JPH07226674A - デジタル発振回路 - Google Patents

デジタル発振回路

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JPH07226674A
JPH07226674A JP6016883A JP1688394A JPH07226674A JP H07226674 A JPH07226674 A JP H07226674A JP 6016883 A JP6016883 A JP 6016883A JP 1688394 A JP1688394 A JP 1688394A JP H07226674 A JPH07226674 A JP H07226674A
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JP
Japan
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circuit
delay
output
signal
clock
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JP6016883A
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English (en)
Inventor
Yukitomi Fujishima
之富 藤嶋
Masahiro Yamada
雅弘 山田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ICの外部に接続されるアナログ回路なしで、
システム基本クロック周期単位程度、または、基本クロ
ック周期以下の位相制御を可能にするデジタル発振回路
を提供すること。 【構成】クロック信号CKが入力端子302へ供給さ
れ、所定の公差の等差数列でカウントするNCO300
の出力信号(デジタル鋸歯状波)をセレクタ回路200
へ供給する。一方、セレクタ回路の入力ポートIN1〜
IN50へ、遅延素子101〜150が縦続接続された
遅延回路100から各遅延素子101〜150の出力信
号を供給する。セレクタ回路200は、NCO300か
らの入力値に応じて、遅延回路100の複数の遅延素子
101〜150の内、一素子を順次、選択し、出力端子
201から遅延素子101〜150の出力波形を連続的
に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路(以下ICと
いう)で用いられ、デジタル値で発振周波数及び位相を
制御できるデジタル発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル発振回路は、水晶振動子
あるいはゲート素子を用いた発振回路などがあり、これ
らの発振回路で基本クロックを生成し、システムクロッ
クとしている。この基本クロックをIC内の各回路ある
いは周辺ICに供給してシステム同期を行っている。
【0003】ゲート素子を用いた発振回路としては、T
TLあるいはC−MOS型のゲート素子を用いた発振回
路があり、奇数段のインバータ回路を用いたリング型発
振回路がその代表として挙げられる。近年、IILなど
のプロセス技術の発展により、高速型の高集積回路の発
振回路として、リング型発振回路が特に有望視されてい
る。
【0004】従来のデジタル発振回路の構成を図6に示
す。図6(A)において、デジタル発振回路1は、水晶
発振回路2と、移相回路3、IC4とを備える。IC4
は、内部に分周回路5を備える。クロック信号は、IC
内で信号処理され、出力端子6から出力される。
【0005】水晶発振回路2は、水晶振動子(図示せ
ず)と、周波数設定用トリマ回路7を備える。
【0006】これらの発振回路を用いたシステムでは、
基本クロック周期分を基本単位とする位相制御を行う構
成か、あるいは分周回路5で分周した信号(N=100
0)を用いて、基本クロック周期分を基本単位とする位
相制御を行う構成が主流となっている。(図6(B)参
照) このようなシステムにおいては、周波数安定度(PP
M)の高い発振回路が要求される為、水晶発振回路が通
常使用され、発振周波数の設定などはIC外に接続され
る外付け回路にて行われている。外付け回路は、水晶振
動子あるいは水晶振動子を含む水晶発振回路2、位相調
整を行うための移相回路3、周波数可変用のトリマ回路
7などにより構成される。
【0007】しかしながら、上記の発振回路では、位相
調整あるいは周波数設定をIC外に設けられたアナログ
回路を併用して行わなければならず、また、システム動
作を行う場合、位相制御を基本クロックの周期単位以下
で行うことが不可能となるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、システム
の基本クロックの周期単位もしくはこれと同程度の周期
単位での発振出力の周波数・位相制御を行う場合、アナ
ログ回路を併用し、ICの外付け回路等によって実現し
ており、システム動作においては、基本クロック以下の
位相制御が不可能であるという問題があった。
【0009】本発明は、ICの外部に接続されるアナロ
グ回路なしで、システム基本クロック周期単位程度、ま
たは、基本クロック周期以下の位相制御を可能にする発
振回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よるディジタル発振回路は、クロック信号が供給され、
クロック信号に基づいてカウント動作を行うカウンタ回
路を備え、クロック信号と同期した信号を所定の等差数
列で順次カウントし、カウント数と対応するデータを出
力するデータ出力回路と、複数の遅延素子を縦続に接続
した回路を備え、所定の信号が与えられ、順次遅延した
出力を得る遅延回路と、前記遅延回路の各段の遅延素子
の出力がそれぞれ接続され、これらの出力を前記データ
出力回路からの信号に基づいて、等差数列の公差に対応
する段毎に選択し、この選択された出力の信号する選択
回路とを具備し、前記遅延回路の遅延素子1素子あたり
の遅延時間単位で、前記遅延回路の出力波形を連続的に
選択できるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載のデジタル発振回路は、請求
項1記載のデジタル発振回路において、前記遅延回路を
縦続接続された3以上の奇数の複数個の遅延素子を備
え、これらの遅延素子の最終段の出力を初段へ帰還し、
リング的に結合される奇数個の遅延素子の遅延時間の総
和を半周期とする発振出力を得る閉帰還回路と、前記閉
帰還回路の出力に縦続に接続され、前記閉帰還回路と同
数の遅延素子を備え、一周期分の遅延波形を得る付加回
路と、で構成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項3記載のデジタル発振回路は、請求
項1記載のデジタル発振回路において前記遅延回路を、
前記データ出力回路に供給されるクロック信号が共に供
給され、クロック信号の一周期分に相当する段数が縦続
接続された複数の遅延素子で構成し、前記複数の遅延素
子の初段にクロックが供給され、順次クロック信号が遅
延素子分、遅延する出力信号を得、クロック信号の一周
期分の絶対位相の制御を遅延素子の遅延時間単位で行う
ことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明においては、デジタル発振回路の出力制
御が、複数段設けられた遅延素子1素子の1遅延量単位
で可能になり、複数の遅延素子の選択をディジタル値で
制御するため、位相制御回路をデジタル発振回路(I
C)の内部へ設けることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係わる実施例
を詳細に説明する。図1は、本発明に係わる第1の実施
例の基本構成を示す図である。図1において、デジタル
発振回路(IC)は、遅延回路100と、セレクタ回路
200と、数値制御発振回路(以下、NCOという:N
UMERICAL CONTORLOSCILLATOR)300とを備える。
【0015】水晶発振回路(図示せず)からの基本クロ
ックがNCO300の入力端子302に供給され、この
クロック信号に基づいてNCO300は、デジタル鋸歯
状波を発生する。NCO300は、複数ビットの出力を
備え、この出力信号がそれぞれセレクタ回路200の制
御ポート(CNT)へ接続される。
【0016】一方、NCO300は、中央演算処理回路
(図示せず)からの制御信号も他の入力端子301へ供
給されており、この信号によりカウント動作が制御され
る。鋸歯状波の電圧範囲、ステップ電圧値を制御信号に
より設定できるものとする。複数の出力(OSC1〜O
SC8)は、複数の鋸歯状波と対応するものとする。
【0017】セレクタ回路200は、NCO300の出
力データに対応して入力ポート(IN1〜50)から一
入力を選択し、この入力信号を出力端子201から出力
する。セレクタ回路200の入力は、遅延回路100に
接続されており、各々の入力は、遅延回路100の遅延
素子101〜150に各々接続される。
【0018】遅延回路100は、リング発振回路170
と付加回路180を備え、リング発振回路170の発振
周期の一周期分の遅延波形を得る。リング発振回路17
0は、3以上の縦続に奇数段、接続された遅延素子12
6〜150を備え、最終段の出力信号を初段の素子へ帰
還しリング的な結合を得て、発振回路を構成している。
また、付加回路180は、リング発振回路170に縦続
に接続され、リング発振回路170と同数の遅延素子1
01〜125を備えている。
【0019】リング発振回路170と付加回路180を
構成する遅延素子101〜150の各出力は、セレクタ
回路200へ接続され、各遅延素子101〜150の遅
延時間毎の波形がセレクタ回路200へ供給される。
【0020】図1の動作を図2を用いて説明する。図2
は、最も重要な構成要素となる遅延素子部の動作を示し
た動作説明図である。遅延回路100の動作説明を簡単
化する為、遅延素子101〜150の遅延時間を1[n
sec]とすると、リング発振回路170は、25[n
sec]を半周期としLowレベルとHighレベルが
各遅延素子101〜150に出力される20[MHz]
の発振器として動作する。本発明であるデジタル発振回
路は基になっている発振回路のどこかの点を選択して出
力することにより位相選択するので一周期分の波形が揃
っているようにしなくてはならない。
【0021】そこで、リングオシレータ170の一出力
にもう半周期分である遅延素子101〜125を25個
接続する。すると、第1の発振器100全体では、周波
数20[MHz]のデューティ50%なる矩形波が1
[nsec]刻みで得られていることになる。
【0022】前述の遅延素子101〜150の各出力と
NCO300のデジタル鋸歯状波の最上位ビット(OS
C1)側出力をセレクタ回路200に入力し、デジタル
鋸歯状波の入力値に応じて遅延素子101〜150の各
出力を選択することにより任意の位相のクロックをクロ
ック出力端子201より得る。そこで、遅延回路100
のいずれかの素子を選択して結果的に任意の周波数・位
相のクロックを得る。
【0023】図2(a)は、リング発振回路の発振波形
(20MHz:周期50[nsec])である。また、図2
(b)は、遅延素子一素子当たりの遅延量(たとえば1
[nsec])を模式的に示した図であり、複数配列された遅
延素子(101〜150)へ番号を順に割当ており、こ
の遅延素子各々の出力がセレクタ回路200に供給され
ているものとする。
【0024】さらに、図2(c)は、基本クロック(た
とえば100MHz:周期10[nsec])で遅延素子1
01〜150の選択を行う場合の選択波形の拡大図であ
り、1[nsec]の遅延量をもつ各素子の波形を10
[nsec]の周期内で処理を行い、端子201から連
続波形を出力する生成過程を示している。
【0025】NCO300の出力が、2ステップアップ
カウントする場合を説明する。カウントアップは、鋸歯
状波の電圧設定幅あるいは最大電圧値により任意に設定
でき、たとえば、101〜150まで公差2の等差数
列、すなわち奇数番号の素子を選定する様、設定する。
このように設定することにより、図2(b)に示すよう
に、クロックの周期と選択される遅延素子のその時点の
波形がそれぞれ得られる。
【0026】図2中の−〈101〉−〜−〈150〉−
は遅延素子101〜150の各信号を1[nsec]単
位でデータとして取り込む様子を示したものである。あ
る時間t01 が素子101がLowからHigh、素子
126がHighからLowになる瞬間だとすると、そ
の時間t0±0.5[nsec]の1[nsec]の間、素
子101にLowからHighに変化する信号、素子1
02〜素子125にHigh固定、素子126にHig
hからLowに変化する信号、素子127〜150にL
ow固定の信号が得られる。
【0027】例えば、基本クロック入力端子302より
入力される基本クロックが100[MHz]とし、その
基本クロック1クロック毎に2素子ずつ選択する素子を
101から103・105・107・・・と2つずつず
らしていく。
【0028】すると、基本クロック1ck目であるt0
−0.5〜t0 +9.5[nsec]の期間には、最初の1
[nsec]の期間にLowからHighに変化し残り
9[nsec]の期間はHigh固定、基本クロック2
ck目であるt0 +9.5 〜t0 +19.5[nsec]の期
間にはHigh固定、基本クロック3ck目であるt0
+19.5〜 t0+29.5[nsec]の期間はHighから
Lowへの変化点が遅延素子19.5個〜29.5個分進んでく
るので、最初の1[nsec]はHigh固定、次の1
[nsec]はHighからLowへ変化し、残り8
[nsec]はLow固定なる信号が得られる。
【0029】以下107・109・110と図2(b)
のように信号が選択されると、最終的には周期42[n
sec]の信号が得られる。同様にリング発振回路10
0のどの素子をどのように選択するかによって、任意の
周波数・位相の信号が得られる。
【0030】ここでは、NCO300によって連続的に
2個ずつずらして素子を選択する場合について示してお
り、これはNCO300が基本クロック(100[MH
z])1クロックごとにデジタルデータ値で2ずつカウ
ントアップしている場合に相当するが、NCOを1ずつ
カウントアップするように制御すれば、最終出力には4
6[nsec]周期の信号が得られる。
【0031】これらの動作から分かるように、本発明の
最終的に得られるクロック出力は、遅延素子1素子以上
の位相精度はもてない。例えば、第1の実施例で示した
ような遅延素子1素子の遅延量が1[nsec]の場合
の最終出力クロックジッタは1[nsec]となる。し
かし、この数値は、使用する遅延素子1素子当たりの遅
延量を小さくすることによって、自由に設定できる。以
上示したのが基本動作であるが、本発明を実現する上で
図1に示した基本構成だけでは以下に示す不具合があり
そのまま使用できない。
【0032】図1に示したように遅延回路100の各素
子出力を選択した最終出力はセレクタ回路200内部を
通過してクロック出力端子201に出力されるが、どの
素子101〜150の出力を選択するかNCO300の
値が変化している期間は定まらず不安定になる。つま
り、図2で示したところの素子101・103・105
・107・・・と基本クロック1クロックごとの変化し
ていく時の素子の選択切り替わり点において、Low出
力かHigh出力か定まらずノイズ状のひげを出すこと
となる。
【0033】そこで、そのようなひげ状の乱れたクロッ
クを発生させない回路として図3のような回路構成が本
発明の具体的実施例として挙げられる。さらに、本発明
によるデジタル発振回路を図3を用いて詳細に説明す
る。
【0034】図3は、図1のセレクタ回路の構成例を示
した図である。図中、図1と同様の構成要素には、同一
の符号を付して説明を加える。図3において、セレクタ
回路200は、マルチプレクサ回路240〜260と、
ラッチ回路220,230とインバータ回路221と、
分周回路210とを備える。セレクタ回路200は、入
力電圧値(アナログ電圧値)に応じて、各遅延素子10
1〜150を選択するA/D変換部(図示せず)を有す
るものとする。
【0035】NCO300からのデータが各ラッチ回路
220,230の入力ポートへ供給される。クロック信
号(CK)が分周回路210へ供給されており、この2
分周されたクロック信号(CLK)が各ラッチ回路22
0,230へ供給される。2分周されたクロック信号C
LKは、各ラッチ回路220,230の一方へインバー
タ回路221を介し、他方へ直接、供給される。逆相信
号を各ラッチ回路220、230の制御ポートへ供給
し、各回路を交互に動作させる。
【0036】各ラッチ回路220,230は、マルチプ
レクサ回路A240,マルチプレクサ回路B250の制
御ポートへそれぞれ接続される。一方、各マルチプレク
サ回路の入力ポートには、遅延回路100の出力がそれ
ぞれ接続される。入力ポートは、遅延素子数分の入力を
備えており、各遅延素子101〜150の出力は、マル
チプレクサ回路240,250の各入力A1〜A50,
B1〜B50へ各々接続される。
【0037】マルチプレクサ回路(A,B)240,2
50は、たとえば、入力電圧値に対応したA/D変換部
を有し、入力電圧値とディジタルデータが対応して、複
数の入力A1〜A50,B1〜B50の内、一入力を選
択するものとする。また、各マルチプレクサ回路24
0,250の出力が、次段のマルチプレクサ回路260
の入力ポートへ接続される。最終段のマルチプレクサ回
路260の制御ポートへは2分周されたクロック信号C
LKが供給されており、このクロック信号の2値信号に
より、2入力A,Bの内、一入力を交互に選択する。
【0038】図3の動作を図4を用いて説明する。図4
は、図3の動作を説明するタイミングチャートであり、
図1から追加された部分の動作を説明する図である。図
4(a)は、基本クロック信号CKの波形であり、図4
(b)は、マルチプレクサAの出力波形であり、図4
(c)は、マルチプレクサBの出力波形であり、図4
(d)は分周回路の出力波形であり、図4(e)は、出
力端子201からの出力波形である。
【0039】図4に示すように、2分周回路210は、
基本クロックに対し2分周出力を出力し、ラッチ回路2
20・ラッチ回路230及びマルチプレクサ回路260
に供給しマルチプレクサ回路A240・マルチプレクサ
回路B250の選択信号を交互に選択するように動作す
る。つまり、マルチプレクサ回路A240には、インバ
ータ回路221によって2分周回路210の出力を反転
し基本クロック1クロック分NCOのカウンタ値のずれ
た値を供給する。
【0040】すると、図4に示すように、マルチプレク
サ回路260に、マルチプレクサ回路A・B240,2
50よりラッチ回路220・230での出力遅延時間だ
け速いタイミングで切り替わる2分周回路210の出力
を供給することとなる。従って、マルチプレクサ回路A
・Bの出力の定まらない期間Pのデータは絶対使用され
ることがなく、ひげのない安定したクロックを供給でき
る。
【0041】次に、本発明に係わる第2の実施例を説明
する。図5は、本発明に係わる第2の実施例の構成を示
す図である。第2の実施例は、第1の実施例に一周期分
の段数を検出する段数検出回路270と、一周期の開始
素子と終了素子を検出した後、この一周期内の所望の位
相出力を得る制御信号を発生する位相変換回路280と
を付加しており、他の構成要素は変化がなく、同番号を
付してある。
【0042】図5に示すように、遅延回路部100へ基
本クロックCKを供給しており、このクロック信号CK
が、遅延素子101〜105…で順次、遅延される。遅
延回路100の遅延素子101〜105…の出力は、マ
ルチプレクサ回路240〜260へそれぞれ接続されて
おり、分周回路210で2分周された信号CLKに基づ
いてマルチプレクサ回路240〜260が動作を行うの
は、図3と同様である。
【0043】また、遅延回路100の終段の遅延素子の
出力101〜105には、ラッチ回路291〜295が
接続されている。ラッチ回路291〜295の数は、遅
延回路100の全素子数の内、遅延素子の最小遅延時間
と最大遅延時間のばらつきより決定されている。
【0044】ラッチ回路291〜295は、基本クロッ
クCKが供給されており、このクロック信号CKに基づ
いて遅延素子101〜105の出力波形を保持する。こ
れらのラッチ回路291〜295の出力が、1クロック
遅延段数検出回路270へ接続され、遅延段数の検出信
号が出力端子からの出力クロック信号の位相変換回路2
80へ供給される。
【0045】位相変換回路280へは、NCO300が
接続されており、この位相変換回路280の出力により
マルチプレクサ回路240〜260の制御端子へNCO
300から信号が供給される。NCO300の鋸歯状波
の初期値がオフセットされ、一周期の開始点から所望の
位相のクロック出力が得られる。
【0046】図5の動作を説明する。第1の実施例は、
リングオシレータ160が20[MHz]で発振した場
合について説明したが、IC内部でこの構成を実施した
場合、実際には、リングオシレータの発振周波数は、I
Cによってばらつく。従って、発振周波数が単に変化さ
せることができるだけでよい場合は第1の実施例で十分
その役目を果たす。ところが、発振周波数の絶対位相が
問題になる場合は、第1の実施例のリングオシレータに
発振周波数の制御回路が必要となる。
【0047】勿論、第1の実施例のリングオシレータに
周波数制御回路を追加して最終的に得られる出力周波数
の絶対値性能を得てもよいが、ここでは発振クロックの
基となる遅延素子群にアナログ的制御回路を追加しない
で、デジタル制御だけで出力周波数の絶対値性能を得る
回路を提供する。
【0048】遅延素子群100には、遅延素子101〜
105・・・が考えられる中で最も速くばらついた場合
でも基本クロック1周期分の遅延時間が得られるだけの
素子数の遅延素子を配置する。ラッチ回路291〜29
5・・・は、遅延素子101〜105・・・が考える中
で最も速くばらついた場合の基本クロック1周期分の遅
延時間が得られるだけの素子数と遅延素子101〜10
5・・・が考えられる中で最も遅くばらついた場合の基
本クロック1周期分の遅延時間が得られるだけの素子数
の差だけ設ける。最悪ケースを考慮し、一周期分の遅延
量を構成する段数を検出できる構成している。
【0049】そして、基本クロック1クロックごとに遅
延素子群100の各素子の状態(HighかLowか)
のデータを取り込み実際の遅延量を検出する。検出は1
クロック遅延段数検出器280に前記ラッチ291〜2
95・・・の出力を基本クロック1クロックごとに取り
込み、遅延時間の小さい方から見て初めて2周期目のに
Highが現れているかを検出することによって行う。
【0050】クロック一周期分の遅延段の遅延素子を検
出する。遅延素子群100での基本クロック1周期分の
スタート点とエンド点が分かった訳なので、最終出力に
欲しい位相のデータの素子位置を正規化することによっ
て算出できる。
【0051】つまり、遅延段数相当の出力クロック位相
変換器270において、 選択される素子位置 (スタート点からの素子数) =1ckでの遅延段数×NCO出力値/NCOの基準カ
ウント値 と算出される。
【0052】すなわち、所望の位相出力を得る素子の選
定を一周期360度を比例配分で分割し、上記算出式に
より、一周期のスタート点の素子からの素子数を算出し
て、絶対位相を得る構成としている。
【0053】選択されるべき素子が決まれば、後は図3
に示した第1の実施例と全く同じ動作によってノイズ状
のひげのない安定したクロック出力を出力端子201よ
り得ることが可能となる。
【0054】なお、第1の実施例で説明したように、リ
ングオシレータの発振周波数を制御できるように構成し
て最終的に得られる周波数の絶対値性能を出したりする
など、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施できる。
【0055】なお、本実施例では、デジタル鋸歯状波を
遅延素子を選定する選択回路へ供給する構成としたが、
本発明はこれに限定されず、カウンタ回路のパラレルデ
ータを選択回路へ供給する構成としてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、I
Cの外付けアナログ回路なしで、システム基本クロック
周期単位で、クロック以下の細かい精度をもってクロッ
ク位相制御可能なデジタル発振回路を構成でき、ICの
高集積化を図ることが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施例の基本的構成を示
す構成図である。
【図2】図1のセレクタ回路と遅延回路の動作説明をす
る説明図である。
【図3】図1の選択動作をNCOの確定データにより行
う場合の変形例を示した図である。
【図4】図3の動作を説明する動作説明図である。
【図5】本発明に係わる第2の実施例の基本的構成を示
す構成図である。
【図6】従来のデジタル発振回路の構成図である。
【符号の説明】
100…遅延回路 101〜150…遅延素子 200…セレクタ回路 201…クロック出力端子 210…2分周回路 220…ラッチ回路 230…ラッチ回路 240…マルチプレクサ回路A 250…マルチプレクサ回路B 260…マルチプレクサ回路 221…インバータ回路 270…位相変換回路 280…遅延段数検出回路 291〜295…ラッチ回路 300…NCO 301…制御信号入力端子 302…基本クロック入力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号が供給され、クロック信号に
    基づいてカウント動作を行うカウンタ回路を備え、クロ
    ック信号と同期した信号を所定の等差数列で順次カウン
    トし、カウント数と対応するデータを出力するデータ出
    力回路と、 複数の遅延素子を縦続に接続した回路を備え、所定の信
    号が与えられ、順次遅延した出力信号を得る遅延回路
    と、 前記遅延回路の各段の遅延素子の出力がそれぞれ接続さ
    れ、これらの出力を前記データ出力回路からの信号に基
    づいて、等差数列の公差に対応する段毎に選択し、この
    選択された信号を出力する選択回路とを具備し、 前記遅延回路の遅延素子1素子あたりの遅延時間単位
    で、前記遅延回路の出力波形を連続的に選択できるよう
    にしたことを特徴とするデジタル発振回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延回路は、 縦続接続された3以上の奇数の複数個の遅延素子を備
    え、これらの遅延素子の最終段の出力を初段へ帰還し、
    リング的に結合される奇数個の遅延素子の遅延時間の総
    和を半周期とする発振出力を得る閉帰還回路と、 前記閉帰還回路の出力に縦続に接続され、前記閉帰還回
    路と同数の遅延素子を備え、一周期分の遅延波形を得る
    付加回路と、 を具備したことを特徴とする請求項1記載のデジタル発
    振回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延回路は、 前記データ出力回路に供給されるクロック信号が共に供
    給され、クロック信号の一周期分に相当する段数が縦続
    接続された複数の遅延素子を備え、 前記複数の遅延素子の初段にクロックが供給され、順次
    クロック信号が遅延素子分、遅延する出力信号を得、ク
    ロック一周期分の絶対位相の制御を遅延素子の遅延時間
    単位で行うことを特徴とする請求項1記載のデジタル発
    振回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102130667A (zh) * 2011-01-18 2011-07-20 浙江大学 一种数字真随机振荡信号发生器
KR20150056458A (ko) * 2013-11-15 2015-05-26 에이알엠 리미티드 회로 지연 감시장치 및 방법
JP2017022490A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社デンソー デジタル制御発振回路

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