JPH0997128A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JPH0997128A
JPH0997128A JP7247152A JP24715295A JPH0997128A JP H0997128 A JPH0997128 A JP H0997128A JP 7247152 A JP7247152 A JP 7247152A JP 24715295 A JP24715295 A JP 24715295A JP H0997128 A JPH0997128 A JP H0997128A
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JP
Japan
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cpu
bus cycle
bus
processing system
information processing
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JP7247152A
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Shinji Matsushima
慎治 松島
Seiichi Kono
誠一 河野
Masatake Nakano
正剛 中野
Yuichi Shiraishi
裕一 白石
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3206Monitoring of events, devices or parameters that trigger a change in power modality
    • G06F1/3215Monitoring of peripheral devices

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周辺機器との間で非同期通信を行っている間
であっても、適切なタイミングでCPUの動作周波数を
低下若しくは停止させることができる、優れた情報処理
システムを提供する。 【解決の手段】 通常モード及び通常モードよりも消費
電力が低い節電モードの双方で動作可能なCPUと、1
以上の周辺機器と、前記CPUと前記周辺機器間で通信
するためのバスと、前記バス上のバス・サイクルをモニ
タするためのバス・サイクル検出手段と、前記バス・サ
イクル検出手段が検出した特定のバス・サイクルの間に
おける前記CPUの動作モードを決定する状態判定手段
と、前記状態判定手段による判定結果に基づいて動作モ
ードを切り換えるための制御信号を前記CPUに送る信
号発生手段と、を含むことを特徴とする情報処理システ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナル・コン
ピュータ(PC)を始めとする情報処理システムに係
り、特に、システム内におけるデータ処理の中核を担う
プロセッサ(いわゆるCPU:Central Processing Uni
t)の動作周波数を低下若しくは停止させることによっ
て省電力化する節電機能を有するタイプの情報処理シス
テムに関する。更に詳しくは、本発明は、節電効果とシ
ステムの保全という双方の要求を満たしつつ、非同期通
信の間もCPUの動作周波数を低下若しくは停止させる
ことができる情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の技術革新に伴い、デスクトップ
型、ノートブック型など各種パーソナル・コンピュータ
(以下、「PC」又は「システム」ともいう)が開発さ
れ市販されている。このうち、ノートブック型のPC
は、屋外での携帯的・可搬的な使用を考量して、小型且
つ軽量に設計・製作されている。
【0003】パーソナル・コンピュータのパワー・マネ
ージメント:ノートブック型PCの1つの特徴は、内蔵
したバッテリでも駆動できる「バッテリ駆動型」である
点である。これは、商用電源が届かない場所での使用の
便宜を図ったためである。ノートブックPCが内蔵する
バッテリは、一般には、Ni−Cd,NiMH,Li−
Ionなどの充電式のバッテリ・セル(「2次電池」と
もいう)を複数個接続してパッケージ化してなる「バッ
テリ・パック」の形態を採っている。このようなバッテ
リ・パックは、充電により再利用可能ではあるが、1回
当たりの充電容量はシステムのオペレーション時間に換
算して精々2〜3時間程度に過ぎない。このため、バッ
テリの持続時間を少しでも長くするべく、節電のための
種々の工夫が凝らされている。節電機能の導入も、ノー
トブックPCの特徴の1つと言えよう。
【0004】また、最近では、商用電源によって無尽蔵
に給電可能なデスクトップ型PCに対しても、エコロジ
ー的な観点から、省電力の要求が高まってきている。米
環境保護庁(EPA)は、1993年6月に、"Ene
rgy Star Computer Progra
m"と呼ばれる自主規制を発表し、動作待ち状態での省
電力が一定基準以下(駆動電力が30W以下、又はCP
Uフル稼働時の30%以下)になることを要求してい
る。このため、各コンピュータ・メーカは、競ってこの
規制案に沿った製品の研究・開発を進めるようになって
きた。例えば日本アイ・ビー・エム(株)は、節電機能
を備えたデスクトップ型PCを既に市販している(例え
ばPS/55E(通称"GreenPC")やPC 75
0、Aptivaシリーズ("Aptiva"は米IBM
社の商標)など)。
【0005】PCの節電化は、例えばオペレーション時
における各電気回路の消費電力自体を低減させることに
よって実現される。また、動作状態(アクティビティ)
の低下に応じてシステム内の各電気回路(若しくはデバ
イス)への電力供給を適宜低下若しくは遮断する、とい
うことによっても実現される。後者のような節電機能の
ことを、特に「パワー・マネージメント(Power
Management)」と呼ぶこともある。
【0006】PCのパワー・マネージメントの形態とし
ては、LCD(液晶表示装置)及びそのバックライト、
あるいはハード・ディスク・ドライブ(HDD)などの
ように、システムの総消費電力に大きなウェートを占め
るデバイス類への電力供給を遮断するという、『LCD
オフ』や『HDDオフ』などが挙げられる。また、他の
例として、CPU(Central Processing Unit)の動作
周波数を低下又は停止させる『CPUスロー・クロック
/ストップ・クロック』や、タスク再開(レジューム)
に必要なデータをメイン・メモリにセーブした後にメイ
ン・メモリ以外の殆ど全ての電気回路への給電を停止す
る『サスペンド(Suspend)』、などが挙げられ
る。
【0007】CPUのパワー・マネージメント機能:
PUは、周知の通り、コンピュータ・システムにおける
演算処理の中核をなすユニットである。最近では、配線
幅の縮小化等の半導体製造技術の向上に伴って、CPU
の動作周波数はますます高速化している。例えば、米I
ntel社が市販する"Pentium"や、米IBM
社,米Motorola社,及び米Apple社が共同
開発した"PowerPC"("PowerPC"は米IB
M社の商標)のように、100MHzを越える動作周波
数で駆動可能なCPUチップも世に登場している。CP
Uの性能と動作周波数とは密接な関係にある。なぜな
ら、CPUの動作が高速化すれば、それだけ計算速度が
アップするからである。高速なCPUは、特に大規模ア
プリケーションやグラフィックス処理などにおいて、優
れた威力を発揮する。
【0008】その反面、CPUの高速化は幾つかの弊害
を伴う。弊害の1つは、CPUの消費電力の増大や発熱
の問題である。何故ならば、単位時間当たりにトランジ
スタ(すなわち抵抗体)を通過する電流量の増大に応じ
て、消費電力や発熱量も増加するからである。CPUの
消費電力は、理論上は動作周波数に正比例すると言われ
ており、現在、システムの総消費電力に占める割合は無
視できない程度に達してきている。
【0009】前述の「CPUスロー・クロック/ストッ
プ・クロック」などのCPUのパワー・マネージメント
機能は、このような状況に着目してなされたとも言え
る。「スロー・クロック」や「ストップ・クロック」
は、ユーザからのキー/マウス入力が所定時間以上ない
などの理由で、システムによってCPUが動作待ち状態
であると判断されたとき、動作周波数を低下又は完全に
停止させる(換言すれば、CPUのパフォーマンスを低
下させる)ことによって消費電力を低減させる、という
ものである。但し、ターン・アラウンド・タイム(すな
わち要求から肯定応答までの所要時間)やスルー・プッ
ト(単位時間当たりの仕事量)を下げない程度までし
か、CPUのパフォーマンスを落とすことはできない。
【0010】スロー・クロック:CPUのスロー・クロ
ック機能は、チップ外部の機器(例えば発振器)からの
入力クロック信号の周波数を切り換えてやることによっ
て実現可能である。あるいは、チップへの入力クロック
周波数を一定に保ったまま、CPUチップ内部で動作周
波数を切り換えることによっても実現可能である。高速
CPUの場合、一般には、比較的低速なクロック信号
(例えば66MHz)を入力しておき、内蔵したPLL
(Phase Lock Loop)回路によって内部的に動作クロッ
クを加速するようになっている(例えば133MH
z)。いわゆる「倍速」チップである。このようなタイ
プのCPUの場合、PLL回路の特性(例えばロックさ
れるまでに数msec要する)などの理由により、外部
からの入力クロック周波数を大幅に切り換えることは難
しい。このため、CPUチップにPLL回路とスロー・
クロック機能の双方を内蔵し、PLL回路によって入力
クロックを一旦加速しておきながら、内部のスロー・ク
ロック機能によって自律的にパフォーマンスを落とす、
という手法も採られている。
【0011】図10には、パワー・マネージメント機能
を内蔵したCPUの構成を概略的に示している。同図に
おいて、CPUチップ11は、演算制御などの処理を実
際に行う部分である機能ユニット11aと、機能ユニッ
ト11aに同期駆動のための動作クロック信号を与える
ためのPLL回路11bと、機能ユニット11aのパフ
ォーマンスを制御するためのパフォーマンス制御回路1
1cとを含み、チップ11外部の各周辺機器(図示しな
い)とはプロセッサ・バス12を介して双方向に連絡し
ている。
【0012】PLL回路は、既に周知なように、入力し
たクロック信号の周波数を逓倍する機能を持つ。この例
のPLL回路11bは、発振器(OSC)40から入力
した比較的低速なクロック信号(例えば66MHz)を
倍速化(例えば133MHz)して、動作周波数として
機能ユニット11aに供給している。
【0013】機能ユニット11aは、演算ユニット部分
(図中、二重斜線部分)と、内部キャッシュ/制御ユニ
ット部分とに分けることができる。前者の演算ユニット
は、システムのアクティビティに応じてパフォーマンス
をある程度まで低下させてもよい部分でもある。一方、
内部キャッシュや制御ユニットは、キャッシュ・スヌー
プ、割り込み要求(INTR/NMI/SMI)、ホー
ルド要求(HOLD)などの、タイム・クリティカルで
且つ不定期的に発生する要求に応答しなければならない
部分であり、システムのアクティビティが低下している
からといって安易にパフォーマンスを落とすことはでき
ない。
【0014】パフォーマンス制御回路11cは、外部か
ら入力するコントロール信号STPCLK#に応じて機
能ユニット11aのパフォーマンスを制御する回路であ
る。より具体的には、回路11cはSTPCLK#がア
クティブ(すなわちロー状態)になっている間、機能ユ
ニット11c中の演算ユニット部分(前述:図10中二
重斜線部分)への動作周波数の供給を遮断できるように
なっている。すなわち、CPUチップ11は、局所的に
パフォーマンスを低下することができる構造になってい
る訳である。また、この応用例として、パフォーマンス
制御回路11cに入力するSTPCLK#を間欠的にア
クティブ(すなわちロー状態)に切り換えることによっ
て、PLL回路11bからの動作クロックを間引いてや
る、という手法もある。例えばSTPCLK#を所定周
期でアクティブ(すなわちロー状態)にして、n回に1
回の割合で動作クロックを間引けば、演算ユニット部分
のパフォーマンス及び消費電力は、約(n−1)/nに
低減することになる。STPCLK#を間欠動作させる
機能は、一般には、「クロック・スロットリング」、又
は「Frequency Emulation」とも呼
ばれている。なお、STPCLK#はプロセッサ・バス
12中のコントロール信号の1つである。
【0015】因に、米Intel社のCPUチップ"8
0486"の後継チップである、SLエンハンスト48
6,DX2,DX4,Pentiumなどは、図10に
示すような節電機能を備えている。
【0016】ストップ・クロック:一方、「ストップ・
クロック」機能は、入力クロックを完全に遮断して、全
ての機能ユニットを停止させるものである。動作クロッ
クの完全停止は、CPUを記憶保持動作が不要なフル・
スタティック構成にすることによって実現可能である。
「ストップ・クロック」モード下では、CPUの消費電
力はせいぜい数百mW程度に過ぎない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】CPUの高速化に伴う
他の弊害として、外部機器(メイン・メモリやその他の
周辺機器類)との速度差がますます拡大する、という問
題がある。CPUの速度を上げれば、周辺機器の設計も
それに追従させなければ意味ないが、両者間のギャップ
を埋めるのは難しい。例えばハード・ディスク・ドライ
ブの場合、ディスク・アクセス時には磁気ヘッドのシー
ク動作などの機械的制御を含むため、高速化には限界が
ある。このため、殆どの周辺機器は、CPUとは非同期
で動作するようになっている。また、CPUと周辺機器
間の通信速度は、より低速な周辺機器側により決定さ
れ、必然的にCPUが待たされてしまうのが実情であ
る。
【0018】非同期通信は、一般には、機器間でハンド
・シェイク(すなわち送受信するタイミングをとる作
業)しながら行われる。CPUがハンド・シェイクを行
う形態は、図11に例を挙げているように、交信先の周
辺機器の種類に応じて多少異なっている。 (a) 例えば、フロッピー・ディスク・ドライブ(FD
D)と非同期通信を行う場合、CPUは先ずフロッピー
・ディスク・コントローラ(FDC)に対してモータ回
転開始(モータ・オン)を指示する。モータ・オンは、
FDCのポート3F2h番地中のモータ・オン・ビット
を設定することによって行われる。次いで、その500
msec後にCPUがFDCにコマンドを送ることによ
って、FDDのDMA転送が実行される。DMA転送終
了後、FDCは割り込み信号(IRQ6)を送り、CP
Uはこれに応答して、FDCのステータス・レジスタ
(I/Oポート3F4h番地)をリードして、DMA転
送が無事終了した旨を確認する。なお、500msec
なるタイム・アウト値は、モータの回転の安定化に要す
る時間であり、FDDの仕様に基づいて定まる。 (b) また、キーボードにアクセスするときには、CP
Uは先ずキーボード/マウス・コントローラ(KMC)
のステータス・レジスタ(I/Oポート(PORT)6
4番地)をリードする。この結果、I/Oポート(PO
RT)64番地の下位1ビット目にはフラグ'1'が設定
される。そして、CPUは、所定時間(例えば2se
c)の間、この下位1ビット目をポーリングし続け、キ
ーボードが受理して該フラグが'0'に解除されたかどう
かを確認する。もし所定時間が経過しても該フラグが解
除されていなければ、CPUはエラー・ルーチンにジャ
ンプする。なお、2secなるタイム・アウト値はキー
ボードの仕様等に基づいて定まる。 (c) また、ハード・ディスク・ドライブと非同期通信
を行う場合、CPUは先ずHDDに対してコマンド(デ
ータ要求)を送り、その200msec後にデータ転送
を開始する。データ転送は1セクタ(=512バイト)
単位で行われ、1セクタ分の転送が終わる度に、HDD
は割り込み信号(IRQ14)を送るとともに、CPU
はHDDのステータス・レジスタ(I/Oポート1F7
h番地)をリードして、データ転送が無事終了したこと
を確認する。なお、200msecなるタイム・アウト
値は、HDDがデータ・バッファリングに要する時間で
あり、HDDの仕様に基づいて定まる。
【0019】図11に例示したように、ハンド・シェイ
クという作業の多くは、CPUが所定時間の経過を待
つ、という計時(タイム・アウト)ルーチンを含んでい
る。タイム・アウト値は、上述の例では、FDDの場合
500msec,キーボードの場合2sec,HDDの
場合200msecである。IBM PC/ATシリー
ズの互換機では、CPU(より具体的には、各周辺機器
をハードウェア操作して非同期通信を実行するBIO
S)がDRAMリフレッシュ用のタイマ信号をカウント
・アップすることによって、タイム・アウト・ルーチン
を行っている。DRAMリフレッシュ用のタイマ信号
は、プログラマブル・インターラプト・タイマ(PI
T)によって生成される、15.2μsec毎にロー/
ハイが切り替わる信号である。このタイマ信号はI/O
ポート061h番地に割り当てられているので、ハンド
・シェイクのときBIOSはI/Oポート61h番地を
頻繁にアクセスすることになる。
【0020】ところで、非同期通信を行うとき、その処
理速度は低速な周辺機器側により決定され、必然的にC
PUが待たされてしまうことになる(前述)。したがっ
て、パワー・マネージメントの立場からすれば、非同期
通信の間はCPUのパフォーマンスを低下させたいとこ
ろである。しかしながら、CPUは、ハンド・シェイク
を正確に行う必要上、上述のタイム・アウト機能を維持
しなければならない。もし、この点を無視して勝手に
「スロー・クロック」又は「ストップ・クロック」させ
たのでは、CPU(具体的にはBIOS)は、タイマ信
号(例えばI/Oポート61番地のDRAMリフレッシ
ュ用タイマ信号)をミス・カウントして、正確にタイム
・アウトさせることができなくなる。この結果、システ
ムの保全性は危険に晒されることになりかねない。要す
るに、パワー・マネージメントの要望は、システムの保
全性の問題と対立してしまう訳である。
【0021】現在市販されている殆ど全てのPCでは、
システムの保全性の方を重視して、非同期通信時にはC
PUを通常モード(すなわち高速な動作周波数)下でフ
ル稼働させるようになっている。また、CPUがスロー
・クロック・モードで動作していても、非同期通信を行
うときは通常モードに復帰させるようシステムが設計さ
れている。如何にCPUのアクティビティが低下しよう
とも、非同期通信の間はCPUの節電動作を開始できな
いのである。この結果、CPUチップが高機能な節電機
能(例えば図10参照)を内蔵していても、システムが
この節電機能を活用できるのは、CPUが完全に動作待
ち状態に陥った期間だけ、というのが実情となってい
た。CPUが完全に動作待ち状態は、せいぜい、(1) キ
ー入力が所定時間以上なかったとき(例えば特公平06
−95303号公報の第4パラグラフ参照)や、(2) D
MA転送時(DMA転送の間、CPUはバスの支配権を
放棄する)(例えば特開平06−266462号公報参
照)など、ごく限られた期間しかない。このような短い
期間中にのみCPUをスロー・クロック又はストップ・
クロックさせても、期待できる節電効果としては物足り
ない。願わくば、CPUの節電動作を行える期間をさら
に増やしたいところである。
【0022】本発明の目的は、データ処理の中核を担う
プロセッサの動作周波数を低下若しくは停止させること
によって消費電力を低減させる節電機能を有する、優れ
た情報処理システムを提供することにある。
【0023】本発明の更なる目的は、パワー・マネージ
メント効果とシステムの保全性という双方の要求を満た
しつつ、CPUの動作周波数を低下若しくは停止させる
ことができる、優れた情報処理システムを提供すること
にある。
【0024】本発明の更なる目的は、CPUの動作状態
をより適確に把握(若しくは計測)することによって、
適切なタイミングでCPUの動作周波数を低下若しくは
停止させることができる、優れた情報処理システムを提
供することにある。
【0025】本発明の更なる目的は、周辺機器との間で
非同期通信を行っている間であっても、適切なタイミン
グでCPUの動作周波数を低下若しくは停止させること
ができる、優れた情報処理システムを提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、通常モード及び通常モードよりも消費電力が低い節
電モードの双方で動作可能なCPUと、1以上の周辺機
器と、前記CPUと前記周辺機器間で通信するためのバ
スと、前記バス上のバス・サイクルをモニタするための
バス・サイクル検出手段と、前記バス・サイクル検出手
段が検出した特定のバス・サイクルの間における前記C
PUの動作モードを決定する状態判定手段と、前記状態
判定手段による判定結果に基づいて動作モードを切り換
えるための制御信号を前記CPUに送る信号発生手段
と、を含むことを特徴とする情報処理システムである。
【0027】ここで、前記バス・サイクル検出手段は、
前記CPUのアクティビティが低くなるバス・サイクル
を検出し、前記状態判定手段は該検出されたバス・サイ
クルの間の前記CPUの動作モードを節電モードに決定
し、前記信号発生手段は該判定結果に応じて前記CPU
の消費電力を低下させるための制御信号を前記CPUに
送るようにすればよい。
【0028】前記バス・サイクル検出手段は、前記CP
Uのアクティビティが低くなるバス・サイクルとして、
I/Oポート061h番地にアクセスするバス・サイク
ル(若しくはハンド・シェイクのためのタイミングを計
時するためのバス・サイクル)を検出すればよい。この
バス・サイクルの期間は、CPUのアクティビティは比
較的低く、I/Oポート061h番地上のDRAMリフ
レッシュ信号をミス・カウントしない程度まで、CPU
の稼働率を低下させることができるからである。
【0029】前記情報処理システムが前記周辺機器とし
て少なくともハード・ディスク・ドライブを含む場合に
は、前記バス・サイクル検出手段は、前記CPUのアク
ティビティが低くなるバス・サイクルとして、I/Oポ
ート1F0h番地(若しくはハード・ディスク・ドライ
ブのデータ・ポート)にアクセスするバス・サイクルを
検出してもよい。このバス・サイクルの期間は、通信速
度は低速なHDDによって抑えられ、CPUのアクティ
ビティは比較的低くなっているからである。
【0030】前記情報処理システムが前記周辺機器とし
て少なくともフロッピー・ディスク・コントローラ及び
フロッピー・ディスク・ドライブを含む場合には、前記
バス・サイクル検出手段は、前記CPUのアクティビテ
ィが低くなるバス・サイクルとして、I/Oポート3F
4h番地にアクセスするバス・サイクル(若しくはフロ
ッピー・ディスク・コントローラのステータス・レジス
タにアクセスするバス・サイクル)を検出してもよい。
このバス・サイクルの期間は、CPUは単にポーリング
しているだけであり、その稼働率を低下させることがで
きるからである。
【0031】また、前記状態判定手段は、I/Oポート
061h番地にアクセスするバス・サイクルの検出に応
じて前記CPUの動作モードを節電モードに遷移させる
とともに、2度連続してそれ以外のバス・サイクルを検
出するまでは通常モードに復帰させないようにすればよ
い。ハンド・シェイクのためのタイミングを計時してい
る間、FDDやHDD間でのデータ転送時のようにI/
Oポート061h番地へのアクセスのみが繰り返される
場合(図11(a)及び(c)参照)の他、キーボードにアク
セスするときのようにI/Oポート061h番地へのア
クセスとI/Oポート064h番地へのアクセス(ステ
ータス・リード)が交互に繰り返される場合がある(図
11(b)参照)。したがって、状態判定手段が上述のよ
うにCPUを状態遷移させれば、ハンド・シェイクの間
だけ適確に節電動作を実行できる。
【0032】あるいは、前記状態判定手段は、I/Oポ
ート1F0h番地(若しくはハード・ディスク・ドライ
ブのデータ・ポート)にアクセスするバス・サイクルの
検出に応じて前記CPUの動作モードを節電モードに遷
移させるとともに、1度他のバス・サイクルを検出する
と通常モードに復帰させるようにすればよい。HDDと
の間の1回のデータ転送は、I/Oポート1F0h番地
に256回連続してアクセスすることによって行われる
(前述)。したがって、状態判定手段が上述のようにC
PUを状態遷移させれば、データ転送の間だけ適確に節
電動作を実行できる。
【0033】あるいは、前記状態判定手段は、I/Oポ
ート3F4h番地(若しくはフロッピー・ディスク・コ
ントローラのステータス・レジスタ)にアクセスするバ
ス・サイクルの検出に応じて前記CPUの動作モードを
節電モードに遷移させるとともに、1度他のバス・サイ
クルを検出すると通常モードに復帰させるようにすれば
よい。CPUがFDCにコマンド(シーク、リード、ラ
イトの各コマンドを含む)を送るときは、前もってステ
ータス・レジスタをポーリングして、FDDがレディ状
態を確かめるようになっている。このポーリングは通常
複数回行われる。したがって、状態判定手段が上述のよ
うにCPUを状態遷移させれば、ポーリングの期間だけ
適確に節電動作を実行できる。
【0034】また、本発明の第2の側面は、通常モード
及び通常モードよりも消費電力が低い節電モードの双方
で動作可能なCPUと、1以上の周辺機器と、前記CP
Uと前記周辺機器間で通信するためのバスとを含むタイ
プの情報処理システムにおいて、前記CPUが前記周辺
機器のうちの少なくとも1つとハンド・シェイクを行っ
ている間は、前記CPUを節電モードに遷移させる、こ
とを特徴とする情報処理システムである。
【0035】また、本発明の第3の側面は、通常モード
及び通常モードよりも消費電力が低い節電モードの双方
で動作可能なCPUと、ハード・ディスク・ドライブを
含む1以上の周辺機器と、前記CPUと前記周辺機器間
で通信するためのバスとを含むタイプの情報処理システ
ムにおいて、前記CPUが前記ハード・ディスク・ドラ
イブのデータ・ポートにアクセスしているバス・サイク
ルの間は、前記CPUを節電モードに遷移させる、こと
を特徴とする情報処理システムである。
【0036】また、本発明の第4の側面は、通常モード
及び通常モードよりも消費電力が低い節電モードの双方
で動作可能なCPUと、フロッピー・ディスク・コント
ローラ及びフロッピー・ディスク・ドライブを含む1以
上の周辺機器と、前記CPUと前記周辺機器間で通信す
るためのバスとを含むタイプの情報処理システムにおい
て、前記CPUが前記フロッピー・ディスク・コントロ
ーラのステータス・レジスタにアクセスしているバス・
サイクルの間は、前記CPUを節電モードに遷移させ
る、ことを特徴とする情報処理システムである。
【0037】なお、本発明の各側面でいう「節電モー
ド」とは、例えば、前記CPU内部の少なくとも一部分
のユニットの動作クロックの周波数を低下若しくは停止
させるような動作状態のことを指す。
【0038】しかして、本発明に係る情報処理システム
によれば、周辺機器との間で非同期通信を行っている間
であっても、ハンド・シェイクのための計時を行ってい
る間は、適切なタイミングでCPUの動作周波数を低下
若しくは停止させることができる。
【0039】また、本発明に係る情報処理システムによ
れば、HDDとの間でデータ転送を行っている期間をよ
り適確に把握することによって、適切なタイミングでC
PUの動作周波数を低下若しくは停止させることができ
る。
【0040】また、本発明に係る情報処理システムによ
れば、FDCのステータスをポーリングしているだけの
期間をより適確に把握することによって、適切なタイミ
ングでCPUの動作周波数を低下若しくは停止させるこ
とができる。
【0041】要するに、本発明に係る情報処理システム
は、バス・サイクル単位でCPUの低消費電力化を実現
するものなのである。
【0042】従来、非同期通信時にCPUを節電モード
に遷移させることは、システムの保全性を危険に晒すこ
とにもなった。しかしながら、本発明に係る情報処理シ
ステムによれば、適切なタイミングで節電モードに遷移
させることができるので、パワー・マネージメント効果
とシステムの保全性という双方の要求を満たすことが可
能である。
【0043】また、本発明の副次的な効果として、ソフ
トウェアの設計が容易になるという点も挙げられよう。
CPUと周辺機器との非同期通信は、CPUがBIOS
やアプリケーションを実行している間、何時でも起こり
得る。全ての状況を見越して、システムに導入する全て
のソフトウェアに対して「ハンド・シェイク時にはCP
Uチップのパフォーマンスを低下させよ」という旨の設
計変更を行うことは、時間的及び経済的に見てほぼ不可
能である。本発明によれば、専用のハードウェア(後述
の「PM−LSIチップ50」)を用いてCPUチップ
の節電動作を実現している。したがって、各ソフトウェ
アはCPUの稼働率を意識しなくて済むし、設計変更を
要しないのである。
【0044】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0046】A.パーソナル・コンピュータ(PC)1
00のハードウェア構成 図1には、本発明の実施に供されるパーソナル・コンピ
ュータ(PC)100のハードウェア構成を示してい
る。以下、各部について説明する。
【0047】メイン・コントローラであるCPU11
は、オペレーティング・システム(OS)の制御下で、
各種プログラムを実行するようになっている。CPU1
1から伸びるプロセッサ・バス12は、ローカル・バス
16及びシステム・バス22という2階層のバスを介し
て、各周辺機器(後述)と連絡している。ここで、CP
U11は、図10に示したものと略同一構成であり、例
えば米Intel社が市販する"Pentium/1x
xMHz"でよい。また、各バス12,16,及び22
は、それぞれ、データ・バス、アドレス・バス、コント
ロール・バスなどを含む共通信号線路である。ローカル
・バス16は、グラフィックスなどの特定の周辺機器を
接続するための、比較的高速に動作するバスである。ロ
ーカル・バス16の一例は、米Intel社が提唱する
PCI(Peripheral Component Interconnect)バスで
ある。また、システム・バス22は、FDDなどの比較
的低速な周辺機器を接続するためのバスであり、その一
例は、ISA(Industry Standard Architecture)バス
である。
【0048】プロセッサ・バス12とローカル・バス1
6とは、ブリッジ回路(ホスト−PCIブリッジ)14
によって連絡されている。本実施例のブリッジ回路14
は、メイン・メモリ15へのアクセス動作を制御するた
めのメモリ・コントローラと、両バス12,16間の速
度差を吸収するためのデータ・バッファを含んだ構成と
なっている。メイン・メモリ15は、CPU11が実行
する各プログラム(OSやアプリケーション・プログラ
ムなど)をロードしたり、CPU11が作業領域として
用いたりするための揮発性メモリ(RAM)である。メ
イン・メモリ13には、大容量を比較的安価で入手可能
なダイナミックRAM(DRAM)が用いられ、例えば
8MB程度の容量が標準装備されている。また、参照番
号13で示すブロックは、外部キャッシュ(「Leve
l 2(L2)−キャッシュ」ともいう)であり、CP
U11の処理速度とメイン・メモリ15へのアクセス速
度の差を吸収するために設けられている。L2−キャッ
シュ13は、DRAMよりも高速なスタティックRAM
(SRAM)で構成され、その容量は例えば256KB
程度である。
【0049】ローカル・バス16には、ビデオ・コント
ローラ17のような、比較的高速動作が要求される周辺
機器が接続される。ビデオ・コントローラ17は、CP
U11からの描画命令を実際に処理するための周辺コン
トローラであり、処理した描画情報を画面バッファ(V
RAM)18に一旦書き込むとともに、VRAM18か
ら描画情報を読み出して表示手段としての液晶表示ディ
スプレイ(LCD)19に出力するようになっている。
【0050】ローカル・バス16とシステム・バス22
とは、ブリッジ回路(PCI−ISAブリッジ)20に
よって連絡されている。本実施例のブリッジ回路20
は、DMAコントローラ,割り込みコントローラ,プロ
グラマブル・インターラプト・タイマ(PIT)を含ん
だ構成となっている。ここで、DMA(Direct MemoryA
ccess)コントローラとは、CPU11の介在なしにメ
イン・メモリ15と周辺機器(例えばFDD27:後
述)との間でデータ転送を行わせるための周辺コントロ
ーラである。また、割り込みコントローラとは、各周辺
機器からのハードウェア割り込み要求(IRQ)を調停
して、CPU11に通知するようになっている。また、
PITとは、数種類のタイマ信号をシステム100内の
各部に供給するための機器である。PITの発するタイ
マ信号は、例えば、55msec間隔でOS/BIOS
に与える周期的割り込み(INTR)、DRAMリフレ
ッシュ用タイマ信号(前述)、オーディオ目的のためト
ーン生成用信号である。
【0051】ブリッジ回路20は、さらに、補助記憶装
置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)21
を接続するためのインターフェース(例えばIDEイン
ターフェース。IDE(Integraled Drive Electronic
s)は、本来、ISAバスにHDDを直結するためのイ
ンターフェース規格)を含んでいる。
【0052】なお、2つのブリッジ回路14及び20
は、一般には、単一のチップセットの形態で提供されて
いる。チップセットの一例は、米Intel社が市販す
る"Triton"である。
【0053】システム・バス22には、I/Oコントロ
ーラ23、フロッピー・ディスク・コントローラ(FD
C)26、キーボード/マウス・コントローラ(KM
C)28、オーディオ・コントローラ31、ROM3
4、パワー・マネージメントLSI50などの、比較的
低速で動作する周辺機器が接続されている。
【0054】I/Oコントローラ23は、シリアル・ポ
ート24やパラレル・ポート25経由で行う外部機器と
のデータ入出力を制御するための周辺コントローラであ
る。外部機器の例は、モデムやプリンタ(図示しない)
などである。
【0055】FDC26は、フロッピー・ディスク・ド
ライブ(FDD)27駆動用の専用コントローラであ
る。
【0056】KMC28は、キーボード29からの入力
マトリックスや、マウス30による指示座標値を処理す
るコントローラであり、入力信号をOSの定義に合致し
たフォーマットに変換してバス22上に送り出すように
なっている。
【0057】オーディオ・コントローラ31は、音声信
号の入出力を処理するための周辺コントローラである。
オーディオ・コントローラ31の1つの機能は、PIT
が生成した特定周波数信号に基づいてトーン信号を発生
することである。オーディオ・コントローラ31の出力
信号は、例えばアンプ32で増幅され、スピーカ33か
ら音声出力される。
【0058】ROM34は、製造時に書き込みデータが
決められてしまう不揮発性メモリであり、所定のコード
を恒久的に格納するために用いられる。ROMが格納す
るコードには、システム100の始動時に行うテスト・
プログラム(POST)や、システム100内の各ハー
ドウェアの入出力を操作するためのプログラム(BIO
S)が含まれる。
【0059】発振器(OSC)40は、CPU11など
のような同期駆動型のチップに対して動作クロックを供
給するための機器である。なお、CPU11には、クロ
ック制御回路60を介してクロック信号が入力されてい
る。
【0060】パワー・マネージメントLSI(PM−L
SI)50は、CPU11のパワー・マネージメント動
作を好適に実現する目的で設けられたものである。より
具体的には、ローカル・バス16の動作をスヌープ
(「バス・スヌープ」ともいう)して、所定のタイミン
グでSTPCLK#をCPU11に出力するようになっ
ている。PM−LSIチップ50は、例えばゲートアレ
イのようなセミスタム設計で製造される。該LSIチッ
プ50は、本発明を実現するに当たって中心的な役割を
果たすが、その詳細な構成及び動作特性はC項及びD項
で後述する。
【0061】クロック制御回路60は、OSC40から
CPU11に供給される入力クロックを適宜遮断するた
めの回路である。前述したように、CPU11は、制御
信号STPCLK#を入力することにより、チップ11
内の一部の機能ユニットの動作を低下又は完全に停止さ
せることができる。これに対し、クロック制御回路60
は、PLL回路11aへの入力クロック自体を遮断し
て、CPU11を完全に停止させるためのものである。
【0062】なお、現在市販されている殆どのPCは、
参照番号11乃至40に示すブロックと等価なハードウ
ェア構成要素を備えている。また、PCを構成するため
には、図1に記載した以外にも多くの電気回路等が必要
であるが、これらは当業者には周知であり、且つ本発明
の要旨とは関連がないので、本明細書中では省略してい
る。
【0063】B.PC100のソフトウェア構成 図2には、本発明の実施に供されるPC100上で実行
可能なソフトウェアの構成を概略的に示している。
【0064】最下層のソフトウェアは、BIOS(Basi
c Input/Output System:基本入出力システム)であ
る。BIOSは、システム100中の各ハードウェア
(ビデオ・コントローラ17やキーボード29、HDD
21、FDD27など)を制御するための基本動作命令
を集めたプログラム群であり、上位のプログラム(オペ
レーティング・システムやアプリケーション:後述)か
らのコールを受けて、実際のハードウェア操作を行うよ
うになっている。この他、BIOSは、システム100
が起動時に実行するブート・ストラップ・ルーチンや、
バス16/22上に発生した割り込みを処理するための
ルーチンも含んでいる。
【0065】オペレーティング・システム(OS)は、
システム100のハードウェア及びソフトウェアを総合
的に管理するための基本ソフトウェアであり、例えばO
S/2("OS/2"は米IBM社の商標)や、Wind
ows("Windows"は米Microsoft社の
商標)がこれに該当する。OSは、HDD21などのフ
ァイルの記録を管理するための「ファイル・マネージ
ャ」、CPUのタスク実行の順序や優先順位を管理する
ための「スケジューラ」、メモリ領域の割り当てを管理
するための「メモリ・マネージャ」などを含んでいる。
また、ウィンドウ表示やマウス操作等の処理のための
「ユーザ・インターフェース」(システム・コマンドと
システム・コール)も含んでいる。
【0066】最上位層は、アプリケーション・プログラ
ム(AP)である。ワープロ、データベース、表計算、
通信などの各プログラムがAPに該当する。各APは、
ユーザの意思に応じて、HDD21やFDD27からメ
イン・メモリ15に適宜ロードされる。
【0067】図2に示すような各ソフトウェアの階層的
構造自体は、当業者には既に周知である。なお、本発明
を実施するに当たり、各層のソフトウェアを設計変更す
る必要がない、ということは後述の説明により明らかに
なるであろう。
【0068】C.パワー・マネージメントLSIの構成 図3には、パワー・マネージメントLSI(PM−LS
I)50の内部構成を示している。該LSIチップ50
は、本実施例に係るCPUのパワー・マネージメント動
作を好適に実現する目的で、PC100内に実装されて
いる。
【0069】図3に示すように、PM−LSI50は、
バス・サイクル検出部50aと、状態判定部50bと、
信号発生部50cとを含み、また、ローカル・バス16
中のアドレス・バス、データ・バス、及びコントロール
・バスをモニタしているとともに、CPU11に対して
制御信号STPCLK#(STPCLK#はプロセッサ
・バス12中の制御信号の1つ:前述)を出力してい
る。
【0070】バス・サイクル検出部50a:バス・サイ
クル検出部50aは、ローカル・バス16上のバス・サ
イクルをモニタ(「バス・スヌープ」ともいう)して、
特定のポート・アドレスにアクセスがあったことを検出
すると、後続の状態判定部50bに通知するようになっ
ている。なお、ローカル・バス16がPCIバスの場
合、バス・サイクル検出部50aがスヌープすべき信号
線は、32ビット幅のアドレス/データ・バス全部と、
コントロール・バス中のうち0〜3ビットのC/BE
(コマンド/バス・イネーブル)#,FRAME#,I
RDY(イニシエータ・レディ)#,及びTRDY(タ
ーゲット・レディ)#の各信号線である。なお、PCI
バスの規格では、アドレス・バスとデータ・バスはマル
チプレクスされている。
【0071】(1) ハンド・シェイクのタイミング調整
時:バス・サイクル検出部50aが検出すべきバス・サ
イクルの一例は、ポート061h番地へのアクセス・サ
イクルである。このポート061h番地は、プログラマ
ブル・インターラプト・タイマ(PIT)が生成するD
RAMリフレッシュ用のタイマ信号が割り当てられてお
り、15.2μsec毎にロー/ハイ・レベルが切り替
わる。CPU11(より具体的には非同期通信のための
ハードウェア操作をするBIOS)は、ハンド・シェイ
クのタイミングをとるために、このタイマ信号をカウン
ト・アップする。このため、FDC26にコマンド(F
DD27のモータ・オン)を送ってから500mse
c、KMC28にステータス・リード(ポート064h
番地へのアクセス)してから2sec、あるいはHDD
21にコマンド(nセクタ・リード/ライト)を送って
200msecなど、BIOSのカウンタがタイム・ア
ウトするまでの期間、ポート061h番地へのアクセス
・サイクルが頻繁に発生している。
【0072】図4には、PCIバス16上で発生する、
ポート061h番地へのアクセス・サイクルのタイミン
グ・チャートを例示している。該バス・サイクルの間、
ブリッジ回路14がCPU11(BIOS)に成り代わ
って、コマンドを発行する「イニシエータ」となる。ま
た、コマンドを受ける「ターゲット」は、ポート061
h番地を持つブリッジ回路20である。
【0073】図4に示すように、最初のPCIクロック
1周期の期間は、アドレス/データ・バスはアドレス・
フェーズに、また、C/BE#(3:0)はコマンド・
フェーズにある。イニシエータとしてのブリッジ回路1
4は、アドレス/データ・バス上にアクセス先のポート
・アドレス"00000061"hを出力するとともに、
C/BE#(3:0)にはI/Oリード・コマンドであ
る"0010"bを出力する。また、バス・サイクルの開
始を意味するべく、FRAME#をアクティブ(すなわ
ちロー状態)にする。
【0074】次のPCIクロック周期から、アドレス/
データ・バスはデータ不確定フェーズに入る。また、C
/BE#(3:0)は、バイト・イネーブル・フェーズ
に入り、読み取りのバイト位置を示す"1101"bが伝
送される。
【0075】次いで、イニシエータは、自己がレディ
(Ready)状態になると、FRAME#をインアク
ティブ(すなわちハイ状態)にするとともに、IRDY
#をアクティブ(すなわちロー状態)にする。
【0076】次いで、ターゲットは、自己がレディ状態
になると、TRDY#をアクティブ(すなわちロー状
態)にする。このときアドレス/データ・バスは既にデ
ータ・フェーズに入っており、TRDY#のアクティブ
に応答して確定データを伝送し始める。
【0077】その後、IRDY#及びTRDY#がイン
アクティブ(すなわちハイ状態)に戻ることによってバ
ス・サイクルは終了する。
【0078】(2) CPU〜HDD間のデータ転送時:
た、バス・サイクル検出部50aが検出すべきバス・サ
イクルの他の例は、ポート1F0h番地へのアクセス・
サイクルである。このポート1F0h番地は、2バイト
(=1ワード長)からなり、IDE HDD21のデー
タ・ポートに割り当てられている。HDD21のデータ
転送(リード及びライトの双方を含む)は1セクタ(=
512バイト)単位で行われ、したがって1回のデータ
転送の間、CPU(より具体的にはデータ転送を行うB
IOS)がポート1F0h番地にアクセスするバス・サ
イクルが256回連続して発生することを意味する。
【0079】図5には、PCIバス16上で発生する、
ポート1F0h番地へのアクセス・サイクル(但し、リ
ード・サイクル)のタイミング・チャートを例示してい
る。このバス・サイクルの間、ブリッジ回路14がCP
U11(BIOS)に成り代わって、コマンドを発行す
る「イニシエータ」となる。また、コマンドを受ける
「ターゲット」は、IDE HDD21である。
【0080】図5に示すように、最初のPCIクロック
1周期の期間は、アドレス/データ・バスはアドレス・
フェーズに、また、C/BE#(3:0)はコマンド・
フェーズにある。イニシエータとしてのブリッジ回路1
4は、アドレス/データ・バス上にアクセス先のポート
・アドレス"000001F0"hを出力するとともに、
C/BE#(3:0)にはI/Oリード・コマンドであ
る"0010"bを出力する。また、バス・サイクルの開
始を意味するべく、FRAME#をアクティブ(すなわ
ちロー状態)にする。
【0081】次のPCIクロック周期から、アドレス/
データ・バスはデータ不確定フェーズに入る。また、C
/BE#(3:0)は、バイト・イネーブル・フェーズ
に入り、読み取りのバイト位置を示す"1100"bが伝
送される。
【0082】次いで、イニシエータは、自己がレディ
(Ready)状態になると、FRAME#をインアク
ティブ(すなわちハイ状態)にするとともに、IRDY
#をアクティブ(すなわちロー状態)にする。
【0083】次いで、ターゲットは、自己がレディ状態
になると、TRDY#をアクティブ(すなわちロー状
態)にする。これに応じて、アドレス/データ・バスは
データ・フェーズに入って、確定データを伝送する。
【0084】その後、IRDY#及びTRDY#がイン
アクティブ(すなわちハイ状態)に戻ることによってバ
ス・サイクルは終了する。
【0085】(3) FDCのステータス・レジスタをポー
リングしているとき:また、バス・サイクル検出部50
aが検出すべきバス・サイクルの他の例は、ポート3F
4h番地へのアクセス・サイクルである。このポート3
F4h番地は、FDC26のステータス・レジスタに割
り当てられている。CPU11がFDC26にコマンド
(例えば、シーク,リード,ライトなど)を送るとき
は、前もってステータスを確認するようになっている。
したがって、FDC26にコマンドを送る前には、FD
C26のステータス・リード、すなわちCPU(より具
体的にはステータスをポーリングするBIOS)による
ポート3F4h番地へのアクセスが繰り返し発生するこ
とになる。
【0086】図6には、PCIバス16上で発生する、
ポート3F4h番地へのアクセス・サイクル(但し、リ
ード・サイクル)のタイミング・チャートを例示してい
る。該バス・サイクルの間、ブリッジ回路14がCPU
11(BIOS)に成り代わって、コマンドを発行する
「イニシエータ」となる。また、コマンドを受ける「タ
ーゲット」は、FDC26である。
【0087】図6に示すように、最初のPCIクロック
1周期の期間は、アドレス/データ・バスはアドレス・
フェーズに、また、C/BE#(3:0)はコマンド・
フェーズにある。イニシエータとしてのブリッジ回路1
4は、アドレス/データ・バス上にアクセス先のポート
・アドレス"000003F4"hを出力するとともに、
C/BE#(3:0)にはI/Oリード・コマンドであ
る"0010"bを出力する。また、バス・サイクルの開
始を意味するべく、FRAME#をアクティブ(すなわ
ちロー状態)にする。
【0088】次のPCIクロック周期から、アドレス/
データ・バスはデータ不確定フェーズに入る。また、C
/BE#(3:0)は、バイト・イネーブル・フェーズ
に入り、読み取りのバイト位置を示す"1110"bが伝
送される。
【0089】次いで、イニシエータは、自己がレディ
(Ready)状態になると、FRAME#をインアク
ティブ(ハイ状態)にするとともに、IRDY#をアク
ティブ(ロー状態)にする。
【0090】次いで、ターゲットは、自己がレディ状態
になると、TRDY#をアクティブ(すなわちロー状
態)にする。これに応じて、アドレス/データ・バスは
データ・フェーズに入って、確定データを伝送する。
【0091】その後、IRDY#及びTRDY#がイン
アクティブ(すなわたハイ状態)に戻ることによってバ
ス・サイクルは終了する。
【0092】バス・サイクル検出部50aが、図4、図
5、及び図6に示す各バス・サイクルを検出するために
は、ローカル・バス16中の、32ビット幅のアドレス
/データ・バスと、コントロール・バス中のうち0〜3
ビット目のC/BE#,FRAME#,IRDY#,及
びTRDY#の各信号線だけをスヌープすれば充分であ
ることは、当業者であれば充分理解できよう。なお、バ
ス・サイクル検出部50aは、ローカル・バス16だけ
でなく、システム・バス22をスヌープしてもよい。
【0093】バス・サイクル検出部50aが061h番
地,1F0h番地,3F4h番地の各ポート・アドレス
へのアクセスを検出すべき意義及びその効果は、後述の
説明で明らかになるであろう。
【0094】状態判定部50b:前述したように、本実
施例のバス・サイクル検出部50bは、(1) ポート06
1h番地へのアクセス・サイクル,(2) ポート1F0h
番地へのアクセス・サイクル、(3) ポート3F4h番地
へのアクセス・サイクルという3種類のバス・サイクル
を検出し、状態判定部50bに通知するようになってい
る。状態判定部50bは、この通知に応じて、CPU1
1の現在あるべき動作状態(すなわち、高速で動作する
通常モードか、あるいはSTPCLK#によって機能ユ
ニット11aの一部分のパフォーマンスを低下させる節
電モードか)を判定するための部分である。本実施例の
状態判定部50bは、いずれのバス・サイクルの通知を
受けたかに応じて、異なる状態判定を行うようになって
いる。
【0095】(1) ハンド・シェイクのタイミング調整
時:ポート061h番地へのアクセスは、CPU11
(BIOS)は、ハンド・シェイクのタイミングをとる
ときに発生する(前述)。このバス・サイクルの間は、
CPU11は比較的アクテビティが低い状態であり、ポ
ート061h番地上で15.2μsec毎に切り替わる
タイマ信号をミス・カウントしない程度まで、CPU1
1のパフォーマンスを低下させることが可能である。図
7(a)には、このバス・サイクルを検出した時における
状態判定部50bの動作特性を、状態遷移図の形式で表
現して示している。以下、図7(a)を参照しながら説明
する。
【0096】状態0:CPU11が通常モード、すなわ
ち最高の動作クロックで駆動している間は状態0にあ
る。この期間中にポート061h番地以外にアクセスす
るバス・サイクルが発生しても、状態0にリターンする
だけである。一方、この期間にポート061h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生すると、BIOSによ
るタイマの計時が開始したことになるので、CPU11
を節電モードに切り換えるべく、状態1に遷移する。
【0097】状態1:状態1では、CPU11は節電モ
ード下にある。この期間に再びポート061h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生した場合、依然として
BIOSによる計時が継続していることに他ならないの
で、状態1にリターンする。一方、この期間にポート0
61h番地以外にアクセスするバス・サイクルが発生じ
るのは、BIOSによる計時が終了(すなわちタイム・
アウト)した場合の他、キーボード29にアクセスする
場合のようにBIOSによる計時とステータス・リード
(ポート064h番地へのアクセス)が交互に繰り返さ
れているだけで依然タイム・アウトしていない場合も考
えられる(例えば図11(b)参照)。したがって、状態
1で他のバス・アクセスが検出された場合、いきなり状
態0(すなわち通常モード)に遷移することなく、状態
2(準節電モード)に遷移する。
【0098】状態2:状態2すなわち準節電モードは、
CPU11からみれば同じ節電動作を行っているに過ぎ
ない。但し、状態判定部50bからみれば、BIOSの
カウンタがタイム・アウトして通常モードに復帰すべき
なのか、あるいはBIOSの計時が継続中なのか不明な
状態である。状態2において再びポート061h番地に
アクセスするバス・サイクルが検出されれば、状態1に
遷移する。逆に、他のバス・サイクルが検出されればタ
イム・アウトしたことが明白になるので、状態0に遷移
する。
【0099】(2) CPU〜HDD間のデータ転送時:
ート1F0h番地へのアクセス・サイクルは、CPU1
1とHDD21との間でデータ転送(リード及びライト
を含む)を行うときに発生する(前述)。1回(すなわ
ち1セクタ分)のデータ転送は、ポート1F0h番地に
256回だけ連続してアクセスすることよってなされ
る。このときのデータ転送速度は、より低速なHDD2
1側で決められてしまう。したがって、このアクセス・
サイクルの間は、CPU11は比較的アクティビティが
低い状態であり、そのパフォーマンスを低下させること
が可能である。図7(b)には、このバス・サイクルを検
出した時における状態判定部50bの動作特性を、状態
遷移図の形式で表現して示している。以下、図7(b)を
参照しながら説明する。
【0100】状態0:CPU11が通常モード、すなわ
ち最高の動作クロックで駆動している間は状態0にあ
る。この期間中にポート1F0h番地以外にアクセスす
るバス・サイクルが発生しても、状態0にリターンする
だけである。一方、この期間にポート1F0h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生すると、データ転送が
開始したことになるので、CPU11を節電モードに切
り換えるべく、状態3に遷移する。
【0101】状態3:状態3では、CPU11は節電モ
ード下にある。この期間に再びポート1F0h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生した場合、依然として
HDD21との間でのデータ転送が継続していることに
他ならないので、状態3にリターンする。一方、この期
間にポート1F0h番地以外にアクセスするバス・サイ
クルが検出されれば、状態0すなわち通常モードに遷移
する。他のバス・サイクルの発生は、データ転送の終了
を意味するからである。
【0102】(3) FDCのステータス・レジスタをポー
リングしているとき:ポート3F4h番地へのアクセス
・サイクルは、CPU11がFDC26にコマンドを送
る前に繰り返し発生する(前述)。ステータス・レジス
タのポーリングは、CPU11にとっては比較的アクテ
ィビティが低い状態であり、そのパフォーマンスを低下
させることが可能である。図7(c)には、このバス・サ
イクルを検出した時における状態判定部50bの動作特
性を、状態遷移図の形式で表現して示している。以下、
図7(c)を参照しながら説明する。
【0103】状態0:CPU11が通常モード、すなわ
ち最高の動作クロックで駆動している間は状態0にあ
る。この期間中にポート3F4h番地以外にアクセスす
るバス・サイクルが発生しても、状態0にリターンする
だけである。一方、この期間にポート3F4h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生すると、ステータスの
ポーリングが開始したことになるので、CPU11を節
電モードに切り換えるべく、状態4に遷移する。
【0104】状態4:状態4では、CPU11は節電モ
ード下にある。この期間に再びポート3F4h番地にア
クセスするバス・サイクルが発生した場合、依然として
ステータスのポーリングが継続していることに他ならな
いので、状態4にリターンする。一方、この期間にポー
ト3F4h番地以外にアクセスするバス・サイクルが検
出されれば、状態0すなわち通常モードに遷移する。他
のバス・サイクルの発生は、ポーリングの終了を意味す
るからである。
【0105】信号発生部50c:状態判定部50bは、
バス・サイクルの検出に基づいて、CPUが節電モード
に遷移できる時期を判定することができる(前述)。信
号発生部50cは、この判定結果に基づいて、CPU1
1に対してSTPCLK#を出力して、現実にパフォー
マンスを低下させるための部分である。
【0106】前述したように、状態判定部50bにおけ
る状態1、状態2、状態3、及び状態4の期間は、CP
U11は比較的アクティビティの低い状態にある。すな
わち、ターン・アラウンド・タイムやスループットを下
げない程度まで、CPU11のパフォーマンスを低下さ
せることができる状態なのである。可能なパフォーマン
ス低下の程度は、ポート061h番地のタイマ信号をミ
ス・カウントしない程度、あるいはHDD21のデータ
転送速度を充分カバーできる程度、あるいはステータス
のポーリングを行える程度である。例えばCPUチップ
11が、通常モードでは133MHzのクロック速度で
駆動し、且つ図10に示すようなタイプの場合、動作ク
ロックを4分の1、あるいは8分の1程度まで間引くこ
とが可能である。これは、CPU11の消費電力を通常
動作時の4分の1、あるいは8分の1程度まで低減でき
ることを意味する。
【0107】したがって、信号発生部50cは、状態
1、状態2、状態3、及び状態4に遷移すると、1xx
MHzの動作クロックを4分の1、あるいは8分の1程
度まで間引く間隔で、STPCLK#のロー/ハイ・レ
ベルをスロットリングさせればよい。
【0108】D.CPUチップ11のパワー・マネージ
メント・オペレーション 前項までで、本発明を具現するコンピュータ・システム
100のハードウェア及びソフトウェア構成を説明して
きた。本項では、該システム100の動作とともに本発
明の作用について説明することにする。
【0109】D−1.FDD27とのデータ転送時 FDD27とデータ転送を行っている間の、CPU11
のパフォーマンス低下作用を図11(a)及び図7(a)を用
いて説明する。
【0110】図11(a)に示すように、FDD27にア
クセスするときは、CPU11はまずFDC26に対し
てコマンド(モータ・オン・ビットの設定)を投げる。
次いで、CPU11(より具体的には、ハードウェア操
作するBIOS)は、モータの回転に要する500ms
ecをカウントする。BIOSによるカウントの間、ポ
ート061h番地へのアクセスが連続的に発生するの
で、状態判定部50bは状態1を維持し続ける(図7
(a)参照)。この結果、信号発生部50cが所定間隔で
STPCLK#をスロットリングするため、CPU11
のパフォーマンスは、通常モードの4分の1乃至8分の
1程度に低減される。
【0111】D−2.キーボード29へのアクセス時 キーボード29にアクセスするときの、CPU11のパ
フォーマンス低下作用を図11(b)及び図7(a)を用いて
説明する。
【0112】図11(b)に示すように、CPU11がキ
ーボード29にアクセスするとき、KMC28のステー
タス・リード(すなわちポート064h番地のポーリン
グ)と、ポート061h番地へのアクセスとが交互に繰
り返される。そして、この2つのバス・サイクルの繰り
返しは、ステータス確認に成功するか、2secの間に
ステータスを確認できずタイム・アウトするまで継続す
る。したがって、ハンド・シェイクの期間、図7(a)に
示すように、状態判定部50bでは、状態1と状態2の
間を往復するだけとなる。この結果、信号発生部50c
が所定間隔でSTPCLK#をスロットリングするた
め、CPU11のパフォーマンスは、通常モードの4分
の1乃至8分の1程度に低減される。
【0113】D−3.HDD21とのデータ転送時 HDD21とデータ転送を行っている間の、CPU11
のパフォーマンス低下作用を図11(c)、図7(b)、及び
図8を用いて説明する。
【0114】図8には、CPU11〜HDD21間の非
同期通信時における各フェーズを模式的に示している。
図8中で斜線で示しているデータ・バッファリングの期
間は、BIOSが200msecを計時している期間で
あり、上述のD−1と同じ仕組みでCPU11のパフォ
ーマンスを低下させることができる。
【0115】一方、図8中の二重斜線部はデータ転送フ
ェーズである。1回のデータ転送フェーズは、256回
の連続的なポート1F0hへのアクセスからなる。ポー
ト1F0hへのアクセスが連続している間、図7(b)に
示すように、状態判定部50bは状態3を維持し続け
る。この結果、信号発生部50cが所定間隔でSTPC
LK#をスロットリングするため、CPU11のパフォ
ーマンスは、通常モードの4分の1乃至8分の1程度に
低減される。
【0116】D−4.FDC26のステータス・レジス
タをポーリングしているとき FDC26のステータス・レジスタをポーリングしてい
る間の、CPU11のパフォーマンス低下作用を図9及
び図7(c)を用いて説明する。
【0117】図9に示すように、CPU11がFDC2
6にコマンドを送るときは、これに先立って、FDC2
6のステータス・リード(すなわちポート3F4h番地
のポーリング)が繰り返される。このバス・サイクル
は、ステータスの確認が行われるか、又は所定回数以上
ポーリングが繰り返されてエラー・ルーチンにジャンプ
するまで続く。このようなポーリングの間、図7(c)に
示すように、状態判定部50cは状態4を維持し続け
る。この結果、信号発生部50cが所定間隔でSTPC
LK#をスロットリングするため、CPU11のパフォ
ーマンスは、通常モードの4分の1乃至8分の1程度に
低減される。
【0118】なお、本実施例では、機能ユニット11a
の一部分のみ動作クロックを低下・停止させることによ
って節電するタイプのCPUチップ11を対象としてい
るが、CPUチップ全体の動作クロックを低下・停止さ
せるタイプのものであっても、同様に作用する。このこ
とは、当業者であれば理解できよう。
【0119】E.追補 以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。例えばファクシミリ機器、移動無線端末や
コードレス電話機、電子手帳、ビデオ・カメラなどの各
種コードレス機器、ワード・プロセッサ等のような、各
種電気・電子機器に対しても、本発明を適用することが
できる。要するに、例示という形態で本発明を開示して
きたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発
明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求
の範囲の欄を参酌すべきである。
【0120】なお、本明細書中で記述されたI/Oポー
ト・アドレスやIRQレベルの割り当ては、IBM P
C/ATシリーズの互換機の標準に基づくものである。
【0121】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
データ処理の中核を担うプロセッサの動作周波数を低下
若しくは停止させることによって消費電力を低減させる
節電機能を有する、優れた情報処理システムを提供する
ことができる。
【0122】また、本発明によれば、節電効果とシステ
ムのパフォーマンスという双方の要求を満たしつつ、C
PUの動作周波数を低下若しくは停止させることができ
る、優れた情報処理システムを提供することができる。
【0123】また、本発明によれば、CPUの稼働状態
をより適確に把握(若しくは計測)することによって、
適切なタイミングでCPUの動作周波数を低下若しくは
停止させることができる、優れた情報処理システムを提
供することができる。
【0124】要するに、本発明に係る情報処理システム
は、バス・サイクル単位でCPUの低消費電力化を実現
するものなのである。
【0125】本発明の副次的な効果として、ソフトウェ
アの設計が容易になるという点も挙げられよう。CPU
と周辺機器との非同期通信は、BIOSやアプリケーシ
ョンを実行中何時でも起こり得る。全ての状況を見越し
て、システムに導入する全てのソフトウェアに対して
「非同期通信時にはCPUチップのパフォーマンスを低
下させる」旨の設計変更を行うことは、時間的経済的に
見てほぼ不可能である。本発明によれば、PM−LSI
チップのような専用のハードウェアを用いてCPUチッ
プの節電動作を実現している。したがって、各ソフトウ
ェアはCPUの稼働率を意識しなくて済むし、ソフトウ
ェアの変更を要しないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施に供されるパーソナル・
コンピュータ(PC)100のハードウェア構成を示し
た図である。
【図2】図2は、本発明の実施に供されるPC100上
で実行可能なソフトウェアの構成を概略的に示した図で
ある。
【図3】図3は、本実施例に係るパワー・マネージメン
トLSIの内部構成を示した図である。
【図4】図4は、PCIバス16上で発生する、ポート
061h番地へのアクセス・サイクルのタイミング・チ
ャートを示した図である。
【図5】図5は、PCIバス16上で発生する、ポート
1F0h番地へのアクセス・サイクルのタイミング・チ
ャートを例示した図である。
【図6】図6は、PCIバス16上で発生する、ポート
3F4h番地へのアクセス・サイクルのタイミング・チ
ャートを例示した図である。
【図7】図7は、状態判定部50aの動作特性を表現し
た状態遷移図である。より具体的には、図7(a)はポー
ト061h番地へのアクセスに対する処理を示した図で
あり、図7(b)はポート1F0h番地へのアクセスに対
する処理を示した図であり、図7(c)はポート3F4h
番地へのアクセスに対する処理を示した図である。
【図8】図8は、CPU11がHDD21と非同期通信
を行っている間の各フェーズを模式的に示した図であ
る。
【図9】図9は、CPU11がFDC26にコマンド
(シーク/リード/ライト)を送るときのハンド・シェ
イクの様子を示した図である。
【図10】図10は、パワー・マネージメント機能を内
蔵したCPUの構成を概略的に示してた図である。
【図11】図11は、CPUがハンド・シェイクを行う
形態を例示した図であり、より具体的には、図11(a)
はFDCとハンド・シェイクする場合を、図11(b)は
KMCとハンド・シェイクする場合を、図11(c)はH
DDとハンド・シェイクする場合を、それぞれ示してい
る。
【符号の説明】
11…CPU、12…プロセッサ・バス、13…L2キ
ャッシュ、14…ブリッジ回路、15…メイン・メモ
リ、16…ローカル・バス、17…ビデオ・コントロー
ラ、18…VRAM、19…液晶表示ディスプレイ(L
CD)、20…ブリッジ回路、21…ハード・ディスク
・ドライブ(HDD)、22…システム・バス、23…
I/Oコントローラ、24…シリアル・ポート、25…
パラレル・ポート、26…フロッピー・ディスク・コン
トローラ(FDC)、27…フロッピー・ディスク・ド
ライブ(FDD)、28…キーボード/マウス・コント
ローラ(KMC)、29…キーボード、30…マウス、
31…オーディオ・コントローラ、32…アンプ、33
…スピーカ、34…ROM、40…発振器(OSC)、
50…パワー・マネージメントLSI(PM−LS
I)、100…パーソナル・コンピュータ(PC)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 誠一 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 中野 正剛 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 白石 裕一 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常モード及び通常モードよりも消費電力
    が低い節電モードの双方で動作可能なCPUと、1以上
    の周辺機器と、前記CPUと前記周辺機器間で通信する
    ためのバスと、前記バス上のバス・サイクルをモニタす
    るためのバス・サイクル検出手段と、前記バス・サイク
    ル検出手段が検出した特定のバス・サイクルの間におけ
    る前記CPUの動作モードを決定する状態判定手段と、
    前記状態判定手段による判定結果に基づいて動作モード
    を切り換えるための制御信号を前記CPUに送る信号発
    生手段と、を含むことを特徴とする情報処理システム
  2. 【請求項2】前記バス・サイクル検出手段は前記CPU
    のアクティビティが低くなるバス・サイクルを検出し、
    前記状態判定手段は該検出されたバス・サイクルの間の
    前記CPUの動作モードを節電モードに決定し、前記信
    号発生手段は該判定結果に応じて前記CPUの消費電力
    を低下させるための制御信号を前記CPUに送る、こと
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム
  3. 【請求項3】前記バス・サイクル検出手段は、前記CP
    Uのアクティビティが低くなるバス・サイクルとして、
    I/Oポート061h番地にアクセスするバス・サイク
    ルを検出することを特徴とする、請求項2に記載の情報
    処理システム
  4. 【請求項4】前記バス・サイクル検出手段は、前記CP
    Uのアクティビティが低くなるバス・サイクルとして、
    ハンド・シェイクのためのタイミングを計時するための
    バス・サイクルを検出することを特徴とする、請求項2
    に記載の情報処理システム
  5. 【請求項5】前記周辺機器として少なくともハード・デ
    ィスク・ドライブを含み、前記バス・サイクル検出手段
    は、前記CPUのアクティビティが低くなるバス・サイ
    クルとして、I/Oポート1F0h番地にアクセスする
    バス・サイクルを検出することを特徴とする、請求項2
    に記載の情報処理システム
  6. 【請求項6】前記周辺機器として少なくともハード・デ
    ィスク・ドライブを含み、前記バス・サイクル検出手段
    は、前記CPUのアクティビティが低くなるバス・サイ
    クルとして、ハード・ディスク・ドライブのデータ・ポ
    ートにアクセスするバス・サイクルを検出することを特
    徴とする、請求項2に記載の情報処理システム
  7. 【請求項7】前記周辺機器として少なくともフロッピー
    ・ディスク・コントローラ及びフロッピー・ディスク・
    ドライブを含み、前記バス・サイクル検出手段は、前記
    CPUのアクティビティが低くなるバス・サイクルとし
    て、I/Oポート3F4h番地にアクセスするバス・サ
    イクルを検出することを特徴とする、請求項2に記載の
    情報処理システム
  8. 【請求項8】前記周辺機器として少なくともフロッピー
    ・ディスク・コントローラ及びフロッピー・ディスク・
    ドライブを含み、前記バス・サイクル検出手段は、前記
    CPUのアクティビティが低くなるバス・サイクルとし
    て、フロッピー・ディスク・コントローラのステータス
    ・レジスタにアクセスするバス・サイクルを検出するこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システム
  9. 【請求項9】前記状態判定手段は、該バス・サイクルの
    検出に応じて前記CPUの動作モードを節電モードに遷
    移させるとともに、2度連続して他のバス・サイクルを
    検出するまでは通常モードに復帰させない、ことを特徴
    とする請求項3又は請求項4に記載の情報処理システム
  10. 【請求項10】前記状態判定手段は、該バス・サイクル
    の検出に応じて前記CPUの動作モードを節電モードに
    遷移させるとともに、1度他のバス・サイクルを検出す
    ると通常モードに復帰させる、ことを特徴とする請求項
    5又は請求項6に記載の情報処理システム
  11. 【請求項11】前記状態判定手段は、該バス・サイクル
    の検出に応じて前記CPUの動作モードを節電モードに
    遷移させるとともに、1度他のバス・サイクルを検出す
    ると通常モードに復帰させる、ことを特徴とする請求項
    7又は請求項8に記載の情報処理システム
  12. 【請求項12】通常モード及び通常モードよりも消費電
    力が低い節電モードの双方で動作可能なCPUと、1以
    上の周辺機器と、前記CPUと前記周辺機器間で通信す
    るためのバスとを含むタイプの情報処理システムにおい
    て、前記CPUが前記周辺機器のうちの少なくとも1つ
    とハンド・シェイクを行っている間は、前記CPUを節
    電モードに遷移させる、ことを特徴とする情報処理シス
    テム
  13. 【請求項13】通常モード及び通常モードよりも消費電
    力が低い節電モードの双方で動作可能なCPUと、ハー
    ド・ディスク・ドライブを含む1以上の周辺機器と、前
    記CPUと前記周辺機器間で通信するためのバスとを含
    むタイプの情報処理システムにおいて、前記CPUが前
    記ハード・ディスク・ドライブのデータ・ポートにアク
    セスしているバス・サイクルの間は、前記CPUを節電
    モードに遷移させる、ことを特徴とする情報処理システ
  14. 【請求項14】通常モード及び通常モードよりも消費電
    力が低い節電モードの双方で動作可能なCPUと、フロ
    ッピー・ディスク・コントローラ及びフロッピー・ディ
    スク・ドライブを含む1以上の周辺機器と、前記CPU
    と前記周辺機器間で通信するためのバスとを含むタイプ
    の情報処理システムにおいて、前記CPUが前記フロッ
    ピー・ディスク・コントローラのステータス・レジスタ
    にアクセスしているバス・サイクルの間は、前記CPU
    を節電モードに遷移させる、ことを特徴とする情報処理
    システム
  15. 【請求項15】節電モードとは、前記CPU内部の少な
    くとも一部分のユニットの動作クロックの周波数を低下
    若しくは停止させる動作モードであることを特徴とする
    請求項1、12、13、14のいずれかに記載の情報処
    理システム
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