JP2008067059A - フィードバック制御により遅延量を連続的かつ精密に可変設定可能なパルス遅延回路システム - Google Patents

フィードバック制御により遅延量を連続的かつ精密に可変設定可能なパルス遅延回路システム Download PDF

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Abstract

【課題】100pSないしnSオーダーの極短時間の遅延時間であっても長期間、安定に保持でき、設定操作も簡単な実用性に優れたパルス遅延回路システムを提供する。
【解決手段】遅延量を定めるアナログ制御信号の入力端子を備えた遅延回路1で基準パルス列信号DIを遅延して、遅延パルス列信号を端子SOから得る。基準パルス列信号DIと遅延したパルス列信号との立ち上がりの時間差を検出し、遅延時間差を示すパルス列を得、このパルス列を平滑し脈動信号eを得る。この脈動信号eが示す現在の遅延時間と、目標の遅延時間を示す外部制御信号VCIが示す目標の遅延時間との誤差をオープンゲイン1万倍以上の演算増幅器7で増幅し、かつ当該演算増幅器7が構成する積分回路で積分する。演算増幅器7の出力を、遅延回路1に遅延時間を決めるアナログ制御信号として出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、パルス信号を遅延する回路に関し、とくに、100pS(ピコ秒)よりも短いような微少な遅延量の領域において、フィードバック制御により遅延量を連続的かつ精密に可変設定可能なパルス遅延回路システムに関する。
周知のように、パルス遅延回路は、古くからいろいろな電子回路装置において利用されてきており、たとえば、特許第2693545号公報「パルス遅延回路」、特開平11−265418号公報「連続パルス遅延機能を有する軸索回路」、特許第3338363号公報「パルス遅延回路及びパルス制御回路」、特開2001−313550号公報「パルス遅延制御回路」、特開2002−9594号公報「遅延時間安定化回路」など、多くの先行技術が知られている。
さまざまな電子応用分野において、パルス信号を超微細かつ超精密に遅延する安定な半導体集積回路の必要性が高まっており、既知の回路技術では要求性能を満足できないことが多くなってきた。要求性能の重要な要件の1つは、遅延量が100pSとか数nS(ナノ秒)のオーダーであり、かつ、離散的にではなく連続的に、ユーザーの希望に応じて遅延量を任意にプログラムできるとともに、遅延量を自由に可変設定できることである。当然ながら、このような微細な遅延量の領域において、温度や電源などの外乱に影響されず、設定した遅延量を安定に維持することが最重要の課題であり、技術的な壁でもある。また用途によっては、遅延量をある範囲で繰り返しスキャンすることが求められる。この場合は、遅延量の可変制御の精度だけでなく、応答性も要求される。もちろん遅延量は、離散的ではなく連続的に変化させることが必要である。
たとえば特開平11−265418号公報の従来技術の場合、温度変化や電源変動による遅延時間の変動を、本発明が着目する100pSないし数nS(ナノ秒)オーダーで、十分少なく抑えることは非常に困難である。遅延時間の変動を十分に少なく抑えるためには、周辺温度や電源電圧など回路環境条件を十分安定に保つ必要がある。
この100pSないしnSオーダーの遅延動作を問題とするのは、典型的には光、ミリ波、サブミリ波など電磁波を利用した高度かつ特殊用途の計測に遅延信号を利用する場合などであり、この分野は、典型的には例えばマイケルソン干渉計の原理を利用した計測装置を使用する最先端科学分野である。確かにマイケルソン干渉計を利用する先端科学分野の計測装置や先端医療装置など、最先端分野で用いる遅延回路の場合は、周辺温度や電源電圧など遅延回路の配置環境条件を十分安定に保つことは、コスト的な制限が緩やかであるので、ある程度は可能である。
しかしながら、例えば民生分野においては、コスト的な面から、あるいは実際の運用の面から、周辺温度や電源電圧など遅延回路の配置環境条件が変動すると遅延時間が変動するような回路は実用的ではなく、採用しにくい。
一方、民生分野などでも、マイケルソン干渉計を用いた最先端分野で蓄積された技術を展開・応用することへの期待がとくに計測分野において高まっている。たとえば物体表面の凹凸計測を高精度・高分解能で実現することへの期待が高い。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、温度や電源変動の遅延時間に対する影響を有効に抑制し、100pSないし数nSオーダーの極短時間の遅延時間であっても長期間、安定に保持でき、そのための設定操作も簡単な実用性に優れたパルス遅延回路を提供することを目的とする。
===第1発明===
第1発明に係るパルス遅延回路システムは、つぎの事項(11)〜(15)により特定されるものである。
(11)遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号列を遅延させるパルス遅延回路システムであること
(12)遅延回路は、定電流源により動作電流が制限された電流制限論理ゲートを含み、この電流制限論理ゲートの入力端に入力パルス信号が印加されるとともに、この電流制限論理ゲートの出力信号を別の論理ゲートで2値化して出力パルス信号を生成すること
(13)検出回路は、遅延回路の入力パルス信号と出力パルス信号の遅延量に対応したアナログ検出信号を生成すること
(14)誤差増幅回路は、目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を出力すること
(15)電流源は、誤差増幅回路が出力するアナログ制御信号に対応した定電流値に電流制限論理ゲートの動作電流を制限すること
===第2発明===
第2発明に係るパルス遅延回路システムは、つぎの事項(21)〜(26)により特定されるものである。
(21)遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号を遅延させるパルス遅延回路システムであること
(22)遅延回路は、入力パルス信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた出力パルス信号を生成すること
(23)検出回路は、入力パルス信号と出力パルス信号との遅延量に対応したアナログ検出信号を生成すること
(24)誤差増幅回路は、スイッチと、オペアンプの入出力間にキャパシタを接続した積分回路とを含み、遅延回路に対してアナログ制御信号を与えること
(25)スイッチは、入力パルス信号の存在期間にオン、非存在期間にオフとなること
(26)積分回路は、スイッチのオン期間に目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を発生し、スイッチのオフ期間にはアナログ制御信号を保持すること
===第3発明===
第3発明に係るパルス遅延回路システムは、つぎの事項(31)〜(35)により特定されるものである。
(31)第1遅延回路と、第2遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号を遅延させるパルス遅延回路システムであること
(32)第1遅延回路は、連続的に入力される基準クロック信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた遅延クロック信号を出力すること
(33)第2遅延回路は、入力パルス信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた出力パルス信号を生成すること
(34)検出回路は、基準クロック信号と遅延クロック信号との遅延量に対応したアナログ検出信号を生成すること
(35)誤差増幅回路は、目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を出力して第1および第2遅延回路に供給すること
この発明に係るパルス遅延回路システムよれば、フィードバック制御により遅延量を連続的かつ精密に可変設定可能である。
===第1発明の実施例===
図1は、第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの回路図である。このパルス遅延回路システムは、電圧制御パルス遅延回路(VCD)1と、バッファー回路2および9と、反転回路3と、アンド回路4と、平滑回路5と、増幅回路6と、演算増幅器7を中心に構成された誤差増幅回路8と、演算増幅器7の反転入力端子への入力抵抗R1およびR2とを備えている。この誤差増幅回路8は、演算増幅器7の入出力間にキャパシタC1を接続して構成した積分回路を含んでいる。
図1において、DIは本パルス遅延回路システムに入力される一定周期の基準パルス列信号を示し、DOは本パルス遅延回路システムで遅延された出力信号を示す。
電圧制御パルス遅延回路1(以下では遅延回路1とする)は、基準パルス列信号DIを入力するSI端子と、遅延されたパルス列信号DOを出力するためのSO端子と、遅延時間を制御するためのアナログ制御信号を入力するVC端子を有している。この結果、電圧制御パルス遅延回路1は、入力端子SIに入力した基準パルス列信号DIを、VC端子に印加されたアナログ制御信号の電圧で定まる遅延時間だけ遅延された信号を、出力端子SOから出力する。遅延回路1については後段でも詳しく説明する。
誤差増幅回路8を構成する演算増幅器7の反転入力には、抵抗R1・R2を介して、現在の遅延時間を示す増幅回路6の出力(電圧信号)と、目標の遅延時間を示す外部制御電圧信号VCIがそれぞれ接続され、両電圧信号は加算される。ただし、両電圧信号の極性は逆となるように設定されている。
図2は、図1の回路における各部の信号波形を模式的に示す波形図である。この波形図を参照しながら、図1の実施例の動作を説明する。
たとえば、回路電源が投入され本パルス遅延回路システムが動作を開始すると、入力端子に基準パルス列信号DIが印加されるが、初期状態では遅延回路1の制御電圧入力端子VCに入力される信号の電圧(誤差増幅回路8の出力である)は不定のため、遅延回路1の出力SOも不定である。
つぎに、初期状態から定常状態に移った場合、基準パルス列信号DIは、バッファー回路9を通して信号aとして、アンド回路4の一方に入力される。なお、バッファー回路9は信号が周辺回路の影響を受けないようにするために設けられ、時間遅れは発生しないものとする。
アンド回路4の他方の入力には、遅延回路1の出力SOをバッファー回路2および反転回路3を通した信号bが入力される。この場合の信号bは、図2に示すように、基準パルス列信号DIが遅延回路1にて遅延され、かつ反転された信号である。
この結果、アンド回路4からは、基準パルス列信号DIの立ち上がりのタイミングにおいて、遅延回路1で遅延させた遅延時間幅を示す各パルス列信号cが出力される。この遅延時間幅を示すパルス列信号cは、抵抗R3とキャパシタC2で構成された平滑回路5に出力される。
この結果、図2に示すように、平滑回路5からはパルス列信号cを平滑した脈動信号dが出力される。この脈動信号dの平均値は、電圧制御パルス遅延回路で遅延させた遅延時間幅の平均電位を示すことになる。
この脈動信号dは他の回路からの影響を除去するため増幅回路6で増幅される。増幅回路6の出力eは、脈動信号dと実質的に等価である。図2の信号eでは、脈動分を反映したリップル分を含むものとして示しているので、その瞬時値は各時点現在の遅延時間を示すが、その平均電位は遅延時間の有意の代表値を示している。すなわち、アンド回路4、平滑回路5および増幅回路6は、遅延回路1が出力するパルス信号の入力パルスに対する遅延時間量を検出して、遅延時間量に対応した電圧のアナログ検出信号eとして出力する遅延量の検出回路を構成している。
この増幅回路6の出力電圧信号eは、誤差増幅回路8を構成する演算増幅器7の反転入力端子に抵抗R1を介して出力される。
このとき誤差増幅回路8を構成する演算増幅器7の反転入力端子にはもう一方の抵抗R2を介して、本パルス遅延回路システムの目標遅延時間を設定する外部制御電圧VCIが印加されている。
このように、増幅回路6の出力eと外部制御電圧VCIとは演算増幅器7の加算入力信号を構成している。この結果、増幅回路6の出力電圧信号eと目標遅延時間を示す外部制御電圧信号VCIとが加算され、この加算結果が誤差増幅回路8で積分される。ただし、増幅回路6の出力信号eと外部制御電圧信号VCIとは信号特性が逆の関係にある。このため、外部制御電圧信号VCIが示す目標遅延時間に対するその時点の遅延時間のずれ量と、遅れと進みを極性で合わせて示す信号が演算増幅器7の反転入力端子には入力される。この結果、誤差増幅回路8は、キャパシタC1を用いて、外部制御電圧信号VCIで示す目標遅延時間に対する、遅延時間のずれ量(誤差)を積分する。
つぎに、誤差増幅回路8の積分結果であるアナログ電圧信号は、アナログ制御信号として、遅延回路1の制御端子VCに出力される。この結果、遅延回路1は、入力端子SIに入力したパルス列信号DIの立ち上がりに対し、その制御端子VCの制御電圧で定まる遅延時間を有する遅延パルス列信号を出力端子SOに出力する。
ただし、誤差増幅回路8は前述したように当初、たとえば電源投入直後に出力する出力端子SOからのパルス列信号の遅延時間は、外部制御電圧信号VCIが示す目標遅延時間とは一致していないため、誤差増幅回路8の積分動作が継続する。この誤差増幅回路8の誤差増幅および積分動作に従い、遅延回路1の制御端子VCの制御電圧が変化し、出力端子SOから出力されるパルス列信号の遅延時間も対応して変化する。これに伴い遅延回路1のパルス列出力SOが反転回路3で反転して得られる遅延パルス列信号bの遅延時間も変化する。これに伴い平滑回路5の脈動信号dも変化する。これに伴い平滑回路5の出力である脈動信号dと実質的に等価である増幅回路6の出力eも変化する。この増幅回路6の出力eが変化することに伴い、誤差増幅回路8の演算増幅器7の反転入力の一方の入力である抵抗R1を介しての入力電圧が変化し、演算増幅器7の反転入力における、外部制御電圧信号VCIが示す目標遅延時間に対するその時点の遅延時間のずれ量が順次減少する。
このようにして、本パルス遅延回路システムにおいては、電源投入後時間が経過するのに従い、外部制御電圧信号VCIが示す目標遅延時間に対するその時点の遅延時間のずれ量を減少させるように遅延時間を増減するフィードバックがかかり、所定期間経過後には外部制御電圧VCIで定まる遅延時間のパルス列信号が出力され、フィードバック動作が安定する。フィードバック動作が安定した状態では、基準パルス列信号の立ち上がりタイミングにおける遅延時間が、外部制御電圧VCIで一義的に定まる状態に達している。
このようにして外部制御電圧VCIに基き遅延時間が定まると、その後は、本パルス遅延回路システムの温度条件など回路環境変動しても、その変動は、誤差増幅回路8の演算増幅器7の増幅率(たとえば、1万倍)分の1に圧縮され、非常に安定に遅延されたパルス列信号が遅延回路1の出力端子SOから出力される。この出力端子SOの出力はバッファー回路2で増幅され他の回路の影響を受けない遅延パルス列信号DOとして、本パルス遅延回路システムから外部に出力される。
安定した遅延パルス列信号DOを得た後、遅延時間を連続的に変更するために外部制御電圧信号VCIの電圧を連続的に変化させると、所定時間後には、外部制御電圧信号VCIの新しい電圧値が定める遅延時間を有する遅延パルス列信号DOが、本パルス遅延回路システムから出力される。
なお、本パルス遅延回路システムにおいて、電源投入後、あるいは外部制御電圧信号VCIを新しい電圧値に変化させた後、どの程度の時間を経過すると外部制御電圧信号VCIが示す遅延時間に安定するかは、回路の各部の条件や回路定数を定めることによって設定できるが、そのうちでも誤差増幅回路1の積分時定数が大きな影響を本パルス遅延回路システムに与える。すなわち、誤差増幅回路1の積分時定数を大きく設定するとオフセットの小さな高精度の遅延時間の制御を行うことができるが、制御速度(追随速度)は遅くなる。従って、本パルス遅延回路システムを利用する装置の仕様にあわせて、制御精度や制御速度を設定することが重要となる。なお、いずれの制御精度や制御速度を設定した場合でも、きわめて短時間の遅延時間(100ピコ秒以下)を高精度かつ安定に実現するという本パルス遅延回路システムの特徴が損なわれることなく設定できることを、本発明の発明者は確認している。
===遅延回路1の構成===
つぎに、図3から図5に従い、図1で示した遅延回路1の詳細を説明する。図3は、遅延回路1の回路図である。遅延回路1は、p型およびn型のMOS回路による論理ゲートを組み合わせて構成する。図3において、入出力される信号VC、SIおよびSOは、図1に示したものと同一である。
図4は、図1の誤差増幅回路8の出力である制御電圧VCが印加されるp型MOS回路のVCとIbの関係を示す図である。図5は、図3に示す遅延回路(VCD)の各部の伝達波形を示す図である。
制御電圧VCがp型MOS回路Q21のゲートに印加されると、p型MOS回路Q21のソースには、図4に示す特性に従い、制御電圧VCに対応する一定の電流Ibが流れる。図4に示すように、制御電圧VCと電流Ibの関係は、高い直線性は必要ではない。
このように電流Ibが流れると、この電流Ibは、一対のn型MOS回路Q22およびQ23で構成されたカレントミラー回路に流れる。このカレントミラー回路Q22・Q23は、一定の電流Ibを流す定電流源を構成している。
基準パルス列信号SIは、上方からp型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2を直列接続した相補型回路の各ゲートに印加され、p型MOS回路Q1およびn型MOS回路Q2をスイッチングする。ただし、下段に接続したn型MOS回路Q2のソースは、カレントミラー回路(Q22・Q23)に接続されているので、p型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2との直列接続点の電圧は信号SIのようにスイッチングするのではなく、p型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2の直列接続点とグランドライン(▽で示す)との間に形成される浮動容量を充電または放電したうえでスイッチングするので、図5に信号gで示すように、波形のなまりを生ずる。
すなわち、基準パルス列信号SIが立ち上がるとゲート電圧が高くなるので、図4に示す特性に従い、上段のp型MOS回路Q1はカットオフ状態となる。一方、下段のn型MOS回路Q2は導通状態となるが、流れる動作電流は、カレントミラー回路Q22・Q23でIbに制限されているので、p型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2の直列接続点とグランドラインとの間に形成される浮動容量を、制限された電流Ibで放電しながら、グランド電位に近づく。この様子を、図5において、基準パルス列信号SIの立ち上がりにおいて、信号gはゆっくり立ち下がってものとして示してある。この信号gの立下りの速度(すなわち、遅れ)は、この制限された電流値Ib(すなわち、制御電圧VC)とp型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2の直列接続点とグランドラインとの間に形成される浮動容量とによって定まり、この遅れが、図1の遅延回路1で説明した基準パルス列信号DI(すなわち、SI)の遅延量を定めることになる。
なお、図5においては、信号gなどを実線と点線の2種類で示している。これは、点線は、電流Ibが相対的に大きくて立下り速度が速いこと、つまり相対的に遅延量が小さいことを示している。他方、実線は、電流Ibが相対的に小さくて立下り速度が遅いこと、つまり相対的に遅延量が大きいことを示している。この点線と実線で示す所は、図5においては、信号iおよび信号SOについても同じである。
つぎに、基準パルス列信号SIが立ち上がるときは、逆にp型MOS回路Q1のゲート電圧が低くなるので、図4に示す特性に従い、上方のp型MOS回路Q1は導通状態となる。その結果、p型MOS回路Q1とn型MOS回路Q2の直列接続点とグランドラインとの間に形成される浮動容量は、導通状態のp型MOS回路Q1を介して電源ライン(VDD)から直接充電され、図5に信号gで示すように、急速に立ち上がる。一方、このとき、下段のn型MOS回路Q2は、カットオフ状態となる。
つぎに、信号gは、2段の反転回路(CMOSインバータ)Q3・Q4およびQ5・Q6を介して、信号gと同相の信号hとして2段目の反転回路Q5・Q6から出力される。これらの反転回路Q3・Q4およびQ5・Q6は、図5の信号gの横線で示すように、この実施の形態では、電源電圧とグランド電位のほぼ中間に閾値が設定されている。その結果、基準パルス列信号SIは、その立ち上げ部分が遅延され、図5の信号hで示す信号となる。
つぎに、基準パルス列信号SIの立ち下がり部分の遅延について説明する。原理は、浮動容量を利用して信号gの立下りの速度を遅くして所定の遅延時間を確保したのと同一である。ただし、基準パルス列信号SIの立ち上がりタイミングは、信号SIの反転信号の立ち上がりのタイミングと等価である。従ってここでは、同様な関係にある信号hを利用する。
すなわち、基準パルス列信号SIの立下りを遅延するため、信号hを、次段のp型MOS回路Q7とn型MOS回路Q8を直列接続した相補型回路のゲートに印加する。この相補型回路の下段に接続したn型MOS回路Q8のソースは、n型MOS回路Q24に接続され、n型MOS回路Q24のゲートは、カレントミラー回路Q22・Q23に接続されている。従って、信号hが立ち上がったとき、信号iが現れる端子とグランドラインのとの間に形成される浮遊容量が、制限された一定の電流Ibで放電され、信号iの電位はゆっくりと立ち下がる。この信号iの立下りは、浮動容量と一定電流Ibで定まるもので、信号gの場合の遅延と同様である。
このようにして信号iが立ち下がると、信号iは、閾値が電源電圧とグランド電位のほぼ中間に設定された次段の反転回路Q9・Q10を反転する。その結果、信号hは、その立ち上げ部分が遅延され、さらに次段の反転回路Q11・Q12に出力される。この結果、本遅延回路1からは、遅延パルス列信号SOが出力される。
このようにして得た遅延パルス列信号SOは、基準パルス列信号SIを立ち上がり・立下りの両方のタイミングで遅延した信号となる。この遅延時間は、図3に示す電圧制御型パルス遅延回路1の各電子回路構成素子の特性のばらつき、あるいは温度などの回路条件のばらつきの範囲で変動する。しかし、この遅延回路1を集積回路としてワンチップ上に形成すると容易に前述のばらつきを抑えることができる。また、集積回路化は、現在の半導体技術においてもCMOSプロセス技術を用いて簡単、高精度かつ安価に実現できるものである。
このように集積回路化をすれば、入力される基準パルス列信号SIに対する遅延パルス列信号SOの立ち上がり遅延時間と立ち下り遅延時間とはほぼ同じとなる。すなわち、信号SIと信号SOのデューティー比など両信号SI、SOの基本的特性は一致する。
基本的特性が一致する両信号SI、SOとすることは、本パルス遅延回路システムを利用する計測装置などにおいて信号処理が容易となるので好ましい。この信号処理を容易にする観点から、本実施例にかかる図3の遅延回路1では、信号hを最終出力信号とするのではなく、遅延時間を決める回路(その出力は信号i)とさらに2段の反転回路Q9・Q10およびQ11・Q12を設けて2値化して、入力信号SIに対し位相特性が保持された信号SOを、最終出力としている。
以上詳しく説明したように、本実施例に係る図3の遅延回路1では、遅延時間を得るのに浮遊容量を利用している。これは、本実施の形態では、100pSオーダーやnSオーダーの極短時間の信号遅延を対象としたためである。要求される遅延時間が大きくて十マイクロ秒オーダー以上の遅延時間が必要な場合には、浮動容量のみを利用するのではなく、浮動容量と並列接続となるような所定の容量を有するキャパシタ素子を用いるようにしてもよい。
なお、本実施例に係るパルス遅延回路システムでは、図3の遅延回路1では、図4にp型MOS回路の入力電圧−出力ソース電流特性を示したように、浮動容量を放電する電流Ibは入力制御電圧VCに対して線形性を有していない。また、浮動容量は、回路の温度条件の変動により変動する可能性が高い。従って、図3の電圧制御遅延回路自体では、所望の正確な遅延時間を有する遅延パルス列信号を発生する事は期待できず、その遅延時間も温度条件によって変動する。また、図3の遅延回路1を集積回路化した場合には、集積回路の製造時期などプロセス条件の変動により、高い均一の特性を有する図3の電圧制御遅延回路を取得することは困難である。すなわち、図3の遅延回路1の回路特性のばらつきは、個々の実施装置においては不可避である。
しかし、本実施例に係るパルス遅延回路システムにおいては、誤差増幅回路8の出力を制御電圧VCで定まる遅延時間を有する遅延パルス列信号DOを得る。この遅延パルス列信号DOは、本実施例に係るパルス遅延回路システム全体のフィードバック動作により、外部制御電圧VCIで定まる遅延時間を有する信号となる。具体的には本実施例に係るパルス遅延回路システムにおいて利用者は、遅延パルス列信号DOの遅延時間を、たとえば回路解析装置で確認しながら、外部制御電圧VCIの電圧を調整して、所望の遅延時間を任意の値に設定すること、すなわち離散的ではなく連続的に設定し、さらに再設定をすることが可能である。このようにして、利用者が外部制御電圧VCIを調整して遅延時間をいったん設定すると、本実施例に係るパルス遅延回路システムにおいては数十マイクロ秒、遅くとも100マイクロ秒(0.1ミリ秒)後には、前述のフィードバック動作は終了し、遅延パルス列信号DOは安定な遅延時間を有するパルス列信号となる。
すなわち、このようにしていったん外部制御電圧VCIと遅延時間の関係が確立すると、その後浮動容量等が温度などが変動してもその影響は、本実施例に係るパルス遅延回路システムにおいては回路全体によるフィードバック動作により、誤差増幅回路8の演算増幅器7の増幅率の逆数、たとえば1万分の1に圧縮された影響しか与えず、きわめて安定な遅延動作を実現することができる。
同様に、本実施例に係るパルス遅延回路システムにおいて、p型MOS回路Q21の制御電圧VCに対するソース電流Ibの関係は直線性を有しないが、いったん外部制御電圧VCIと遅延時間の関係が確立すると、その後制御電圧VCとソース電流Ibの関係が変動しても、その影響は前述の浮動容量の場合と同様1万分の1に圧縮されるので、実用上ほとんど影響を与えず、きわめて安定な遅延動作を実現することができる。
また、個々には製造プロセスが回路条件のばらつきを与える場合であっても、前述の場合と同様、利用者が外部制御電圧VCIを調整して所望の遅延時間をいったん設定すると、外部制御電圧VCIと遅延時間の関係が確立し保持されるので、きわめて安定な遅延動作を実現することができる。
このように第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムによれば、入力パルス列信号を、100pS以下の極短時間の遅延をさせて得た出力遅延パルス列信号を、外部制御電圧VCIを調整するという簡便な操作で出力することができる。しかも出力する遅延パルス列信号の遅延時間は、回路条件の変動などの影響をフィードバック動作により誤差増幅回路8の演算増幅器7の増幅率の逆数程度に圧縮できるので、高精度な遅延動作を長期間保持する事ができる。なお、先の説明では演算増幅器7の増幅率(オープンゲイン)を1万倍として説明したが、この程度の増幅率の演算増幅器は、市場ではきわめて安価に提供されているレベルのものである。従って、本実施例に係るパルス遅延回路システムを集積回路化して実現するときも、現在で確立した半導体技術が採用可能であるので、本実施例に係るパルス遅延回路システムは、特殊用途ではなくいわゆる一般用途製品においても確実かつ容易に実現できるものである。
また、発明者が確認したところでは、本実施例に係るパルス遅延回路システムは、その電源投入後数十マイクロ秒経過後にはフィードバック動作が完了し、安定な遅延パルス列信号DOを出力できることを確認している。従って、回路設計条件など要求する仕様にもよるところもでてくるが、遅延動作立ち上がりに関する安全係数を相当高く設定した場合でも、電源投入後100マイクロ秒(0.1ミリ秒)程度を経過するとパルス遅延回路システムの遅延動作を確立する。本実施例に係るパルス遅延回路システムは、実用上十分高速な立ち上がり性能を有する回路となっている。
===第2発明の実施例===
図6は、第2発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの回路図である。第2発明の実施例に係るパルス遅延回路システムは、回路構成上は、誤差増幅回路8にスイッチSWを設けている以外は、図1のパルス遅延回路システムと同じである。
すなわち、図6の本実施例に係るパルス遅延回路システムは、通常状態ではスイッチSWをオンしており、遅延回路1は、所定周期のパルス列信号DIを入力端子SIに入力している。従って、スイッチSWをオンした通常状態では、本実施例に係るパルス遅延回路システムは第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムと全く同一の動作をしている。従って、誤差増幅回路8からは外部制御電圧VCIが定める遅延時間に相当するアナログ電圧信号が電圧制御パルス遅延回路1の制御入力端子VCに印加されている。
この状態で、任意のタイミングで発生するパルス信号を遅延する場合には、タイミング制御回路(図示しない)により、入力信号の発生源はパルス列信号DIの送出を停止する一方、所望の任意のタイミングに独立のパルス信号を出力する。
タイミング制御回路は、前述の独立のパルス信号の出力に合わせて、独立のパルス信号の出力タイミングを含むように、スイッチSWをオフ状態とする。このスイッチSWのオフにより、誤差増幅回路8は積分動作を停止し、オフ直前のアナログ電圧信号を、遅延回路1の制御電圧端子VCに印加する。
このオフ直前の電圧信号は、外部制御電圧VCIが決定する所望の遅延時間を遅延回路1に設定する信号である。従って、スイッチSWが開している間(パルス列信号の非存在期間)に入力信号の信号源が独立のパルス信号を送出し、この独立のパルス信号が遅延回路1の入力端子SIに入力されると、遅延回路1は誤差増幅回路8に保持された電圧で定まる遅延時間で遅延された遅延パルス信号を出力端子SOに出力する。この遅延パルス信号はバッファー回路2で増幅されて出力信号DOとして外部に出力される。
このように出力信号DOが出力されると、出力信号DOを受ける外部回路(図示していない)は同時にスイッチSWをオフにしたことを示す信号を受ける。従って外部回路は、スイッチSWをオフにしたことを示す信号に基き、パルス列信号と独立のパルス信号とを区別して、独立のパルス信号を遅延した遅延パルス信号を入力することができる。
このようにして、遅延パルス信号の出力が完了すると、所定時間後にスイッチSWはオン状態に復帰するとともに、遅延回路1は所定周期のパルス列信号DIの入力を開始し、誤差増幅回路8からのアナログ制御信号を出力するためのフィードバック動作を再開することになる。なお、前述の独立のパルス信号は、単一パルスに限るものではない。本実施例に係るパルス遅延回路システムを使用する装置の仕様に合わせて、複数の連続するパルスを出力するものであってもよい。
このように第2発明の実施例に係るパルス遅延回路システムにおいては、第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの効果にくわえて、所望の遅延時間を有する遅延パルスを任意のタイミングに出力することができる。
===第3発明の実施例===
図7は、第3発明の実施例に係るパルス遅延回路システムのブロック図である。本実施例に係るパルス遅延回路システムは、図1のパルス遅延回路システムの構成と同じ回路ブロックは図1の参照符号を流用し、詳しい説明は省略する。
すなわち、図7における上側の遅延回路1は、外部もしくは同一集積回路上に設けた基準クロック発生器CKRから基準クロック信号を、入力端子SIに入力する。この状態で、遅延時間を定める外部制御電圧VCIが設定されると、誤差増幅回路8は遅延時間を定めるアナログ制御信号を出力する。このアナログ制御信号は、遅延回路1とともに、遅延回路1701の制御端子VCにそれぞれ出力される。
その結果、本パルス遅延回路システムへの電源投入後、初期期間の数十マイクロ秒を経過すると、誤差増幅回路8の出力は、一対の遅延回路1および701での遅延時間を定める電圧を確立し保持する。
図7に示す両方の遅延回路1および遅延回路701とも、図3に示した回路構成を有し、電気回路的には可能な限り同一の動作・性能を具備するため、同じ集積回路基盤上に形成する。加えて、遅延回路1および遅延回路701の制御電圧端子VCには、共通の誤差増幅回路8から同一の電圧信号が常に印加されている。
この状態で、遅延回路701の入力端子SIにパルス信号DIが印加されると、このパルス信号DIはその立ち上がりのタイミングにおいて制御電圧VCで定まる時間遅延され、また立ち下がりのタイミングでも制御電圧VCで定まる時間遅延され、出力端子SOから出力される。
出力端子SOから出力された遅延されたパルス信号は、バッファー回路702で増幅され、周辺回路からの影響を受けにくい信号に変換され、出力信号DOとして外部に出力される。
以上のように、第3発明の実施例に係るパルス遅延回路システムでは、任意のタイミングで発生させたパルス信号DIに対して、設定した遅延時間を有するパルス信号DOを出力することができる。
第3発明の実施例に係るパルス遅延回路システムは、所定周期を有する基準クロック信号と、所望の遅延時間の遅延パルスを得るためのパルスとを独立して入力する。従って、第3発明の実施例に係るパルス遅延回路システムは、第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムが有する効果を奏するのに加えて、任意・独立のタイミングで発生する遅延パルス信号を得ることができる。
第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの原理的な構成を示す回路図 第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの信号波形を模式的に示す図 第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの遅延回路1の詳細構成を示す回路図 第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの遅延回路1の入力段のp型MOS回路の入出力特性を示す図 第1発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの遅延回路1の信号波形を示す図 第2発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの構成を示す回路図 第3発明の実施例に係るパルス遅延回路システムの構成を示す回路図
符号の説明
1 遅延回路1
2、9 バッファー回路
3 反転回路
4 アンド回路
5 平滑回路
6 増幅回路
7 演算増幅器(演算増幅器)
8 誤差増幅器

Claims (6)

  1. 遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号列を遅延させるパルス遅延回路システムであって、
    遅延回路は、定電流源により動作電流が制限された電流制限論理ゲートを含み、この電流制限論理ゲートの入力端に入力パルス信号が印加されるとともに、この電流制限論理ゲートの出力信号を別の論理ゲートで2値化して出力パルス信号を生成し、
    検出回路は、遅延回路の入力パルス信号と出力パルス信号の遅延量に対応したアナログ検出信号を生成し、
    誤差増幅回路は、目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を出力し、
    定電流源は、誤差増幅回路が出力するアナログ制御信号に対応した定電流値に電流制限論理ゲートの動作電流を制限する
    パルス遅延回路システム。
  2. 誤差増幅回路は、オペアンプの入出力間にキャパシタを接続した積分回路を含む
    請求項1に記載のパルス遅延回路システム。
  3. 遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号を遅延させるパルス遅延回路システムであって、
    遅延回路は、入力パルス信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた出力パルス信号を生成し、
    検出回路は、入力パルス信号と出力パルス信号との遅延量に対応したアナログ検出信号を生成し、
    誤差増幅回路は、スイッチと、オペアンプの入出力間にキャパシタを接続した積分回路とを含み、遅延回路に対してアナログ制御信号を与え、
    スイッチは、入力パルス信号の存在期間にオン、非存在期間にオフとなり、
    積分回路は、スイッチのオン期間に目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を発生し、スイッチのオフ期間にはアナログ制御信号を保持する
    パルス遅延回路システム。
  4. 遅延回路は、定電流源により動作電流が制限された電流制限論理ゲートを含み、この電流制限論理ゲートの入力端に入力パルス信号が印加されるとともに、この電流制限論理ゲートの出力信号を別の論理ゲートで2値化して出力パルス信号を生成し、
    定電流源は、誤差増幅回路が出力するアナログ制御信号に対応した定電流値に電流制限論理ゲートの動作電流を制限する
    請求項3に記載のパルス遅延回路システム。
  5. 第1遅延回路と、第2遅延回路と、検出回路と、誤差増幅回路とを備え、パルス信号を遅延させるパルス遅延回路システムであって、
    第1遅延回路は、連続的に入力される基準クロック信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた遅延クロック信号を出力し、
    第2遅延回路は、入力パルス信号をアナログ制御信号に対応して遅延させた出力パルス信号を生成し、
    検出回路は、基準クロック信号と遅延クロック信号との遅延量に対応したアナログ検出信号を生成し、
    誤差増幅回路は、目標値に対するアナログ検出信号の誤差を増幅してアナログ制御信号を出力して第1および第2遅延回路に供給する
    パルス遅延回路システム。
  6. 第1、第2遅延回路は、それぞれ、定電流源により動作電流が制限された電流制限論理ゲートを含み、この電流制限論理ゲートの入力端に基準クロック信号や入力パルス信号が印加されるとともに、この電流制限論理ゲートの出力信号を別の論理ゲートで2値化して遅延パルス信号や出力パルス信号を生成し、
    誤差増幅回路は、オペアンプの入出力間にキャパシタを接続した積分回路を含む
    請求項5に記載のパルス遅延回路システム。
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