JP2000134072A - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JP2000134072A
JP2000134072A JP10299635A JP29963598A JP2000134072A JP 2000134072 A JP2000134072 A JP 2000134072A JP 10299635 A JP10299635 A JP 10299635A JP 29963598 A JP29963598 A JP 29963598A JP 2000134072 A JP2000134072 A JP 2000134072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧などの影響を受ずに所望する遅延量
が得られる可変遅延回路を廉価に構成する。 【解決手段】 入力したクロックに基づいて所定の周期
とされるデータパルスTP、TP2、TP4を生成する
3ビットカウンタ10と、アップダウン制御信号UDに
基づいてカウントを行うアップダウンカウンタ20と、
アップダウンカウンタ20のカウント出力によってディ
レー段数が設定されるディレーライン30と、ディレー
ライン30による遅延量を検出し、検出結果をアップダ
ウン制御信号UDとするディレー量検出部40と、アッ
プダウンカウンタ20の現在のカウント出力と過去のカ
ウント出力を比較して遅延量がロックされているか否か
を検出し、なおかつ2個のカウント値のうちで所要の値
を基準ディレー段数として出力するディレーロック検出
部50を備える。但し、データパルスの周期はTP<T
P2<TP4である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば温度、電源
電圧などの影響を受けずに所望する遅延量が得られる可
変遅延回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力信号を遅延させる目的で用いるディ
レーラインとしては、例えばLC(L・・・インダク
タ、C・・・コンデンサ)または分布定数回路などによ
って形成されるオールパスフィルタが知られている。遅
延量が一定にされているディレーラインは比較的廉価で
構成することができるが、遅延量を可変にしたいわゆる
プログラマブルディレーラインは非常に高価なものにな
る。このプログラマブルディレーラインをデジタルデー
タの遅延に用いようとした場合、大規模な集積回路(In
tegrated Circuit・・・以下、単にICという)を構成
する場合に要する価格になることもある。
【0003】デジタルデータを遅延させる構成として、
例えば図7に示されているようにインバータを2段直列
に接続することによってディレーラインを形成し、これ
を所望するディレー量になるような段数だけ直列に接続
することが知られている。図7に示す例では、インバー
タの直列接続による例えば63個のディレー素子D1乃
至ディレー素子D63が直列に接続され、各ディレー素
子の出力が64―1のマルチプレクサ70に供給され
る。マルチプレクサ70では例えば6ビットのデータ
(DSD[5:0])に応じて、いずれかのディレー素子
の出力がDOUTから出力される。このようにディレー
ラインを構成する場合、廉価とされる例えばCMOS
(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセ
スを用いてIC内部で容易に実現することが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LCや分布
定数回路によって構成されたディレーラインは特性のば
らつきや温度変動が非常に小さいのに対して、ICの内
部に構成されるゲートの遅延量は温度やプロセス(回路
構成などによる信号の経路など)のばらつき、および電
源電圧の変動によって大きく変化してしまう。例えば、
CMOSのIC内部のゲートでは、上記した条件が全て
ゲートの速度を速くする方向に振られた場合と、全て遅
くする方向に振られた場合とを比較すると、例えば3倍
程度のディレー量の変化が生じてくる。このため、例え
ば温度補償するとともにばらつきや電源電圧依存を低減
するような工夫をしたディレー素子またはディレーライ
ンをICに内蔵したり、または実際の使用環境における
ディレー量をオシロスコープなどで観測しながら必要な
ディレー素子の段数を決定するなどの方法が用いられて
いた。しかし、温度補償や電源電圧の依存を低減する場
合、通常のゲートとは異なる特殊なプロセスまたは回路
が必要になり低価格化が困難になる。また、ディレー量
の観測を行う方法では、例えばディレー量などの調整工
程の自動化の妨げになるとともに、周囲温度などの使用
環境に対応して人為的な再調整が必要になり、この場合
も価格的なメリットが減少することになってしまう。
【0005】そこで、例えば特願平7―244963号
公報に、ディレーラインにおいて入力したクロックを2
分周した1Tの繰り返しのパルスのデューティーを50
%よりもやや大きくした繰り返しパルスをテスト信号と
してディレーラインに入力し、ディレー段数の値をひと
つずつ増やしていく過程で、テスト信号とディレーした
テスト信号の論理和が常にハイレベルになるようなデー
タの値を調べることで、1T分のディレーに必要な段数
を調べる方法が開示されている。このようにして、1T
分のディレーに必要なディレー段数がわかれば、所望す
るディレー量を得るために必要なディレー段数を算出す
ることが可能になり、IC内部で容易に実現することが
できるというメリットを生かして廉価なディレーライン
を構成することができるようになる。
【0006】しかしこの場合、1T分のディレーに必要
な段数を設定するための方法が複雑なので、各種測定用
のプログラムを外部に備えることが必要になり、すなわ
ちIC内部に内蔵するための回路化が困難であるという
問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、入力したクロックに基づいて所定
の周期とされる第一、第二、第三のパルスデータを生成
する分周手段と、前記第三のパルスデータが供給される
とともに、アップダウン制御信号に基づいてカウントア
ップまたはカウントダウンを行うアップダウンカウンタ
と、前記第一のパルスデータが供給されるとともに、前
記アップダウンカウンタのカウント出力に基づいてディ
レー段数が設定されるディレー手段と、前記第二のパル
スデータが供給されるとともに、前記ディレー手段によ
って遅延された遅延量を検出し、検出結果を前記アップ
ダウン制御信号として前記アップダウンカウンタに供給
する遅延量検出手段と、前記第三のパルスデータが供給
されるとともに、前記アップダウンカウンタの現在のカ
ウント値と過去のカウント値を比較して遅延量がロック
されているか否かを検出し、なおかつ2個のカウント値
のうちいずれか一方の値を選択して基準ディレー段数と
して出力するディレーロック検出手段を備えていること
を特徴とする可変遅延回路。但し、前記分周手段におい
て生成される各パルスデータの周期としては、第一のパ
ルスデータ<第二のパルスデータ<第三のパルスデータ
となるようにする。
【0008】また、入力したクロックに基づいて所定の
周期とされる第一、第二、第三のパルスデータを生成す
る分周手段と、前記第三のパルスデータが供給されると
ともに、アップダウン制御信号に基づいてカウントアッ
プまたはカウントダウンを行うアップダウンカウンタ
と、前記第一のパルスデータが供給されるとともに、前
記アップダウンカウンタのカウント出力に基づいてディ
レー段数が設定されるディレー手段と、前記第二のパル
スデータが供給されるとともに、前記ディレー手段によ
って遅延された遅延量を検出し、検出結果を前記アップ
ダウン制御信号として前記アップダウンカウンタに供給
する遅延量検出手段と、前記第三のパルスデータが供給
されるとともに、前記アップダウンカウンタの現在のカ
ウント出力と過去のカウント出力を比較して遅延量がロ
ックされているか否かを検出し、なおかつ2個のカウン
ト値のうちで小さいほうの値を基準ディレー段数として
出力するディレーロック検出手段を備えた基準ディレー
段数出力手段と、前記クロックが供給されるとともに、
前記基準ディレー段数出力手段からの基準ディレー段数
と所要のディレー比率を乗算するディレー段数設定手段
と、前記ディレー段数設定手段によって設定されたディ
レー段数により、入力したデータをディレーさせるディ
レー手段を備えて構成されていることを特徴とする可変
遅延回路。但し、前記分周手段において生成される各パ
ルスデータの周期としては、第一のパルスデータ<第二
のパルスデータ<第三のパルスデータとなるようにす
る。
【0009】本発明によれば、例えばプロセス、電源電
圧、温度などによってディレー量が変化するようなディ
レー素子の組み合わせによって可変遅延回路を構成した
場合でも、常に所望するディレー量を得ることができる
ようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態の可変遅延回路の構成
例を説明する図である。この図に示されているように例
えば3ビットカウンタ10、アップダウンカウンタ2
0、ディレーライン30、ディレー量検出部40、ディ
レーロック検出部50などによって構成される。3ビッ
トカウンタ10は入力したクロックCLKに基づいて、
このクロックCLKを2分周した第一のパルスデータと
される1TのデータパルスTP、同じく4分周した第二
のパルスデータとされる2TのデータパルスTP2、同
じく8分周した第三のパルスデータとされる4Tのデー
タパルスTP4を生成する。アップダウンカウンタ20
はディレー量検出部40からのアップダウン制御信号U
Dに基づいて、ディレー段数のカウントアップ/カウン
トダウンを行い、カウント値DUPDを出力するように
されている。例えばアップダウン制御信号UDがハイレ
ベルである場合にカウントアップ、ローレベルである場
合にカウントダウンを行う。以下、カウント値DUPD
をディレー段数DUPDともいう。ディレーライン30
は図7に示したディレーラインに対応しており、アップ
ダウンカウンタ20のカウント値をディレー段数設定デ
ータとしてパルスTPを遅延させて出力する。なお、デ
ィレー素子の段数は図7に示したように例えば64個に
限定することなく、任意の数に設定することができる。
【0011】ディレー量検出部40は、ディレーライン
30によってデータパルスTPが遅延されたデータパル
スDTPに基づいて、3ビットカウンタ10からのデー
タパルスTP2をラッチすることによってアップダウン
制御信号UDを生成する。なお、ディレー量検出部40
の詳細については後で図2にしたがって詳しく説明す
る。ディレーロック検出部50は3ビットカウンタ10
からのデータパルスTP4のタイミングで、アップダウ
ンカウンタ20のカウント値DUPD(ディレー段数)
に基づいて、現在のディレー段数と1クロック前、また
は2クロック前のディレー段数の比較を行って、ディレ
ー段数がロックされているか否かの判別を行うようにさ
れている。このディレーロック検出部50からは、ディ
レー段数がロックされていることを示すディレーロック
信号LOCKまたは基準ディレー段数DREFが出力さ
れる。なお、ディレーロック検出部50の詳細について
は後で図3にしたがって詳しく説明する。
【0012】図2に従いディレー量検出部40の構成例
を説明する。ディレー量検出部40は、入力段とされる
D−フリップ・フロップ(以下、D―FFという)41
と排他的論理和ゲート(以下、EORゲートという)4
2、インバータ43、さらに出力段とされるD−FF4
4などによって構成される。D−FF41は図1に示し
たディレーライン30からのデータパルスDTPに基づ
いてデータパルスTP2をラッチして、データパルスQ
AとしてEORゲート42に供給する。EORゲート4
2はデータパルスQAおよびデータパルスTP2の2個
のデータの排他的論理和としてデータパルスUPを出力
する。D−FF44はEORゲート42からのデータパ
ルスUPを、インバータ43で反転したデータパルスD
TPでラッチして、アップダウン制御信号UD、すなわ
ちディレー段数の増または減を選択する制御信号として
図1に示したアップダウンカウンタ20に供給する。
【0013】このディレー量検出部40は、3ビットカ
ウンタ10からのデータパルスTP2をD−FF41の
「DATA」に、またデータパルスDTPを「CK」に
入力すると、データパルスTP2の立ち上がりがデータ
パルスDTPの立ち上がりよりも早い場合にアップダウ
ン制御信号UDがハイレベル、または遅い場合にアップ
ダウン制御信号UDがローレベルとされる。
【0014】次に、図3に従いディレーロック検出部5
0の構成例を説明する。図示されているように、ディレ
ーロック検出部50は、2段のD−FF52a、52b
からなるシフトレジスタ52、第一の比較部53、第二
の比較部54、D−FF55、ANDゲート55、セレ
クタ57、D−FF58などによって構成されている。
【0015】アップダウンカウンタ20のカウント値D
UPD(ディレー段数)はシフトレジスタ52に供給さ
れる。これにより、現在のディレー段数DUPDに対し
てD−FF52aの出力として1クロック前のディレー
段数DR1、D−FF52Bの出力として2クロック前
のディレー段数DR2を得ることができるようにされて
いる。なお、シフトレジスタ52に供給されるクロック
はデータパルスTP4とされる。比較部53ではディレ
ー段数DUPDとディレー段数DR1の比較を行い、例
えばDUPD>DR1である場合にデータ出力を行う。
また比較部54ではディレー段数DUPDとディレー段
数DR2の比較を行い、例えばDUPD=DR2である
場合にデータ出力を行う。すなわち、ANDゲート55
からはDUPD>DR1とDUPD=DR2の場合の論
理積が出力される。D−FF56はDUPD=DR2の
場合のディレー段数をデータパルスTP4でラッチして
ディレーロック信号LOCKとしてハイレベルのデータ
を出力する。
【0016】セレクタ57は1クロック前のディレー段
数DR1と現在のディレー段数DUPDを入力して、A
NDゲート55からの論理積に基づいて、入力したディ
レー段数DUPDとディレー段数DR1を選択的に出力
する。例えば、比較部53の比較結果として、ディレー
段数DUPDとディレー段数DR2が一致し、かつ、比
較部54の比較結果として、ディレー段数DUPDがデ
ィレー段数DR1よりも大きい場合にディレー段数DR
1を出力し、これ以外の場合に、ディレー段数DUPD
を出力することができるようにされている。
【0017】セレクタ57で選択されたディレー段数
(DUPDまたはDR1)はD−FF58に供給され、
データパルスTP4によってラッチされて基準ディレー
段数DREFとして常に出力するようにされている。こ
のように、ディレーロック検出部50は2クロック前の
ディレー段数DR2と現在のディレー段数DUPDを比
較して一致していればディレーロック信号LOCKを出
力し、1クロック前のディレー段数DR1と現在のディ
レー段数DUPDを比較して小さいほうを基準ディレー
段数DREFとして出力するようにされている。
【0018】以下、図4、図5にしたがい図1に示した
可変遅延回路1における各信号のタイミングを説明す
る。なお、図4、図5は一連のタイミングを示している
が、便宜上図4において0nsecから1400nse
cまでのタイミングを示し、図5において1400ns
ec以降のタイミングを示している。また、図4、図5
はプロセスの遅延時間や電源電圧が変動したことを想定
して例えばクロック周波数を変化させて、クロック周波
数の変化に追従して1T分のディレーに必要なディレー
段数を出力するようにした一例を示している。これらの
図に示されている「j」はクロックの繰返し周期に対応
しており、j=10に対してj=9は例えば10%だけ
繰返し周期が短い、すなわちクロック周波数が速い状態
を示している。さらに、これらの図で(a)は3ビット
カウンタ10、(b)はアップダウンカウンタ20、
(c)はディレーライン30、(d)はディレーロック
検出部50、(e)はディレー量検出部40における各
信号のタイミングを示している。
【0019】図4に示されているように、0nsecか
ら120nsecの期間において、リセット信号CLR
がローレベルになった時点で、3ビットカウンタ10
(a)がリセットされ、さらにアップダウンカウンタ2
0(b)においてロード信号LOADがローレベルにな
った時点で初期のディレー段数DINTとして「0x2
0」がロードされる。つまりディレーライン30(c)
においてディレー段数DSDとして「0x20」が設定
される。これにより、ディレーライン30に入力したデ
ータパルスTPは「0x20」のディレー段数によって
遅延されてデータパルスDTPとして出力される。
【0020】そして120nsecから500nsec
の期間において、「0x20」のディレー段数によるデ
ィレー量は1T分のディレーに対して不足しているの
で、ディレー量検出部40に入力されるデータパルスT
P2の反転タイミングよりデータパルスDTPの立ち上
がりが早くなっている。したがって、データパルスTP
2をデータパルスDTPの立ち上がりでラッチしたデー
タパルスQAとデータパルスTP2の排他的論理和とさ
れるデータパルスUPは、データパルスDTPの立ち上
がりからデータパルスTP2の反転までのわずかな間だ
けローレベルになる、ほとんどがハイレベルとなるパル
スとされる。したがって、アップダウンカウンタ20
(b)ではデータパルスTP4の立ち上がりのタイミン
グで、アップダウン制御信号UDがハイレベルとなり、
ディレー段数DUPDはカウントアップされて「0x2
1」となる。以降500nsecまで、同様にしてディ
レー段数DUPDはカウントアップされ「0x22」と
なる。
【0021】さらに500nsecから1400nse
cの期間において、ディレー段数DUPDが「0x2
3」になると、ディレー量が1T分よりも大きくなるの
でディレー量検出部40に入力されるデータパルスTP
2の反転タイミングはデータパルスDTPの立ち上がり
よりも早くなる。したがって、データパルスQAとデー
タパルスTP2の排他的論理和とされるデータパルスU
Pは、データパルスTP2の反転タイミングからデータ
パルスDTPの立ち上がりまでのわずかなハイレベルに
なる、ほとんどがローレベルとなるパルスとされる。ア
ップダウンカウンタ20ではデータパルスTP4の立ち
上がりでアップダウン制御信号UDがローレベルなの
で、ディレー段数DUPDはカウントダウンされて「0
x22」とされる。
【0022】以降、データパルスTP4の立ち上がり
で、アップダウン制御信号UDはハイレベル、ローレベ
ルを交互に繰り返すことになり、したがってディレー段
数DUPDは「0x23」「0x22」の値を交互に採
ることになる。そこで、ディレーロック検出部50にお
いてディレー段数DUPDがロックされたか否かを検出
する。ディレーロック検出部50では、データパルスT
P4の立ち上がり毎に2クロック前のディレー段数DR
2と現在のディレー段数DR1を比較して一致していれ
ば、1T分のディレー量となる所望するディレー段数
が、ディレー段数DR1とディレー段数DUPDの間に
あることになるので、ディレー段数がロックしたとみな
しディレーロック信号LOCKをハイレベルにして出力
する。そしてディレー段数DR1とディレー段数DUP
Dを比較して小さいほうの「0x22」を1T分ディレ
ーさせるための基準ディレー段数DREFとして出力す
る。
【0023】図5に示されているように、1400ns
ecで、クロックCLKがj=10からj=9になる
と、先述したようにパルスの繰返し周期が例えば10%
短くなり、周波数が速い状態となると、ディレー段数
「0x22」によるディレー量は1T分のディレーに対
して大きすぎる。したがって、アップダウン制御信号U
Dはローレベルになり、アップダウンカウンタ20では
データパルスTP4の立ち上がりでディレー段数DUP
Dはカウントダウンされる。ディレー段数DUPDが
「0x1E」までカウントダウンされると、1T分のデ
ィレー量よりも小さくなるので、それ以降は「0x1
E」と「0x1F」を交互に繰り返して、小さいほうの
「0x1E」を1T分ディレーさせるための基準ディレ
ー段数DREFとして出力する。
【0024】このように、入力するクロックCLKの周
期が変化しても、その変化量に対応して所望するディレ
ー量を得ることができる基準ディレー段数を得ることが
できるようになる。
【0025】なお、図3に示したディレーロック検出部
50では、ディレー段数DR1とディレー段数DUPD
の小さいほうを基準ディレー段数DREFとして出力す
るように説明したが、大きいほうを出力するようにして
も良い。また、図1に示した可変遅延回路1の構成にお
いてディレー量検出部40を省略して、データパルスT
P4の立ち上がり(8クロック)毎に振動するディレー
段数DUPDをそのまま出力するようにしても、上記し
た場合とほぼ同様の効果を得ることができる。さらに、
データパルスTP2、TP4をそれぞれ2Tパルス、4
Tパルスとしてとして説明しているが、TP4>TP2
>TPという関係が成立していればデータパルスTP
2、TP4に任意の周期のデータパルスを適用すること
ができる。
【0026】また、図1のアップダウンカウンタ20に
示したように、例えばハイレベルのときだけカウントア
ップ/ダウン動作を可能にするイネーブルデータDLE
Nを入力可能にして、必要なときだけ基準ディレー段数
DREFを追従するようにすることも可能である。
【0027】また、このような可変遅延回路1が必要と
される他の回路と一緒にして容易に1チップ化が可能に
なる。
【0028】図6は本発明の変形例として図1に示した
可変遅延回路1を入力段に構成した可変遅延回路の構成
例を説明する。この図に示す例では、可変遅延回路1
と、1Tパルス幅に対してディレーの比率DRATE
[3:0]と可変遅延回路1からの基準ディレー段数DR
EFの掛け算を行いディレー設定段数を出力するディレ
ー段数設定部60、このディレー段数設定部60で設定
されたディレー段数によって入力したデータDINを遅
延してデータDOUTとして出力するディレーライン7
0によって構成されている。なお、ディレーライン70
は図1に示したディレーライン30と同様の構成とされ
る。ここで、ディレー段数設定部60は例えば3ビット
のDRATE[3:0]と例えば6ビットのDREF
[5:0]を掛け合わせて、9ビットのMPX[9:0]を
計算するようにされ、以下のようにMPXの上位6ビッ
トをDSDとして出力する。 MPX[9:0]=DRATE[3:0]×DREF[5:
0] DSD[5:0]=MPX[9:4] したがって、例えばディレー比率DRATE=3’h1
であった場合、クロック周期1/16のディレー量にな
り、例えばディレー比率DRATE=3’hfであった
場合、クロック周期の15/16のディレー量になる。
但し、これはディレー比率DRATEのビット数やディ
レー段数設定部60における掛け算手段の演算精度を限
定するものではない。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、例えば
プロセス、電源電圧、温度などによってディレー量が変
化するようなディレー素子の組み合わせによって可変遅
延回路を構成した場合でも、実際の使用条件において常
に所望するディレー量を得ることができるようになる。
したがって、外部における他の回路構成やプログラムな
どを必要とせずに、可変遅延回路を構成することができ
る。また、本発明はCMOSなどのプロセスで実現する
ことができるので、従来のLCや分布定数回路を用いた
可変遅延回路と比較しても極めて廉価で構成することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の可変遅延回路の構成を説
明するブロック図である。
【図2】図1の可変遅延回路を構成するディレー量検出
部の構成例を説明する図である。
【図3】図1の可変遅延回路を構成するディレーロック
検出部の構成例を説明する図である。
【図4】可変遅延回路における各信号のタイミングを示
す図である。
【図5】可変遅延回路における各信号のタイミングを示
す図である。
【図6】本発明の変形例の可変遅延回路の構成を説明す
る図である。
【図7】ディレーラインの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1,60 可変遅延回路、10 3ビットカウンタ、2
0 アップダウンカウンタ、30,70 ディレーライ
ン、40 ディレー量検出部、50 ディレーロック検
出部、41,44 D−FF、42 EORゲート、4
3 インバータ、52 シフトレジスタ、52a,52
b D−FF、53,54 比較器、55 ANDゲー
ト、56,58 D−FF、57 セレクタ、70 デ
ィレー段数設定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力したクロックに基づいて所定の周期
    とされる第一、第二、第三のパルスデータを生成する分
    周手段と、 前記第三のパルスデータが供給されるとともに、アップ
    ダウン制御信号に基づいてカウントアップまたはカウン
    トダウンを行うアップダウンカウンタと、 前記第一のパルスデータが供給されるとともに、前記ア
    ップダウンカウンタのカウント出力に基づいてディレー
    段数が設定されるディレー手段と、 前記第二のパルスデータが供給されるとともに、前記デ
    ィレー手段によって遅延された遅延量を検出し、検出結
    果を前記アップダウン制御信号として前記アップダウン
    カウンタに供給する遅延量検出手段と、 前記第三のパルスデータが供給されるとともに、前記ア
    ップダウンカウンタの現在のカウント値と過去のカウン
    ト値を比較して遅延量がロックされているか否かを検出
    し、なおかつ2個のカウント値のうちいずれか一方の値
    を選択して基準ディレー段数として出力するディレーロ
    ック検出手段と、 を備えていることを特徴とする可変遅延回路。但し、前
    記分周手段において生成される各パルスデータの周期と
    しては、第一のパルスデータ<第二のパルスデータ<第
    三のパルスデータとなるようにする。
  2. 【請求項2】 前記遅延量検出手段は、 前記第一のパルスデータを前記ディレー手段で遅延され
    た遅延パルスデータの立ち上がりのタイミングでラッチ
    して出力する第一のラッチ手段と、 前記第一のパルスデータと前記第一のラッチ手段からの
    ラッチデータの排他的論理和とされるデータの出力を行
    うようにされているゲート手段と、 前記遅延パルスデータを反転させる反転手段と、 前記ゲート手段から出力されるデータを前記反転手段で
    反転した遅延パルスデータの立下りのタイミングでラッ
    チして出力する第二のラッチ手段と、 を備え、前記第二のラッチ手段からの出力データが、前
    記遅延パルスデータの立ち上がりよりも早いか否かに応
    じて、所要のアップダウン制御信号を出力するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の可変遅延回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延量ロック検出手段は2段のラッ
    チ手段によって構成され、前記第三のパルスデータに基
    づいて前記アップダウンカウンタのディレー段数データ
    をシフトレジストすることができるようにされているシ
    フトレジスタと、 現在のディレー段数と前記シフトレジスタによる2クロ
    ック前のディレー段数を比較を行う第一の比較手段と、 現在のディレー段数と前記シフトレジスタによる1クロ
    ック前のディレー段数を比較を行う第二の比較手段と、 前記第二の比較手段の比較結果として、現在のディレー
    段数と前記2クロック前のディレー段数が一致した場合
    のデータを前記第三のクロックでラッチするラッチ手段
    と、 前記第一の比較手段の比較結果として、現在のディレー
    段数と前記2クロック前のディレー段数が一致し、か
    つ、前記第二の比較手段の比較結果として、現在のディ
    レー段数が前記1クロック前のディレー段数よりも大き
    い場合に、前記1クロック前のディレー段数を出力し、
    これ以外の場合に、現在のディレー段数を出力すること
    ができるようにされている選択手段と、 前記選択手段で選択されたディレー段数を前記第三のパ
    ルスデータでラッチするようにされているラッチ手段
    と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可変遅
    延回路。
  4. 【請求項4】 入力したクロックに基づいて所定の周期
    とされる第一、第二、第三のパルスデータを生成する分
    周手段と、 前記第三のパルスデータが供給されるとともに、アップ
    ダウン制御信号に基づいてカウントアップまたはカウン
    トダウンを行うアップダウンカウンタと、 前記第一のパルスデータが供給されるとともに、前記ア
    ップダウンカウンタのカウント出力に基づいてディレー
    段数が設定されるディレー手段と、 前記第二のパルスデータが供給されるとともに、前記デ
    ィレー手段によって遅延された遅延量を検出し、検出結
    果を前記アップダウン制御信号として前記アップダウン
    カウンタに供給する遅延量検出手段と、 前記第三のパルスデータが供給されるとともに、前記ア
    ップダウンカウンタの現在のカウント出力と過去のカウ
    ント出力を比較して遅延量がロックされているか否かを
    検出し、なおかつ2個のカウント値のうちで小さいほう
    の値を基準ディレー段数として出力するディレーロック
    検出手段と、 を備えた基準ディレー段数出力手段と、 前記クロックが供給されるとともに、前記基準ディレー
    段数出力手段からの基準ディレー段数と所要のディレー
    比率を乗算するディレー段数設定手段と、 前記ディレー段数設定手段によって設定されたディレー
    段数により、入力したデータをディレーさせるディレー
    手段と、 を備えて構成されていることを特徴とする可変遅延回
    路。但し、前記分周手段において生成される各パルスデ
    ータの周期としては、第一のパルスデータ<第二のパル
    スデータ<第三のパルスデータとなるようにする。
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