JPH07103679B2 - 吊り足場組立て工法とそれに使用される足場材 - Google Patents

吊り足場組立て工法とそれに使用される足場材

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JPH07103679B2
JPH07103679B2 JP2258922A JP25892290A JPH07103679B2 JP H07103679 B2 JPH07103679 B2 JP H07103679B2 JP 2258922 A JP2258922 A JP 2258922A JP 25892290 A JP25892290 A JP 25892290A JP H07103679 B2 JPH07103679 B2 JP H07103679B2
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勝雄 鵜澤
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株式会社新成工業
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は高速道路、橋梁、プラントの輸送管を配管する
ためのラック、建物等の建設工事或はそれらの改修工事
等を行う場合に、桁材や高欄等の支持具から下方に足場
材を吊下げて吊り足場を作るのに使用される吊り足場組
立て工法と足場材に関するものである。
【従来の技術】
高速道路や橋梁等の工事を始めとする各種の建設、土木
工事では、吊り足場を作り、その上で建設作業や改修工
事等を行なうことが多い。 この吊り足場は、従来は例えば以下のようにして組立て
られていた。 a.第9図のように、作業者Mがのったクレーン等Cを移
動させながら、二本の桁材等の支持材Aにチェーン吊下
用クランプDを所定間隔で取付け、夫々のクランプDに
チェーンBを吊下げる。 b.第10図のように吊下げられているチェーンBに親パイ
プと呼ばれる縦材Eを通し、その上に熟練した鳶職人等
の作業者Mがのって隣り合う縦材E同士を連接させる。
(これを通常は親パイプを流すという)。 c.第11図のように吊下げられている縦材Eの間に、ころ
がしパイプと呼ばれる横材Eを渡してそれらを直交クラ
ンプ等の固定具Gにより固定する。 d.同横材Fの中央部に腹起こしパイプと称される補助材
Hを載せ、これと横材Fとを直交クランプ等の固定具G
で固定する。 e.第12図のように前記横材Fの上に足場板Jを載せて同
横材Fに番線Kにより固定する。 f.前記足場板Jに作業者Mがのって、それより先の縦材
E間に別の横材Fを渡して固定し、その横材Fに足場板
Jを載せて固定する。この作業を繰返して所望とする範
囲に吊り足場を組立ててゆく。 g.第13図のように前記縦材Eに手摺Lを取付けたり、必
要に応じて、吊り足場の下に落下防止用ネットNを張っ
たり、吊り足場の上に養生シートを被せたりする。
【発明が解決しようとする課題】
従来の吊り足場組立て工法は以下のような問題があっ
た。 .第10図のように先に吊下げられている縦材Eにのっ
て次の縦材EをチェーンBの間に流さなければならない
ので、その作業は熟練者でなければ難しく、しかも手間
と時間がかかる。また如何に熟練した鳶職人といえども
落下する危険性が高く、作業の安全面に多くの問題があ
った。 .第11図のように縦材Eに横材Fを渡して固定した
り、第12図のように足場板Jを固定したり、第13図のよ
うに落下防止用ネットNを張ったりしなければならない
ので、それらの作業が面倒であり、完成までに多くの手
間と時間がかかり、その分だけコスト高になり、しかも
この吊り足場を仮設するために工期全体が長びく。 ,第9図のようにクレーンCを移動させなければなら
ないので、非常に面倒であり、手間もかかる。しかも例
えば高速道路の橋梁工事ではクレーンCを移動するため
に橋梁の下の道路を封鎖する必要があるので、通行の邪
魔になり、交通渋滞の原因ともなる。しかも橋梁の下が
川や池等の場合はクレーンを使用できないことがあり、
その場合は全て人手作業になるので作業性が著しく低下
し、しかも危険性も高まる。 また、従来は吊り足場の組み立てに必要な単管、足場板
J、番線、落下防止用ネットN等の各種部材が個別に独
立してばらばらになっているので、現場での組立作業が
面倒であるとか、組立中に部品が落下して危険であると
か、各部品の管理や、取扱い、運搬等が面倒で煩雑であ
るといった各種難点があった。
【発明の目的】
本発明の目的は、作業の安全性が高く、作業性がよく、
短期間に且つ未熟者でも手軽に吊り足場を組み立てるこ
とができるようにした吊り足場組立て工法と、足場材と
して必要な各種部材がまとめられて一枚に形成されて吊
り足場を組み立て易く、管理、取扱も容易で、吊り足場
を組み立て中に部品が落下する危険もない足場材を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1の吊り足場組立て工法は第1図〜
第4のように、支持材Aから吊下げたワイヤ、チェーン
等の索条Bを、作業者がのれる広さの踏み材2が取り付
けられている足場材1に係止して同足場材1を支持材A
と交差する向きに吊下げ、この足場材1の先方或は後方
に他の足場材1を前記足場材1と同様の向きに吊り下げ
て並べ、並べた足場材1のうち一方の足場材1の配列方
向連結具4と他方の足場材1の配列方向連結受部21を連
結して両足場材1を連結し、この足場材1の吊り下げ及
び連結を繰返して吊り足場を組立てるようにしたもので
ある。 本発明のうち請求項2の吊り足場組立て工法は第1図〜
第4図のように、請求項1記載の吊り足場組立て工法に
おいて、支持材Aと交差する向きに吊下げた足場材1の
横にそれと同じ向きにして他の足場材1を吊り下げ、横
に隣接する両足場材1の横連結受部2に横連結具5を係
止して足場材1を横方向にも連結するようにしたもので
ある。 本発明のうち請求項3の足場材は第1図〜第8図のよう
に、基材1aに作業者がのれる広さの網や板等の踏み材2
を取り付け、同基材1aの2箇所以上に支持材Aから付下
げるチェーン、ワイヤ等の索条Bを係止して基材1aを支
持具Aにそれと交差する向きに吊り下げ可能な係止部3
を設け、基材1aに、支持材Aと交差する向きに吊下げて
並べた足場材1同士を連結する配列方向連結具4を設
け、基材1aのうち配列方向連結具4と反対側に配列方向
連結受部21を設け、同基材1aの横方向端部側に、支持材
Aと交差する向きに吊り下げられた足場材1とその横に
それと同じ向きに吊り下げられた他の足場材1とを連結
する横連結具5を係止可能な横連結受部23を設けてなる
ものである。
【作用】
本発明のうち請求項1の吊り足場組立て工法では、桁材
等の支持材Aから吊下げた索条Bにより足場材1を支持
材Aと交差する向きに吊下げ、この足場材1の先方また
は後方にそれと同じ向きに他の足場材1を吊り下げて並
べ、並べた足場材1同士をそれに設けられた配列方向連
結具4と配列方向連結受部21で連結するので、並べた足
場材1同士の連結が容易になる。 本発明のうち請求項2の吊り足場組立て工法では、支持
材Aと交差する向きに吊下げた足場材1の横にも足場材
1を同じ向きに吊り下げ、横に隣接する足場材1同士を
横方向にも連結するので、吊り足場を支持材Aの長手方
向だけでなく、横方向にも広げることができる。しか
も、横に隣接する足場材1同士を足場材1の横連結受部
23に横連結具5を係止固定して連結するので、足場材1
同士の横方向への連結が容易になる。 本発明のうち請求項3の足場材では、基材1aに踏み材2
を取り付け、同基材1aの2箇所以上に支持材Aから吊下
げる索条Bを係止する係止部3を設け、同基材1aに支持
材Aにそれと交差する向きに吊下げて並べた基材1同士
を連結する配列方向連結具4と配列方向連結受部21を形
成してなるので、本発明の足場材1以外の部材を使用し
なくとも、本発明の足場材1を順次吊り下げて連結する
だけで吊り足場を組み立てることができる。また、踏み
材2の上に作業者がのって安定した状態で吊り下げ作業
や組立て作業を行うことができる。また、基材1aに横連
結受部23を設けてなるので、その横連結受部2に横連結
具5を係止固定するだけで足場材1を横方向に連結する
こともでき、吊り足場の幅を横方向に容易に広げること
ができる。
【実施例】
第1図〜第5図は本発明の吊り足場組立て工法の一実施
例であり、第6図〜第8図は同工法に使用される足場材
1の一例である。 これらの図に示す1aは基材である。この基材1aは2本の
金属製の角パイプ10が対向して配置され、その両端部に
金属製の短い丸パイプ11を貫通させて両角パイプ10を連
結して、作業者がのれる広さの細長角型に形成されてい
る。 また前記角パイプ10間は適宜間隔毎にアルミニウム製の
軽量連結鋼材12により支持固定されている。 第1図〜第8図に示す3は係止部であり、これは橋梁の
桁材等の支持材Aから吊下げられたチェーン、ワイヤー
等の索条Bを係止するためのものであり、前記基材1aの
長手方向両端部に設けられている。この実施例では係止
部3として単管パイプを使用し、それを基材1aの長手方
向両側の丸パイプ11とそれより内側に設けられた軽量連
結鋼材12との間に渡してなる。この係止部3に桁材等の
支持材Aから吊下げられている索条Bを掛けることによ
り、前記基材1を支持材Aにそれと交差する向きに吊下
げることができる。 第1図〜第8図の2は踏み材である。この実施例の踏み
材2にはエキスパンドメタルが使用されている。この場
合、踏み材2は基材1aの幅方向には全幅に亙って配置固
定されているが、長さは基材1aの長手方向の寸法よりも
短くして、踏み材2の長手方向両端部と基材1aと間に、
隣り合う基材1a同士を横方向に連結する横連結具5を差
込んでセット可能な空間部22を形成してある。また、踏
み材2の長さを基材1aよりも短くすることにより、軽量
で、しかも足場面積の十分に広い吊り足場を得ることが
できる。この場合、踏み材2を基材1aの幅方向だけでな
く長手方向の全面をも覆うように取付けておけば、足場
面積の十分に広い吊り足場を得ることができ、吊り足場
上の物品が落下することもない。また、従来の第13図の
様にように落下防止用ネットNを張る必要がなく、その
分だけ足場組立て作業が容易になり、施行に要する時間
を短縮でき、コストを低減することができる。 踏み材2は網状のエキスパンドメタル以外のものであっ
てもよく、例えば板材とか樹脂製板等の平板状のものを
使用してもよい。踏み材2は基材1aの長手方向両端部ま
での全面に取付けてもよい。踏み材2が網状のものの場
合はその網の目に索条Bを通して前記係止部3に係止す
るのがよく、踏み材2が平板状のものでしかも全面に取
付けられた場合は、係止部3の近くに貫通穴を開けて空
間部2を形成し、その空間部22に索条Bを通して係止部
3に係止するのがよい。いずれの場合も、基材1と踏み
材2との間には横連結具5を差込んでセット可能な空間
部22を形成してある。 第3図、第6図、第7図に示す4は配列方向連結具、21
は配列方向連結受部であり、これらは支持材Aに吊下げ
られて配列方向(支持材Aの長手方向)に隣接する2つ
の基材1a同士をその配列方向(前後方向)に連結するた
めのものである。 この実施例の配列方向連結具4には第6図、第7図に明
示するようにB型ジョイントが使用され、その一端が基
材1aの二本の丸パイプ11の夫々に差込まれて取付けら
れ、他端が基材1の側面から外側に突設されている。 前記の配列方向連結受部21には基材1の長手方向両端に
取付けられた丸パイプ11の通孔のうち、配列方向連結具
4が取付けられた端部と反対側の端部を利用し、その端
部を配列方向連結受部21としてある。 そして、配列方向連結具4の他端側を他方の基材1aの丸
パイプ11の通孔(配列方向連結受部21)内に差込み、こ
の配列方向連結具4に形成されている貫通穴13と丸パイ
プ11に形成されている係止穴14とを位置合わせし、同丸
パイプ11の外側からそれらの穴13、14にグラビティーロ
ック等の貫通部材15を貫通させると、同配列方向連結具
4が丸パイプ11から抜けなくなるようにしてあり、これ
により前記足場材1が配列方向に連結されるようにして
ある。 第5図、第8図に示す5は横連結具であり、これは第3
図に示す様に基材1a同士をその長手方向(配列方向に対
して横方向)に連結するためのものである。この連結具
5には第8図に示すように通常の固定クランプが使用さ
れている。 この横連結具5は基材1aと踏み材2の長手方向両端部間
に形成された空間部22に差込んでセットすると共に、基
材1aの長手方向(横方向)に並べられた2つの足場材1
の丸パイプ11(この実施例では丸パイプ11を横連結受部
23としてある)に下方から係止固定して両横連結受部23
同士を連結し、これにより基材1a同士を横方向に連結で
きるようにしてある。 横連結具5は連結する2つの基材1aのいずれか一方の横
連結受部23に予め取付けておいてもよく、それとは別に
しておいて、現場で取付けるようにしてもよい。横連結
具5の構造やその連結機構は前記以外のものであっても
よい。 次に、本発明の吊り足場組立て工法の実施例を説明す
る。 .第1図のように二本の桁材等の支持材Aの対向位置
にチェーン吊下用クランプDを取付けてそれに索条Bを
吊下げる。 .その索条Bを足場材1の長手方向両端部に設けられ
ている係止部3の夫々に掛けて、その足場材1を支持材
A間に支持材Aに対して交差する向きにして水平に吊下
げる。 .この足場材1の上面に取付けられている踏み材2に
第2図のように作業者Mがのって支持材Aの先方に別の
クランプDを取付け、それに索条Bを吊下げる。 .この索条Bを第3図のように他の足場材1の長手方
向両端部に設けられている係止部3の夫々に掛けて、そ
の足場材1を先に吊下げた足場材1の先方にそれと同じ
向きに吊下げて並べる。 .後から吊下げた足場材1に取付けられている配列方
向連結具4と先に吊下げた足場材1の丸パイプ11の通孔
(配列方向連結受部21)とを第6図、第7図のように連
結して二つの吊り足場材をその配列方向(前後方向)に
連結する。 以下、第2図、第3図、第6図、第7図の作業を繰返し
て第4図のように多数の足場材1をその配列方向に連結
して吊り足場を組立てる。 この場合、各足場材1には踏み材2が取付けられている
ので、第12図に示す従来例のように別の足場板Jを横材
Fに番線Kで固定する必要がなく、また第13図に示す従
来例のように落下防止用ネットNを別に取付ける必要も
ない。 .前記のようにして組立てられた吊り足場の幅が狭い
場合には、第5図のように隣の支持材AにクランプDを
取付けてそれに索条Bを吊下げ、その索条Bを別の足場
材1の係止部3に掛け、同足場材1を先に吊下げられて
いる足場材1の長手方向横に吊下げる。この足場材1と
先に組立てられている足場材1の丸パイプ11(横連結受
部23)に横連結具(例えばクランプ)5を係止固定して
両足場材1を連結し、吊り足場を横方向に所望幅に広げ
る。 .第5図のように組立てられた吊り足場には必要に応
じて手摺を取付けたり、養生シートを被せたりする。
【発明の効果】
(1)本発明の請求項1の吊り足場組立て工法は次のよ
うな効果がある。 .人がのれる広さの足場材1を幅方向に連結固定して
安定した吊り足場を作り、その上に作業者Mがのって順
次別の足場材1を連結固定するため、従来のように細く
不安定な縦材(単管)Eや横材(単管)Fの上に作業者
Mがのる必要がなく、作業者Mが落下する危険性も少な
く、作業の安全性が著しく向上する。 .人がのれる広さの足場材1を幅方向に連結固定して
吊り足場を作り、その上に作業者Mがのって順次別の足
場材1を連結固定するものであるため、従来のようにク
レーン等を移動させる必要がなく、高速道路の橋梁工事
等でその下の道路を閉鎖する必要もなく、交通の妨げに
なることもない。また、クレーンを使用できない箇所で
も、安全に且つ短期間に吊り足場を作ることができる。 .基材1aに踏み材2が固定されているので、先に吊下
げた足場材1の上に作業者がのり易く、しかも安定性が
あり、足場材1の吊下げ、足場材1の連結等の作業が非
常にし易くなり、安全に吊り足場を組み立てることがで
きる。 .人がのれる広さの基材1aに踏み材2が固定されてい
るので、従来のように現場で組立てた単管の上にそれと
は別体の足場板をのせ、その足場板を横材に番線で固定
する必要もなく、足場組立て作業が容易になる。 .足場材1の基材1aに踏み材2、配列方向連結具4、
配列方向連結受部21が取り付けられているので、その足
場材1を現場で索条Bで吊下げるだけで、他の部材を必
要とせずに吊り足場を組立てることができ、しかも熟練
も要せず、誰でも出軽に吊り足場を組立てることができ
る。 .基材1aに踏み材2、配列方向連結具4、配列方向連
結受部21が取り付けられている足場材1を吊下げるの
で、吊下げられて隣接する足場材1のうち一方の足場材
1の配列方向連結具4と他方の足場材1の配列方向連結
受部21を連結するだけで隣接する足場材1同士をその配
列方向(前後方向)に手軽に連結することができ、施行
に要する時間を大幅に短縮でき、ひいては吊り足場場組
立てに要するコストが大幅に低減する。 .足場材1が支持材Aにそれと交差する向きに吊下げ
られるので、多数の足場材1を離れた2つの支持材A間
に吊げて連結することにより、離れた2つの支持材A間
に吊り足場を組立てることができる。 .足場材1を吊下げるのがチェーン、ワイヤ等の索条
Bであるため、索条Bの長さを調節して吊下げる足場材
1の高さを調節することができ、また、索条Bは360度
いずれの方向にも首振りできるので足場材1に係止し易
くもなり、足場材1を支持材Aと交差する向きに吊下げ
ることも容易になる。 (2)本発明の請求項2の吊り足場組立て工法は、支持
材Aと交差する向きに吊下げた足場材1の横にも足場材
1を吊り下げて、横に隣接する足場材1同士を横方向に
も連結するので、吊り足場を横方向に数列連接して吊り
足場の幅を広げることもできる。 (3)本発明の請求項3の足場材は次のような効果があ
る。 .一枚の足場材1に踏み材2、配列方向連結具4、配
列方向連結受部21、横連結受部23がまとめられているの
で、他の部材を使用することなく、その足場材1を吊り
下げて連結するだけで手軽に吊り足場を組立てることが
でき、熟練も要せず、誰でも組立て可能である。 .本発明の足場材1以外に他の組立て部材を必要とし
ないので、足場材1の管理、取扱が容易であり、組立中
に部品を落とすこともなく、安全でもある。 .踏み材2の上に作業者がのって安定した状態で吊り
下げ作業や組立て作業を行うことができるので、作業者
が安全であり、作業もし易くなり、作業能率も向上す
る。 .基材1aに作業者がのれる広さの踏み材2が固定され
ているので、先に吊下げた吊り足場材の上に作業者がの
って次の吊り足場材を吊下げたり、後から吊下げた吊り
足場材を先に吊下げた吊り足場材に連結したりすること
ができる。このため従来のようにクレーンを移動させな
がら吊り足場を組立てる必要がないので、高速道路の橋
梁工事等でその下の道路を閉鎖する必要がなく、交通の
妨げになることもなく、クレーンを使用できない箇所で
も、安全に且つ短期間に吊り足場を作ることができる。 .基材1aに踏み材2が固定されているので、従来のよ
うに別の足場板Jを横材Fに番線Kで固定する必要がな
く、足場の組立て作業が容易になる。 .横連結受部23に横連結具5を係止固定するだけで、
足場材1を横方向に連結することができ、横方向に並べ
る足場材1の数を多くするだけで吊り足場の幅を所望通
りに容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の吊り足場組立て工法を用いた
吊り足場の組立て説明図、第5図は同工法を用いた吊り
足場の完成状態を示す斜視図、第6図、第7図は同工法
に使用された足場材の一例を示す斜視図、第8図は長手
方向に連結された足場材の連結構造の詳細図、第9図〜
第13図は従来の吊り足場の組立て説明図である。 1は足場材 1aは基材 2は踏み材 3は係止部 4は配列方向連結具 5は横連結具 21は配列方向連結受部 23は横連結受部 Aは支持材 Bは索条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持材Aから吊下げたワイヤ、チェーン等
    の索条Bを、作業者がのれる広さの踏み材2が取り付け
    られている足場材1に係止して同足場材1を支持材Aと
    交差する向きに吊下げ、この足場材1の先方或は後方に
    他の足場材1を前記足場材1と同様の向きに吊り下げて
    並べ、並べた足場材1のうち一方の足場材1の配列方向
    連結具4と他方の足場材1の配列方向連結受部21を連結
    して両足場材1を連結し、この足場材1の吊り下げ及び
    連結を繰返して吊り足場を組立てるようにしたことを特
    徴とする吊り足場組立て工法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の吊り足場組立て工法におい
    て、支持材Aと交差する向きに吊下げた足場材1の横
    に、それと同じ向きにして他の足場材1を吊り下げ、横
    に隣接する両足場材1の横連結受部2に横連結具5を係
    止して足場材1を横方向にも連結するようにしたことを
    特徴とする吊り足場組立て工法。
  3. 【請求項3】基材1aに作業者がのれる広さの網や板等の
    踏み材2を取り付け、同基材1aの2箇所以上に支持材A
    から吊下げるチェーン、ワイヤ等の索条Bを係止して基
    材1aを支持具Aにそれと交差する向きに吊り下げ可能な
    係止部3を設け、基材1aに、支持材Aと交差する向きに
    吊下げて並べた足場材1同士を連結する配列方向連結具
    4を設け、基材1aのうち配列方向連結具4と反対側に配
    列方向連結受部21を設け、同基材1aの横方向端部側に、
    支持材Aと交差する向きに吊り下げられた足場材1とそ
    の横にそれと同じ向きに吊り下げられた他の足場材1と
    を連結する横連結具5を係止可能な横連結受部23を設け
    てなることを特徴とする足場材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023181900A (ja) * 2022-06-13 2023-12-25 大 小野 吊り足場装置及び吊り足場装置の組立方法

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