JP2003264452A - 半導体集積回路装置およびデジタルカメラシステム - Google Patents

半導体集積回路装置およびデジタルカメラシステム

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JP2003264452A
JP2003264452A JP2002061681A JP2002061681A JP2003264452A JP 2003264452 A JP2003264452 A JP 2003264452A JP 2002061681 A JP2002061681 A JP 2002061681A JP 2002061681 A JP2002061681 A JP 2002061681A JP 2003264452 A JP2003264452 A JP 2003264452A
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clock
delay
output
control voltage
frequency divider
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JP2002061681A
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English (en)
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Yasutoshi Aihara
康敏 相原
Tatsuji Matsuura
達治 松浦
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 疑似ロックを防止し、かつ高精度に遅延時間
の調整されたクロックを生成する。 【解決手段】 パルス幅固定分周器2は基本クロックか
ら分周器出力クロックを生成する。分周器出力クロック
は、基本クロックの8周期のうち、該基本クロックの1
周期分がHi信号となり、その他の7周期の期間がLo
信号となる。遅延回路3は、分周器出力クロックを、基
本クロックの1周期分遅延させた遅延クロックを出力
し、インバータ7は分周器出力クロックを反転させた分
周器出力反転クロックを出力する。位相比較器4は、遅
延クロック、分周器出力反転クロックの位相差からUP
/DOWNパルスを生成する。これらUP/DOWNパ
ルスによってチャージポンプ5、およびループフィルタ
6が制御電圧CNTLを生成し、基本クロック1周期で
遅延クロックがロック状態となるように制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびデジタルカメラシステムに関し、特に、DLL
回路の疑似ロック防止に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオカメラなどのA/D変換
器を含む前処理用LSIでは、たとえば、CCD(Ch
arge Coupled Device)などの撮像
素子から取り込まれた信号を相関二重サンプリング回路
(CDS)などよって色レベルのサンプリングを行うこ
とが広く知られている。CDSは、外部から印加される
サンプリングクロックに同期して色レベルのサンプリン
グを行っている。
【0003】また、サンプリングクロックの調整は、イ
ンバータなどの遅延素子を複数段に直列接続した遅延回
路が一般的に用いられている。このディレイ回路の場
合、プロセスばらつき、電源電圧、および温度などに対
して遅延時間が依存性を有することや、サンプリングク
ロックの周波数を変えるたびに遅延回路を調整する必要
があり、サンプリングクロックの信頼性や利便性などに
問題があった。
【0004】そこで、本発明者は、デジタルビデオカメ
ラなどにおけるサンプリングクロックの生成技術につい
て検討した。
【0005】この場合、デジタルビデオカメラなどにお
けるサンプリングクロックの調整用として、DLL(D
elay Locked Loop)回路を用いるもの
である。
【0006】DLL回路は、遅延回路、位相比較器、チ
ャージポンプ、およびループフィルタなどから構成さ
れ、クロックの遅延時間をプロセスばらつき、電源電圧
および温度などによらず、外部クロックの1周期分遅ら
せるように働くフィードバックループである。
【0007】このようなDLL回路において、入力とな
る基本クロックは遅延回路に入力され、制御電圧端子に
与えられた制御電圧により、該基本クロックがある時間
だけ遅延した遅延クロックとして出力される。たとえ
ば、制御電圧が上がると遅延時間は短くなり、制御電圧
が下がると遅延時間が長くなる。
【0008】そこで、フィードバックループにより制御
電圧を制御し、ちょうど外部クロックの1周期分遅らせ
たところでフィードバックループが収束するように設計
すればよい。
【0009】遅延時間を直接測定する手段はないため、
1周期分遅れの検出を基本クロックおよび遅延クロック
のライジングエッジ同士を位相比較することにより行
う。すなわち、基本クロックに対してロックしたい遅延
時間より遅延クロックが遅い場合にはUPパルスを、そ
の逆の場合にはDOWNパルスをチャージポンプに与え
る。なお、位相比較はフォールエッジでも可能である。
【0010】チャージポンプは位相比較器の出力である
UPパルス、およびDOWNパルスに応じて、それぞれ
充電および放電電流をパルス状に発生させ、それらの電
流をループフィルタで時間積分させて制御電圧を作り出
す。
【0011】UPパルス、ならびにDOWNパルスがど
ちらも出なくなると、遅延クロックが基本クロック1周
期分遅延した状態であり、この状態でループは安定す
る。これを1周期でのロック状態という。
【0012】DLLの遅延回路は、たとえばインバータ
列で実現できるが、このインバータ列の各段の出力をそ
れぞれ取り出せるようにタップを設けて、このタップを
選択できるようにすると、ロック状態での遅延時間を高
精度で選択できるクロックを取り出すことが可能とな
り、微調整されたクロックをCCDなどの撮像素子、C
DS(相関二重サンプリング)、PGA(プログラマブ
ルゲインアンプ)、A/D変換器などのサンプリングク
ロックとして入力することにより、より高精細な画像情
報の処理が可能となる。
【0013】ところが、前述したDLL回路において
は、擬似ロックという問題が発生する。
【0014】上記したように遅延時間を直接測る手段が
ないので、その代わりにクロックのライジングエッジを
位相比較器で合わせている。したがって、遅延時間が1
周期でなく2、3周期の場合でもライジングエッジ同士
が一致するため、遅延時間が2、3周期など、所望の1
周期以外にロックするという疑似ロックが生じる問題が
ある。
【0015】ここで、疑似ロックの発生する仕組みを説
明する。ある遅延時間でUPパルスが出ているとき、遅
延時間を短くしようとする方向にループが働く。また、
DOWNパルスが出ているとき、遅延時間を長くする方
向へループが働く。
【0016】たとえば、遅延時間が0.5〜1.5CL
Kの領域をロック領域とした場合、この領域内では正常
ロックとなる。しかし、遅延時間が1.5CLKよりも
大きくなると、DOWNパルスが出力されてしまい、2
CLKで疑似ロックする恐れがある。
【0017】さらに、DLL回路においては、疑似ロッ
ク防止のために遅延回路の遅延時間に上限を持たせる方
法が知られている。この場合、電源電圧側にはPMOS
トランジスタ、グランド側にはNMOSトランジスタが
それぞれ接続されており、インバータには、PMOSト
ランジスタ、ならびにNMOSトランジスタを介して電
源電圧が供給される。遅延回路は、この基本構造のイン
バータを複数段直列接続して形成する。
【0018】グランド側トランジスタは、チャージポン
プ出力の制御電圧で制御する。電源電圧側トランジスタ
のゲート電圧は、チャージポンプ出力の制御電圧を入力
とするカレントミラー回路で生成した制御電圧で制御す
る。制御信号によって、インバータの電流を変化させて
遅延時間を制御する。
【0019】しかし、このままでは、グランド側トラン
ジスタの制御電圧が0Vになるとインバータの電流は0
となり、遅延時間は無限大となる。これを防止するた
め、電源電圧側トランジスタ、およびグランド側トラン
ジスタにそれぞれPMOSトランジスタおよびNMOS
トランジスタを並列接続し、定電流源として働くようそ
れらのゲート電圧を設定する。その結果、グランド側ト
ランジスタの制御電圧が0Vでもインバータには電流が
流れるため、遅延時間の上限を持たせることができる。
【0020】次に、別の問題として、ロック領域下側で
も問題が発生する。すなわち、遅延時間が0.5CLK
以下ではUPパルスが出続けるので、遅延時間を短い方
へ、つまり制御電圧を電源電圧の方へ動かそうとする。
したがって、遅延時間は電源電圧で決まる最小値に収束
してしまう。
【0021】この最小値収束は、特開2000−278
120号公報に示されるように、1/2分周器とインバ
ータとを用いることによりロック領域を拡大させて解決
できることが知られている。
【0022】遅延素子前段に1/2分周器を接続し、位
相比較器には1/2分周器反転出力クロックおよび遅延
クロックを入力させると、ロック領域は0CLK〜2C
LKと拡大され、遅延時間の最小値がロック領域に必ず
含まれるため、最小値収束は防止できる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なDLL回路によるサンプリングクロックの生成技術で
は、次のような問題点があることが本発明者により見い
出された。
【0024】すなわち、遅延時間上限は遅延回路で決ま
る固定値であるのに対し、クロック周波数を大きくする
とロック領域上限は低下するため、遅延時間上限がロッ
ク領域から逸脱し疑似ロック発生の恐れが生じてしま
い、クロック周波数範囲を広くしにくいという問題があ
る。
【0025】また、その他の疑似ロック対策として、擬
似ロックを検出しリセットをかける方法が知られている
が、この場合には、複雑な検出回路が必要となり、収束
にリセットなどの余計な時間が掛かるといった問題があ
る。
【0026】本発明の目的は、疑似ロックを防止し、か
つ高精度に遅延時間が調整された遅延クロックを生成す
ることにより、高精度の画像処理を行うことのできる半
導体集積回路装置およびデジタルカメラシステムを提供
することにある。
【0027】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。 1.基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロッ
クの1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパ
ルス幅固定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路
の出力である遅延クロックとを比較し、分周器出力クロ
ックに対する遅延クロックの遅延時間が基本クロック1
周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DO
WNパルス信号を出力する位相比較器と、そのUP、お
よびDOWNパルス信号に対応して、充放電電流を生成
する電流生成部と、その充放電電流を電圧に変換し、制
御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、遅延回路
は、制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、分
周器出力クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロッ
クを出力するものである。 2.基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロッ
クの1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパ
ルス幅固定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路
の出力である遅延クロックとを比較し、分周器出力クロ
ックに対する遅延クロックの遅延時間が基本クロックの
1周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい場合D
OWNパルス信号を出力する位相比較器と、そのUP、
およびDOWNパルス信号に対応して、充放電電流を生
成する電流生成部と、その充放電電流を電圧に変換し、
制御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、遅延回路
は、互いに直列接続された複数の遅延素子を有し、制御
電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、分周器出力
クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロックを出力
し、セレクトデータに基づいて、任意の遅延素子から出
力される遅延クロックを選択して遅延微調整クロックを
出力するクロック選択部を備えたものである。 3.基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロッ
クの1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパ
ルス幅固定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路
の出力である遅延微調整クロックとを比較し、分周器出
力クロックに対する遅延微調整クロックの遅延時間が基
本クロック1周期より大きい場合UPパルス信号を、小
さい場合DOWNパルス信号を出力する位相比較器と、
そのUP、およびDOWNパルス信号に対応して、充放
電電流を生成する電流生成部と、その充放電電流を電圧
に変換し、制御電圧を生成する制御電圧生成部と、遅延
回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子を有し、
制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、パルス
幅固定分周器から出力し、セレクトデータに基づいて、
任意の遅延素子から出力される遅延クロックを選択して
遅延微調整クロックを出力するクロック選択部を備えた
ものである。 4.前記第2項または第3項において、制御電圧生成部
が生成した制御電圧に基づいて、入力されたスレーブ基
本クロックをある時間だけ遅延させたスレーブ遅延クロ
ックを生成する1つ以上のスレーブ遅延回路を備えたも
のである。 5.サンプリングクロックに同期して、撮像素子から出
力される信号レベルと基準電位である黒レベルとを交互
にサンプリングし、その差電圧を取り出す差電圧検出部
と、該差電圧検出部に供給するサンプリングクロックを
生成するDLL回路とを備えたものである。 6.第1のサンプリングクロックに同期して、撮像素子
から出力される信号レベルと基準電位である黒レベルと
を交互にサンプリングし、その差電圧を取り出す差電圧
検出部と、第2のサンプリングクロックに同期して、差
電圧検出部から出力された差電圧を増幅する差電圧増幅
部と、第3のサンプリングクロックに同期して、差電圧
増幅部が増幅した差電圧をデジタル値に変換するA/D
変換器と、第4のサンプリングクロックに同期して、レ
ンズによって結像した映像を電気信号に変換する撮像素
子と、第1〜第4のサンプリングクロックを生成するD
LL回路とを備えたものである。 7.前記第5項または第6項において、DLL回路が、
基本クロックを分周し、パルス幅を基本クロックの1周
期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス幅固
定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路の出力で
ある遅延クロックとを比較し、分周器出力クロックに対
する遅延クロックの遅延時間が基本クロック1周期より
大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパル
ス信号を出力する位相比較器と、そのUP、およびDO
WNパルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流
生成部と、その充放電電流を電圧に変換し、制御電圧を
生成する制御電圧生成部とを有し、遅延回路は、制御電
圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、パルス幅固定
分周器から出力された分周器出力クロックをある時間だ
け遅延させた遅延クロックを出力するものである。 8.前記第5項または第6項において、DLL回路が、
基本クロックを分周し、パルス幅を基本クロックの1周
期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス幅固
定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路の出力で
ある遅延クロックとを比較し、分周器出力クロックに対
する遅延クロックの遅延時間が基本クロック1周期より
大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパル
ス信号を出力する位相比較器と、そのUP、およびDO
WNパルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流
生成部と、その充放電電流を電圧に変換し、制御電圧を
生成する制御電圧生成部とを有し、遅延回路は、互いに
直列接続された複数の遅延素子を有し、制御電圧生成部
が生成した制御電圧に基づいて、パルス幅固定分周器か
ら出力された分周器出力クロックをある時間だけ遅延さ
せた遅延クロックを出力し、セレクトデータに基づい
て、任意の遅延素子から出力される遅延クロックを選択
して遅延微調整クロックを出力するクロック選択部を含
むものである。 9.前記第5項または第6項において、DLL回路が、
基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロックの
1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス
幅固定分周器と、該分周器出力クロックと遅延回路の出
力である遅延微調整クロックとを比較し、分周器出力ク
ロックに対する遅延微調整クロックの遅延時間が基本ク
ロック1周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい
場合DOWNパルス信号を出力する位相比較器と、その
UP、およびDOWNパルス信号に対応して、充放電電
流を生成する電流生成部と、その充放電電流を電圧に変
換し、制御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、遅
延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子を含
み、制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、パ
ルス幅固定分周器から出力された分周器出力クロックを
ある時間だけ遅延させた遅延クロックを出力し、セレク
トデータに基づいて、任意の遅延素子から出力される遅
延クロックを選択して遅延微調整クロックを出力するク
ロック選択部を含むものである。 10.前記第8項または第9項記載において、DLL回
路に、制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、
入力されたスレーブ基本クロックをある時間だけ遅延さ
せたスレーブ遅延クロックを生成する1つ以上のスレー
ブ遅延回路を備えたものである。 11.前記第2項〜第4項のいずれか1項において、遅
延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子を有
し、制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、パ
ルス幅固定分周器から出力された分周器出力クロックを
ある時間だけ遅延させた遅延クロックを出力し、複数の
遅延素子における基本単位は、インバータへ流れ込む電
源電流が、制御電圧で制御される電流源とバイアス電圧
で制御される電流源との和で決められ、バイアス電圧で
制御される電流源の電流の値がレジスタ、または制御信
号により可変にされるものである。 12.複数の遅延素子が直列接続された構成からなり、
制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づいて、分周器
から出力された分周器出力クロックをある時間だけ遅延
させた遅延クロックを出力する遅延回路を有する半導体
集積回路装置であって、複数の遅延素子における基本単
位は、インバータへ流れ込む電源電流が、制御電圧で制
御される電源電流とバイアス電圧で制御される電流源と
の和で決められ、バイアス電圧で制御される電流源の電
流の値がレジスタ、または制御信号により可変されるも
のである。 13.前記第5項〜第10項のいずれか1項において、
多種のサンプリングクロックをシステムの各場所へ供給
し、そのクロックの一部は、DLL回路を含む半導体チ
ップから外部へ供給し、他の一部はDLL回路を含む半
導体チップ内部へ供給するシステムであって、半導体チ
ップ外部へ供給するサンプリングクロックは出力バッフ
ァを通じて供給され、半導体チップ内部へ供給するサン
プリングクロックも出力バッファに相当するバッファ回
路を経由して、半導体チップ内部へ供給されるものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施の形態によるDL
L回路のブロック図、図2は、図1のDLL回路に設け
られたパルス幅固定分周器のブロック図、図3は、図1
のDLL回路におけるクロックタイミングチャート、図
4は、図1のDLL回路に設けられた遅延回路を構成す
る基本単位の回路図、図5は、図1のDLL回路におけ
る遅延時間/制御信号/パルス幅の関係を示す説明図、
図6は、本発明の一実施の形態による遅延クロックの遅
延時間を微調整するDLL回路の一例を示すブロック
図、図7は、図6のDLL回路に設けられた遅延回路を
構成する基本単位の回路図、図8は、本発明の一実施の
形態による遅延クロックの選択精度を任意に変更するD
LL回路の他の例を示すブロック図、図9は、本発明の
一実施の形態による複数のクロック信号を制御するDL
L回路の一例を示すブロック図、図10は、本発明の一
実施の形態による複数のクロック信号を制御するDLL
回路の他の例を示すブロック図、図11は、図10のD
LL回路を用いて構成されたデジタルカメラシステムの
ブロック図、図12は、図11におけるデジタルカメラ
システムのクロック、および信号タイミングチャートで
ある。
【0031】本実施の形態において、半導体集積回路装
置に設けられたDLL回路1は、図1に示すように、パ
ルス幅固定分周器2、遅延回路3、位相比較器4、チャ
ージポンプ(電流生成部)5、ループフィルタ(制御電
圧生成部)6、ならびにインバータ7から構成される。
【0032】パルス幅固定分周器2には、基本クロック
が入力され、該パルス幅固定分周器2の出力は、遅延回
路3、およびインバータ7が接続される。パルス幅固定
分周器2は、入力された基本クロックを分周し、該基本
クロックの1周期分のパルス幅を有する分周器出力クロ
ックを生成する。
【0033】遅延回路3の出力は、位相比較器4の一方
の入力部が接続される。この遅延回路3には、ループフ
ィルタ6の出力である制御電圧CNTLが印加される。
遅延回路3は、制御電圧CNTLに基づいて分周器出力
クロックをある時間だけ遅延した遅延クロックを出力す
る。
【0034】位相比較器4の他方の入力部には、インバ
ータ7の出力部が接続されている。この位相比較器4
は、インバータ7を介して入力される分周器出力クロッ
クと遅延回路3から出力される遅延クロックとの位相差
からUPパルス、DOWNパルスを生成する。
【0035】位相比較器4から出力されるUPパルス、
DOWNパルスは、チャージポンプ5に接続される。チ
ャージポンプ5は、UPパルス、またはDOWNパルス
に応じて、充電電流、あるいは放電電流をパルス状にそ
れぞれ発生させる。
【0036】ループフィルタ6は、チャージポンプ5が
発生した充電電流、放電電流を時間積分して制御電圧C
NTLを生成する。位相比較器4からUPパルス、DO
WNパルスが出なくなると、遅延クロックが基本クロッ
クの1周期分遅延した状態となり、ループは安定し、ロ
ック状態となる。
【0037】また、パルス幅固定分周器2の構成につい
て説明する。
【0038】パルス幅固定分周器2は、一例として図2
に示すように、1/2分周器2a〜2c、および3入力
の論理積回路2dから構成される。1/2分周器2aに
は、基本クロックが入力される。この1/2分周器2a
の出力は、1/2分周器2b、ならびに論理積回路2d
に入力する。
【0039】1/2分周器2bの出力は、1/2分周器
2c、ならびに論理積回路2dに入力する。1/2分周
器2cの出力は、論理積回路2dに入力する。
【0040】1/2分周器2a〜2cは、入力されたク
ロック信号を1/2に分周して出力する。また、論理積
回路2dは、入力された3つのクロック信号の論理積を
演算し、その結果を出力する。この論理積回路2dの出
力が、分周器出力クロックとして出力される。なお、パ
ルス幅固定分周器2の構成は他にも考え得る。図3の分
周器出力クロック(上から5番目)の波形を生成できる
回路ならば別の構成であってもよい。
【0041】次に、本実施の形態におけるDLL回路1
の動作について、図1、図2、および図3のタイミング
チャート、図4の遅延回路3における回路図、図5の遅
延時間/制御信号/パルス幅の関係を示す説明図を用い
て説明する。
【0042】ここで、図3においては、上方から下方に
かけて、パルス幅固定分周器2に入力される基本クロッ
ク、1/2分周器2aから出力される1/2分周クロッ
ク、1/2分周器2bから出力される1/4分周クロッ
ク、1/2分周器2cから出力される1/8分周クロッ
ク、論理積回路2dから出力される分周器出力クロッ
ク、インバータ7から出力される分周器出力反転クロッ
ク、遅延回路3から出力される遅延クロック、位相比較
器4から出力されるUPパルス、ならびに位相比較器4
から出力されるDOWNパルスの信号タイミングをそれ
ぞれ示している。
【0043】まず、基本クロックがパルス幅固定分周器
2に入力されると、1/2分周器2a〜2cからは、1
/2分周、1/4分周、1/8分周されたクロック信号
がそれぞれ出力される。
【0044】これら分周された3つのクロック信号は、
論理積回路2dに入力される。そして、論理積回路2d
は、3つの入力がすべてHi信号の期間だけHi信号と
なる分周器出力クロックを出力する。よって、分周器出
力クロックは、基本クロックの8周期のうち、該基本ク
ロックの1周期分がHi信号となり、その他の7周期の
期間がLo信号となる。なお、一例として1/2分周器
2a〜2cを示したが、1/2分周器の個数nにより分
周器出力クロックの周期を基本クロックの周期に対して
n 倍にできる。
【0045】論理積回路2dから出力されたHi信号の
分周器出力クロックは、遅延回路3、およびインバータ
7にそれぞれ入力される。遅延回路3は、分周器出力ク
ロックを、基本クロックの1周期分遅延させ、遅延クロ
ックとして出力する。インバータ7は、分周器出力クロ
ックを反転させた分周器出力反転クロックを出力する。
【0046】これら遅延クロック、および分周器出力反
転クロックは、位相比較器4によって位相比較される。
図3においては、分周器出力反転クロックに対して、遅
延クロックが遅いので、位相比較器4からはUPパルス
が出力される。
【0047】このUPパルスに基づいて、チャージポン
プ5が充電電流を出力する。ループフィルタ6は、充電
電流を電圧に変換することによって制御電圧CNTLを
生成する。そして、制御電圧CNTLに基づいて遅延回
路3が遅延時間を変化させ、基本クロック1周期で遅延
クロックがロック状態となるように制御を行う。
【0048】ここで、遅延回路3の回路構成について説
明する。
【0049】遅延回路3は、図4に示す基本単位3aが
直列に複数個接続された構成となっている。基本単位3
aは、インバータ8,9、PチャネルMOSのトランジ
スタ10〜13、ならびにNチャネルMOSのトランジ
スタ14〜17から構成されている。
【0050】インバータ8,9は直列接続されている。
インバータ8は、並列接続されたトランジスタ10,1
1、および並列接続されたトランジスタ14,15を介
して電源電圧、およびグランドにそれぞれ接続されてい
る。
【0051】インバータ9は、並列接続されたトランジ
スタ12,13、および並列接続されたトランジスタ1
6,17を介して電源電圧、およびグランドにそれぞれ
接続されている。
【0052】トランジスタ14,16のゲートには、ル
ープフィルタ6から出力される制御電圧CNTLが入力
されている。トランジスタ10,12のゲートには、制
御電圧CNTLBが入力される。
【0053】制御電圧CNTLBは、カレントミラー回
路で制御電圧CNTLから生成し、トランジスタ14,
16のドレインソース電流とトランジスタ10,12の
ドレインソース電流とを常に等しくする。
【0054】また、トランジスタ11,13のゲートに
は、バイアス電圧BAISPが、トランジスタ15,1
7のゲートには、バイアス電圧BAISNがそれぞれ入
力される。
【0055】バイアス電圧BAISP、およびバイアス
電圧BAISNは、別途生成した定電流およびカレント
ミラー回路により生成し、トランジスタ11,13のド
レインソース電流とトランジスタ15,17のドレイン
ソース電流とを常に等しく、かつ一定とする。
【0056】そして、遅延回路3は、トランジスタ1
0,12,14,16の制御電圧CNTL,CNTLB
によってインバータ8,9の電流を変化させて遅延時間
を制御する。
【0057】トランジスタ11,13,15,17は、
定電流源として働き、制御電圧CNTLが0Vの場合で
もインバータ8,9に定電流成分があるため、遅延時間
に上限(図5では4CLK近傍)をもたせることができ
る。
【0058】さらに、図5は、遅延クロックの遅延時
間、制御電圧CNTL、およびそのパルス幅の関係を示
した図である。
【0059】図示するように、遅延クロックのロック領
域を基本クロック0周期から8周期まで拡大することが
できる。よって、基本クロックの周波数が高速となりロ
ック領域が減少しても、疑似ロックの発生を抑えること
ができる。
【0060】また、図6は、遅延クロックの遅延時間を
微調整することのできるDLL回路1aを示したブロッ
ク図である。
【0061】この場合、DLL回路1aには、タップ出
力を有する遅延回路31 、およびセレクタ(クロック選
択部)19が新たに設けられた構成となっており、その
他のパルス幅固定分周器2、位相比較器4、チャージポ
ンプ5、ループフィルタ6、およびインバータ7におい
ては、図1と同様の構成となっている。
【0062】さらに、遅延回路31 は、図7に示す基本
単位3bが直列に複数個接続された構成となっている。
基本単位3bは、図4に示す基本単位3aに、クロック
トインバータ18が新たに追加された構成となってい
る。
【0063】インバータ9の出力部には、クロックトイ
ンバータ18の入力部が接続される。このクロックトイ
ンバータ18の出力部がタップ端子となっている。そし
て、各基本単位毎に、タップ端子から遅延微調整クロッ
クがセレクタ19に出力される。
【0064】セレクタ19は、半導体集積回路装置に設
けられたレジスタなどに設定されたセレクトデータに基
づいて、任意のタップ端子から出力される遅延クロック
を選択して遅延微調整クロックとして出力する。
【0065】よって、任意のタップから出力された遅延
クロックをセレクタ19によって選択することにより、
遅延クロックの遅延時間を高精度に調整して出力するこ
とができる。
【0066】さらに、図8に示すように、セレクタ19
における任意の基本単位3bから出力された遅延クロッ
クを位相比較器4に入力することによって、遅延クロッ
クにおける遅延時間の選択精度を任意に変えることがで
きる。
【0067】また、図9は、複数のクロック信号を制御
するDLL回路1bにおける構成を示した図である。
【0068】DLL回路1bは、図6のDLL回路1a
と同じ回路構成からなるマスタDLL回路1b1 、なら
びにスレーブ遅延クロック部20が任意の数(図9では
2つ)だけ新たに設けられた構成を持つ。スレーブ遅延
クロック部20は、スレーブ遅延回路21、ならびにセ
レクタ(クロック選択部)22からなる。
【0069】そして、マスタDLL回路1b1に設けら
れたループフィルタ6から出力された制御電圧CNTL
が、遅延回路31 、スレーブ遅延回路21にそれぞれ共
通して入力されている。
【0070】スレーブ遅延回路21は、図7の基本単位
3bと同じ構成であり、この基本単位3bが直列に複数
個接続されている。セレクタ22は、半導体集積回路装
置に設けられたレジスタなどに設定されたセレクトデー
タに基づいて、スレーブ遅延回路21の任意のタップ端
子から出力される遅延クロックを選択して出力する。
【0071】DLL回路1bにおいては、たとえば、パ
ルス幅固定分周器2に基本クロックが入力され、2つの
スレーブ遅延回路21にはスレーブ基本クロックSPB
LK,SPSIGがそれぞれ入力され、スレーブ遅延ク
ロックSPBLKd,SPSIGdが生成されている。
【0072】この場合、マスタDLL回路1b1 におけ
る遅延回路31 の最終段から出力される遅延微調整クロ
ックが、基本クロック1周期の時間Tに一致するように
フィードバックが掛かることになる。
【0073】よって、遅延回路31 がM段の基本単位3
bからなる場合、基本単位3bがM段分の遅延時間は、
T/Mとなる。したがって、遅延回路31 におけるn番
目のタップを選択すると、遅延時間はn×T/Mとな
る。
【0074】DLL回路1bでは、スレーブ遅延回路2
1も同じ遅延時間となるので、スレーブ遅延回路21の
ns番目のタップを選択した際にはns×T/Mの遅延
時間となる。
【0075】さらに、図10は、マスタDLL回路1b
1 におけるセレクタ19の途中タップから出力された遅
延微調整クロックを位相比較器4にフィードバックする
DLL回路1cを示した図である。
【0076】この場合、DLL回路1cは、図9と同様
に、パルス幅固定分周器2、遅延回路31 、位相比較器
4、チャージポンプ5、ループフィルタ6、インバータ
7、セレクタ19、およびスレーブ遅延クロック部20
から構成されているが、セレクタ19から出力される遅
延微調整クロックが位相比較器4にフィードバックされ
ている点が異なっている。また、スレーブ遅延クロック
部20においても、図9と同様に、スレーブ遅延回路2
1、およびセレクタ22からなる。
【0077】よって、遅延回路31 のm番目のタップ出
力を選択することになり、該m番目のタップまでの遅延
時間が基本クロック1周期の時間Tにロックされる。し
たがって、スレーブ遅延回路21のns番目のタップを
選択すると遅延時間は、ns×T/mとなる。
【0078】つまり、この構成では、マスタDLL回路
1b1 のm番目のタップを選択することにより、基本周
期Tを何分割(m分割)するかを調整することが可能と
なり、スレーブ遅延回路21のタップnsを選ぶことに
より、その何倍(n倍)かの遅延時間を設定することが
できる。
【0079】これらによって、疑似ロックがなく、複数
のスレーブ基本クロックに対して基本クロックに対して
マスタDLL回路1b1 から出力される遅延クロックと
同じ遅延時間、および精度を得ることができる。
【0080】さらに、本発明による別の擬似ロック防止
方式について述べる。先の説明で、DLL回路において
は、擬似ロック防止のために、遅延回路の遅延時間に上
限を持たせる方法が知られていることを述べた。この方
法は、入力クロック周波数が狭い範囲でしか変わらない
場合は有効である。
【0081】ところが、入力クロック周波数が2倍や、
数倍変わる場合には、再度、擬似ロックの問題が発生す
る。遅延回路の遅延時間上限値は設計で決まる値である
のに対し、クロック周波数を大きくするとロック領域上
限は低下するため、遅延時間上限がロック領域から逸脱
し、擬似ロックが発生するからである。この様子を図1
5で説明する。
【0082】図15の中央部には、遅延回路の制御電圧
CNTLと遅延時間の関係が示してある。制御電圧が上
がると遅延時間は短くなり、制御電圧が下がると遅延時
間は長くなる。遅延回路の基本単位(図4)におけるト
ランジスタ11,13,15,17のゲートにバイアス
電圧が印加されることにより、遅延時間に上限を持たせ
ている。図面には2本の特性が書いてあるが、今上側の
遅延時間が長いほうの上限時間が設定されているとす
る。
【0083】入ってくるクロック周波数が比較的遅い場
合には、図15の左側部分のクロック引き込み図が有効
である。この図のようにロック領域は、遅延素子の遅延
時間が変わる全領域をカバーしているので、制御電圧の
初期値がどこにあっても、図のロック領域の中心、1C
LKに収束することとなり、擬似ロックが生じることは
ない。
【0084】一方、入ってくるクロック周波数が、さき
の周波数よりも例えば2倍になった場合、図15右側の
クロック引き込み図が有効である。周波数が速くなり1
周期の時間が半分に短くなるので、ロック領域は半分に
なる。遅延素子の遅延時間特性が上側の遅延時間が長い
ほうの上限時間が設定されている場合を考える。
【0085】制御電圧の初期値が高く、電源電圧に近い
場合は、1CLKに収束するロック領域に初期値がある
ので、引き込みにより1CLKのロック点に収束する。
一方制御電圧の初期値がグランド電位に近い程度に低い
場合は、2CLKに収束する2番目の引き込み領域には
いっており、従って引き込み後には2CLKにロック、
つまり擬似ロックすることとなる。
【0086】これを防止するには、高速クロックが入力
されると分かっている場合は、レジスタ切り替えなどの
手段で、バイアス電圧によって定まる定電流源の値を増
やして、図に有るように、遅延時間が短いほうの上限時
間を設定するようにすれば良い。
【0087】これにより、2CLKに収束する擬似ロッ
ク領域を無くして、擬似ロックを防止することができ
る。
【0088】上記の例では、高速クロックの場合と、低
速クロックの二つの場合を述べたが、さらに3つ以上の
幾つかの領域に分けて、擬似ロックが発生しないように
遅延時間の上限を切り替えていくことができることは容
易に展開できるものである。
【0089】以上遅延回路の遅延時間の上限を、そのク
ロック周波数に応じて、擬似ロックが生じない範囲に設
定すれば擬似ロックを防止することができる。
【0090】図16に、定電流源の値をレジスタ、また
はセレクタにより切り替える方法の例を示す。図16上
側の図は、図4の基本単位におけるMOSトランジスタ
のうち、バイアス電圧で決まる定電流源を作るトランジ
スタ11、13、15、17を複数個用意して切りかえ
る、または順次オンして行き、定電流の値を変えて行く
方法を示した図である。セレクタを切りかえることによ
り電流値を変更できる。これにより遅延回路の遅延時間
の上限値を、クロック周波数に応じて、変更することが
できるようになる。
【0091】図16下側の回路図は、定電流源の値をレ
ジスタ、またはセレクタで切りかえる別の方法を示す図
である。このアイデアでは定電流源トランジスタ11,
13,15,17の定電流の値を、いわゆるカレントミ
ラーのミラー比を変更する手段により変更する方式であ
る。セレクタがつながれているMOSトランジスタのオ
ンする数を変えることによりミラー比を変え、定電流値
を変えることができる。
【0092】この他、定電流源の電流の値を決めるゲー
ト電圧D/A変換器で設定できるようにする、などして
変更できるように構成することも可能である。
【0093】なお、DLL回路内の遅延回路の前に置く
分周器には、提案するパルス幅固定分周器を用いると擬
似ロックの防止効果が大きくなり効果的である。しか
し、遅延時間の上限の切り替えを細かく行えば、パルス
幅固定分周器でなく、通常の1/2、1/4などの分周
器でも、擬似ロックを防止することができる。
【0094】ここで、DLL回路1cをデジタルカメラ
システムに用いた場合について説明する。
【0095】図11は、デジタルカメラシステムにおけ
る画像前処理部のブロックである。この画像処理部は、
各画素から取り込んだ信号レベルと基準となる黒レベル
とをそれぞれ交互にサンプリングし、それらを比較する
ことにより信号レベルを決定する。
【0096】画像前処理部は、撮像素子23、CDS
(差電圧検出部)24、PGA(差電圧増幅部)25、
A/D変換器26、ロジック回路27、タイミング発生
器28、DSP29、ならびにDLL回路1cなどから
構成される。
【0097】これらCDS24、PGA25、A/D変
換器26、ロジック回路27、およびDLL回路1cな
どは、1チップ化した半導体集積回路装置などによって
構成するようにしてもよい。
【0098】撮像素子23は、たとえばCCDなどから
なり、レンズによって結像した映像を電圧信号に変換す
る。この撮像素子23は、基準となる黒レベルと取り込
んだ信号レベルとを交互に出力する。
【0099】撮像素子23には、CDS24が接続され
ている。CDS24は、相関二重サンプリング回路であ
り、撮像素子23から出力される黒レベルと信号レベル
とをDLL回路1cから出力されるスレーブ遅延クロッ
クSPBLKd,SPSIGdに同期してサンプリング
し、その差信号を出力する。
【0100】CDS24が検出した差信号は、PGA2
5で増幅し、A/D変換器26でデジタル値に変換して
出力される。このA/D変換器26には、DSP29が
接続されている。DSP29は、A/D変換器26から
出力されたデジタルデータを処理する。
【0101】ロジック回路27には、DLL回路1cが
接続されており、外部から入力されたタイミング設定デ
ータに基づいてセレクタ19に入力するセレクトデータ
をレジスタなどに設定する。
【0102】タイミング発生器28には、DLL回路1
cが接続されている。このタイミング発生器28は、外
部入力された外部クロックから、DLL回路1cに供給
する基本クロック、スレーブ遅延クロックSPSIG,
SPBLKなどを生成して出力する。
【0103】DLL回路1cは、入力された基本クロッ
ク、およびスレーブ基本クロックSPSIG,SPBL
Kなどからスレーブ遅延クロックSPSIGd,SPB
LKdなどを生成する。
【0104】さらに、DLL回路1cは、スレーブ遅延
クロックSPSIGd,SPBLKdとは異なる遅延時
間のスレーブ遅延クロック(第2〜第4のサンプリング
クロック)もそれぞれ生成しており、これらスレーブ遅
延クロックは、サンプリングクロックとしてPGA2
5、A/D変換器26、および撮像素子23などに供給
されている。
【0105】ここで、DLL回路1cを用いたデジタル
カメラシステムの画像前処理部の動作について、図12
のタイミングチャートを用いて説明する。
【0106】図12においては、上方から下方にかけ
て、撮像素子23から出力される出力信号、タイミング
発生器28から出力される基本クロック、タイミング発
生器28から出力されるスレーブ基本クロックSPBL
K、DLL回路1cから出力されるスレーブ基本クロッ
クSPBLKを遅延制御したスレーブ遅延クロックSP
BLKd、タイミング発生器28から出力されるスレー
ブ基本クロックSPSIG、およびDLL回路1cから
出力されるスレーブ基本クロックSPSIGを遅延制御
したスレーブ遅延クロックSPSIGdにおける信号お
よびクロックタイミングをそれぞれ示している。
【0107】撮像素子23は、リセットゲートパルスを
出力した後、黒レベルと信号レベルを順次出力する。C
DS24には、サンプリングクロックとしてSPSIG
d,SPBLKdがそれぞれ入力される。
【0108】そして、CDS24は、入力された黒レベ
ルを、DLL回路1cによってスレーブ遅延クロックS
PBLKからある時間だけ遅延されたスレーブ遅延クロ
ックSPBLKdのフォーリングエッジに同期してサン
プリングする。
【0109】ここで、前述したように、撮像素子23か
らは、リセットゲートパルスが出力された後、続けて黒
レベルの電気信号が出力されるため、十分に整定しない
期間(たとえば、スレーブ遅延クロックSPBLKのタ
イミングなど)にサンプリングした場合、正しい黒レベ
ルが得られないことになる。
【0110】その後、CDS24は、入力された信号レ
ベルの電気信号をDLL回路1cによってスレーブ遅延
クロックSPSIGからある時間だけ遅延されたスレー
ブ遅延クロックSPSIGdのフォーリングエッジに同
期してサンプリングする。
【0111】この場合においても、撮像素子23から
は、黒レベルが出力された後、続けて信号レベルが出力
されるので十分に整定しない期間(たとえば、スレーブ
遅延クロックSPSIGのタイミングなど)にサンプリ
ングした場合、正しい信号レベルが得られないことにな
る。
【0112】CDS24によってサンプリングされた黒
レベルと色レベルとの差信号は、PGA25によって増
幅され、A/D変換器26に出力されてデジタルデータ
に変換された後、DSP29によって処理される。
【0113】それにより、本実施の形態によれば、高精
度なサンプリングクロックを個別に生成することがで
き、かつ広範囲の動作周波数にも対応することができる
ので、デジタルカメラシステムなどの性能を向上するこ
とができる。
【0114】また、本実施の形態におけるカメラシステ
ムでは、DLL回路で発生する多種ロックは、同一チッ
プ内で使用することを前提に考えてきた。ところが多種
のサンプリングクロックの一部をチップの外部へ供給す
る場合がある。
【0115】たとえば、撮像システムでは、CCD撮像
素子、またはMOS撮像素子は、カメラ前処理LSIと
は分かれていることが多い。多種のクロックの内、一部
はカメラ前処理LSI内で使い、一部はCCD撮像素子
などの外部のチップで使う場合がある。
【0116】DLL回路がカメラ前処理LSI内にある
場合、内部ではDLL回路で発生した信号そのものが使
えるため余計な遅延が生じないが、外部へクロックを供
給する場合には、チップ外部へ信号を供給するための出
力バッファが必要となる。出力バッファを経由してCC
D撮像素子内でクロックが使われる。
【0117】この場合、せっかくDLL回路にて遅延時
間を合わせても、出力バッファの遅延時間が余分に入っ
てしまうため、遅延時間の誤差が入ってしまう問題が有
った。さらに詳細には、出力バッファの遅延時間が、電
源電圧の変動、温度の変動により変わるため、各クロッ
ク間の位相差がずれてしまう問題があった。
【0118】さらに詳細には、出力バッファの遅延時間
が、電源電圧の変動、温度の変動により変わるため、各
クロック間の位相差がずれてしまう問題があった。
【0119】図17の一番下のスレーブ遅延素子で作ら
れる遅延クロックは、たとえばCCD撮像素子などの外
部へ供給されている。このクロックには出力バッファ
(またはI/Oバッファ)40の遅延時間が含まれるた
め、他のチップ内部で使うクロック、例えばSPBLK
などの位相とは出力バッファ分ずれてしまう問題があっ
た。しかもこの遅延時間は電源電圧の変動、温度の変動
の影響を受ける。
【0120】そこで提案するアイデアでは、チップ内部
で使う遅延信号にも、チップ内部にダミーバッファ41
を設け、そこを通すこととする。これにより、チップ内
部への信号にも、チップ外部へのクロック信号と同じ遅
延時間を加えることができ、出力バッファ40の遅延時
間に、電源電圧依存性、温度依存性があっても、これを
補償することができる。
【0121】図17で言えば、スレーブ遅延クロックS
PBLKdは本来チップ内部で使う信号のため、バッフ
ァを介する必要がないが、外部で使う(図の最下部の)
スレーブ遅延クロックRGdと同様にI/Oバッファ相
当の遅延を発生するダミーバッファ41を介してチップ
内部に供給することとする。
【0122】これにより外部へ供給するクロックと同じ
遅延時間(電源電圧依存性、温度依存性含めて)が加わ
るため、クロック間の位相をそろえることができ、デジ
タルカメラシステムの精度を上げることが可能になっ
た。
【0123】なお、図17では、図10のDLL回路シ
ステムに対してI/Oバッファの問題を述べたが、図9
のDLL回路システムに対してもI/Oバッファの問題
を同様に解決できることは明らかである。
【0124】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0125】たとえば、前記実施の形態では、遅延クロ
ックのロック点を基本クロックの1周期後としたが、遅
延クロックのロック点を1周期以上の任意の周期に変更
するようにしてもよい。
【0126】この場合、DLL回路1dは、図13示す
ように、パルス幅固定分周器2と位相比較器4との間
に、任意の遅延時間を有するインバータ7aとすること
によって、図14に示すように、DLL回路1dが生成
する遅延クロックのロック点を移動させることができ
る。
【0127】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0128】(1)パルス幅固定分周器を設けたことに
より、疑似ロックを防止するとともに、入力される基本
クロックの周波数範囲が広いDLL回路を実現すること
ができる。
【0129】(2)また、遅延回路の任意段出力を取り
出すクロック選択部により、遅延時間が高精度に調整さ
れた遅延微調整クロックを生成することができる。
【0130】(3)さらに、上記(1)、(2)によ
り、高精度なサンプリングクロックを生成することがで
きるので、デジタルカメラシステムなどの性能を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるDLL回路のブロ
ック図である。
【図2】図1のDLL回路に設けられたパルス幅固定分
周器のブロック図である。
【図3】図1のDLL回路における信号タイミングチャ
ートである。
【図4】図1のDLL回路に設けられた遅延回路を構成
する基本単位の回路図である。
【図5】図1のDLL回路における遅延時間/制御信号
/パルス幅の関係を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による遅延クロックの遅
延時間を微調整するDLL回路の一例を示すブロック図
である。
【図7】図6のDLL回路に設けられた遅延回路を構成
する基本単位の回路図である。
【図8】本発明の一実施の形態による遅延クロックの選
択精度を任意に変更するDLL回路の他の例を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の一実施の形態による複数のクロック信
号を制御するDLL回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の一実施の形態による複数のクロック
信号を制御するDLL回路の他の例を示すブロック図で
ある。
【図11】図10のDLL回路を用いて構成されたデジ
タルカメラシステムのブロック図である。
【図12】図11におけるデジタルカメラシステムの信
号タイミングチャートである。
【図13】本発明の他の実施の形態によるDLL回路の
ブロック図である。
【図14】図13のDLL回路における遅延時間/制御
信号/パルス幅の関係を示す説明図である。
【図15】遅延時間の上限をレジスタまたはセレクタに
より変更できる遅延素子、を用いた擬似ロック防止機能
の有るDLL回路、における遅延時間/制御信号/パル
ス幅の関係を示す説明図である。
【図16】図15の遅延時間の上限をレジスタまたはセ
レクタにより変更できる遅延素子、の基本単位の回路図
である。
【図17】本発明の一実施の形態によるI/Oバッファ
を含む複数のクロック信号を制御するDLL回路の一例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 DLL回路 1a〜1c DLL回路 1b1 マスタDLL回路 2 パルス幅固定分周器 2a〜2c 1/2分周器 2d 論理積回路 3 遅延回路 31 遅延回路 3a 基本単位 3b 基本単位 4 位相比較器 5 チャージポンプ(電流生成部) 6 ループフィルタ(制御電圧生成部) 7 インバータ 8,9 インバータ 10〜17 トランジスタ 18 クロックトインバータ 19 セレクタ(クロック選択部) 20 スレーブ遅延クロック部 21 スレーブ遅延回路 22 セレクタ(クロック選択部) 23 撮像素子 24 CDS(差電圧検出部) 25 PGA(差電圧増幅部) 26 A/D変換器 27 ロジック回路 28 タイミング発生器 29 DSP 40 I/Oバッファ 41 ダミーバッファ CNTL,CNTLB 制御電圧 SPBLK,SPSIG スレーブ基本クロック SPBLKd,SPSIGd スレーブ遅延クロック
(サンプリングクロック)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C024 BX01 CY16 GY01 HX02 HX32 HX38 5J001 AA04 BB12 BB25 CC03 DD04 DD06 5J039 JJ07 JJ15 KK00 KK10 KK13 KK25 KK27 MM00 NN00 5J106 AA04 CC24 CC41 CC52 CC59 DD09 DD24 DD32 GG14 HH02 KK30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本クロックを分周し、パルス幅を前記
    基本クロックの1周期に固定した分周器出力クロックを
    出力するパルス幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延ク
    ロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対する前
    記遅延クロックの遅延時間が前記基本クロック1周期よ
    り大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパ
    ルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、 前記遅延回路は、前記制御電圧生成部が生成した制御電
    圧に基づいて、前記パルス幅固定分周器から出力された
    分周器出力クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロ
    ックを出力することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 基本クロックを分周し、パルス幅を前記
    基本クロックの1周期に固定した分周器出力クロックを
    出力するパルス幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延ク
    ロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対する前
    記遅延クロックの遅延時間が前記基本クロックの1周期
    より大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWN
    パルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、 前記遅延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子
    を有し、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づ
    いて、前記パルス幅固定分周器から出力された分周器出
    力クロックをある時間だけ遅延させた前記遅延クロック
    を出力し、 セレクトデータに基づいて、任意の前記遅延素子から出
    力される前記遅延クロックを選択して遅延微調整クロッ
    クを出力するクロック選択部を備えたことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 基本クロックを分周し、パルス幅を前記
    基本クロックの1周期に固定した分周器出力クロックを
    出力するパルス幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延微
    調整クロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対
    する前記遅延微調整クロックの遅延時間が前記基本クロ
    ック1周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい場
    合DOWNパルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部と、 前記遅延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子
    を有し、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づ
    いて、前記パルス幅固定分周器から出力し、 セレクトデータに基づいて、任意の前記遅延素子から出
    力される遅延クロックを選択して前記遅延微調整クロッ
    クを出力するクロック選択部を備えたことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の半導体集積回路
    装置において、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧
    に基づいて、入力されたスレーブ基本クロックをある時
    間だけ遅延させたスレーブ遅延クロックを生成する1つ
    以上のスレーブ遅延回路を備えたことを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 サンプリングクロックに同期して、撮像
    素子から出力される信号レベルと基準電位である黒レベ
    ルとを交互にサンプリングし、その差電圧を取り出す差
    電圧検出部と、 前記差電圧検出部に供給するサンプリングクロックを生
    成するDLL回路とを備えたことを特徴とするデジタル
    カメラシステム。
  6. 【請求項6】 第1のサンプリングクロックに同期し
    て、撮像素子から出力される信号レベルと基準電位であ
    る黒レベルとを交互にサンプリングし、その差電圧を取
    り出す差電圧検出部と、 第2のサンプリングクロックに同期して、前記差電圧検
    出部から出力された差電圧を増幅する差電圧増幅部と、 第3のサンプリングクロックに同期して、前記差電圧増
    幅部が増幅した差電圧をデジタル値に変換するA/D変
    換器と、 第4のサンプリングクロックに同期して、レンズによっ
    て結像した映像を電気信号に変換する撮像素子と、 前記第1〜第4のサンプリングクロックを生成するDL
    L回路とを備えたことを特徴とするデジタルカメラシス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のデジタルカメラ
    システムにおいて、 前記DLL回路が、 基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロックの
    1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス
    幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延ク
    ロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対する前
    記遅延クロックの遅延時間が前記基本クロック1周期よ
    り大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパ
    ルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部とを有し、 前記遅延回路は、前記制御電圧生成部が生成した制御電
    圧に基づいて、前記パルス幅固定分周器から出力された
    分周器出力クロックをある時間だけ遅延させた前記遅延
    クロックを出力することを特徴とするデジタルカメラシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載のデジタルカメラ
    システムにおいて、 前記DLL回路が、 基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロックの
    1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス
    幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延ク
    ロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対する前
    記遅延クロックの遅延時間が前記基本クロック1周期よ
    り大きい場合UPパルス信号を、小さい場合DOWNパ
    ルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部とを有し、 前記遅延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子
    を有し、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づ
    いて、前記パルス幅固定分周器から出力された分周器出
    力クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロックを出
    力し、 セレクトデータに基づいて、任意の前記遅延素子から出
    力される遅延クロックを選択して遅延微調整クロックを
    出力するクロック選択部を含むことを特徴とするデジタ
    ルカメラシステム。
  9. 【請求項9】 請求項5または6記載のデジタルカメラ
    システムにおいて、 前記DLL回路が、 基本クロックを分周し、パルス幅を前記基本クロックの
    1周期に固定した分周器出力クロックを出力するパルス
    幅固定分周器と、 前記分周器出力クロックと遅延回路の出力である遅延微
    調整クロックとを比較し、前記分周器出力クロックに対
    する前記遅延微調整クロックの遅延時間が前記基本クロ
    ック1周期より大きい場合UPパルス信号を、小さい場
    合DOWNパルス信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器より出力されるUP、およびDOWNパ
    ルス信号に対応して、充放電電流を生成する電流生成部
    と、 前記電流生成部が生成した充放電電流を電圧に変換し、
    制御電圧を生成する制御電圧生成部とを含み、 前記遅延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子
    を含み、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づ
    いて、前記パルス幅固定分周器から出力された分周器出
    力クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロックを出
    力し、 セレクトデータに基づいて、任意の前記遅延素子から出
    力される遅延クロックを選択して前記遅延微調整クロッ
    クを出力するクロック選択部を含むことを特徴とするデ
    ジタルカメラシステム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のデジタルカメ
    ラシステムにおいて、 前記DLL回路に、前記制御電圧生成部が生成した制御
    電圧に基づいて、入力されたスレーブ基本クロックをあ
    る時間だけ遅延させたスレーブ遅延クロックを生成する
    1つ以上のスレーブ遅延回路を備えたことを特徴とする
    デジタルカメラシステム。
  11. 【請求項11】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路装置において、 前記遅延回路は、互いに直列接続された複数の遅延素子
    を有し、前記制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づ
    いて、前記パルス幅固定分周器から出力された分周器出
    力クロックをある時間だけ遅延させた遅延クロックを出
    力し、 前記複数の遅延素子における基本単位は、インバータへ
    流れ込む電源電流が、制御電圧で制御される電流源とバ
    イアス電圧で制御される電流源との和で決められ、前記
    バイアス電圧で制御される電流源の電流の値がレジス
    タ、または制御信号により可変にされることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 複数の遅延素子が直列接続された構成
    からなり、制御電圧生成部が生成した制御電圧に基づい
    て、分周器から出力された分周器出力クロックをある時
    間だけ遅延させた遅延クロックを出力する遅延回路を有
    する半導体集積回路装置であって、 前記複数の遅延素子における基本単位は、インバータへ
    流れ込む電源電流が、制御電圧で制御される電源電流と
    バイアス電圧で制御される電流源との和で決められ、前
    記バイアス電圧で制御される電流源の電流の値がレジス
    タ、または制御信号により可変されることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項5〜10のいずれか1項に記載
    のデジタルカメラシステムにおいて、 多種のサンプリングクロックをシステムの各場所へ供給
    し、そのクロックの一部は、DLL回路を含む半導体チ
    ップから外部へ供給し、他の一部はDLL回路を含む半
    導体チップ内部へ供給するシステムであって、 前記半導体チップ外部へ供給するサンプリングクロック
    は出力バッファを通じて供給され、前記半導体チップ内
    部へ供給するサンプリングクロックも前記出力バッファ
    に相当するバッファ回路を経由して、前記半導体チップ
    内部へ供給されることを特徴とするデジタルカメラシス
    テム。
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