JP2008136031A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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康敏 相原
Shigeki Imaizumi
栄亀 今泉
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Abstract

【課題】半導体集積回路装置において、遅延時間及びデューティ比を選択可能にしたクロックを、ジッタ劣化させずに生成することができる技術を提供する。
【解決手段】DLL回路201から生成された2つのクロックを、生成クロックのライズエッジ及びフォールエッジを定めるために用いる。DLL回路201からの2つのクロックは遅延時間を選択可能とする。選択された2つのクロックを、クロック合成回路203の2入力に与える。このクロック合成回路203は位相周波数比較器と同様の回路であり、排他的論理和を用いない。この位相周波数比較器の機能により、出力クロックのライズエッジ及びフォールエッジのタイミングは、入力2クロックのライズエッジにより定まる。そのため、入力2クロックの位相(遅延時間)を任意に選択することにより、所望のデューティ比及び遅延時間を持った出力クロックが得られる。
【選択図】図2

Description

本発明はカメラ用前処理LSI等の半導体集積回路装置に関し、特に、遅延時間及びデューティ比を選択可能にしたクロックの生成技術に関する。
本発明者が検討した技術として、例えば、カメラ用前処理LSIのクロック生成回路においては、以下の技術が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
デジタルカメラなどのA/D変換器を含む前処理用LSIでは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子から取り込まれた信号を相関二重サンプリング回路(CDS)などによって色レベルのサンプリングを行うことが広く知られている。CDSは、外部から印加されるサンプリングクロックに同期して色レベルのサンプリングを行っている。
デジタルカメラなどにおけるサンプリングクロックの調整用として、DLL(Delay Locked Loop)回路を用いるものがある。
DLL回路は、ロック用遅延回路、出力用遅延回路、位相比較器、チャージポンプ、及びループフィルタなどから構成され、クロックの遅延時間をプロセスばらつき、電源電圧及び温度などによらず、外部クロックの1周期分遅らせるように働くフィードバックループである。
特開2004−328448号公報
ところで、前記のようなクロック生成技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
例えば、特許文献1のDLL回路は、出力部分に排他的論理和を用いるため、2つの入力経路で伝播遅延時間が異なり、合成されたクロックの遅延時間が常に一定とならない。すなわち、2つの異なる経路に由来する2つの異なるパルス波形が交互に出力される。そのため高周波動作の場合、ジッタ劣化、特にサイクリックジッタの劣化を引き起こす。また、排他的論理和及びフリップフロップ(FF)を用いているため、レイアウト面積が増大する。
そこで、本発明の目的は、半導体集積回路装置において、遅延時間及びデューティ比を選択可能にしたクロックを、ジッタ劣化させずに生成することができる技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、DLL回路から生成された2つのクロックを、生成クロックのライズエッジ及びフォールエッジを定めるために用いる。DLL回路からの2つのクロックは遅延時間を選択可能とする。選択されたライズエッジ用クロックTR及びフォールエッジ用クロックTFを、クロック合成回路の2入力に与える。このクロック合成回路は位相周波数比較器と同様の回路であり、排他的論理和を用いない。この位相周波数比較器の機能により、出力クロックのライズエッジ及びフォールエッジのタイミングは、入力2クロックのライズエッジにより定まる。そのため、入力2クロックの位相(遅延時間)を任意に選択することにより、所望のデューティ比及び遅延時間を持った出力クロックが得られる。
したがって、本発明の一実施例によれば、排他的論理和を用いないため、ジッタ劣化のないクロック生成回路が提供される。
この実施例によれば、排他的論理和を用いないため、ジッタ劣化の防止効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による半導体集積回路装置において、カメラ前処理LSIの構成を示すブロック図である。
まず、図1により、本実施の形態1による半導体集積回路装置の構成の一例を説明する。図1に示すカメラ前処理LSIは、DLL回路を用いて構成されたデジタルカメラシステムにおける画像前処理を行うものである。
このカメラ前処理LSIは、各画素から取り込んだ信号レベルと基準となる黒レベルとをそれぞれ交互にサンプリングし、それらを比較することにより信号レベルを決定する。
カメラ前処理LSIは、撮像素子11、CDS(Correlated Double Sampling)12、PGA(Programmable Gain Amplifier)13、A/D変換器14、ロジック回路15、タイミング発生器16、DSP(Digital Signal Processor)17、ならびにクロック生成回路1などから構成される。
撮像素子11は、例えばCCDなどからなり、レンズによって結像した映像を電圧信号に変換する。この撮像素子11は、基準となる黒レベルと取り込んだ信号レベルとを交互に出力する。
撮像素子11には、CDS12が接続されている。CDS12は、相関二重サンプリング回路であり、撮像素子11から出力される基準レベルと信号レベルとを、クロック生成回路1から出力される黒レベルサンプリングクロックSPBLK、信号サンプリングクロックSPSIGに同期してサンプリングし、その差信号を出力する。基準レベルとは、撮像素子に光が入らない状態での出力電圧信号にあたり、黒レベルとも言われる。CDSの目的はこの黒レベルと光が入射した場合の出力電圧信号との差をとることで、低周波成分の雑音を除去することである。
CDS12が検出した差信号は、PGA13で増幅され、A/D変換器14でデジタル値に変換して出力される。このA/D変換器14には、DSP17が接続されている。DSP17は、A/D変換器14から出力されたデジタルデータを処理する。
ロジック回路15には、クロック生成回路1が接続されている。このロジック回路15には、段数設定レジスタが設けられており、外部から入力された設定データに基づいてクロック生成回路1内のクロック選択回路に入力する選択データを段数設定レジスタなどに設定する。
タイミング発生器16には、クロック生成回路1が接続されている。このタイミング発生器16は、外部入力された外部クロックから、クロック生成回路1に供給する基本クロックを生成して出力する。
クロック生成回路1は、入力された基本クロックから信号サンプリングクロックSPSIG、および黒レベルサンプリングクロックSPBLKを生成する。
さらに、クロック生成回路1は、信号サンプリングクロックSPSIG、黒レベルサンプリングクロックSPBLKとは異なる遅延時間の遅延クロックもそれぞれ生成しており、これら遅延クロックは、サンプリングクロックとしてPGA13、A/D変換器14(ADCK)、および撮像素子11などに供給されている。
以上がカメラ前処理LSIの信号処理である。本発明は、撮像素子11、CDS12、PGA13及びA/D変換器14に与えられるクロックのタイミング及びデューティ比を設定するクロック生成回路に関するものである。
図2は、クロック生成回路1の回路構成を示す図である。クロック生成回路1は、例えば、DLL回路201、クロック選択回路202、クロック合成回路203などから構成される。DLL回路201は、例えば、VCDL(Voltage Controled Delay Line;電圧制御遅延線)204、PFD(Phase Frequency Detector;位相周波数比較器)205、CP/LF(Charge Pump/Loop Filter;チャージポンプ/ループフィルタ)206などから構成される。VCDL204は、複数の遅延素子207などから構成される。クロック合成回路203は、2つのFF(フリップフロップ)208,209、2入力AND210などから構成される。
VCDL204の入力部、ならびにPFD205の一方の入力部には、基本クロックがそれぞれ入力され、VCDL204の出力部には、PFD205の他方の入力部が接続されている。
PFD205は、基本クロックと、VCDL204から出力された遅延クロックとの位相差からUPパルス、DOWNパルスを生成する。このPFD205から出力されるUPパルス、DOWNパルスは、CP/LF206に接続される。
CP/LF206は、UPパルス、またはDOWNパルスに応じて、充電電流、あるいは放電電流をパルス状にそれぞれ発生させ、発生した充電電流、放電電流を時間積分して制御電圧DLL_Cを生成する。
PFD205からUPパルス、DOWNパルスが出なくなると、遅延クロックが基本クロックの1周期分遅延した状態となり、ループは安定し、ロック状態となる。
VCDL204は、制御電圧DLL_Cに基づいて、分周器出力クロックをある時間だけ遅延した遅延クロックを出力する。このVCDL204は、複数の遅延素子207が直列接続された構成からなる。遅延素子207は、例えば、図8のような回路構成である。
クロック選択回路202は、複数のスイッチから構成されている。そして、複数の遅延素子207 の出力部には、複数のスイッチの一方の接続部がそれぞれ接続されている。
クロック選択回路202におけるスイッチの他方の接続部には、FF208,209のクロック入力端子CKが共通接続されている。
クロック合成回路203は、一般に位相周波数比較器で用いられている回路と同じ構成である。FF208,209のデータ入力端子Dは、電源電圧レベルに固定されている。FF208,209の非反転出力端子QをUP端子及びDN端子とする。FF208,209の非反転出力端子Qは、2入力AND210の入力部に接続されている。2入力AND210の出力部は、FF208,209のリセット端子RSTに接続されている。
さらに、クロック選択回路202は、例えば、段数設定レジスタなどによって任意のスイッチがONするように設定される。クロック選択回路202から出力された2つのクロックTR,TFは、クロック合成回路203から出力されるクロック(UP端子,DN端子)のライズエッジ及びフォールエッジを定めるために用いられる。また、クロック選択回路202は、2つのクロックTR,TFにより、遅延時間が選択可能である。クロック選択回路202により選択されたライズ用クロックTRはクロック合成回路203のFF208に入力され、フォールエッジ用クロックTFはクロック合成回路203のFF209に入力される。
クロック合成回路203は、排他的論理和を用いない位相周波数比較器と同じ機能の構成である。このクロック合成回路203における位相周波数比較器の動作により、クロック合成回路203の出力クロック(UP端子,DN端子)のライズエッジ及びフォールエッジのタイミングは、2つのクロックTR,TFのライズエッジにより定まる。そのため、2つのクロックTR,TFの位相(遅延時間)を任意に選択することにより、所望のデューティ比及び遅延時間を持った出力クロック(UP端子,DN端子)が得られる。
UP端子、DN端子からのクロック信号は、SPBLK、SPSIG、ADCK等のクロック信号とされ、撮像素子11、CDS12、PGA13、A/D変換器14などに出力される。図2の場合、UP端子が所望のクロックである。
したがって、本実施の形態1によるクロック生成回路1によれば、排他的論理和回路を使用していないため、ジッタ劣化を防止することができる。
図3及び図4は、図2で示したクロック合成回路203の入出力波形及び伝達特性を示す図である。図3(a)及び図4(a)は、2つのクロックTR,TFの間の遅延時間が少ない場合、図3(b)及び図4(b)は、2つのクロックTR,TFの間の遅延時間が多い場合の入出力波形を示す。図3(c)及び図4(c)は、伝達特性を示しており、X軸は位相差、Y軸はクロックパルスの”H”レベル期間である。また、図3は2つのクロックTR,TFのデューティ比が50%の場合を示しており、図4は2つのクロックTR,TFのデューティ比が50%より大きい場合を示している。
図2の回路は、特許文献1の回路と比較して、排他的論理和を用いない分、素子数が少なくできるメリットがある。そのため、レイアウト面積が小さくなる。しかし、この回路は、デューティ比50%以上のクロックを生成できないという欠点がある。すなわち、クロック選択回路202の出力であるTR及びTFのデューティ比を50%と仮定すれば、TRのフォールエッジよりTFのライズエッジが遅い場合、図3(b)のように、UP出力が出なくなり、デューティ比50%以上のUP出力が実現できない。
この欠点を解消するには、図4のように、TR及びTFのデューティ比を50%より大きくすればよい。TRのフォールエッジよりTFのライズエッジが早い限り、UP出力が得られる。ただし、UP出力のデューティ比上限はTR及びTFのデューティ比により決まる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、前記実施の形態1における図2に示したクロック生成回路1について、クロック合成回路203の部分の構成を変形したものである。
図5は、本発明の実施の形態2によるクロック生成回路1の回路構成を示す図である。
図5のクロック合成回路501は、反転遅延素子(DLY)502,503、2入力NAND504,505,506,507などから構成される。
クロック合成回路501は、クロック選択回路202から出力された2つのクロックTR,TFを入力としている。2入力NAND504の一方の入力端子には、クロックTRが直接接続され、他方の入力端子には、反転遅延素子(DLY)502を介して接続されている。同様に、2入力NAND505の一方の入力端子には、クロックTFが直接接続され、他方の入力端子には、反転遅延素子(DLY)503を介して接続されている。
さらに、2入力NAND504の出力TR1は、2入力NAND506の一方の入力端子に接続されている。同様に、2入力NAND505の出力TF1は、2入力NAND507の一方の入力端子に接続されている。2入力NAND506と2入力NAND507は、RSラッチを構成している。2入力NAND506の出力LATRは2入力NAND507の他方の入力端子に接続されている。同様に、2入力NAND507の出力LATFは2入力NAND506の他方の入力端子に接続されている。また、2入力NAND506の出力LATRは、インバータ508により反転されてクロック/OUTが出力される。同様に、2入力NAND507の出力LATFは、インバータ509により反転されてクロックOUTが出力される。クロックOUTおよびクロック/OUTは、前記実施の形態1と同様に、SPBLK、SPSIG、ADCK等のクロック信号とされ、撮像素子11、CDS12、PGA13、A/D変換器14などに出力される。
反転遅延素子(DLY)502,503は、インバータを奇数段直列接続したものであり、プロセス、電源電圧及び温度依存性を持つものの、反転遅延素子(DLY)502,503後段の2入力NAND504,505がパルスを発生する限り、期待の動作をする。
したがって、本実施の形態2によるクロック生成回路1によれば、前記実施の形態1と同様に、排他的論理和回路を使用していないため、ジッタ劣化を防止することができる。
また、図5のクロック合成回路501は、出力クロック(OUT,/OUT)のデューティ比が入力クロックのデューティ比に依存しない点も、前記実施の形態1のクロック合成回路203と比較して優れている。また、素子数の大きいFF回路を使わず、2入力NANDのラッチ回路を1つで実現しているため、レイアウト面積縮小の利点もある。
図6に、図5に示したクロック生成回路1、特にクロック合成回路501の内部ノードの動作波形を示す。クロックTRが合成後の出力クロックのライズエッジを決めるクロック波形に、同じくクロックTFがフォールエッジを決めるクロック波形にあたる。TRD及びTFDは、TR及びTFが反転遅延素子(DLY)502,503を経て出力されたクロック波形である。TR及びTRDは反転論理積(2入力NAND504)によりTR1を出力する。TF及びTFDについても、同様に反転論理積(2入力NAND505)でTF1を出力する。TRD及びTFDは反転遅延素子DLYの遅延時間で規定される細いパルス幅を持つクロック波形である。これら2つの細いパルス幅を持つクロックが入力NAND506,507で構成されるラッチ回路に入力される。2入力NAND構成のラッチ回路を用いる場合、TF1側の2入力NAND507の出力LATFの反転を出力端子OUTと定義すれば、TF1がHからLへ変化するときに出力端子OUTは必ずHからLへ変化し、フォールエッジとなる。ライズエッジは同様にTR1がHからLに変化するとき、すなわちTRのライズエッジのタイミングに出力端子OUTにもライズエッジが現れる。
なお、2入力NANDラッチ回路の他方の出力LATRは、上述の出力端子OUTの反転した波形が同じタイミングで出力されるので、必要に応じてこれも用いることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、前記実施の形態2における図5に示したクロック合成回路501について、反転遅延素子(DLY)502,503の部分の構成を変形したものである。
図7は、本発明の実施の形態3によるクロック生成回路1の回路構成を示す図である。
図7のクロック合成回路701は、反転遅延素子(DLY)702,703、2入力NAND504,505,506,507などから構成される。
本実施の形態3は、前記実施の形態2と比較して、インバータで構成される反転遅延素子(DLY)502,503を、反転遅延素子(DLY)702,703に置き換えたものである。
図8は、DLL回路201内の電圧制御遅延線(VCDL204)を構成する遅延素子207の構成例を示す回路図である。図8に示すように、遅延素子207は、偶数個のインバータを直列接続したものである。図8では、一例としてインバータ2段の場合を示したが、インバータの段数は偶数であればよく、これに限定されない。
図9は、図7で示した反転遅延素子(DLY)702,703の構成例を示す回路図である。図9に示すように、反転遅延素子(DLY)702,703は、奇数個のインバータを直列接続したものである。図8では、一例としてインバータ1段の場合を示したが、インバータの段数は奇数であればよく、これに限定されない。
図8及び図9を比較して分るように、それぞれの回路を構成するインバータは、同じである。違う点は、インバータの段数である。
したがって、反転遅延素子(DLY)702,703として、遅延素子207と同じ特性の素子を用い、DLL回路201で発生したDLL_C電圧で制御することにより、プロセス変動、電源電圧変動、温度変動の影響を受けず、2入力NAND504,505の出力のパルス消滅を防止することができる。
なお、図8及び図9で示した遅延素子207及び反転遅延素子(DLY)702は、カレントスターブ型といわれるものであるが、これに限らない。DLL回路内の遅延素子と同一構成かつ逆極性の遅延素子を用いることに意味があり、他の遅延素子を使ったDLL回路の場合、その遅延素子と同一構成でかつ逆極性にすることで実現できる。また、反転遅延素子(DLY)702の段数は1段に限らず、任意の奇数段を採用することも可能である。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4によるクロック生成回路1の回路構成を示す図である。
図10のクロック合成回路1001は、反転遅延素子(DLY)702,703、2入力NOR1002,1003,1004,1005などから構成される。クロックTR,TFは、インバータ508,509により反転され、クロック合成回路1001に入力される。
前記実施の形態2及び3におけるクロック合成回路は、2入力NANDをもとにして構成されていたが、本実施の形態4は、図10に示すように、2入力NORをもとにして構成されている。この回路構成によれば、前記実施の形態2及び3と同様の効果を得ることができる。機能は、前記実施の形態3と同じである。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、カメラ前処理LSIについて説明したが、これに限定されるものではなく、タイミングジェネレータなど他のシステムに使用されるクロック生成回路についても適用可能である。
本発明は、タイミングジェネレータなどに有効で、とりわけカメラ前処理LSIに効果的である。
本発明の実施の形態1による半導体集積回路装置において、カメラ前処理LSIの構成を示すブロック図である。 図1に示したクロック生成回路の回路構成を示す図である。 (a),(b)は図2で示したクロック合成回路の入出力波形、(c)は伝達特性を示す図である。 (a),(b)は図2で示したクロック合成回路の入出力波形、(c)は伝達特性を示す図である。 本発明の実施の形態2によるクロック生成回路の回路構成を示す図である。 図5に示したクロック生成回路の内部ノードの動作波形を示す図である。 本発明の実施の形態3によるクロック生成回路の回路構成を示す図である。 DLL回路内のVCDLを構成する遅延素子の構成例を示す回路図である。 図7で示した反転遅延素子の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4によるクロック生成回路の回路構成を示す図である。
符号の説明
1 クロック生成回路
11 撮像素子
12 CDS
13 PGA
14 A/D変換器
15 ロジック回路
16 タイミング発生器
17 DSP
201 DLL回路
202 クロック選択回路
203,501,701,1001 クロック合成回路
204 VCDL
205 PFD
206 CP/LF
207 遅延素子
208,209 FF
210 2入力AND
502,503,702,703 反転遅延素子
504,505,506,507 2入力NAND
508,509 インバータ
1002,1003,1004,1005 2入力NOR

Claims (5)

  1. 直列接続された複数の遅延素子を有し、制御電圧に基づいて、入力された基本クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロックを出力する遅延回路と、
    前記基本クロックと前記遅延回路から出力された遅延クロックとを比較し、前記基本クロックに対する前記遅延クロックの遅延時間が前記基本クロック1周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパルス信号を出力する位相周波数比較器と、
    前記位相周波数比較器から出力されるUP、DOWNパルス信号に応じて、前記制御電圧を生成する制御部と、
    前記遅延回路から出力される任意の2つの遅延クロックを選択し、ライズエッジ用クロック及びフォールエッジ用クロックを出力するクロック選択回路と、
    前記クロック選択回路から出力されるライズエッジ用クロックとフォールエッジ用クロックとに基づいてクロックを生成するクロック合成回路とを有し、
    前記クロック合成回路は、前記ライズエッジ用クロックと前記フォールエッジ用クロックとの位相を比較して出力する位相周波数比較器の機能を持つことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記クロック合成回路は、
    クロック端子に前記ライズエッジ用クロックが入力される第1のフリップフロップと、
    クロック端子に前記フォールエッジ用クロックが入力される第2のフリップフロップと、
    前記第1及び第2のフリップフロップの出力を入力とし、前記第1及び第2のフリップフロップのリセット端子に出力が接続されるAND回路とを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記クロック合成回路は、
    前記ライズエッジ用クロックの遷移時に第1のパルスを生成する第1のパルス発生回路と、
    前記フォールエッジ用クロックの遷移時に第2のパルスを生成する第2のパルス発生回路と、
    前記第1のパルスと前記第2のパルスとを入力とするRSラッチ回路とを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項3記載の半導体集積回路装置において、
    前記第1及び第2のパルス発生回路は、それぞれ反転遅延素子を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路装置において、
    前記反転遅延素子は、前記遅延回路内の遅延素子と同じ基本単位を有し、逆極性であることを特徴とする半導体集積回路装置。
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