JPH0684419B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JPH0684419B2
JPH0684419B2 JP61036571A JP3657186A JPH0684419B2 JP H0684419 B2 JPH0684419 B2 JP H0684419B2 JP 61036571 A JP61036571 A JP 61036571A JP 3657186 A JP3657186 A JP 3657186A JP H0684419 B2 JPH0684419 B2 JP H0684419B2
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Ee Shii Aaru Kk
SHOOBONDO KENSETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエポキシ樹脂硬化性組成物、特にエポキシ樹脂
に可撓性を付与する硬化性樹脂組成物に関するものであ
る。
〔従来の技術及び問題点〕
エポキシ樹脂はこれまで塗料、電気、土木建築、接着等
の用途に幅広く使用されているが、通常のビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂をポリアミン類で硬化した場合、可
撓性が不足し電気用としてモータートランクス等の注型
に使用した場合、冷熱サイクルでクラックが発生し、特
に複雑な形状のものを注型、モールドした場合、この傾
向が著しく、サーマルショツクの良好な可撓性付与剤の
出現が望まれている。又、土木建築用として使用した場
合、常温で良好な可撓性を有しても0℃程度の低温で可
撓性を失い、硬く、脆くなる傾向にあり、これが硬化物
のクラック発生の原因となっている。
かかる、可撓性を改良する目的でこれまで各種の可撓性
付与剤が開発され実用に供されているが、ピスフェノー
ルA型エポキシ樹脂との相溶性、硬化性、耐水性、耐薬
品性、感温特性、物性等に問題があり、それぞれ一長一
短があった。
例えば、ダイマー酸変性のジグリシジルエ−テルの場
合、土木建築用途に使用した場合、耐セメントアルカリ
水に浸食されることから実用が不可であり、又、ボリオ
キシアルキレングリコールのジグリシジルエーテルの場
合は硬化性が著しく劣り、又硬化物の耐水性も不充分で
ある。
さらに、またBPAベース側鎖型可撓性エポキシ樹脂の場
合、耐水性、耐アルカリ性は改良されるが、低温領域で
の可撓性に問題が残り、又経日による硬化促進のため、
長期屋外に放置した場合、可撓性の保持が難しい。
又、可撓性チオール化合物は臭気に難点がある。
しかるに本発明の硬化性組成物は、従来の可撓性付与剤
の上記の問題点を解決したもので、特に相溶性、硬化
性、低温での可撓性、初期硬度の保持性、耐水、耐アル
カリ性、サーマルショック性を同時に改良、クリアーし
たものである。
さらに又、特開昭56-52203号のブロックイソシアネート
/脂環式ジアミン/エポキシ硬化系にみられる脂環式ジ
アミン類、トリメチルヘキサメチレンジアミン、アミノ
エチルピペラジン、ビスアミノシクロヘキシルメタン、
3,3−ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロメタンを使用
した場合に比較し、ブロックイソシアネートとの種類の
組み合わせいかんによっては低温(0℃)→室温(30
℃)領域での硬化性が優れる。上記の脂環式ジアミン類
はいずれも室温での硬化性に乏しく、硬化するにしても
長時間を必要とし、さらに0℃の如き低温では活性を失
い、殆ど硬化が進まず、特にタール等の増量剤を含有し
た場合は、硬化不能で加熱を必要とすることから実用的
でない。しかるに本発明で使用される1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサンはこれらの脂環式ジアミン類
に比べ、室温での硬化性に優れ、0℃の如き低温でも活
性を有し、容易に硬化し、良好な性能を有する硬化物が
得られることに特徴があり、特に屋外工事を必要とする
土木建築用の分野には極めて実用的といえる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の硬化性樹脂組成物は、必須の構成成分として、 分子内に平均1個より多くの隣接エポキシ基を有す
るエポキシ樹脂 ポリヒドロキシ化合物と、過剰のポリイソシアネー
ト化合物から得られる、イソシアネート基含量1〜10重
量%、平均分子600〜5000ウレタン結合含有化合物(
−a)と、1価フェノール性水酸基を有する化合物−
b)とを、 NCO/フェノール性OH当量比=1/1.0〜1.5で反応せしめ、
化合物(−a)のイソシアネート基を化合物(−
b)のフェノール性水酸基でマスクして得られるプロッ
クイソシアネート化合物からなるエポキシ樹脂用可撓性
付与剤 1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンからな
る硬化剤 を含有することを特徴とする。
本発明に使用される分子内に平均1個より多くの隣接エ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂としては、例えば分子内
に平均一個より多くの1,2−エポキシ基を有するエポキ
シ樹脂、好ましくは置換又は非置換のグリシジルエーテ
ル基を分子内に平均1個より多く有するエポキシ樹脂、
置換又は非置換のグリシジルエステル基を分子内に平均
1個より多く有するエポキシ樹脂、N置換の置換又は非
置換1,2−エポキシプロピル基を分子内に平均1個より
多く有するエポキシ樹脂、エポキシ化されたポリ不飽和
化合物、及びその他従来公知の隣接エポキシ基含有エポ
キシ樹脂が挙げられる。
かかる分子内に平均1個より多くの1,2−エポキシ基を
有するエポキシ樹脂(I)として好ましい例は、式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
る置換又は非置換のグリシジルエーテル基を分子内に平
均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−1)、 式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
る置換又は非置換のグリシジルエステル基を分子内に平
均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−2)、 式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基)で示され
るN置換の置換又は非置換1,2−エポキシプロピル基を
分子内に平均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−
3)等である。
上記置換又は非置換のグリシジルエーテル基を分子内に
1個より多く有するエポキシ樹脂(I−1)は、フェノ
ール性ヒドロキシル基をグリシジルエーテル化したエポ
キシ樹脂及びアルコール性ヒドロキシル基をグリシジル
エーテル化したエポキシ樹脂が含まれ、かかるエポキシ
樹脂(I−1)の好ましい例としては、1個又は2個以
上の芳香族核を有する多価フェノールのポリグリシジル
エーテル(I−1−1)及び1個又は2個以上の芳香族
核を有する多価フェノールと炭素数2〜4個のアルキレ
ンオキサイドとの付加反応により誘導せられるアルコー
ル性ポリヒドロキシル化合物のポリグリシジルエーテル
(I−1−2)及び1個又は2個以上の脂環族核を有す
る多価アルコールCのポリグリシジルエーテル(I−1
−3)等が挙げられる。
しかしてポリグリシジルエーテル(I−1−1)とは、
例えば少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノー
ルAとエピハロヒドリンEとを水酸化ナトリウムの如き
塩基性触媒乃至塩基性化合物の反応量の存在下に常法に
より反応せしめて得られる如きポリグリシジルエーテル
を主反応生成物として含むエポキシ樹脂、少なくとも1
個の芳香族核を有する多価フェノールAとエピハロヒド
リンEとを三弗化硼素の如き酸性触媒量の存在下に常法
により反応せしめて得られるポリハロヒドリンエーテル
と水酸化ナトリウムの如き塩基性化合物と反応せしめて
得られる如きエポキシ樹脂或いは少なくとも1個の芳香
族核を有する多価フェノールAとエピハロヒドリンEを
トリエチルアミンの如き塩基性触媒の触媒量の存在下に
常法により反応せしめて得られるポリハロヒドリンエー
テルと、水酸化ナトリウムの如き塩基性化合物とを反応
せしめて得られる如きエポキシ樹脂である。
同様ポリグリシジルエーテル(I−1−2)とは、例え
ば少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールと
炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとの付加反応に
より誘導せられたポリヒドロキシル化合物Bとエピハロ
ヒドリンEとを三弗化硼素の如き酸性触媒の触媒量の存
在下に常法により反応せしめて得られるポリハロヒドリ
ンエーテルと、水酸化ナトリウムの如き塩基性化合物と
を反応せしめて得られる如きポリグリシジルエーテルを
主反応生成物として含むエポキシ樹脂である。
ここに少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノー
ルAとしては、1個の芳香族核を有する単核多価フェノ
ール(A−1)及び2個以上の芳香族核を有する多核多
価フェノール(A−2)がある。
かかる単核多価フェノール(A−1)の例としては、例
えばレゾルシノール、ハイドロキノン、パイロカテコー
ル、フロログルシノール、1,5−ジヒドロキシルナフタ
レン、2,7−ジヒドロキシルナフタレン、2,6−ジヒトロ
キシナフタレンなどが挙げられる。
また、多核多価フェノール(A−2)の例としては、一
般式: (式中Arはナフチレン基及びフェニレン基の様な芳香族
二価炭化水素で本発明の目的にはフェニレン基が好まし
い。Y′及びY1は同一又は異なっていてもよく、メチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、
n−オクチル基のようなアルキル基なるべくは最高4個
の炭素原子を持つアルキル基或いはハロゲン原子即ち塩
素原子、臭素原子、沃素原子又は弗素原子或いはメトキ
シ基、メトキシメル基、エトキシ基、エトキシエチル
基、n−ブトキシ基、アミルオキシ基の様なアルコキシ
基なるべくは最高4個の炭素原子を持つアルコキシ基で
ある。前記の芳香族二価炭化水素基の何れか又は両方に
水酸基以外に置換基が存在する場合にはこれらの置換基
は同一でも異なるものでもよい。m及びzは置換基によ
って置換できる芳香環(Ar)の水素原子の数に対応する
0(零)から最大値までの値を持つ整数で、同一又は異
なる値であることができる。R1は例えば 又はアルキレン基例えばメチレン基、エチレン基、トリ
メチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘ
キサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、オクタ
メチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基或いはア
ルキリデン基例えばエチリデン基、プロピリデン基、イ
ソプロピリデン基、イソブチリデン基、アミリデン基、
イソアミリデン基、1−フェニルエチリデン基或いは環
状脂肪族基例えば1,4−シクロヘキシレン基、1,3−シク
ロヘキシレン基、シクロヘキシリデン基或いはハロゲン
化されたアルキレン基或いはハロゲン化されたアルキリ
デン基或いはハロゲン化された環状脂肪族基或いはアル
コキシー及びアリールオキシ−置換されたアルキリデン
基或いはアルコキシ−及びアリールオキシー置換された
アルキレン基或いはアルコキシ−及びアリールオキシー
置換された環状脂肪族基例えばメトキシメチレン基、エ
トキシメチレン基、2−エトキシトリメチレン基、3−
エトキシペンタメチレン基、1,4−(2−メトキシシク
ロヘキサン)基、フェノキシエチレン基、2−フェノキ
シトリメチレン基、1,3−(2−フェノキシシクロヘキ
サン)基或いはアルキレン基例えばフェニルエチレン
基、2−フェニルトリメチレン基、1−フェニルペンタ
メチレン基、2−フェニルデカメチレン基或いは芳香族
例えばフェニレン基、ナフチレン基或いはハロゲン化さ
れた芳香族基例えば1,4−(2−クロルフェニレン)
基、1,4−(2−プロムフェニレン)基、1,4−(2−フ
ルオロフェニレン)基或いはアルコキシ及びアリールオ
キシ置換された芳香族基例えば1,4−(2−メトキシフ
ェニレン)基、1,4−(2−エトキシフェニレン)基、
1,4−(2−n−プロポキシフェニレン)基、1,4−(2
−フェノキシフェニレン)基或いはアルキに置換された
芳香族基例えば1,4−(2−メチルフェニレン)基、1,4
−(2−エチルフェニレン)基、1.4−(2−n−プロ
ピルフェニレン)基、1.4−(2−n−ブチルフェニレ
ン)基、1.4−(2−n−ドデシルフェニレン)基の様
な二価炭化水素基などの二価の基であり、或いはR1は例
えば式 で表される化合物の場合の様に前記Ar基一つに融着して
いる環であることもでき、或いはR1はポリエトキシ基、
ポリプロポキシ基、ポリチオエトキシ基、ポリブトキシ
基、ポリフェニルエトキシ基の様なポリアルコキシ基で
あることもでき、或いはR1は例えばポリジメチルシロキ
シ基、ポリジフェニルシロキシ基、ポリメチルフェニル
シロキシ基の様な珪素原子を含む基であることができ、
或いはR1は芳香族環、第三−アミノ基エーテル結合、カ
ルボニル基又は硫黄又はスルホキシドの様な硫黄を含む
結合によって隔てられた2個又はそれ以上のアルキレン
基又はアルキリデン基であることができる)で表わされ
る多核二価フェノールがある。
かかる多核二価フェノールであって特に好ましいのは一
般式 (式中Y′及びY1は前記と同じ意味であり、m及zは0
〜4の値であり、R1はなるべくは1〜3個の炭素原子を
持つアルキレン基又はアルキリデン基或いは式 で表される飽和基である)で表わされる多核二価フェノ
ールである。
かかる二価フェノールの例の中には普通商品名ビスフェ
ノールAと称する2,2−ビス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)−プロバン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、ビス−(2−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビス−(4−
ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メトキシフェニル)
−メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
エタン、1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−エ
タン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−2−クロルフェ
ニル)−エタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−エタン、1,3−ビス−(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス
−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ビス−(3−フェニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−イソプロピル
−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−
(2−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ピス−(4−ヒドロキシナフチル)−プロ
パン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ペン
タン、3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ペン
タン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプ
タン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキシルメタ
ン、1,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1,2−ビ
ス−(フェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルプロパンの様なビス−
(ヒドロキシフェニル)アルカン或いは4,4′−ジヒド
ロキシビフェニル、2,2′−ジヒドロキシビフェニル、
2,4′−ジヒドロキシビフェニルの様なジヒドロキシビ
フェニル或いはビス−(4−ヒドロキシフェニル)−ス
ルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ク
ロル−2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5−ク
ロル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3′
−クロル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
様なジー(ヒドロキシフェニル)−スルホン或いはビス
−(4−ヒドロキシジフェニル)−エーテル、4,3′−
(又は4,2′−又は2,2′−ジヒドロキシ−ジフェニル)
エーテル、4,4′−ジヒドロキシ−2,6−ジメチルジフェ
ニルエーテル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−イソブチ
ルフェニル)−エーテル、ビス−(4−ヒドロキシー3
−イソプロピルフェニル)−エーテル、ビス−(4−ヒ
ドロキシ−3−クロルフェニル)−エーテル、ビス−
(4−ヒドロキシ−3−フルオルフェニル)−エーテ
ル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−ブロムフェニル)−
エーテル、ビス−(4−ヒドロキシナフチル)−エーテ
ル、ビス−(4−ヒドロキシ−3−クロルナフチル)−
エーテル、ビス−(2−ヒドロキシビフェニル)−エー
テル、4,4′−ジヒドロキシー2,6−ジメトキシジフェニ
ルエーテル、4,4′ジヒドロキシー2,5−ジエトキシジフ
ェニルエーテルの様なジー(ヒドロキシフェニル)−エ
ーテルが含まれ、また1,1−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−フェニルエタン、1,3,3−トリメチル−
1−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシイン
ダン、2,4−ビス−(p−ヒドロキシフェニル)−4−
メチルペンタンも適当である。
更に又かかる多核二価フェノールであって好ましい他の
一群のものは一般式 (ここにR3はメチル又はエチル基、R2は炭素数1〜9個
のアルキリデン基又はその他のアルキレン基、pは0〜
4) で示されるもので、例えば1,4−ビス−(4−ヒドロキ
シベンジル)−ベンゼン、1,4−ビス−(4−ヒドロキ
シベンジル)−テトラメチルベンゼン、1,4−ビス−
(4−ヒドロキシベンジル)−テトラエチルベンゼン、
1,4−ビス−(p−ヒドロキシクミル)−ベンゼン、1,3
−ビス−(p−ヒドロキシクミル)−ベンゼン等が挙げ
られる。
その他の多核多価フェノール(A−2)に含まれるもの
としては、例えばフェノール類とカルボニル化合物との
初期縮合物類(例:フェノール樹脂初期縮合物、フェノ
ールとアクロレインとの縮合反応生成物、フェノールと
グリオキサール縮合反応生成物、フェノールとペンタン
ジアリルの縮合反応生成物、レゾルシノールとアセトン
の縮合反応生成物、キシレン−フェノール−ホルマリン
初期縮合物)、フェノール類とポリクロルメチル化芳香
族化合物の縮合生成物(例:フェノールとビスクロルメ
チルキシレンとの縮合生成物)等を挙げることができ
る。
而して、ここにポリヒドロキシル化合物Bとは、上記の
少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールAと
アルキレンオキサイドをOHとエポキシ基との反応を促進
する如き触媒の存在下に反応せしめて得られるエーテル
結合によって該フェノール残基と結合されている‐ROH
(ここにRはアルキレンオキサイドに由来するアルキレ
ン基)或いは(及び)‐(RO)nH(ここにRはアルキレン
オキサイドに由来するアルキレン基で一つのポリオキシ
アルキレン鎖は異なるアルキレン基を含んでいてもよ
い、nはオキシアルキレン基の重合数を示す2又は2以
上の整数)なる原子群を有する化合物である。この場
合、当該多価フェノールAとアルキレンオキサイドとの
割合は1:1(モル:モル)以上とされるが、好ましくは
当該多価フェノールAのOH基に対するアルキレンオキサ
イドの割合は1:1〜10、好ましくは1:1〜3(当量:当
量)である。
ここにアルキレンオキサイドとしては、例えばエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ドなどがあるが、これらが該多価フェノールAと反応し
てエーテル結合をなす場合側鎖を生ずるものが特に好ま
しく、その様なものとしてはプロピレンオキサイド、1,
2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイドがあ
り、殊にプロピレンオキサイドが好ましい。
かかるポリヒドロキシル化合物であって、特に好ましい
一群のものは、一般式 (式中Y′,Y1,m,z及びR1は前記(1−1)式のそれと
同じであり、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1
びn2は1〜3の値である) で表されるポリヒドロキシル化合物である。更にまたか
かるポリヒドロキシル化合物であって好ましい他の一群
のものは、一般式 (式中R1,R2,R3は前記(1−2)式のそれと同じであ
り、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1及びn2は1
〜3の値である) で表わされるポリヒドロキシル化合物である。
又、置換又は非置換のグリシジルエステル基を分子内に
平均1個より多く有するエポキシ樹脂(I−2)には、
脂肪族ポリカルボン酸或いは芳香族ポリカルボン酸のポ
リグリシジルエステル等があり、例えば下記一般式
(4)で示されるエピハロヒドリンEとメタクリル酸と
から合成されるグリシジルメタクリレートを重合せしめ
て得られる如きエポキシ樹脂も含まれる。
又、N置換の置換又は非置換1,2−エポキシプロピル基
を分子内に平均1個より多く有するるエポキシ樹脂(1
−3)の例としては、アニリン又は核アルキル置換基を
有するアニリンの如き芳香族アミンと下記一般式(4)
で示されるエポキシEとから得られるエポキシ樹脂、ア
ニリンの如き芳香族アミンとホルムアルデヒドとの縮合
体とエピハロヒドリンEとから得られるエポキシ樹脂、
アニリンの如き芳香族アミンとフェノールの如きフェノ
ール類とホルムアルデヒドとの初期縮合体とエピロハヒ
ドリンEとから得られるエポキシ樹脂等が挙げられる。
しかして1個又は2個以上の脂環状族核を有する多価ア
ルコールCのポリグリシジルエーテル(I−1−3)と
は、例えば少なくとも1個の脂環族核を有する多価アル
コールCとエピハロヒドリンEとを水酸化ナトリウムの
如き塩基性触媒乃至塩基性化合物の反応量の存在下に常
法に反応せしめて得られる如きボリグリシジルエーテル
を主反応生成物として含むエポキシ樹脂、少なくとも1
個の脂環族核を有する多価アルコールCとエピハロヒド
リンEとを三弗化硼素の如き酸性触媒の触媒量の存在下
に常法により反応せしめて得られるポリハロヒドリンエ
ーテルと水酸化ナトリウムの如き塩基性化合物と反応せ
しめて得られる如きエポキシ樹脂或いは少なくとも1個
の脂環族核を有する多価アルコールCとエピロハヒドリ
ンEをトリエチルアミンの如き塩基性触媒の触媒量の存
在下に常法により反応せしめて得られるポリハロヒドリ
ンエーテルと水酸化ナトリウムの如き塩基性化合物とを
反応せしめて得られる如きエポキシ樹脂である。
同様ポリグリシジルエーテル化合物(I−1−4)と
は、例えば少なくとも1個の脂環状核を有する多価アル
コールCと炭素数2〜4のアルキレンオキサイドとの付
加反応により誘導せられたポリヒドロキシル化合物Dと
エピハロヒドリンEとを三弗化硼素の如き酸性触媒の触
媒量の存在下に常法により反応せしめて得られるポリハ
ロヒドリンエーテルと水酸化ナトリウムの如き塩基性化
合物とを反応せしめて得られる如きポリグリシジルエー
テルを主反応生成物として含むエポキシ樹脂であるが、
これらのうち好ましいものは1個又は2個以上の脂環族
核を有する多価アルコールポリグリシジルエーテル及び
1個又は2個以上の脂環族核を有する多価アルコールと
炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとの付加反応に
より誘導せられるアルコール性ポリヒドロキシル化合物
のポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
更にポリグリシジルエーテル化合物(I−1−3)は少
なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールを上記
多価アルコールCの代わりに用いてエポキシ樹脂とした
後芳香族核に水素添加を行い脂環族核として得ることも
できる。この際に用いることのできる触媒としては、例
えば特公昭42−7788号公報記載の如きロジウム、ルテニ
ウムを担体に保持せしめた触媒等がある。
ここに、少なくとも1個の脂環族核を有する多価アルコ
ールCとしては、1個の脂環族核を有する単核多価アル
コール(C−1)及び2個以上の脂環族核を有する多核
多価アルコール(C−2)がある。
かかる単核多価アルコール(C−1)の好ましい例とし
ては、 一般式 HO-(R2)f‐A-(R3)q‐OH (2) (式中Aはシクロヘキサン残基でメチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基
のようなアルキル基なるべくは最高4個の炭素原子を持
つアルキル基或いはハロゲン原子すなわち塩素原子、臭
素原子又は弗素原子或いはメトキシ基、メトキシメチル
基、エトキシ基、エトキシエチル基、n−ブトキシ基、
アミルオキン基のようなアルコキシ基なるべくは最高4
個の炭素原子を持つアルコキシ基などで置換されていて
も良く、されていなくても良いが、耐燃性の点からはハ
ロゲン置換又は無置換が好ましい。
R2及びR3は同一又は異なっていて良く、例えばメチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、
n−オクチル基のようなアルキル基なるべくは最高6個
の炭素原子を持つアルキル基であり、f及びgは0又は
1であるが、好ましくは0である)で表されるシクロヘ
キサン環を有する単核多価アルコール、例えば1,4−シ
クロヘキサンジオール、2−クロロ−1,4−シクロヘキ
サンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、2−メ
チル−1,4−シクロヘキサンジオールの如き置換又は非
置換のシクロヘキサンジオール及び1,4−ジヒドロキシ
メチルシクロヘキサン、2−クロロ−1,4−ジヒドロキ
シメチルシクロヘキサン、1,3−ジヒドロキシメチルシ
クロヘキサン、1,4−ジヒドロキシエチルシクロヘキサ
ン、1,3−ジヒドロキシエチルシクロヘキサン、1,4−ジ
ヒドロキシプロピルシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキ
シブチルシクロヘキサンの如き置換又は非置換のジヒド
ロキシアルキルシクロヘキサンがある。
更にその他の脂環族残基を一つ有する単核多価アルコー
ルとしては、1,3−シクロペンタンジオール、1,3−シク
ロヘプタンジオール、1,4−シクロヘプタンジオール、
1,3−シクロヘプタンジオール、1,5−パーヒドロナフタ
リンジオール、1,3−ジヒドロキシ−2,2,4,4−テトラメ
チルシクロブタン、2,6−ジヒドロキシ−デカヒドロナ
フタリン、2,7−ジヒドロキシ−デカヒドロナフタリ
ン、1,5−ジヒドロキシ−デカヒドロナフタリンの如き
その他の置換又は非置換シクロアルキルポリオール及び
1,3−ジヒドロキシメチルシクロペンタン、1,4−ジヒド
ロキシメチルシクロペンタン、2,6−ビス(ヒドロキシ
メチル)−デカヒドロナフタリン、2,7−ビス(ヒドロ
キシメチル)−デカヒドロナフタリン、1,5−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−デカヒドロナフタリン、1,4−ビス
(ヒドロキシメチル)−デカヒドロナフタリン、1,4−
ビス(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン、ジメチロールトリシクロデカンの如きその他の置換
又は非置換ポリヒドロキシアルキルシクロアルカンが挙
げられる。
これらの単核多価アルコールのうち特に主に経済上の理
由で好ましいものは、1,4−ジヒドロキシメチルシクロ
ヘキサンである。
また、多核多価アルコール(C−2)の例としては、一
般式: HO-(R‐(A‐〔(R ‐(A〕i-(R‐OH (3) (ここにA1及びA2は一環又は多環の2価の脂環族炭化水
素残基でメチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n
−ヘキシル基、n−オクチル基のようなアルキル基なる
べくは最高4個の炭素原子を持つアルキル基或いはハロ
ゲン原子即ち塩素原子、臭素原子又は弗素原子或いはメ
トキシ基、メトキシメチル基、エトキシ基、エトキシエ
ル基、n−ブトキシ基、アミルオキシ基のようなアルコ
キシ基なるべくは最高4個の炭素原子を持つアルコキシ
基などで、置換されていても良く、されていなくても良
いが、耐燃性の点からはハロゲン置換又は無置換が好ま
しい。
k及び1は0又は1であるが、k及び1が共に0となる
ことはない。
R1は前記一般式(1)における定義と同じであるが、耐
燃性等の点からはメチレン基、エチレン基、イソプロピ
レン基であることが望ましい。jは0又は1である。
R2及びR3は同一又は異なっていて良く、例えばメチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、
n−オクチル基のようなアルキル基なるべくは最高6個
の炭化水素を持つアルキル基であり、f及びgは0又は
1であるが、好ましくは0である。iは0以上の数、好
ましくは0又は1である。) かかる多核多価アルコール(C−2)であって、特に好
ましいのは一般式: HO-A‐(R‐A‐OH (3-1) (式中A1,A2,R1,jは前記一般式(3)に於ける定義と
同じ)で表される多核2価アルコールである。
かかる多核2価アルコールの好ましい例は、例えば4,
4′−ビシクロヘキサンジオール、3,3′−ビシクロヘキ
サンジオール、オクタクロロ−4,4′−ビシクロヘキサ
ンジオール等の置換又は非置換のビシクロアルカンジオ
ール、或いは2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパン、2,4′−ジヒドロキシジシクロヘキシ
ルメタン、ビス−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)メ
タン、ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−3−メト
キシシクロヘキシル)メタン、1,1−ビス−(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)エタン、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス−(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)ブタン、1,1−ビス(ヒ
ドロキシシクロヘキシル)ペンタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシシクロヘキシル)ブタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシヘキシル)ペンタン、3,3−ビス(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)ヘプタン、ビス(4−ヒドロ
キシシクロヘキシル)フェニルメタン、ビス(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)シクロヘキシルメタン、1,2−
ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1,2−ビス
(フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシ
クロヘキシル)−1−フェニルプロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルシクロヘキシル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルシクロブ
タンヘキシル)プロパン、1,2−ビス(4−ヒドロキシ
シクロヘキシル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−2−クロルシクロヘキシル)エタン、1,1−ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシシクロヘキシル)エタン、
1,3−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロ
キシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,2
−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパン、2,2−ビス(2−イソプロピル−4−
ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシパーヒドロナフチル)プロパンのようなビ
ス(ヒドロキシシクロアルキル)アルカン或いは4,4′
−ジヒドロキシビシクロヘキサン、2,2′−ジヒドロキ
シビシクロヘキサン、2,4−ジヒドロキシビシクロヘキ
サンのようなジヒドロキシクロアルカン或いはビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)スルホン、2,4′−ジヒ
ドロキシシクロヘキシルスルホン、クロル−2,4−ジヒ
ドロキシジシクロヘキシルスルホン、5−クロル−4,
4′−ジヒドロキシジシクロヘキシルスルホン、3′ク
ロル−4,4′−ジヒドロキシジシクロヘキシルスルホン
のようなジ(ヒドロキシシクロアルキル)スルホン或い
はビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)エーテル、4,
3′−(又は4,2′−又は2,2′−又は2,3′−ジヒドロキ
シ−ジシクロヘキシル)エーテル、4,4′−ジヒドロキ
シ−2,6−ジメチルジシクロヘキシルエーテル、ビス
(4−ヒドロキシ−3−イソブチルシクロヘキシル)エ
ーテル、ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルシク
ロヘキシル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ−3−ク
ロルシクロヘキシル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシ
−3−フルオルシクロヘキシル)エーテル、ビス(4−
ヒドロキシ−3−ブロムシクロヘキシル)エーテル、ビ
ス(4−ヒドロキシパーヒドロナフチル)エーテル、ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−クロルパーヒドロナフチル)
エーテル、ビス(2−ヒドロキシビシクロヘキシル)エ
ーテル、4,4′−ジヒドロキシー2,6−ジメトキシージシ
クロヘキシルエーテル、4,4′−ジヒドロキシー2,5−ジ
エトキシジシクロヘキシルエーテルのようなジ(ヒドロ
キシシクロアルキル)エーテルが含まれ、また1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−フェニルエ
タン、1,3,3−トリメチル−1−(4−ヒドロキシビシ
クロヘキシル)−6−ヒドロキシインタン、2,4−ビス
(p−ヒドロキシシクロヘキシル)−4−メチルペンタ
ンも適当である。
更に又かかる多核二価アルコールであって、好ましい他
の一群のものは、一般式: HO-A‐(R‐A‐(R‐A‐OH(3-
2) (式中A1,A2,R1,jは前記一般式(3)に於ける定義と
同じであり、2つのR1、2つのj、2つのA2は各々異な
ってもよい)で示されるもので、例えば1,4−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)テ
トラメチルシクロヘキサン、1,4−ビス(4−ヒドロキ
シシクロヘキシルメチル)テトラエチルシクロヘキサ
ン、1,4−ビス(p−ヒドロキシシクロヘキシルイソプ
ロピル)シクロヘキサン、1,3−ビス(p−ヒドロキシ
シクロヘキシルイソプロピル)シクロヘキサン等が挙げ
られる。
更にかかる多核二価アルコールであって好ましい他の一
群のものは、一般式: HO-R‐A‐(R‐A‐R‐OH (3-3) (式中A1,A2,R1,R2,R3,Jは前記一般式(3)に於け
る定義と同じである)で示されるもので、例えば4,4′
−ジヒドロキシメチルビシクロヘキサンの如き置換又は
非置換のジヒドロキシアルキルビシクロアルカン、及び
1,2−ビス(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)エ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシ
ル)プロパン、2,3−ビス(4−ヒドロキシメチルシク
ロヘキシル)ブタン、2,3−ジメチル−2,3−ビス(4−
ヒドロキシメチルシクロヘキシル)ブタンの如き置換又
は非置換ビス(ヒドロキシアルキルシクロアルキル)ア
ルカンが挙げられる。
而して、ここにポリヒドロキシ化合物Dとは、上記の少
なくとも1個の脂環族核を有する多価アルコールCとア
ルキルオキサイドとをOH基とエポキシ基との反応を促進
する如き触媒の存在下に反応せしめて得られるエーテル
結合によって該脂環族残基と結合されている。‐ROH
(ここにRはアルキレンオキサイドに由来するアルキレ
ン基)或いは(及び)‐(RO)nH(ここにRはアルキレン
オキサイドに由来するアルキレン基で一つのポリオキシ
アルキレン鎖は異なるアルキレン基を含んでいてもよ
い。nはオキシアルキレン基の重合数を示す2又は2以
上の整数)なる原子群を有する化合物である。この場
合、該多価アルコールCとアルキレンオキサイドとの割
合は1:1(モル:モル)以上とされるが、好ましくは当
該多価アルコールCのOH基に対するアルキレンオキサイ
ドの割合は1:10〜10、殊に好ましくは1:1〜3(当量:
当量)である。
ここにアルキレンオキサイドとしては、例えばエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ドなどがあるが、これらが該多価アルコールCと反応し
てエーテル結合をなす場合、側鎖を生ずるものが特に好
ましく、そのようなものとしてはプロピレンオキサイ
ド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイ
ドがあり、殊にプロピレンオキサイドが好ましい。
かかるポリヒドロキシル化合物であって、特に好ましい
一群のものは、一般式: H(OR)nO-A‐(R‐A‐O(RO)n
H (式中A1,A2,R1,jは前記一般式(3-1)のそれと同じ
であり、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1及びn2
は1〜3の値である)で表されるポリヒドロキシル化合
物である。
更に又かかるポリヒドロキシル化合物であって、好まし
い他の一群のものは、一般式: H(OR)nO-A‐(R‐A‐(R
‐O(RO)nH (式中A1,A2,R1,jは前記一般式(3-2)のそれと同じ
であり、Rは炭素数2〜4個のアルキレン基、n1及びn2
は1〜3の値である)で表わされるポリヒドロキシル化
合物である。
これらの一核又は多核の多価アルコールCのうち、特に
好ましいものは脂環族残基としてシクロヘキサン環を1
又は2個有するものであり、中でもジヒドロキシメチル
シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘ
キシル)プロパンが好ましい。
また、ここにエピハロヒドリンEとは、一般式: (ここにZは水素原子、メチル基、エチル基、X′はハ
ロゲン原子である) で表わされるものであり、かかるエピハロヒドリンEの
例としては、例えばエピクロルヒドリン、エピブロムヒ
ドリン、1,2−エポキシ−2−メチル−3−クロルプロ
パン、1,2−エポキシ−2−エチル−3−クロルプロパ
ンなどが挙げられる。
上記エピハロヒドリンEと多価フェノールA、ポリヒド
ロキシル化合物B、多価アルコールC或いはポリヒドロ
キシル化合物Dとの反応を促進する酸性触媒としては、
三弗化硼素、塩化第二錫、塩化亜鉛、塩化第二鉄の如き
ルイス酸、これらの活性を示す誘導体(例:三弗化硼素
−エーテル錯化合物)或いはこれらの混合物等を用いる
ことができる。
また同様エピハロヒドリンEと多価フェノールA、ポリ
ヒドロキシル化合物B、多価アルコールC或いはポリヒ
ドロキシル化合物Dとの反応を促進する塩基性触媒とし
ては、アルカリ金属水酸化物(例:水酸化ナトリウ
ム)、アルカリ金属アルコラート(例:ナトリウムエチ
ラート)、第三級アミン化合物(例:トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン)、第四級アンモニウム化合
物(例:テトラメチルアンモニウムブロマイド)、或い
はこれらの混合物を用いることができ、しかしてかかる
反応と同時にグリシジルエーテルを生成せしめるか、或
いは反応の結果生成したハロヒドリンエーテルを脱ハロ
ゲン化水素反応によって閉環せしめてグリシジルエーテ
ルを生成せしめる塩基性化合物としてはアルカリ金属水
酸化物(例:水酸化ナトリウム)、アルミン酸アルカリ
金属塩(例:アルミン酸ナトリウム)等が都合よく用い
られる。
しかして、これらの触媒乃至塩基性化合物は、そのまま
或いは適当な無機或いは(及び)有機溶媒溶液として使
用することができるのは勿論である。
これらエピハロヒドリンEと多価フェノールA、ポリヒ
ドロキシル化合物B、多価アルコールC或いはポリヒド
ロキシル化合物Dとの反応を促進する触媒効果が大きい
ものは酸性触媒である。
更に上記多価アルコールの混合物とエピハロヒドリンと
の反応によって得られるポリグリシジルエーテル化合物
も本発明の組成物に用いることができる。
又、エポキシ化されたポリ不飽和化合物(I−4)とし
ては、例えばエポキシ化されたポリブタジエン(いわゆ
るオキシロン)、ビニルシクロヘキセンジオキシド、リ
モネンジオキシド、ジシクロペンタンジエンジオキシ
ド、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)フタ
レート、ジエチレングリコール−ビス(3,4−エポキシ
−シクロヘキセンカルボキシレート)、3,4−エポキシ
−6−メチル−シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−
エポキシ−ヘキサヒドロベンザル−3,4−エポキシ−シ
クロヘキサン−1,1−ジメタノール及びエチレングリコ
ールービス(3,4−エポキシテトラヒドロージシクロペ
ンタジエン−8−イル)エーテルを挙げることができ
る。
その他「エポキシ樹脂の製造と応用」(垣内浩編)に記
載されている如き種々のエポキシ樹脂等の従来公知の隣
接エポキシ基含有エポキシ樹脂が使用される。
エポキシ樹脂用可撓性付与剤の製造のため、本発明に
用いられるウレタン結合含有化合物(−a)として好
ましいものは、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール及びこれらの混合物とポリイソシアネート化
合物とを通常のNCOウレタンプレポリマーの製法と同様
に反応せしめて得られるイソシアネート基1〜10重量
%、平均分子量600〜5,000のものである。
上記ポリエーテルポリオールの好ましいものとして、例
えば一般式 R〔(OR1)nOH〕p (ここにRは多価アルコール残基;(OR1)nは炭素数2〜
4個のアルキレン基を有するオキシアルキレン基よりな
るポリオキシアルキレン鎖;nはオキシアルキレン基の重
合度を示す数で分子量が100〜4,500となるに相当する数
である;pは好ましくは2〜4) で示されるポリエーテルポリオールがある。
上記一般式中に対応する多価アルコールの好ましい例と
しては、例えば脂肪族二価アルコール(例:エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリ
コール、ネオペンタングリコール)、三価アルコール
(例:グリセリン、トリオキシイソブタン、1,1,3−ブ
タントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メ
チル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4
−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリ
オール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサン
トリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオー
ル、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペン
タメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタ
ントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチ
ロールプロパン等)、四価アルコール(例:エリトリッ
ト、ペンタエリトリット、1,2,3,4−ペンタンテトロー
ル、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,3,5−ペンタン
テトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール等)、五価
アルコール(例:アドニット、アラビット、キシリット
等)、六価アルコール(例:ソルビット、マンニット、
イジット等)等が挙げられる。
又、上記多価アルコールとして好ましいのは2〜4価の
アルコールであり、特にプロピレングリコール、グリセ
リン等が好ましい。
又、上記一般式で示されるポリエーテルポリオールは、
かかる多価アルコールに、常法により炭素数2〜4個の
アルキレンオキサイドを、所望の分子量となるように付
加せしめることによって製造することができる。
又、炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとしては、
例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイドが挙げられるが、特にプロピレンオキ
サイドを使用するのが好ましい。
又、上記ポリエステルポリオールとしては、例えばポリ
カルボン酸と多価アルコールから製造される従来公知の
ポリテステル或いはラクタム類から得られるポリエステ
ル等が挙げられる。
かかるポリカルボン酸としては、例えばベンゼントリカ
ルボン酸、アジピン酸、琥珀酸、スペリン酸、セバシン
酸、蓚酸、メチルアジピン酸、グリタル酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、チオジプロピオン酸、マレイン酸、フマル酸、シ
トラコン酸、イタコン酸又はこれらに類する任意の適当
なカルボン酸を使用することができる。
又、多価アルコールとしては、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ビス(ヒドロキシメチルクロルヘキサ
ン)、ジエチレングリコール、2,2−ジメチルプロピレ
ングリコール、1,3,6−ヘキサントリオール、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、グリセリン又はこれらに類する任意の適当な多価ア
ルコールを使用することが出来る。
本発明で使用されるウレタン結合含有化合物(−a)
は、例えば上記の如きボリエーテルポリオールがポリエ
ステルポリオール或いはこれらの混合物或いは更にこれ
らとヒマシ油等のOH基含有グリセライド類との混合物と
ポリイソシアネートを反応せしめて得ることが出来る。
又、ここにポリイソシアネート化合物としては、一般式 (ここに○はベンゼン環或いはナフタレン環、‐NCOは
核置換のイソシアネート基、Zは核置換のハロゲン原子
或いは炭素数3以下のアルキル或いはアルコキシル基、
nは0,1又は2)で示されるジイソシアネート(例えば
2,4−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイレンジ
イソシアネート、1,4−ナフチレンジイソシアネート、
1,5−ナフチレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジ
イソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、
1−イソプロピルベンゾール−2,4−ジイソシアネー
ト): 一般式 (ここに○はベンゼン環或いはナフタレン環、‐(CH2)m
NCOは核置換のアルキレンイソシアネート基、Zは核置
換のハロゲン原子或いは炭素数3以下のアルキル或いは
アルコキシル基、mは1又は2、nは1又は2)で示さ
れるジイソシアネート(例:ω,ω′−ジイソシアネー
ト−1,2−ジメチルベンゾール、ω,ω′−ジイソシア
ネート−1,3−ジメチルベンゾール): 一般式 (ここにAは‐CH2‐又は の如き炭素数3以上のアルキレン基、○はベンゼル環或
いはナフタレン環、Zは核置換のハロゲン原子或いは炭
素数3以下のアルキル或いはアルコキシ基、nは0,1又
は2)で示されるジイソシアネート(例:4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジメチルジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルジ
メチルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジク
ロルジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート)、 一般式 (ここにZは核置換のハロゲン原子或いは炭素数3以下
のアルキル或いはアルコキシ基、mは0又は1、nは0,
1又は2)で示されるジイソシアネート(例:ビフェニ
ル−2,4′−ジイソシアネート、ビフェニル−4,4′−ジ
イソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−
ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシビフェニル−4,
4′−ジイソシアネート)、ジフェニルスルホン−4,4′
−ジイソシアネート、上記イソシアネートに含まれる芳
香環を水添して得られる如きジイソシアネート(例:ジ
シクロヘキサン−4,4′−ジイソシアネート、ω,ω′
−ジイソシアネート−1,2−ジメチルベンゼン、ω,
ω′−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼン)、
2モルのジイソシアネートと1モルの水の反応によって
得られる置換尿素基を含むジイソシアネート(例:1モル
の水と2モルの2,4−トルイレンジイソシアネートとの
反応によって得られる尿素ジイソシアネート)、芳香族
ジイソシアネートを公知の方法で2分子重合して得られ
るウレトジオンジイソシアネート、プロパン−1,2−ジ
イソシアネート、2,3−ジメチルブタン−2,3−ジイソシ
アネート、2−メチルペンタン−2,4−ジイソシアネー
ト、オクタン−3,6−ジイソシアネート、3,3−ジニトロ
ペンタン−1,5−ジイソシアネート、オクタン−1,6−ジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が
挙げられる。
このようなイソシアネート化合物及び前記のポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリヒドロ
キシル化合物とから得られるウレタン結合含有化合物
(−a)は通常の方法により得ることができる。ウレ
タン結合含有化合物生成反応を行う場合、反応温度は通
常40〜140℃、好ましく60〜120℃である。ウレタン結合
含有化合物生成反応を行うに際し、反応を促進するため
に公知のウレタン重合用触媒、例えばジブチルスズジラ
ウレート、第一スズオクトエート、スタナスオクトエー
トなどの有機金属化合物、トリエチレンジアミン、トリ
エチルアミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7などの第三級アミン系化合物を使用することも可
能である。
上記化合物(−a)の分子量は600未満では可撓性が
出ず、5000を越えるとエポキシ樹脂との相溶性が失われ
る。
上記NCO基含有ウレタンプレポリマー(−a)とブロ
ック反応する一価のフェノール性水酸基を有する化合物
(−b)としては、フェノール、クレゾール(メタク
ゾール、オルソクレゾール、パラクレゾール及びそれら
の混合物)、キシレノール、オクチルフェノール、ノニ
ルフェノール、ジノニルフェノール、パラ−tert−ブチ
ルフェノール、sec−ブチルフェノール等のアルキルフ
ェノール類、スチレン化フェノール等が挙げられ、これ
らフェノール類の二種以上の混合物も含まれる。
イソシアネート/フェノール類のブロック化反応は公知
の反応方法により行われる。反応温度は50℃〜150℃が
好ましく、更に好ましくは70℃〜120℃、反応時間は1
〜7時間程度で行うのが好ましい。当量比はNCO/フェノ
ール性OH=1/1.0〜1.5である。
ブロック化剤は上記反応の任意の段階で添加し反応さ
せ、ブロックイソシアネート化合物を得ることができ
る。
添加方法としては、所定の重合終了時に添加するか、或
いは重合初期に添加するか、又は重合初期に一部添加し
重合終了時に残部を添加するなどの方法が可能である。
好ましくは重合終了時に添加する方法である。反応に際
し公知のウレタン重合用触媒を添加して反応を促進する
ことも可能である。
本発明においては、硬化剤として1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンが用いられる。
本発明の組成物の各成分の好ましい配合比は、次の通り
である。
エポキシ樹脂/エポキシ樹脂可撓性付与剤=90〜10
/10〜90(重量比)、好ましくは/=20〜70/80〜30
(重量比)、硬化剤の配合比は、+/=100/40
〜4(重量比)、好ましくは+/=100/30〜6
(重量比)である。
これらの必須成分に加えて、本発明による組成物は、反
応性希釈剤、非反応性希釈剤兼増量剤、充填剤及び/又
は補強剤、顔料、溶媒、可塑剤、均染剤、チキンソトロ
ピー剤、難燃性物質、離型剤などのような常用の変性剤
を含有していてもよい。下記のものが、この組成物にお
いて使用してもよい適当な希釈剤、増量剤、補強剤、重
填剤及び顔料の例である。モノグリシジルエーテル、DP
O、DBP、キシレン樹脂、ベンジルアルコール、テトラヒ
ドロフルフリルアルコール、アロサイザー、コールター
ル、ビチューメン等の瀝青物、紡織繊維、繊維素、ガラ
ス繊維、合成繊維、石綿繊維、硼素繊維、炭素繊維、セ
ルロース、ポリエチレン粉末、粘度、砂、岩石、石英粉
末、鉱物シリケート例えば雲母、石綿粉末、粉砕した頁
岩、カオリン、水酸化アルミニウム、粉末したチョー
ク、石膏、三酸化アンチモン、ベントナイト、シリカエ
ーロゲル、リトポン、重晶石、二酸化チタン、タルク、
炭酸カエシウム、カーボンブラック、グラファイト、酸
化鉄のような酸化物顔料、又はアルミニウム粉もしくは
鉄粉のような金属粉末。
前記の硬化性組成物の変性のために適当な溶媒には、例
えばトルエン、キシレン、n−プロパノール、酢酸ブチ
ル、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトン、エタ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル及びエチレングリコ
ールモノブチルエーテルがある。
前記硬化性組成物を変性するために適当な可塑剤には、
例えばフタル酸のジブチル−、ジオクチル−及びジノニ
ルエステル、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニ
ル及びポリプロピレングリコールがある。
前記の硬化性組成物を、特に表面保護のために使用すべ
き場合に、添加してよい均染剤には、例えばシリコー
ン、アセチルブチセルロース、ポリ酪酸ビニル、ワック
ス、ステアレートなどがある。
前記の硬化性組成物は、常法により公知の混合装置(か
きまぜ機、ニーダー、ローラーなど)を用いて製造して
よい。
〔実施例〕
以下に例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
製造例 1 ポリプロピレングリコール(分子量:2000) 1000部とトルイレンジイソシアネート(分子量:174)17
4部とを撹拌機、温度計及び窒素導入管を付した2の
四つ口フラスコで70℃、5時間反応してイソシアネート
等量1174(NCO含量3.6%)のウレタンプレポリマーを
得、続いてノニルフェノール(分子量:220)242部を加
え、70℃,5時間反応して赤外線吸収スペクトルによりイ
ソシアネート基が完全に消失したブロックイソシアネー
ト化合物Aを得た。(ブロックイソシアネート当量140
0)。
製造例 2 ポリプロピレングリコール(分子量:3000)1500部とジ
フェニルメタンジイソシアネート(分子量:250)250部
とを製造例1と同様に反応してイソシアネート当量1750
(NCO含量2.4%)のウレタンプレポリマーを得、更にク
レゾール(分子量:108)108部を加え、製造例1と同様
に反応し、ブロックイソシアネート化合物Bを得た(ブ
ロックイソシアネート当量1860)。
製造例 3 ポリプロピレングリコール(分子量:2000)700部とポリ
プロピレントリオール(分子量:3000)300部とヘキサメ
チレンジイソシアネート(分子量:168)176部とジブチ
ルチンジラウレート0.01部とを製造例1と同様に反応
し、イソシアネート当量1070(NCO含量3.9%)のウレタ
ンプレポリマーを得、更にクレゾール(分子量:108)11
8部を加え、製造例1と同様に反応してブロックイソシ
アネート化合物Cを得た(ブロックイソシアネート当量
1180)。
製造例 4 ジエチレングリコールとアジピン酸とより得られるポリ
エステルジオール(分子量:2000)1000部とイソホロン
ジイソシアネート(分子量:222)222部と、オクチル酸
錫0.1部とを製造例1と同様に反応し、イソシアネート
当量1222(NCO含量3.4%)のウレタンプレホリマーを
得、更にパラターシャリーブチルフェノール(分子量:1
50)150部を100℃,5時間反応して製造例1と同様にブロ
ックイソシアート化合物Dを得た(ブロックイソシアネ
ート当量1370)。
実施例1〜4、比較例1,2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂EP-4100(旭電化工業
製DEW 190)とブロックイソシアネートA,Bと1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサンとを表−1の処方で作
成し、試驗した。
比較例1の場合、物性が脆くて測定できなかった。
比較例2の場合、表面粘着性が強くまた柔らかすぎた。
実施例1〜4の場合、室温と共に0℃でも極めて優れた
可撓性を保持していた。
実施例5,6、比較例3 表−2に示す組成物を硬化し、物性を測定した。
実施例7、比較例4 本発明の組成物と可撓性エポキシ系のそれぞれの硬化物
について0℃と25℃の物性、屋外曝露30日後の経日変化
を比較した。
実施例8、比較例5 本発明の組成物、比較として硬化剤にラロミン C-260
を用いた組成物について硬化時間、3日後、10日後の硬
度を調べた。
実施例9、比較例6〜9 表−5に示す本発明の組成物、比較例として種々の硬化
剤を用いた組成物を硬化し、密着性、エリクセン、耐衝
撃性、耐屈曲性、耐水性について測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/50 NJA 8416−4J (72)発明者 鈴木 弘 東京都荒川区東尾久8丁目10番9号 エ ー・シー・アール株式会社内 (72)発明者 横川 哲夫 東京都新宿区市ケ谷本村町3番23号 シヨ ーボンド建設株式会社内 (72)発明者 冨久田 武 東京都新宿区市ケ谷本村町3番23号 シヨ ーボンド建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−127999(JP,A) 特開 昭51−145598(JP,A) 特開 昭62−195013(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必須の構成成分として、 分子内に平均1個より多くの隣接エポキシ基を有す
    るエポキシ樹脂 ポリヒドロキシ化合物と、過剰のポリイソシアネー
    ト化合物から得られる、イソシアネート基含量1〜10重
    量%、平均分子量600〜5000のウレタン結合含有化合物
    (−a)と、 1価フェノール性水酸基を有する化合物−b)とを、 NCO/フェノール性OH当量比=1/1.0〜1.5で反応せしめ、
    化合物(−a)のイソシアネート基を化合物(−
    b)のフェノール性水酸基でマスクして得られるブロッ
    クイソシアネート化合物からなるエポキシ樹脂用可撓性
    付与剤 1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンからな
    る硬化剤 を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
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