JPH0683491A - ポータブル・コンピュータの電力配分管理システム - Google Patents

ポータブル・コンピュータの電力配分管理システム

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JPH0683491A
JPH0683491A JP5017732A JP1773293A JPH0683491A JP H0683491 A JPH0683491 A JP H0683491A JP 5017732 A JP5017732 A JP 5017732A JP 1773293 A JP1773293 A JP 1773293A JP H0683491 A JPH0683491 A JP H0683491A
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レオンティアデス キリアコス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の処理エレメントにおいて電力関係デー
タを収集し、解釈することによってノードブック型ポー
タブル・コンピュータの電力消費を最小にする。 【構成】 ポータブル・コンピュータ(200)におい
て電力関係データをモニタ、収集し、そのデータに基づ
いて次回のバッテリ再充電までの期間、コンピュータ使
用時間を最大にする。複数の独立に制御可能なパワー・
プレーン(202,…,220)に選択的に電力を供給
することにより、パーソナル・コンピュータの消費電力
量を最小にする。非同期動作の複数のCPU(208,
264)と、バッテリ条件、ユーザが呼び出した機能お
よびシステム状態をモニタするオン/オフ・グルー・ロ
ジック手段(266)と、その検出状態に応じてCPU
の各動作を制御する電力管理手段(256,258,2
60)とをさらに備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、コンピュ
ータに関し、具体的には、ポータブル・コンピュータの
電力管理に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブル・コンピュータの電力消費を
節減することは、要求条件がユーザによって異なり、技
術的制約があるために、コンピュータ業界では非常に注
目されている。一方では、ユーザは交流電源に頼らない
で、ポータブル・コンピュータを長時間動作させること
を望んでいる。このことは、ポータブル・コンピュータ
に独自の電源、つまり、さまざまな種類のバッテリを搭
載させる必要があることを意味する。他方では、これら
のバッテリに蓄積される総電力量は、その重量に正比例
して変化する。重量のあるバッテリを搭載することは、
当然に、ポータブル・コンピュータが本来具備する携帯
性を損なうことになる。
【0003】そのために、コンピュータ業界では、いく
つかの関連分野において開発努力がなされている。その
1つは、交流を電源とするデスクトップ型マシンの対応
するコンポーネント(構成要素)よりも消費電力の少な
いコンポーネントを設計することである。2番目は、そ
のようなコンポーネントが使用中でないことを検出した
ら、そのコンポーネントの電源を切るか、あるいは低電
力消費モードにすることにより、コンポーネントの電力
消費量を経時的に低減することである。第3は、エネル
ギ対重量比の高いバッテリを使用することである。最後
は、バッテリ電力の出力は時間を関数として非線形的に
変化するので、バッテリをモニタし、ユーザに警告し、
関連処置をとる機会を与えることである。
【0004】現在、パーソナル・コンピュータ業界で実
施されている電力管理手法は、一般に、上に挙げた分野
のいずれか(1つまたは2つ以上)を取り上げている。
【0005】米国特許第373,440号(Harpe
r他)は、POQETコンピュータの設計素子を記載し
ている。POQETコンピュータは、低電力ディスプレ
イ素子、低電力汎用非同期送受信(Universal
AsynchronousReceive Tran
smit−UART)コンポーネントなどのような、い
くつかの低電力コンポーネントから構成された設計にな
っている。さらに、回路設計は、キーボードからあるキ
ーを押したとか、システム・タイマ信号が発生したと
か、一般に割込みベクトルとも呼ばれている特殊メモリ
・ロケーションへアクセスしたといったように、システ
ムでなんらかの重要な事象が発生すると、それを検出す
るようになっている。これらの事象のいずれかが発生す
ると、プロセッサにマスク禁止割込み(Non−Mas
kable Interrupt−NMI)を引き起こ
し、プロセッサは特殊ブロックの電力管理コードを実行
する。このコードが実行されると、システムの電力状態
の変化が保証されているかどうかが判断される。この手
法にはいくつかの欠点がある。ある特定の割込みベクト
ル・ロケーションをプロセッサがアクセスすると、それ
をモニタし、それによって、オペレーティング・システ
ムやアプリケーションがアイドル状態にあることを推定
する方式は、いわゆる保護モードで動作するインテル8
0286/386のような高度プロセッサには適用され
ない。これらのプロセッサでは、割込みベクトルのロケ
ーションが固定していないためである。その結果、中央
演算処理ユニット(CPU)の外部のアドレス線をモニ
タしても、特定の割込みが特定のロケーションにベクト
ル化されているかどうかを判断することができない。ま
た、アドレス線は、OS/2やGO.社がペン・ベース
のコンピュータ用に開発した最新型ペンポイント(Pe
npoint)オペレーティング・システムなどの、マ
ルチタスキング環境で正しく動作するようにもなってい
ない。このようなオペレーティング・システムは、一般
に、アイドル状態を通知するためにソフトウェア割込み
を引き起こさないようになっている。さらに、上に示し
た高度プロセッサでは、割込みベクトル自体がどのメモ
リ・アドレスに置かれるかの保証がない。従って、PO
QET設計は実モードのDOSアプリケーションには適
しているが、386のようなプロセッサ上で稼働するマ
ルチタスキング・オペレーティング・システムを使用し
た環境では不十分である。
【0006】米国特許第5,041,964号(Col
e他)は、GRIDラップトップ型コンピュータの電源
管理ハードウェアとソフトウェアを記載している。この
コンピュータでは、待機(スタンバイ)モードが定義さ
れている。このモードにあるときは、あらかじめ定義さ
れた事象のいずれかが起こると、ダイナミック・メモリ
を除く、殆どのコンピュータ部分への電力が除かれるよ
うになっている。ユーザが電源回復を指示し(押しボタ
ンで)、システムを正しく動作させるのに十分な電力が
バッテリに蓄積されていると、システムへの電源が回復
される。POQETコンピュータの場合と同じように、
この特許に開示されている解決手法は、複数のアプリケ
ーションが同時に活動しているようなマルチタスキング
環境では不十分であり、また、インテル80386のよ
うな高度マイクロプロセッサやコンパチブル・マシンで
は、オペレーティング・システムはNMI割込みが引き
起こされるのを禁止する可能性があり(実際に禁止して
いる)、あるいはコンピュータに提示されるNMI割込
みの内容を知ることができないコード・フラグメントに
NMI割込みを再ベクトル化するので、不十分である。
【0007】ヨーロッパ特許出願第90311832.
1号(WattsおよびWallace)では、CPU
活動レベルが低下したとリアルタイム・モニタが判断し
たとき、CPUクロックを遅くする装置と方法が記載さ
れている。クロック速度を遅くすると、CPUによる電
力消費量が減少する。この装置は複数のチップ・メーカ
から提供される高集積チップ・セットに実装されてい
る。しかし、この特許出願によれば、コンピュータの動
作に複数のCPUが関与するとき、その手法をどのよう
に適用するのかが教示されていない。確かに、上記手法
を単一マイクロプロッセサに適用すると、それが主プロ
セッサであっても、システム内のインテリジェント機能
をもつ主要な個所の間で調整しないと、電力消費量が正
味で増加する可能性がある。
【0008】国際特許出願第PCT/US89/055
76号(Bolan他)は、ある特定のマイクロプロセ
ッサが消費する電力をチップによって外部から制御する
ことを可能にする方法を開示している。このチップは消
費電力が非常に低い設計になっている。上述した公知技
術と同じように、その方法と装置はいくつかのチップ・
メーカから提供されている。Bolanの装置に欠けて
いるのは、ペン・ベースのタブレット型コンピュータの
ような電力配分管理コンピューティング・プラットフォ
ームの設計にこれらのメカニズムがどのような方法で適
用されるのかの説明がないことである。
【0009】IBMラップトップ型コンピュータ(PS
/2 L40SXコンピュータ)などの、消費電力管理
を取り入れた他のコンピュータでは、電力を消費する各
種デバイスのタイムアウトをユーザが指定できるように
なっている。あるコンポーネントで入出力(I/O)活
動が、タイムアウトが起こるまで行われてないことが認
められると、そのコンポーネントは低電力状態に置かれ
る。例えば、多くの低消費電力型コンピュータでは、ハ
ード・ファイルのタイムアウト値が指定できるようにな
っている。タイムアウト期間の終了時に、活動が行われ
ていないと、そのデバイスは電源がオフにされる。しか
し、ここで注目すべきことは、ファイルに再び電源を入
れたとき、余分の電力が消費され、さらに、スピンアッ
プが行われている間、CPUを待ちにおく必要があるこ
とである(無駄な電力消費)。研究で明らかになったこ
とは、タイムアウト値だけでは、電力消費を最適化でき
ないことである。従って、一般ユーザがポータブル・シ
ステムのデバイスに対して正しいタイムアウト値を指定
することは不可能ではないにしても、困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】必要とされるのは、マ
ルチタスキングの、複数のCPUからなるシステムおよ
び高度プロセッサにおいて低電力量で効率よく動作する
ことができる電源管理システムである。
【0011】本発明の目的は、ペン・ベース・ノートブ
ック型ポータブル・コンピュータの電源を管理するシス
テムおよび方法を提供することである。本発明のシステ
ムおよび方法によれば、詳細の多くをエンド・ユーザに
見えないようにしたまま、各所の処理エレメントで電力
関連データを収集し、解釈することによって消費電力量
を低減化することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポータブル・コンピュータにおいて電力関係データ
をモニタし、収集し、そのデータに基づいて必要なアク
ションを行って、バッテリを再充電するまでの期間、ユ
ーザの介入を最小にしてポータブル・コンピュータを使
用できる時間量を最大にする電力配分管理システムであ
って、(a)ある特定の機能を実行するために必要な電
力消費を最小にするために選択的に電力が供給される独
立に制御可能な複数のパワー・プレーンと、(b)相互
に対して非同期に動作する複数の中央演算処理ユニット
(CPU)と、(c)バッテリ条件、ユーザが呼び出し
た機能、およびシステム状態をモニタするためのオン/
オフ・グルー・ロジック手段と、(d)前記複数のCP
Uに接続されて、前記オン/オフ・グルー・ロジック手
段が検出した状態に応じて前記パワー・プレーンの各々
を制御するための電力管理手段とを備えたことを特徴と
する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電力配分管理システムにおいて、前記複数のCPUは
さらに、(a)複数の動作状態から成る第1の組をも
ち、前記複数の独立に制御可能なパワー・プレーンを制
御するための主プロセッサと、(b)前記主プロセッサ
に接続され、複数の動作状態から成る第2の組をもち、
周辺デバイスを制御するためのサービス・プロセッサ
と、(c)前記サービス・プロセッサに接続され、複数
の動作状態から成る第3の組をもち、システム電力を制
御するためのバッテリ・マイクロコントローラとを備え
たことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の電力配分管理システムにおいて、複数の動作状態から
成る前記第1の組は、(a)コンピュータがオフになっ
ているように見え、コンピュータの最低電力状態であ
り、この状態にあるとき、前記バッテリ・マイクロコン
トローラへの電力を除き全電力がコンピュータから除か
れているゼロ電力状態と、(b)コンピュータがオンに
なっているように見える全電力状態と、(c)コンピュ
ータがオンになっているように見えるアイドル電力状態
と、(d)コンピュータがオフになっているように見え
る待機電力状態とからなることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の電力配分管理システムにおいて、前記複数のパワー・
プレーンとCPU、前記オン/オフ・グルー・ロジッ
ク、および前記電力管理手段に動作状態で接続され、記
載面をもつノートブックに似たようにパッケージ化され
た、一体化されたLCDパネルおよびディジタイザをさ
らに備えたことを特徴とする。
【0016】ここで、前記複数の独立に制御可能なパワ
ー・プレーンは、 (1)(a)前記サービス・プロセッサ、(b)多数の
電力制御機能を実行し、IBM PC/AT標準コンピ
ュータと論理的に互換性をもつことを可能にするコア・
チップ・セット、および(c)システム条件の変化をモ
ニタし、処理し、報告するための回路をもつ前記オン/
オフ・グルー・ロジックを実装したコア・プレーンと、 (2)前記主プロセッサを実装した主プロセッサ・パワ
ー・プレーンと、 (3)通信バスと関連ロジックを実装した雑目的パワー
・プレーンと、 (4)各々が外部デバイスまたはインタフェースに関係
する電力を制御するための複数のインタフェース・パワ
ー・プレーンと をさらに備えることができる。
【0017】前記オン/オフ・グルー・ロジック手段は
状態をモニタし、モニタした状態に応じて複数の電力管
理信号を発生する状態手段を備えており、該状態手段
は、(a)バッテリ電圧が所定のしきい値以下になった
とき発生する低バッテリ条件信号をモニタする手段と、
(b)タイマ割込み状態信号をモニタする手段と、
(c)通信がモデム・インタフェースで開始されたこと
を示すリング・インジケータ状態信号をモニタする手段
と、(d)オン/オフ・ボタンがユーザによって活動化
されたことを示すオン/オフ・ボタン状態信号をモニタ
する手段と、(e)前記オン/オフ・ボタンがラッチ解
除されたことを示す再開クリア状態信号をモニタする手
段と、(f)複数の状態から成る前記第1の組の状態信
号をモニタする手段とを備えることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の電力配分管理システムにおいて、前記電力管理手段
は、(a)前記主プロセッサおよび前記複数の独立に制
御可能なパワー・プレーンを制御するオペレーティング
・システム手段と、(b)前記オペレーティング・シス
テム手段の状態遷移を制御する主プロセッサ状態制御手
段と、(c)前記サービス・プロセッサの動作を制御す
るサービス・プロセッサ制御手段と、(d)前記バッテ
リ・マイクロコントローラの動作を制御するバッテリ・
コントローラ手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0019】ここで、前記主プロセッサは、電力消費に
影響を与えるようなコンピュータの変化を表した電力管
理事象が起こったとき、前記第1の組の複数の動作状態
間を遷移するようにしてもよい。
【0020】ここで、前記電力管理事象は、(a)バッ
テリ充電が所定のしきい値以下になったとき行われる一
時中止(SUSPEND)電力管理事象と、(b)前記
主プロセッサが前記待機操作状態から出て、システム状
態の変化をアドレスしたとき行われる再開(RESUM
E)電力管理事象と、(c)主プロセッサが前記全電力
状態または前記アイドル状態にあって、電力管理に影響
を与えるような変化がコンピュータに起こったとき行わ
れるPCUINT電力管理事象とからなるものとするこ
とができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の電力配分管理システムにおいて、前記バッテリ・マイ
クロコントローラはバッテリ・コントローラ手段の一部
になっており、該バッテリ・コントローラ手段は、
(a)外部DC電源が使用可能になったときそれを検出
し、必要ならばバッテリ充電を可能にする検出手段と、
(b)前記オン/オフ・グルー・ロジックに接続されて
動作するオン/オフ・ボタンが押されたとき、前記主プ
ロセッサ、前記サービス・プロセッサ、および前記独立
に制御可能なパワー・プレーンの他の特定プレーンへ電
力を供給する電力供給手段と、(c)バッテリの損傷を
防止し、コンピュータの遮断をサポートするためにバッ
テリ条件をモニタし、必要時に、前記サービス・プロセ
ッサに警報を通知するためのバッテリ・モニタ手段とを
さらに備えたことを特徴とする。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の電力配分管理システムにおいて、ユーザが活動してい
ないときデータをセーブする手段をさらに備えたことを
特徴とする。
【0023】ポータブル・コンピュータは、IBM P
C/AT標準コンピュータと論理的に互換性を有するも
のとすることができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、ポータブル・コ
ンピュータにおいて電力関係データをモニタし、収集
し、そのデータに基づいて必要なアクションを行って、
バッテリを再充電するまでの期間、ユーザの介入を最小
にしてポータブル・コンピュータを使用できる時間量を
最大にする電力配分管理方法であって、(a)電力がバ
ッテリ・マイクロコントローラに供給されたとき、コン
ピュータに電力を供給するステップと、(b)動作可能
状態にあるパワー・プレーン群への電力を独立して制御
するように相互接続された複数の中央演算処理ユニット
(CPU)を装備したコンピュータを動作させるステッ
プと、(c)バッテリ状態、ユーザが呼び出した機能、
および前記複数のCPUの状態をモニタするステップ
と、(d)前記モニタ・ステップで検出した状態に応じ
て前記複数のCPUの各々の動作を制御するステップと
を備えたことを特徴とする。
【0025】電力管理は、階層構造化した各レベルで協
働して行われる。階層(レイヤ)は、システム・プレー
ナ・ハードウェア・レベル、バッテリ・コントローラ・
レベル、サービス・プロセッサ・レベル、主プロセッサ
・ファームウェア・レベル、およびオペレーティング・
システム・レベルからなっている。システム・プレーナ
・レベルでは、低電力で動作させるためのメカニズムが
取り入れられている。これらのメカニズムとしては、周
辺デバイスと入出力デバイスを独立にオン・オフが可能
なパワー・プレーンに区画化するメカニズム、ソフトウ
ェア・スイッチでこれらのプレーンへの電力を制御する
メカニズム、低電力の待機(スタンバイ)モードで動作
できるデバイスを選択するメカニズムなどがある。バッ
テリ・コントローラ・レベルでは、システムへの電力を
オン・オフするためのメカニズムと、バッテリの状態に
関するデータを収集し、その情報を主プロセッサへ送る
ためのメカニズムが組み込まれている。バッテリ・コン
トローラは、低充電状態のときに、バッテリが過剰に放
電したり、動作したりすることから保護する役割も備え
ている。サービス・プロセッサ・レベルでは、オン/オ
フ・ボタンをモニタする回路や電力管理事象とバッテリ
状態情報をシステム・プレーナ上の主プロセッサに伝え
るための回路が備わっている。システム・ファームウェ
ア・レベルとオペレーティング・システム・ソフトウェ
ア・レベルは、システム・プレーナ上の主プロセッサで
実行され、パワー・プレーンをいつ遮断できるか、電源
事象が発生したときなにをすべきかといった、ポリシー
決定を受け持つ。
【0026】本発明の利点は、電力管理機能を3つのプ
ロセッサ間に分散することによって、主CPUを電力管
理機能の専用にしたときの処理時間量を節減したことに
ある。
【0027】本発明の別の利点は、アドレス・パターン
をモニタしなくても、ある特定の割込みベクトル・ロケ
ーションをアクセスできるようにしたことにある。この
利点があるために、本発明は、保護モードで動作し、従
来のアドレス指定方式に従わない高度プロセッサで動作
させることができる。
【0028】本発明の別の利点は、複数のプロセッサが
非同期で動作するため、どのプロセッサも他のプロセッ
サから独立して、低電力の動作モードに入ることができ
ることにある。
【0029】本発明の別の利点は、確立された通信プロ
トコルで電力管理データを複数のプロセッサ間でやりと
りするので、各プロセッサがどの電力管理機能を実行さ
せるべきかを、他のプロセッサの状態を考慮に入れて効
率よく判断することができることにある。
【0030】本発明の別の利点は、コンピュータを相互
に独立して制御されるパワー・プレーンに区画化してい
るので、現在の機能の実行に必要なコンピュータ部分だ
けに選択的に電源を入れることができ、しかも、システ
ム全体の可用性に影響を与えないことである。
【0031】本発明の別の利点は、実行すべき命令がな
いと、即時に低電力の動作モードに入ることができるこ
とにある。
【0032】本発明の別の利点は、ゼロ電力状態を設定
したことにある。コンピュータは、すべてのアプリケー
ション・データをストアしたあとだけこのゼロ電力状態
に入るようにしている。オフ状態ではなく、ゼロ電力状
態にしたので、ユーザはあるアプリケーション・プログ
ラムを実行している途中でコンピュータの電源を切って
も、データを消失する心配がない。この場合は、コンピ
ュータは必要なアプリケーション・データをすべてセー
ブしておき、システムに電源を入れると、コンピュータ
は同じ状態に復帰する。
【0033】本発明の別の利点は、バッテリ電力が低下
すると、CPU状態とアプリケーション・データを2次
(補助)記憶媒体にセーブする機能を設けたことにあ
る。これにより、バックアップ(予備的)バッテリを搭
載する必要がなくなるので、コンピュータを軽量化する
ことができる。
【0034】本発明の上記および他の目的、特徴および
利点は、添付図面に示した本発明の好適実施例を詳しく
説明することによって、明らかにする。
【0035】
【実施例】以下では、ペン・ベースのノートブック型ポ
ータブル・コンピュータで使用することを目的とした本
発明の好適実施例について説明する。本実施例におい
て、コンピュータはIBM PC/AT標準コンピュー
タと論理的に互換性があり、インテル386SXまたは
AMD AM386SXL主プロセッサを搭載してい
る。また、一体化されたLCDパネル(画面)およびデ
ィジタイザを装備し、記載面をもつノートブックに似る
ようにパッケージ化されている。
【0036】電力管理機能は、図1に示すように、階層
構造化された各レベルまたは層(レイヤ)で協働して実
行される。最も外側の層はアプリケーション層112で
あり、ユーザによって導入され、ノートブック型コンピ
ュータ上で実行される任意のソフトウェアを表してい
る。電源管理システムの機能層はこの広範なアプリケー
ション処理層112内に置かれている。機能層を機能別
に列挙すると、次の5つがある。
【0037】(1)システム・プレーナ102 (2)バッテリ・コントローラ104 (3)サービス・プロセッサ106 (4)主プロセッサ・ファームウェア108 (5)オペレーティング・システム110 これらの5機能層は相互に協働して、コンピュータを4
つの動作状態の1つに維持する。システムの現在状態
(全電力または通常、低電力またはアイドル、待機また
は休止、ゼロ電力)によって、5機能層の各層でどの機
能が実行されるかが決まる。
【0038】以下では、図7を参照してこれらの4状態
について簡単に説明する。各状態と状態の遷移の詳しい
説明は、セクションII(オペレーティング・システム
層)で行う。全電力または通常状態とは、完全に動作状
態にあり、活動している状態である。図7に示すよう
に、状態が変わるためには、通常状態にあることが必要
である。低電力またはアイドル状態では、システムは動
作状態にあるが、必要とする機能だけに電力が供給され
ている。コンピュータはこの状態にあるときは、ON
(電源が入っている)のように見える。待機または休止
状態では、システムはユーザにはOFF(電源が入って
いない)のように見えるが、いくつかのシステム・コン
ポーネントには電力が供給されており、システムは再開
要求を受けると、即時に通常動作を再開する。再開要求
がないと、システムは所定の時間が経過すると、自動的
にゼロ電力状態に移行する。これは最低電力状態であ
り、コンピュータはOFFのように見える。
【0039】以下では、上記レベルの各々で実行される
機能について簡単に説明する。
【0040】システム・プレーナ・レベル102では、
低電力動作のためのメカニズムが組み込まれている。こ
れらのメカニズムとしては、周辺デバイスまたは入出力
デバイスを相互に独立してオン・オフできるパワー・プ
レーンに区画化するためのメカニズム、ソフトウェア・
スイッチでこれらのプレーンへの電力を制御するための
メカニズム、低電力の待機モードで動作できるデバイス
を選択するためのメカニズムがある。この手法の例とし
ては、ソリッド・ステート・ファイル(SSF)を記憶
媒体として選択した場合がある。SSFの消費電力は、
動作状態(活動中の読み書き)にあるときでも、従来の
同等の回転型磁気媒体ファイルに比べると、はるかに少
なくなっている。また、待機または休止モードといった
非動作モードにあるときの消費電力も少なくなってい
る。
【0041】バッテリ・コントローラ・レベル104に
は、システム電力を制御し、バッテリ状態に関する状況
データを収集し、この情報を主プロセッサへ送るための
メカニズムが組み込まれている。また、低充電状態にあ
るとき、バッテリが過剰に放電したり、動作することか
ら保護する機能もバッテリ・コントローラ・レベル10
4の役割である。
【0042】サービス・プロセッサ・レベル106に
は、オン/オフ・ボタンをモニタする回路と、電源管理
事象とバッテリ状態情報をシステム・プレーナ・レベル
102上の主プロセッサに伝える回路が組み込まれてい
る。
【0043】システム・ファームウェア・レベル108
とオペレーティング・システム・レベル110は、シス
テム・プレーナ・レベル102の一部である主プロセッ
サ上で実行され、パワー・プレーンをいつ遮断させる
か、電源事象が起こったときなにをすべきかといったポ
リシー決定を受け持つソフトウェアを含んでいる。
【0044】以下では、本発明の好適実施例の構造と動
作を、上述した層を中心にして説明する。
【0045】I.システム・プレーナ層 図2は、システム・プレーナ・レベル200を示したブ
ロック図である。好適実施例では、システム・プレーナ
・レベル200は電力消費量の管理を目的とした10個
のパワー・プレーンに分割されている。すなわち、次の
とおりである。
【0046】(1)コア・プレーン202 (2)12Vプレーン204 (3)雑目的プレーン206 (4)主プロセッサ・プレーン208 (5)VGAサポート・プレーン210 (6)ソリッド・ステート・サポート・プレーン212 (7)シリアル/パラレル・プレーン214 (8)スピーカ・プレーン216 (9)SCSIプレーン218 (10)キーボード・プレーン220 以下では、各パワー・プレーンと各パワー・プレーンが
電力を受けるときの条件を、図2を参照して簡単に説明
する。
【0047】1.コア・プレーン202 コア・プレーン202は3つのベンダ・チップ256、
258および260(詳細は下述する)から構成されて
いる。これらのチップは本発明がIBM PC/ATと
互換性をもつことを可能にするものである。また、これ
らのチップはコア・チップ・セットと定義されたものを
構成し、数多くの電力制御機能を実行する。コア・プレ
ーン202は、さらに、電力スイッチ回路222、最大
16MのダイナミックRAM(DRAM)メモリ26
2,サービス・プロセッサ264,電力管理制御ロジッ
ク(PMCIN 268とPMCOUT 270)、お
よびオン/オフ・ボタン・グルー・ロジック(glue
logic)266から構成されている。コア・プレ
ーン202は、オフ状態を除き、システムが他のすべて
の電力状態にあるときは、電力が供給されたままになっ
ている。このプレーンから電力を除くことは、主プロセ
ッサ252が直接に行うことができない。その代わり
に、主プロセッサ252はサービス・プロセッサ264
を通してバッテリ・コントローラ(図示せず)に要求す
ることによって、システム・プレーナ200全体への電
力を取り除く。
【0048】2.12ボルト・プレーン204 12ボルト・プレーン204には、コア・プレーン20
2上に置かれている電力スイッチ回路222をサポート
するために使用される特定の電圧(つまり、12ボル
ト)が印加されている。電力スイッチ回路222は、コ
ア・プレーン202,12ボルト・プレーン204除く
すべてのパワー・プレーンと雑目的プレーン206への
電力を制御する。さらに、主プロセッサに実装されたフ
ァームウェアでこれらの電力スイッチ回路を作動させる
ことも可能であるが、これはコア・プレーン202に置
かれた特定のレジスタをプログラムすることによって行
われる。その詳細は下述する。12ボルト・プレーンに
は、コア・プレーンに電力が供給されている間、電力が
供給されている。コア・プレーン202と同様に、12
ボルト・プレーン204は、主プロセッサのファームウ
ェアやオペレーティング・システム・ソフトウェアが直
接に制御することはできない。
【0049】3.雑目的プレーン206 雑目的プレーン206には、ATアドレスとデータ・バ
ス・トランシーバ278およびBIOSメモリ272が
搭載されている。BIOSメモリ272には、複数のオ
ペレーティング・システムとある種の電力管理機能のサ
ポートに必要なファームウェアが実装されている。雑目
的プレーン206には、システムが全電力状態および低
電力(アイドル)状態にあるときだけ、電力が供給され
る。
【0050】4.主プロセッサ・プレーン208 主プロセッサ・プレーン208は、インテル386SX
(またはAM386SXL)プロセッサ・チップ252
に電力を供給する。このプレーンは、システムが待機
(休止すなわちスリープ)状態またはゼロ電力状態に入
ると、コア・チップ・セット(256,258,26
0)によって電力供給が停止される(パワー・ダウ
ン)。
【0051】5.VGAサポート・プレーン210 VGAサポート・プレーン210には、LCD制御・表
示メモリVRAM 276内蔵のVGAコントローラ2
74が実装されている。VGAコントローラ274は低
電力ベンダ・チップWD90C20からなり、業界標準
のVGAと互換性をもつLCDフラット・パネル用のド
ライバを備えている。このプレーンは、ゼロ電力状態を
除き、システムがすべての電力状態にあるとき、電力が
供給されたままである。しかし、VGAコントローラ2
74自体は、システムが待機状態に入ると、低電力モー
ドに置かれる。このモードに置かれると、スクリーン
(つまり、LCDパネルとバックライト−共に図面には
示していない)がパワー・ダウンされていても、表示メ
モリ276はリフレッシュ速度が遅くなってスクリーン
の内容が保持される。この方式によると、システムが待
機状態から全電力状態に入ったとき、システムは表示メ
モリ276を再ロードしなくても、スクリーンのビジュ
アル状態を復元することができる。
【0052】6.ソリッド・ステート・サポート・プレ
ーン212 ソリッド・ステート・サポート・プレーン212は、ソ
リッド・ステート・ファイル(SSF)へ電力を供給す
る。システムが待機状態またはゼロ電力状態に入ると、
電力供給が停止される。システムが全電力状態またはア
イドル状態に入ると、電力が供給される。
【0053】7.シリアル/パラレル・プレーン214 シリアル/パラレル・プレーン214は、WD76C3
0チップ256のシリアルおよびパラレル・ポート制御
ロジック部分へ電力を供給する。チップのこの部分はコ
ア・プレーン202に置かれているので、その電力供給
はチップの他の部分とは切り離されている。シリアル/
パラレル・プレーン214は、アプリケーションがその
基礎となるデバイス(図示せず)の使用を要求するとす
ればそのとき、全電力状態またはアイドル状態の電力を
受け取る。そのアプリケーションがもはやデバイス使用
の必要がなくなったことを示した後は、オペレーティン
グ・システムによってプレーン214への給電がしゃ断
される。
【0054】8.スピーカ・プレーン216 スピーカ・プレーン216はスピーカ・システムのオー
ディオ増幅器を含む。このプレーンは、アプリケーショ
ンがそのスピーカの使用を要求するとすればそのときの
み、全電力状態にある電力を受け取る。アプリケーショ
ンがもはやスピーカ使用の必要がなくなったことを示し
た後は、オペレーティング・システムによってプレーン
216への給電がしゃ断される。
【0055】9.小型コンピュータ・システム・インタ
フェース(SCSI)プレーン218 SCSIプレーン218は、SCSIコントローラとそ
の関連ロジックへ電力を供給する。このプレーンは、ア
プリケーションがSCSIプレーンに接続されたあるデ
バイス(図示せず)の使用を要求したとき、全電力状態
の電力の供給を受ける。アプリケーションがもはや接続
デバイス使用の必要がなくなったことを示した後は、オ
ペレーティング・システムによってプレーン218への
給電がしゃ断される。
【0056】10.キーボード・プレーン220 キーボード・プレーン220はキーボード(オプショ
ン)への電力を制御する。このプレーンは、システムが
全電力状態とアイドル状態にあるとき給電され、待機状
態とゼロ電力状態になると、電力供給が停止される。
【0057】コア・プレーンの詳細説明 コア・プレーン202は、多数の電源制御機能を実行す
るコア・チップ・セット256,258,260から構
成されている。また、コア・プレーン202はオン/オ
フ・グルー・ロジック266から構成されている。この
ロジックは、バッテリやオン/オフ・スイッチといった
システムの状態をモニタして、システムの状態を変える
必要のあるような事象(イベント)が発生したかどうか
を判断する。この種の事象は電力管理(PM)事象と定
義されている。コア・プレーン202のコア・チップ・
セットとグルー・ロジック部分は、以下に詳しく説明す
るように、電力管理システムにおいて重要な機能を実行
する。
【0058】コア・チップ・セットの説明 IBM PC/ATと互換性をもたせる機能と多数の電
力制御機能は、コア・チップ・セットと定義しているも
のによって実行される。コア・チップを構成する3個の
ベンダ・チップ256,258,260は、「West
ern Digital 1991 Devices
Databook」、WesternDigital
Corp.,1991に詳しく説明されている。コア・
チップ・セットはシステム・プレーナ200の10個の
パワー・プレーンを制御するようにプログラムされたレ
ジスタから構成されている。コア・チップ・セットの各
チップは電力消費を節減する設計になっている。以下で
は、まず、ベンダ・チップについて説明し、そのあとで
チップに内蔵されたレジスタ・ファイルについて説明す
る。
【0059】1.WD76C10LP 260 このCPUとコア・ロジック・コントローラ・チップに
は、メモリ・コントローラ、主プロセッサ制御、ATバ
ス・ロジック(DMA信号を含む)および電力管理制御
が実装されている。電力管理制御はレジスタ・ファイル
を通して行われる。このレジスタ・ファイルは主プロセ
ッサからアクセス可能であり、主プロセッサのクロック
速度を変更したり、主プロセッサやシステム内の他のパ
ワー・プレーンを遮断したり、1つまたは2つ以上の外
部事象が発生したとき主プロセッサの実行を再開したり
するために使用される。
【0060】2.WD76C21 258 このチップには、フロッピ・ディスク・コントローラ、
リアルタイム・クロックおよびIDEハード・ファイル
制御信号が実装されている。
【0061】3.WD76C30 256 このチップには、標準AT様式のシリアルおよびパラレ
ル・ポート、プログラマブル割込みコントローラおよび
クロック・ジェネレータが実装されている。
【0062】コア・チップ・セットのレジスタ・ファイ
本発明の好適実施例では、すべての電力制御機能および
関係データへのアクセスは、レジスタ・ファイルと定義
された1組の入出力バッファを通して行われる。これら
のレジスタ・ファイルはコア・プレーンに実装されてお
り、図3と図4に示すとおりである。以下では、これら
のレジスタの各々とその関連機能について説明する。
【0063】1.パワー・ダウン制御レジスタ(PDC
R)302 PDCRレジスタ302には、電力管理に関係する2ビ
ットがある。最初のビットは主プロセッサ・プレーン2
08への電力を制御するもので、もう1つのビットは全
パワー・ダウン・シーケンスをいつ行うかを制御するも
のである。このシーケンスが行われると、雑目的プレー
ン206,主プロセッサ・プレーン208、およびオプ
ションとしてVGAサポート・プレーン210は電源が
オフになる。
【0064】2.CPUクロック制御レジスタ(CCC
R)304 CCCRレジスタ304は、主プロセッサのクロック速
度を格納する。CCCRレジスタ304は、主プロセッ
サのクロック速度が通常値の1/2、1/4または1/
8になるようにプログラムすることが可能である。プロ
セッサの電力消費はクロック速度に比例するので、主プ
ロセッサ252を可能な限り遅いクロック速度で動作さ
せると、最大の電力節約が得られる。
【0065】3.リフレッシュ制御レジスタ(RCR)
306 RCRレジスタ306は、システム・ランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)のリフレッシュ速度を格納する。
システム・プレーナ200が待機状態に入ったとき、リ
フレッシュ速度が通常値の1/8になるようにプログラ
ムすることが可能である。
【0066】4.パワー・プレーン制御レジスタ(PP
CR)308 PPCRレジスタ308は、スピーカ・プレーン21
6,VGAサポート・プレーン210,ソリッド・ステ
ート・サポート・プレーン212,SCSIプレーン2
18,シリアル/パラレル・プレーン214、およびキ
ーボード・プレーン220の各パワー・プレーンへの電
力を制御するための1ビットからなっている。
【0067】5.スクリーン・タイマ制御レジスタ(S
TCR)310、312 LCDパネルとそのバックライトへの電力は、ペアにな
ったSTCRタイマ・レジスタ310,312によって
制御される。STCR310,312は、システムで作
業を行っていないとき、LCDとバックライトに電力を
供給する時間量を制御するようにセットアップすること
が可能である。
【0068】6.電力管理割込みマスク・レジスタ(P
MIMR)314 PMIMRレジスタ314は3個のマスク・ビットから
構成され、これらのビットは3つの電力管理(PM)事
象に対応づけられている。PM事象とはシステムに状態
を変化させる条件変化のことである。ビットを1にセッ
トすると、対応するPM事象が主プロセッサ252に電
力管理割込みを引き起こすことを可能にする。ビットを
ゼロにセットすると、PM事象がPM割込みを引き起こ
すことが禁止される。
【0069】7.電力管理割込み状況レジスタ(PMI
SR)316 PMISRレジスタ316はPM割込みを引き起こした
PM事象を格納している。このレジスタは主プロセッサ
252が調べて、3つのPM事象のどれが最近のPM割
込みを引き起こしたかを判断する。
【0070】8.電力管理事象レジスタ(PMEVR)
318 PMEVRレジスタ318は、どのPM事象が起こった
かの情報を収めている。このレコードは事象を記録し、
どの事象が起こったかの活動だけを記録したファイルで
ある。
【0071】オン/オフ・グルー・ロジックの説明 図4および図5は、コア・プレーン202に実装された
オン/オフ・グルー・ロジック266を示す概略ブロッ
ク図である。オン/オフ・グルー・ロジック266はバ
ッテリやオン/オフ・ボタンなどのシステムの状態をモ
ニタして、システムにアテンションさせる必要のある事
象が起こったかどうかを判断する。これらの入力は、以
下に説明する入力信号線を通って受信される。
【0072】1.LOW BATT オン/オフ・グルー・ロジック266は、サービス・プ
ロセッサ264からLOW BATT信号線402上を
送られてきた低バッテリ状態信号を受信する。この信号
は、バッテリ充電が低下したためにシステムに警告する
必要があることを示している。
【0073】2.TIMER INT また、オン/オフ・グルー・ロジック266は、リアル
タイム・クロック432からTIMER INT信号線
404を通って送られてきたタイマ割込み信号を受信す
る。この信号は、タイムアウト条件が起こったことを示
している。例えば、システムが通常電力状態にあると
き、ある所定の時間間隔になにも活動が行われていない
と、リアルタイム・クロック432からタイマ割込み信
号が送出されて、無活動であることをシステムに通知す
る。
【0074】3.RI また、オン/オフ・グルー・ロジック266は、モデム
・インタフェース434からリング・インジケータ(R
I)信号線を通って送られてきた外部モデム呼出しの通
知を受信する。
【0075】4.RESCLR また、オン/オフ・グルー・ロジック266は、サービ
ス・プロセッサからRESCLR信号線408を通って
送られてきたRESUME CLEARコマンドを受信
する。この信号を受けると、オン/オフ・グルー・ロジ
ック266はオン/オフ・ボタンのラッチを解除する。
【0076】5.ON/OFF また、オン/オフ・グルー・ロジック266は、オン/
オフ・ボタン438がいつ押されたかの通知をON/O
FF信号線410から受信する。
【0077】6.FULLPDN また、オン/オフ・グルー・ロジック266は、PMC
OUTレジスタ270からFULLPDN信号線412
を通って送られてきた全パワー・ダウン信号を受信す
る。この信号はシステムが待機状態にあることを示して
いる。
【0078】オン/オフ・グルー・ロジック266はこ
れらの入力を処理し、電力管理システムにアドレスさせ
る必要のある、なんらかの事象を表した該当出力信号を
発生する。出力信号線は、RESUME信号線426,
SUSPEND信号線422,SPIRQ信号線424
の3つがある。
【0079】1.RESUME信号線426 オン/オフ・グルー・ロジック266は、システム・プ
レーナ200が待機状態にあるか(FULLPDN信号
線412が活動状態にある)、オン/オフ・スイッチ4
38が押されたか、リアルタイム・クロック432がタ
イマ割込み信号を出したか、あるいはモデム呼出しリン
グ・インジケータが現れると、ESUME信号を生成し
てRESUME信号線426上に送出する。オン/オフ
・グルー・ロジックがサービス・プロセッサ264から
LOW BATT信号線402を通って送られきた低バ
ッテリ信号を受信したときは、RESUME信号は禁止
される。
【0080】2.SUSPEND信号線422 オン/オフ・グルー・ロジック266は、低バッテリ信
号がサービス・プロセッサ264から送られてくると、
SUSPEND信号を生成してSUSPEND信号線4
22上に送出する。
【0081】3.SPIRQ信号線424 オン/オフ・グルー・ロジック266は、システムが待
機状態(通常電力または低電力状態)にあったことをF
ULLPDN信号線412が示しているときオン/オフ
・ボタンが押されたことをオン/オフ信号線410が示
していると、SPIRQ信号を生成してSPIRQ信号
線424上に送出する。このSPIRQ信号は、低バッ
テリ電力状態信号がLOW BATT信号線402から
送られてきて、タイマ割込み、モデム呼出し、またはオ
ン/オフ・ボタンが押されたかのいずれかが行われたと
きも、生成される。これは、RESUME信号線426
の出力の個所で上述した通りである。
【0082】電力管理事象 システム・プレーナのコア・チップ・セットによって認
識される電力管理事象(PM事象)には、以下に説明す
るように3種類ある。
【0083】1.SUSPEND PM事象 SUSPEND PM事象は、バッテリの変化が所定の
しきい値以下になったとサービス・プロセッサ264が
判断すると、検出される。低バッテリ信号の処理は、上
述したように、オン/オフ・グルー・ロジック266に
よって行われ、その出力信号がSUSPEND信号線4
22上に現れる。ベンダ・チップ260は、この出力信
号の状態とシステムの状態に基づいて、SUSPEND
PM事象を生成する。SUSPEND PM事象が起
こるのは、システムが全電力(通常)または低電力(ア
イドル)状態にあるときだけである。待機状態にあると
き低バッテリ状態が起こっても、SUSPEND PM
事象は生成されない。その代わりに、システムが通常電
力に復帰するのを禁止し、最終的にはその電力供給をオ
フにする。
【0084】2.RESUME PM事象 RESUME PM事象は、待機状態から戻って、タイ
マ割込み、モデム呼出しまたはユーザ要求をアドレスす
るようにシステムに要求すると、検出される。これは、
オン/オフ・グルー・ロジック266のRESUME出
力信号426の状態とシステムの状態によって判断され
る。システムがオペレーションを「再開」するのは、待
機状態からだけであり、通常状態とアイドル状態にある
ときは、操作可能な状態になっていない。
【0085】3.RCUINT PM事象 これは、システム・プレーナ・レベル200が全電力
(通常)状態にあると、サービス・プロセッサ264に
よって生成され、コア・チップ・セットによって検出さ
れる事象である。これは、システム内で引き起こされる
多数の割込みの1つであり、いろいろな条件が原因で発
生する。その条件の1つとして、オン/オフ・グルー・
ロジック266がSPIRQ出力信号を生成したときが
ある。
【0086】PM事象はすべて、コア・チップ・セット
256,258,260に実装され、主プロセッサ25
2からアクセスが可能な電力管理割込み状況レジスタ
(PMISR)316と電力管理事象レジスタ(PME
VR)318に記録される。さらに、主プロセッサ25
2はこれらの事象のどれが起こったとき、PM割込みが
引き起こされるかを、電力管理割込みマスク・レジスタ
(PMIMR)314内の該当ビットをセットすること
で指定することができる。本発明の好適実施例では、上
述したPM事象が起こった結果引き起こされるPM割込
みは、IRQレベル11(IRQ11)割込みと名付け
ている。
【0087】PM事象の理由コード 上述したように、PM事象は、さまざまなシステムの状
態が起こると引き起こされる。PM事象を引き起こすさ
まざまな原因は、システム内では、理由コードと定義さ
れたものによって表されている。この理由コードは、あ
る特定のPM事象に対してどのように応答するかを判断
するためにシステムによって使用される。理由コードは
以下に説明する状態の1つまたは2つ以上を示してい
る。
【0088】1.バッテリ警告 これは、バッテリ充電が低下したために、コンピュータ
の動作を一時中止することを示している。この状態が起
こると、システムが全電力またはアイドル状態にある場
合であっても、SUSPEND PM事象が発生する。
システムが待機状態にあるときは、サービス・プロセッ
サ264はシステムの電源を切るようにバッテリ・コン
トローラに要求する。これにより、システムはゼロ電力
状態に入る。
【0089】2.オン/オフ・ボタンを押した これは、ユーザがオン/オフ・ボタン438を押したこ
とを示している。この状態が起こると、PCUINTま
たはRESUME PM事象が発生する。
【0090】3.外部電源存在 これは、外部DC電源が存在し、システムはバッテリ電
力を頼らなくなったことを示している。この状態が起こ
ると、PCUINT PM事象が発生する。
【0091】4.バッテリ/周囲温度過大 これは、バッテリ温度が高温になったか(つまり、充電
が原因で)、システム・プレーナ・レベル200の温度
が過度の電力消費が原因で非常に高温になったことを示
している。この状態が起こると、PCUINT PM事
象が発生する。
【0092】5.バッテリ充電障害 この状態は、バッテリ・チャージャが過電圧状態を検出
したか(つまり、充電の途中でバッテリを取り除い
た)、バッテリ温度が充電の進行中に異常になったこと
を示している。この状態が起こると、PCUINT P
M事象が発生する。
【0093】6.リング・インジケーション この状態は、システムがモデム呼出しを受信したことを
示している。この状態が起こると、待機状態でRESU
ME PM事象が発生する。
【0094】7.タイマ割込み この状態は、タイムアウト値が経過したことを示してい
る。この状態が起こると、待機状態でRESUME P
M事象が発生する。
【0095】II.オペレーティング・システム層 本発明の好適実施例では、プロセッサは3個用意されて
いる。システムを制御し、システムと同義の主プロセッ
サ252と、周辺デバイスを管理するサービス・プロセ
ッサ264と、電源を管理する管理するバッテリ・マイ
クロコントローラである。これらのプロセッサはいずれ
もマルチステート・マシンであるが、同時に同じ状態に
あるとは限らない。サービス・プロセッサ264とバッ
テリ・マイクロコントローラはそれぞれの個所で説明す
る。以下では、主プロセッサのオペレーティング・シス
テムの状態(ステート)について説明する。
【0096】コンピュータは、4つの主要状態で動作し
ている。つまり、全電力または通常状態、低電力または
アイドル状態、待機または休止状態、ゼロ電力状態であ
る。図7は、オペレーティング・システムの4つの主要
状態の各々を示した状態図である。システムの状態とこ
れらの状態の遷移について、以下説明する。
【0097】1.遷移514:ゼロ電力状態506から
全電力状態508へ 初期状態では、システムはゼロ電力状態にある。この状
態にあるときは、システムへの電力は、バッテリ・コン
トローラへの電力を除き、すべて除かれている。バッテ
リ・コントローラは8ビット・マイクロプロセッサであ
り、システムがゼロ電力状態506にあるとき待機モー
ドに置かれている。この待機モードにあるときは、バッ
テリ・コントローラは消費電力が非常に小さくなってい
る(マイクロアンペア)。オン/オフ・ボタン438が
押されると、バッテリ・マイクロプロセッサは通常動作
モードに入り、コンピュータの他の部分へのDC電源を
オンにする。
【0098】コア・プレーン202、VGAサポート・
プレーン210、および雑目的プレーン206が最初に
全電力供給を受ける。そのすぐあと、電力が主プロセッ
サ252に供給されると、マシンのファームウェアに実
装されている命令列を実行する。このコードが実行され
ると、制御がオペレーティング・システムに渡される。
オペレーティング・システムは、システムがゼロ電力状
態506に入ったときに置かれていた状態に各種アプリ
ケーションを復元する。これは、システムがゼロ電力状
態506に入る以前にユーザがデータをセーブしていた
かどうかに関係なく行われる。この復元には、スクリー
ンのリフレッシュ(リペイント)、そのとき活動状態に
あった各種アプリケーションを使用可能にすることが含
まれる。このように初めて通常状態508に入るとき、
そこに入出力デバイスが接続されているすべてのプレー
ン、具体的には、12ボルト・プレーン204とキーボ
ード・プレーン220にも電力が供給される。SCSI
プレーン218などの他の周辺デバイスは、アプリケー
ションがそのデバイスを要求したときに、電力が供給さ
れる。
【0099】2.遷移518:全電力状態508から低
電力状態504へ 全電力状態508にあるとき、マルチタスキング・オペ
レーティング・システムは、システムで有用な仕事が行
われていないと、それを検出する。これは、システムで
最低優先度のスレッド(thread)を実行すること
で通知される。このスレッドはアイドル・スレッドと定
義されている。好適実施例では、アイドル・スレッドは
主プロセッサ上のファームウェアを呼び出し、ファーム
ウェアは主プロセッサ252を低電力またはアイドル状
態504に置く。
【0100】低電力またはアイドル状態504は低電力
で動作する状態であり、この状態では、主プロセッサ2
52のクロック速度は遅くなる。システムでどの活動も
していないと、即時にこの状態に入る。コンピュータは
外観的には、システムが通常状態にあるときと変わらな
いが、アイドル状態で非活動がある期間経過すると、L
CDパネルのバックライトがオフにされて、さらに電力
が節減される。これはスクリーン時間制御レジスタ(S
TCR 310)をファームウェアでプログラミングす
ることにより行われる。ユーザはまだ画面を見ることが
できるが、鮮明度は低下する。この結果、低電力状態5
04における電力消費が大幅に節減されることになる。
【0101】3.遷移520:低電力状態504から全
電力状態508へ コア・チップWD76C10LP 260によって割込
みが検出されると、主プロセッサ252のクロック速度
は、短時間の間再び全速度に自動的にセットされ、その
間に割込みが処理される。割込みの処理が完了すると、
ファームウェアはバックライトをオンにし(割込みがス
タイラスまたはキーボードによって引き起こされた場
合)、主プロセッサの動作を全クロック速度で継続する
ように制御チップWD76C10LPを再プログラム
し、オペレーティング・システムのアイドル・スレッド
に戻る。(好適実施例によるファームウェアのロジック
の詳細は別の個所で下述する。)そのあと、アイドル・
スレッドはオペレーティング・システムのディスパッチ
ャを呼び出して、最近の割込みの結果として実行可能に
されたアプリケーション・スレッドがあるかどうかを判
断する。もしあれば、制御がそのスレッドと全電力状態
508に渡される。ディスパッチ可能とされたスレッド
がなければ、アイドル・スレッドは再び制御を受け取
る。そのあと、アイドル・スレッドはファームウェアを
呼び出して、再び低電力状態504に入る。
【0102】4.遷移510:全電力状態508から待
機状態502へ システムがある時間の間低電力またはアイドル状態50
4を継続しているときは(周期的なインターバル・タイ
マ割込みを処理するために瞬発的に全電力状態508に
ある場合を除く)、リアルタイム・クロック432から
タイムアウト警報が送られてくる。この警報は、割込み
の形で送られてくる。この結果、システムは上述したよ
うに全電力状態508に戻る。オペレーティング・シス
テムによって処理されるとき、この割込みは、システム
の活動レベルが低いので待機状態502に入ることを示
している。タイムアウト期間はユーザがセットできる
が、セットしないと、オペレーティング・システムは省
略時のタイムアウト期間を使用する。好適実施例では、
省略時値は5分である。待機状態502に入ることは、
2つのPM事象、つまり、SUSPEND(バッテリ充
電が低いと起こる))とPCUINT(オン/オフ・ボ
タンが押されると起こる)によってもトリガされる。
【0103】オペレーティング・システムは(即時に電
力節減するために)LCDとそのバックライトをオフに
するようにファームウェアに要求し、そのあとアプリケ
ーション・データをソリッド・ステート・ファイル(S
SF)280にセーブする。アプリケーション・データ
のセーブが必要なのは、システムが待機状態502に入
ったあと再開できないことが起こる可能性があるためで
ある。アプリケーション・データをセーブしたあと、オ
ペレーティング・システムは該当のファームウェア・ロ
ジックを呼び出して待機状態502に入る。待機状態5
02に入ると、ユーザの基本対話装置、つまり、LCD
パネル、ディジタイザおよびキーボードはファームウェ
アによってオフまたは待機状態に置かれているので、操
作不能状態になっている。従って、ユーザから見たと
き、コンピュータはオフの状態になっている。
【0104】PCUINT PM事象が起こったとき
は、オン/オフ・ボタン438が押されており、ユーザ
がコンピュータをオフにすることを望んでいることを示
している。オペレーティング・システムは(即時に電力
節減するために)LCDとそのバックライトをオフにす
るようにファームウェアに要求する。
【0105】5.遷移512:待機状態502から全電
力状態508へ 待機状態502からは、システムはRESUME PM
事象が発生したときだけ全電力または通常状態508に
移ることができる。上述したように、RESUME P
M事象が起こる原因は3つある。以下では、これらの原
因で起こる遷移512を原因別に説明する。
【0106】5a.オン/オフ・ボタンを押したために
起こる遷移512 システムが待機状態502にあるとき(ユーザからは
「オフ」のように見える)、オン/オフ・ボタン438
が押されると、バッテリ充電が十分であればRESUM
E事象が発生する。バッテリ充電が十分でないと、全電
力または通常状態に戻って電力が節約される。その結
果、コンピュータは、電力が低下したためオペレーショ
ン再開が不能であることを音声または表示でユーザに知
らせる。
【0107】バッテリ充電が十分であれば、この事象は
コア・プレーン202上のWD76C10LPチップ2
56によってキャプチャされる。そのあと、WD76C
10LPチップ256は主プロセッサ252に電力を供
給し、主プロセッサはリセット・ベクトルから実行を開
始する。パワー・オン自己テスト・プログラム(POS
T)は、リセット・ベクトルに入った理由を突き止め
る。この情報はオペレーティング・システム(まだDR
AM256に置かれている)に渡される。POSTコー
ドが実行されると、DRAM262の通常リフレッシュ
速度も復元される。そのあと、オペレーティング・シス
テムはLCD/ディジタイザやキーボード・プレーン2
20などの入出力デバイスに電源を入れる。この一連の
事象はユーザから見たとき、コンピュータがオン状態に
あるように見える。さらに、この状態になるまでの時間
は瞬時(約2秒またはそれ以下)であるので、ユーザに
は、システムが瞬時にオンになったように見える。「瞬
時オン」と呼ばれるのは、そのためである。この時点
で、オペレーティング・システム・レベル110とシス
テム・プレーナ・レベル102は、ユーザからの入力を
受け付ける準備状態になる。
【0108】5b.モデム呼出しが原因で起こる遷移5
12 外部呼出しがモデム・インタフェース434で受信され
たときは、モデム呼出し信号がRI信号線406に現れ
ることによってグルー・ロジック266に通知される。
バッテリ充電が低下していなければ、グルー・ロジック
はRESUME信号を発生し、この信号はWD76C1
0LP256によって受信される。オン/オフ・ボタン
の場合と同じように、この事象が起こると、WD76C
10LPチップ256は全電力を主プロセッサ252に
供給する。そのあと、主プロセッサ252は上述したよ
うにリセット・ベクトルに入り、理由コードと一緒にオ
ペレーティング・システムに制御を返す。この理由コー
ドはモデム呼出しが未処理であることを示している。こ
れを受けて、オペレーティング・システムはその呼出し
を処理し、もしあれば、該当のアプリケーション・プロ
グラムを呼び出し、タイムアウト期間が経過すると、待
機状態502に戻る。ここで、オペレーティング・シス
テムがLCDまたはバックライトをオンにしないのは、
RESUME事象がユーザによってトリガされなかった
ためである。
【0109】5c.リアルタイム・クロック割込みが原
因で起こる遷移512 システムが待機状態502にあるとき、システム・プレ
ーナ・レベル200は主にコア・プレーン202を活動
状態に保ち、DRAM 262とVRAM 276をリ
フレッシュし続けるために、ある程度の電力の供給を受
けている。待機状態502に入る前に、オペレーティン
グ・システムは、あらかじめ指定したタイムアウトが経
過すると警報を発生するようにリアルタイム・クロック
438をプログラムしている。この値に達すると、リア
ルタイム・クロック438は割込みを引き起こし、この
割込みが起こると、RESUME PM事象がWD76
C10LPチップ260によって検出される。そのあ
と、WD76C10LPチップ260は主プロセッサ2
52を通常状態508に置く。主プロセッサ252はリ
セット・ベクトリに入り、そこから制御が該当の理由コ
ードと一緒に渡される。この理由コードは、再開がリア
ルタイム・クロック438から出された警報によるもの
であることをオペレーティング・システムに知らせてい
る。この事象が起こると、オペレーティング・システム
はいまオフ状態506に入る必要があるとの通知を受け
取る。リアルタイム・クロック438からの割込みは、
スケジュールされた1つまたは2つ以上のタスクの実行
を通知するためにも引き起こされる。モデム呼出しの場
合と同じように、入出力デバイスに電源を入れないの
は、これがユーザ発意の再開でないためである。
【0110】6.遷移516:全電力状態50からゼロ
電力状態506へ コンピュータは、待機状態502にあるときタイムアウ
トが起こったときだけゼロ電力状態506に入る。オン
/オフ・ボタンを押してコンピュータをオフにすると、
コンピュータは待機状態502に入る。コンピュータ
は、タイムアウト値に達するまでこの状態を続けてい
る。この時点で、オペレーティング・システムはファー
ムウェアを呼び出し、システム全体の電力をオフにする
ようにバッテリ・コントローラに指示するコマンドをサ
ービス・プロセッサ264に送る。これを受けて、バッ
テリ・コントローラはコンピュータの全パアー・プレー
ンへの電力を遮断する。バッテリ・コントローラ自身は
待機状態に入って、微小な電力を消費する。
【0111】III.主プロセッサ・ファームウェア層 主プロセッサ252に実装されたファームウェアには、
電源管理制御を行うためにオペレーティング・システム
が必要とするメカニズムが組み込まれている。ファーム
ウェアは、主プロセッサ252とシステム・プレーナ2
00、従ってコンピュータの実際の状態遷移を行うこと
を担当している。
【0112】主プロセッサ・ファームウェアは次のいず
れかが行われると、呼び出される。1つは、PM割込み
が主プロセッサに受け付けられたときであり、もう1つ
は、状態遷移をオペレーティング・システムに行わせる
必要が起こったときである。
【0113】1.電力管理(PM)割込みハンドラ PM割込みハンドラのロジックは図8に示されている。
この好適実施例では、PM割込みを引き起こすようにプ
ログラムが可能な電力管理(PM)事象は、電力管理割
込みマスク・レジスタ(PMIMR)314内の関連マ
スク・ビットをセットすることによって判別される。全
電力状態508と低電力状態504にあるときは、電力
管理割込みマスク・レジスタ(PMIMR)314は、
PCUINTPM事象とSUSPEND PM事象がP
M割込みを引き起こすようにプログラムされている。R
ESUME PM事象が全電力状態508と低電力状態
504で起こったときは、システムはこれらの状態にあ
るときすでに動作状態にあるので、PM割込みを引き起
こすことが禁止されている。待機状態502にあるとき
は、電力管理割込みマスク・レジスタ(PMIMR)3
14は、RESUME PM事象がPM割込みを引き起
こすようにプログラムされている。RESUME PM
事象は、システムが待機状態502にあるときPM割込
みを引き起こす唯一のPM事象である。
【0114】あるPM割込みが引き起こされると(ステ
ップ602)、電力管理割込み状況レジスタ(PMIS
R)316が読み取られて、どのPM事象がそのPM割
込みを引き起こしたかが判断される(ステップ60
4)。システムは待機状態502にないので、これはP
CUINT PM事象でも、SUSPEND PM事象
でもない。そこで、PM事象の原因をサービス・プロセ
ッサ264に照会する(ステップ606)。PM事象の
原因は、前述した理由コードの1つとなる。PM割込み
がSUSPEND PM事象が原因で引き起こされたと
ファームウェアが判断すると(ステップ608)、ファ
ームウェアはステップ612を実行して、SUSPEN
D PM事象を起こした原因が低バッテリ状態であるか
どうかを確かめる。そうでなければ、低バッテリ状態は
SUSPEND PM事象を発生する唯一の原因である
ので、PM事象は無視される(ステップ614)。その
あと、PMIMRレジスタ314は将来発生するPM事
象を受け入れるように再準備される。SUSPEND
PM事象が低バッテリ状態が起こった結果であるときは
(ステップ612)、ファームウェアは、低バッテリ状
態が起こったことを示すようにPMReason変数を
セットしてその原因をオペレーティング・システムに通
知する(ステップ620)。そのあと、ファームウェア
はオペレーティング・システムへのコールバック(ca
llback)を実行する(ステップ628)。このス
テップの詳しい説明は後述する。
【0115】PM割込みがPCUINT PM事象が原
因で起こったときは(ステップ608)、それがオン/
オフ・ボタン438を押したためかどうかが理由コード
から判断される(ステップ610)。PCUINT P
M事象の原因は、ユーザがコンピュータの電源を切るこ
とを望んでいることを示している。その結果、ファーム
ウェアは、そのことを示すようにPMReason変数
をセットしてオペレーティング・システムに通知したあ
と、オン/オフ・ボタンのラッチを解除する(サービス
・プロセッサ264に対するコマンドでRESUME
CLEAR信号をオン/オフ・グルー・ロジック266
へ送る)(ステップ624)。そのあと、ファームウェ
アはオペレーティング・システムへのコールバックを実
行する(ステップ628)。このステップの詳細は後述
する。
【0116】PM割込みの原因が、例えば、外部電源の
存在といったように、PCUINTPM事象を引き起こ
す他の理由による場合は、情報が同じようにオペレーテ
ィング・システムに渡される(ステップ626)。バッ
テリ充電障害状態の場合は、充電障害がサービス・プロ
セッサ264に対するコマンドで解消されてから、情報
がオペレーティング・システムに渡される。
【0117】オペレーティング・システムへのコールバ
ックが行われると(ステップ628)、PMIMRレジ
スタ314は別のPM事象通知を受け入れるようにリセ
ットされる(ステップ630)。
【0118】ステップ628のオペレーティング・シス
テムへのコールバックとはコーディング技法であり、将
来の事象を予想したあるソフトウェア・コンポーネント
(この例では、オペレーティング・システム)が、外部
事象が検出されたとき、そのコンポーネントの特定のロ
ケーションへ制御を渡すように別のコンポーネント(こ
の例では、ファームウェア)に指示するものである。こ
のコールバック機能は「ポータブルコンピュータのため
のオペレーティング・システムを支援するための技術
(Techniques for Supportin
g OperatingSystems for Po
rtable Computers)」という名称の特
許出願(Kannan他、米国特許出願第07/86
9,552号、出願日1992年4月15日、本特許出
願と同時に出願され、これを参照することでその開示を
本明細書の一部とするべく引用するものとする)に記載
されている。
【0119】2.状態遷移のためのファームウェア・ロ
ジック オペレーティング・システムが状態遷移を実行するのを
サポートするために呼び出される主プロセッサ・ファー
ムウェアを3つのセクションに分けて説明する。最初の
セクションでは、全電力状態508と低電力状態504
との間の遷移のためのファームウェア・ロジックについ
て、図9を参照して説明する。次のセクションでは、全
電力状態508とゼロ電力状態506との間の遷移のた
めのファームウェア・ロジックについて、図10と図1
1を参照して説明する。最後のセクションでは、全電力
状態508と待機状態502との間の遷移のためのファ
ームウェア・ロジックについて、図12と図13を参照
して説明する。
【0120】a.全電力状態と低電力状態間の遷移のた
めのファームウェア・ロジック 図9は、システム・プレーナ200を全電力状態508
と低電力状態504との間で遷移させるためのロジック
を示すものである。
【0121】オペレーティング・システムがシステムで
なんらかの状態が起こったために低電力状態504へ移
りたいときは、ファームウェアが呼び出される(ステッ
プ702)。まず、主プロセッサがスタチック・プロセ
ッサ252(AM386SXなど)であるか、非スタチ
ック・プロセッサ(インテル80386SXなど)であ
るかが判断される(ステップ704)。スタチック・プ
ロセッサは、クロック入力を受けなくても、CPU状態
を維持できる機能を備えている。非スタチック・プロセ
ッサは、クロック入力を続けて受けていないと、CPU
状態を維持することができない。主プロセッサ252が
非スタチック・プロセッサのときは、CPUクロック制
御レジスタ(CCCR)304は、HALT(中止)命
令が実行されると、クロックを低クロック速度に遅速す
るようにプログラムされている(ステップ706)。ス
タチック・プロセッサが使用されているときは、CPU
クロック制御レジスタ(CCCR)304は、HALT
命令が実行されると、クロックを停止するようにプログ
ラムされている(ステップ708)。そのあと、HAL
T命令が実行される(ステップ708)。クロック速度
が遅速された場合には、WD76C10LPチップ(こ
れはコア・チップ・セットの一部になっている)はクロ
ック速度を低速に遅速する。好適実施例では、通常クロ
ック速度は20MHz、低クロック速度は2.5MHz
である。また、ステップ710において、STCRレジ
スタ310は、ある時間が経過すると、バックライトの
電源を切るようにプログラムされている。好適実施例で
は、この時間間隔は30秒である。
【0122】この場合、システムは、外部割込み(イン
ターバル・タイマ割込みなど)が起こるまで低電力状態
504のままになっている。この割込みが起こると、W
D76C1LPは主プロセッサのクロック速度を全速、
つまり、好適実施例では20MHzにセットし、割込み
ルーチン712を通常クロック速度で実行する。割込み
ルーチンの実行が完了すると、ファームウェアはCPU
クロック制御レジスタ(CCCR)304をリセットし
(ステップ714)、そのルーチンから出てオペレーテ
ィング・システムに戻る(ステップ716)。
【0123】b.通常状態とオフ状態間の遷移のための
ファームウェア 図10と図11は、システム・プレーナ200を全電力
状態508とゼロ電力状態506との間で遷移するため
のロジックを示すものである。
【0124】図10に示すように、オペレーティング・
システムがゼロ電力状態506へ移るのは、システムが
待機状態502にあるときタイムアウトが起こったとき
だけである。従って、コア・プレーン202、雑目的プ
レーン206およびVGAサポート・プレーン254を
除くすべてのパワー・プレーンは電源が切られたままで
ある。タイムアウトは、ある時間の間なにも活動してい
ないと起こる。タイムアウトが起こると、ファームウェ
アが呼び出される(ステップ802)。最初に、すべて
のアプリケーション・データが補助記憶媒体にセーブさ
れる(ステップ804)。次に、コードが非揮発性RA
M(NVRAM)のロケーションに書かれる(遮断コー
ドと呼ばれる)。このコードは、システムがこれからゼ
ロ電力状態506に入ることを示している(ステップ8
06)。次に、コマンドがサービス・プロセッサ264
へ送られて、電力がシステムから除かれる(ステップ8
08)。最後に、HALT命令が実行される(ステップ
810)。
【0125】図11に示すように、オペレーティング・
システムが全電力状態508からゼロ電力状態506へ
移るのは、オン/オフ・ボタン438が押されたときだ
けである。電力が主プロセッサ・プレーン206に供給
されていると、コア・チップ・セットはリセット・ベク
トルから実行を開始する。パワー・オン自己テスト・プ
ログラム(POST)ファームウェアがそのあと実行さ
れる(ステップ814)。
【0126】次に、遮断コードが読み取られて、全電力
状態508がゼロ電力状態506から入ったものである
かどうかが判断される。そうでなければ、これは待機状
態からの状態遷移512であるので、その状態遷移のた
めのファームウェアが呼び出される。これがゼロ電力状
態506からの遷移514であることを遮断コードが示
していれば、オペレーティング・システムがアプリケー
ション・ソフトウェアと一緒にシステムにロードされる
(ステップ818)。さらに、システムがゼロ電力状態
505に入る前にセーブされたアプリケーション・デー
タが復元される。これにより、コンピュータは、パワー
・ダウン時にコンピュータが抜け出たアプリケーション
・プログラム内の正確な個所に戻ることが可能になる。
そのあと、周辺デバイスに電力が供給され(パワー・ア
ップ)、コンピュータは完全に動作状態になる(ステッ
プ820)。
【0127】c.全電力状態から待機状態へ遷移するた
めのファームウェア・ロジック 図12は、システムを待機状態502に置くための主プ
ロセッサのファームウェア・ロジックを示すものであ
る。
【0128】システムになんらかの状態が起こったため
に、オペレーティング・システムに待機状態502へ遷
移させる必要があるときは、ファームウェアが呼び出さ
れる(ステップ902)。主プロセッセ252の状態が
DRAM 262にセーブされる(ステップ904)。
この状態情報には、すべてのデータ・レジスタおよびア
ドレス指定に関係するデータと保護モードに関係するデ
ータの制御に使用されるある種のレジスタがある。次
に、コードが非揮発性RAM(NVRAM)のロケーシ
ョンに書かれる(遮断コードと呼ばれる)。このコード
は、システムがこれから待機状態502に入ることを示
している(ステップ706)。次に、すべてのパワー・
プレーン(コア・プレーン202,VGAサポート・プ
レーン210,雑目的プレーン206,12ボルト・プ
レーン204および主プロセッサ・プレーン208を除
く)に、パワー・プレーン制御レジスタ(PPCR)3
08をプログラムすることによって電力が供給される
(ステップ708)。次に、VGAチップWD90C2
0 274は、スクリーン・タイマ制御レジスタ(ST
CR)310,312をクリアしてLCDとバックライ
ト電源を切ることにより、低電力状態に置かれる(ステ
ップ910)。次に、DRAM 262とVRAM27
6のリフレッシュ速度は、リフレッシュ制御レジスタ
(RCR)306をプログラムすることによって遅速さ
れる(ステップ912)。次に、HALT命令が実行さ
れたとき、コア・チップ・セットが主プロセッサ・プレ
ーン208と雑目的パワー・プレーン216をパワー・
ダウンすることを指示するように、パワー・ダウン制御
レジスタ(PDCR)302がプログラムされる(ステ
ップ914)。最後に、HALT命令が実行される(ス
テップ916)。
【0129】この時点で、コア・プレーン202とVG
Aサポート・プレーン210を除くすべてのパワー・プ
レーンはパワー・ダウンされる。VGAチップ274は
低電力モードに置かれる。この状態になると、システム
・プレーン200の消費電力は最小になるが、コア・プ
レーン202はそのまま持続し、RAM(VRAM27
6とDRAM 262)の内容はそのまま残っている。
【0130】システムを待機状態502から通常状態5
08に置くためのファームウェア・ロジックは図13に
示されている。図13は、RESUME機能を管理する
ファームウェア・ロジックをフローチャートで示してい
る。RESUME PM事象は、システムが待機状態5
02にいくつかの条件が起こると引き起こされる。ま
ず、CPUへの電力が回復されると、制御がファームウ
ェア内のリセット・ベクトルに渡される(ステップ92
0)。このコードはNVRAMロケーションを検査して
(遮断コードと呼んでいたもの)(ステップ922)、
システムが待機状態502から全電力状態508へ移行
しようとしているかどうかを判断する(ステップ92
4)。そうでなければ、通常のパワー・アップ・プロシ
ージャが実行される(ステップ926)。システムが待
機状態502になければ、DRAMの有効性が検査され
る(ステップ928)。DRAMが有効でなければ、通
常のパワー・アップ・プロシージャが実行される(ステ
ップ926)。DRAMが有効ならば、ファームウェア
はサービス・プロセッサ264に問い合わせて、再開が
オン/オフ・ボタン438を押したためかどうかを判断
する(ステップ934)。そうであれば、ファームウェ
アはスクリーン・タイマ制御レジスタ(STCR)31
0,312に書き込むことによって、LCD/バックラ
イトをオンにする(ステップ936)。RESUME理
由コードは、オン/オフ・ボタン438が押されて、ユ
ーザがシステムの操作を望んでいることを反映するよう
にセットされる(ステップ938)。この結果、VGA
サポート・パワー・プレーン210に全電力が供給さ
れ、スクリーンがリフレッシュされることにより、ユー
ザはコンピュータに電源が入ったことを知ることにな
る。次に、サービス・プロセッサ264に指示して、オ
ン/オフ・スイッチ438のラッチを解除する(101
8)。オン/オフ・スイッチ438がラッチされていな
いと(ステップ934)、ファームウェアはシステムが
待機状態502に入るときにセーブされたCPUレジス
タを復元する。最後に、オペレーティング・システム
は、待機状態502に入る要求を行ったときの個所のす
ぐ後で、制御を受け取る。
【0131】オン/オフ・ボタン438が押されていな
かったときは、コア・チップ・セットに置かれた割込み
コントローラに問い合わせて、RESUME事象を引き
起こした原因はリアルタイム・クロックであるか、モデ
ムであるかを判断する。RESUME理由コードは該当
する方にセットされる。どちらの場合も、スクリーンは
オンに戻されず、その代わりに、理由コードがマシン状
態の復元後にオペレーティング・システムに返される。
【0132】IV.サービス・プロセッサ・レベル サービス・プロセッサ264は補助プロセッサであり、
システム・プレーナ200のコア・プレーン202に置
かれている。サービス・プロセッサ264は、バッテリ
・コントローラを含む多数の周辺デバイスとの連絡とそ
の制御を受け持っている。好適実施例では、サービス・
プロセッサ264は、16Kバイトのオン・ボードRO
Mと512バイトのRAMロケーションを搭載したNa
tional Semiconductor社HPC4
6064を使用している。しかし、いかなる形態の互換
性のある16ビット・マイクロプロセッサであっても、
本明細書に説明しているロジックを実行することが可能
である。
【0133】サービス・プロセッサのハードウェア説明 図14は、電力管理に関連してサービス・プロセッサ2
64によって使用される基本的インタフェースを示すブ
ロック図である。以下、これらのインタフェースについ
て説明する。
【0134】バッテリ・コントローラ1010とのイン
タフェース バッテリ・コントローラ1010とのインタフェース
は、3つの信号線から構成されている。クロック信号線
1002,データ信号線1004,ウェークアップ(W
akeUp)信号線1006である。
【0135】ウェークアップ信号線1006はアイドル
状態から通常状態に変わるようにバッテリ・コントロー
ラ1010に指示するために、サービス・プロセッサ2
64によって使用される。
【0136】データ信号線1004とクロック信号線1
002は、サービス・プロセッサ264とバッテリ・コ
ントローラ1010内のマイクロプロセッサとの間でデ
ータをやりとりするために使用される。サービス・プロ
セッサ264は、主プロセッサ252から要求を受け取
ると、その要求に基づいてコマンドをバッテリ・コント
ローラ1010に対して出す。各コマンドは単一データ
・バイトにコード化されて、データ信号線1004上を
送信される。好適実施例では、次の3つのコマンドが使
用される。
【0137】1.Turn power off(電源
オフ) このコマンドは、システム・プレーナ200(サービス
・プロセッサ264を含む)への電力をオフにするため
にサービス・プロセッサ264からバッテリ・コントロ
ーラ1010へ送られる。
【0138】2.Clear Power Disru
pted Flag(電力中断フラグ・クリア) 電力中断フラグ・クリアと電源がシステムに存在するこ
とを示すバイトは、バッテリがコンピュータから除かれ
ない限り、維持され、残されている。電源が存在するこ
とを示すバイトはサイン・バイト(signature
byte)と定義されている。このバイトは、バッテ
リ・コントローラ1010に関連するダイナミックRA
Mにストアされる。このRAMはバッテリがマシンに挿
入されているか、外部電源が存在する間、効力を保って
いる。ユーザがバッテリを取り外すと、サイン・バイト
は壊される。そのあとで、新しいバッテリが再挿入(ま
たは外部DC電源の供給)されて、システムへの電力が
回復されると、バッテリ・コントローラ1010は、サ
イン・バイトが壊されたことを検出することが可能にな
り、電力中断フラグをセットしてそのことを報告する。
このコマンドが出されると、このフラグはクリアされ
る。
【0139】3.Clear Charge Faul
t(充電障害クリア) 充電障害は、過電圧状態(つまり、充電の途中でバッテ
リの取り外し)が起こるか、あるいは充電の進行中にバ
ッテリ温度が異常に上昇したとき発生する。バッテリ・
コントローラ1010はこれを検出すると、充電障害フ
ラグをセットしてそのことを報告する。このコマンドを
出すと、フラグがクリアされる。
【0140】オン/オフ・グルー・ロジックとのインタ
フェース オン/オフ・ボタン438の動作は、それを取り巻くグ
ルー・ロジックによって制御される。このオン/オフ・
グルー・ロジックは図5および図6に示されている。図
14に示すように、オン/オフ・グルー・ロジック26
6は、サービス・プロセッサ264とのインタフェース
となるほかに、主プロセッサとコア・チップ1012と
のインタフェースともなっている。オン/オフ・ボタン
438はオン/オフ・グルー・ロジック266だけでな
く、バッテリ・コントローラ1010とのインタフェー
スともなって、サービス・プロセッサ264に関係する
電源管理機能を実行する。
【0141】システムがゼロ電力状態にあるとき、オン
/オフ・ボタン438を押すと、バッテリ・コントロー
ラ1010が動作し、最終的にシステム・プレーナ20
0への電力がオンにされる。システム・プレーナ・レベ
ル200が待機状態502にあるとき、オン/オフ・ボ
タン438を押すと、オン/オフ・グルー・ロジック2
66はRESUME信号を発生し、この信号はシステム
・プレーナ200のサポート・チップによってモニタさ
れる。システム・プレーナ200が通常状態508にあ
るときは、オン/オフ・ボタンによって発生するオン/
オフ信号はSPIRQ信号としてサービス・プロセッサ
264へ送られ、外部割込みとして処理される。サービ
ス・プロセッサ264は、PCUINTをトリガする事
象の1つとしてこの信号を使用する。
【0142】低バッテリ信号はサービス・プロセッサ2
64によって生成され、LOW BATT信号線402
上を送信され、オン/オフ・グルー・ロジック266に
よってモニタされる。LOW BATT信号は、バッテ
リ充電(電圧)がしきい値以下になったことが検出され
ると、サービス・プロセッサ264によって生成され
る。この信号はオン/オフ・グルー・ロジック266に
よって使用され、低バッテリ充電状態時にある事象が発
生したとき、どの出力信号を生成すべきかを判断する。
システムが通常状態またはアイドル状態にあるとき、L
OW BATT信号が出されると、オン/オフ・グルー
・ロジック266はSUSPEND信号を生成する。S
USPEND信号が出されると、PM割込みが主プロセ
ッサ252に通知される。システムが待機状態にあると
き、LOW BATT信号が出されると、サービス・プ
ロセッサはシステムへの電力をオフにするようにバッテ
リ・コントローラに指示する。
【0143】主プロセッサとコア・チップ・セットとの
インタフェース 主プロセッサ252およびコア・チップ・セット25
6、258および260とのインタフェースは、主プロ
セッサとサポート・チップと名付けたエレメント101
2で表されている。サービス・プロセッサ264を主プ
ロセッサおよびサポート・チップ1012と結ぶために
使用される信号線は3つある。すなわち、データ信号線
1014,PCUINT信号線1018,FULLPD
N信号線1020である。
【0144】1.FULLPDN信号線 全パワー・ダウン信号は、主プロセッサ252が遮断さ
れ、しばらく活動が行われないと予想されるとき、主プ
ロセッサとサポート・チップ1012によって生成さ
れ、FULLPDN信号線1020上を送信される。こ
の信号は、その状態を全電力状態から低電力状態に変え
るためにサービス・プロセッサ264によって使用され
る。
【0145】2.PCUINT信号線 電力制御装置割込み信号はサービス・プロセッサ264
によって生成され、PCUINT信号線1018上を送
信される。この信号は、主プロセッサ252のアテンシ
ョンを必要とするPM事象が発生したことを示してい
る。PCUINT信号が活動化されると、PM割込みが
主プロセッサ252に通知される。主プロセッサ252
は、0.5秒以内に「電力照会環境」(query p
owerenvironment)のコマンドをデータ
線1014上に送出して、この割込みに応答しなければ
ならない。そうしないと、サービス・プロセッサ264
は、主プロセッサにクラッシュが起こったものと想定し
て、パワー・オフ・コマンドをバッテリ・コントローラ
1010に送って、システムへの電力供給を停止するこ
とになる。
【0146】3.データ転送と制御 主プロセッサ・インタフェースはPS/2キーボード・
コントローラ・インタフェースに類似している。コマン
ドは主プロセッサ252からサービス・プロセッサ26
4へ送ることができ、その結果は(もしあれば)対にな
った内部バイト幅バッファを通して主プロセッサ252
によって読み取ることができる。2プロセッサ間の連絡
のためのプロトコルは、PS/2テクニカル・レファレ
ンス・マニュアルに説明されている。好適実施例の電力
管理から見て特に関係のある新コマンドが追加されてお
り、これらは本明細書に説明されている。簡単に説明す
ると、主プロセッサからサービス・プロセッサ264へ
送られるコマンドは、0x64に置かれている入出力ポ
ートに書き出される。コマンドの結果は、0x60に置
かれている入出力ポートから主プロセッサによって読み
取ることができる。コマンドの中には、オプションとし
て、そのあとに1つまたは2つ以上のパラメータ・バイ
トが置かれているものがある。これらのパラメータ・バ
イトはポート0x60に書き出される。
【0147】4.電力照会環境 このコマンドは、そのあとに1個のパラメータ・バイト
が置かれている。このバイトは、どのデータが必要であ
るかを指定している。以下に説明するデータを要求する
ことができる。
【0148】a.理由コード 主プロセッサ252は、PM割込みの通知を受けると、
この情報を要求する。サービス・プロセッサ264は、
PCUINTまたはSUSPEND PM事象を引き起
こすために発生した事象を記述した単一バイトのデータ
を返してくる。この情報コードには、バッテリ状態(通
常または充電低下)、オン/オフ・ボタン状況(押した
か否か)、電源(外部電源の有無)、およびバッテリ・
コントローラで障害状態が起こったか否か、がある。こ
のデータを返した後、サービス・プロセッサは上記デー
タに関係するその内部メモリを消去する。
【0149】b.電力状況 この情報は、バッテリ・コントローラ1010から定期
的にサービス・プロセッサ264によって収集されるデ
ータである。サービス・プロセッサ264はバッテリの
タイプ(例:NiCdまたはNiMh)と容量(ハーフ
・サイズとフル・サイズ)、電力中断フラグがバッテリ
・コントローラ1010にセットされているか否か、バ
ッテリが変更されたかどうか、といったことに関する状
況情報をコード化した単一バイトを返してくる。返され
た情報は、サービス・プロセッサ264に実装されたバ
ッテリ・ゲージ・アルゴリズムによって使用される。
【0150】c.バッテリ電圧 サービス・プロセッサ264は、バッテリ電圧をコード
化したバイトを返してくる。好適実施例では、単位は1
17ミリボルトになっている。
【0151】d.システム負荷 サービス・プロセッサ264は、システムの現在の負荷
状況を示したバイトを返してくる。
【0152】e.バッテリ温度 サービス・プロセッサ264は、現在のバッテリ温度を
コード化したバイトを返してくる。
【0153】f.周囲温度 サービス・プロセッサ264は、システム・プレーナ2
00の現在の温度をコード化したバイトを返してくる。
【0154】5.コマンド・バイトをバッテリ・コント
ローラ1010へ送る このコマンドはそのあとにパラメータ・バイトが置かれ
ており、このバイトはバッテリ・コントローラへ送られ
て実行される。好適実施例で定義しているコマンドに
は、次のものがある。
【0155】a.電力中断フラグ・クリア バッテリ・コントローラは、電力中断を示したその内部
フラグをクリアする。
【0156】b.充電障害条件クリア バッテリ・コントローラは、この条件を示したその内部
フラグをクリアする。
【0157】サービス・プロセッサの電力状態 図15は、サービス・プロセッサ264の状態を電力管
理と関係づけて示したものである。ある状態から別の状
態への遷移は、上述した信号と主プロセッサ252から
のコマンドによって駆動される。以下では、状態とその
遷移について説明する。
【0158】1.ゼロ電力状態1102 これは、サービス・プロセッサ264に電力が供給され
ていない状態であり、バッテリ・コントローラ1010
によってDC電力がオフにされると、あるいはバッテリ
がバッテリ格納室から取り除かれて、外部電源が使用さ
れると、この状態に入る。
【0159】2.初期診断状態1104 DC電源が印加されると、サービス・プロセッサ264
は初期診断状態1104へ状態遷移1110を行う。こ
の状態は、オン/オフ・ボタン438が押されたときゼ
ロ電力状態1102からの過渡的状態であり、電力が通
常電力状態1106でシステム・プレーナ200に供給
される。初期診断状態1104になると、サービス・プ
ロセッサ264はその制御下にある周辺デバイスについ
てある種の診断を行う。特に、サービス・プロセッサ2
64は、サービス・プロセッサとバッテリ・コントロー
ラ1010間のデータ線とクロック線が低または高状態
に拘束されないように取り計らう。
【0160】3.通常電力状態1106 初期診断テストの結果がシステムが操作可能であること
を示していると、サービス・プロセッサ264は通常電
力状態1106へ状態遷移1114を行う。サービス・
プロセッサ264は、システム・サポート・チップ10
12が全パワー・ダウン信号を肯定していない限り、こ
の状態になっている。通常電力状態1106のときは、
サービス・プロセッサ264は主プロセッサ252から
のコマンドに応答して、バッテリ・マイクロプロセッサ
1010から電力関連データを得ることを続けることが
できる。
【0161】4.アイドル状態1108 全パワー・ダウン信号が活動状態になると、サービス・
プロセッサ264は通常電力状態1106からアイドル
電力状態1108へ状態遷移を行う。このことは、主プ
ロセッサ252が遮断され、システム内のパワー・プレ
ーンの大部分がオフにされたことを意味する。この状態
になると、サービス・プロセッサ264は、そのクロッ
クはまだ働いているが、命令の実行を停止する。アイド
ル電力状態1108に入る前に、サービス・プロセッサ
264は内部タイマを始動させる。この内部タイマは定
期的にサービス・プロセッサを目覚めさせて、バッテリ
・コントローラ1010からデータを得られるようにす
る。この期間に低バッテリ状態が起こったとサービス・
プロセッサ264が判断すると、サービス・プロセッサ
は、この信号をLOWBATT信号線402を経由して
オン/オフ・グルー・ロジック266へ送る。主プロセ
ッサとサポート・チップ1012は、低バッテリ条件が
存在する間は、待機状態502から出ることはできな
い。低バッテリ条件が存在するとき、オン/オフ・ボタ
ン438を押すと、RESUME信号が活動化してRE
SUME信号線426上を送出される。主プロセッサと
サポート・チップ1012は待機状態502から出るの
で、全パワー・ダウンが活動化され、サービス・プロセ
ッサ264はアイドル状態1108から出て、通常電力
状態1106に戻るために状態遷移1118を行う。
【0162】5.電力検査状態1110 サービス・プロセッサ264は、定期的に電力検査状態
1110へ状態遷移1120を行う。電力検査状態11
10は短時間の状態であり、その間にサービス・プロセ
ッサ264はバッテリ・コントローラ1010からバッ
テリ関連データを収集し、そのあと、アイドル電力状態
1108へ戻るために状態遷移1122を行う。
【0163】サービス・プロセッサ・マイクロコード・
ロジック 図16は、サービス・プロセッサ・マイクロコード・ロ
ジックをフローチャートで示したものである。以下で
は、サービス・プロセッサ・マイクロコードのコンポー
ネントの中で、電力管理に係わりがあるものだけについ
て説明する。上述したように、サービス・プロセッサ
は、バッテリ・コントローラ1010のほかに他の多数
の周辺デバイスを制御する。図16に示すように、サー
ビス・プロセッサ264は電力の供給を受けると、その
内部変数の初期設定を行い、ある種の診断を行う(ステ
ップ1202)。そのあと、通常状態の主ループ121
8に入る。このループ1218に入ると、サービス・プ
ロセッサ・マイクロコードはまず、主プロセッサからコ
マンドが送られてきたかどうかを調べる(ステップ12
04)。送られてきていれば、そのコマンドが実行さ
れ、データが主プロセッサ252に返される(ステップ
1206)。電力管理に関して、主プロセッサ252は
上述したデータのどれでも要求することができる。その
あと、サービス・プロセッサ264は、その制御下にあ
る周辺デバイスとの保留中の連絡を処理する(ステップ
1208)。次に、バッテリ・コントローラ1010か
ら送られてくるデータがあるかどうかを、クロック線1
002を「高」にフロートさせることによって調べる
(ステップ1210)。クロック線1002が「高」で
あることをバッテリ・コントローラ1010が検出する
と、クロック線信号送出(シグナーリング)シーケンス
を開始し、このシーケンスはサービス・プロセッサ26
4がバッテリ関連データを受信すると終了する。バッテ
リ・コントローラ1010からデータを収集すると、サ
ービス・プロセッサ264は全パワー・ダウン信号線
(−FULLPDN)を調べて、アイドル状態1108
に入るべきかどうかを判断する。入るべきと判断する
と、タイマをセットアップしたあと、アイドル電力状態
1108への状態遷移1118が行われる。タイマが経
過すると、サービス・プロセッサ264はアイドル状態
1108から出て、Wakeup信号線をバッテリ・コ
ントローラ1010へ切り替え、そこからバッテリ・デ
ータを受け取り、全パワー・ダウン信号線1020をモ
ニタし、−FULLPDNがまだ活動していれば、再び
アイドル状態1108に入る。タイマが経過する前に、
オン/オフ・ボタンが押されたときは、オン/オフ・グ
ルー・ロジック266は主プロセッサとサポート・チッ
プ1012に送るRESUME信号を生成する。この信
号が生成されると、−FULLPDN信号線は非活動状
態になる。この非活動化事象が起こると、サービス・プ
ロセッサ264はアイドル状態1108から出て、主ル
ープ1218の作業を再開する。
【0164】V.バッテリ・コントローラ・レベル バッテリ・コントローラ1010が実行する機能には、
次のものがある。a)外部DC電源が使用可能になると
それを検出し、必要ならばバッテリ充電を可能にする。
b)オン/オフ・ボタン438が押されると、主プロセ
ッサ252,サービス・プロセッサ264、その他に一
部のパワー・プレーンに電力を供給する。c)バッテリ
条件をモニタし、必要時にサービス・プロセッサに警報
信号を送ってバッテリ損傷を防止し、コンピュータが秩
序正しく停止するのをサポートする。
【0165】バッテリ・コントローラ・ハードウェア 図17は、バッテリ・コントローラ1010を示したブ
ロック図であり、主要コンポーネントとその接続関係を
示している。主要コンポーネントには、次のようなもの
がある。(1)起動回路1302と電力レギュレータ1
304、(2)電力コンバータ・アセンブリ1306、
(3)電力制御ロジック1308、(4)バッテリ・モ
ニタ1310、(5)バッテリ1312、(6)外部電
源1314、(7)バッテリ電力プロセッサまたはマイ
クロコントローラ1316。電力管理は、好適実施例に
よれば、バッテリ電力プロセッサまたはマイクロコント
ローラ1316としての8ビット・マイクロプロセッサ
(Signetics S83C752)および複数の
デジタルおよびアナログ・ディスクリート・コンポーネ
ントによって行われる。以下では、バッテリ・コントロ
ーラ1010の主要コンポーネントの各々を、個別的に
説明する。
【0166】1.起動回路1302と電力レギュレータ
1304 図18に示すように、起動回路1302は2つの出力信
号線から構成されている。STARTM出力信号線14
02は、バッテリ・マイクロコントローラ1316によ
ってモニタされ、−LRON出力信号線1404は低電
力リニア・レギュレータ1304によってモニタされ
る。起動回路1302は外部電源1314から発生した
DC In信号が得られるDC In入力信号線140
6と、低電力リニア・レギュレータ1304から発生し
たパワー・オン・リセット信号が得られる5A入力信号
線1410と、オン/オフ・ボタン438の状態が得ら
れるON/OFF信号線1412と、バッテリ・マイク
ロコントローラ1316から発生した電力ラッチ信号が
得られるLATCHPW入力信号線1414を備えてい
る。
【0167】起動回路1302は、オン/オフ・ボタン
438がユーザによって押され、電源(バッテリまたは
外部電源)が存在すると、STARTM信号線1402
上にマシン・スタート信号を出力する。バッテリ131
2または外部電源1314が存在することは、電力レギ
ュレータ1304からの5A信号線1410をモニタす
ることによって起動回路1302に通知される。リニア
電力レギュレータ1304は、BATT電力線1416
からバッテリ電力を受け、EXT電力線1418から外
部電源の電力を受ける。リニア電力レギュレータ130
4はSA信号線1410上に電力使用可能信号を出力し
て、起動回路1302へ送り、電力が存在することを起
動回路に伝える。
【0168】起動回路1302は、電力が初めてシステ
ムに供給されると、−LRON信号線1404上にリニ
ア・レギュレータ・オン信号を送出することによってそ
のことを通知する。この通知は、外部DC電源1314
が供給されたとき、あるいは新バッテリ1312がバッ
テリ格納室に挿入されたとき、オン/オフ・ボタンを押
すと行われる。この信号はリニア・レギュレータ130
4が電源制御ロジック1308のために5U信号線14
20上にパワー・オン信号を生成するために使用され
る。また、起動回路は、外部電源1314が供給される
か、バッテリが挿入され、マイクロコントローラ131
6がゼロ電力状態2002にあると、バッテリ・コント
ローラ1316に対してRESET信号1430も生成
する。このRESET信号は、オン/オフ・ボタン43
8が押されたか、外部電源が供給され、バッテリ・コン
トローラが休止状態2006にあるときも生成される。
バッテリ・コントローラ1316は、そのリセット時
に、パワー・オン・リセットと呼ばれる特殊コード・フ
ラグメントを実行する。このコード・フラグメントはL
ATCHPW信号線1414上にラッチ・パワー信号を
生成し、起動回路1302へ送られる。この信号を受け
ると、起動回路1302は初期事象(つまり、オン/オ
フ・ボタンまたはDC Inまたはバッテリ挿入)が完
了したあと、−LRON出力信号線を活動状態に維持す
る。
【0169】低電力リニア・レギュレータ1304は、
電力コンバータ・アセンブリ1306内のバッテリ・チ
ャージャのための電力を出力する。12C電力出力線1
424は、リニア電力レギュレータ1304が、外部電
源が存在しないこと、充電活動を行ってはならないこと
を知らせるチャージ・オフ信号をCHGOFF信号線1
422から受信すると、ゲート・オフされる。
【0170】2.電力コンバータ・アセンブリ1306 図19に示すように、電力コンバータ・アセンブリ13
06は、バッテリ・チャージャ1502,DC/DCコ
ンバータ1504,電力制御回路1506から構成され
ている。電力コンバータ・アセンブリ1306は、バッ
テリ・チャージャ1502のための3つの入力信号線を
受け入れる。CHGON入力信号線1510とRATE
入力信号線の起点はバッテリ・マイクロコントローラ1
316である。バッテリ・チャージャ1502はリニア
電力レギュレータ1304から12C入力電力線142
4を受け入れる。バッテリ・マイクロコントローラ13
16はCHGON信号線1510上に充電開始信号を送
出してバッテリ・チャージャ1502へ送り、バッテリ
・チャージャ1502をオンにしてバッテリ充電を開始
する。また、バッテリ・マイクロコントローラ1316
は、RATE信号線1512上に充電速度信号を送出し
てバッテリ・チャージャ1502へ送り、バッテリ・チ
ャージャ1502からバッテリ・チャージ・ライン(B
ATT)1508を経由して単位時間当たりどれだけの
電力をバッテリ1312に供給するかが判断される。1
2C電力出力線1424はバッテリ・チャージャ150
2用の電源バイアス線であり、低電力リニア・レギュレ
ータ1304から出力され、バッテリ・マイクロコント
ローラ1316によって制御される。電力制御装置15
06からの電力バス線1534は実際の電力をバッテリ
・チャージャ1502とDC/DCコンバータ1504
へ供給する。
【0171】DC/DCコンバータ1504は、コンピ
ュータおよび関連周辺デバイスを動作させるために必要
な1組の電圧レベルを出力する。好適実施例では、DC
/DCコンバータは3つの出力電圧線から構成されてい
る。+5V出力電圧線1516,+12V出力電圧線1
518,−28V出力電圧線1520である。DC/D
Cコンバータ1504の動作は低電力リニア・レギュレ
ータ1304から出力される12S入力信号線1426
と、バッテリ・マイクロコントローラ1316を起点と
するDCDCON信号線1524とによって制御され
る。12ボルト定電圧電源信号は、定電圧電源(バッテ
リまたは外部DC)が存在するときそのことを通知する
ために、12S信号線1426上を送信される。DC/
DCコンバータ・オン信号は、バッテリ・マイクロコン
トローラ1316からDCDCON信号線1524上に
送出されて、DC/DCコンバータ1504をオンにす
る。
【0172】DC/DCコンバータ1504は2つの出
力線から構成されている。FULLPWR出力信号線1
526は、バッテリ・マイクロコントローラ1316に
よってモニタされ、DC/DCコンバータ1504が全
電力をコンピュータに出力しているかどうかが判断され
る。DC負荷出力信号線1528はコンバータの負荷を
示したアナログ線である。この信号線はバッテリ・マイ
クロコントローラ1316によってデジタル値に変換さ
れてからサービス・プロセッサ264に渡される。
【0173】電力制御装置1506は、バッテリ131
2と外部電源1314のどちらかを選択するために使用
される。電力制御装置1506はSELECT入力線1
530をもち、その起点は電力制御ロジック1308に
なっている。電力制御装置1506は電力制御ロジック
1308からSELECT入力線1530上に出力され
た信号に基づいて電源を選択する。電力制御装置150
6はDC/DCコンバータ1504とバッテリ・チャー
ジャ1502の電源として電力バス線1534を出力す
る。
【0174】電力制御ロジック1308 図20に示すように、電力制御ロジック1308はSE
LECT出力信号線1530をもち、これは電力制御回
路1506によってモニタされて、どの電源を選択すべ
きかを判断する。電力制御ロジック1308は、5U信
号線1420とEXT信号線1418から受信したパワ
ー・オン・リセット信号に基づいて、電源選択信号をS
ELECT信号線上に出力する。外部モニタ回路131
8は外部電源1314から発生したDC In電力線1
406をモニタし、外部電源1314が十分な電力をコ
ンピュータに供給していれば、EXTS信号線1418
上に外部電源使用可能信号を送出する。
【0175】電力制御ロジック1308は、Wakeu
p信号を出力し、Wakeup信号線1602を経由し
てバッテリ・マイクロコントローラ1302へ送信す
る。電力制御ロジックは、バッテリ・マイクロコントロ
ーラ1316を待機状態から通常動作状態にするために
Wakeup信号を発生する。この信号は、次の3つの
条件のいずれかが起こると生成される。つまり、サービ
ス・プロセッサ264がWakeup信号をSP Wa
keup信号線1608上に送出したとき、バッテリ・
モニタ1310が不良バッテリ診断信号をBatter
y Not OK信号線1610上に送出したとき、あ
るいはバッテリ・モニタ1310がOFFコマンドをO
FF信号線1612上に送出したか、外部モニタ回路1
318が十分な電力を供給する外部電源存在を検出し、
その信号をEXT信号線1418上に送出したときであ
る。
【0176】バッテリ・モニタ1310 図21に示すように、バッテリ・モニタ1310は、バ
ッテリ1312の特性と状況を表した信号を発生するこ
とを受け持っている。バッテリ・モニタ1310はBA
TT電力線1416からバッテリ電圧を受け、2つのア
ナログ信号を生成する。BATT VOLT信号線17
06上のバッテリ電圧と、BATT TEMP信号線1
704上のバッテリ温度である。また、バッテリ・モニ
タ1310はBATT WARN信号線1702上にバ
ッテリ警告信号を、BATT OFF信号線1612上
にバッテリ・オフ信号を生成する。バッテリ警告信号は
バッテリ・マイクロコントローラ1316に割込みを引
き起こし、そのことがサービス・プロセッサ264に通
知される。バッテリ・オフ信号はコンピュータへの電力
をオフにする。
【0177】バッテリ・マイクロコントローラ・ファー
ムウェア バッテリ・コントローラ1010の好適実施例によって
実行されるファームウェアは次の主要コンポーネントか
ら構成されている。すなわち、a)初期設定ルーチン、
b)サービス・プロセッサとの通信、c)DC/DCコ
ンバータ・ルーチン、d)バッテリ充電ルーチン、e)
A/Dサービス・ルーチン、およびf)パワー・ダウン
・ルーチンである。
【0178】図22は、バッテリ・マイクロコントロー
ラ・ファームウェアをフローチャートで示すものであ
る。コンポーネント(b),(c),(d),(e)は
エンドレス(無終端)ループ1820に入って実行され
る。どのようなアクションがとられるかは、これらのコ
ード・フラグメントの各々がもつ状態変数と、その実行
と同期して発生する外部事象とによって決まる。従っ
て、これらのルーチンの各々は、ステート・マシンと同
じ働きをするものと考えることができる。以下では、こ
れらのルーチンの各々を個別的に説明する。
【0179】初期設定ルーチン1802 初期設定ルーチン1802は、バッテリ・マイクロコン
トローラ1316がリセット信号線1430からパワー
・オン・リセット信号を受けると実行される。このコー
ド・フラグメントは、まず、LATCHPW信号線14
14上に電力ラッチ信号を生成する。この信号によっ
て、−LRON信号線1404上の「リニア・レギュレ
ータ・オン」信号は、初期事象(つまり、オン/オフ・
ボタンが押されたか、EXTまたはバッテリが挿入され
た)が完了したあとも、活動状態を続けることができ
る。次に、初期設定ルーチン1802はそのスタックと
内部レジスタを初期設定し、DCDCON信号線152
4上の「DC/DCコンバータ・オン」信号とCHGO
N信号線1510上の「バッテリ・チャージャ・オン」
信号をオフにする。また、電力中断バイトの状態をセー
ブし、DC/DCコンバータ1504とバッテリ・チャ
ージャ1502の状態を制御するフラグをクリアする。
外部電源1314が存在しないときバッテリ1312が
取り除かれた可能性があることを、セーブされた電力中
断バイトが示していると(つまり、電力中断バイトが事
前設計のサイン・バイトと一致していない)、電力中断
フラグがセットされる。次に、すべてのA/Dチャネル
がチェック・アウト(検査)される。そのあと、割込み
が可能にされる。次に、一連のルーチンを循環して実行
する。実行されるルーチンには、a)DC/DCサービ
ス・ルーチン(SDCDC)、b)バッテリ充電サービ
ス・ルーチン(SCCHARGE)(外部電源(EX
T)が存在する場合)、c)サービス・プロセッサ通信
サービス・ルーチン、d)A/Dサンプリング・ルーチ
ンがある。
【0180】DC/DCルーチン1804 DC/DCルーチン1804は、DSYSSTATと名
付けた状態変数とある種の遅延を使用して、有限ステー
ト・マシンを実現している。状態変数により、DC/D
Cルーチンは、DC/DCルーチンがエンドレス・ルー
プ1820に入って実行されたときの状態を「記憶」し
ておくことができる。DSYSSTATは初期設定ルー
チン1802により0に初期設定される。状態0にある
とき、オン/オフ・ボタン438が押されて、STTA
RTM信号線上のマシン開始信号が活動状態になると、
PCON信号線1060上のPC−オン信号が活動化さ
れ、DSYSSTATがインクリメントされる。オン/
オフ・ボタン438が押されず、外部電源1314が存
在しないときは、待機電力状態に入る。電力制御ロジッ
ク1506はPCON信号線上のPC−オン信号をモニ
タし、SELECT信号線1530上に電源選択信号を
生成する。状態1にあるときは、DCDCON信号線1
524が活動化され、システム状態DSYSSTATは
イクリメントして状態2になる。DCDCON信号線1
524はDC/DCコンバータ1504によって使用さ
れて、コンピュータの他の部分に電力を供給する。状態
3にあるときは、このルーチンは、基本的には、次のよ
うな外部事象が起こったかどうかをモニタする。つま
り、主プロセッサ252が遮断すること、またはDC/
DCが全電力を供給していないことを通知する全パワー
・ダウン事象である。全パワー・ダウンが起こると、ル
ーチンは状態4に入る。状態4にあるときは、ある時間
が経過したあと、バッテリ・マイクロコントローラ13
16は、外部DC電源1314が存在しないとアイドル
状態に入る。このアイドル状態から出る原因はいくつか
あるが、これについては以下で説明する。外部DC電源
1314がないと、アイドル状態には入らずに、全パワ
ー・ダウンが非活動になるまで状態4が繰り返される。
最終的には、主プロセッサは全パワー・ダウン信号を非
活動化し、その時点で状態変数は3にリセットされる。
【0181】充電システム・サービス・ルーチン180
充電システム・サービス・ルーチン1806が実行され
るのは、外部電源1314が存在し、電力コンバータ1
306によってCASE TEMP信号線1532上に
生成された周囲温度とバッテリ・モニタ1310によっ
てBATT TEMP信号線1704上に生成されたバ
ッテリ温度が所定の範囲内にあり、バッテリ・モニタ1
310によってBATT VOLT信号線1706上に
生成されたバッテリ電圧が所定の範囲内にある場合だけ
である。これらの条件すべてに該当すると、プレーナか
ら示された現在の負荷状態(ワット数)に基づいて充電
速度が計算される。負荷が大きいと、充電速度はそれに
応じて低速にセットされ、負荷が小さいと、充電速度は
高速にセットされる。RATE信号線1512から受信
した充電速度信号を用いて、バッテリ・チャージャ15
02は電力をバッテリ1312に供給する。
【0182】A/D(アナログ/デジタル)サービス・
ルーチン1810 A/Dサービス・ルーチン1810は2部分から構成さ
れている。1つは、サンプリングしたデータを収集する
A/D変換割込みハンドラであり、もう1つはそのデー
タをフィルタにかけるバックグラウンド・サービス・ル
ーチンである。A/D活動は、独立型タイマを時間基準
に使用して、定期的時間間隔(好適実施例では、33ミ
リ秒)で開始される。5つのアナログ・アイテムがサン
プリングされ、順次に変換される。そのアイテムとは、
バッテリ電圧(BATT VOLT)信号線1706、
外部電源電圧(DCIN)信号線1406、DC負荷信
号線1528上のシステム負荷、BATT TEMP信
号線1704上のバッテリ温度、CASE TEMP信
号線1532上の周囲ケース温度である。各変換は約8
0マイクロ秒で行われ、割込みが引き起こされる。割込
みサービス・ルーチンはデータを収集し、その総和(ラ
ンニング・トータル)をとる。そのあと、バックグラウ
ンド・サービス・ルーチンは、2**n個のサンプルを収
集した後に、サンプル・トータルをnだけシフトして平
均値を求める。
【0183】シリアル通信サービス・ルーチン1808 シリアル通信サービス・ルーチン1808は、サービス
・プロセッサ264との間のやりとりを制御する。これ
は、バッテリ・マイクロコントローラ1316によって
2つのライン、つまり、クロック線1320とデータ線
1322を介して制御される。通常、これらのラインは
外部回路によって「高」に保たれている。サービス・プ
ロセッサ264が通信を禁止したいときは、クロック線
を「低」にすることで行うことができる。クロック線が
「低」にある間は、バッテリ・マイクロコントローラ1
316によるデータ送信は行われない。サービス・プロ
セッサ264がデータを受信したいときは、クロック線
1320とデータ線1322を外部回路に「高」にさせ
る。サービス・プロセッサ264がコマンドをバッテリ
・マイクロプロセッサへ送りたいときは、データ線を
「低」にする。これを受けて、バッテリ・マイクロコン
トローラ1316はクロック線1320を「低」にし、
データ線1322をサンプリングしたあと、クロック線
1320を再び「高」にする。これは、データが8ビッ
トまで累積されるまで繰り返される。この8ビット・デ
ータ・バイトはコマンドのタイプと解釈される。好適実
施例では、次のようなコマンドが受け付けられる。
【0184】1.Turn power off(電力
オフ化) このコマンドは、システム・プレーナ200への電力を
オフにできることを示している。バッテリ・マイクロコ
ントローラ1316はこのコマンドを受けて、まず、外
部電源1314が使用可能であるかどうかを検査する。
外部電源が存在すれば、システム・プレーナ200への
電力がオフにされ、バッテリ・マイクロコントローラ1
316は通常電力状態のままになっている。外部電源1
314が存在しないで、電力中断フラグがクリアされて
いれば、サイン・バイトが書かれたあと、パワー・ダウ
ン・ルーチンが実行される。このルーチンは主プロセッ
サ252への電力をオフにし、HALT命令を実行する
ことによってバッテリ・マイクロコントローラ1316
を待機状態にする。
【0185】2.Clear power disru
pted flag(電力中断フラグ・クリア) このコマンドはバッテリ中断フラグをクリアする。この
フラグは、待機状態に入る以前に書かれたサイン・バイ
トが壊れていることをバッテリ・マイクロコントローラ
1316が検出するとセットされる。バッテリ・マイク
ロコントローラ1316は、待機状態から通常電力状態
へ状態遷移を行うと、サイン・バイトを検査する。
【0186】3.Clear charge faul
t(充電障害クリア) このコマンドは充電障害フラグをクリアする。このフラ
グは、バッテリ・マイクロコントローラ1316が充電
システムに障害を検出するとセットされる。
【0187】4.Set charge fault
(充電障害セット) このフラグは、バッテリ・マイクロコントローラ131
6が充電システムに障害を検出するとセットされる。
【0188】通常電力状態にあるとき、バッテリ・コン
トローラ1010は定期的に電力状況バイトをサービス
・プロセッサ264へ送ることを試みる。バッテリ・マ
イクロコントローラ1316とサービス・プロセッサ2
64との間のプロトコルは図23に示されている。上述
したように、データはクロック線1002とデータ線1
004が「高」にあるときだけ送ることができる。この
条件が満たされると、バッテリ・プロセッサ1316は
クロック・パルス列1912を開始して、データ線10
04上のデータのクロックをとる。データは2バイト・
パッケージ1902,1904でパッテリ・マイクロコ
ントローラ1316からサービス・プロセッサ264へ
送られる。各パッケージの前には、図示のように、クロ
ック線1002上に1個の開始パルスが置かれている。
パッケージ内の最初のバイト1902の下位ニブル19
08は、どのデータ・バイトが送られるのかを示し、上
位ニブル1910はチェックサム(検査合計)ニブルで
ある。2番目のバイト1904はデータである。好適実
施例では、2番目のバイト1904には次のようなデー
タ・バイトが入ることができる。すなわち、バッテリ電
圧データ・バイト、DC負荷データ・バイト、バッテリ
温度データ・バイト、周囲温度データ・バイトおよび状
況データ・バイトである。
【0189】パワー・ダウン・ルーチン1812 パワー・ダウン・ルーチン1812はサービス・プロセ
ッサ264からコマンドを受け取ると実行され、コンピ
ュータ電力をオフにする。また、バッテリ充電がしきい
値以下に降下したとき実行される。このルーチンは、
a)すべての割込みを禁止し、b)チャージャをオフに
し、c)オン/オフ・ボタン438がリリースされたこ
とを確認し、d)ある時間経過後、LATCHPW信号
線1414をプル・ダウンし、最終的にDC/DCコン
バータ1504をオフにし、e)HALT命令を実行す
る。これにより、バッテリ・マイクロコントローラ13
16は最小電力消費状態に置かれる。この状態から出る
と、バッテリ・マイクロコントローラ1316は初期設
定ルーチン1802を実行する。
【0190】バッテリ・マイクロコントローラの電力状
バッテリ・マイクロコントローラ1316は、バッテリ
管理ハードウェアとソフトウェアが消費する電力量に対
応したいくつかの状態をもっている。電力状態と状態間
の遷移を可能にするアクションは、図24に示すように
有限ステート・マシンを実現している。以下では、状態
とその遷移について説明する。
【0191】遷移2022:ゼロ電力状態2002から
通常電力状態2008へ DC電源がシステムに存在しないときは(外部電源13
14またはバッテリ1312)、バッテリ・マイクロコ
ントローラ1316はゼロ電力状態2002になってい
る。バッテリ1312に挿入されるか、外部DC電源1
314が供給されると、バッテリ・マイクロコンローラ
1316はゼロ電力状態2002から通常電力状態20
08へ状態遷移2022を行う。次に、バッテリ・マイ
クロコントローラ1316は初期設定ルーチン1802
を実行する。初期設定ルーチン1802の実行が終わる
と、主ループ1820に入る。DC/DCサービス・ル
ーチン1804はオン/オフ・ボタン438が押されて
いないことを検出すると、バッテリ1312が挿入され
たか、外部DC電源1314が供給されたかに応じて、
バッテリ・マイクロコントローラ1316は待機状態2
006(バッテリ放電を節減する低電力状態)に入る
か、通常状態を維持したまま、DC/DCサービス・ル
ーチン1804から出て、充電システム・サービス・ル
ーチン1806に入る。
【0192】遷移2014:通常電力状態2008から
休止状態2006へ ゼロ電力状態2002から通常電力状態2008への状
態遷移2002がバッテリ1312が挿入されたために
行われ、オン/オフ・ボタン438が押されていない
と、バッテリ・マイクロコントローラ1316は即時に
状態遷移2014を行い、休止状態2006に入る。電
力をオフにするためにサービス・プロセッサ264から
コマンドを受けたときも、外部電源1316が存在しな
ければ、通常状態2008から休止状態2006に入
る。また、バッテリ充電がしきい値以下になったとき
も、休止状態2006に入る。休止状態2006に入る
前に、バッテリ・マイクロコントローラ1316は、電
力が主プロセッサ252またはサービス・プロセッサ2
64に供給されていないこと(つまり、DC/DCコン
バータ1504がオフに切り替えられている)、充電シ
ステムがオフにされていることを確かめる。外部電源1
314が存在する場合は、バッテリ・マイクロコントロ
ーラ1316はどのような状態が起こっても、通常状態
2008から出ることはない。好適実施例では、バッテ
リ・マイクロコントローラ1316がHALT命令を実
行したとき、休止状態2006に入る。この状態にある
ときは、バッテリ・コントローラ1010に関連するD
RAM内容はそのまま残されている。
【0193】遷移2010:休止状態2006からゼロ
電力状態2002へ バッテリ・マイクロコンローラ1316が休止状態20
06にある間にバッテリ1314がバッテリ格納室から
取り出されると、バッテリ・マイクロコントローラ13
16は即時に状態遷移2010を行って、ゼロ電力状態
2002に入る。DRAMは電力供給が停止されるの
で、サイン・バイトの内容は消去される。電源がそのあ
とで挿入されると、電力中断フラグがセットされ、サー
ビス・プロセッサ264に通知される。
【0194】遷移2016:休止状態2006から通常
状態2008へ バッテリ・マイクロコントローラ1316は、オン/オ
フ・ボタン438が押されるか、外部DC電源1314
がシステムに供給されると、休止状態2006から通常
状態2008へ状態遷移2016を行う。外部DC電源
が供給された場合は、状態遷移2016を行ったあと、
バッテリ・マイクロコンローラ1316はDC/DCコ
ンバータ1504をオンにしないで通常状態2008に
留まっている。バッテリ1312の充電(バッテリが存
在する場合)は、バッテリ充電アルゴリズムに基づいて
開始される。前者の場合には(つまり、オン/オフ・ボ
タンが押された場合)、DC/DCコンバータ1504
がオンにされ、電力が主プロセッサ252とサービス・
プロセッサ264へ供給される。
【0195】遷移2020:通常状態2008からアイ
ドル状態2004へ バッテリ・マイクロコントローラ1316は、主プロセ
ッサ252が遮断され、他のパワー・プレーンも大部分
が遮断されたことを通知する全パワー・ダウン信号が活
動化すると、アイドル状態2004へ状態遷移2018
を行う。この信号を受け取ると、サービス・プロセッサ
264もアイドル状態2004に入る。
【0196】遷移2018:アイドル状態2004から
通常状態2018へ 定期的に、バッテリ・マイクロコントローラ1316は
アイドル状態2004から出て、通常状態2008に入
ってA/D変換を通知する割込みを処理する。これらの
A/D変換では、バッテリの状態、システム負荷および
周囲温度を集約的にモニタしたデータ要素がいくつか収
集される。サービス・プロセッサ264からのWake
up信号をSP WAKEUP信号線1608から受信
するか、外部電源1314が導入されたか、あるいはバ
ッテリが低充電レベルに近づくと、システムも通常状態
2008に入る。バッテリ充電がしきい値以下になる
と、バッテリ・マイクロコントローラ1316は最後に
は休止状態2006へ移行する。
【0197】遷移2012:アイドル状態2004から
ゼロ電力状態2002へ アイドル状態2004にある間にバッテリ1314が取
り除かれると、システムは状態遷移2012を行い、電
源(バッテリ1314または外部DC電源1312)が
挿入されるまでゼロ電力状態2002に入る。
【0198】ユーザ・インタフェース システムのユーザが気付くのは、コンピュータの2状
態、ONとOFFだけである。ON状態になると、ユー
ザは、システムと対話できることを知る。OFF状態に
なると、ユーザはシステムと対話できないことを知る。
ユーザがOFF状態からON状態への遷移またはON状
態からOFF状態への遷移を制御できるようにするため
に、コンピュータには1つのオン/オフ・ボタン438
が用意されている。システムがOFFにあるときこのボ
タンを押すと、システムはユーザが気付くようにON状
態に移る。また、システムがONにあるときこのボタン
を押すと、システムはユーザが気付くようにOFF状態
に移る。これらの2状態はユーザに見えるが、プロセッ
サが上述した電力状態を巡回することは、ユーザには見
えない。
【0199】オン/オフ・ボタン438は、主プロセッ
サ252、システム・プレーナ200,サービス・プロ
セッサ264、およびバッテリ・コントローラ1010
の電力状態遷移において中心的役割を果たす。また、こ
のボタンは、エンド・ユーザとコンピュータとを結ぶ最
も基本的で、直接的なインタフェースの役割も果たして
いる。オン/オフ・ボタン438はコンピュータの複数
プロセッサのマルチステート・オペレーションとの単純
な2ステート・インタフェースを提供する。オン/オフ
・ボタン438の使用により、ユーザは、コンピュータ
がオフであると気付いたときにオンにし、オンであると
気付いたときにオフにすることができる。
【0200】主プロセッサ252、サービス・プロセッ
サ264、およびバッテリ・コントローラ1010の電
力状態は、ユーザに見える状態に対応していない。ユー
ザにコンピュータがオンのように見えても、主プロセッ
サ252はアイドル状態504にあり、システムのパワ
ー・プレーンの1つまたはいくつかがオフになっている
場合がある。同様に、ユーザにコンピュータがオフのよ
うに見えても、プロセッサは実際にはアイドル状態50
4,1208,1904にあり、オン/オフ・ボタン4
38が再び押されると瞬時に通常電力状態に移る準備状
態にある場合もある。
【0201】以下、図25を参照して、オン/オフ・ボ
タン438のオペレーションについて説明する。オン/
オフ・ボタン438が押されると(ステップ210
2)、システム・プレーナ200の状態(ステップ21
04)からどの機能が実行されているかが判断される。
システム・プレーナ200が電力オフ状態506にある
ときは、ブランチ2125が行われ、マシン開始信号が
バッテリ・コントローラ1010へ送られる。これによ
り、一連の事象がバッテリ・コントローラ1010内で
開始され、電力がシステム・プレーナ200へ供給され
ることになる(ステップ2106)。システム・プレー
ナ200が待機状態502にあることがステップ210
4で判断されたときは、ブランチ2127が行われ、コ
ア・プレーナ206(この状態のときは電力オンになっ
ている)がRESUME信号を生成すると(ステップ2
108)、コア・チップは主プロセッサ・プレーン20
8、雑目的プレーン206および、オプションとして、
VGAサポート・プレーン210への電力をオンにする
ようにセットされる(ステップ2110)。この結果、
システム・プレーナ200は通常電力状態508にな
る。主プロセッサ252に実装されたファームウェアと
オペレーティング・システム・ソフトウェアは、ユーザ
には「コンピュータがオン」のように見えている表示画
面の内容を復元する(ステップ412)。
【0202】システム・プレーナ200が通常電力状態
508かアイドル電力状態504にあるときオン/オフ
・ボタン438が押されると、ブランチ2129が行わ
れ、サービス・プロセッサ264に割込みを引き起こす
(ステップ2114)。これを受けて、サービス・プロ
セッサ252はPCUINT信号を生成し、主プロセッ
サ252に割込みを引き起こす(ステップ2114)。
これを受けて、主プロセッサ252は、オン/オフ・ボ
タン438が押されたと判断し、待機状態502に入る
準備を行う。特に、主プロセッサ252はVGAコント
ローラ・チップを低電力モードに置くことにより、コン
ピュータが「オフにされた」ことをユーザが気付くよう
にする。
【0203】本発明の好適実施例を示して本発明を説明
してきたが、これらの実施例は、本発明の精神および範
囲を逸脱しないで、これらを形態および詳細の点で種々
の態様に変更することが可能であることは当業者にとっ
て勿論のことである。
【0204】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、ペン・ベースのノードブック型ポータブル・コンピ
ュータの電力を管理するにあたって、詳細の多くをエン
ド・ユーザから見えないようにしたまま、種々の処理エ
レメントにおいて電力関係データを収集し、解釈するこ
とによって電力消費を最小にすることができる。
【0205】すなわち、本発明によれば、電力管理機能
を3つのプロセッサ間に分散することによって、主CP
Uを電力管理機能の専用にしたときの処理時間量を節減
することができる。
【0206】加えて、本発明によれば、アドレス・パタ
ーンをモニタしなくても、ある特定の割込みベクトル・
ロケーションをアクセスでき、以て、保護モードで動作
し、従来のアドレス指定方式に従わない高度プロセッサ
で動作させることができる。
【0207】さらに、本発明によれば、複数のプロセッ
サが非同期で動作するため、どのプロセッサも他のプロ
セッサから独立して、低電力の動作モードに入ることが
できる。
【0208】さらにまた、本発明によれば、確立された
通信プロトコルで電力管理データを複数のプロセッサ間
でやりとりするので、各プロセッサがどの電力管理機能
を実行させるべきかを、他のプロセッサの状態を考慮に
入れて効率よく判断することができる。
【0209】さらにまた、本発明によれば、コンピュー
タを相互に独立して制御されるパワー・プレーンに区画
化しているので、現在の機能の実行に必要なコンピュー
タ部分だけに選択的に電源を入れることができ、しか
も、システム全体の可用性に影響を与えない。
【0210】さらにまた、本発明によれば、実行すべき
命令がないと、即時に低電力の動作モードに入ることが
できる。
【0211】さらにまた、本発明によれば、ゼロ電力状
態を設定し、コンピュータは、すべてのアプリケーショ
ン・データをストアしたあとだけこのゼロ電力状態に入
るようにしているので、つまり、オフ状態ではなく、ゼ
ロ電力状態にしたので、ユーザはあるアプリケーション
・プログラムを実行している途中でコンピュータの電源
を切っても、データを消失する心配がない。この場合
は、コンピュータは必要なアプリケーション・データを
すべてセーブしておき、システムに電源を入れると、コ
ンピュータは同じ状態に復帰する。
【0212】さらにまた、本発明によれば、バッテリ電
力が低下すると、CPU状態とアプリケーション・デー
タを2次(補助)記憶媒体にセーブする機能を設けたの
で、バックアップ(予備的)バッテリを搭載する必要が
なくなり、以て、コンピュータを軽量化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力管理エレメントの階層構造を示す
図である。
【図2】システム・プレーナ・ハードウェア層を示すブ
ロック図である。
【図3】コア・チップ・セット・レジスタ・ファイルを
示すブロック図である。
【図4】コア・チップ・セット・レジスタ・ファイルを
示すブロック図である。
【図5】オン/オフ・スイッチ・ロジックを示す概略ブ
ロック図である。
【図6】オン/オフ・スイッチ・ロジックを示す概略ブ
ロック図である。
【図7】主プロセッサとシステム・プレーナの状態図で
ある。
【図8】電力管理割込みハンドラの主プロセッサ・ファ
ームウェア・ロジックを示すフローチャートである。
【図9】全電力状態と低電力状態との間で遷移するとき
の主プロセッサ・ファームウェア・ロジックを示すフロ
ーチャートである。
【図10】全電力状態からゼロ電力状態に入るときの主
プロセッサ・ファームウェア・ロジックを示すフローチ
ャートである。
【図11】ゼロ電力状態から全電力状態に入るときの主
プロセッサ・ファムウェア・ロジックを示すフローチャ
ートである。
【図12】全電力状態から待機電力状態に入るときの主
プロセッサ・ファームウェア・ロジックを示すフローチ
ャートである。
【図13】RESUME事象を管理し、待機電力状態か
ら全力電力状態に入るときの主プロセッサ・ファームウ
ェア・ロジックを示すフローチャートである。
【図14】サービス・プロセッサ・インタフェース信号
を示すインタフェース・ブロック図である。
【図15】サービス・プロセッサ・ファームウェアの状
態図である。
【図16】サービス・プロセッサの主ループ処理を示す
フローチャートである。
【図17】バッテリ・コントローラを示すブロック図で
ある。
【図18】バッテリ・コントローラの起動回路と低電力
リニア・レギュレータを示すブロック図である。
【図19】電力コンバータ・アセンブリを示すブロック
図である。
【図20】バッテリ・コントローラの電力制御ロジック
を示すブロック図である。
【図21】バッテリ・コントローラのバッテリ・モニタ
を示すブロック図である。
【図22】バッテリ・コントローラ・ファームウェアに
よって実行される主ループを示すフローチャートであ
る。
【図23】バッテリ・コントローラとサービス・プロセ
ッサ間のデータ伝送プロトコルを示す図である。
【図24】バッテリ・マイクロコントローラの状態図で
ある。
【図25】オン/オフ・ボタン・ロジックを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
102 システム・プレーナ 104 バッテリ・コントローラ 106 サービス・プロセッサ 108 主プロセッサ・ファームウェア 110 オペレーティング・システム 112 アプリケーション処理層 200 システム・プレーナ・レベル 202 コア・プレーン 204 12ボルト・プレーン 206 雑目的プレーン 208 主プロセッサ・プレーン 210 VGAサポーット・プレーン 212 ソリッド・ステート・サポート・プレーン 214 シリアル/パラレル・プレーン 216 スピーカ・プレーン 218 SCSIプレーン 220 キーボード・プレーン 252 主プロセッサ 264 サービス・プロセッサ 266 オン/オフ・ボタン・グルー・ロジック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7165−5B G06F 1/00 332 B 7165−5B 333 C (72)発明者 クリストファー デーン ジョーンズ アメリカ合衆国 40324 ケンタッキー州 ジョージタウン ドーチェスター ドラ イブ 1356 (72)発明者 ネイサン ジュンサップ リー アメリカ合衆国 10956 ニューヨーク州 ニュー シティ シェア ドライブ 19 (72)発明者 キリアコス レオンティアデス アメリカ合衆国 33431 フロリダ州 ボ カ レイトン ノースウエスト 22 スト リート 353 (72)発明者 フランク ピーター ノヴァク アメリカ合衆国 07656 ニュージャージ ー州 パーク リッジ オーク アヴェニ ュー 82 (72)発明者 ヴィクラム シャルマ アメリカ合衆国 10570 ニューヨーク州 プレザントヴィル ヒルビュー ドライ ブ 32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポータブル・コンピュータにおいて電力
    関係データをモニタし、収集し、そのデータに基づいて
    必要なアクションを行って、バッテリを再充電するまで
    の期間、ユーザの介入を最小にしてポータブル・コンピ
    ュータを使用できる時間量を最大にする電力配分管理シ
    ステムであって、 (a)ある特定の機能を実行するために必要な電力消費
    を最小にするために選択的に電力が供給される独立に制
    御可能な複数のパワー・プレーンと、 (b)相互に対して非同期に動作する複数の中央演算処
    理ユニット(CPU)と、 (c)バッテリ条件、ユーザが呼び出した機能、および
    システム状態をモニタするためのオン/オフ・グルー・
    ロジック手段と、 (d)前記複数のCPUに接続されて、前記オン/オフ
    ・グルー・ロジック手段が検出した状態に応じて前記パ
    ワー・プレーンの各々を制御するための電力管理手段と を備えたことを特徴とする電力配分管理システム。
  2. 【請求項2】 前記複数のCPUはさらに、 (a)複数の動作状態から成る第1の組をもち、前記複
    数の独立に制御可能なパワー・プレーンを制御するため
    の主プロセッサと、 (b)前記主プロセッサに接続され、複数の動作状態か
    ら成る第2の組をもち、周辺デバイスを制御するための
    サービス・プロセッサと、 (c)前記サービス・プロセッサに接続され、複数の動
    作状態から成る第3の組をもち、システム電力を制御す
    るためのバッテリ・マイクロコントローラと を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電力配分管
    理システム。
  3. 【請求項3】 複数の動作状態から成る前記第1の組
    は、 (a)コンピュータがオフになっているように見え、コ
    ンピュータの最低電力状態であり、この状態にあると
    き、前記バッテリ・マイクロコントローラへの電力を除
    き全電力がコンピュータから除かれているゼロ電力状態
    と、 (b)コンピュータがオンになっているように見える全
    電力状態と、 (c)コンピュータがオンになっているように見えるア
    イドル電力状態と、 (d)コンピュータがオフになっているように見える待
    機電力状態と からなることを特徴とする請求項2に記載の電力配分管
    理システム。
  4. 【請求項4】 前記複数のパワー・プレーンとCPU、
    前記オン/オフ・グルー・ロジック、および前記電力管
    理手段に動作状態で接続され、記載面をもつノートブッ
    クに似たようにパッケージ化された、一体化されたLC
    Dパネルおよびディジタイザをさらに備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の電力配分管理システム。
  5. 【請求項5】 前記電力管理手段は、 (a)前記主プロセッサおよび前記複数の独立に制御可
    能なパワー・プレーンを制御するオペレーティング・シ
    ステム手段と、 (b)前記オペレーティング・システム手段の状態遷移
    を制御する主プロセッサ状態制御手段と、 (c)前記サービス・プロセッサの動作を制御するサー
    ビス・プロセッサ制御手段と、 (d)前記バッテリ・マイクロコントローラの動作を制
    御するバッテリ・コントローラ手段と をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の電力
    配分管理システム。
  6. 【請求項6】 前記バッテリ・マイクロコントローラは
    バッテリ・コントローラ手段の一部になっており、該バ
    ッテリ・コントローラ手段は、 (a)外部DC電源が使用可能になったときそれを検出
    し、必要ならばバッテリ充電を可能にする検出手段と、 (b)前記オン/オフ・グルー・ロジックに接続されて
    動作するオン/オフ・ボタンが押されたとき、前記主プ
    ロセッサ、前記サービス・プロセッサ、および前記独立
    に制御可能なパワー・プレーンの他の特定プレーンへ電
    力を供給する電力供給手段と、 (c)バッテリの損傷を防止し、コンピュータの遮断を
    サポートするためにバッテリ条件をモニタし、必要時
    に、前記サービス・プロセッサに警報を通知するための
    バッテリ・モニタ手段と をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の電力
    配分管理システム。
  7. 【請求項7】 ユーザが活動していないときデータをセ
    ーブする手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の電力配分管理システム。
  8. 【請求項8】 ポータブル・コンピュータにおいて電力
    関係データをモニタし、収集し、そのデータに基づいて
    必要なアクションを行って、バッテリを再充電するまで
    の期間、ユーザの介入を最小にしてポータブル・コンピ
    ュータを使用できる時間量を最大にする電力配分管理方
    法であって、 (a)電力がバッテリ・マイクロコントローラに供給さ
    れたとき、コンピュータに電力を供給するステップと、 (b)動作可能状態にあるパワー・プレーン群への電力
    を独立して制御するように相互接続された複数の中央演
    算処理ユニット(CPU)を装備したコンピュータを動
    作させるステップと、 (c)バッテリ状態、ユーザが呼び出した機能、および
    前記複数のCPUの状態をモニタするステップと、 (d)前記モニタ・ステップで検出した状態に応じて前
    記複数のCPUの各々の動作を制御するステップと を備えたことを特徴とする電力配分管理方法。
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