2−(4−フルオロ
フェニルスルホニル)−1−メチルエチル]−N−イ
ソプロポキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番
号355)の製造 N−[2−(4−フルオロフェニルチオ)−1−メチ
ルエチル]−N−イソプロポキシカルボニル−L−バ
リンアミド2.2gをジクロロメタン50mlに溶解
し、0℃でm−クロロ過安息香酸3.4gを加え、還流
温度で8時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物を
濾過し、ジクロロメタン溶液を飽和炭酸カリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、白色結晶の目的物2.0g(収率83%)を得た。
【0145】製造例29 N−イソプロポキシカルボ
ニル−N−[1−メチル−2−(2−メチルフェニル
チオ)エチル]−L−バリンアミド(化合物番号36
7)の製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン3.9gを
ジクロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メチ
ルピペリジン1.9gを加え、10分間撹拌した。さら
に、クロロギ酸イソブチル2.6gを加えた後、−20
℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1−メチ
ル−2−(2−メチルフェニルチオ)エチルアミン3.
5gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水
を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水
溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、白色結晶の目的物3.6g(収率51%)を得
た。
【0146】製造例30 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル)−N−(3−テトラ
ヒドロフラニル)オキシカルボニル−L−バリンアミド
(化合物番号376)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド1.5gをジクロロメタ
ン100mlに懸濁させ、−20℃でN−メチルモルホ
リン1.0g、次にクロロギ酸3−テトラヒドロフラニ
ル0.7gを加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し白色粉末の目的物1.1g(収
率61%)を得た。
【0147】製造例31 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(3−メチル
シクロヘキシルオキシカルボニル)−L−バリンアミド
(化合物番号379)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド1.0gをジクロロメタン5
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.4g、次にクロロギ酸3−メチルシクロヘキシル
0.8gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、白色結晶の目的物1.2g
(収率80%)を得た。
【0148】製造例32 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−プロパギルオ
キシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号38
1)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド0.5gをジクロロメタン3
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.2g、次にクロロギ酸プロパギル0.2gを加え
た。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し白色粉末の目的物0.5g(収率78%)を
得た。
【0149】製造例33 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N −(2−メトキ
シ−1−メチルエチル)オキシカルボニル−L−バリン
アミド(化合物番号383)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド1.5gをジクロロメタ
ン150mlに懸濁させ、−20℃でN−メチルモルホ
リン1.0g、次にクロロギ酸2−メトキシ−1−メチ
ルエチル0.7gを加えた。室温で2時間撹拌した後、
反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジク
ロロメタンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し白色板状結晶の目的物
0.37g(収率20%)を得た。
【0150】製造例34 N−[2−(4−フルオロ
−N−メチルアニリノ)−1−メチルエチル]−N
フェノキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号
391)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン3.9gをジク
ロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メチルピ
ペリジン1.6gを加え、10分間撹拌した。さらに、
クロロギ酸イソブチル2.2gを加えた後、−20℃で
1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−(4−フ
ルオロ−N−メチルアニリノ)−1−メチルエチルアミ
ン3.0gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、白色結晶の目的物1.2g(収率19%)
を得た。
【0151】製造例35 N−(4−クロロフェノキ
シカルボニル)−N−[2−(4−シアノフェノキシ
−1−メチルエチル]−L−バリンアミド(化合物番号
395及び396)の製造 N−(4−クロロフェノキシカルボニル)−L−バリン
4.7gをジクロロメタン250mlに溶解し、−20
℃でN−メチルピペリジン1.7gを加え、10分間撹
拌した後、クロロギ酸イソブチル2.3gを加え、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ2−(4−シアノ
フェノキシ)−1−メチルエチルアミン3.0gを−6
0℃で加えた後、室温で15時間撹拌した。反応混合物
に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去した。
得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、白色粉末0.4gを得た。さらにこの粉末を
HPLC(YMC−063−15,ヘキサン/酢酸エチ
ル=55/45)にて精製し、2つの分画に分離した。
保持時間の短い方から融点137〜140℃を示す白色
粉末0.17g(収率2%)、他方から融点174〜1
79℃を示す白色粉末0.17g(収率2%)をそれぞ
れ得た。
【0152】製造例36 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(2−ニトロ
フェノキシカルボニル)−L−バリンアミド(化合物番
号400)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド3.4gをジクロロメタン1
00mlに懸濁させ、−20℃でN−メチルモルホリン
1.3g、次にクロロギ酸2−ニトロフェニル2.5g
を加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物に水を
加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し黄色板状結晶の目的物1.0g(収率18
%)を得た。
【0153】製造例37 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(4−フルオ
ロフェノキシカルボニル)−L−バリンアミド(化合物
番号401)の製造 N−(4−フルオロフェノキシカルボニル)−L−バリ
ン3.0gをジクロロメタン80mlに溶解し、−20
℃でN−メチルピペリジン1.2gを加え、15分間撹
拌した。さらにクロロギ酸イソブチル1.6gを加えた
後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃
で(−)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチル
エチルアミン2.3gを加え、室温で20時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロ
メタンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、白色結晶の目的物1.1g
(収率23%)を得た。
【0154】製造例38 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−(3,4−ジ
メチルフェノキシカルボニル)−L−バリンアミド(化
合物番号403)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−バリンアミド1.5gをジクロロメタン5
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.6g、次にクロロギ酸3,4−ジメチルフェニル
1.2gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、白色結晶の目的物1.7g
(収率74%)を得た。
【0155】製造例39 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[2−(2−ピリジルオキシ)−1−
メチルエチル]−L−バリンアミド(化合物番号40
9)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン4.3
gをジクロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン2.0gを加え、10分間撹拌した。
さらに、−40℃でクロロギ酸イソブチル2.7gを加
えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−6
0℃で2−(2−ピリジルオキシ)−1−メチルエチル
アミン3.3gを加え、室温で20時間撹拌した。反応
混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、無色粒状晶の目的物2.0g(収率2
8%)を得た。
【0156】製造例40 N−[2−(5−クロロ−
2−ピリジルオキシ)−1−メチルエチル]−N−イ
ソプロピルオキシカルボニル−L−バリンアミド(化合
物番号412)の製造 塩酸N−[2−(5−クロロ−2−ピリジルオキシ)
−1−メチルエチル]−L−バリンアミド1.4gをジ
クロロメタン50mlに懸濁させ、−15℃でN−メチ
ルモルホリン0.8g、次にクロロギ酸イソプロピル
0.5gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し無色粒状結晶の目的物0.6g
(収率38%)を得た。
【0157】製造例41 N−[2−(5−クロロ−
2−ピリジルオキシ)−1−メチルエチル]−N−フ
ェノキシカルボニル−L−バリンアミド(化合物番号4
13)の製造 塩酸N−[2−(5−クロロ−2−ピリジルオキシ)
−1−メチルエチル]−L−バリンアミド1.4gをジ
クロロメタン50mlに懸濁させ、−15℃でN−メチ
ルモルホリン0.8g、次にクロロギ酸フェニル0.7
gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に
水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し無色粒状結晶の目的物0.6g(収率
34%)を得た。
【0158】製造例42 N−[2−(4−フルオロ
−N−メチルアニリノ)−1−メチルエチル]−N
フェノキシカルボニル−L−イソロイシンアミド(化合
物番号422)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−イソロイシン4.8g
をジクロロメタン80mlに溶解し、−20℃でN−メ
チルピペリジン1.9gを加え、10分間撹拌した。さ
らに、クロロギ酸イソブチル2.6gを加えた後、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−
(4−フルオロ−N−メチルアニリノ)−1−メチルエ
チルアミン3.5gを加え、室温で20時間撹拌した。
反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタン
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、白色結晶の目的物1.1g(収率
13%)を得た。
【0159】製造例43 N−(エチルチオ)カルボ
ニル−N−[1−メチル−2−(4−ニトロフェノキ
シ)エチル]−L−バリンアミド(化合物番号432)
の製造 N−[1−メチル−2−(4−ニトロフェノキシ)エ
チル]−L−バリンアミド0.9gをジクロロメタン5
0mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.3g、次にクロロチオギ酸エチル0.4gを加え
た。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、黄色粒状結晶の目的物1.0g(収率79
%)を得た。
【0160】製造例44 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1
−メチルエチル]−L−ロイシンアミド(化合物番号4
55)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−ロイシン3.
4gをジクロロメタン60mlに溶解し、−20℃でN
−メチルピペリジン1.5gを加え、10分間撹拌した
後、−40℃でクロロギ酸イソブチル2.0gを加え、
−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ2−(4−シ
アノフェノキシ)−1−メチルエチルアミン2.6gを
−60℃で加えた後、室温下15時間撹拌した。反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、無色アメ状の目的物5.1g(収率86
%)を得た。
【0161】H−NMR:(CDCl ,δ) 0.92 (6H,m) 1.28,1.32 (3H,d) 1.39,1.43 (9H,s) 1.46,1.65 (2H,m) 1.65 (1H,m) 3.98 (2H,m) 4.06 (1H,m) 4.35 (1H,m) 4.91 (1H,br) 6.46 (1H,br) 6.97 (2H,d) 7.57 (2H,dd)
【0162】製造例45 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1
−メチルエチル]−L−tert−ロイシンアミド(化
合物番号457)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−tert−ロ
イシン4gをジクロロメタン50mlに溶解し、−20
℃でN−メチルピペリジン1.7gを加え、10分間撹
拌した後、−40℃でクロロギ酸イソブチル2.4gを
加え、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ2−
(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエチルアミン
3.1gを−60℃で加えた後、室温下15時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタ
ンを留去した。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、無色無定形粉末の目的物3.
9g(収率58%)を得た。
【0163】製造例46 2−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−3−メチル−N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−3−ブテン酸アミド
(化合物番号460)の製造 2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチル
−3−ブテン酸1.1gをジクロロメタン40mlに溶
解し、−20℃でN−メチルピペリジン0.5gを加
え、10分間撹拌した。さらに−40℃でクロロギ酸イ
ソブチル0.7gを加えた後、−20℃で1時間撹拌し
た。この混合物へ−60℃で2−(4−シアノフェノキ
シ)−1−メチルエチルアミン1.9gを加え、さらに
室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジク
ロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた粗結
晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無
色アメ状の目的物0.3g(収率32%)を得た。
【0164】製造例47 N−[2−(4−シアノフェ
ノキシ)−1−メチルエチル]−2−イソプロポキシカ
ルボニルアミノシクロペンチル酢酸アミド(化合物番号
462)の製造 2−アミノ−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1
−メチルエチル]シクロペンチル酢酸アミド1.2gを
ジクロロメタン40mlに懸濁させ、−15℃でN−メ
チルモルホリン0.4g、次にクロロギ酸イソプロピル
0.5gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し無色板状結晶の目的物1.4g
(収率90%)を得た。
【0165】製造例48 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−フェノキシカ
ルボニル−L−ノルバリンアミド(化合物番号465)
の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−ノルバリンアミド1.4gをジクロロメタ
ン40mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリ
ン0.5g、次にクロロギ酸フェニル0.8gを加え
た。室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加
え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色板状結晶の目的物1.1g(収率57
%)を得た。
【0166】製造例49 N−[2−(4−シアノフ
ェノキシ)−1−メチルエチル]−N−フェノキシカ
ルボニル−L−ロイシンアミド(化合物番号466)の
製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−L−ロイシンアミド1.5gをジクロロメタン
40mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン
0.5g、次にクロロギ酸フェニル0.8gを加えた。
室温で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、ジ
クロロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し無色粉末の目的物1.5g(収率73%)を得た。
【0167】製造例50 2−(4−クロロフェノキシ
カルボニルアミノ)−N−[2−(4−シアノフェノキ
シ)−1−メチルエチル]シクロペンチル酢酸アミド
(化合物番号471)の製造 2−アミノ−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1
−メチルエチル]シクロペンチル酢酸アミド1.2gを
ジクロロメタン40mlに懸濁させ、−15℃でN−メ
チルモルホリン0.4g、次にクロロギ酸(4−クロロ
フェニル)0.8gを加えた。室温で15時間撹拌した
後、反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に
ジクロロメタンを留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し無色粒状結晶の目的
物0.6g(収率30%)を得た。
【0168】製造例51 N−ベンジルオキシカルボ
ニル−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メ
チルエチル]−(4−クロロフェニル)グリシンアミド
(化合物番号475)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチルエ
チル]−(4−クロロフェニル)グリシンアミド1.3
gをジクロロメタン40mlに懸濁させ、−15℃でN
−メチルモルホリン0.4g、次にクロロギ酸ベンジル
0.6gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し無色粒状結晶の目的物1.2g
(収率70%)を得た。
【0169】製造例52 N−(1−シアノ−1−メ
チルエトキシカルボニル)−N−[2−(4−シアノ
フェノキシ)−1−メチルエチル]−L−バリンアミド
(化合物番号476)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド0.7gをジクロロメタ
ン50mlに懸濁させ、−20℃でN−メチルモルホリ
ン0.5g、次にクロロギ酸1−シアノ−1−メチルエ
チル0.4gを加えた。室温で3時間撹拌した後、反応
混合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロ
メタンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し無色粒状結晶の目的物0.6
g(収率71%)を得た。
【0170】製造例53 N−(2−クロロシクロヘ
キシルオキシカルボニル)−N−[2−(4−シアノ
フェノキシ)−1−メチルエチル]−L−バリンアミド
(化合物477)の製造 塩酸N−[2−(4−シアノフェノキシ)−1−メチ
ルエチル]−L−バリンアミド1.0gをジクロロメタ
ン50mlに懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリ
ン0.4g、次にクロロギ酸2−クロロシクロヘキシル
0.9gを加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を水洗した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にジクロロメ
タンを留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、白色結晶の目的物1.1g
(収率71%)を得た。
【0171】製造例54 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[2−(3−クロロ−5−トリフルオ
ロメチル−2−ピリジルオキシ)−1−メチルエチル]
−L−バリンアミド(化合物番号479)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン5.6
gをジクロロメタン100mlに溶解し、−20℃でN
−メチルピペリジン2.0gを加え、10分間撹拌し
た。さらに−40℃でクロロギ酸イソブチル2.7gを
加えた後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−
60℃で2−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−
2−ピリジルオキシ)−1−メチルエチルアミン1.5
gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を
加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、無色粒状結晶の目的物7.0g(収率77%)を
得た。
【0172】製造例55 N−[1−(5−クロロ−
6−エチル−4−ピリミジニルオキシ)−2−プロピ
ル]−N−イソプロポキシカルボニル−L−バリンア
ミド(化合物番号481)の製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン0.7gを
ジクロロメタン50mlに溶解し、−20℃でN−メチ
ルピペリジン0.34gを加え、10分間撹拌した。さ
らにクロロギ酸イソブチル0.47gを加えた後、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1−
(5−クロロ−6−エチル−4−ピリミジニルオキシ)
−2−プロピルアミン0.74gを加え、さらに室温で
20時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメ
タン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄
した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下にジクロロメタンを留去した。得られた粗結晶をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色プリ
ズム状結晶の目的物0.6g(収率43%)を得た。
【0173】製造例56 N−tert−ブトキシカル
ボニル−L−バリル−N−(4−クロロフェニル)−N
−メチル−DL−アラニンアミド(化合物番号490)
の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン2.0
gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン0.9gを加え、10分間撹拌した。
さらにクロロギ酸イソブチル1.3gを加えた後、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃でN
(4−クロロフェニル)−N−メチル−DL−アラニ
ンアミド2.0gを加え、室温で20時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタン
を留去した。得られた粗結晶をイソプロピルエ−テルで
洗浄し、無色針状結晶の目的物3.4g(収率87%)
を得た。
【0174】製造例57 N−イソプロポキシカルボニ
ル−L−イソロイシル−N−(4−シアノフェニル)−
D−アラニンアミド(化合物番号506)の製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−イソロイシン0.
57gをジクロロメタン60mlに溶解し、−20℃で
N−メチルピペリジン0.26gを加え、10分間撹拌
した。さらに、クロロギ酸イソブチル0.36gを加え
た後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60
℃でN−(4−シアノフェニル)−D−アラニンアミ
ド0.5gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、白色粉末の目的物0.5g(収率49%)
を得た。
【0175】製造例58 N−シクロヘキシルオキシカ
ルボニル−L−バリル−N−(4−シアノフェニル)−
D−アラニンアミド(化合物番号509)の製造 塩酸L−バリル−N−(4−シアノフェニル)アラニン
アミド1.0gをジクロロメタン50mlに懸濁させ、
−20℃でN−メチルモルホリン0.6g、次にクロロ
ギ酸シクロペンチル0.6gを加えた。室温で15時間
撹拌した後、反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層
を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し白色粉末の
目的物0.6g(収率49%)を得た。
【0176】製造例59 N−フェノキシカルボニル−
L−バリル−N−(4−クロロベンジル)−DL−アラ
ニンアミド(化合物番号516)の製造 塩酸L−バリル−N−(4−クロロベンジル)−DL−
アラニンアミド0.95gをジクロロメタン50mlに
懸濁させ、−15℃でN−メチルモルホリン0.55
g、次にクロロギ酸フェニル0.43gを加えた。室温
で15時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、ジクロ
ロメタン層を水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下にジクロロメタンを留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
白色粉末の目的物0.9g(収率75%)を得た。
【0177】製造例60 N−フェノキシカルボニル−
L−バリル−DL−アラニンフェニルエステル(化合物
番号522)の製造 N−フェノキシカルボニル−L−バリン0.57gをジ
クロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−メチル
ピペリジン0.24gを加え、10分間撹拌した。さら
にクロロギ酸イソブチル0.33gを加えた後、−20
℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃でDL−ア
ラニンフェニルエステル0.5gを加え、室温で20時
間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタン層
を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に
ジクロロメタンを留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、白色粉末の目的物
0.2g(収率20%)を得た。
【0178】製造例61 N−(4−シアノフェニ
ル)−N−(2−フェノキシカルボニルアミノ)−
(2S)−ブチリル−D−アラニンアミド(化合物番号
524)の製造 (2S)−2−フェノキシカルボニルアミノ酪酸1.0
gをジクロロメタン50mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン0.45gを加え、10分間撹拌し
た。さらにクロロギ酸イソブチル0.61gを加えた
後、−20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃
でN−(4−シアノフェニル)−D−アラニンアミド
0.85gを加え、さらに室温で20時間撹拌した。反
応混合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタン
を留去した。得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、白色粉末の目的物0.8g(収
率45%)を得た。
【0179】製造例62 N−イソプロポキシカルボニ
ル−L−バリル−N−(4−シアノフェニル)グリシン
アミド(化合物番号526)の製造 N−イソプロポキシカルボニル−L−バリン0.6gを
ジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−メチ
ルピペリジン0.3gを加え、10分間撹拌した。さら
にクロロギ酸イソブチル0.4gを加えた後、−20℃
で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃でN−(4
−シアノフェニル)グリシンアミド0.5gを加え、室
温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロ
ロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色
粉末の目的物0.5g(収率49%)を得た。
【0180】製造例63 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−(1,2−ジメチル−2−フェノキシ
エチル)−L−バリンアミド(化合物番号602)の製
造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン1.3
gをジクロロメタン40mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン0.6gを加え、15分間撹拌した。
さらにクロロギ酸イソブチル0.8gを加えた後、−2
0℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で1,2
−ジメチル−2−フェノキシエチルアミン1gを加え、
室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジク
ロロメタン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた油状
物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
白色アメ状の目的物1.3g(収率57%)を得た。
【0181】H−NMR:(CDCl ,δ) 0.8〜1.02 (6H,m) 1.18〜1.45 (15H,m) 2.10 (1H,m) 3.65〜4.45 (3H,m) 5.18 (1H,m) 6.38 (1H,m) 6.72〜7.35 (5H,m)
【0182】製造例64 N−tert−ブトキシカ
ルボニル−N−[2−(4−シアノフェノキシ)−
1,2−ジメチルエチル]−L−バリンアミド(化合物
番号607)の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−バリン1.1
gをジクロロメタン60mlに溶解し、−20℃でN−
メチルピペリジン0.5gを加え、10分間撹拌した。
さらに、クロロギ酸イソブチル0.7gを加えた後、−
20℃で1時間撹拌した。この混合物へ−60℃で2−
(4−シアノフェノキシ)−1,2−ジメチルエチルア
ミン1.0gを加え、室温で20時間撹拌した。反応混
合物に水を加え、ジクロロメタン層を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液、水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、減圧下にジクロロメタンを留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、無色ガラス状物質1.2g(収率61
%)を得た。
【0183】H−NMR:(CDCl ,δ) 0.79〜1.03 (6H,m) 1.15〜1.46 (15H,m) 2.03 (1H,m) 3.63〜4.72 (3H,m) 5.06 (1H,m) 6.30 (1H,m) 6.83〜7.60 (4H,m) 製造例65 N−[2−(4−シアノフェノキシ)プ
ロピル]−N−フェノキシカルボニル−L−バリンア
ミド(化合物番号750)の製造 N−[2−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−L
−バリンアミド塩酸塩0.25gをジクロロメタン20
mlに懸濁し、−20℃でN−メチルピペリジン0.1
6gを加え、10分間撹拌した。さらにクロロギ酸フェ
ニル0.13gを滴下した後、室温で3時間撹拌した。
減圧下にジクロロメタンを留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色アメ
状物質の目的物0.2g(収率63%)を得た。
【0184】H−NMR:(CDCl ,δ) 1.00 (6H,m) 1.23 (3H,d) 2.13 (1H,m) 3.31 (1H,m) 4.00 (2H,m) 4.49 (1H,m) 5.93 (1H,d) 6.52 (1H,m) 6.80〜7.56 (9H,m)
【0185】本発明の農園芸用殺菌剤は、一般式〔I〕
で示されるアミノ酸アミド誘導体を有効成分としてな
る。本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用する場合
には、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で用いる
ことができる。通常は有効成分を不活性な液体または固
体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、その他を
これに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤形態で
使用できる。
【0186】好適な担体としては、例えばタルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の
固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロ
ヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげら
れる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチ
ルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤と
してはカルボキシメチルセルロース等があげられる。こ
れらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、または
直接施用する。
【0187】本発明の農園芸用殺菌剤は種子処理、茎葉
散布、土壌施用または水面施用等により使用することが
できる。有効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれる
が、粉剤及び粒剤とする場合は0.1〜20%(重
量)、また乳剤及び水和剤とする場合は5〜80%(重
量)が適当である。
【0188】本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例
えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、
有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましく
は1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳
剤及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1
ppm〜10,000ppm、好ましくは10〜3,0
00ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
【0189】本発明による化合物は上記の施用形態によ
り、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、
不完全菌類(Deuteromycetes)、担子菌類(Basidiomyc
etes)に属する菌及びその他の病原菌に起因する植物病
を防除できる。次に具体的な菌名を非限定例としてあげ
る。シュウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)属、
例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensi
s)、ファイトフトラ(Phytophthora)属、例えばトマ
ト疫病菌(Phytophthora infestans)、プラズモパラ
(Plasmopara)属、例えばブドウべと病菌(Plasmopara
viticola)。
【0190】さらに、本発明の化合物は必要に応じて他
の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と
混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的
な製剤例あげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説
明において%は重量百分率を示す。 製剤例1 粉剤 化合物(15)2%、珪藻土5%及びクレ−93%を均
一に混合粉砕して粉剤とした。 製剤例2 水和剤 化合物(16)50%、珪藻土45%、ジナフチルメタ
ンジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸
ナトリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とした。 製剤例3 乳剤 化合物(19)30%、シクロヘキサノン20%、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフ
タリン35%を均一に溶解して乳剤とした。 製剤例4 粒剤 化合物(101)5%、ラウリルアルコール硫酸エステ
ルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム
5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86
%を均一に混合粉砕する。この混合物に水20%を加え
て練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの
粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。 明細書1終り(明細書2へ続く) 明細書2(明細書1の続き)
【0191】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺菌剤は、キュウリべ
と病、トマト疫病、ブドウべと病に対して高い予防効果
を有し、更にジャガイモ疫病に対しても有効である。ま
た、病原菌が植物体に侵入した後に、本発明の農園芸用
殺菌剤を処理することによっても優れた防除効果を発揮
する。更に作物に薬害を生ずることなく、浸透移行性、
残効性、耐雨性に優れるという特徴をも併せ持ってい
る。
【0192】次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果
を試験例をあげて具体的に説明する。 尚、使用した比
較薬剤X及び比較薬剤Yは特開昭62−89696号公
報明細書において、医薬合成中間体として記載されてい
る化合物であり、供試化合物と同様に製剤して使用し
た。 比較薬剤X:N−tert−ブトキシカルボニル−N
−(2−フェノキシエチル)−D−アラニンアミド 比較薬剤Y:N−tert−ブトキシカルボニル−N
−(2−フェニルチオエチル)−D−アラニンアミド
【0193】試験例1 キュウリべと病予防効果試験 9cm×9cmの塩化ビニル製鉢各々にキュウリ種子
(品種:相模半白)を10粒づつ播種し、温室内で7日
間育成させた。子葉が展開したキュウリ幼苗に、製剤例
2に準じて調製した水和剤を有効成分で500ppmに
なるように水で希釈し、1鉢当たり10mlを散布し
た。風乾後、キュウリべと病菌(Pseudoperonospora cu
bensis)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃
の湿室内に24時間入れた。その後温室内に移し、接種
7日後に鉢全体の発病面積を調査し、第15表の基準に
より評価した。結果を第16表に示した。
【0194】
【表67】
【0195】
【表68】
【0196】
【表69】
【0197】試験例2 キュウリべと病治療効果試験 9cm×9cmの塩化ビニル製鉢各々にキュウリ種子
(品種:相模半白)を10粒づつ播種し、温室内で7日
間育成させた。子葉が展開したキュウリ幼苗に、キュウ
リべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の分生胞子
懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に24時間
入れた。風乾後、製剤例2に準じて調製した水和剤を有
効成分で500ppmになるように水で希釈し、1鉢当
たり10mlを散布した。その後温室内に移し、接種7
日後に鉢全体の発病面積を調査し、第15表の基準によ
り評価した。結果を第17表に示した。
【0198】
【表70】
【0199】
【表71】
【0200】試験例3 トマト疫病予防効果試験 直径12cmの素焼鉢各々にトマト苗(品種:ポンテロ
ーザ)を1本づつ移植し、温室内で育成させた。複葉が
6〜7葉に展開したトマト苗に製剤例2に準じて調製し
た水和剤を有効成分で500ppmになるように水で希
釈し、1鉢当たり20mlを散布した。風乾後、トマト
疫病菌(Phytophthora infestans)の遊走子嚢懸濁液を
噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に入れ、接種4日後
に各小葉の発病面積を調査し、第18表の基準により発
病指数をもとめた。この発病指数と計算式(1)より被
害度を求め、さらに計算式(2)より防除価を求めた。
結果を第19表に示した。
【0201】
【表72】
【0202】
【数1】
【0203】
【数2】
【0204】
【表73】
【0205】
【表74】
【0206】試験例4 ブドウべと病予防効果試験 直径12cmの素焼鉢に挿し木し育成したブドウ苗(品
種:巨峰)を剪定し、温室内で育成させた。4〜5葉に
展開したブドウ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を
有効成分で500ppmになるように水で希釈し、1鉢
当たり20mlを散布した。風乾後、ブドウべと病菌
(Plasmopara viticola)の分生胞子懸濁液を噴霧接種
し、直ちに22℃の湿室内に24時間入れた。その後温
室内に移し発病させ、接種7日後に再び22℃の湿室内
に24時間入れ、分生胞子を形成させた。各葉の分生胞
子の形成された発病面積を調査し、第18表の基準によ
り発病指数をもとめた。この発病指数と計算式(1)よ
り被害度を求め、さらに計算式(2)より防除価を求め
た。結果を第20表に示した。
【0207】
【表75】
【0208】
【表76】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47/22 B 9155−4H Z 9155−4H C07C 271/54 317/32 7419−4H 317/40 7419−4H 323/18 7419−4H 323/41 7419−4H 333/18 7106−4H 333/20 7106−4H C07D 213/30 213/64 213/65 215/20 215/24 239/34 8615−4C 303/16 303/48 307/20 307/42 307/52 307/54 307/79 307/80 307/81 309/08 309/10 333/16 333/24 333/56 333/60 (72)発明者 米倉 範久 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 境 潤悦 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 小嶋 芳幸 静岡県掛川市高御所69番地 (72)発明者 林 茂 静岡県小笠郡浜岡町新野970番地の1

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、Rは低級アルキル基(該基は、同一または相
    異なるハロゲン原子、アルコキシ基またはシアノ基によ
    り1ヶ所以上置換されていてもよい。)、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基(該基は、
    メチル基またはハロゲン原子により1ヶ所以上置換され
    ていてもよい。)、シクロアルキルアルキル基、シクロ
    アルケニル基、アルキレンオキシド基、アラルキル基
    (該基は、同一または相異なるメチル基、シアノ基また
    はニトロ基により1ヶ所以上置換されていてもよ
    い。)、フェニル基[該基は、同一または相異なるハロ
    ゲン原子、低級アルキル基(該基は、同一または相異な
    るハロゲン原子により置換されてもよい。)、低級アル
    コキシ基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子に
    より置換されてもよい。)、シアノ基またはニトロ基で
    1ヶ所以上置換されていてもよい。]または複素環を示
    し、Rはエチル基、n−プロピル基、イソプロピル
    基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
    ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、フェニル基
    (該基は、ハロゲン原子により1ヶ所以上置換されてい
    てもよい。)を示し、Rは水素原子または低級アルキ
    ル基を示し、Rは水素原子、低級アルキル基またはシ
    アノ基を示し、R、R及びRは同一もしくは相異
    なり、水素原子または低級アルキル基を示し、Rは水
    素原子、低級アルキル基、アラルキル基、フェニル基、
    アルコキシカルボニル基またはシアノ基を示し、Z
    びZは同一もしくは相異なり、酸素原子または硫黄原
    子を示し、Zは酸素原子、硫黄原子、基N−R
    10(R10は水素原子、メチル基、メチルカルボニル
    基、フェニルカルボニル基、メトキシカルボニル基また
    はメトキシメチル基を示す。)、スルフィニル基、スル
    ホニル基、基COO、基 CONR11(R11は水素
    原子または低級アルキル基を示す。)を示し、Qはフェ
    ニル基[該基は、同一または相異なるハロゲン原子、低
    級アルキル基(該基は、同一または相異なるハロゲン原
    子により1ヶ所以上置換されていてもよい。)、低級ア
    ルコキシ基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子
    により置換されていてもよい。)、シアノ基、ニトロ
    基、低級アルコキシカルボニル基、メチルスルホニル
    基、メチルスルフィニル基、メチルチオ基(該基は、ハ
    ロゲン原子により置換されていてもよい。)、ジメチル
    アミノ基、フェニルスルホニル基、アシル基またはフェ
    ニル基により1ヶ所以上置換されていてもよい。]、ア
    ルキレンオキシド基、複素環(該基は、ハロゲン原子、
    アルキル基、トリフルオロメチル基またはニトロ基によ
    り置換されていてもよい。)または縮合複素環(該基
    は、ハロゲン原子またはニトロ基により置換されていて
    もよい。)を示し、mは0〜2の整数を示し、nは0ま
    たは1を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1において、一般式 【化2】 {式中、Rは低級アルキル基(該基は、同一または相
    異なるハロゲン原子またはアルコキシ基により1ヶ所以
    上置換されていてもよい。)、低級アルケニル基、低級
    アルキニル基、シクロアルキル基(該基は、メチル基に
    より1ヶ所以上置換されていてもよい。)、シクロアル
    ケニル基、アルキレンオキシド基、アラルキル基(該基
    は、同一または相異なるメチル基、シアノ基またはニト
    ロ基により1ヶ所以上置換されていてもよい。)、フェ
    ニル基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子、メ
    チル基、メトキシ基、シアノ基、トリフルオロメチル
    基、トリフルオロメトキシ基またはニトロ基で1ヶ所以
    上置換されていてもよい。)または複素環を示し、R
    は水素原子または低級アルキル基を示し、Rは水素原
    子、低級アルキル基またはシアノ基を示し、R、R
    及びRは同一もしくは相異なり、水素原子または低級
    アルキル基を示し、Rは水素原子、低級アルキル基、
    アラルキル基、フェニル基、アルコキシカルボニル基ま
    たはシアノ基を示し、Rは水素原子、メチル基または
    エチル基を示し、Z及びZは同一もしくは相異な
    り、酸素原子または硫黄原子を示し、Zは酸素原子、
    硫黄原子、基N−R10(R10は水素原子、メチル
    基、メチルカルボニル基、フェニルカルボニル基、メト
    キシカルボニル基またはメトキシメチル基を示す。)、
    スルフィニル基またはスルホニル基を示し、Qはフェニ
    ル基[該基は、同一または相異なるハロゲン原子、低級
    アルキル基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子
    により1ヶ所以上置換されていてもよい。)、低級アル
    コキシ基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子に
    より置換されていてもよい。)、シアノ基、ニトロ基、
    低級アルコキシカルボニル基、メチルスルホニル基、メ
    チルスルフィニル基、メチルチオ基(該基は、ハロゲン
    原子により置換されていてもよい。)、ジメチルアミノ
    基、フェニルスルホニル基、アシル基またはフェニル基
    により1ヶ所以上置換されていてもよい。]、複素環
    (該基は、ハロゲン原子またはニトロ基により置換され
    ていてもよい。)または縮合複素環(該基は、ハロゲン
    原子またはニトロ基により置換されていてもよい。)を
    示し、mは0〜2の整数を示し、nは0または1を示
    す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  3. 【請求項3】請求項1において、一般式 【化3】 {式中、RはC〜Cアルキル基(該基は、同一ま
    たは相異なるハロゲン原子またはアルコキシ基により1
    ヶ所以上置換されていてもよい。)、C〜Cアルケ
    ニル基、C〜Cアルキニル基、C〜Cシクロア
    ルキル基(該基は、メチル基により1ヶ所以上置換され
    ていてもよい。)、C〜Cアルキレンオキシド基、
    〜Cアラルキル基(該基は、同一または相異なる
    メチル基により1ヶ所以上置換されていてもよい。)ま
    たはフェニル基(該基は、同一または相異なるハロゲン
    原子、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、
    トリフルオロメトキシ基またはニトロ基で1ヶ所以上置
    換されていてもよい。)を示し、Rは水素原子、C
    〜Cアルキル基またはシアノ基を示し、Rは水素原
    子またはC〜Cアルキル基を示し、Rは水素原
    子、メチル基またはエチル基を示し、Z及びZは同
    一もしくは相異なり、酸素原子または硫黄原子を示し、
    は酸素原子、硫黄原子、基N−R10(R10は水
    素原子、メチル基、メチルカルボニル基またはフェニル
    カルボニル基を示す。)、スルフィニル基またはスルホ
    ニル基を示し、Qはフェニル基[該基は、同一または相
    異なるハロゲン原子、C〜Cアルキル基(該基は、
    同一または相異なるハロゲン原子により1ヶ所以上置換
    されていてもよい。)、C〜Cアルコキシ基(該基
    は、同一または相異なるハロゲン原子により置換されて
    いてもよい。)、シアノ基、ニトロ基、メチルスルホニ
    ル基、メチルスルフィニル基、メチルチオ基により1ヶ
    所以上置換されていてもよい。]、ピリミジニル基また
    はピリジル基(該基は、ハロゲン原子により置換されて
    いてもよい。)を示し、mは1または2を示し、nは0
    または1を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  4. 【請求項4】請求項1において、一般式 【化4】 {式中、Rはイソプロピル基、tert−ブチル基、
    シクロペンチル基、またはフェニル基(該基は、同一ま
    たは相異なるハロゲン原子、メチル基、メトキシ基また
    はニトロ基で1ヶ所以上置換されていてもよい。)を示
    し、Xはハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示
    す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  5. 【請求項5】請求項1において、一般式 【化5】 {式中、Rはイソプロピル基、tert−ブチル基、
    シクロペンチル基、シクロヘキシル基(該基は、メチル
    基で置換されていてもよい。)またはフェニル基(該基
    は、同一または相異なるハロゲン原子、メチル基、メト
    キシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ
    基またはニトロ基で1ヶ所以上置換されていてもよ
    い。)を示し、Xはハロゲン原子、シアノ基またはニト
    ロ基を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  6. 【請求項6】請求項1において、一般式 【化6】 {式中、Rはイソプロピル基、tert−ブチル基、
    シクロペンチル基またはフェニル基(該基は、同一また
    は相異なるハロゲン原子、メチル基、メトキシ基または
    ニトロ基で1ヶ所以上置換されていてもよい。)を示
    し、Xはハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基を示
    す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  7. 【請求項7】請求項1において、一般式 【化7】 {式中、RはC〜Cアルキル基(該基は、シアノ
    基により1ヶ所以上置換されていてもよい。)、C
    シクロアルキル基(該基は、ハロゲン原子により1
    ヶ所以上置換されていてもよい。)、C〜Cシクロ
    アルキルC〜Cアルキル基、ベンジル基またはフェ
    ニル基(該基は、ハロゲン原子またはジフルオロメトキ
    シ基で1ヶ所以上置換されていてもよい。)を示し、R
    はn−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、
    tert−ブチル基、イソプロペニル基、C〜C
    クロアルキル基、フェニル基(該基は、ハロゲン原子に
    より1ヶ所以上置換されていてもよい。)を示し、Qは
    フェニル基[該基は、シアノ基により1ヶ所以上置換さ
    れていてもよい。]、ピリジル基(該基は、同一または
    相異なるハロゲン原子またはトリフルオロメチル基によ
    り1ヶ所以上置換されていてもよい。)、ピリミジニル
    基(該基は、同一または相異なるハロゲン原子またはC
    〜Cアルキル基により1ヶ所以上置換されていても
    よい。)を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導体。
  8. 【請求項8】請求項1において、一般式 【化8】 {式中、RはC〜Cアルキル基、C〜Cシク
    ロアルキル基またはフェニル基(該基は、ハロゲン原子
    で1ヶ所以上置換されていてもよい。)、Rはエチル
    基、イソプロピル基、sec−ブチル基、を示し、R
    は水素原子またはC〜Cアルキル基を示し、Z
    基COO、基CONR12(R12は水素原子またはC
    〜Cアルキル基を示す。)を示し、Qはフェニル基
    [該基は、同一または相異なるハロゲン原子、C〜C
    アルキル基、C〜Cアルコキシ基またはシアノ基
    により1ヶ所以上置換されていてもよい。]を示し、n
    は0または1を示す。}で表されるアミノ酸アミド誘導
    体。
  9. 【請求項9】請求項1に記載のアミノ酸アミド誘導体を
    有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
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