JPH0682970A - カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ - Google Patents

カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ

Info

Publication number
JPH0682970A
JPH0682970A JP4237302A JP23730292A JPH0682970A JP H0682970 A JPH0682970 A JP H0682970A JP 4237302 A JP4237302 A JP 4237302A JP 23730292 A JP23730292 A JP 23730292A JP H0682970 A JPH0682970 A JP H0682970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
camera
cartridge
magnetic recording
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4237302A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Takahashi
真也 高橋
Nobumasa Tanaka
信将 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4237302A priority Critical patent/JPH0682970A/ja
Priority to US08/112,503 priority patent/US5404188A/en
Publication of JPH0682970A publication Critical patent/JPH0682970A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/263Details of exposure status indicators; Double exposure prevention

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、フィルムの撮影済表示とパノラマ
撮影やトリミング撮影の有無の表示を簡単に判別するこ
とができるカメラ用フィルムパトローネと、そのパトロ
ーネを使用してフィルムのパノラマ撮影やトリミング撮
影の有無の表示を形成させる機構を有するカメラを提供
する。 【構成】カメラ用フィルムパトローネ1は、このフィル
ムパトローネ1の一方の端面に設けられる装填表示用薄
膜6と、フィルムパトローネ1の他方の端面に設けられ
る情報表示用薄膜7とを具備し、また、カメラは、駆動
手段と、この駆動手段により駆動されるソレノイドプラ
ンジャと、このソレノイドプランジャに押圧されて一定
方向へ移動する突起部材と、ソレノイドプランジャの押
圧動作を解除したときに、突起部材を元の位置に戻す復
動用の弾性部材とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラ用フィルムパ
トローネとそのパトローネを使用するカメラ、詳しく
は、内臓フィルムが撮影済みか否か、また撮影情報をフ
ィルムの磁気記録部に磁気記録したか否かを判別するこ
とができるカメラ用フィルムパトローネと、その判別を
するためにパトローネに係脱する機構を有するフィルム
パトローネを使用するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムが使用済みかどうか、ま
た、フィルムにパノラマ撮影あるいはトリミングズーム
撮影をしたかどうかを判別することができるカメラ用フ
ィルムパトローネは種々提案されている。例えば、特開
平2−195344号公報に開示されているように、押
圧によって不可逆変形する変形部材を外表面に設けたこ
とを特徴とするフィルムカートリッジと、同フィルムカ
ートリッジを使用できるようにしたカメラにおいて、前
記フィルムカートリッジの収容室に臨み、前記変形部材
に対応する位置に前記変形部材を変形させる変形駆動手
段を設け、カメラの蓋を閉じることに応動して該駆動手
段を作用させ、フィルムが使用済みであることを表すこ
とを特徴とするカメラ。また、特開平1−233431
号公報に開示されているように、カメラのパトローネ室
に装填されたパトローネの所定の位置に少なくとも使用
済情報を付与する情報記録手段と、前記情報を検出する
情報検出手段と、前記情報記録手段が前記情報を記録す
る前に前記情報検出手段が前記検出を行うように制御す
る制御手段とを設けたことを特徴とする使用済パトロー
ネ判別装置付カメラといったものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平2−
195344号公報に記載のものは、フィルムが撮影済
みか否かを判別することができるも、パノラマやトリミ
ング等の撮影情報をフィルムの磁気記録部に磁気記録し
たか否かを判別することまでは提案されていない。従っ
て、パノラマ撮影やトリミング撮影が混在したフィルム
の場合には、従来のラボ装置で処理するのか、またはパ
ノラマやトリミング用のラボ装置で処理するのかをラボ
で判別することはできない。さらに、従来のカメラで撮
影されたフィルムが撮影済か否かを判別することはでき
ない。また、特開平1−233431号公報記載のもの
では、パトローネの筒体の外表面上に撮影情報等の磁気
記録部を設けて、この磁気記録部に撮影済信号や撮影済
駒数等を記録するようになっているが、その磁気記録部
に磁気記録されている信号を読み取る装置がないと、撮
影情報等を確認することができず、また、磁気記録であ
るため、肉眼で読みとることができない。また、フィル
ムパトローネの筒体の外表面の記録部に圧痕を付与して
記録するようにしているも、これも肉眼で読みとりにく
く、その圧痕を読みとる装置が必要になり、フィルムパ
トローネやカメラの構造がコスト高となる。
【0004】本発明の目的は、従来の上記問題点を解決
して、フィルムの撮影済表示とフィルム中に混在するパ
ノラマ撮影やトリミング撮影の有無の表示を簡単に判別
することができるカメラ用フィルムパトローネと、その
パトローネを使用して上記表示を形成させる機構を有す
るカメラを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ用フィル
ムパトローネは、撮影情報の磁気記録部を有するフィル
ムを収納するカメラ用フィルムパトローネにおいて、こ
のフィルムパトローネの一方の端面に設けられ、カメラ
に装填されたときに破られる装填表示用薄膜と、上記フ
ィルムパトローネの他方の端面に設けられ、撮影情報が
上記磁気記録部に記録されるときに、外力により破られ
る情報表示用薄膜とを具備したことを特徴とする。ま
た、本発明のカメラは、撮影情報の磁気記録部を有する
フィルムを使用するカメラであって、撮影情報が上記記
磁気録部に磁気記録されるときに動作する駆動手段と、
この駆動手段により駆動されるソレノイドプランジャ
と、このソレノイドプランジャに押圧されて一定方向へ
移動して上記フィルムパトローネの情報表示用薄膜を破
る突起部材と、上記ソレノイドプランジャの押圧動作を
解除したときに、上記突起部材を元の位置に戻す復動用
の弾性部材とを具備したことを特徴とする。
【0006】
【作用】カメラ用フィルムパトローネの一端面に設けら
れた装填表示用薄膜は、同フィルムパトローネがカメラ
に装填されたときにスプールフォーク等により破られ、
該フィルムパトローネの他端面に設けられた情報表示用
薄膜は、撮影情報がフィルム上の磁気記録部に磁気記録
されるときに突出部材によって破られる。また、カメラ
内の駆動手段はソレノイドプランジャを駆動して、この
ソレノイドプランジャにより押圧された突起部材が一定
方向へ移動して情報表示用薄膜を破り、ソレノイドプラ
ンジャの押圧動作が解除されたときには復動用弾性部材
により突起部材が元の位置に戻される。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例のカメラ用フィルムパ
トローネ1を示したものであり、パトローネ1内には撮
影情報の磁気記録部を有するフィルムが内蔵されてい
る。図2は、このフィルムパトローネ1を縦方向に分解
した状態を示している。このパトローネ1は、筒体2
と、その上端部,下端部に嵌着される上蓋3,底蓋4
と、上記筒体2の内部に回転自在に配設されていて、フ
ィルム(図示されず)の巻装されるフィルムスプール5
と、このスプール5の上端面に張り付けられた装填表示
用薄膜6および下端面に張り付けられた情報表示用薄膜
7とで、その主要部が構成されている。
【0008】上記筒体2は、中空の略円筒形をしてお
り、その一部には縦の長手方向全体に渡ってフィルムを
引き出すためのスリット状のフィルム引出口2aが設け
られている。上記スプール5は、その胴周にフィルムが
巻回される円筒体と、その上下部に巻回フィルムの上下
動を規制するフランジと、円筒体の中心軸上であって、
円筒体よりも径の小さいリング上の上部突出部5a,下
部突出部5cとを有して形成されている。また、上部突
出部5a内には直径方向に設けられたリブからなるスプ
ール係合部5bが形成されていて、同係合部5bは、カ
メラ本体がわのスプール回転用フォーク9a(図3参
照)に係合するようになっている。そして、上記上部突
出部5aには、その上面全体にフィルムパトローネ1が
カメラに装填されたか否かを確認するための装填表示用
薄膜6が貼り付けられている。また、上記下部突出部5
cには、その下面全体に撮影情報がフィルム上の磁気記
録部に磁気記録されたか否かを確認するための情報表示
用薄膜7が貼り付けられている。このように形成された
上記スプール5は、図示されない撮影情報の磁気記録部
を有するフィルムが、その胴周に巻装されて上記筒体2
に収納されている。
【0009】上記上蓋3および底蓋4は、それぞれリン
グ状嵌着部の内部にドーナツ状の薄板を固定して形成さ
れている。そして、上蓋3は、その中央円形孔3aに上
記スプール5の上部突出部5aが回転自在に嵌入され
て、上記筒体2の上端部に光密的に嵌着される。また、
上記底蓋4もその中央円形孔4aに上記スプール5の下
部突出部5cが回転自在に嵌入されて、上記筒体2の下
端部に光密的に嵌着されている。そして、このように構
成された上記スプール5には、後端部を胴周に固着され
て、磁気記録部を有するロールフィルムが巻回されてパ
トローネ1内に収納されている。
【0010】図3は、磁気記録手段を持たない従来のカ
メラに、本発明の上述したフィルムパトローネを裏蓋側
から装填する過程を示している。このカメラは、パトロ
ーネ室8の底部8aにスプール回転用9aが配設されて
おり、このパトローネ室8に対して、上記フィルムパト
ローネ1を、その上蓋3が底部8aと、また上蓋3が天
井部8bにそれぞれ対向するようにして装填する。上記
フィルムパトローネ1の上記スプール係合部5bに嵌合
する上記フォーク9aは、第1ギヤー9の上面中央に一
体に設けられていて、この第1ギヤー9には、図示され
ない駆動モータに連動している第2ギヤー10が噛み合
っている。図3(A)は、上記フィルムパトローネ1を
上記パトローネ室8に装填する途中で、上記スプール回
転用フォーク9aに同フィルムパトローネ1のスプール
係合部5bが噛み合うようにセットする直前の状態を示
している。そして、図3(B)は、上記フォーク9aに
上記係合部5bが嵌合し始めて上記装填表示用薄膜6が
破られている状態を示している。図3(C)は、上記フ
ォーク9aに上記係合部5bが完全に嵌合して、上記フ
ィルムパトローネ1がパトローネ室8に装填された状態
を示している。
【0011】また、フィルム装填時に、上記スプール回
転用フォーク9aの位置が上記係合部5bに一致せず、
上記フィルムパトローネ1のスプール係合部5bに嵌合
しない場合は、フィルムの給送時に上記スプール回転用
フォーク9aが回転し始めた時に嵌合することになる。
また、このカメラにおいては上記パトローネ室8の天井
部8bには、上記フィルムパトローネ1に張り付けられ
ている上記情報表示用薄膜7を破る機構が設けられてい
ないので、同情報表示用薄膜7は破られない。このよう
に、本発明のフィルムパトローネを従来の磁気記録手段
を持たないカメラに装填すると、装填表示用薄膜が破ら
れて、フィルムが撮影済か否かを確認することができ
る。
【0012】図4は、磁気記録手段を有するカメラに、
本発明の上述したフィルムパトローネが、カメラのパト
ローネ室に裏蓋側から装填される過程を示している。こ
のカメラに対するパトローネ1の装填は、そのパトロー
ネ室11の底部11aと上記フィルムパトローネ1の上
蓋3とが、また、該パトローネ室の天井部11bと該フ
ィルムパトローネの底蓋4とが、それぞれ対応するよう
に装填される。
【0013】そして、このカメラには上記パトローネ室
11の天井部11bの内側面の中央部に、本発明の上述
したフィルムパトローネ1の情報表示用薄膜7を破るた
めの機構が設けられている。即ち、機構は、天井壁の中
央部に設けられた短円筒状のガイド部材12と、このガ
イド部材12内に可動自在に嵌合している突起部材13
と、この突起部材13を押圧するバネ14とで形成され
ている。上記ガイド部材12は内部の径が一段と大きい
短円筒形をしていて、その基端部が上記パトローネ室の
天井部11bの中央部に固設されている。
【0014】また、上記突起部材13は先端部にコーン
状の突起部13aが形成されていて、同突起部13aが
ガイド部材12から突出するように、該ガイド部材12
の内部に伸張性の上記バネ14が収納されている。即
ち、このバネ14は、その一端を上記パトローネ室の天
井面に圧接させ、他端を上記突起部材13の基端部がわ
に設けられたバネ配置用の開孔の底面13bに圧着させ
ている。従って、突起部材13は、その突起部13aが
押圧されるとガイド部材12内に引っ込み、押圧が解除
されると該ガイド部材12から突出する。また、同突起
部材13が上記ガイド部材12内から飛び出さないよう
に、同ガイド部材12の先端部がわには内径が小さくな
るように内部に突出したガイド係止部12aが形成され
ていて、このガイド係止部12aに、上記突起部材13
の基部がわに形成された外向フランジからなる突出係止
部13cが係止するように構成されている。
【0015】なお、上記スプール5の下部突出部5b内
の円形孔部は、上記突起部13aが突入するスプール保
持部5dとなっている。また、上記パトローネ室11の
底部11aには、上記図3に示した上記パトローネ室8
の底部8aの構成と同様である。
【0016】このような構成されているカメラに、上記
フィルムパトローネ1を装着する状態が(A)〜(C)
に示されている。即ち、図4(A)は、上記フィルムパ
トローネ1を上記パトローネ室11に装填する途中で、
上記スプール回転用フォーク9aに同フィルムパトロー
ネ1の係合部5bが噛み合うようにセットする直前の状
態を示している。そして、図4(B)は、上記フォーク
9aに上記係合部5bが嵌合し始めて上記装填表示用薄
膜6が破られると共に、上記突出部材13がフィルムパ
トローネ1のスプール保持部5dに係合する直前の状態
を示している。図4(C)は、上記フォーク9aに上記
係合部5bが完全に嵌合し、また、上記情報表示用薄膜
7が上記突出部材13の突起部13aによって破られ、
上記突出部材13が上記スプール保持部5dに係合して
上記フィルムパトローネ1がパトローネ室8に装填され
た状態を示している。
【0017】このように、本発明のフィルムパトローネ
を磁気記録手段を有するカメラに装填すると、装填表示
用薄膜6が破られて、フィルムが装填済か否かを、ま
た、情報表示用薄膜7が破られて、フィルムが情報記録
手段を有するカメラで撮影されたか否かを確認すること
ができる。
【0018】なお、本実施例では、装填表示用薄膜6と
情報表示用薄膜7はそれぞれスプールの上下両端面に設
けたが、これら装填表示用薄膜6と情報表示用薄膜7は
それぞれ上蓋3と底蓋4の中央部に設けても良い。磁気
記録部を有するフィルムには、磁気記録手段を有するカ
メラにより、疑似望遠撮影のトリミング範囲やパノラマ
撮影などの撮影情報を磁気記録することが可能であり、
撮影後にフィルムの磁気記録部に磁気記録されている撮
影情報を読み出して、所定のトリミング範囲でのプリン
トやパノラマサイズでのプリントを、本実施例のフィル
ムパトローネに設けられた装填表示用薄膜と情報表示用
薄膜とをチェックすることで、自動的に判別処理するこ
とができる。
【0019】図5は、撮影情報の磁気記録部を有するフ
ィルムを内臓した本発明のフィルムパトローネを使用す
るカメラの具体的な構成の一例を示したものである。こ
のカメラでは上記カメラ全体を制御するCPU21に、
測光回路22からの被写体輝度データ,測距回路23か
らの被写体までの距離データがそれぞれ入力され、ま
た、CPU21からはシャッタ制御機構24へシャッタ
秒時データ,焦点調節機構25へレンズの繰出量データ
がそれぞれ出力される。これらはいずれも公知のもので
ある。
【0020】また、上記CPU21からは、撮影情報,
日付等の各種情報を表示するために表示回路26へ各種
情報データが出力される。そして、計時回路27から
は、同回路27内で作成された日付データが上記CPU
21へ出力される。更に、CPU21には、磁気記録情
報を一時記憶しておくためにEEPROMからなる記憶
回路28へ情報が入出力される。また、測光/測距開始
スイッチ29,露光開始スイッチ30,フィルムの巻戻
し開始スイッチ31のそれぞれのオン/オフ信号が上記
CPU21に入力される。
【0021】上記CPU21からは、撮影時に、図示さ
れない検出手段で検出された撮影情報信号が、磁気情報
記録・再生回路32へ出力され、また、再生されたデー
タ信号が磁気情報記録・再生回路32からCPU21へ
入力される。そして、同磁気情報記録・再生回路32か
らは、磁気記録部を有するフィルム33上の磁気記録部
に撮影情報を記録・再生する磁気ヘッド34へ撮影情報
ドライブ信号が出力され、磁気記録部に磁気記録された
撮影情報を再生した磁気信号が上記磁気情報記録・再生
回路へ入力される。また、上記フィルムの駒送り,巻戻
しのときにフィルムの給送量を検出するためのフィルム
給送量検出機構35からは、フィルムの給送量データ信
号が上記CPU21に入力される。このフィルム給送量
データ信号に基づいて、同CPU21からはフィルムを
給送するためのフィルム給送信号が駆動回路36へ出力
される。そして、同駆動回路36からは、フィルム給送
ドライブ信号がフィルム給送機構37へ出力されて、上
記フィルム33は駒送りあるいは巻戻しが行われる。
【0022】また、上記CPU21からはフィルム上に
撮影情報が磁気記録されたか否かを判断させるための指
令信号が薄膜破り制御回路38に出力される。そして、
この薄膜破り制御回路38において、撮影情報の磁気記
録がされたと判断した場合は、その信号が同薄膜破り制
御回路38から上記CPU21に入力される。この撮影
情報が磁気記録されたという信号により、同CPU21
からは、ソレノイド駆動回路39へ、本発明の上記フィ
ルムパトローネ1に張り付けられている上記情報表示用
薄膜7を破る機構を構成している薄膜破り機構40を駆
動させる信号が出力される。
【0023】次に、このように構成されたカメラの動作
を図6に示すフローチャートにより説明する。ステップ
S1において、シーケンス動作がスタートしてステップ
S2に進む。ステップS2では、測光/測距開始スイッ
チ29がオンされたか否かを確認して、同スイッチがオ
ンされたらステップS3に進む。ステップS3のサブル
ーチンでは、被写体輝度および被写体までの距離が測定
されて、ステップS4に進む。ステップS4において、
露光開始スイッチ30がオンされたか否かを確認して、
同スイッチ30がオンされたらステップS5に進む。ス
テップS5のサブルーチンでは、カメラの撮影レンズの
焦点調節が行われてステップS6に進む。ステップS6
のサブルーチンでは、被写体像がフィルムに露光されて
ステップS7に進む。
【0024】次に、ステップS7では、上記フィルム巻
上機構37が上記フィルム33の巻上げを開始する。そ
して、ステップS8に進む。ステップS8のサブルーチ
ンでは、このフィルム33が巻上げられている間に上記
CPU21から撮影情報データ信号が上記磁気情報記録
・再生回路32に出力されて、これが上記磁気ヘッド3
4により上記フィルム33の磁気記録部に記録される。
次いで、ステップS9に進む。ステップS9において、
上記フィルムの巻上げが完了しているか否かを確認し
て、ステップS10に進む。ステップS10では、上記
フィルム巻上機構37が上記フィルム33の巻上げを停
止して、ステップS11に進む。ステップS11のサブ
ルーチンでは上記フィルム33上の磁気記録部に記録し
た撮影情報データを上記CPU21から上記記憶回路2
8に記憶させてステップS12に進む。ステップS12
においては、上記薄膜破り制御回路28によりパノラマ
撮影やトリミング範囲指定撮影等の撮影情報がフィルム
上に磁気記録されておらず、従来のラボ装置を使用して
フィルムの処理が可能か否かを判断する。そして、可能
であればステップS16に進んで、このシーケンスは終
了となる。
【0025】また、上記ステップS12にて、パノラマ
撮影やトリミング範囲指定撮影等の撮影情報がフィルム
上に磁気記録されていて、従来のラボ装置ではフィルム
の処理ができないと判断した場合にはステップS13に
進み、同ステップS13において、上記ソレノイド駆動
回路39により既に上記薄膜破り機構40が薄膜を破っ
ているか否かを判定し、同薄膜破り機構40が薄膜を破
る動作を行っていればステップS16に進んで、このシ
ーケンスは終了となる。そして、上記ステップS13に
て、上記薄膜破り機構40が薄膜を破る動作を行ってい
なければステップS14に進む。ステップS14では、
上記ソレノイド駆動回路39を制御して上記薄膜破り機
構40を駆動し、フィルムパトローネ1に張り付けられ
ている情報表示用薄膜7を破りステップS15に進む。
ステップS15においては、情報表示用薄膜7を破る動
作を行ったというデータを上記記憶回路28に記憶して
ステップS16に進んで、このシーケンスは終了とな
る。
【0026】以上のシーケンスに代えて、上記シーケン
スのステップS13とステップS15とを省略して、簡
略化してもよい。すなわち、上記ステップS12におい
て、従来のラボ装置が使用可能でないと判断した場合
は、上記情報表示用薄膜7が破られている如何に関わら
ず、ステップS14にて情報表示用薄膜7を破る動作を
行うというものである。
【0027】図7,図8は、上記実施例において、フィ
ルム33の磁気記録部に撮影データを磁気記録する際の
磁気記録方法と、同フィルム33の磁気記録部に磁気記
録された撮影データを磁気再生する際の磁気再生方法と
を説明したものである。この方法では、図示されないフ
ィルム上の磁気記録媒体としての磁気記録部にはN方向
の磁化状態,S方向の磁化状態,磁化されない状態の3
種類の状態を記録することができる。また、上記磁気ヘ
ッド34は磁気記録ヘッド34aと磁気再生ヘッド34
bとから構成されている。先ず、図7に示す撮影情報の
磁気記録の回路構成について説明する。CPU21の出
力ポートOUT1には、バッファ41の入力端が接続さ
れ、同バッファ41の出力端は磁気記録ヘッド34aの
作動コイル34cの一端部に接続される。この磁気記録
ヘッド34aのギャップ部34dは上記フィルムの磁気
記録部に接するようになっている。上記CPU21の出
力ポートOUT0には、バッファ42の入力端が接続さ
れ、同バッファ42の出力端は上記磁気記録ヘッド34
aの作動コイル34cの他端部に接続される。また、上
記磁気ヘッド34aの作動コイル34cの中性点はGN
Dへ接続される。
【0028】次に、撮影情報の磁気再生の回路構成につ
いて説明すると、磁気再生ヘッド34bに巻装されてい
る作動コイル34eの両端は、ヘッドアンプ43の入力
端にそれぞれ接続されている。このヘッドアンプ43の
出力端は、オペアンプ43aの出力端で形成されてお
り、作動増幅用の該オペアンプ43aの+入力端,−入
力端には、上記コイル34eが接続されると共にそれぞ
れ抵抗を介してGNDに接続されている。このオペアン
プ43aの出力端は、微分回路44におけるコンデンサ
の一端に接続されている。このコンデンサの他端は微分
用のオペアンプ44aの−入力端に接続されており、こ
のオペアンプ44aの出力端には抵抗の一端が接続さ
れ、この抵抗の他端が同オペアンプ44aの−入力端に
接続されており、該オペアンプ44aの+入力端はGN
Dへ下ちている。
【0029】上記オペアンプ44aの出力端は、出力が
反転するコンパレータ回路45におけるコンパレータ4
5aの−入力端と、出力が反転しないコンパレータ回路
46におけるコンパレータ46aの+入力端とにそれぞ
れ接続される。また、上記コンパレータ45aの+入力
には負電圧電源が接続され、同コンパレータ45aの出
力端はダイオードのアノードが接続されて、このダイオ
ードのカソードは上記CPU21の入力ポートIN1に
接続され、この入力ポートIN1とGNDとの間に抵抗
が接続されている。また、上記コンパレータ46aの−
入力端には正電圧電源が接続され、上記コンパレータ4
6aの出力端はダイオードのアノードに接続されて、こ
のダイオードのカソードは上記CPU21の入力ポート
IN0に接続され、この入力ポートIN0とGNDとの
間に抵抗が接続されている。
【0030】このように磁気情報記録回路、および、磁
気情報再生回路は構成されている。まず、磁気情報記録
回路の作用について説明する。上記フィルム上の磁気記
録部に記録するN方向の磁化状態を“1”,S方向の磁
化状態を“0”として、N方向の磁化状態である“1”
をフィルム上の磁気記録部に記録する場合は、上記CP
U21の出力ポートOUT1から上記バッファ41へH
(ハイレベル)信号が出力されて、同バッファ41によ
り磁気記録ヘッド34aがバイアスされて同ヘッド34
aの作動コイル34cにはI1の電流が上記中性点を通
ってGNDへ流れる。これによって上記磁気記録ヘッド
34aの上記ギャップ部34dに磁束が生じて、上記フ
ィルム上の磁気記録部にはN方向の磁化状態である
“1”が記録される。
【0031】また、S方向の磁化状態である“0”をフ
ィルム上の磁気記録部に記録する場合は、上記CPU2
1の出力ポートOUT0から上記バッファ42へH信号
が出力されて、同バッファ42により磁気記録ヘッド3
4aがバイアスされて同ヘッド34aの作動コイル34
cには上記I1とは逆方向のI0の電流が上記中性点を
通ってGNDへ流れる。従って、これによって上記磁気
記録ヘッド34aのギャップ部34dには上記I1の電
流による磁束とは逆方向の磁束が生じ、上記フィルム上
の磁気記録部にはS方向の磁化状態である“0”が記録
される。また、上記CPU21の出力ポートOUT1,
OUT0に、共にH信号が出力されないときは、上記磁
気記録ヘッド34aの作動コイル34cには電流が流れ
ないので上記磁気記録ヘッド34aのギャップ部34d
には磁束が発生せず、フィルム上の磁気記録部にはN方
向,S方向の磁化状態は記録されない。
【0032】次に、磁気情報再生回路の作用について説
明する。図示されないフィルムの磁化された磁気記録部
が磁気再生ヘッド34bに形成されているギャップ部3
4fを移動すると、同ギャップ部34fの磁界が変化し
て磁気再生ヘッド34bに磁束の変化が生じる。この磁
束の変化により上記磁気再生ヘッド34bに巻装されて
いる作動コイル34eに電流が流れて、上記ヘッドアン
プ43において、オペアンプ43aの+入力端,−入力
端にそれぞれ電圧が生じ、その+入力端と−入力端との
電圧差を作動増幅して、上記微分回路44へ出力する。
【0033】この作動増幅された信号は、同微分回路4
4において微分されて、上記コンパレータ回路45とコ
ンパレータ回路46へそれぞれ出力される。上記微分回
路44にて微分された信号は上記コンパレータ45に入
力され、コンパレータ45aの+入力端の負の基準電圧
(−Vref )より低い電圧のときにH信号を出力し、こ
のH信号が上記CPU21の入力ポートIN1に入力さ
れる。また、上記微分回路44にて微分された信号は上
記コンパレータ46にも入力されて、コンパレータ46
aの−入力端の正の基準電圧(+Vref )より高い電圧
のときにH信号を出力し、このH信号が上記CPU21
の入力ポートIN0に入力される。
【0034】上記“1”,“0”の磁化状態を1ビット
の出力ポートの出力で記録できるところ、2ビットの出
力ポートを使用することで、N方向の磁化状態である
“1”,S方向の磁化状態である“0”,全く磁化され
ていない中性状態の3状態を表せるので、“1”でもな
く“0”でもない状態を設けて判別することで、自走同
期クロックとして働き、外部からの同期クロックが不要
となる。
【0035】また、図8のタイミングチャートでフィル
ム上の磁気記録部への磁気記録の上記磁化状態を説明す
ると、上記CPU21からは一定のタイミング時間間隔
Tで上記出力ポートOUT1またはOUT0に矩形波状
にTONの時間幅のH信号が出力される。また、上記出力
ポートOUT1,OUT0共にH信号が出力されていな
い時間をTOFF とすると“T=TON+TOFF ”という式
が成立する。OUT1に出力されるH信号を“1”,O
UT0に出力される信号を“0”とすると、上記CPU
21からは、「1,0,1,1,0,0」というデータ
信号が上記出力ポートに出力される。CPU21からの
データが“1”の時は、(a)に示すように、出力ポー
トOUT1が0(ロウレベル)に対してH信号となり、
CPU21からのデータが“0”の時は、(b)に示す
ように、出力ポートOUT0がH信号となる。
【0036】図8(c)に、上記OUT1,OUT0か
らの各信号により、上記バッファ41,42から上記磁
気記録ヘッド34aの作動コイル34cに流れる電流
を、I1を正方向の電流,I0を負方向の電流として表
している。つまり、0レベル(GND)を基準として、
データ“1”の上記OUT1がHレベルのときは、上記
作動コイル34cには正の飽和電流レベルを越えた正の
矩形波状の電流波形となり、データ“0”の上記OUT
0がHレベルのときは、上記作動コイル34cには負の
飽和電流レベルを越えた負の矩形波状の電流波形とな
る。
【0037】上記フィルムの磁気記録部の磁化状態は図
8(d)に示すように、Nの磁化状態を正方向,Sの磁
化状態を負方向とすると、上記図8(c)に対応して、
上記データが“1”の上記作動コイル34cの電流が正
のときは、正のNの磁気飽和値に達するパルス状の波形
となり、上記データが“0”の上記作動コイル34cの
電流が負のときは、負のSの磁気飽和値に達するパルス
状の波形となる。
【0038】次に、図8のタイミングチャートでフィル
ム上の磁気記録部からの磁気再生動作を説明すると、フ
ィルム上の磁気記録部に磁気記録されているN方向,S
方向の磁化信号再生ヘッド34bで受けると、N方向,
S方向では反対方向の磁束の変化が生じて上記作動コイ
ル34eには反対方向の電流が流れる。N方向の磁化信
号の変化のときには、図8(e)に示す如く、上記ヘッ
ドアンプ43の出力はレベルが正から負へ急激に立ち下
がる。このとき、図8(f)に示すように、上記微分回
路44で立ち下がり微分されると、負のパルス波形とな
り、図8(g)に示す如く、上記コンパレータ回路45
により、この負のパルス波形が負の基準電圧(−Vref
)より低ければ、H信号が反転出力され、上記CPU
21の入力ポートIN1にH信号が入力される。
【0039】S方向の磁化信号の変化のときには、図8
(e)に示すように、上記ヘッドアンプ43の出力はレ
ベルが負から正へ急激に立ち上がる。このとき、図8
(f)に示す如く、上記微分回路44で立ち上がり微分
されると、正のパルス波形となり、図8(h)に示すよ
うに、上記コンパレータ回路45により、この正のパル
ス波形が正の基準電圧(−Vref )より低ければ、H信
号が出力され、上記CPU21の入力ポートIN2にH
信号が入力される。このようにして、上記CPU21の
入力ポートIN1にH信号、続いて同CPU21の入力
ポートIN0にH信号、次に入力ポートIN1にH信
号、入力ポートIN1にH信号、入力ポートIN0にH
信号、最後に入力ポートIN0にH信号がそれぞれ入力
される。従って、上記CPU21には「1,0,1,
1,0,0」というデータが入力されることになる。
【0040】図9は、本発明の第2実施例のカメラにお
いて、パトローネ室に装填されたフィルムパトローネの
情報表示用薄膜7を、撮影情報からの信号により自動的
に破る機構を示したものである。この実施例のカメラに
装填されるフィルムパトローネ1は、同パトローネ1に
設けられている情報表示用薄膜7が上方を向いて、本実
施例の磁気記録手段を有するカメラのパトローネ室51
に装填されている。同パトローネ室の上部内側面51a
には、上記情報表示用薄膜7の上方で、同薄膜7に対向
した位置にガイド部材52が形成されている。このガイ
ド部材52は、短円筒形状に形成されていて、上記パト
ローネ室内に向かって突出しており、その中央の中空部
53には伸張性のコイルバネ54が内設されている。こ
のコイルバネ54は、上記ガイド部材52の下部に内方
に向けて突出して形成されているフランジからなるガイ
ド係止部52aにより下方へ落ちないように係止されて
いる。
【0041】そして、上記中空部53に内設されたコイ
ルバネ54の中心部を貫通して突起部材55が配置され
ている。この突起部材55は、その先端部にコーン状の
突起部55aが形成されており、この突起部55aはそ
の下方に装填されている上記パトローネ1の情報表示用
薄膜7に対向している。また、上記突起部材55は下方
に押動されたときに上記コイルバネ54を圧縮するよう
に、その上部寄りに押圧用つば部55bが形成されてお
り、このつば部55は平生はパトローネ室51の天井壁
51bの上面と略同じ水平位置に静止するようになって
いる。そして、上記突起部材55の上方には、ソレノイ
ド56のプランジャ56aが上下に移動して同突起部材
55を押圧するように配設されている。上記プランジャ
56aは該突起部材55の上端面を確実に押圧できるよ
うに、同プランジャ56aの下端部に円盤状の押動部5
6bを有しており、また、上記ソレノイド56の該プラ
ンジャ56aには、励磁用コイル56cが巻装されてい
て、そのコイルの両端部は駆動回路57に接続されてい
る。
【0042】このように構成された機構を有するカメラ
において、パノラマ撮影やトリミング範囲指定撮影等が
された時には、図示されないCPUから情報表示用薄膜
7を破るための信号が駆動回路57へ入力される。この
駆動回路57はソレノイド56のコイル56cへ電流を
流し、同ソレノイド56のフランジャ56aを下方へ移
動させる。そして、このフランジャ56aの下方にある
突起部材55を下方へ押圧する。同突起部材55はコイ
ルバネ54の上方へ押し上げようする力に逆らって下方
へ移動する。上記突起部材55が下方へ移動すると、そ
の下方のフィルムパトローネ1の情報表示用薄膜7に上
記突起部材55の突起部55aが近づいて同情報表示用
薄膜7は破られる。ここで、上記突起部材55はつば部
55bを有しているため、上記コイルバネ54が圧縮さ
れた状態で抑えられて一定以上は下方へ下がらない。
【0043】上記情報表示用薄膜7が破られた後、上記
駆動回路57は上記ソレノイド56の駆動を解除して、
同駆動回路57からはソレノイド56のコイル56cに
電流が流れなくなり、同ソレノイド56のフランジャ5
6aは元の位置に戻る。すると、上記突起部材55は同
フランジャからの押圧力が解除されるので、同突起部材
55は上記コイルバネ54の復元力により元の位置に戻
る。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フィ
ルムを装填する以前は、フィルムパトローネ1は同パト
ローネ1の両端の装填表示用薄膜6と情報表示用薄膜7
が破られていないために、このフィルムが未使用である
ことを表示する。
【0045】そして、このフィルムが磁気記録手段を持
たないカメラに装填された場合には、カメラのスプール
回転用フォークにより、一方の装填表示用薄膜6のみが
破られるので、撮影後には使用済フィルムであることが
容易に判別できる。当然のことながら、他方の情報表示
用薄膜7は破られていない。一方、磁気記録手段を有す
るカメラに装填された場合には、スプール回転用フォー
クにより、一方の装填表示用薄膜6が破られ、また、情
報用突起部材によって情報表示用薄膜7が破られるの
で、使用済フィルムであると同時に、パノラマ撮影やト
リミング範囲指定撮影等のラボ処理が必要であることが
表示される。
【0046】すなわち、両方の薄膜6,7のうち少なく
とも一方が破られておれば、使用済フィルムであるとい
うことが判別でき、また、装填表示用薄膜のみが破られ
ておれば、従来のラボ処理ができると判別できるし、さ
らに、両方の薄膜が破れておれば、パノラマ撮影やトリ
ミング範囲指定撮影等のラボ処理が必要であると判別で
きる。従って、パトローネの両方の薄膜を確認するだけ
でフィルムの処理方法が判り、ラボ処理やD.P.E.
指定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すフィルムパトローネ
の斜視図。
【図2】上記実施例のフィルムパトローネの分解斜視
図。
【図3】上記実施例のフィルムパトローネを、磁気記録
手段を持たない従来のカメラに装填する過程を示した概
略断面図。
【図4】上記実施例のフィルムパトローネを磁気記録手
段を有するカメラに装填する過程を示した概略断面図。
【図5】上記図4のカメラの具体的な構成を示すブロッ
ク図。
【図6】上記図5のカメラの撮影動作のシーケンスを示
すフローチャート。
【図7】上記図5のカメラにおける磁気記録・再生回路
の構成を示す電気回路図。
【図8】上記図7の磁気記録・再生回路における各部の
動作波形を示すタイミングチャート。
【図9】本発明の第2実施例を示すカメラにおける情報
表示用薄膜を破る機構の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 ‥‥‥‥フィルムパトローネ 6 ‥‥‥‥装填表示用薄膜 7 ‥‥‥‥情報表示用薄膜 54 ‥‥‥‥コイルバネ 55 ‥‥‥‥突起部材 56 ‥‥‥‥ソレノイドプランジャ 57 ‥‥‥‥駆動回路
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 カメラ用フィルムパトローネとそれ
使用するカメラ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムが使用済みかどうか、ま
た、フィルムにパノラマ撮影あるいはトリミングズーム
撮影をしたかどうかを判別することができるカメラ用フ
ィルムパトローネは種々提案されている。例えば、特開
平2−195344号公報に開示されているように、押
圧によって不可逆変形する変形部材を外表面に設けたこ
とを特徴とするフィルムカートリッジと、同フィルムカ
ートリッジを使用できるようにしたカメラにおいて、前
記フィルムカートリッジの収容室に臨み、前記変形部材
に対応する位置に前記変形部材を変形させる変形駆動手
段を設け、カメラの蓋を閉じることに応動して該駆動手
段を作用させ、フィルムが使用済みであることを表すこ
とを特徴とするカメラ。また、特開平1−233431
号公報に開示されているように、カメラのパトローネ室
に装填されたパトローネの所定の位置に少なくとも使用
済情報を付与する情報記録手段と、前記情報を検出する
情報検出手段と、前記情報記録手段が前記情報を記録す
る前に前記情報検出手段が前記検出を行うように制御す
る制御手段とを設けたことを特徴とする使用済パトロー
ネ判別装置付カメラといったものが提案されている。
に、特開平3−6556号公報に開示されているよう
に、フィルムカートリッジの一端面側のみに、フィルム
スプールまたはフィルムスプロケットの内の少なくとも
一方に設けられ、フィルムカートリッジのカメラへの装
填動作に伴って、カメラの突起部により突き破られる膜
部材を設けたフィルムカートリッジが提案されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平2−
195344号公報に記載のものは、フィルムが撮影済
みか否かを判別することができるも、パノラマやトリミ
ング等の撮影情報をフィルムの磁気記録部に磁気記録し
たか否かを判別することまでは提案されていない。従っ
て、パノラマ撮影やトリミング撮影が混在したフィルム
の場合には、従来のラボ装置で処理するのか、またはパ
ノラマやトリミング用のラボ装置で処理するのかをラボ
で判別することはできない。さらに、従来のカメラで撮
影されたフィルムが撮影済か否かを判別することはでき
ない。また、特開平1−233431号公報記載のもの
では、パトローネの筒体の外表面上に撮影情報等の磁気
記録部を設けて、この磁気記録部に撮影済信号や撮影済
駒数等を記録するようになっているが、その磁気記録部
に磁気記録されている信号を読み取る装置がないと、撮
影情報等を確認することができず、また、磁気記録であ
るため、肉眼で読みとることができない。また、フィル
ムパトローネの筒体の外表面の記録部に圧痕を付与して
記録するようにしているも、これも肉眼で読みとりにく
く、その圧痕を読みとる装置が必要になり、フィルムパ
トローネやカメラの構造がコスト高となる。更に、特開
平3−6556号公報記載のものでは、現像および引き
伸しに影響を与える撮影(特殊撮影)が実行されたこと
を判別するための膜部材は設けられていないので、ラボ
で上記撮影が実行されたか否かを判断できないという欠
点がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ用フィル
ムパトローネは、上記フィルムパトローネの一方の端面
に設けられ、カメラに装填されたときに破られる装填表
示用薄膜と、上記フィルムパトローネの他方の端面に設
けられ、現像および引き伸しに影響を与える特殊撮影が
実行されたことに応答して破られる情報表示用薄膜とを
具備したことを特徴とする。また、本発明のカメラは、
上記カメラ用フィルムパトローネを用いるカメラであっ
て、カメラ本体に設けられ、上記フィルムパトローネの
情報表示用薄膜を破る突起手段と、現像および引き伸し
に影響を与える特殊撮影が実行されたときに上記突起手
段を所定の方向に移動させる突起駆動手段とを具備した
ことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】カメラ用フィルムパトローネの一端面に設けら
れた装填表示用薄膜は、同フィルムパトローネがカメラ
に装填されたときにスプールフォーク等により破られ、
該フィルムパトローネの他端面に設けられた情報表示用
薄膜は、現像および引き伸しに影響を与える特殊撮影が
実行されたことに対応して、突出部材によって破られ
る。また、カメラ内の突起駆動手段は、現像および引き
伸しに影響を与える特殊撮影が実行されたときに、突起
手段を所定の方向に移動させて、フィルムパトローネの
情報表示用薄膜を破る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】そして、このフィルムが磁気記録手段を持
たないカメラに装填された場合には、カメラのスプール
回転用フォークにより、一方の装填表示用薄膜6のみが
破られるので、撮影後に、フィルムが使用済みであるこ
とが容易に判別できる。当然のことながら、他方の情報
表示用薄膜7は破られていない。一方、現像および引き
伸しに影響を与える撮影(特殊撮影)が実行された場合
には、スプール回転用フォークにより、一方の装填表示
用薄膜6が破られ、また、情報用突起部材によって情報
表示用薄膜7が破られるので、使用済フィルムであると
同時に、パノラマ撮影やトリミング範囲指定撮影等のラ
ボ処理が必要であることを容易に判別することができ
る。特に、磁気記録手段を有するカメラを使用した場合
においては、現像および引き伸しに影響を与える撮影
(特殊撮影)が実行されたことを磁気フィルムに記憶す
ることに応じて、上記情報表示用薄膜を破るので、確実
な情報として判別できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影情報の磁気記録部を有するフィルム
    を収納するカメラ用フィルムパトローネにおいて、 このフィルムパトローネの一方の端面に設けられ、カメ
    ラに装填されたときに破られる装填表示用薄膜と、 上記フィルムパトローネの他方の端面に設けられ、撮影
    情報が上記磁気記録部に記録されるときに、外力により
    破られる情報表示用薄膜と、 を具備したことを特徴とするカメラ用フィルムパトロー
    ネ。
  2. 【請求項2】 撮影情報の磁気記録部を有するフィルム
    を使用するカメラであって、 撮影情報が上記磁気記録部に磁気記録されるときに動作
    する駆動手段と、 この駆動手段により駆動されるソレノイドプランジャ
    と、 このソレノイドプランジャに押圧されて一定方向へ移動
    して上記フィルムパトローネの情報表示用薄膜を破る突
    起部材と、 上記ソレノイドプランジャの押圧動作を解除したとき
    に、上記突起部材を元の位置に戻す復動用の弾性部材
    と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
JP4237302A 1992-09-04 1992-09-04 カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ Withdrawn JPH0682970A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4237302A JPH0682970A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ
US08/112,503 US5404188A (en) 1992-09-04 1993-08-26 Film cartridge and camera using film cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4237302A JPH0682970A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0682970A true JPH0682970A (ja) 1994-03-25

Family

ID=17013354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4237302A Withdrawn JPH0682970A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5404188A (ja)
JP (1) JPH0682970A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08184905A (ja) * 1994-10-31 1996-07-16 Nikon Corp フィルムカートリッジの保持装置
US5580011A (en) * 1995-05-24 1996-12-03 Eastman Kodak Company Film spool with built-in audible indicator for verifying film loading in a camera
JP3592829B2 (ja) * 1996-03-08 2004-11-24 富士写真フイルム株式会社 表示状態の変更方法
US6224272B1 (en) 1998-12-09 2001-05-01 Eastman Kodak Company Film loading indicator
US6099173A (en) * 1998-12-16 2000-08-08 Eastman Kodak Company Conical centering process and device

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4652104A (en) * 1985-06-11 1987-03-24 Eastman Kodak Company Pseudo format camera with zoom finder
JPH01233431A (ja) * 1988-03-15 1989-09-19 Nikon Corp 使用済パトローネ判別装置付カメラ
JPH01289948A (ja) * 1988-05-17 1989-11-21 Minolta Camera Co Ltd フィルム容器
JPH02195344A (ja) * 1989-01-25 1990-08-01 Fuji Photo Film Co Ltd フイルムカートリッジ並びにそのカートリッジを使用するカメラ
JPH036556A (ja) * 1989-06-02 1991-01-14 Minolta Camera Co Ltd フィルムカートリッジ
US5016030A (en) * 1989-10-05 1991-05-14 Eastman Kodak Company Apparatus for magnetically reading and recording on film
US5086311A (en) * 1989-12-18 1992-02-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Panoramic camera
US5032862A (en) * 1990-04-02 1991-07-16 Behnke Howard N Film use indicator

Also Published As

Publication number Publication date
US5404188A (en) 1995-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4684229A (en) Photographic camera
JPH0682970A (ja) カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ
JPH07295067A (ja) カメラ
JPH02100579A (ja) スチルビデオカメラの撮影可能残量報知装置
US5724623A (en) Camera using a film with a magnetic memory portion
US6243538B1 (en) Camera and apparatus adapted to use a film cartridge
US6477332B1 (en) Electronic image display apparatus and camera having electronic image display function
US6185377B1 (en) Apparatus such as camera adapted for film having magnetic recording part
JPH0667277A (ja) 水中撮影情報記録可能なカメラ
JP2838708B2 (ja) カメラ
JPH04257837A (ja) 情報記録カメラ及びdp受付機
JPH0572615A (ja) 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ
JPH09211527A (ja) データ記録が可能なカメラ
JPH10260450A (ja) カメラ
JPH0588247A (ja) カメラ
JPH05150320A (ja) フイルムフオ−マツト記録機能付カメラ
JPH06118498A (ja) カメラ及び表示装置
JPH11133499A (ja) フィルム途中装填機能付きカメラ
JPH0545713A (ja) カメラ
JPH09211663A (ja) データ記録が可能なカメラ
JPH09197540A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JPH10246911A (ja) カメラ
JPH11174571A (ja) カメラ
JPH0580406A (ja) 高速給送用装置を装着可能なカメラ
JPH07301857A (ja) カメラまたはカメラのフィルム送り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130