JPH10276083A - 偶数奇数分周回路 - Google Patents

偶数奇数分周回路

Info

Publication number
JPH10276083A
JPH10276083A JP9095033A JP9503397A JPH10276083A JP H10276083 A JPH10276083 A JP H10276083A JP 9095033 A JP9095033 A JP 9095033A JP 9503397 A JP9503397 A JP 9503397A JP H10276083 A JPH10276083 A JP H10276083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
odd
flip
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9095033A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Iwasaki
光治 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP9095033A priority Critical patent/JPH10276083A/ja
Publication of JPH10276083A publication Critical patent/JPH10276083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】実質的にデューティ比50%の偶数分周クロッ
クと奇数分周クロックをIC化に適した簡単な回路で選
択的に生成することができる偶数奇数分周回路を提供す
ることにある。 【解決手段】ジョンソンカウンタを利用することで、デ
ューティ比が50%の入力クロックに応じて動作しHI
GHレベルの期間とLOWレベルの期間が等しい出力パ
ルスと、HIGHレベルの期間とLOWレベルのいずれ
かの期間が入力クロックの1クロック分少ない出力パル
スとを選択的に得るようにし、1クロック分少ない出力
パルスを選択したときには、この出力パルスを入力クロ
ックの半周期分に対応する分遅延させて、遅延前の出力
との論理和を採ってデューティ比が50%の奇数分周ク
ロックを得、また、HIGHレベルの期間とLOWレベ
ルの期間が等しいパルスの出力パルスにより偶数分周ク
ロックを得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偶数奇数分周回
路に関し、詳しくは、PLLループにおけるデバイダや
周波数シンセサイザのクロック、センサなどの駆動パル
スなど高い周波数の発振回路から低い周波数のクロック
を発生するクロック発生回路において、実質的にデュー
ティ比50%の偶数分周クロックと奇数分周クロックを
IC化に適した簡単な回路で選択的に生成することがで
きるような偶数奇数分周回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータのクロッ
クの発生、オーディオ機器における周波数シンセサイ
ザ、FM検波回路、トランシーバ、また、VTR,VC
R等の映像機器における映像検波回路、位相検波回路な
どでは、ICに内蔵される形でPLL制御ループ制御の
下のVCOからクロックを発生させている。この種のク
ロック発生回路においては、VCOの出力は、通常、デ
バイダ(分周回路)により分周されて、低い周波数のパ
ルスにされて入力信号と位相比較が行われる。そして、
位相比較結果に応じてVCOの発振周波数が制御され
る。分周率は、各種のものがあって、オーディオ機器に
おける周波数シンセサイザなどでは、MHzオーダのも
のがkHzオーダまで落とされる。この周波数シンセサ
イザでは、選局周波数等を得るために選択的に偶数分周
あるいは奇数分周を行い、周波数間隔の開きの少ない多
数のクロックを選択的に発生させる。一方、VTR,V
CR等では、2倍、3倍、4倍、5倍、7倍等のテープ
速度の選択が偶数と奇数のクロック分周により選択され
る。さらに、例えば、特願平9−52260号,「座標
入力装置」の出願における実施例の静電センサ部(格子
電極を有するタッチセンサ)に加える駆動パルスなどに
あっては、センサ部から適切な検出信号を得るために、
各種の周波数のクロックが選択されてそれによりセンサ
部の格子電極が駆動される。この場合に、駆動周波数を
変更することがS/N比の向上に重要な役割を果たす。
そのため、いくつかの偶数分周と奇数分周とが選択的に
採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、分周ク
ロック発生回路は、フリップフロップと論理回路とを組
み合わせたものが多く、フリップフロップによる偶数分
周は容易であるが、奇数分周を行う場合には、基本クロ
ックを偶数分周回路で分周した後に奇数分周に対応する
させる幅のパルスを別途生成して偶数分周回路の出力と
の論理処理等により発生させることが多い。このように
パルスを論理処理で付加する奇数分周回路にあっては、
通常、HIGHレベル側に1クロック分付加される関係
でHIGHレベル(以下“H”)とLOWレベル(以下
“L”)との比が50%、いわゆるデューティ比50%
のクロックパルスを得ることは難しい。また、デューテ
ィ比50%の出力を得ようとすると偶数分周回路の出力
との間の論理処理回路が複雑にならざるを得ない。
【0004】一方、特定の奇数分周でその周波数が決定
されている奇数分周回路にあっては、CRの時定数回路
が使用されることも多い。しかし、CRの時定数回路を
使用すると、電源電圧の変動などにより正確な期間が保
証されない問題があって、かつ、多くの場合にコンデン
サが外付け回路となる関係からデジタル化されたIC回
路での採用は避ける傾向にある。また、基準クロックと
してクロックを使用する場合には、多くの論理回路で
は、“L”の期間も利用されることが多く、デューティ
比50%のクロックが必要とされる。そのため、“L”
の期間の調整回路が必要になる。この発明の目的は、こ
のような従来技術の問題点を解決するものであって、実
質的にデューティ比50%の偶数分周クロックと奇数分
周クロックをIC化に適した簡単な回路で選択的に生成
することができる偶数奇数分周回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るこの発明の偶数奇数分周回路の特徴は、後段出力を初
段入力に帰還させる第1の論理回路を有し、実質的にデ
ューティ比が50%の入力クロックに応じて動作してH
IGHレベルの期間とLOWレベルの期間が等しいパル
スの出力を発生するジョンソンカウンタと、このジョン
ソンカウンタに設けられ、HIGHレベルの期間とLO
Wレベルのいずれかの期間が入力クロックの1クロック
分少ないパルスの出力を発生させるために後段出力を初
段入力に帰還する第2の論理回路と、制御信号に応じて
第1の論理回路および第2の論理回路のいずれか一方を
有効とする選択回路と、ジョンソンカウンタの出力と入
力クロックとを受けてジョンソンカウンタの出力に対し
て入力クロックの半周期分遅延した出力を発生する遅延
回路と、この遅延回路の出力とジョンソンカウンタの出
力とを受けてジョンソンカウンタの出力のうち入力クロ
ックの1クロック分少ない期間の信号部分について遅延
回路の出力とジョンソンカウンタの出力との論理和の出
力を発生する第3の論理回路とを備えていて、制御信号
に応じて第1の論理回路を有効として後段出力から入力
クロックを偶数分周したパルスを得、かつ、制御信号に
応じて第2の論理回路を有効として第3の論理回路から
入力クロックを奇数分周したパルスを得るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】このように、第1の論理回路を帰
還路とするジョンソンカウンタを利用することで、ま
ず、HIGHレベルの期間とLOWレベルの期間が等し
い出力パルスを得て、これにより偶数分周のパルスを得
ることができる。さらに、第2の論理回路として、例え
ば、ジョンソンカウンタの*Q出力(*Qは、いわゆる
Qバー(図1参照)であって、フリップフロップのQ出
力に対してその反転出力の意味である。)2個を論理積
処理をすることで帰還信号を発生させ、これによりHI
GHレベルの期間とLOWレベルのいずれかの期間が入
力クロックの1クロック分少ないパルスの出力信号をジ
ョンソンカウンタの任意の段の出力パルスとして発生さ
せることができる。そこで、この第2の論理回路を選択
してジョンソンカウンタの出力パルスを入力クロックの
半周期分に対応する分遅延させて、遅延前の出力との論
理和を採ることにより、デューティ比が50%の奇数分
周クロックを得ることができる。
【0007】入力クロックの半周期分に対応する分遅延
させる回路としては、例えば、ジョンソンカウンタの出
力信号を入力クロックの周期の中央位置の信号に応じて
ラッチ回路でラッチすることで発生させることができ
る。そして、“H”が入力クロックの1クロック分少な
い期間に当たるときには、正論理としてORゲートの論
理回路によりラッチ回路の出力とジョンソンカウンタの
出力との論理和の出力を得てジョンソンカウンタの出力
のうち入力クロックの1クロック分少ない期間の信号部
分にクロック半周期分加算をし、“L”が入力クロック
の1クロック分少ない期間に当たるときには、負論理と
してANDゲートの論理回路によりラッチ回路の出力と
ジョンソンカウンタの出力との論理和の出力を得て1ク
ロック分少ない期間の信号部分にクロック半周期分加算
をする。その結果、制御信号に応じて選択回路により第
1の論理回路を選択したときには、後段出力から入力ク
ロックを偶数分周したクロックを得ることができ、制御
信号に応じて選択回路により第2の論理回路を選択した
ときには、第3の論理回路から入力クロックを奇数分周
したクロックを得ることが容易にできる。このようにし
て、デューティ比50%の偶数、奇数の分周クロックを
簡単な回路で得ることができ、外付けのコンデンサ等が
不要でIC化に適した偶数、奇数分周クロック発生回路
が実現できる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の偶数奇数分周回路をプロ
グラマブル分周回路に適用した一実施例の回路図、図2
は、プログラマブル分周回路を11分周に設定した場合
の説明図、図3は、図2における11分周の場合の分周
クロック発生動作のタイミングチャート、そして図4
は、プログラマブル分周回路を12分周に設定した場合
の説明図である。図1に示す回路は、プログラマブル分
周回路10であって、ジョンソンカウンタ1と、フリッ
プフロップ(FF)2、インバータ3、ORゲート4、
出力選択回路5、そして分周率選択回路11とからな
る。この回路では、分周対象となる入力クロックCLK
がジョンソンカウンタ1のカウントクロックとされ、分
周されたクロック出力がORゲート4から出力端子8を
介して取り出される。なお、入力クロックCLKは、入
力端子6からデューティ比50%のクロックとして入力
される。入力端子7は、リセット信号RSTの入力端子
であって、ジョンソンカウンタ1とリップフロップ(F
F)2とがこれによりリセットされる。
【0009】ジョンソンカウンタ1は、N段のフリップ
フロップからなるシフトレジスタの最終段の*Qを入力
段のフリップフロップのセット側に入力するカウンタで
ある。各段のフリップフロップは、段数分×クロック数
の期間“H”、“L”の出力をそれぞれの段のフリップ
フロップが1クロック分遅延した形で発生する。すなわ
ち、最終段のフリップフロップの*Q出力が“1”のと
きには、クロックを受けるとごに初段に“1”が入力さ
れ続け、最終段まで“1”が入力されたときに最終段の
*Q出力が“0”となる。これにより、今度は、初段に
“0”が入力され続ける。それが最終段のフリップフロ
ップが“0”にセットされるまで続く。最終段のフリッ
プフロップが“0”になったときに最初の状態に戻る。
そこで、各段のフリップフロップは段数分だけ分周され
たパルスを発生する。
【0010】ここでは、ジョンソンカウンタ1には、入
力段フリップフロップに後段の*Q出力を帰還する回路
として分周率設定回路11が設けられている。説明の都
合上、ジョンソンカウンタ1は、6段のフリップフロッ
プFF1〜FF6からなるシフトレジスタとする。出力選
択回路5は、Q出力選択回路5aと奇偶出力選択回路5
bとからなる。Q出力選択回路5aは、いわゆるマルチ
プレクサであって、分周率に応じた選択データD(後
述)を受けて、フリップフロップFF1〜FF6のQ出力
を受けてデコーダ13の出力に応じてフリップフロップ
FF1〜FF6のいずれか1つを出力として選択してフリ
ップフロップ(FF)2と、ORゲート4、そして奇偶
出力選択回路5bとに送出する。奇偶出力選択回路5b
は、奇数分周のときには、ORゲート4の出力を選択
し、偶数分周のときには、Q出力選択回路5aの出力を
選択する。これは、後述する選択ゲート15cと同様な
回路である。
【0011】分周率設定回路11は、レジスタ12と、
デコーダ13、*Q出力選択回路14、そしてゲート論
理選択回路15とで構成されている。レジスタ12に
は、プロセッサ(図示せず)からバス16を介して送出
された分周率設定のためのデータがセットされる。デコ
ーダ13は、このレジスタ12のデータをデコードして
Q出力選択回路5aと*Q出力選択回路14とに分周率
に応じた選択データDを送出し、1ビットの奇数分周,
偶数分周を示す選択信号SELを、*Q出力選択回路1
4と、ゲート論理選択回路15、そして奇偶出力選択回
路5bとに送出する。なお、後者の1ビットの選択信号
SELは、単純には、データ値そのものがデジタル値と
して分周率の数値を表している場合には、レジスタ12
にセットされたデータの最下位桁が“0”か、“1”か
で発生させればよい。“0”ならば偶数であり、“1”
ならば奇数である。したがって、デコーダ13は、レジ
スタ2の最下位桁のビットデータをそのまま選択信号S
ELとしてゲート論理選択回路15と奇偶出力選択回路
5bとに出力することができる。
【0012】奇偶出力選択回路5bが選択信号SEL
(“1”)を受けたときには、奇数分周としてORゲー
ト4の出力が選択されて出力端子8から出力される。一
方、奇偶出力選択回路5bが選択信号SELを受けてい
ないときには、すなわち、SEL=“0”のときには、
偶数分周としてQ出力選択回路5aの出力が選択されて
出力端子8から出力される。*Q出力選択回路14は、
6段のフリップフロップFF1〜FF6の*Q出力を受け
て、分周率に応じた選択データDを受けて、奇数分周で
あるときには、分周率に応じて選択される前後2段のフ
リップフロップの*Q出力をゲート論理選択回路15の
ANDゲート15aに送出し、偶数分周のときには、分
数率に応じて選択された1つのフリップフロップの*Q
出力をゲート論理選択回路15のバッファ15bに送出
する。
【0013】ゲート論理選択回路15は、ANDゲート
15aとバッファ15b、出力選択回路15cとで構成
され、奇数分周のときには、出力選択回路15cにより
ANDゲート15aの出力を選択して出力し、初段のフ
リップフロップFF1のセット側に入力させる。これに
より分周率に応じて*Q出力選択回路14により選択さ
れた前後2段のフリップフロップの*Q出力の論理積が
採られた出力がフリップフロップFF1のセット側に入
力される。また、偶数分周のときには、出力選択回路1
5cによりバッファ15bの出力を選択して出力する。
そこで、分周率に応じて*Q出力選択回路14により選
択されたあるフリップフロップの*Q出力がそのままフ
リップフロップFF1のセット側に入力される。なお、
出力選択回路15cは、図示するように、2つのAND
ゲートと、インバータ、そして2つのANDゲートの出
力を受けて出力を発生するORゲートにより構成されて
いる。選択信号SELをインバータとスルーとで2つの
ANDゲートの一方の入力としてていずれか一方のAN
Dゲートを選択して有効にする。2つのANDゲートの
他方の入力には、それぞれANDゲート15aとバッフ
ァ15bの出力がそれぞれ入力されている。
【0014】分周率と選択データDによる出力の選択に
ついて具体的に説明すると、2分周のときには、Q出力
選択回路5aがフリップフロップFF1のQ出力を選択
し、*Q出力選択回路14がフリップフロップFF1の
*Q出力を選択する。3分周のときには、Q出力選択回
路5aがフリップフロップFF2のQ出力を選択し、*
Q出力選択回路14がフリップフロップFF1とフリッ
プフロップFF2の*Q出力を選択する。4分周のとき
には、Q出力選択回路5aがフリップフロップFF2の
Q出力を選択し、*Q出力選択回路14がフリップフロ
ップFF2の*Q出力を選択する。5分周のときには、
Q出力選択回路5aがフリップフロップFF3のQ出力
を選択し、*Q出力選択回路14がフリップフロップF
F2とフリップフロップFF3の*Q出力を選択する。
【0015】以下、n分周のときにでnが奇数のときに
は、m=(n+1)/2とすると、Q出力選択回路5a
がフリップフロップFFmのQ出力を選択し、*Q出力
選択回路14がフリップフロップFFm-1とフリップフ
ロップFFmの*Q出力を選択する。そして、Q出力選
択回路5aにより選択されたフリップフロップのQ出力
は、フリップフロップ2とORゲート4に入力されてO
Rゲート4の出力が奇数分周の出力として奇偶出力選択
回路5bを経て出力端子8に出力される。一方、n分周
のときにでnが偶数のときには、m=n/2とQ出力選
択回路5aがフリップフロップFFmのQ出力を選択
し、*Q出力選択回路14がフリップフロップFFmの
*Q出力を選択する。そして、Q出力選択回路5aによ
り選択されたフリップフロップのQ出力は、単に奇偶出
力選択回路5bを経て出力端子8に出力される。
【0016】次に、レジスタ2にセットされたデータが
11分周を示す場合と12分周を示す場合を例としてそ
の具体的な動作を説明する。図2は、11分周のデータ
がセットされた場合の等価回路である。この図では、デ
コーダ13に選択された*Q出力選択回路14とゲート
論理選択回路15とによる回路は、フリップフロップF
F5とFF6の*Q出力を受けるANDゲート15aとし
て表されている。また、奇数分周の場合には、ORゲー
ト4の出力が選択されることからQ出力選択回路5aの
接続は、単に、ORゲート4に入力されるだけの関係に
なっている。さらに、奇数分周の出力として奇偶出力選
択回路5bがORゲート4の出力を選択するので、この
図では、奇偶出力選択回路5bを省略してORゲート4
の出力を出力端子8に直接接続してある。
【0017】さて、11分周でかつデューティ比50%
のクロックを得るためには、入力クロックCLKに対し
て5.5クロック期間分“H”で、5.5クロック期間
分“L”の信号を得ればよい。まず、ジョンソンカウン
タ1において、入力クロックCLK、5クロック期間分
“H”で、6クロック分“L”のパルスを生成する。そ
のために、フリップフロップFF5の*Q出力とフリッ
プフロップFF6の*Q出力の論理積をANDゲート1
5aにより採って、これの出力を初段のフリップフロッ
プFF1のセット側入力に帰還する。これにより、フリ
ップフロップFF1〜FF6の各段のQ出力は、図3
(a)の入力クロックCLKに対して(b)〜(g)に
示す波形になる。
【0018】ANDゲート15aの出力は、クロックC
LKが5個入力されたときにフリップフロップFF5の
*Q出力が“0”になるので、“0”になる。これによ
り分周される“H”の期間が5クロック分になる。次に
ANDゲート15aの出力が“1”になるのは、フリッ
プフロップFF5とフリップフロップFF6とがともに
“0”にセットされたときである。このときにそれぞれ
の*Q出力は“1”になってANDゲート15aの出力
は“1”になる。そこで、入力クロックCLKが6クロ
ック入った後である。その結果、フリップフロップFF
1〜FF6の各段のQ出力は、“H”期間が5クロック分
で、“L”期間が6クロック分のパルスになる。“L”
期間が1クロック分多い(図3(b)〜(g)参照)。
【0019】フリップフロップ2は、入力クロックCL
Kをインバータ3を介してトリガーとして受けて、入力
クロックCLKの立下がり、すなわち、インバータ3の
立上がり出力でジョンソンカウンタ1の出力をラッチす
る。入力クロックCLKが入力されても、ジョンソンカ
ウンタ1の出力が“L”のときには、“L”をラッチ
し、“H”のときには“H”をそれぞれ半クロック分遅
れてラッチする。これにより、フリップフロップ2の出
力は、ジョンソンカウンタ1の出力を半クロック分遅ら
せた、図3(h)の波形になる。すなわち、インバータ
3は、入力クロックCLKの1周期において、その中央
の位置でドリガー信号を生成するために挿入されている
ものであって、これによりインバータ3とフリップフロ
ップ2とは、ジョンソンカウンタ1の出力を半クロック
分遅らせる遅延回路を構成している。ORゲート4は、
ジョンソンカウンタ1の出力とフリップフロップ2のQ
出力とを受けて、ジョンソンカウンタ1の出力とフリッ
プフロップ2のQ出力における“H”の期間の論理和を
採る回路である。これにより、ORゲート4の出力は、
5クロック分+入力クロックCLKの1/2周期分の
“H”期間を持つ出力となり、結果として“L”の出力
も5.5クロック分になる。その結果、5.5クロック
分“H”と5.5クロック分“L”の11分周されたデ
ューティ比50%の出力を得ることができる。
【0020】このように、入力クロックの半周期分の遅
延すべきパルスをフリップフロップ2によりジョンソン
カウンタ1の出力信号を入力クロックCLKの1周期の
中央位置の信号においてラッチすることで発生し、ジョ
ンソンカウンタ1の出力信号がなくなった場合にこの出
力を半周期分延ばす出力をフリップフロップ2から得
る。この例では、“H”が入力クロックの1クロック分
少ない期間であるので、正論理としてORゲートの論理
回路によりラッチ回路の出力の期間とジョンソンカウン
タの出力の期間との論理和の出力を得ている。
【0021】図4は、12分周のデータがセットされた
場合の等価回路である。この図では、デコーダ13に選
択された*Q出力選択回路14とゲート論理選択回路1
5とによる回路は、フリップフロップFF6の*Q出力
を受けるバッファ15bとして表されている。また、偶
数分周の場合には、Q出力選択回路5aがフリップフロ
ップFF6のQ出力を選択することからフリップフロッ
プFF6のQ出力をそのまま出力端子8に直接接続して
ある。この回路では、通常のジョンソンカウンタの段数
分のクロック分、“H”と“L”に交互になるものであ
って、入力クロックCLKの6クロック分の最初に初段
のフリップフロップFF1に“1”が入力されて“H”
の出力が出力され、その後に、初段のフリップフロップ
FF1に“0”が入力されて“L”の出力が6クロック
分続いて、また、最初の状態に戻ることが繰り返され
る。その結果、フリップフロップFF6の出力は、図3
(j)の波形になる。
【0022】ところで、以上の奇数分周は、ジョンソン
カウンタ1の出力として“H”の期間を入力クロックC
LKの5クロック分とし、“L”の期間を6クロック分
としているが、ANDゲート15aをORゲートに変更
すれば、“H”と“L”とが入れ替わり、“H”の期間
が入力クロックCLKの6クロック分となり、“L”の
期間が5クロック分になる。このような場合には、OR
ゲート4をANDゲートに変えればよい。すなわち、
“L”が入力クロックの1クロック分少ない期間のとき
には、負論理としてANDゲートの論理回路によりフリ
ップフロップ2の出力とジョンソンカウンタ1の出力と
の論理和の出力を得ることで、これらの期間の論理和加
算をすることができ、フリップフロップ2が“L”をラ
ッチしているときに、1/2周期分“L”の期間を延ば
すことができる。
【0023】以上説明したきたが、実施例では、11分
周の奇数分周と12分周の偶数分周の例を挙げている
が、ジョンソンカウンタのフリップフロップの段数を増
減すれば、それに応じた奇数分周,偶数分周ができるこ
とはもちろんである。また、*Q出力選択回路14は、
1段のフリップフロップの*Q出力あるいは前後2つの
フリップフロップの*Q出力を選択する例を挙げている
が、どの段の*Q出力とどの2段の*Q出力を選択する
かの組み合わせは、任意であって、選択する分周率に応
じて選択するフリップフロップの*Q出力を設定する分
周率に応じたいずれかのフリップフロップから得ればよ
い。したがって、この発明は、実施例のように、連続的
に各段の*Q出力を選択するような構成に限定されるも
のではない。
【0024】また、実施例では、ジョンソンカウンタの
最終段の出力を受けてフリップフロップによりデューテ
ィ比50%の奇数分周クロックを得るようにしている
が、図3の波形から理解できるように、ジョンソンカウ
ンタの出力は、最終段に限定されるものではなく、いず
れの段からの出力であってもよいことはもちろんであ
る。さらに、ジョンソンカウンタの出力を遅延する遅延
回路として、実施例では、フリップフロップのラッチ回
路と入力クロックCLKを受けてラッチ信号を発生する
インバータとにより構成しているが、遅延回路は、この
ような回路に限定されるものではない。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたが、この発明にあって
は、ジョンソンカウンタを利用することで、デューティ
比が50%の入力クロックに応じて動作しHIGHレベ
ルの期間とLOWレベルの期間が等しい出力パルスと、
HIGHレベルの期間とLOWレベルのいずれかの期間
が入力クロックの1クロック分少ない出力パルスとを選
択的に得るようにし、1クロック分少ない出力パルスを
選択したときには、この出力パルスを入力クロックの半
周期分に対応する分遅延させて、遅延前の出力との論理
和を採ってデューティ比が50%の奇数分周クロックを
得るものであり、また、HIGHレベルの期間とLOW
レベルの期間が等しいパルスの出力パルスを選択するこ
とにより偶数分周クロックを得ることができる。その結
果、デューティ比50%の偶数、奇数クロックを簡単な
回路で得ることができ、外付けのコンデンサ等が不要で
IC化に適した偶数、奇数分周クロック発生回路が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の偶数奇数分周回路をプログ
ラマブル分周回路に適用した一実施例の回路図である。
【図2】図2は、プログラマブル分周回路を11分周に
設定した場合の説明図である。
【図3】図3は、図2における11分周の場合の分周ク
ロック発生動作のタイミングチャートである。
【図4】図4は、プログラマブル分周回路を12分周に
設定した場合の説明図である。
【符号の説明】
10…分周回路、1…ジョンソンカウンタ、2…FF1
〜FF6、3…フリップフロップ、3…インバータ、4
…ORゲート、5a…Q出力選択回路、5b…奇偶出力
選択回路、10…プログラマブル分周回路、11…分周
率設定回路、12…レジスタ、13…デコーダ、14…
*Q出力選択回路、15…ゲート論理選択回路、15a
…ANDゲート、15b…バッファ、16…バス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後段出力を初段入力に帰還させる第1の論
    理回路を有し、実質的にデューティ比が50%の入力ク
    ロックに応じて動作してHIGHレベルの期間とLOW
    レベルの期間が等しいパルスの出力を発生するジョンソ
    ンカウンタと、 このジョンソンカウンタに設けられ、HIGHレベルの
    期間とLOWレベルのいずれかの期間が前記入力クロッ
    クの1クロック分少ないパルスの出力を発生させるため
    に前記後段出力を前記初段入力に帰還する第2の論理回
    路と、 制御信号に応じて前記第1の論理回路および前記第2の
    論理回路のいずれか一方を有効とする選択回路と、 前記ジョンソンカウンタの出力と前記入力クロックとを
    受けて前記ジョンソンカウンタの出力に対して前記入力
    クロックの半周期分遅延した出力を発生する遅延回路
    と、 この遅延回路の出力と前記ジョンソンカウンタの出力と
    を受けて前記ジョンソンカウンタの出力のうち前記入力
    クロックの1クロック分少ない期間の信号部分について
    前記遅延回路の出力と前記ジョンソンカウンタの出力と
    の論理和の出力を発生する第3の論理回路とを備え、前
    記制御信号に応じて前記第1の論理回路を有効として前
    記後段出力から前記入力クロックを偶数分周したパルス
    を得、かつ、前記制御信号に応じて前記第2の論理回路
    を有効として前記第3の論理回路から前記入力クロック
    を奇数分周したパルスを得る偶数奇数分周回路。
  2. 【請求項2】前記遅延回路は、ラッチ回路とインバータ
    とからなり、前記ラッチ回路が前記インバータの出力を
    受けて前記入力クロック1周期の中央位置において前記
    ジョンソンカウンタの出力をラッチする請求項1記載の
    偶数奇数分周回路。
JP9095033A 1997-03-28 1997-03-28 偶数奇数分周回路 Pending JPH10276083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095033A JPH10276083A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 偶数奇数分周回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095033A JPH10276083A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 偶数奇数分周回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10276083A true JPH10276083A (ja) 1998-10-13

Family

ID=14126784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9095033A Pending JPH10276083A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 偶数奇数分周回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10276083A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100336756B1 (ko) * 1999-09-08 2002-05-16 박종섭 클럭 분주 회로
JP2005341596A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 対称的な出力を有するプログラマブル周波数分割器
JP2007074636A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整数分周回路
JP2008301488A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Seiko Epson Corp 分周回路および分周方法
WO2010103626A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 株式会社日立製作所 クロック生成回路およびそれを備えた信号再生回路
JP2012074797A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 多出力水晶発振器
WO2013073268A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 シャープ株式会社 ラッチ回路、分周回路及びpll周波数シンセサイザ
CN103633995A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 比亚迪股份有限公司 分频器电路
JP2015139103A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 学校法人東海大学 可変分周器
CN117081581A (zh) * 2023-08-18 2023-11-17 上海奎芯集成电路设计有限公司 一种同步九分频电路和九分频信号生成方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100336756B1 (ko) * 1999-09-08 2002-05-16 박종섭 클럭 분주 회로
JP2005341596A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 対称的な出力を有するプログラマブル周波数分割器
JP2007074636A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整数分周回路
JP4724506B2 (ja) * 2005-09-09 2011-07-13 パナソニック株式会社 整数分周回路
JP2008301488A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Seiko Epson Corp 分周回路および分周方法
WO2010103626A1 (ja) * 2009-03-11 2010-09-16 株式会社日立製作所 クロック生成回路およびそれを備えた信号再生回路
JP2012074797A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 多出力水晶発振器
WO2013073268A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 シャープ株式会社 ラッチ回路、分周回路及びpll周波数シンセサイザ
JP2013106268A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Sharp Corp ラッチ回路、分周回路及びpll周波数シンセサイザ
CN103633995A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 比亚迪股份有限公司 分频器电路
JP2015139103A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 学校法人東海大学 可変分周器
CN117081581A (zh) * 2023-08-18 2023-11-17 上海奎芯集成电路设计有限公司 一种同步九分频电路和九分频信号生成方法
CN117081581B (zh) * 2023-08-18 2024-03-22 上海奎芯集成电路设计有限公司 一种同步九分频电路和九分频信号生成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100265218B1 (ko) 마이크로프로세서 2곱하기(2배) 코어 설계
US5361290A (en) Clock generating circuit for use in single chip microcomputer
JPH0974339A (ja) クロック発生回路、pll回路及び半導体装置、並びにクロック発生回路の単位遅延素子接続段数算出方法
JPH11110065A (ja) 内部クロック信号発生回路
JPH0439690B2 (ja)
US20090212833A1 (en) Frequency divider circuit
US6501816B1 (en) Fully programmable multimodulus prescaler
US6351756B1 (en) Clock signal multiplier circuit for a clock signal generator circuit
JP2000156635A (ja) セルフ・タイミング制御回路
JPH10276083A (ja) 偶数奇数分周回路
US7424087B2 (en) Clock divider
JP3633374B2 (ja) クロック制御回路
US6677786B2 (en) Multi-service processor clocking system
US7546481B2 (en) Clock control circuit that generates and selects one of a divided clock signal and a multiplied clock signal as a bus clock signal
US7132863B2 (en) Digital clock frequency doubler
JPH1198007A (ja) 分周回路
JP2001127598A (ja) 周波数逓倍回路
JP3107164B2 (ja) パルス幅変調回路
US6092129A (en) Method and apparatus for communicating signals between circuits operating at different frequencies
JPH10261953A (ja) 奇数分周クロック発生回路
JPH11163697A (ja) Pwm回路
JP3592998B2 (ja) 周波数逓倍回路
JPH06334491A (ja) クロック発生回路
JPH07152454A (ja) 情報処理装置
JPH0689122A (ja) クロック信号矯正回路