JPH07106923A - デジタル制御発振装置 - Google Patents

デジタル制御発振装置

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JPH07106923A
JPH07106923A JP5253023A JP25302393A JPH07106923A JP H07106923 A JPH07106923 A JP H07106923A JP 5253023 A JP5253023 A JP 5253023A JP 25302393 A JP25302393 A JP 25302393A JP H07106923 A JPH07106923 A JP H07106923A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/135Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals by the use of time reference signals, e.g. clock signals

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルデータに比例した発振周期を設定で
きる発振装置を提供する。 【構成】 32個の反転回路をリング接続してなりパル
スを周回させるリングオシレータ2と、その端子Q8か
らのパルスをカウントした値が制御データの上位10ビ
ットCDHに応じた値になるとフリップフロップ(DF
F)20のデータSL2をHighにするカウンタ6及びセ
レクタ12,18と、4ビットデータCDLNが示す位
置の反転回路からDFF20のクロックPSOを取り出
すパルスセレクタ4と、DFF20の出力QOUTがHi
ghになると当該装置の出力信号POUTを所定時間だけ
Highにする遅延線22及び論理積回路24と、を備えた
装置において、レジスタ8とアダー10とにより、PO
UTがHighになる毎に制御データの下位4ビットCDL
を累算してデータCDLNを更新する。この結果、リン
グオシレータ2を連続動作させて制御データに比例た発
振周期を設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振周期をデジタルデ
ータによって制御可能なデジタル制御発振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信機器,モータ制御機器等
のPLL(Phase Locked Loop) では、周波数可変発振器
として、アナログ制御電圧によりその発振周波数を制御
可能な電圧制御発振器(所謂VCO)が使用されてい
る。
【0003】しかしこうしたVCOでは、必要な中心発
振周波数を得るために固有の抵抗やコンデンサが必要と
なるため、中心発振周波数を変更するには抵抗やコンデ
ンサを取り替えなければならず、しかもその精度を確保
するには、抵抗やコンデンサの微調整を行わなければな
らない等、制御性が悪く、また、アナログ回路を用いる
ために消費電力が大きくなるといった問題があった。
【0004】そこで、本願出願人は、特開平5−102
801号公報に開示されている如く、奇数個の反転回路
をリング状に連結してなりパルス信号を周回させるパル
ス周回回路と、このパルス周回回路を構成する反転回路
の連結段数を外部からのデジタルデータに応じて偶数個
単位で増減させるスイッチング回路と、パルス周回回路
内を周回するパルス信号を取り出すための出力端子と、
パルス周回回路内を周回するパルス信号をカウントし、
パルス信号が外部からのデジタルデータにより指定され
た回数だけ周回したことを検出するカウンタと、このカ
ウンタによりパルス信号が外部からのデジタルデータに
より指定された回数だけ周回したことが検出されると、
出力端子からのパルス信号が反転するタイミングで所定
の出力信号を出力する出力回路と、を備えたデジタル制
御発振装置を提案した。
【0005】そして、この装置においては、パルス周回
回路を構成する反転回路の連結段数xと各反転回路の反
転動作時間Tdとにより、パルス信号がパルス周回回路
を1周するのに要する時間(パルス周回時間)T(T=
x・Td)が決定され、そのパルス周回時間Tとカウン
タがパルス信号をカウントするカウント数Nとにより、
出力回路から出力信号が出力される周期、即ち発振周期
HT(HT=x・Td・N)が決定される。
【0006】従って、上記提案した装置によれば、パル
ス周回回路を構成する反転回路の連結段数xとカウンタ
のカウント値Nとを夫々デジタルデータによって変更す
ることにより、簡単に所望の周期の発振出力を得ること
ができる。そして、このように発振周期をデジタル制御
するに当り、例えば、パルス信号がパルス周回回路を初
回に周回するときにだけ反転回路の連結段数をx1に設
定し、2回目以降のパルス周回時には、反転回路の連結
段数をx1よりも小さいx2に設定するといった具合い
に、パルス信号を周回させる反転回路の段数を、パルス
信号がパルス周回回路を周回している途中で切り替える
ようにすれば、発振周期は、Td・(x1+x2・(N
−1))となるため、発振周期を、カウンタのカウント
値Nでおおまかに決定し、その微調整をx1の値で行
う、といった詳細な制御が可能となる。
【0007】また、このようなデジタル制御発振装置と
しては、例えば、米国特許第5045811号に開示さ
れている如く、奇数個の反転回路をリング状に連結して
なるパルス周回回路と、このパルス周回回路内を周回す
るパルス信号をカウントして、そのカウント値が、外部
からのデジタルデータにより指定された値に達すると所
定の出力信号を出力するカウンタと、カウンタから出力
信号が出力されるとパルス周回回路のパルス周回動作を
一旦停止させ、所定の遅延時間経過後にパルス周回回路
を再始動させる、複数の反転回路からなる遅延回路と、
その遅延回路内の反転回路の連結段数を外部からのデジ
タルデータに応じて増減させるスイッチング回路と、か
ら構成されたものも提案されている。
【0008】そして、この装置においては、カウンタか
らの出力信号を発振出力として使用することができ、そ
の発振周期は、パルス周回回路を構成する反転回路の連
結段数x3及びその各反転回路の反転動作時間Tdで決
まるパルス周回時間(x3・Td)にカウンタのカウン
ト数Nを乗じた時間(x3・Td・N)と、遅延回路を
構成する反転回路の連結段数x4及びその各反転回路の
反転動作時間Tdで決まる遅延時間(x4・Td)と、
を加算した時間、即ち、Td・(x3・N+x4)とな
る。よって、この装置によれば、発振周期を、カウンタ
のカウント数Nでおおまかに決定し、その微調整を、遅
延回路を構成する反転回路の連結段数x4の設定により
行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人が提案した上記前者の装置では、以下のような問題
があった。即ち、上記提案した装置において、発振周期
をより詳細にデジタル制御するためには、上述したよう
に、パルス信号がパルス周回回路を周回している途中
で、反転回路の段数を、例えばx1からx1よりも小さ
なx2に変更することとなるのであるが、出力回路から
出力信号が出力されると、換言するならば、発振周期の
1周期が経過すると、今度は逆に、反転回路の連結段数
を、x2からx2よりも大きなx1に変更しなければな
らない。
【0010】ところが、反転回路の連結段数を大きくす
る場合には、増加させる各反転回路の入・出力レベルを
予測できないため、パルス周回回路内のパルス信号を一
旦消滅させてパルス周回回路を安定状態にしてからでな
いと、パルス信号を周回させることができない。そこ
で、上記提案した装置においては、発振出力の1周期毎
に、強制的に所定時間だけパルス周回回路の動作を停止
させ、パルス信号が完全に消滅してから、再度、パルス
周回回路を作動させるようにしているのである。
【0011】そして、このように発振周期の1周期毎に
パルス周回回路の停止・始動を繰り返さなければならな
いため、発振周期HTは、正確には、上述したようにT
d・(x1+x2・(N−1))とはならず、この値
に、パルス周回回路を一旦停止させる時間Taを加えた
時間となってしまうのである。つまり、デジタルデータ
に応じて発振周期を変更することはできるものの、パル
ス周回回路を一旦停止させる時間Taが、発振周期を設
定する際のオフセット誤差となって、発振周期を、反転
回路の連結段数とカウンタのカウント数とを示すデジタ
ルデータに比例して設定することができず、また、パル
ス周回回路を一旦停止させなければならないため、発振
周期をより短く設定するには限界があったのである。
【0012】一方、上記後者の従来装置においては、カ
ウンタのカウント数Nと、遅延時間を決める遅延回路の
反転回路の連結段数x4とは、全く別個に制御されるこ
ととなるため、発信周期を表す外部からのデジタルデー
タをそのまま使用して発信周期を制御することはでき
ず、そのデジタルデータをカウント数Nと連結段数x4
とを夫々表すデータに一旦変換しなければならないとい
う問題があった。
【0013】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、外部から入力するデジタルデータに比例した発振
周期を得ることができるデジタル制御発振装置を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の発明は、発振周期を
デジタル制御可能なデジタル制御発振装置であって、入
力信号を反転して出力する反転回路が複数個リング状に
連結されると共に、該反転回路の一つが入力信号の反転
動作を外部からの制御信号により制御可能な起動用反転
回路として構成され、上記制御信号の入力による該起動
用反転回路の反転動作開始に伴いパルス信号を周回させ
るパルス周回回路と、該パルス周回回路内での上記起動
用反転回路を基点とした反転回路の接続位置を表す入力
データに応じて、上記パルス周回回路からパルス信号を
取り出すための反転回路を択一的に選択し、該選択した
反転回路からのパルス信号を出力するパルスセレクト手
段と、上記パルス周回回路内の所定の反転回路から出力
されるパルス信号をカウントし、該カウント値が、外部
から入力された上記パルス周回回路内でのパルス信号の
周回回数を表すデジタルデータに達した旨を検出するカ
ウント手段と、該カウント手段にてカウント値が上記周
回回数を表すデジタルデータに達した旨が検出された後
に、上記パルスセレクト手段からパルス信号が出力され
ると、所定の出力信号を出力する出力手段と、該出力手
段により出力信号が出力されると、上記パルスセレクト
手段の入力データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶された上記パルスセレクト手段の入力データと外部
から入力された上記パルス周回回路内での上記起動用反
転回路を基点とした反転回路の接続位置を表すデジタル
データとを加算して、該加算後のデジタルデータを上記
パルスセレクト手段の入力データとして出力する位置デ
ータ更新手段と、該位置データ更新手段により加算され
たデジタルデータが表す反転回路の接続位置が上記起動
用反転回路の直前に接続された反転回路を超えた場合
に、上記カウント手段が上記検出動作を行うまでにカウ
ントすべきパルス信号のカウント数を1つ増加させるカ
ウント数変更手段と、を備えたことを特徴とするデジタ
ル制御発振装置を要旨としている。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のデジタル制御発振装置において、上記パルス周
回回路を偶数個の反転回路により構成すると共に、上記
パルスセレクト手段を、上記パルス周回回路内で夫々等
間隔に接続された所定の2n 個の反転回路の中から、n
ビットの入力データに応じてパルス信号を取り出すため
の反転回路を択一的に選択するように構成してなるこ
と、を特徴とするデジタル制御発振装置を要旨としてい
る。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のデジタル制御発振装置においては、初期状態
において記憶手段にはデータとして何も記憶されていな
いため、最初に外部からパルス周回回路内での起動用反
転回路を基点とした反転回路の接続位置を表すデジタル
データを入力すると、位置データ更新手段により、その
デジタルデータがそのまま、パルスセレクト手段に、パ
ルス周回回路内での起動用反転回路を基点とした反転回
路の接続位置を表す入力データとして出力される。
【0017】ここで、外部から制御信号を入力すると、
パルス周回回路の起動用反転回路が入力信号の反転動作
を開始し、パルス周回回路を構成する各反転回路の出力
が順次反転してパルス信号がパルス周回回路上を周回す
る。すると、パルスセレクト手段が、位置データ更新手
段からの入力データに応じて、パルス周回回路からパル
ス信号を取り出すための反転回路を択一的に選択し、そ
の選択した反転回路からのパルス信号を出力する。ま
た、カウント手段が、パルス周回回路内の所定の反転回
路から出力されるパルス信号をカウントして、そのカウ
ント値が、外部から入力されたパルス周回回路内でのパ
ルス信号の周回回数を表すデジタルデータに達した旨を
検出する。
【0018】そして、カウント手段にてカウント値が周
回回数を表すデジタルデータに達した旨が検出された
後、パルスセレクト手段からパルス信号が出力される
と、出力手段が、所定の出力信号を出力する。即ち、請
求項1に記載のデジタル制御発振装置においては、パル
ス周回回路の起動用反転回路に制御信号を入力してか
ら、出力手段から出力信号が出力されるまでの時間が最
初の1周期となり、この時間は、パルス周回回路を構成
する反転回路の総段数yと各反転回路での反転動作時間
Tdとカウント手段がカウントするパルス信号の周回回
数Mとにより決定される一定時間(y・Td・M)と、
パルス周回回路において起動用反転回路からパルス信号
を取り出す反転回路までの反転回路の連結段数zと各反
転回路での反転動作時間Tdとにより決定される一定時
間(z・Td)と、を加算した時間(y・Td・M+z
・Td)として得られることとなる。
【0019】そして、このように出力手段により1周期
目の出力信号が出力されると、記憶手段が、そのときパ
ルスセレクト手段に入力されている入力データを記憶す
ると共に、位置データ更新手段が、記憶手段に記憶され
たパルスセレクト手段の入力データと、外部から入力さ
れているパルス周回回路内での起動用反転回路を基点と
した反転回路の接続位置を表すデジタルデータとを加算
して、その加算後のデジタルデータをパルスセレクト手
段の入力データとして出力する。
【0020】よって、次回(2周期目)以降には、パル
スセレクト手段により、起動用反転回路を基点として2
・z,3・z,…段目に接続された反転回路、即ち、前
回パルス信号を取り出した反転回路を基点としてz段目
に接続された反転回路が、今回パルス信号を取り出すた
めの反転回路として順次選択され、1周期目と同じ一定
時間(y・Td・M+z・Td)毎に、出力手段から出
力信号が出力されることとなる。
【0021】そして、位置データ更新手段により加算さ
れたデジタルデータが表す反転回路の接続位置が、起動
用反転回路の直前に接続された反転回路を超えると、次
回に出力信号が出力されるまでの時間が、パルス周回回
路をパルス信号が1周する時間(y・Td)だけ短くな
ってしまうため、カウント数変更手段が、カウント手段
が上述の検出動作を行うまでにカウントすべきパルス信
号のカウント数を1つ増加させる。
【0022】つまり、請求項1に記載のデジタル制御発
振装置においては、出力手段により出力信号が出力され
る毎、即ち1周期毎に、外部から入力されているパルス
周回回路内での起動用反転回路を基点とした反転回路の
接続位置を表すデジタルデータを順次累算して、その累
算したデータをパルスセレクト手段の入力データとして
使用するようにしており、パルスセレクト手段により選
択される反転回路が起動用反転回路の直前に接続された
反転回路を超えた場合には、パルス信号の周回回数をカ
ウントするカウント数を1つ増加して、桁上げを行うよ
うにしている。そしてこれにより、パルス周回回路から
パルス信号を取り出すための反転回路の接続位置が順次
累積して更新され、パルス周回回路を停止させずに、全
く同じ周期で出力信号が出力できるのである。
【0023】このように、請求項1に記載のデジタル制
御発振装置によれば、外部から入力するデジタルデータ
によって、パルス信号を取り出す反転回路の接続位置と
カウント手段がカウントするパルス信号の周回回数とを
変更することにより、出力信号の出力周期、即ち、当該
装置の発振周期を任意の値に変更することができる。
【0024】そして、上述のように発振周期は、パルス
信号を取り出す反転回路の接続位置を一定とすればパル
ス周回回路内でのパルス信号の周回回数により決定さ
れ、周回回数を多くすればするほど出力信号の出力周波
数を低下させ、逆に、周回回数を少なくすれば出力信号
の出力周波数をパルス周回回路内でのパルス信号の周回
周期に対応した高周波にすることができるため、パルス
信号の周回回数により出力信号の出力周波数を略決定
し、その微調整をパルス周回回路からパルス信号を取り
出す反転回路の接続位置の変更により行なうというよう
に、パルス信号の出力周波数を数Hz〜数MHzの広範
囲にわたって高分解能でデジタル制御することが可能と
なる。
【0025】そして特に、請求項1に記載のデジタル制
御発振装置によれば、上述した従来装置のようにパルス
周回回路を停止させることなく、発振させることができ
るため、デジタルデータの値に比例して発振周期を設定
することができ、制御性が極めて良好となる。また、パ
ルス周回回路を一旦停止させる必要がないため、発振周
期をより短く設定することができるようになる。
【0026】ここで、パルス周回回路は、奇数個の反転
回路で構成してもよいし、偶数個の反転回路で構成して
もよい。しかしながら、パルス周回回路を奇数個の反転
回路で構成すると、発振周期を表す外部からのデジタル
データのうち、下位nビットをパルス信号を取り出すた
めの反転回路の接続位置を表すデジタルデータとして使
用すると共に、nビット目より上位のビットをパルス信
号の周回回数を表すデジタルデータとして使用する場合
に、回路構成が複雑になるという問題がある。
【0027】例えば、パルス周回回路を31個の反転回
路で構成し、その各反転回路の中からパルス信号を取り
出すための反転回路を択一的に選択するようにした場合
には、外部からのデジタルデータを31進データに変換
するための進数変換回路が必要となる。
【0028】また、そのような進数変換回路を設けなく
てもよいように、パルス周回回路を構成する奇数個の反
転回路のうち、所定の2n 個の反転回路の中からパルス
信号を取り出すための反転回路を択一的に選択するよう
に構成することも考えられるが、この場合には、選択す
る反転回路を全て等間隔に設定することができず、選択
する各反転回路間での遅延時間を一定にすることができ
ないため、均一の分解能で発振周期を制御するために
は、例えば、予め特定の反転回路の反転動作時間を他の
反転回路の反転動作時間と異なる値に設定する等の調整
を施さなければならないという問題が生じる。
【0029】そこで、請求項2に記載のデジタル制御発
振装置においては、パルス周回回路を偶数個の反転回路
により構成すると共に、パルスセレクト手段が、そのパ
ルス周回回路内で夫々等間隔に接続された所定の2n
の反転回路の中から、nビットの入力データに応じてパ
ルス信号を取り出すための反転回路を択一的に選択する
ようにしている。
【0030】そして、このような請求項2に記載のデジ
タル制御発振装置によれば、パルス周回回路内の所定の
n 個の反転回路から択一的にパルス信号を取り出すよ
うにしているため、発振周期を表す外部からのデジタル
データの下位nビットをそのまま反転回路の接続位置を
表すデジタルデータとして使用し、また、その外部から
のデジタルデータのnビット目より上位のビットを、そ
のままパルス信号の周回回数を表すデジタルデータとし
て使用することができる。
【0031】しかも、パルス周回回路を偶数個の反転回
路で構成し、夫々等間隔に接続された反転回路から択一
的にパルス信号を取り出すようにしているため、反転回
路の反転動作時間を調整することなく、パルス信号を取
り出すための各反転回路間での遅延が均一となり、発振
周期を均等な分解能でデジタル制御することができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、第1実施例のデジタル制御発振装置の
構成を表すブロック図である。
【0033】図1に示す如く、本実施例のデジタル制御
発振装置は、後述するように合計32個の反転回路をリ
ング状に接続して構成され、外部からの制御信号PAが
Highレベルになるとパルス信号を周回させる、パルス周
回回路としてのリングオシレータ2と、後述する4ビッ
トの制御データCDLNに対応したリングオシレータ2
内の所定の反転回路からパルス信号を取り出し、そのパ
ルス信号を出力信号PSOとして出力する、パルスセレ
クト手段としてのパルスセレクタ4と、当該装置から出
力する出力信号POUTの所望の出力周期を表す14ビ
ットのデジタルデータ(以下、周波数制御データとい
う)CDH(10ビット),CDL(4ビット)のう
ち、上位10ビットCDHがプリセットされると共に、
リングオシレータ2からのクロック信号CLKの立ち下
がりタイミングでダウンカウントを行い、そのカウント
値が1のときに出力信号CN1をHighレベルにし、ま
た、カウント値が0のときに出力信号CN0をHighレベ
ルにする、カウント手段としてのダウンカウンタ6と、
制御信号PAがLow レベルのときにリセットされると共
に、出力信号POUTの立ち上がりタイミングで、その
ときパルスセレクタ4に入力されている4ビットの制御
データCDLNをラッチし、そのラッチしたデータを4
ビットデータCDLBとして出力する、記憶手段として
のレジスタ8と、周波数制御データCDH,CDLの下
位4ビットCDLと、レジスタ8からの4ビットデータ
CDLBとを加算し、その加算結果が「1111」を超
えるとキャリー信号CYを出力すると共に、その加算後
の4ビットデータを制御データCDLNとしてパルスセ
レクタ4に出力する、位置データ更新手段としてのアダ
ー10と、アダー10から出力されるキャリー信号CY
がLow レベルのときにはダウンカウンタ6の出力信号C
N1を選択し、また、キャリー信号CYがHighレベルの
ときにはダウンカウンタ6の出力信号CN0を選択し
て、出力信号SL1として出力する、カウント数変更手
段としてのセレクタ12と、外部からの入力信号CST
とセレクタ12の出力信号SL1との論理和をとり、そ
の論理和信号をダウンカウンタ6の後述するセット信号
SETとして出力するオアゲート14と、セレクタ12
の出力信号SL1をリングオシレータ2内でパルス信号
が半周するのに要する時間T1だけ遅延して遅延信号D
1を出力する遅延線16と、アダー10から出力される
制御データCDLNのMSB(最上位ビット)が0のと
きにはセレクタ12の出力信号SL1を選択し、また、
制御データCDLNのMSBが1のときには遅延線16
からの遅延信号D1を選択して、出力信号SL2として
出力するセレクタ18と、パルスセレクタ4の出力信号
PSOと当該装置の出力信号POUTとの論理和をとる
オアゲート19と、セレクタ18の出力信号SL2をデ
ータとして入力すると共に、オアゲート19の出力信号
PSCKをクロックとして入力し、オアゲート19の出
力信号PSCKの立ち下がりタイミングでデータをラッ
チして、ラッチ信号QOUTを出力するクリア端子付き
Dタイプフリップフロップ(以下、DFFという)20
と、DFF20からのラッチ信号QOUTを所定時間T
2だけ遅延して遅延信号D2を出力する遅延線22と、
遅延信号D2の信号レベルを反転した信号とDFF20
からのラッチ信号QOUTとの論理積をとり、その論理
積信号を当該装置の出力信号POUTとして出力するア
ンドゲート24と、アンドゲート24からの出力信号P
OUTを所定時間T3だけ遅延して遅延信号D3を出力
する遅延線26と、アンドゲート24からの出力信号P
OUTの信号レベルを反転した信号と遅延信号D3との
論理積をとり、その論理積信号をDFF20のクリア信
号CLRとして出力するアンドゲート28と、から構成
されている。尚、オアゲート19は、当該装置の出力信
号POUTがHighレベルの間にDFF20にクロックを
入力させないために設けられている。また、本実施例の
デジタル制御発振装置においては、DFF20、遅延線
22,28、及びアンドゲート24,28が、出力手段
に対応している。
【0034】ここでまずリングオシレータ2は、図2に
示す如く構成されている。図2に示す如くリングオシレ
ータ2は、反転回路として、2個の2入力ナンドゲート
(以下、単にナンドゲートという)NAND1,32
と、30個のインバータINV2〜31とを備えてい
る。これら各回路は、前段の出力端が次段の入力端へと
順次リング状に接続されており、起動用反転回路として
のナンドゲートNAND1の、ナンドゲートNAND3
2に接続されない方の入力端子(以下、この入力端子を
起動用端子という)には、外部からの制御信号PAが入
力され、また、ナンドゲートNAND32のインバータ
INV31に接続されない方の入力端子(以下、この入
力端子を制御用端子という)にはインバータINV18
の出力信号が入力されている。一方、ナンドゲートNA
ND1から数えて奇数段目に接続された反転回路の出力
端には、夫々、出力端子Q0〜Q15が設けられてお
り、図1に示すように、これらの出力端子Q0〜Q15
は、パルスセレクタ4に順次接続されている。また、出
力端子Q8からの出力信号は、ダウンカウンタ6のクロ
ック信号CLKとして出力される。
【0035】ここで、このように構成されたリングオシ
レータ2の動作について、図3を用いて説明する。 (a).まず最初に初期状態、即ち外部からの制御信号
PAがLow レベルであるときは、ナンドゲートNAND
1の出力P01はHighレベルとなるため、ナンドゲート
NAND1から数えて偶数段目のインバータの出力はLo
w レベルとなり、奇数段目のインバータの出力はHighレ
ベルとなって安定する。また、この初期状態において、
ナンドゲートNAND32の制御用端子に入力されたイ
ンバータINV18の出力P18はLow レベルであるた
め、ナンドゲートNAND32だけは、偶数段目に接続
されているにも関わらずHighレベルを出力する。つま
り、このように構成することにより、ナンドゲートNA
ND1の入・出力信号が共にHighレベルとなるようにし
て、次に制御信号PAがLow からHighレベルに変化した
ときに、ナンドゲートNAND1が反転動作を開始する
ようにしている。
【0036】(b).次に、制御信号PAがLow からHi
ghレベルに変化すると、ナンドゲートNAND1の出力
P01は、HighからLow レベルに反転するため、後続の
インバータの出力が順次反転して、奇数段目のインバー
タの出力はHighからLow レベルに変化し、偶数段目のイ
ンバータの出力はLow からHighレベルに変化していく。
尚、以下、このように制御信号PAの変化によって発生
し、リングオシレータ2上を、奇数段目の反転回路の立
ち下がり出力として、及び偶数段目の反転回路の立ち上
がり出力として順次周回するパルス信号のエッジをメイ
ンエッジと言い、図3においては点印で表す。
【0037】(c).そして、このメインエッジがイン
バータINV18に到達して、インバータINV18の
出力P18がLow からHighレベルに反転すると、インバ
ータINV31の出力レベルは未だHighレベルであるた
めに、ナンドゲートNAND32の2つの入力信号は共
にHighレベルとなって、ナンドゲートNAND32が反
転動作を開始し、その出力がHighからLow レベルに反転
する。尚、以下、このようにメインエッジが制御用端子
からナンドゲートNAND32に入力され、このナンド
ゲートNAND32によって反転されて、リングオシレ
ータ2上を、奇数段目の反転回路の立ち上がり出力とし
て、及び偶数段目の反転回路の立ち下がり出力として順
次周回するパルス信号のエッジをリセットエッジと言
い、図3においては×印で表す。そして、このリセット
エッジは、ナンドゲートNAND1により発生したメイ
ンエッジと共に、リングオシレータ2上を周回する。
【0038】(d).また、その後のメインエッジは、
インバータINV18からの後続の各インバータにより
順次反転されて伝達し、インバータINV31の出力が
HighからLow レベルに反転することによりナンドゲート
NAND32に入力されるが、このときナンドゲートN
AND32の制御用端子の入力信号、即ちインバータI
NV18の出力信号は、Highレベルとなっているため、
メインエッジはそのままナンドゲートNAND32及び
ナンドゲートNAND1以後の各インバータによって順
次反転されて、リングオシレータ2上を伝達していく。
【0039】尚、このようにメインエッジが、インバー
タINV19〜31を経由して、ナンドゲートNAND
32に到達したときに、インバータINV18の出力信
号が未だHighレベルであるのは、インバータINV19
〜31間のインバータの数が13個であるのに対して、
ナンドゲートNAND32からインバータINV18ま
でのナンドゲートを含むインバータの数は19個である
ためであり、これにより、リセットエッジがナンドゲー
トNAND32からインバータINV18まで伝達する
よりも早く、メインエッジがナンドゲートNAND32
に入力されるからである。
【0040】(e).一方、ナンドゲートNAND32
によって発生したリセットエッジは、ナンドゲートNA
ND1を含む各インバータを経由して、再びインバータ
INV18に到達し、ナンドゲートNAND32の制御
用端子の信号レベルをHighからLow レベルに反転させる
が、このときは、ナンドゲートNAND32のインバー
タINV31からの入力信号が、既にメインエッジによ
ってLow レベルとなっているため、ナンドゲートNAN
D32の出力は変化せず、リセットエッジは、インバー
タINV18からインバータINV19〜31の正規ル
ートで順次ナンドゲートNAND32へ伝達される。
【0041】(f).そして、リセットエッジが、イン
バータINV31に到達すると、ナンドゲートNAND
32のインバータINV31からの入力信号が、Low か
らHighレベルへと反転する。また、これとほぼ同時に、
メインエッジがインバータINV18に到達して、ナン
ドゲートNAND32の制御用端子の入力信号もLowか
らHighレベルへと反転する。これは、メインエッジが、
ナンドゲートNAND1から始まり、リングオシレータ
2を正規ルートで一周してから再びナンドゲートNAN
D1を通過してインバータINV18へ到達するのに対
し、リセットエッジは、メインエッジがナンドゲートN
AND1からインバータINV18へ到達してからナン
ドゲートNAND32の反転動作開始により発生され、
その後、リングオシレータ2を正規ルートで一周すると
いうように、両エッジがナンドゲートNAND32へ到
達するまでに経由する反転回路の延べ総数が、50個と
全く同一であるからである。
【0042】ここで、本実施例のリングオシレータ2で
は、その偶数段目のインバータの反転応答時間は立ち上
がり出力よりも立ち下がり出力の方が速く、逆に、奇数
段目のインバータの反転応答時間は立ち下がり出力より
も立ち上がり出力の方が速くなるように予め設定してあ
り、リセットエッジの方がメインエッジよりも若干速く
ナンドゲートNAND32に到達するようにしている。
【0043】従って、リセットエッジによって、インバ
ータINV31の出力がLow からHighレベルに反転して
も、ナンドゲートNAND32の制御用端子の入力信号
は、未だLow レベルのままであるため、ナンドゲートN
AND32の出力は反転せず、やや遅れてメインエッジ
がインバータINV18に到達し、ナンドゲートNAN
D32の制御用端子の入力信号のレベルがLow からHigh
レベルに反転したときに、ナンドゲートNAND32の
出力がHighからLow レベルに反転する、というように、
リセットエッジは、ここで一旦消滅し、メインエッジに
よって再発生される。そして、このように、ナンドゲー
トNAND32の出力が、その制御用端子から入力され
るメインエッジによって反転するという点は、上述の
(c)と全く同じ動作である。
【0044】(g).そして以後は、(d)〜(f)の
動作が繰り返され、リセットエッジがメインエッジ一周
毎に再発生されて、メインエッジと共に、リングオシレ
ータ2上を周回することとなる。そして、制御信号PA
がLow レベルになると、このような一連の動作は停止し
て、上述の(a)の初期状態へ戻ることとなる。
【0045】このように、通常、偶数個の反転回路をリ
ング状に連結すると、各反転回路の入・出力が異なるレ
ベルとなって回路全体が安定してしまうのであるが、本
実施例のリングオシレータ2においては、同一周回上に
発生タイミングの異なる2つのパルスエッジ(メインエ
ッジとリセットエッジ)を周回させるようにしているた
め、ナンドゲートNAND1は、自己が発生させたメイ
ンエッジが戻ってくる前にリセットエッジによって出力
が反転され、ナンドゲートNAND32は、自己が発生
させたリセットエッジが戻ってくる前にメインエッジに
よって出力が反転するというように、回路全体が安定状
態になることなく、常にパルス信号が周回することにな
るのである。そして、各出力端子Q0〜Q15からは、
各反転回路での反転動作時間Tdの32倍の時間(32
・Td)を1周期とするパルス信号が夫々出力されるこ
とになる。
【0046】次に、パルスセレクタ4は、リングオシレ
ータ2に設けられた出力端子Q0〜Q15からの出力信
号を夫々入力し、その各信号の中から、4ビットの制御
データCDLNが示す値に対応した番号の信号を選択し
て出力する、周知のセレクタ回路である。
【0047】従って、例えば、制御データCDLNとし
て1を表す「0001」が入力されると、出力端子Q1
からのパルス信号が出力信号PSOとして出力され、ま
た、制御データCDLNとして15を表す「1111」
が入力されると、出力端子Q15からのパルス信号が出
力信号PSOとして出力される。
【0048】また、ダウンカウンタ6は、図1に示すよ
うに、セット端子SETを備えた周知のカウンタとして
構成されており、そのセット端子SETには、オアゲー
ト14から出力されるセット信号SETが入力されてい
る。そして、セット信号SETがHighレベルのときに、
リングオシレータ2からのクロック信号CLK(リング
オシレータ2の出力端子Q8からのパルス信号)が立ち
下がると、周波数制御データの上位10ビットCDHが
プリセットされる。一方、セット信号がLow レベルのと
きには、リングオシレータ2からのクロック信号CLK
の立ち上がり毎に、そのカウント値を1づつ減少させ、
カウント値が1のときに出力信号CN1をHighレベルに
し、また、カウント値が0のときに出力信号CN0をHi
ghレベルにする。
【0049】次に、以上のように構成されたデジタル制
御発振装置を発振動作させる前に行う初期設定について
説明する。この初期設定は、電源を投入した直後に以下
の手順で行われる。まず初めに、制御信号PAをLow レ
ベルすると共に、入力信号CSTをHighレベルにし、周
波数制御データCDH,CDLを入力する。
【0050】ここで、この初期状態では、制御信号PA
がLow レベルであるため、リングオシレータ2のパルス
周回動作は停止している。また、レジスタ8がリセット
されるため、レジスタ8から出力される4ビットデータ
CDLBはオール0となり、アダー10から出力される
制御データCDLNは、周波数制御データの下位4ビッ
トCDLに一致する。尚、このとき、アダー10のキャ
リー信号CYはLow レベルである。従って、この初期状
態においては、パルスセレクタ4へは周波数制御データ
の下位4ビットCDLが入力されることとなるため、パ
ルスセレクタ4は、リングオシレータ2に設けられた出
力端子Q0〜Q15の出力信号のうち、周波数制御デー
タの下位4ビットCDLの値に対応した信号を出力する
こととなる。
【0051】また、入力信号CSTがHighレベルである
ため、オアゲート14から出力されるセット信号SET
がHighレベルとなって、ダウンカウンタ6は、リングオ
シレータ2からのクロック信号CLKが立ち下がるタイ
ミングで周波数制御データの上位10ビットCDHをプ
リセットするのを待つ状態、即ちプリセット待機状態と
なる。尚、この初期状態においては、DFF20はリセ
ットされて出力信号POUTはLow レベルとなる。
【0052】そして、このように周波数制御データCD
H,CDLを入力した後、制御信号PAをLow レベルか
らHighレベルに変化させると、上述したようにリングオ
シレータ2がパルス信号の周回動作を開始し、出力端子
Q8からメインエッジが出力されると、ダウンカウンタ
6に入力されるクロック信号CLKが立ち下がるため、
ダウンカウンタ6に周波数制御データの上位10ビット
CDHがプリセットされる。
【0053】その後、再度、制御信号PAをHighレベル
からLow レベルに変化させ、リングオシレータ2のパル
ス周回動作を停止させると共に、レジスタ8をリセット
し、また、入力信号CSTをHighレベルからLow レベル
に変化させて、初期設定が完了する。尚、この時、オア
ゲート14からのセット信号SETはLow レベルとな
る。
【0054】そして、このように初期設定を行った後、
制御信号PAをLow レベルからHighレベルに変化させる
と、当該装置の発振動作が開始する。そこで次に、本実
施例のデジタル制御発振装置の発振動作について、周波
数制御データの下位4ビットCDLとして1を示す「0
001」が入力された場合を例に挙げて、図4を用いて
説明する。尚、図4は、当該装置が発振動作を開始し
て、2周期目の動作に至るまでの状態を表している。ま
た、図4において、ダウンカウンタ6には、上述の初期
設定により、予め周波数制御データの上位10ビットC
DHの値がプリセットされているものとし、CDは、ダ
ウンカウンタ6のカウンタ値を示している。
【0055】図4に示すように、まず、制御信号PAを
Low レベルからHighレベルに変化させると、リングオシ
レータ2がパルス信号の周回動作を開始し、各出力端子
Q0〜Q15からは、リングオシレータ2をメインエッ
ジが1周するのに要する時間(32・Td)を1周期と
して、位相が夫々2・Tdだけ遅れたパルス信号が出力
される。そして、パルスセレクタ4からは、周波数制御
データの下位4ビットCDLが「0001」であるた
め、出力端子Q1からのパルス信号が出力信号PSOと
して出力される。従って、この場合には、DFF20
に、出力端子Q0から出力されるパルス信号に対して位
相が2・Td・CDL=2・Tdだけ遅れたパルス信号
がクロックとして入力されることとなる。
【0056】一方、ダウンカウンタ6は、リングオシレ
ータ2の出力端子Q8からのパルス信号(クロック信号
CLK)が立ち下がる毎、即ち、パルス信号のメインエ
ッジがリングオシレータ2を1周する時間(32・T
d)毎に、プリセットされた初期値CDHからのダウン
カウントを行い、そのカウンタ値が1になると出力信号
CN1をHighレベルにし、カウンタ値が0になると出力
信号CN0をHighレベルにする。
【0057】ここで、制御信号PAをLow レベルからHi
ghレベルに変化させた直後には、アダー10からのキャ
リー信号CYはLow レベルであるため、セレクタ12
は、ダウンカウンタ6の出力信号CN1,CN0のう
ち、CN1の方を選択して出力する。また、この場合に
は、アダー10から出力される制御データCDLNのM
SBは0であるため、セレクタ18は、セレクタ12の
出力信号SL1と遅延線16からの遅延信号D1のう
ち、SL1の方を選択して出力する。
【0058】従って、セレクタ18の出力信号SL2、
即ちDFF20に入力されるデータは、図4に示すよう
に、出力端子Q8からのパルス信号(クロック信号CL
K)が立ち下がってダウンカウンタ6のカウント値が1
になったときに、Low レベルからHighレベルに変化する
こととなる。
【0059】そして、このようにセレクタ18の出力信
号SL2がHighレベルに変化した後、パルスセレクタ4
の出力信号PSO、即ち、リングオシレータ2の出力端
子Q1から出力されるパルス信号が立ち下がると、DF
F20のラッチ信号QOUTがHighレベルになって、当
該装置の出力信号POUTがHighレベルに変化する。
【0060】尚、図4に示すように、DFF20のラッ
チ信号QOUTがHighレベルに変化した後、所定時間T
2だけ経過すると、遅延線22の遅延信号D2がHighレ
ベルに変化するため、当該装置の出力信号POUTはLo
w レベルに戻る。そして、アンドゲート28の出力信
号、即ちDFF20のクリア信号CLRがHighレベルと
なって、DFF20がリセットされる。また、出力信号
POUTがLow レベルに戻ってから所定時間T3だけ経
過すると、遅延線26の遅延信号D3がLow レベルに変
化するため、クリア信号CLRはLow レベルに戻って、
DFF20のリセットが解除される。つまり、出力信号
POUTは、DFF20のラッチ信号QOUTがHighレ
ベルに変化してから遅延線22の遅延時間T2だけHigh
レベルで出力され、出力信号POUTがLow レベルに戻
ると、DFF20はリセットされるようになっている。
【0061】以上が、制御信号PAをHighレベルに変化
させてから出力信号POUTが最初にHighレベルに変化
するまでの動作、即ち、当該装置の1周期目の動作であ
る。次に、当該装置の2周期目の動作について説明す
る。まず、上述のように出力信号POUTがLow レベル
からHighレベルに変化すると、レジスタ8とアダー10
により、周波数制御データの下位4ビットCDLに、現
在パルスセレクタ4に入力されている制御データCDL
Nを加算した4ビットデータが、新たな制御データCD
LNとしてパルスセレクタ4に入力される。
【0062】従って、周波数制御データの下位4ビット
CDLとして「0001」が入力されている場合の2周
期目の動作においては、パルスセレクタ4に、「001
0」の制御データCDLNが入力され、リングオシレー
タ2の出力端子Q2から出力されるパルス信号が、DF
F20のクロックとして入力されることとなる。
【0063】一方、上述したようにセレクタ12の出力
信号SL1がHighレベルになると、オアゲート14から
のセット信号SETがHighレベルになるため、その直後
に出力端子Q8からのパルス信号(クロック信号CL
K)が立ち下がると、ダウンカウンタ6には、再度、周
波数制御データの上位10ビットCDHがプリセットさ
れる。尚、ダウンカウンタ6にCDHがプリセットされ
ると、セレクタ12の出力信号SL1はLow レベルに戻
る。
【0064】そして、その後は上述した1周期目の動作
の場合と同様に、ダウンカウンタ6がクロック信号CL
Kの立ち下がりタイミングでダウンカウントを行い、そ
のカウンタ値が1になってセレクタ18の出力信号SL
2がHighレベルに変化した後、今度は、リングオシレー
タ2の出力端子Q2から出力されるパルス信号が立ち下
がると、DFF20のラッチ信号QOUTがHighレベル
に変化して、当該装置の出力信号POUTがHighレベル
になる。
【0065】そして、その後の3周期目以降の動作にお
いては、出力信号POUTがHighレベルになる毎(各周
期毎)に、パルスセレクタ4に入力される制御データC
DLNが「0011」,「0100」,「0101」,
…といった具合いに1ずつ増加して、出力端子Q3,Q
4,Q5,…からのパルス信号が順次DFF20のクロ
ックとして入力されることとなり、その他は2周期目の
動作と同様である。
【0066】即ち、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、ダウンカウンタ6によりリングオシレータ2
の出力端子Q8からメインエッジがCDH回出力された
ことを検出し、その検出後に、パルスセレクタ4により
選択された出力端子からメインエッジが出力されると、
出力信号POUTをHighレベルに変化させるようにして
おり、パルスセレクタ4が出力端子を選択するための制
御データCDLNを、出力信号POUTがHighレベルに
変化する毎(1周期毎)に、周波数制御データの下位4
ビットCDLを累積加算して更新するようにしている。
【0067】従って、本実施例のデジタル制御発振装置
においては、出力信号POUTの1周期毎に、パルスセ
レクタ4により選択される出力端子がCDLの値ずつ後
段へずれていき、当該装置からは、パルス信号のメイン
エッジがリングオシレータ2を周波数制御データの上位
10ビットCDHが示す回数だけ周回する時間(32・
Td・CDH)と、反転回路2段分の遅延時間に周波数
制御データの下位4ビットCDLを乗じた時間(2・T
d・CDL)と、加算した時間(32・Td・CDH+
2・Td・CDL)毎に、Highレベルの出力信号POU
Tが出力されることとなる。
【0068】例えば、上述のように周波数制御データの
下位4ビットCDLとして「0001」を入力した場合
には、(32・Td・CDH+2・Td)毎に、Highレ
ベルの出力信号POUTが出力される。ここで、このよ
うに制御データCDLNが更新されていき、そのMSB
が1になると、セレクタ18は、セレクタ12の出力信
号SL1と遅延線16からの遅延信号D1のうち、D1
を選択して出力するようになる。
【0069】これは以下の理由による。即ち、出力端子
Q8〜Q15からのパルス信号をDFF20のクロック
として入力する場合には、DFF20において、データ
が変化した直後にクロックが立ち下がることとなり、ラ
ッチ信号QOUTが不確定になる虞があるからである。
【0070】そこで、本実施例のデジタル制御発振装置
においては、制御データCDLNのMSBが0のとき、
即ち、出力端子Q0〜Q7からのパルス信号をDFF2
0のクロックとして入力する場合には、セレクタ12の
出力信号SL1をそのままDFF20のデータとして入
力し、逆に、制御データCDLNのMSBが1のとき、
即ち、出力端子Q8〜Q15からのパルス信号をDFF
20のクロックとして入力する場合には、セレクタ12
の出力信号SL1をパルス信号がリングオシレータ2を
半周するのに要する時間T1だけ遅延させてDFF20
のデータとして入力するようにしており、これによっ
て、DFF20のデータがHighレベルに変化してからD
FF20のクロックが立ち下がるまでの時間が、常に、
リングオシレータ2をパルス信号が半周するのに要する
時間以上となるようにしているのである。
【0071】また更に、上述のように制御データCDL
Nが更新されていき、アダー10における加算結果が
「1111」を超えると、キャリー信号CYがHighレベ
ルになるため、セレクタ12は、ダウンカウンタ6の出
力信号CN1,CN0のうち、CN0の方を出力する。
【0072】これは以下の理由による。即ち、ダウンカ
ウンタ6は、リングオシレータ2の出力端子Q8から出
力されるクロック信号CLKにより常に一定周期(32
・Td)でダウンカウントを行うため、今回リングオシ
レータ2からパルス信号を取り出す出力端子が、前回パ
ルス信号を取り出した出力端子よりも前段のものになっ
たとき、即ち、パルスセレクタ4に入力される制御デー
タCDLNの値が前回値よりも小さくなった場合には、
発振周期が、リングオシレータ2をパルス信号が1周す
る時間だけ短くなってしまう。
【0073】そこで、本実施例のデジタル制御発振装置
においては、アダー10から出力されるキャリー信号C
YがHighレベルのときにだけ、セレクタ12がダウンカ
ウンタ6の出力信号CN0を選択するようにして、DF
F20にHighレベルのデータが入力されるまでにダウン
カウンタ6がパルス信号の周回回数をカウントするカウ
ント数を実質的に1回増加させている。
【0074】よって、例えば上述のように周波数制御デ
ータの下位4ビットCDLとして「0001」を入力し
た場合には、パルスセレクタ4に入力される制御データ
CDLNは、各周期毎に、順次「0001」,「001
0」,…,「1111」,「0000」,「000
1」,…といった具合いに1ずつ増加することとなる
が、制御データCDLNが「1111」から「000
0」になる場合だけは、キャリー信号CYがHighレベル
になるため、ダウンカウンタ6のカウンタ値が0になる
までDFF20にHighレベルのデータが入力されないよ
うになるのである。
【0075】またここで、周波数制御データの下位4ビ
ットCDLとして15を示す「1111」を入力した場
合を図5に例示する。図5に示すように、この場合は、
最初から制御データCDLNのMSBが1であるため、
1周期目の発振動作から、セレクタ18が遅延線16の
遅延信号D1を出力信号SL2としてDFF20へ出力
する。そして、出力端子Q15からのパルス信号の立ち
下がりタイミングでラッチ信号QOUT及び出力信号P
OUTがHighレベルに変化する点以外は、図4の場合と
同様である。
【0076】このように周波数制御データの下位4ビッ
トCDLとして「1111」を入力した場合には、パル
スセレクタ4に入力される制御データCDLNが、各周
期毎に、順次「1111」,「1110」,…,「00
01」,「0000」,「1111」,…といった具合
いに15ずつ増加して、リングオシレータ2の出力端子
Q15,Q14,…,Q1,Q0,Q15,…からのパ
ルス信号が順次DFF20のクロックとして選択され
る。また、制御データCDLNが「0000」から「1
111」になる場合以外は、キャリー信号CYがHighレ
ベルになってセレクタ12がダウンカウンタ6の出力信
号CN0を選択するため、ダウンカウンタ6にてカウン
トするカウント数は実質的に1回増加される。そして、
パルス信号がリングオシレータ2をCDH回だけ周回す
る時間(32・Td・CDH)と、反転回路2段分の遅
延時間とCDLの値とを乗じた時間(2・Td・15)
とを加算した時間(32・Td・CDH+2・Td・1
5)毎に、Highレベルの出力信号POUTが出力される
こととなる。
【0077】以上説明したように、本実施例のデジタル
制御発振装置においては、ダウンカウンタ6によりリン
グオシレータ2の出力端子Q8からメインエッジが出力
される回数をカウントして、リングオシレータ2でのパ
ルス周回回数が周波数制御データの上位10ビットCD
Hに達したか否かを検出すると共に、その検出後に、パ
ルス信号のメインエッジがパルスセレクタ4により選択
された出力端子に到達すると、出力信号POUTをHigh
レベルに変化させるようにしている。そして、出力信号
POUTがHighレベルに変化する毎に、周波数制御デー
タの下位4ビットCDLを累積加算することによってパ
ルスセレクタ4が出力端子を選択するための制御データ
CDLNを設定するようにしており、また、その制御デ
ータCDLNの値が前回値よりも小さくなった場合に
は、ダウンカウンタ6が0までダウンカウントするよう
にして、発振周期が、リングオシレータ2をパルス信号
が1周する時間だけ短くなってしまうことを防止してい
る。
【0078】つまり、本実施例のデジタル制御発振装置
においては、出力端子Q8からのメインエッジによりパ
ルス信号の周回回数がCDHに達した旨を検出してから
出力信号POUTをHighレベルに変化させるまでの時間
を、1周期毎に、反転回路2個分の遅延時間にCDLを
乗じた時間(2・Td・CDL)ずつ遅らせるようにし
ている。そして、これにより、リングオシレータ2を一
旦停止させることなく連続作動させて、周波数制御デー
タCDH,CDLに応じた発振周期で、Highレベルの出
力信号POUTを出力できるようにしているのである。
【0079】このように、本実施例のデジタル制御発振
装置によれば、外部から入力する周波数制御データCD
H,CDLを変更することにより、出力信号POUTの
出力周期(当該装置の発振周期)を任意に調整すること
ができ、しかも、その発振周期は、ダウンカウンタ6の
カウント数、即ち周波数制御データの上位10ビットC
DHにより大まかに決定でき、周波数制御データの下位
4ビットCDLにより2個の反転回路の反転動作時間2
・Td単位で微調整ができるため、発振周期を広範囲
に、且つ高分解能でデジタル制御することが可能とな
る。
【0080】また、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、リングオシレータ2を32個の反転回路で構
成すると共に、夫々等間隔に接続された奇数段目の16
個の反転回路からのみ択一的にパルス信号を取り出すよ
うに構成しているため、周波数制御データの下位4ビッ
トCDLをパルス信号を取り出すための反転回路を示す
データとして直接使用でき、また、周波数制御データの
上位10ビットCDHをパルス信号の周回回数を示すデ
ータとして直接使用することができる。また更に、各パ
ルス信号の時間差が均一となり、発振周期を均等な分解
能で制御することができる。
【0081】そして特に、本実施例のデジタル制御発振
装置によれば、上述したようにリングオシレータ2を停
止させることなく発振動作させることができるため、周
波数制御データの値に比例して発振周期を設定すること
ができ、制御性が極めて良好となる。また、リングオシ
レータ2を一旦停止させる必要がないため、発振周期を
より短く設定することができるようになる。
【0082】尚、本実施例のデジタル制御発振装置にお
いて、周波数制御データCDH,CDLの値を変更する
場合には、下位4ビットCDLの方は、出力信号POU
TがHighレベルに変化する前に行い、上位10ビットC
DHの方は、ダウンカウンタ6がプリセットされた後に
行えばよい。
【0083】ところで、本実施例のデジタル制御発振装
置においては、リングオシレータ2を構成する各反転回
路の反転動作時間を利用して発振周期を制御するように
しているため、電源電圧や周囲温度等の動作環境により
発振周期が変化する虞がある。従って、出力信号POU
Tの発振周期を絶対時間で制御したい場合には、発振周
期を補正する手段が必要となる。
【0084】ここで、このような補正方法としては、例
えば、水晶発振子等で基準発振信号を生成しておき、P
LL等を用いて、その基準発振信号の発振周波数と、リ
ングオシレータ2の出力端子Q8からのクロック信号C
LKを分周した信号の発振周波数とが一致するように当
該装置の電源電圧を制御したり、また周波数制御データ
の値を補正することが考えられるが、本実施例のデジタ
ル制御発振装置では、上述した従来装置のようにリング
オシレータ2を一旦停止させることにより生じる発振周
期のオフセット誤差がないため、このような補正制御を
正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のデジタル制御発振装置の構成を表すブ
ロック図である。
【図2】実施例のリングオシレータの構成を表す構成図
である。
【図3】実施例のリングオシレータの動作を表すタイム
チャートである。
【図4】実施例のデジタル制御発振装置において、外部
から入力された周波数制御データの下位4ビットのデー
タ値が1の場合の動作を表すタイムチャートである。
【図5】実施例のデジタル制御発振装置において、外部
から入力された周波数制御データの下位4ビットのデー
タ値が15の場合の動作を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
2…リングオシレータ 4…パルスセレクタ 6
…ダウンカウンタ 8…レジスタ 10…アダー 1
2,18…セレクタ 14,19…オアゲート 16,22,26…遅
延線 20…Dタイプフリップフロップ(DFF) 24,
28…アンドゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振周期をデジタル制御可能なデジタル
    制御発振装置であって、 入力信号を反転して出力する反転回路が複数個リング状
    に連結されると共に、該反転回路の一つが入力信号の反
    転動作を外部からの制御信号により制御可能な起動用反
    転回路として構成され、上記制御信号の入力による該起
    動用反転回路の反転動作開始に伴いパルス信号を周回さ
    せるパルス周回回路と、 該パルス周回回路内での上記起動用反転回路を基点とし
    た反転回路の接続位置を表す入力データに応じて、上記
    パルス周回回路からパルス信号を取り出すための反転回
    路を択一的に選択し、該選択した反転回路からのパルス
    信号を出力するパルスセレクト手段と、 上記パルス周回回路内の所定の反転回路から出力される
    パルス信号をカウントし、該カウント値が、外部から入
    力された上記パルス周回回路内でのパルス信号の周回回
    数を表すデジタルデータに達した旨を検出するカウント
    手段と、 該カウント手段にてカウント値が上記周回回数を表すデ
    ジタルデータに達した旨が検出された後に、上記パルス
    セレクト手段からパルス信号が出力されると、所定の出
    力信号を出力する出力手段と、 該出力手段により出力信号が出力されると、上記パルス
    セレクト手段の入力データを記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された上記パルスセレクト手段の入力
    データと外部から入力された上記パルス周回回路内での
    上記起動用反転回路を基点とした反転回路の接続位置を
    表すデジタルデータとを加算して、該加算後のデジタル
    データを上記パルスセレクト手段の入力データとして出
    力する位置データ更新手段と、 該位置データ更新手段により加算されたデジタルデータ
    が表す反転回路の接続位置が上記起動用反転回路の直前
    に接続された反転回路を超えた場合に、上記カウント手
    段が上記検出動作を行うまでにカウントすべきパルス信
    号のカウント数を1つ増加させるカウント数変更手段
    と、 を備えたことを特徴とするデジタル制御発振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル制御発振装置
    において、 上記パルス周回回路を偶数個の反転回路により構成する
    と共に、 上記パルスセレクト手段を、上記パルス周回回路内で夫
    々等間隔に接続された所定の2n 個の反転回路の中か
    ら、nビットの入力データに応じてパルス信号を取り出
    すための反転回路を択一的に選択するように構成してな
    ること、を特徴とするデジタル制御発振装置。
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