JPH06164339A - デジタル制御遅延装置及びデジタル制御発振装置 - Google Patents

デジタル制御遅延装置及びデジタル制御発振装置

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Publication number
JPH06164339A
JPH06164339A JP4306900A JP30690092A JPH06164339A JP H06164339 A JPH06164339 A JP H06164339A JP 4306900 A JP4306900 A JP 4306900A JP 30690092 A JP30690092 A JP 30690092A JP H06164339 A JPH06164339 A JP H06164339A
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JP
Japan
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pulse
circuit
inversion
inverting
signal
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Application number
JP4306900A
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English (en)
Inventor
Shigenori Yamauchi
重徳 山内
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル制御可能な遅延装置及び周波数可変
発振装置を提供する。 【構成】 否定論理積回路NAND1個とインバータINV 6
0個をリング状に連結してパルス信号の周回回路を構成
し、2段目のインバータINV(2)の反転動作時間のみを他
の反転回路NAND,INVの反転動作時間Tdの2倍に設定す
る。またスイッチング回路SW1,SW2により、反転
回路NAND,INVの連結個数をインバータINV2個単位で3
1〜61の範囲内で変更できるようにする。この結果、
パルス信号の一周回時間をデジタルデータの下位4ビッ
トCDLに対応して32Td〜62Tdの範囲内で2T
d単位で制御することができ、周回回路内でのパルス信
号の周回回数をデジタルデータの上位ビットで制御し、
一周回時間を常時は最小の32Tdに制御し、周回中一
回だけ下位4ビットCDLに応じた時間に変更すれば、
遅延時間または発振周期を2Td単位で広範囲に制御す
ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遅延時間をデジタル制
御可能なデジタル制御遅延装置及び該遅延装置を用いて
発振周波数をデジタル制御可能なデジタル制御発振装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタル制御可能な遅延装置
として、例えば特開平2−296410号公報に開示さ
れている如く、積分回路や反転回路(インバータ)から
なる多数の遅延素子を縦続接続し、第1段目の遅延素子
に遅延すべき信号を入力して、各遅延素子からの出力を
データセレクタを介して選択的に取り出すようにした遅
延装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
の遅延装置は、縦続接続した遅延素子の中から遅延信号
を取り出す遅延素子を選択することにより、遅延時間を
変更するものであるため、遅延時間の可変範囲を増加す
ればする程、遅延素子の数が増加することとなり、遅延
時間の可変範囲を増加するには限界があった。
【0004】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、遅延素子の数を増加させることなく遅延時間を広
範囲にデジタル制御することのできるデジタル制御遅延
装置、及びその遅延装置を用いて発振周波数をデジタル
制御可能なデジタル制御発振装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載のデジタル制御遅延装置
は、入力信号を反転して出力する反転回路が奇数個リン
グ状に連結されると共に、該反転回路の一つが反転動作
を外部から制御可能な起動用反転回路として構成され、
該起動用反転回路の反転動作開始に伴い、各反転回路の
反転動作時間で決定される周期でパルス信号を周回させ
るパルス周回回路と、該パルス周回回路内でリング状に
連結される反転回路の個数を、 (2n−1)個から
(2(n+1)−3)個までの範囲で2個単位で増減させる
連結数切換手段と、該連結数切換手段を介して、前記パ
ルス周回回路内でのパルス信号の周回中の一回だけ、前
記反転回路の連結個数を外部から入力される遅延時間を
表すデジタルデータの下位(n−1)ビットに対応した
連結個数に制御し、常時は前記反転回路の連結個数を最
小の (2n−1)個に制御する連結数制御手段と、前記
パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウント
し、該カウント値が前記デジタルデータの下位(n−
1)ビットを除く上位ビットデータに対応した値に達し
たことを検出するカウント手段と、該カウント手段にて
カウント値が前記デジタルデータの上位ビットデータに
対応した値に達した旨が検出されると、前記パルス周回
回路内の所定の反転回路に入力されるパルス信号を取り
込み、該パルス信号の反転タイミングに同期して所定幅
のパルス信号を発生するパルス信号発生手段と、を備え
ると共に、前記パルス周回回路内にて前記連結数切換手
段により増減される反転回路の反転動作時間を全て所定
の基本反転動作時間に設定し、しかも、前記パルス周回
回路内で常にパルス信号が通過する (2n−1)個の反
転回路の内の1個以上の反転動作時間を前記基本反転動
作時間とは異なる時間に設定することにより、前記反転
回路の連結個数が最小の (2n−1)個であるときに前
記パルス周回回路内をパルス信号が2周するのに要する
時間が、前記反転回路の連結個数が最大の (2(n+1)
3)個のときに前記パルス周回回路内をパルス信号が1
周するのに要する時間に基本反転動作時間の2倍の時間
を加えた時間となるように調整してなることを特徴とし
ている。
【0006】また、請求項2に記載のデジタル制御遅延
装置は、請求項1に記載のデジタル制御遅延装置におい
て、前記パルス周回回路内にて前記基本反転動作時間と
異なる反転動作時間に設定される周回時間調整用の反転
回路が、信号経路切換手段によってパルス信号が周回す
る信号線上に選択的に接続可能で、互いに反転動作時間
の異なる複数の反転回路からなることを特徴としてい
る。
【0007】また更に、請求項3に記載のデジタル制御
遅延装置は、請求項1又は請求項2に記載のデジタル制
御遅延装置において、前記パルス周回回路内で常にパル
ス信号が通過する2n−1個 の反転回路の内のm個に、
それぞれ、反転動作時間が当該反転回路の反転動作時間
に対して前記基本反転動作時間の1/2(x-1) (但し、
x:1,2,…m)だけ長い、m個の反転回路を並列に
設けると共に、該m個の反転回路のそれぞれを当該反転
回路に代えてパルス信号が周回する信号線上に接続する
信号経路切換手段を設け、更に、前記パルス周回回路内
でのパルス信号の周回中の一回だけ、前記信号経路切換
手段を駆動して、前記連結数制御手段に入力されるデジ
タルデータより更に下位のmビットのデータに対応した
反転回路を前記信号線上に接続する反転回路変更手段を
設けたことを特徴としている。
【0008】一方、請求項4に記載のデジタル制御発振
装置は、請求項1〜請求項3いずれか記載のデジタル制
御遅延装置に、前記パルス信号発生手段がパルス信号を
出力している間、前記起動用反転回路の反転動作を停止
させ、前記パルス信号発生手段が前記パルス信号の出力
を停止すると前記起動用反転回路の反転動作を再開させ
る周回動作制御手段を設け、前記パルス信号発生手段か
らのパルス信号を発振信号として出力するよう構成して
なることを特徴としている。
【0009】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のデジタル制御遅延装置において、パルス周回
回路では、反転回路が奇数個リング状に連結されている
ため、例えば起動用反転回路出力がLow レベルであれ
ば、次段の反転回路出力がHighレベルとなり、更にその
次の反転回路出力がLow レベルとなるというように、各
反転回路出力が順次反転し、起動用反転回路には、出力
信号と同じレベルの信号が入力されることとなる。
【0010】従って、パルス周回回路は、起動用反転回
路が反転動作を停止しているときには、起動用反転回路
の入・出力が同一レベルとなった状態で安定し、起動用
反転回路が反転動作を開始すると、その後、パルス周回
回路内にてリング状に連結された反転回路の個数と各反
転回路の反転動作時間とにより決定される時間経過した
時点で、起動用反転回路に出力信号と同様のレベルの信
号が入力され、起動用反転回路の出力信号レベルが反転
する、といった動作を繰り返すことにより、パルス信号
を周回させる。
【0011】また、デジタル制御遅延装置には、パルス
周回回路内にてリング状に連結される反転回路の個数
を、(2n−1)個から(2(n+1)−3)個までの範囲で
2個単位で増減させる連結数切換手段が備えられ、連結
数制御手段が、この連結数切換手段を介して、パルス周
回回路内でのパルス信号の周回中の一回だけ、反転回路
の連結個数を外部から入力される遅延時間を表すデジタ
ルデータの下位(n−1)ビットに対応した連結個数に
制御し、常時は前記反転回路の連結個数を最小の(2n
−1)個に制御する。
【0012】例えば、上記nの値を「3」とすると、連
結数切換手段によって、パルス周回回路内の反転回路の
連結個数を、最小7個から最大13個の範囲で2個単位
で切り換えることができる。そして、連結数制御手段
は、その連結個数を、常時は最小の7個に制御し、パル
ス信号の周回中の一回だけ、外部から入力される遅延時
間を表すデジタルデータの下位2ビット、すなわち値
0,1,2,3に対応して、連結個数を7,9,11,
13個の何れかに制御する。
【0013】また更に、本発明では、パルス周回回路内
にて連結数切換手段により増減される反転回路の反転動
作時間が、全て、所定の基本反転動作時間に設定されて
おり、反転回路の連結個数が最小の (2n−1)個であ
るときにパルス周回回路内をパルス信号が2周するのに
要する時間が、反転回路の連結個数が最大の (2n+1
3)個のときにパルス周回回路内をパルス信号が1周す
るのに要する時間に基本反転動作時間の2倍の時間を加
えた時間となるように、パルス周回回路内で常にパルス
信号が通過する (2n−1)個の反転回路の内の1個以
上の反転動作時間が、基本反転動作時間とは異なる時間
に設定されている。
【0014】このため、上記のようにnの値が「3」で
ある場合、基本反転動作時間をTd、反転回路の連結個
数が最小7個のときのパルス信号の二周回分の時間をT
xとすると、Tx=(Tx/2+6・Td)+2・T
d、となり、反転回路の連結個数が最小7個の時のパル
ス信号の一周回当りの時間は8・Td,反転回路の連結
個数が最大13個の時のパルス信号の一周回当りの時間
は14・Tdとなる。従って、この場合、パルス周回回
路において連結数制御手段により切換制御可能なパルス
周回時間は、デジタルデータの下位2ビット、すなわち
値0,1,2,3に対応して、8・Td,10・Td,
12・Td,14・Tdとなる。
【0015】また次に、本発明では、カウント手段が、
パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウント
して、そのカウント値がデジタルデータの下位(n−
1)ビットを除く上位ビットデータに対応した値に達し
たことを検出する。そしてこのカウント手段にてカウン
ト値がデジタルデータの上位ビットデータに対応した値
に達した旨が検出されると、パルス信号発生手段が、パ
ルス周回回路内の所定の反転回路に入力されるパルス信
号を取り込み、このパルス信号の反転タイミングに同期
して所定幅のパルス信号を発生する。
【0016】従って、上記のようにnの値が「3」であ
る場合に、デジタルデータとして、例えば「1101」
が入力された時には、カウント手段が、パルス周回回路
内でのパルス周回回数がデジタルデータの上位ビットデ
ータ「11」が表す値3に対応した周回回数になったか
否かを判定し、パルス信号発生手段が、この3回目の周
回動作時に起動用反転回路への入力パルス信号(つまり
パルス信号の3回の周回動作が終了した時点で起動用反
転回路に入力されるパルス信号)を取り込み、このパル
ス信号の反転タイミングに同期して所定幅のパルス信号
を発生する。
【0017】またこの3回の周回動作中、パルス周回回
路内では、連結数制御手段の動作によって、1回だけ、
デジタルデータの下位ビットデータ「01」が表す値1
に対応して、反転回路の連結個数が9個に制御され、そ
れ以外は反転回路の連結個数が最小の7個に制御され
る。
【0018】このため、上記のようにnの値が「3」で
ある場合に、デジタルデータとして値13を表す「11
01」が入力された時には、パルス周回回路内で起動用
反転回路が反転動作を開始してから、パルス信号発生手
段からパルス信号が出力されるまでの遅延時間は、26
・Td(=8・Td+8・Td+10・Td)となる。
【0019】つまり、請求項1に記載のデジタル制御遅
延装置においては、連結数制御手段にデジタルデータの
下位ビットデータを、カウント手段にデジタルデータの
上位ビットデータを、それぞれ、そのまま入力し、パル
ス周回回路内の起動用反転回路を起動させれば、そのデ
ジタルデータに対応した遅延時間経過後パルス信号が出
力されることとなる。
【0020】そして、連結数制御手段は、デジタルデー
タの下位ビットデータに対応して、パルス周回回路内で
の反転回路の連結個数を、反転回路2個単位で増減する
ため、その時間分解能は基本反転動作時間Tdの2倍と
なり、例えばこの反転回路に反転動作時間500psec.
のインバータを使用すれば、1nsec.単位で遅延時間
を制御できるようになる。
【0021】また、カウント手段に入力するデジタルデ
ータの上位ビットデータを大きくしてもパルス周回回路
内でのパルス周回回数が増加するだけであるため、遅延
時間を、パルス周回回路内での反転回路の最小連結個数
で決定される遅延時間を最小遅延時間として、いくらで
も長く設定することができる。
【0022】すなわち、請求項1に記載のデジタル遅延
装置によれば、従来のように反転回路等の素子数を増加
することなく、遅延時間を、高分解能で広範囲にデジタ
ル制御することができるようになる。また、遅延時間
は、外部から入力されるデジタルデータに1対1に対応
するため、当該装置に遅延時間制御用のデジタルデータ
を入力する制御装置を簡単に構成することができるよう
になる。
【0023】次に、請求項2に記載のデジタル制御遅延
装置においては、パルス周回回路内にて基本反転動作時
間と異なる反転動作時間に設定される周回時間調整用の
反転回路が、信号経路切換手段によってパルス信号が周
回する信号線上に選択的に接続される複数の反転回路か
ら構成されている。
【0024】このため、上記のように、パルス周回回路
内の反転回路の連結個数が最小の(2n−1)個 である
ときにパルス周回回路内をパルス信号が2周するのに要
する時間を、反転回路の連結個数が最大の (2(n+1)
3)個のときにパルス周回回路内をパルス信号が1周す
るのに要する時間に基本反転動作時間の2倍の時間を加
えた時間となるように調整する際の調整作業を簡単に行
なうことができるようになる。
【0025】つまり、例えば、上記のようにnの値が
「3」で、反転回路の連結個数が最小7個のときのパル
ス信号の一周回時間を8・Td、反転回路の連結個数が
最大13個の時のパルス信号の一周回時間を14・Td
に設定する場合、その周回時間の設定を最も簡単に行な
うには、パルス周回回路内で常にパルス信号が通過する
7個の反転回路の内の1個を周回時間調整用の反転回路
として、その反転動作時間を基本反転動作時間の2倍に
設定すればよい。
【0026】しかし、現実問題として、反転回路の反転
動作時間はばらつきがあるため、この周回時間をより正
確に設定するには、パルス周回回路を構成した後、反転
回路の連結個数が最小の時と最大の時の実際のパルス周
回時間を測定しつつ、周回時間調整用の反転回路の反転
動作時間を調整する必要がある。
【0027】そこで、本発明では、こうした周回時間調
整用の反転回路として、信号経路切換手段によってパル
ス信号が周回する信号線上に選択的に接続可能でしかも
互いに反転動作時間の異なる複数の反転回路を設け、信
号経路切換手段によって信号線上に接続する反転回路を
切り換えることにより、周回時間の調整を簡単に行なう
ことができるようにしているのである。
【0028】従って、請求項2に記載のデジタル制御遅
延装置によれば、パルス周回回路における反転回路の連
結個数が最小の時と最大の時のパルス周回時間を、簡単
にしかもより正確に設定することができるようになり、
デジタルデータに対する遅延時間の誤差をより小さくす
ることが可能となる。
【0029】次に、請求項3に記載のデジタル制御遅延
装置においては、パルス周回回路内で常にパルス信号が
通過する2n−1個 の反転回路の内のm個に、それぞ
れ、反転動作時間が当該反転回路に対して基本反転動作
時間の1/2(x-1) (但し、x:1,2,…m)だけ長
いm個の反転回路が並列に設けられている。そして、反
転回路変更手段が、パルス周回回路内でのパルス信号の
周回中の一回だけ、信号経路切換手段を駆動することに
より、連結数制御手段に入力されるデジタルデータより
更に下位のmビットのデータに対応した反転回路を信号
線上に接続する。
【0030】つまり、本発明の遅延装置においては、パ
ルス周回回路内で常にパルス信号が通過する3個の反転
回路(通過反転回路)に、反転回路を並列接続する場
合、その3個の反転回路の反転動作時間が、通過反転回
路の反転時間に対して、それぞれ、基本反転動作時間T
dと同じ時間Td、その半分の時間Td/2、更に半分
の時間Td/4だけ長い時間に設定される。そして、パ
ルス周回回路内でのパルス信号の周回中の一回だけ、信
号線上に接続される反転回路が、連結数制御手段に入力
されるデジタルデータより更に下位に付加した3ビット
のデータに対応して変更される。例えば、この3ビット
のデータが「101」であれば、通過反転回路に代え
て、通過反転回路より反転動作時間が基本反転動作時間
Tdだけ長い反転回路と、通過反転回路より反転動作時
間が基本反転動作時間Tdの4分の1だけ長い反転回路
が信号線上に接続されることとなる。
【0031】従って、本発明によれば、通過反転回路に
並列接続された反転回路により、遅延時間の分解能を、
2・Tdから、Td,Td/2,Td/4…と、更に高
めることができる。一方、請求項4に記載のデジタル制
御発振装置においては、周回動作制御手段が、パルス信
号発生手段がパルス信号を出力している間、起動用反転
回路の反転動作を停止させ、パルス信号発生手段が前記
パルス信号の出力を停止すると、起動用反転回路の反転
動作を再開させる。
【0032】このため、本発明のデジタル制御発振装置
からは、上記デジタル制御遅延装置にてデジタル制御さ
れた遅延時間に、パルス信号発生手段からのパルス信号
の出力時間を加えた周期で、パルス信号が繰り返し出力
されることとなり、発振周波数を広範囲にわたってデジ
タル制御可能な発振装置を提供することができるように
なる。
【0033】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、遅延時間を表す15ビットのデジタル
データCDI及び当該装置を遅延装置として動作させる
か発振装置として動作させるかを表す選択信号SEMD
を受けて、外部からの基準パルスPIをデジタルデータ
CDIに対応した時間だけ遅延させる遅延装置、または
デジタルデータCDIに対応した時間毎に所定幅のパル
ス信号を出力する発振装置として動作する、実施例のデ
ジタル制御発振装置の全体構成を表すブロック図であ
る。
【0034】図1に示す如く、本実施例のデジタル制御
発振装置は、上記デジタルデータCDIの下位4ビット
(以下、下位ビットデータという。)CDLを受けてパ
ルス信号を周回させる周波数可変リングオシレータ(以
下、単にリングオシレータという。)2と、リングオシ
レータ2から出力される周回信号RCKCによりリング
オシレータ2内でのパルス信号の周回回数をカウント
し、そのカウント値が上記デジタルデータCDIの上位
11ビット(以下、上位ビットデータという。)CDH
と一致しているときに検出信号TCPを出力する、カウ
ント手段としての周回数カウンタ4と、周回数カウンタ
4から検出信号TCPが出力されているとき、リングオ
シレータ2から出力される周回信号RCKAの反転タイ
ミングで所定幅の出力パルスPOを発生する、パルス信
号発生手段としてのパルスジェネレータ6と、上記選択
信号SEMDを受けて、当該装置を発振装置として動作
させる場合にはパルスジェネレータ6からの出力パルス
POに同期して、リングオシレータ2の周回動作の停止
・開始を制御する制御パルスPTを出力し、当該装置を
遅延装置として動作させる場合には、外部からの基準パ
ルスPIを制御パルスPTとして出力するセレクタ8
と、から構成されている。
【0035】ここでまずリングオシレータ2は、図2に
示す如く構成されている。図2(a)に示す如く、リン
グオシレータ2は、反転回路として、1個の否定論理積
回路NANDと60個のインバータINVとを備えてい
る。これら各回路は、前段の出力端が次段の入力端へと
順次リング状に接続されており、否定論理積回路NAN
Dの他方の入力端には、セレクタ8から出力される制御
パルスPTが入力される。
【0036】また、否定論理積回路NANDを始点
(1)とする31段目(31)のインバータINVから
46段目(46)のインバータINVまでの各インバー
タ間には、nチャネルのMOSトランジスタとpチャネ
ルのMOSトランジスタとからなるスイッチング回路S
W1が夫々設けられ、各スイッチング回路SW1の次段
(32)〜(46)のインバータINVの入力端は、ス
イッチング回路SW2を介して、夫々、29段目(2
9)から15段目(15)のインバータINVの出力端
に接続されている。なお、スイッチング回路SW2は、
スイッチング回路SW1と同様、nチャネルのMOSト
ランジスタとpチャネルのMOSトランジスタとにより
構成されている。
【0037】このように31段目(32)から46段目
(46)の各インバータINVの入力端に設けられた一
対のスイッチング回路SW1,SW2は、前述の連結数
切換手段に相当し、当該リングオシレータ2内での否定
論理積回路NANDとインバータINVとの連結個数
を、31,33,…,61というように、インバータI
VNの2個単位で16段階に切り換えるためのもので、
連結数制御手段としてのデコーダ20から出力される切
換信号DC0〜DC14によりON・OFFされる。
【0038】すなわち、デコーダ20は、データ切替器
22を介して下位ビットデータCDLを受け、例えば下
位ビットデータCDLが値「0」を表す「0000」で
あれば切換信号DC0のみをLow レベルに、下位ビット
データCDLが値「1」を表す「0001」であれば切
換信号DC1のみをLow レベルに、下位ビットデータC
DLが値「14」を表す「1110」であれば切換信号
DC14のみをLow レベルに、下位ビットデータCDL
が値「15」を表す「1111」であれば図示しない切
換信号DC15のみをLow レベルすることにより切換信
号DC0〜DC14の全てをHighレベルに、というよう
に、入力データに対応した番号の切換信号のみがLow レ
ベルとなり他の信号はHighレベルとなるように切換信号
DC0〜DC14を生成するように構成されており、ス
イッチング回路SW1は、対応する切換信号がLow レベ
ルであるときにOFF状態、スイッチング回路SW2
は、対応する切換信号DCがLow レベルあるときON状
態に制御される。
【0039】そして上記61個のインバータINVの
内、デコーダ20からの切換信号DC0〜DC14に影
響されず、常にリングを形成する15段目(15)のイ
ンバータINVの出力端は、このインバータ出力をパル
ス信号の一周回の途中を表す周回信号RCKCとして周
回数カウンタ4に出力するための出力端子として構成さ
れ、また同様にデコーダ20からの切換信号DC0〜D
C14に影響されず常にリングを形成する最終段(6
1)のインバータINVの出力端は、このインバータ出
力をパルス信号の一周回の完了を表す周回信号RCKA
としてパルスジェネレータ6に出力するための出力端子
として構成されている。
【0040】なお、上記各一対のスイッチング回路SW
1,SW2のON・OFF制御のために、デコーダ20
からの切換信号DC0〜DC14は、対応するスイッチ
ング回路SW1のnチャネルのMOSトランジスタとス
イッチング回路SW2のpチャネルのMOSトランジス
タとには直接入力され、スイッチング回路SW1のpチ
ャネルのMOSトランジスタとスイッチング回路SW2
のnチャネルのMOSトランジスタとにはインバータI
NVを介して間接的に入力される。
【0041】また上記各スイッチング回路SW1及びS
W2は、夫々、pチャネルのMOSトランジスタとnチ
ャネルのMOSトランジスタとにより構成されている
が、これは、スイッチング回路SW1とSW2を通過す
るパルス信号の立上がり時間と立下がり時間が等しくな
るようにするためである。
【0042】このように本実施例のリングオシレータ2
においては、否定論理積回路NANDとインバータIN
Vとの連結個数が、デコーダ20からの切換信号DC0
〜DC14により、31(=25−1)個から61(=
6−3)の範囲で、インバータINV2個単位で増減
され、その連結個数は、31,33,…61というよう
に必ず奇数となる。また初段(1)の否定論理積回路N
ANDは、セレクタ8からの制御パルスPTがLow レベ
ルであれば、最終段(61)のインバータ出力に関係な
く必ずHighレベルとなり、制御パルスPTがHighレベル
であれば、最終段(61)のインバータ出力を反転した
出力レベルとなる。
【0043】従って、セレクタ8からの制御パルスPT
がLow レベルである場合には、2段目(2)のインバー
タINVの出力はLow レベル,3段目(3)のインバー
タINVの出力はHighレベルというように、偶数番目の
インバータINVの出力がLow レベル,奇数番目のイン
バータINVの出力がHighレベルとなって安定する。
【0044】またこの状態で、セレクタ8からの制御パ
ルスPTがLow レベルからHighレベルに反転すると、否
定論理積回路NANDの出力が、所定の反転動作時間経
過した後Low レベルに反転し、2段目(2)のインバー
タINVの出力が、所定の反転動作時間経過した後High
レベルに、3段目(3)のインバータINVの出力が、
所定の反転動作時間経過した後Low レベルに、というよ
うに、各インバータINVの出力が順次反転して行き、
最終段(61)のインバータINVの出力が否定論理積
回路NAND出力と同一レベルとなった後、再び否定論
理積回路NANDの出力が反転して、各インバータIN
Vの出力が順次反転する、といった動作を繰り返す。
【0045】また次に、本実施例のリングオシレータ2
において、始点(1)となる起動用の否定論理積回路N
AND、及び3段目(3)から最終段(61)のインバ
ータINVは、入力信号が反転してから出力信号が反転
するまでの反転動作時間が基本反転動作時間Tdに設定
されており、常にリングを形成する2段目(2)のイン
バータINVの反転動作時間のみがこの基本反転動作時
間Tdの2倍(2・Td)に設定されている。
【0046】このためセレクタ8からの制御パルスPT
がHighレベルである場合、リングを構成している否定論
理積回路NAND及びインバータINVの出力は、夫
々、これら各反転回路の反転動作時間Tdと連結個数a
とにより決定される時間{(a+1)・Td}毎に反転
することとなり、例えば、基本反転動作時間Tdが1ns
ec. で、リングオシレータ2内での反転回路の連結個数
が最小の31個である場合には、リングオシレータ2内
を32nsec. 毎に反転するパルス信号が周回し、周回信
号RCKA,RCKCは、夫々、図2(b)に示す如く
なる。
【0047】そして周回信号RCKAは、最終段(6
1)のインバータ出力であるため、否定論理積回路NA
NDが反転動作を開始した後、リングオシレータ2内で
のパルス信号の一周回時間{(a+1)・Td}遅れて
反転することとなる。なお、下位ビットデータCDL
(4ビット)をデコーダ20に入力するデータ切替器2
2は、制御パルスPTと周回信号RCKAとを受け、制
御パルスPTがHighレベルとなって、リングオシレータ
2が周回動作を開始した後、周回信号RCKAが最初に
HighレベルからLow レベルに切り替わった時点、即ちパ
ルス信号が一周回した時点で、デコーダ20への入力デ
ータを値0を表す「0000」に切り換え、パルス信号
の周回2回目からは必ず切換信号DC0がLow レベルと
なって、パルス信号の周回時間が最小時間(32・T
d)となるようにされている。
【0048】すなわち、本実施例のリングオシレータ2
は、下位ビットデータCDLが入力されると、最初の1
回だけ、下位ビットデータCDLに対応した連結個数3
1,33,…,61のリングでパルス信号を周回させ、
その後は、最小の連結個数31のリングでパルス信号を
周回させる。
【0049】次に、リングオシレータ2から出力される
周回信号RCKCによりリングオシレータ2内でのパル
ス信号の周回回数をカウントする周回数カウンタ4は、
図3(a)に示す如く、周回信号RCKCが反転する度
にパルス信号RCLKを発生する反転信号発生回路40
と、上位ビットデータCDHによりカウント値が初期設
定され、反転信号発生回路60からの出力パルスRCL
Kによりカウント値のカウントダウンを行ない、カウン
ト値が0となっているときに検出信号TCPを発生する
ダウンカウンタ42とから構成されている。
【0050】また反転信号発生回路40は、排他的論理
和回路EXORを備え、排他的論理和回路EXORの一
方の入力端に周回信号RCKCを直接入力し、他方の入
力端に偶数段のインバータINVからなる遅延回路を介
して周回信号RCKCを入力するように構成されてい
る。このため反転信号発生回路40内では、排他的論理
和回路EXORの一方の入力端には、周回信号ROKC
がそのまま入力され、排他的論理和回路EXORの他方
の入力端には、周回信号RCKCがインバータINVの
連結数とその反転動作時間とにより決定される遅延時間
だけ遅れて入力されることとなり、周回信号RCKCの
反転時には、その遅延時間だけ排他的論理和回路EXO
Rの各入力端レベルが異なる値となって、排他的論理和
回路EXORからHighレベルの信号、即ちパルス信号R
CLKが出力されることとなる。
【0051】このように構成された周回数カウンタ4に
おいては、図3(b)に示す如く、例えば上位ビットデ
ータCDHが「50」であれば、ダウンカウンタ42に
その値「50」が初期設定され、その後周回信号RCK
Cの反転に伴い反転信号発生回路60から出力されるパ
ルス信号RCLKにより、ダウンカウンタ42のカウン
ト値が「49」,「48」…と低下して行き、そのカウ
ント値が「0」となった時点で検出信号TCPを出力す
ることとなる。
【0052】なお、ダウンカウンタ42の初期設定は、
セレクタ8から出力される制御パルスがLow レベルであ
るときに、即ちリングオシレータ2が周回動作を停止し
ているときに行われる。また次に、パルスジェネレータ
6は、図4(a)に示す如く、入力された周回信号RC
KAが反転する度にパルス信号P1を発生する反転信号
発生回路60と、周回数カウンタ4からの検出信号TC
Pを受け、その信号がHighレベルであるときに反転信号
発生回路60からのパルス信号P1をパルス発生開始信
号P2として通過させ、検出信号TCPがLow レベルで
あれば反転信号発生回路60からのパルス信号P1を遮
断して、出力端を接地する選択スイッチ62と、選択ス
イッチ62を通過してくるパルス発生開始信号P2を受
け、パルス発生開始信号P2入力後所定時間TDD経過し
た時点でパルス発生停止信号P3を出力する遅延線64
と、パルス発生開始信号P2によりセットされ、パルス
発生停止信号P3によりリセットされるセット・リセッ
ト型のフリップフロップ回路F/Fと、により構成され
ている。
【0053】また反転信号発生回路60は、偶数段のイ
ンバータINVと排他的論理和回路EXORとから構成
されており、周回数カウンタ4に設けられた反転信号発
生回路40と同様に動作する。このように構成されたパ
ルスジェネレータ6においては、図4(b)に示す如
く、周回数カウンタ4からHighレベルの検出信号TCP
が出力されているとき、周回信号RCKAが反転した時
点で、パルス発生開始信号P2によりフリップフロップ
回路F/Fがセットされ、その後遅延線64による遅延
時間TDD経過した時点で、フリップフロップ回路F/F
がリセットされる。
【0054】従ってフリップフロップ回路F/Fでは、
リングオシレータ2内を上位ビットデータCDHに対応
した周回回数だけパルス信号が周回して、周回信号RC
KA(又はRCKB)が反転した後、遅延時間TDDが経
過するまでの間、Highレベルとなる信号が生成されるこ
ととなり、この信号が出力パルスPOとして外部に出力
される。
【0055】次にセレクタ8は、図5(a)に示す如
く、パルスジェネレータ6からの出力パルスPOを反転
して入力するインバータINVと、選択信号SEMDが
HighレベルであればインバータINVを介して入力され
た出力パルスPOの反転信号を制御パルスPTとして出
力し、選択信号SEMDがLow レベルであれば外部から
入力される基準パルスPIを制御パルスPTとして出力
する選択スイッチ80とにより構成されている。
【0056】このため図5(b)に示す如く、選択信号
SEMDがHighレベルである場合、セレクタ8は、前述
の周回動作制御手段として動作する。すなわち、選択信
号SEMDがHighレベルである場合、セレクタ8は、パ
ルスジェネレータ6が出力パルスPOを発生していると
きにリングオシレータ2の周回動作を停止させ、パルス
ジェネレータ6が出力パルスPOを発生していないとき
にリングオシレータ2の周回動作を実行させる制御パル
スPTを出力することとなり、この制御パルスPTによ
って、当該装置を出力パルスPOの発生周期(即ち発振
周期)を制御可能な発振装置として作動させることが可
能となる。
【0057】一方、選択信号SEMDがLow レベルであ
る場合、セレクタ8からは、基準パルスPIが制御パル
スPTとして出力されることから、この制御パルスPT
によって、当該装置を、基準パルスPI入力後パルスジ
ェネレータ6が出力パルスPOを発生するまでの時間
(遅延時間)を制御可能な遅延装置として動作させるこ
とが可能となる。
【0058】以上のように構成された本実施例のデジタ
ル制御発振装置においては、図6に示す如く、まず、制
御パルスPTがLow レベルであるとき、リングオシレー
タ2が周回動作を停止すると共に、上位ビットデータC
DHにより周回数カウンタ4のカウント値が初期設定さ
れる。例えば、図6に示すように、15ビットのデジタ
ルデータCDIとして、値「27756」を表すデジタ
ルデータ「110110001100001」が入力さ
れた場合には、その上位ビットデータCDH「1101
1000110」により、周回数カウンタ4のカウント
値が値「1734」に設定される。
【0059】そして、制御パルスPTがLow レベルから
Highレベルに変化すると、リングオシレータ2が周回動
作を開始して、最初の周回時には、パルス信号を下位ビ
ットデータCDLに対応した連結個数31+α(α:
0,2,4,…30)の反転回路(否定論理積回路NA
ND及びインバータINV)にて周回させ、2回目以降
の周回時には、パルス信号を連結個数が最小の31個の
反転回路にて周回させる。例えば、上記のようにデジタ
ルデータCDIとして、値「27756」を表すデジタ
ルデータ「110110001101100」が入力さ
れた場合には、その下位ビットデータCDLは値「1
2」を表す「1100」であるため、最初の周回時に
は、その値「12」に応じて反転回路の連結個数が55
(31+24)個に設定され、2回目以降の周回時に
は、反転回路の連結個数が最小の31個に設定されて、
パルス信号を周回させる。またこの周回動作中には、周
回数カウンタのカウント値がリングオシレータ2から出
力される周回信号RCKCによりカウントダウンされ、
そのカウント値が0となってリングオシレータ2内での
パルス信号の周回回数が上位ビットデータCDHによる
指定回数となると、パルスジェネレータ6がリングオシ
レータ2から出力される周回信号RCKAを取り込み、
その後一定時間TDD、出力パルスPOを発生する。例え
ば、上記のようにデジタルデータCDIとして、値「2
7756」を表すデジタルデータ「110110001
101100」が入力された場合には、リングオシレー
タ2内でのパルス信号の周回回数が「1734」に達
し、リングオシレータ2から周回信号RCKAが出力さ
れたとき、つまり、制御パルスPTが入力されてからデ
ジタルデータCDIの値「27756」に対応した一定
時間△T △T=(32・Td+24・Td)+(32・Td)×1733 =27756×2・Td 経過した後、所定パルス幅TDDの出力パルスPOを発生
する。
【0060】従って、セレクタ8にHighレベルの選択信
号SEMDを入力して、セレクタ8から出力パルスPO
に同期した制御パルスPTを出力させれば、パルスジェ
ネレータ6が出力パルスPOを発生した後、次に出力パ
ルスPOを発生するまでの時間を、デジタルデータCD
Iにより、繰り返し制御することができ、当該装置は、
発振周期をデジタル制御可能な発振装置として動作す
る。
【0061】また、逆にセレクタ8にLow レベルの選択
信号SEMDを入力して、セレクタ8から基準パルスP
Iを制御パルスPTとして出力させれば、基準パルス入
力後、パルスジェネレータ6が出力パルスPOを発生す
るまでの時間を、デジタルデータCDIに応じて制御す
ることができ、当該装置は、遅延時間をデジタル制御可
能な遅延装置として動作する。
【0062】なお、パルスジェネレータ6が発生する出
力パルスPOのパルス幅、即ち遅延線64による遅延時
間TDDは、出力パルスPO発生時のパルス信号の一周回
時間(32・Td)以上となるように設定されている。
これはセレクタ8からの制御パルスPTがLow レベルと
なってから、リングオシレータ2の周回動作が完全に停
止するのは、リングオシレータ2内の最終段(61)の
インバータINV出力と、否定論理積回路NAND出力
とが共にHighレベルになったときであり、このためには
初段(1)の否定論理積回路NANDから最終段(6
1)のインバータINVまでパルス信号を一周回させる
必要があるためである。
【0063】以上説明したように、本実施例のデジタル
制御発振装置によれば、外部から入力する選択信号SE
MDにより、動作モードを、基準パルスPIが入力され
てから出力パルスPOを発生するまでの遅延時間をデジ
タル制御可能な遅延装置として動作するモードと、出力
パルスPOを発生してから次に出力パルスPOを発生す
るまでの時間をデジタル制御可能な発振装置として動作
するモードとに任意に変更することができる。
【0064】そして、遅延時間または出力パルスPOの
発生間隔を、外部から入力されるデジタルデータCDI
の下位ビットデータに応じて、リングオシレータ2内で
の反転回路の基本反転動作時間の2倍の時間(2・T
d)を1単位として制御することができると共に、デジ
タルデータCDIの上位ビットデータにより制御される
リングオシレータ2内でのパルス信号の周回回数に応じ
て広範囲に制御できる。
【0065】従って本実施例のデジタル制御発振装置に
よれば、従来のように遅延時間をデジタル制御するため
の反転回路を増加させることなく、遅延時間,延いては
発振周波数を、広範囲にデジタル制御することが可能と
なる。また、本実施例のデジタル制御装置においては、
リングオシレータ2にデジタルデータCDIの下位ビッ
トデータCDLを、周回数カウンタ4にデジタルデータ
CDIの上位ビットデータCDHを、それぞれ、そのま
ま入力することにより、遅延時間または出力パルスPO
の発生間隔を制御できるため、その回路構成が複雑にな
ることもない。
【0066】つまり、リングオシレータ2内でパルス信
号を周回させるには、奇数個の反転回路をリング状に連
結する必要があるが、この場合、反転回路の反転動作時
間を全て同じに設定すると、リングオシレータ2内での
パルス信号の周回回数と周回時間とをデジタルデータC
DIにそのまま対応させることができないため、リング
オシレータ2内でのパルス信号の周回回数と連結個数と
から遅延時間をデジタル制御するには、デジタルデータ
CDIを、遅延時間を制御可能なデータに変換する必要
があるが、本実施例では、リングオシレータ2内の2段
目(2)のインバータINVの反転動作時間を基本反転
動作時間Tdの2倍に設定することにより、リングオシ
レータ2内でのパルス信号の周回回数と上位ビットデー
タCDH、リングオシレータ2内での反転回路の連結個
数とデジタルデータCDIの下位ビットデータCDL、
をそれぞれ対応させているため、こうした信号処理回路
を設ける必要はない。
【0067】ここで、上記実施例では、リングオシレー
タ2においてリング状に連結される反転回路を、インバ
ータINV2個単位で増減させることにより、遅延時間
を2・Td単位で変更できるように構成したが、例えば
図7に示す如く、リングオシレータ2内の60段目(6
0)及び61段目(61)のインバータINVに対し
て、反転動作時間が基本反転動作時間Tdの2倍(2・
Td)のインバータ、及び反転動作時間が基本反転動作
時間Tdの1.5倍(1.5・Td)のインバータを、
それぞれ並列に設け、論理積回路AND0,AND1か
らのHighレベルの信号によって動作する信号経路切換手
段としてのセレクタにより、パルス信号の周回経路にイ
ンバータINV(60),(61)に代えて、この並列
接続した反転動作時間が2倍あるいは1.5倍のインバ
ータを選択的に接続できるように構成し、デジタルデー
タCDIを下位に2ビット増やした17ビットのデータ
に変更して、この下位2ビットのデータをセレクト信号
SE0,SE1として周回数カウンタ4からの検出信号
TCPと共に論理積回路AND0,AND1に入力する
ようにすれば、遅延時間あるいは出力パルスPOの発生
間隔をTd/2単位で変更可能なデジタル制御発振装置
にすることができる。
【0068】また、上記実施例では、リングオシレータ
2において反転回路の連結個数が最小31個の場合のパ
ルス信号の一周回時間が基本反転動作時間Tdに対して
32倍の32・Tdに設定するために、2段目(2)の
インバータINVの反転動作時間を基本反転動作時間T
dの2倍の時間2・Tdに設定したが、例えば、この2
段目(2)のインバータINVを、遅延時間が例えば
(1.8・Td),(1.9・Td),(2.0・T
d),(2.1・Td),(2.2・Td)というよう
に互いに異なる複数のインバータから構成し、信号経路
切換手段としてのセレクタにより、これら複数のインバ
ータの内の一つをパルス信号の周回経路に選択的に接続
できるようにしてもよい。
【0069】つまり、リングオシレータ2内にて基本反
転動作時間Tdとして設定される反転回路の実際の反転
動作時間は、製造上の原因等によってばらつくことがあ
り、2段目(2)のインバータINVの反転動作時間を
2・Tdに設定しても、リングオシレータ2の反転回路
の連結個数が31個の場合のパルス信号の一周回時間を
32・Tdに正確に設定できないことがあるが、このよ
うに反転動作時間の異なる複数のインバータの内の一つ
を選択的にパルス信号の周回回路に接続できるようにす
れば、反転回路の連結個数が最小31個の場合のパルス
信号の一周回時間が32・Tdとなるように簡単、且つ
正確に調整することができるようになり、デジタルデー
タに対する、遅延時間あるいは出力パルスPOの発生間
隔の誤差を、抑制することが可能となる。
【0070】また、このように、本実施例のデジタル制
御発振装置において、遅延時間あるいは出力パルスPO
の発生間隔(延いては発振周波数)は、リングオシレー
タ2内でのパルス信号の周回動作によって決定されるた
め、リングオシレータ2を構成している反転回路の反転
動作時間が変化すると、デジタルデータCDIに対応し
て遅延時間や発振周波数を正確にできなくなってしま
う。
【0071】しかし本実施例のデジタル制御発振装置
は、発振周期をデジタル制御可能であるため、デジタル
制御発振装置からの出力パルスの出力周期と、水晶発振
器等の基準発振器からの出力パルスの基準周期とを比較
して、その割合に応じた補正データを予め設定してお
き、この補正データにより外部から入力されるデジタル
データCDIを補正して入力するようにすれば、発振周
波数の補正を簡単、且つ確実に行なうことができるよう
になる。
【0072】以下、この補正データを求めるための補正
データ演算装置の一例について、図8および図9を用い
て説明する。図8に示す如く、この補正データ演算装置
は、入力パルスの位相差を符号化するパルス位相差符号
化回路81,82と、パルス位相差符号化回路81,8
2からの符号化データに基づき補正データDoを算出す
る補正値演算回路83とから構成されており、一方のパ
ルス位相差符号化回路81には、水晶発振器等の基準発
振器からの基準パルスPAと上記実施例のデジタル制御
発振装置からの出力パルスPOとを入力し、他方のパル
ス位相差符号化回路82には、水晶発振器等の基準発振
器からの基準パルスPAとこの基準パルスPAを一定時
間遅延させた基準パルスPBとを入力するようにされて
いる。なお、パルス位相差符号化回路81に入力する出
力パルスPOは、デジタル制御発振装置を、出力パルス
POの出力周期が基準パルスPAと同じ周期となるよう
にデジタルデータCDIを入力して動作させたときの信
号である。
【0073】また上記各パルス位相差符号化回路81,
82は、図9に示す如く、論理和回路OR,否定論理積
回路NAND,及び偶数個のインバータINVをリング
状に連結したリング遅延パルス発生回路84と、カウン
タ86と、パルスセレクタ88と、エンコーダ90とか
ら構成されている。このパルス位相差符号化回路81,
82は、本願出願人が特願平2−15865号等にて先
に提案した回路であり、次のように動作する。
【0074】すなわち、上記各パルス位相差符号化回路
81,82においては、リング遅延パルス発生回路84
の論理和回路ORの入力端に基準パルスPAが与えられ
る。するとリング遅延パルス発生回路84の途中からそ
の基準パルスPAが通過したインバータINVの個数に
よって遅延時間が決まるところの複数の遅延パルスが出
力され、パルスセレクタ88に入力される。またパルス
セレクタ88には、もう一方のパルス信号、すなわち出
力パルスPO又は基準パルスPBが入力され、出力パル
スPO又は基準パルスPBが入力されると、基準パルス
PAが達している段のリング遅延パルス発生回路84か
らの入力だけをパルスセレクタ88が選択し、この選択
された入力に対応する信号をエンコーダ90に出力す
る。するとエンコーダ90からはその入力に対応する2
進数デジタル信号が出力される。またリング遅延パルス
発生回路84の最終段のインバータINV出力は論理和
回路ORに接続されているため、リングを構成している
全回路による遅延時間を伴って、基準パルスPAが論理
和回路ORに戻り、この結果、基準パルスPAはリング
遅延パルス発生回路84内を周回する。カウンタ86
は、この周回回数をカウントするために最終段のインバ
ータINV出力に接続されており、そのカウント結果を
エンコーダ90の出力の上位ビットとして出力する。
【0075】この結果、図8(b)に示す如く、上記各
パルス位相差符号化回路81,82からの出力により、
基準パルスPAと出力パルスPO,又は基準パルスPA
と基準パルスPBの時間差が、デジタル値DAO又はDAB
として得られることとなる。なお、上記パルス位相差符
号化回路81,82の構成等については、特願平2−1
5865号等に詳述されているため、これ以上の説明は
省略する。
【0076】このようにパルス位相差符号化回路81に
より、デジタル制御発振装置からの出力パルスPOと水
晶発振器等の基準発振器からの基準パルスPAとの時間
差を表すデジタル値DAOが得られ、パルス位相差符号化
回路82により、基準パルスPAと基準パルスPBとの
時間差を表すデジタル値DABが得られる。そしてこうし
て得られたデジタル値DAB,DAOの内、デジタル値DAB
は同じ周期の基準パルスPA,PBの入力時間差を表す
ものであり、その時間差も既知であるため、得られたデ
ジタル値DABは基準時間データとして使用できることが
できる。一方デジタル値DAOは、単に基準パルスPAの
立上がりと出力パルスPOの立上がりの時間差を表すも
のであるため、このデジタル値DAOから基準パルスPA
と出力パルスPOとの周期のずれを直接求めることがで
きない。
【0077】そこで補正値演算回路83では、まずパル
ス位相差符号化回路81により連続して2回得られたデ
ジタル値DAO1 及びDAO2 の差をとることにより、基準
パルスPAに対する出力パルスPOの周期の時間差に対
応したデジタル値△DAO(=DAO2 −DAO1 )を求め
る。なお、このデジタル値△DAOは、正であれば出力パ
ルスPOの周期が基準パルスPAより長く、逆に△DAO
が負であれば出力パルスPOの周期が基準パルスPAよ
り短いことを表している。
【0078】そして次に、このデジタル値△DAOを、上
記デジタル値DABとそのデジタル値DABが表す既知の時
間TABとを用いて、出力パルスPOと基準パルスPAと
の時間差を正確に表す時間差データTAO(=TAB・△D
AO/DAB)を求め、この時間差データTAOを、基準パル
スPAの基準発振周期TAに加えて、出力パルスPOの
実際の発振周期TO(=TA+TAO)を求め、この発振
周期TOにより基準発振周期TAを除算することによ
り、補正データDo(=TA/TO)を求める。
【0079】この結果、例えば発振周波数1MHz(発
振周期1000nsec. )の基準発振器を使って補正デー
タを求めるために、デジタルデータCDIによりデジタ
ル制御発振装置を1000nsec. の発振周期で動作させ
たとき、実際の発振周期が800nsec. である場合に
は、時間差データTAOとして−200nsec. が求めら
れ、発振周期TOがこの値TAOと基準発振周期TA(=
1000nsec. )とから800nsec. となり、補正デー
タDoとして、1.25(=1000/800)が求め
られる。
【0080】従ってその後デジタル制御発振装置を動作
させる際には、デジタルデータCDIをこの補正データ
Doにより補正した値CCDI(=Do・CDI)を入
力することにより、デジタルデータCDIに対応した発
振周期で出力パルスPOを発生させることができる。
【0081】また次に上記実施例のデジタル制御発振装
置は、デジタルデータDCIにより発振周波数を数十M
Hzの高周波領域までデジタル制御可能であるため、通
信装置やモータ制御装置等で使用される高周波用のPL
Lにも適用することができ、例えば図10(a)に示す
如く、周波数可変発振器92に上記実施例のデジタル制
御発振装置を、位相比較器94に上記図9に示したパル
ス位相差符号化回路を、ループフィルタ96に周知のデ
ジタルフィルタを用いて、PLLを構成すれば、A/D
変換器等を必要としない、高周波のデジタルPLLを構
成することができる。
【0082】なお、図10(b)はこのデジタルPLL
の動作を表すタイムチャートであり、周波数可変発振器
92からの出力パルスPOと外部から入力される基準パ
ルスPCとの位相差が、位相比較器94によりのデジタ
ル値DAとして求められ、そのデジタル値DAがループ
フィルタ96にてデジタル値DBに変換されて、周波数
可変発振器92に入力され、この結果、出力パルスPO
が基準パルスPCに制御されることを表している。そし
てこのようなPLLでは、上述のデジタル制御発振装置
のリングオシレータのインバータ反転時間変動は自動的
に補正されるため(フィードバックがかかっているた
め)、発振周波数制御データの補正を行なう必要はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のデジタル制御発振装置の構成を表すブ
ロック図である。
【図2】実施例のリングオシレータ2の構成及びその動
作を表す説明図である。
【図3】実施例の周回数カウンタ4の構成及びその動作
を表す説明図である。
【図4】実施例のパルスジェネレータ6の構成及びその
動作を表す説明図である。
【図5】実施例のセレクタ8の構成及びその動作を表す
説明図である。
【図6】実施例のデジタル制御発振装置全体の動作を表
すタイムチャートである。
【図7】実施例のデジタル制御発振装置の時間分解能を
向上するためのリングオシレータ2の変形例を説明する
説明図である。
【図8】実施例のデジタル制御発振装置の発振周期を補
正するための補正データを求める補正データ演算装置の
構成及びその動作を表す説明図である。
【図9】補正データ演算装置のパルス位相差符号化回路
81,82の構成を表す回路図である。
【図10】実施例のデジタル制御発振装置を用いたデジ
タルPLLの構成を及びその動作を表す説明図である。
【符号の説明】
2…リングオシレータ 20…デコーダ 22…デ
ータ切替器 4…周回数カウンタ 40…反転信号発生回路 4
2…ダウンカウンタ 6…パルスジェネレータ 60…反転信号発生回路
62…選択スイッチ 64…遅延線 8…セレクタ 80…選択スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を反転して出力する反転回路が
    奇数個リング状に連結されると共に、該反転回路の一つ
    が反転動作を外部から制御可能な起動用反転回路として
    構成され、該起動用反転回路の反転動作開始に伴い、各
    反転回路の反転動作時間で決定される周期でパルス信号
    を周回させるパルス周回回路と、 該パルス周回回路内でリング状に連結される反転回路の
    個数を、 (2n−1)個から (2(n+1)−3)個までの
    範囲で2個単位で増減させる連結数切換手段と、 該連結数切換手段を介して、前記パルス周回回路内での
    パルス信号の周回中の一回だけ、前記反転回路の連結個
    数を外部から入力される遅延時間を表すデジタルデータ
    の下位(n−1)ビットに対応した連結個数に制御し、
    常時は前記反転回路の連結個数を最小の (2n−1)個
    に制御する連結数制御手段と、 前記パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウ
    ントし、該カウント値が前記デジタルデータの下位(n
    −1)ビットを除く上位ビットデータに対応した値に達
    したことを検出するカウント手段と、 該カウント手段にてカウント値が前記デジタルデータの
    上位ビットデータに対応した値に達した旨が検出される
    と、前記パルス周回回路内の所定の反転回路に入力され
    るパルス信号を取り込み、該パルス信号の反転タイミン
    グに同期して所定幅のパルス信号を発生するパルス信号
    発生手段と、 を備えると共に、 前記パルス周回回路内にて前記連結数切換手段により増
    減される反転回路の反転動作時間を全て所定の基本反転
    動作時間に設定し、しかも、前記パルス周回回路内で常
    にパルス信号が通過する (2n−1)個の反転回路の内
    の1個以上の反転動作時間を前記基本反転動作時間とは
    異なる時間に設定することにより、 前記反転回路の連結個数が最小の (2n−1)個である
    ときに前記パルス周回回路内をパルス信号が2周するの
    に要する時間が、前記反転回路の連結個数が最大の
    (2(n+1)−3)個のときに前記パルス周回回路内をパ
    ルス信号が1周するのに要する時間に基本反転動作時間
    の2倍の時間を加えた時間となるように調整してなるこ
    とを特徴とするデジタル制御遅延装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス周回回路内にて前記基本反転
    動作時間と異なる反転動作時間に設定される周回時間調
    整用の反転回路が、信号経路切換手段によってパルス信
    号が周回する信号線上に選択的に接続可能で、互いに反
    転動作時間の異なる複数の反転回路からなることを特徴
    とする請求項1に記載のデジタル制御遅延装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス周回回路内で常にパルス信号
    が通過する2n−1個の反転回路の内のm個に、それぞ
    れ、反転動作時間が当該反転回路の反転動作時間に対し
    て前記基本反転動作時間の1/2(x-1) (但し、x:
    1,2,…m)だけ長い、m個の反転回路を並列に設け
    ると共に、該m個の反転回路のそれぞれを当該反転回路
    に代えてパルス信号が周回する信号線上に接続する信号
    経路切換手段を設け、 更に、前記パルス周回回路内でのパルス信号の周回中の
    一回だけ、前記信号経路切換手段を駆動して、前記連結
    数制御手段に入力されるデジタルデータより更に下位の
    mビットのデータに対応した反転回路を前記信号線上に
    接続する反転回路変更手段を設けたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のデジタル制御遅延装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3いずれか記載のデジ
    タル制御遅延装置に、前記パルス信号発生手段がパルス
    信号を出力している間、前記起動用反転回路の反転動作
    を停止させ、前記パルス信号発生手段が前記パルス信号
    の出力を停止すると前記起動用反転回路の反転動作を再
    開させる周回動作制御手段を設け、前記パルス信号発生
    手段からのパルス信号を発振信号として出力するよう構
    成してなることを特徴とするデジタル制御発振装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE37232E1 (en) 1994-12-20 2001-06-19 Nec Corporation Delay circuit device
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