JPH08184905A - フィルムカートリッジの保持装置 - Google Patents
フィルムカートリッジの保持装置Info
- Publication number
- JPH08184905A JPH08184905A JP6316476A JP31647694A JPH08184905A JP H08184905 A JPH08184905 A JP H08184905A JP 6316476 A JP6316476 A JP 6316476A JP 31647694 A JP31647694 A JP 31647694A JP H08184905 A JPH08184905 A JP H08184905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- holding
- spool
- film cartridge
- holding device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/28—Locating light-sensitive material within camera
- G03B17/30—Locating spools or other rotatable holders of coiled film
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2217/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B2217/26—Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
- G03B2217/268—Unloading the cartridge from the camera; Loading the cartridge into the camera
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スプール軸と保持軸とを円滑に嵌合させるこ
とが可能で、スプール軸の位置決め精度を高く維持でき
るフィルムカートリッジの保持装置を提供する。 【構成】 カートリッジ室3に装填されたフィルムカー
トリッジ6のスプール軸7の両端7a,7bに第1の保
持軸10および第2の保持軸20を嵌合させて両保持軸
10,20間でスプール軸7を保持するフィルムカート
リッジの保持装置において、第1の保持軸10に、スプ
ール軸7の軸端位置を規定する位置規定部112,11
3を有しフィルムカートリッジ室3内へ突出した位置に
保持される軸保持部材11と、スプール軸3と周方向に
係合するスプール係合部121を有し第1の保持軸10
の軸線回りに回転自在かつ上記軸線方向に移動可能に支
持される駆動部材12とを設ける。駆動部材12を付勢
部材13により第2の保持軸20側に付勢する。
とが可能で、スプール軸の位置決め精度を高く維持でき
るフィルムカートリッジの保持装置を提供する。 【構成】 カートリッジ室3に装填されたフィルムカー
トリッジ6のスプール軸7の両端7a,7bに第1の保
持軸10および第2の保持軸20を嵌合させて両保持軸
10,20間でスプール軸7を保持するフィルムカート
リッジの保持装置において、第1の保持軸10に、スプ
ール軸7の軸端位置を規定する位置規定部112,11
3を有しフィルムカートリッジ室3内へ突出した位置に
保持される軸保持部材11と、スプール軸3と周方向に
係合するスプール係合部121を有し第1の保持軸10
の軸線回りに回転自在かつ上記軸線方向に移動可能に支
持される駆動部材12とを設ける。駆動部材12を付勢
部材13により第2の保持軸20側に付勢する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等のカートリッ
ジ室に装填されたフィルムカートリッジの保持装置に関
する。
ジ室に装填されたフィルムカートリッジの保持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カメラのカートリッジ室に装填されたフ
ィルムカートリッジを定位置に保持する機構として、カ
ートリッジ室の内壁面とフィルムカートリッジの外表面
とを嵌合させてフィルムカートリッジの外殻を拘束する
ものと、例えば特開平4−234744号公報に記載さ
れているようにフィルムカートリッジのスプール軸の両
端を一対の保持軸で保持するものとがある。後者の機構
はスプール軸を直接保持するので、スプール軸の位置決
め精度が高い。このため、カートリッジ内のスプール軸
をフィルム巻き取り方向と反対側へ回転させてカートリ
ッジ外へフィルムを送り出す形式のフィルムカートリッ
ジ(例えば米国特許第5296887号公報参照)と組
み合わせた場合、フィルムカートリッジから送り出され
るフィルムの振れを抑えて円滑なフィルム給送を実現で
きる。
ィルムカートリッジを定位置に保持する機構として、カ
ートリッジ室の内壁面とフィルムカートリッジの外表面
とを嵌合させてフィルムカートリッジの外殻を拘束する
ものと、例えば特開平4−234744号公報に記載さ
れているようにフィルムカートリッジのスプール軸の両
端を一対の保持軸で保持するものとがある。後者の機構
はスプール軸を直接保持するので、スプール軸の位置決
め精度が高い。このため、カートリッジ内のスプール軸
をフィルム巻き取り方向と反対側へ回転させてカートリ
ッジ外へフィルムを送り出す形式のフィルムカートリッ
ジ(例えば米国特許第5296887号公報参照)と組
み合わせた場合、フィルムカートリッジから送り出され
るフィルムの振れを抑えて円滑なフィルム給送を実現で
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したスプール軸を
保持する機構を採用した場合、カートリッジ室に装填さ
れたフィルムカートリッジのスプール軸を回転させるに
は、一方の保持軸をスプール駆動軸として兼用し、その
保持軸とスプール軸とに周方向の係合部分(例えばキー
とキー溝)を設けて両軸間の回転伝達を可能とする必要
がある。この場合、スプール駆動軸を兼ねた保持軸がカ
ートリッジ室内の定位置に拘束されていると、フィルム
カートリッジをカートリッジ室に挿入する際に保持軸と
スプール軸の係合部分の位相が合わない限りカートリッ
ジ室の所定位置までフィルムカートリッジを挿入できな
い。
保持する機構を採用した場合、カートリッジ室に装填さ
れたフィルムカートリッジのスプール軸を回転させるに
は、一方の保持軸をスプール駆動軸として兼用し、その
保持軸とスプール軸とに周方向の係合部分(例えばキー
とキー溝)を設けて両軸間の回転伝達を可能とする必要
がある。この場合、スプール駆動軸を兼ねた保持軸がカ
ートリッジ室内の定位置に拘束されていると、フィルム
カートリッジをカートリッジ室に挿入する際に保持軸と
スプール軸の係合部分の位相が合わない限りカートリッ
ジ室の所定位置までフィルムカートリッジを挿入できな
い。
【0004】このような不都合を解消するには、フィル
ムカートリッジの挿入時に保持軸をカートリッジ室から
後退させ、フィルムカートリッジが所定位置まで挿入さ
れた後、スプール軸と位相が合う位置まで保持軸を回転
させて両軸を嵌合させることが考えられる。ところが、
保持軸の一方がスプール軸から外れた状態ではスプール
軸の位置が定まっていないので、保持軸を回転させて位
相を合せても両軸が円滑に嵌まらないおそれがある。ま
た、保持軸の全体をカートリッジ室に対して進退させる
場合、進退機構のがたにより保持軸の遊びが増えてスプ
ール軸の位置決め精度が悪化するおそれもある。
ムカートリッジの挿入時に保持軸をカートリッジ室から
後退させ、フィルムカートリッジが所定位置まで挿入さ
れた後、スプール軸と位相が合う位置まで保持軸を回転
させて両軸を嵌合させることが考えられる。ところが、
保持軸の一方がスプール軸から外れた状態ではスプール
軸の位置が定まっていないので、保持軸を回転させて位
相を合せても両軸が円滑に嵌まらないおそれがある。ま
た、保持軸の全体をカートリッジ室に対して進退させる
場合、進退機構のがたにより保持軸の遊びが増えてスプ
ール軸の位置決め精度が悪化するおそれもある。
【0005】本発明の目的は、スプール軸と保持軸とを
円滑に嵌合させることが可能で、スプール軸の位置決め
精度を高く維持できるフィルムカートリッジの保持装置
を提供することにある。
円滑に嵌合させることが可能で、スプール軸の位置決め
精度を高く維持できるフィルムカートリッジの保持装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図3に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、カ
ートリッジ室3に装填されたフィルムカートリッジ6の
スプール軸7の両端7a,7bに第1の保持軸10およ
び第2の保持軸20を嵌合させて両保持軸10,20間
でスプール軸7を保持するフィルムカートリッジの保持
装置に適用される。そして、第1の保持軸10には、ス
プール軸7の軸端位置を規定する位置規定部112,1
13を有しフィルムカートリッジ室3内へ突出した位置
に保持される軸保持部材11と、スプール軸7と周方向
に係合するスプール係合部121を有し第1の保持軸1
0の軸線回りに回転自在かつ上記軸線方向に移動可能に
支持される駆動部材12とが設けられ、駆動部材12が
付勢部材13により第2の保持軸20側に付勢されて上
述した目的が達成される。請求項2の発明は請求項1記
載のフィルムカートリッジの保持装置に適用され、軸保
持部材11が第1の保持軸10の軸線回りに回転自在に
設けられている。請求項3の発明は請求項1記載のフィ
ルムカートリッジの保持装置に適用され、付勢部材13
が弾性体にて構成され、駆動部材12および駆動部材1
2と一体に回転する回転体14との間で付勢部材13が
弾性変形してその復元力で駆動部材12が第2の保持軸
20側に付勢されるように付勢部材13が取り付けられ
ている。請求項4の発明は、カートリッジ室3に装填さ
れたフィルムカートリッジ6のスプール軸7の両端7
a,7bに第1の保持軸10および第2の保持軸20を
嵌合させて両保持軸10,20間でスプール軸7を保持
するフィルムカートリッジの保持装置に適用される。そ
して、第1の保持軸10には、スプール軸7の駆動源か
らの回転を受ける回転伝達要素111およびスプール軸
7の軸端位置を規定する位置規定部112,113を有
しカートリッジ室3内に突出した位置にて第1の保持軸
10の軸線回りに回転自在に保持される軸保持部材11
と、第1の保持軸10の軸線方向へ移動可能な状態で軸
保持部材11の内部に組み込まれる駆動部材12とが設
けられ、軸保持部材11および駆動部材12には両部材
11,12を周方向に係合させる中間係合部110a,
110b,120a,120bが設けられ、駆動部材1
2には、軸保持部材11の外側へ突出してスプール軸7
と周方向に係合可能なスプール係合部121が設けら
れ、弾性体にて構成された付勢部材13がその弾性変形
に対する復元力で駆動部材12を第2の保持軸20側へ
付勢するようその一端側を駆動部材12と突き合わせて
設けられ、付勢部材13の他端側には軸保持部材11と
一体に回転する回転体14が付勢部材13の復元力を受
けるよう設けられて上述した目的が達成される。請求項
5の発明は請求項3または4記載のフィルムカートリッ
ジの保持装置に適用され、回転体14と軸保持部材11
とが上記軸線方向に一体に結合されている。請求項6の
発明は請求項4記載のフィルムカートリッジの保持装置
に適用され、図5に例示するように中間係合部110
a,110b,120a,120bが第1の保持軸10
の軸線に関して対称に複数設けられている。請求項7の
発明は請求項1記載のフィルムカートリッジの保持装置
に適用され、カートリッジ室3内で第2の保持軸20が
周方向定位置に拘束されている。請求項8の発明は請求
項7記載のフィルムカートリッジの保持装置に適用さ
れ、第2の保持軸20をスプール軸7に押し付ける押圧
部材21を設けた。請求項9の発明は請求項7記載のフ
ィルムカートリッジの保持装置に適用され、第2の保持
軸20とスプール軸7との接触面205がテーパ面状に
形成されている。請求項10の発明は請求項1〜9のい
ずれかに記載のフィルムカートリッジの保持装置に適用
され、カートリッジ室3を第1の保持軸10の軸線方向
に開放するカートリッジ室蓋5に第2の保持軸20が取
り付けられている。
び図3に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、カ
ートリッジ室3に装填されたフィルムカートリッジ6の
スプール軸7の両端7a,7bに第1の保持軸10およ
び第2の保持軸20を嵌合させて両保持軸10,20間
でスプール軸7を保持するフィルムカートリッジの保持
装置に適用される。そして、第1の保持軸10には、ス
プール軸7の軸端位置を規定する位置規定部112,1
13を有しフィルムカートリッジ室3内へ突出した位置
に保持される軸保持部材11と、スプール軸7と周方向
に係合するスプール係合部121を有し第1の保持軸1
0の軸線回りに回転自在かつ上記軸線方向に移動可能に
支持される駆動部材12とが設けられ、駆動部材12が
付勢部材13により第2の保持軸20側に付勢されて上
述した目的が達成される。請求項2の発明は請求項1記
載のフィルムカートリッジの保持装置に適用され、軸保
持部材11が第1の保持軸10の軸線回りに回転自在に
設けられている。請求項3の発明は請求項1記載のフィ
ルムカートリッジの保持装置に適用され、付勢部材13
が弾性体にて構成され、駆動部材12および駆動部材1
2と一体に回転する回転体14との間で付勢部材13が
弾性変形してその復元力で駆動部材12が第2の保持軸
20側に付勢されるように付勢部材13が取り付けられ
ている。請求項4の発明は、カートリッジ室3に装填さ
れたフィルムカートリッジ6のスプール軸7の両端7
a,7bに第1の保持軸10および第2の保持軸20を
嵌合させて両保持軸10,20間でスプール軸7を保持
するフィルムカートリッジの保持装置に適用される。そ
して、第1の保持軸10には、スプール軸7の駆動源か
らの回転を受ける回転伝達要素111およびスプール軸
7の軸端位置を規定する位置規定部112,113を有
しカートリッジ室3内に突出した位置にて第1の保持軸
10の軸線回りに回転自在に保持される軸保持部材11
と、第1の保持軸10の軸線方向へ移動可能な状態で軸
保持部材11の内部に組み込まれる駆動部材12とが設
けられ、軸保持部材11および駆動部材12には両部材
11,12を周方向に係合させる中間係合部110a,
110b,120a,120bが設けられ、駆動部材1
2には、軸保持部材11の外側へ突出してスプール軸7
と周方向に係合可能なスプール係合部121が設けら
れ、弾性体にて構成された付勢部材13がその弾性変形
に対する復元力で駆動部材12を第2の保持軸20側へ
付勢するようその一端側を駆動部材12と突き合わせて
設けられ、付勢部材13の他端側には軸保持部材11と
一体に回転する回転体14が付勢部材13の復元力を受
けるよう設けられて上述した目的が達成される。請求項
5の発明は請求項3または4記載のフィルムカートリッ
ジの保持装置に適用され、回転体14と軸保持部材11
とが上記軸線方向に一体に結合されている。請求項6の
発明は請求項4記載のフィルムカートリッジの保持装置
に適用され、図5に例示するように中間係合部110
a,110b,120a,120bが第1の保持軸10
の軸線に関して対称に複数設けられている。請求項7の
発明は請求項1記載のフィルムカートリッジの保持装置
に適用され、カートリッジ室3内で第2の保持軸20が
周方向定位置に拘束されている。請求項8の発明は請求
項7記載のフィルムカートリッジの保持装置に適用さ
れ、第2の保持軸20をスプール軸7に押し付ける押圧
部材21を設けた。請求項9の発明は請求項7記載のフ
ィルムカートリッジの保持装置に適用され、第2の保持
軸20とスプール軸7との接触面205がテーパ面状に
形成されている。請求項10の発明は請求項1〜9のい
ずれかに記載のフィルムカートリッジの保持装置に適用
され、カートリッジ室3を第1の保持軸10の軸線方向
に開放するカートリッジ室蓋5に第2の保持軸20が取
り付けられている。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、フィルムカートリッジ6
のスプール軸7の両端7a,7bを第1の保持軸10と
第2の保持軸20とで保持する際、第1の保持軸10側
ではカートリッジ室3に突出した軸保持部材11の位置
規定部112,113によりスプール軸7の軸端位置が
規定される。このとき、駆動部材12のスプール係合部
121の位相がスプール軸7側の係合部分7cと合って
いなければ駆動部材12が第1の保持軸10の軸線方向
に後退する。従って、駆動部材12はフィルムカートリ
ッジ6の挿入に対して邪魔にならない。スプール係合部
121の位相がスプール軸7側の係合部分7cと合うま
で駆動部材12を回転させると、付勢部材13の力で駆
動部材12が第2の保持軸20側へ移動してスプール係
合部121がスプール軸7と周方向に係合し、駆動部材
12からスプール軸7への回転伝達が可能となる。請求
項2の発明では、スプール軸7と軸保持部材11とが一
体に回転し、両者7,11の擦過による摩耗や騒音が防
がれる。請求項3の発明では、弾性体にて構成された付
勢部材13とその力を受ける駆動部材12および回転体
14とがすべて一体に回転し、各部材12〜14の擦過
による摩耗や騒音が防がれる。請求項4の発明では、フ
ィルムカートリッジ6のスプール軸7の両端7a,7b
を第1の保持軸10と第2の保持軸20とで保持する
際、第1の保持軸10側ではカートリッジ室3に突出し
た軸保持部材11の位置規定部112,113によりス
プール軸7の軸端位置が規定される。このとき、駆動部
材12のスプール係合部121の位相がスプール軸7側
の係合部分7cと合っていなければ駆動部材12が第1
の保持軸10の軸線方向に後退する。従って、駆動部材
12はフィルムカートリッジ6の挿入に対して邪魔にな
らない。スプール軸7の駆動源により軸保持部材11を
回転させると、その回転が中間係合部110a,110
b,120a,120bを介して駆動部材12に伝えら
れる。スプール係合部121の位相がスプール軸7側の
係合部分7cと合う位置へ駆動部材12が回転すると、
付勢部材13の力で駆動部材12が第2の保持軸20側
へ移動してスプール係合部121がスプール軸7と周方
向に係合し、軸保持部材11から駆動部材12を介して
スプール軸7まで回転伝達が可能となる。付勢部材13
の力を受ける駆動部材12および回転体14が一体に回
転するので、各部材12〜14の擦過による摩耗や騒音
が防がれる。請求項5の発明では、駆動部材12および
回転体14に作用する付勢部材13の復元力が軸保持部
材11へ逆向きに作用して第1の保持軸10内でそれら
の力が釣り合う。このため、第1の保持軸10を回転可
能に支持する部材15,2に付勢部材13の力が働か
ず、その部材15,2と第1の保持軸10との間の摩擦
が抑えられる。請求項6の発明では、駆動部材12から
中間係合部110a,110b,120a,120bを
介してスプール軸7へ伝わる力が第1の保持軸10の半
径方向に釣り合って駆動部材12には軸線CLの回りの
回転モーメントのみが作用し、駆動部材12の偏心が防
がれる。請求項7の発明では、第2の保持軸20を回転
可能に支持する必要がなく、その支持構造が簡素化され
る。請求項8の発明では、第2の保持軸20からスプー
ル軸7に作用する押圧力が反対側の第1の保持軸10側
で受け止められてスプール軸7が両保持軸10,20の
間に挟持される。請求項9の発明では、テーパ面205
の調芯作用によって第2の保持軸20とスプール軸7と
が芯合せされる。請求項10の発明では、フィルムカー
トリッジ6をカートリッジ室3に挿入してカートリッジ
室蓋5を閉じると、第1の保持軸10の軸保持部材11
と第2の保持軸20との間でスプール軸7が保持され
る。
のスプール軸7の両端7a,7bを第1の保持軸10と
第2の保持軸20とで保持する際、第1の保持軸10側
ではカートリッジ室3に突出した軸保持部材11の位置
規定部112,113によりスプール軸7の軸端位置が
規定される。このとき、駆動部材12のスプール係合部
121の位相がスプール軸7側の係合部分7cと合って
いなければ駆動部材12が第1の保持軸10の軸線方向
に後退する。従って、駆動部材12はフィルムカートリ
ッジ6の挿入に対して邪魔にならない。スプール係合部
121の位相がスプール軸7側の係合部分7cと合うま
で駆動部材12を回転させると、付勢部材13の力で駆
動部材12が第2の保持軸20側へ移動してスプール係
合部121がスプール軸7と周方向に係合し、駆動部材
12からスプール軸7への回転伝達が可能となる。請求
項2の発明では、スプール軸7と軸保持部材11とが一
体に回転し、両者7,11の擦過による摩耗や騒音が防
がれる。請求項3の発明では、弾性体にて構成された付
勢部材13とその力を受ける駆動部材12および回転体
14とがすべて一体に回転し、各部材12〜14の擦過
による摩耗や騒音が防がれる。請求項4の発明では、フ
ィルムカートリッジ6のスプール軸7の両端7a,7b
を第1の保持軸10と第2の保持軸20とで保持する
際、第1の保持軸10側ではカートリッジ室3に突出し
た軸保持部材11の位置規定部112,113によりス
プール軸7の軸端位置が規定される。このとき、駆動部
材12のスプール係合部121の位相がスプール軸7側
の係合部分7cと合っていなければ駆動部材12が第1
の保持軸10の軸線方向に後退する。従って、駆動部材
12はフィルムカートリッジ6の挿入に対して邪魔にな
らない。スプール軸7の駆動源により軸保持部材11を
回転させると、その回転が中間係合部110a,110
b,120a,120bを介して駆動部材12に伝えら
れる。スプール係合部121の位相がスプール軸7側の
係合部分7cと合う位置へ駆動部材12が回転すると、
付勢部材13の力で駆動部材12が第2の保持軸20側
へ移動してスプール係合部121がスプール軸7と周方
向に係合し、軸保持部材11から駆動部材12を介して
スプール軸7まで回転伝達が可能となる。付勢部材13
の力を受ける駆動部材12および回転体14が一体に回
転するので、各部材12〜14の擦過による摩耗や騒音
が防がれる。請求項5の発明では、駆動部材12および
回転体14に作用する付勢部材13の復元力が軸保持部
材11へ逆向きに作用して第1の保持軸10内でそれら
の力が釣り合う。このため、第1の保持軸10を回転可
能に支持する部材15,2に付勢部材13の力が働か
ず、その部材15,2と第1の保持軸10との間の摩擦
が抑えられる。請求項6の発明では、駆動部材12から
中間係合部110a,110b,120a,120bを
介してスプール軸7へ伝わる力が第1の保持軸10の半
径方向に釣り合って駆動部材12には軸線CLの回りの
回転モーメントのみが作用し、駆動部材12の偏心が防
がれる。請求項7の発明では、第2の保持軸20を回転
可能に支持する必要がなく、その支持構造が簡素化され
る。請求項8の発明では、第2の保持軸20からスプー
ル軸7に作用する押圧力が反対側の第1の保持軸10側
で受け止められてスプール軸7が両保持軸10,20の
間に挟持される。請求項9の発明では、テーパ面205
の調芯作用によって第2の保持軸20とスプール軸7と
が芯合せされる。請求項10の発明では、フィルムカー
トリッジ6をカートリッジ室3に挿入してカートリッジ
室蓋5を閉じると、第1の保持軸10の軸保持部材11
と第2の保持軸20との間でスプール軸7が保持され
る。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1および図2は本実施例の保持装置が
組み込まれたカメラのカートリッジ室の断面を示し、図
1がスプール軸の保持完了の状態を、図2が保持動作の
途中の状態である。なお、以下では便宜的に図1,2の
上下方向をカメラの上下方向と見做す。
例を説明する。図1および図2は本実施例の保持装置が
組み込まれたカメラのカートリッジ室の断面を示し、図
1がスプール軸の保持完了の状態を、図2が保持動作の
途中の状態である。なお、以下では便宜的に図1,2の
上下方向をカメラの上下方向と見做す。
【0010】図1および図2において符号1はカメラの
外観を構成するカメラカバー、2はカメラボディ、3は
カメラボディ2に形成されたカートリッジ室である。カ
ートリッジ室3は、カメラカバー1の底面1a側にヒン
ジ軸4を介して回転自在に取り付けられたカートリッジ
室蓋5により開閉される。本実施例のカメラでは、この
カートリッジ室蓋5を開いてフィルムカートリッジ6を
そのスプール軸7の方向に挿脱する。カートリッジ室3
の天井面3a側には第1の保持軸10が、カートリッジ
室蓋5側には第2の保持軸20がそれぞれ配設されてい
る。フィルムカートリッジ6をカートリッジ室3に挿入
してカートリッジ室蓋5を閉じると、スプール軸7の両
端7a,7bと各保持軸10,20とが嵌合してスプー
ル軸7が保持される。なお、カートリッジ室蓋5は、そ
の鍵部5eがカメラボディ2とカメラカバー1との間に
配設された不図示の係止部材と係合して図示位置に錠止
される。
外観を構成するカメラカバー、2はカメラボディ、3は
カメラボディ2に形成されたカートリッジ室である。カ
ートリッジ室3は、カメラカバー1の底面1a側にヒン
ジ軸4を介して回転自在に取り付けられたカートリッジ
室蓋5により開閉される。本実施例のカメラでは、この
カートリッジ室蓋5を開いてフィルムカートリッジ6を
そのスプール軸7の方向に挿脱する。カートリッジ室3
の天井面3a側には第1の保持軸10が、カートリッジ
室蓋5側には第2の保持軸20がそれぞれ配設されてい
る。フィルムカートリッジ6をカートリッジ室3に挿入
してカートリッジ室蓋5を閉じると、スプール軸7の両
端7a,7bと各保持軸10,20とが嵌合してスプー
ル軸7が保持される。なお、カートリッジ室蓋5は、そ
の鍵部5eがカメラボディ2とカメラカバー1との間に
配設された不図示の係止部材と係合して図示位置に錠止
される。
【0011】図3に示すように、第1の保持軸10は、
軸保持部材11と、軸保持部材11の中心の案内孔11
0に上下動自在に挿入された軸状の駆動部材12とを有
する。軸保持部材11は、カメラボディ2の貫通孔2a
と嵌合して案内孔110の軸線回りに回転自在である。
軸保持部材11の上端側の外周には歯車部111が形成
されている。歯車部111は不図示の減速歯車列を介し
てスプール軸7の駆動モータ(不図示)と連結される。
図4にも示すように、軸保持部材11の下端側には、カ
ートリッジ室3に突出してスプール軸7の軸端に嵌合可
能な嵌合軸部112と、スプール軸7の軸端に当接する
段部113とが設けられている。嵌合軸部112の下端
側には、スプール軸7との嵌合を円滑にするため先細り
の二段のテーパ面112a,112bが形成されてい
る。案内孔110、歯車部111および嵌合軸部112
はいずれも貫通孔2aと同軸であり、これらの軸線が第
1の保持軸10の軸線を構成する。
軸保持部材11と、軸保持部材11の中心の案内孔11
0に上下動自在に挿入された軸状の駆動部材12とを有
する。軸保持部材11は、カメラボディ2の貫通孔2a
と嵌合して案内孔110の軸線回りに回転自在である。
軸保持部材11の上端側の外周には歯車部111が形成
されている。歯車部111は不図示の減速歯車列を介し
てスプール軸7の駆動モータ(不図示)と連結される。
図4にも示すように、軸保持部材11の下端側には、カ
ートリッジ室3に突出してスプール軸7の軸端に嵌合可
能な嵌合軸部112と、スプール軸7の軸端に当接する
段部113とが設けられている。嵌合軸部112の下端
側には、スプール軸7との嵌合を円滑にするため先細り
の二段のテーパ面112a,112bが形成されてい
る。案内孔110、歯車部111および嵌合軸部112
はいずれも貫通孔2aと同軸であり、これらの軸線が第
1の保持軸10の軸線を構成する。
【0012】図3および図5から明らかなように、案内
孔110の内周面には一対のキー溝110a,110b
が形成されている。これらキー溝110a,110bと
駆動部材12のキー120a,120bとが係合して軸
保持部材11から駆動部材12への回転伝達が可能とな
る。また、キー溝110a,110bとキー120a,
120bの下端とが当接して駆動部材12の下端位置が
規定される。図5に示すようにキー溝110a,110
bとキー120a,120bは第1の保持軸10の軸線
CLに関して対称に設けられている。このため、軸線C
Lから左右のキー120a,120bの端部までの距離
La,Lbが等しく(La=Lb)、左右のキー120
a,120bの幅Wa,Wbも等しい(Wa=Wb)。
従って、キー120a,120bとキー溝110a,1
10bとは軸線CLに対して常に対称な位置で係合し、
軸保持部材11から駆動部材12へ働く力が半径方向に
釣り合って駆動部材12の偏心が防がれる。例えば軸保
持部材11が図5の時計方向CWへ回転するときは、キ
ー120a,120bの角部Pa,Pbがキー溝110
a,110bと係合して偶力Fa,Fbが駆動部材12
に作用するから、駆動部材12を軸線CLの回りに回転
させるモーメントのみが発生し、駆動部材12を半径方
向に変位させる力が発生しない。なお、図5では軸保持
部材11、駆動部材12およびスプール軸7の相互の隙
間を実際よりも誇張して描いており、現実には各部材の
嵌め合い公差範囲の隙間が生じるだけである。
孔110の内周面には一対のキー溝110a,110b
が形成されている。これらキー溝110a,110bと
駆動部材12のキー120a,120bとが係合して軸
保持部材11から駆動部材12への回転伝達が可能とな
る。また、キー溝110a,110bとキー120a,
120bの下端とが当接して駆動部材12の下端位置が
規定される。図5に示すようにキー溝110a,110
bとキー120a,120bは第1の保持軸10の軸線
CLに関して対称に設けられている。このため、軸線C
Lから左右のキー120a,120bの端部までの距離
La,Lbが等しく(La=Lb)、左右のキー120
a,120bの幅Wa,Wbも等しい(Wa=Wb)。
従って、キー120a,120bとキー溝110a,1
10bとは軸線CLに対して常に対称な位置で係合し、
軸保持部材11から駆動部材12へ働く力が半径方向に
釣り合って駆動部材12の偏心が防がれる。例えば軸保
持部材11が図5の時計方向CWへ回転するときは、キ
ー120a,120bの角部Pa,Pbがキー溝110
a,110bと係合して偶力Fa,Fbが駆動部材12
に作用するから、駆動部材12を軸線CLの回りに回転
させるモーメントのみが発生し、駆動部材12を半径方
向に変位させる力が発生しない。なお、図5では軸保持
部材11、駆動部材12およびスプール軸7の相互の隙
間を実際よりも誇張して描いており、現実には各部材の
嵌め合い公差範囲の隙間が生じるだけである。
【0013】上述したキー溝110a,110bは嵌合
軸部112の外周面に貫通する。駆動部材12の一方の
キー120aの外側には、キー溝110aを介して嵌合
軸部112の外周に突出するスプール駆動キー121が
連設されている(図4参照)。スプール駆動キー121
はスプール軸7のキー溝7c(図1参照)と係合可能で
あり、その幅Wcはキー120aの幅Waよりも小さ
い。図3に示すように、スプール駆動キー121の下端
側の角部には、駆動部材12の下端側へ向うほど駆動部
材12の半径方向中心側に後退するチャンファ面121
aが形成されている。軸保持部材11の案内孔110の
上側には案内孔110よりも大径の逃げ孔114が同軸
に形成され、その内周面には逃げ溝114aが形成され
ている。逃げ溝114aの下端は段部113に開口す
る。駆動部材12が案内孔110に沿って上下動すると
スプール駆動キー121が逃げ溝114aを移動して嵌
合軸部112の外周に出没する。
軸部112の外周面に貫通する。駆動部材12の一方の
キー120aの外側には、キー溝110aを介して嵌合
軸部112の外周に突出するスプール駆動キー121が
連設されている(図4参照)。スプール駆動キー121
はスプール軸7のキー溝7c(図1参照)と係合可能で
あり、その幅Wcはキー120aの幅Waよりも小さ
い。図3に示すように、スプール駆動キー121の下端
側の角部には、駆動部材12の下端側へ向うほど駆動部
材12の半径方向中心側に後退するチャンファ面121
aが形成されている。軸保持部材11の案内孔110の
上側には案内孔110よりも大径の逃げ孔114が同軸
に形成され、その内周面には逃げ溝114aが形成され
ている。逃げ溝114aの下端は段部113に開口す
る。駆動部材12が案内孔110に沿って上下動すると
スプール駆動キー121が逃げ溝114aを移動して嵌
合軸部112の外周に出没する。
【0014】逃げ孔114には、コイルばね13がその
下端を駆動部材12の上端と突き合わせて挿入されてい
る。逃げ孔114の上端には回転蓋14が嵌合する。こ
の回転蓋14によりコイルばね13が圧縮され、その復
元力で駆動部材12が下方に、回転蓋14が上方へそれ
ぞれ付勢される。回転蓋14はその嵌合孔140が軸保
持部材11のピン115と嵌合して軸保持部材11と一
体に回転可能である。コイルばね13とその両端の駆動
部材12および回転蓋14とが一体に回転するので、こ
れらの部材の擦過による摩耗や騒音(例えばコイルばね
13の軋み音)が生じない。
下端を駆動部材12の上端と突き合わせて挿入されてい
る。逃げ孔114の上端には回転蓋14が嵌合する。こ
の回転蓋14によりコイルばね13が圧縮され、その復
元力で駆動部材12が下方に、回転蓋14が上方へそれ
ぞれ付勢される。回転蓋14はその嵌合孔140が軸保
持部材11のピン115と嵌合して軸保持部材11と一
体に回転可能である。コイルばね13とその両端の駆動
部材12および回転蓋14とが一体に回転するので、こ
れらの部材の擦過による摩耗や騒音(例えばコイルばね
13の軋み音)が生じない。
【0015】回転蓋14の上端中心には回転軸141が
設けられている。この回転軸141と基板15の貫通孔
150とが嵌合して回転蓋14および軸保持部材11の
上側の軸位置が規定されている。基板15は不図示の結
合部材(例えばビス)によりカメラボディ2と結合され
ている。基板15とカメラボディ2の突部2bとで回転
蓋14および軸保持部材11が挟み込まれて軸保持部材
11の軸線方向の遊動が阻止されている。従って、嵌合
軸部112および段部113は常にカートリッジ室3内
に突出した位置に保持される。回転蓋14と基板15と
の間の摩擦面積を減らして両者の擦過による摩耗や騒音
を抑えるため、回転蓋14の基板15との接触面142
の直径dは可能な限り小さい値に設定されている。な
お、回転蓋14と軸保持部材11とを軸線方向に結合す
ると、駆動部材12および回転蓋14に働くコイルばね
13の復元力が軸保持部材11に逆向きに作用してその
内部で打ち消し合う。このため、回転蓋14から基板1
5にコイルばね13の力が伝わらず、回転蓋14と基板
15との間の摩擦を小さく抑えることができる。回転蓋
14と軸保持部材11を軸線方向に結合するには、例え
ば嵌合孔140とピン115とをかしめ加工すればよ
い。その他にも、ボルト結合、接着、溶着等、各種の結
合手段を用いてよい。
設けられている。この回転軸141と基板15の貫通孔
150とが嵌合して回転蓋14および軸保持部材11の
上側の軸位置が規定されている。基板15は不図示の結
合部材(例えばビス)によりカメラボディ2と結合され
ている。基板15とカメラボディ2の突部2bとで回転
蓋14および軸保持部材11が挟み込まれて軸保持部材
11の軸線方向の遊動が阻止されている。従って、嵌合
軸部112および段部113は常にカートリッジ室3内
に突出した位置に保持される。回転蓋14と基板15と
の間の摩擦面積を減らして両者の擦過による摩耗や騒音
を抑えるため、回転蓋14の基板15との接触面142
の直径dは可能な限り小さい値に設定されている。な
お、回転蓋14と軸保持部材11とを軸線方向に結合す
ると、駆動部材12および回転蓋14に働くコイルばね
13の復元力が軸保持部材11に逆向きに作用してその
内部で打ち消し合う。このため、回転蓋14から基板1
5にコイルばね13の力が伝わらず、回転蓋14と基板
15との間の摩擦を小さく抑えることができる。回転蓋
14と軸保持部材11を軸線方向に結合するには、例え
ば嵌合孔140とピン115とをかしめ加工すればよ
い。その他にも、ボルト結合、接着、溶着等、各種の結
合手段を用いてよい。
【0016】図6に示すように、第2の保持軸20は、
その中心に形成された嵌合穴200がカートリッジ室蓋
5の内面5a側に突設された保持軸5bと嵌合してその
軸線方向に移動可能に保持されている。保持軸5bの軸
線は、カートリッジ室蓋5を閉じたとき第1の保持軸1
0の軸線と一致する。嵌合穴200の上端と保持軸5b
との間に挿入されたコイルばね21により第2の保持軸
20が上方へ付勢されている。第2の保持軸20の下端
にはフランジ201が設けられている。カートリッジ室
蓋5に不図示の結合部材(例えばビス)を介して取り付
けられた基板22とフランジ201とが当接して第2の
保持軸20の上端位置が規定される。
その中心に形成された嵌合穴200がカートリッジ室蓋
5の内面5a側に突設された保持軸5bと嵌合してその
軸線方向に移動可能に保持されている。保持軸5bの軸
線は、カートリッジ室蓋5を閉じたとき第1の保持軸1
0の軸線と一致する。嵌合穴200の上端と保持軸5b
との間に挿入されたコイルばね21により第2の保持軸
20が上方へ付勢されている。第2の保持軸20の下端
にはフランジ201が設けられている。カートリッジ室
蓋5に不図示の結合部材(例えばビス)を介して取り付
けられた基板22とフランジ201とが当接して第2の
保持軸20の上端位置が規定される。
【0017】図7にも示すように、フランジ201には
一対の切欠溝201a,201bが形成されている。こ
れらの切欠溝201a,201bがカートリッジ室蓋5
の係止軸5c,5dと嵌合して第2の保持軸20が周方
向定位置に拘束されている。換言すれば第2の保持軸2
0は回転不可能である。コイルばね21とその両端の第
2の保持軸20および保持軸5bがいずれも回転しない
ので、これらの部材の擦過による摩耗や騒音(例えばコ
イルばね21の軋み音)が生じない。なお、第1の保持
軸10側と同様にコイルばね21、保持軸5b、第2の
保持軸20を一体に回転させても同等の効果が得られる
が、回転不可能に設けた方が構成が簡素化されて部品点
数が減少する。第2の保持軸20の上端側には、スプー
ル軸7の下端7b(図1参照)と嵌合する嵌合軸部20
3が形成されている。嵌合軸部203の上端には、頂点
付近が球面状に丸められた第1テーパ面204が形成さ
れている。嵌合軸部203の下側には、第2の保持軸2
0の先端側へ向うほど縮径する第2テーパ面205が形
成されている。
一対の切欠溝201a,201bが形成されている。こ
れらの切欠溝201a,201bがカートリッジ室蓋5
の係止軸5c,5dと嵌合して第2の保持軸20が周方
向定位置に拘束されている。換言すれば第2の保持軸2
0は回転不可能である。コイルばね21とその両端の第
2の保持軸20および保持軸5bがいずれも回転しない
ので、これらの部材の擦過による摩耗や騒音(例えばコ
イルばね21の軋み音)が生じない。なお、第1の保持
軸10側と同様にコイルばね21、保持軸5b、第2の
保持軸20を一体に回転させても同等の効果が得られる
が、回転不可能に設けた方が構成が簡素化されて部品点
数が減少する。第2の保持軸20の上端側には、スプー
ル軸7の下端7b(図1参照)と嵌合する嵌合軸部20
3が形成されている。嵌合軸部203の上端には、頂点
付近が球面状に丸められた第1テーパ面204が形成さ
れている。嵌合軸部203の下側には、第2の保持軸2
0の先端側へ向うほど縮径する第2テーパ面205が形
成されている。
【0018】以上の構成によれば、カートリッジ室蓋5
を開いてフィルムカートリッジ6をカートリッジ室3に
挿入すると、第1の保持軸10の軸保持部材11に設け
られた嵌合軸部112とスプール軸7の上端7aとがそ
れぞれのテーパ面112a,112b,7dで芯合わせ
されて嵌合する。このとき、図2に示すようにスプール
軸7のキー溝7cと駆動部材12のスプール駆動キー1
21との位相が合っていないと、スプール駆動キー12
1のチャンファ面121aがスプール軸7のテーパ面7
dと当接し、フィルムカートリッジ6の挿入に伴って駆
動部材12が上方へ後退する。従って、図2のようにス
プール駆動キー121がキー溝7cに嵌まらなくてもフ
ィルムカートリッジ6をカートリッジ室3内の所定位置
まで挿入してカートリッジ室蓋5を閉じることができ
る。
を開いてフィルムカートリッジ6をカートリッジ室3に
挿入すると、第1の保持軸10の軸保持部材11に設け
られた嵌合軸部112とスプール軸7の上端7aとがそ
れぞれのテーパ面112a,112b,7dで芯合わせ
されて嵌合する。このとき、図2に示すようにスプール
軸7のキー溝7cと駆動部材12のスプール駆動キー1
21との位相が合っていないと、スプール駆動キー12
1のチャンファ面121aがスプール軸7のテーパ面7
dと当接し、フィルムカートリッジ6の挿入に伴って駆
動部材12が上方へ後退する。従って、図2のようにス
プール駆動キー121がキー溝7cに嵌まらなくてもフ
ィルムカートリッジ6をカートリッジ室3内の所定位置
まで挿入してカートリッジ室蓋5を閉じることができ
る。
【0019】カートリッジ室蓋5を閉じるとき、第2の
保持軸20の第1テーパ面204とスプール軸7の下端
7b側のテーパ面7eとが当接して第2の保持軸20と
スプール軸7の下端7bとが芯合わせされ、嵌合軸部2
03とスプール軸7の下端7bとが嵌合する。続いて第
2テーパ面205とテーパ面7eとが当接して両軸2
0,7が正確に芯合わせされる。このとき、コイルばね
21の力でスプール軸7が上方へ付勢されてその上端7
aが第1の保持軸10の段部113に押し付けられる。
このため、段部113と第2テーパ面205との間でス
プール軸7が挟持される。スプール軸7から段部113
へ伝わる押圧力は最終的に回転蓋14を保持する基板1
5で受け止められるので、上述したように接触面142
(図3参照)の面積を小さく設定する。なお、スプール
軸7および駆動部材12を上方へ押し上げるためにはコ
イルばね21の力をコイルばね13の力よりも大きく設
定する必要がある。好ましくは、コイルばね21の力を
コイルばね13の力の2倍程度、あるいは両ばね13,
21の力の差を50gf程度(0.49N程度)に設定
する。
保持軸20の第1テーパ面204とスプール軸7の下端
7b側のテーパ面7eとが当接して第2の保持軸20と
スプール軸7の下端7bとが芯合わせされ、嵌合軸部2
03とスプール軸7の下端7bとが嵌合する。続いて第
2テーパ面205とテーパ面7eとが当接して両軸2
0,7が正確に芯合わせされる。このとき、コイルばね
21の力でスプール軸7が上方へ付勢されてその上端7
aが第1の保持軸10の段部113に押し付けられる。
このため、段部113と第2テーパ面205との間でス
プール軸7が挟持される。スプール軸7から段部113
へ伝わる押圧力は最終的に回転蓋14を保持する基板1
5で受け止められるので、上述したように接触面142
(図3参照)の面積を小さく設定する。なお、スプール
軸7および駆動部材12を上方へ押し上げるためにはコ
イルばね21の力をコイルばね13の力よりも大きく設
定する必要がある。好ましくは、コイルばね21の力を
コイルばね13の力の2倍程度、あるいは両ばね13,
21の力の差を50gf程度(0.49N程度)に設定
する。
【0020】図2の状態からスプール軸7の駆動モータ
を起動して軸保持部材11および駆動部材12を一体に
回転させると、スプール駆動キー121とスプール軸7
のキー溝7cとの位相が合う。このとき、スプール軸7
の両端7a,7bが第1の保持軸10および第2の保持
軸20で保持されてスプール軸7の傾きが阻止されてい
るので、コイルばね13の力により駆動部材12が下方
へ移動してスプール駆動キー121がキー溝7cに確実
に嵌入する。これにより、スプール軸7への回転伝達が
可能となる。スプール軸7が回転するとき、第2の保持
軸20の第2テーパ面205とスプール軸7とが相対回
転して調芯作用が生じ、スプール軸7の偏心が確実に防
がれる。
を起動して軸保持部材11および駆動部材12を一体に
回転させると、スプール駆動キー121とスプール軸7
のキー溝7cとの位相が合う。このとき、スプール軸7
の両端7a,7bが第1の保持軸10および第2の保持
軸20で保持されてスプール軸7の傾きが阻止されてい
るので、コイルばね13の力により駆動部材12が下方
へ移動してスプール駆動キー121がキー溝7cに確実
に嵌入する。これにより、スプール軸7への回転伝達が
可能となる。スプール軸7が回転するとき、第2の保持
軸20の第2テーパ面205とスプール軸7とが相対回
転して調芯作用が生じ、スプール軸7の偏心が確実に防
がれる。
【0021】なお、本実施例では、軸保持部材11と駆
動部材12とを一体に回転可能としたが、軸保持部材1
1とスプール軸7とを相対回転させても支障のないとき
は、軸保持部材11の回転を阻止し、駆動部材12のみ
をスプール軸7の駆動モータで回転駆動させてもよい。
動部材12とを一体に回転可能としたが、軸保持部材1
1とスプール軸7とを相対回転させても支障のないとき
は、軸保持部材11の回転を阻止し、駆動部材12のみ
をスプール軸7の駆動モータで回転駆動させてもよい。
【0022】以上の実施例では、軸保持部材11の歯車
部111が回転伝達要素を、嵌合軸部112および段部
113が位置規定部を、駆動部材12のスプール駆動キ
ー121がスプール係合部を、軸保持部材11のキー溝
110a,110bおよび駆動部材12のキー120
a,120bが中間係合部を、コイルばね13が付勢部
材を、回転蓋14が回転体を、コイルばね21が押圧部
材を、第2テーパ面205が第2の保持軸のスプール軸
に対する接触面をそれぞれ構成する。なお、本発明はカ
メラのカートリッジ室に限らず、フィルムカートリッジ
のスプール軸の両端を保持する各種の装置に適用でき
る。
部111が回転伝達要素を、嵌合軸部112および段部
113が位置規定部を、駆動部材12のスプール駆動キ
ー121がスプール係合部を、軸保持部材11のキー溝
110a,110bおよび駆動部材12のキー120
a,120bが中間係合部を、コイルばね13が付勢部
材を、回転蓋14が回転体を、コイルばね21が押圧部
材を、第2テーパ面205が第2の保持軸のスプール軸
に対する接触面をそれぞれ構成する。なお、本発明はカ
メラのカートリッジ室に限らず、フィルムカートリッジ
のスプール軸の両端を保持する各種の装置に適用でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、フィ
ルムカートリッジのスプール軸の両端を一対の保持軸で
保持する際、スプール軸の一端側では軸保持部材により
スプール軸の軸端位置を規定しつつ駆動部材を後退させ
るようにしたので、スプール係合部とスプール軸とが嵌
まらなくても支障なくフィルムカートリッジをカートリ
ッジ室に装填できる。そして、駆動部材を回転させると
きにはスプール軸の両端が保持されているので、スプー
ル係合部とスプール軸との位相が合った時点で付勢部材
の力によりスプール係合部とスプール軸とが円滑に係合
する。軸保持部材を軸線方向に移動可能に設ける必要が
ないので、スプール軸の位置決め精度を高く維持でき
る。請求項2の発明では軸保持部材とスプール軸との擦
過による摩耗や騒音が防がれ、保持軸の耐久性やフィル
ム給送時の静粛性が向上する。請求項3の発明では、弾
性体にて構成された付勢部材とその力を受ける駆動部材
および回転体との擦過による摩耗や騒音が防がれ、保持
軸の耐久性やフィルム給送時の静粛性がさらに向上す
る。請求項4の発明では、軸保持部材を回転自在に設け
てその内部に駆動部材を組み込み、軸保持部材から駆動
部材を介してスプール軸まで回転を伝えるようにしたの
で、カートリッジ室側の第1の保持軸の支持構造は、軸
保持部材を軸線回りに回転自在に支持するだけでよく、
駆動部材を軸線方向に移動可能に支持する構造をカート
リッジ室側に追加する必要がない。従って、第1の保持
軸の支持構造を簡素化できる。また、上述した請求項
2,3の発明と同様に保持軸の耐久性やフィルム給送時
の静粛性を向上させることができる。加えて、請求項5
の発明では、カートリッジ室側に設けられる第1の保持
軸の支持部分に付勢部材の力が働かず、保持装置の耐久
性やフィルム給送時の静粛性が一層向上する。請求項6
の発明では駆動部材の偏心が防がれてスプール軸の回転
時の振れ精度が向上する。請求項7の発明では、第2の
保持軸を回転自在に支持する必要がないので、第2の保
持軸の支持構造が簡素化される。特に請求項8の発明で
は、カートリッジ室内で回転しない第2の保持軸をスプ
ール軸に押圧し、その押圧力でスプール軸を挟持するの
で、第1の保持軸側に押圧部材を配置する場合と比べて
支持構造が簡単になる。請求項9の発明では、テーパ面
による調芯作用で第2の保持軸とスプール軸とが芯合せ
され、スプール軸の回転時の振れ精度が向上する。請求
項10の発明では、回転可能に支持する必要のない第2
の保持軸をカートリッジ室蓋側に設けるので、カートリ
ッジ室蓋に取り付けるべき保持装置の部品点数が減少す
る。従って、カートリッジ室蓋を軽量化してその開閉に
必要な操作力やカートリッジ室蓋の錠止する機構の必要
強度を小さくできる。
ルムカートリッジのスプール軸の両端を一対の保持軸で
保持する際、スプール軸の一端側では軸保持部材により
スプール軸の軸端位置を規定しつつ駆動部材を後退させ
るようにしたので、スプール係合部とスプール軸とが嵌
まらなくても支障なくフィルムカートリッジをカートリ
ッジ室に装填できる。そして、駆動部材を回転させると
きにはスプール軸の両端が保持されているので、スプー
ル係合部とスプール軸との位相が合った時点で付勢部材
の力によりスプール係合部とスプール軸とが円滑に係合
する。軸保持部材を軸線方向に移動可能に設ける必要が
ないので、スプール軸の位置決め精度を高く維持でき
る。請求項2の発明では軸保持部材とスプール軸との擦
過による摩耗や騒音が防がれ、保持軸の耐久性やフィル
ム給送時の静粛性が向上する。請求項3の発明では、弾
性体にて構成された付勢部材とその力を受ける駆動部材
および回転体との擦過による摩耗や騒音が防がれ、保持
軸の耐久性やフィルム給送時の静粛性がさらに向上す
る。請求項4の発明では、軸保持部材を回転自在に設け
てその内部に駆動部材を組み込み、軸保持部材から駆動
部材を介してスプール軸まで回転を伝えるようにしたの
で、カートリッジ室側の第1の保持軸の支持構造は、軸
保持部材を軸線回りに回転自在に支持するだけでよく、
駆動部材を軸線方向に移動可能に支持する構造をカート
リッジ室側に追加する必要がない。従って、第1の保持
軸の支持構造を簡素化できる。また、上述した請求項
2,3の発明と同様に保持軸の耐久性やフィルム給送時
の静粛性を向上させることができる。加えて、請求項5
の発明では、カートリッジ室側に設けられる第1の保持
軸の支持部分に付勢部材の力が働かず、保持装置の耐久
性やフィルム給送時の静粛性が一層向上する。請求項6
の発明では駆動部材の偏心が防がれてスプール軸の回転
時の振れ精度が向上する。請求項7の発明では、第2の
保持軸を回転自在に支持する必要がないので、第2の保
持軸の支持構造が簡素化される。特に請求項8の発明で
は、カートリッジ室内で回転しない第2の保持軸をスプ
ール軸に押圧し、その押圧力でスプール軸を挟持するの
で、第1の保持軸側に押圧部材を配置する場合と比べて
支持構造が簡単になる。請求項9の発明では、テーパ面
による調芯作用で第2の保持軸とスプール軸とが芯合せ
され、スプール軸の回転時の振れ精度が向上する。請求
項10の発明では、回転可能に支持する必要のない第2
の保持軸をカートリッジ室蓋側に設けるので、カートリ
ッジ室蓋に取り付けるべき保持装置の部品点数が減少す
る。従って、カートリッジ室蓋を軽量化してその開閉に
必要な操作力やカートリッジ室蓋の錠止する機構の必要
強度を小さくできる。
【図1】本発明の実施例の保持装置が組み込まれたカメ
ラのカートリッジ室の断面図。
ラのカートリッジ室の断面図。
【図2】図1のカートリッジ室に装填されたフィルムカ
ートリッジのスプール軸と保持軸との位相がずれた状態
を示す断面図。
ートリッジのスプール軸と保持軸との位相がずれた状態
を示す断面図。
【図3】実施例の第1の保持軸の拡大図。
【図4】実施例の第1の保持軸の先端部の斜視図。
【図5】図3のV−V線における断面図。
【図6】実施例の第2の保持軸の拡大図。
【図7】実施例の第2の保持軸を図6の上側からみたと
きの平面図。
きの平面図。
1 カメラカバー 2 カメラボディ 3 カートリッジ室 5 カートリッジ室蓋 6 フィルムカートリッジ 7 スプール軸 7c スプール軸のキー溝 10 第1の保持軸 11 軸保持部材 12 駆動部材 13 コイルばね 14 回転蓋 20 第2の保持軸 21 コイルばね 110a,110b キー溝 111 歯車部 112 嵌合軸部 113 段部 120a,120b キー 121 スプール駆動キー 203 嵌合軸部 204 第1テーパ面 205 第2テーパ面
Claims (10)
- 【請求項1】 カートリッジ室に装填されたフィルムカ
ートリッジのスプール軸の両端に第1の保持軸および第
2の保持軸を嵌合させて両保持軸間で前記スプール軸を
保持するフィルムカートリッジの保持装置において、 前記第1の保持軸には、前記スプール軸の軸端位置を規
定する位置規定部を有し前記フィルムカートリッジ室内
へ突出した位置に保持される軸保持部材と、前記スプー
ル軸と周方向に係合可能なスプール係合部を有し前記第
1の保持軸の軸線回りに回転自在かつ前記軸線方向に移
動可能に支持される駆動部材とが設けられ、前記駆動部
材が付勢部材により前記第2の保持軸側に付勢されてい
ることを特徴とするフィルムカートリッジの保持装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記軸保持部材が前記第1の保持軸の軸線回りに回転自
在に設けられていることを特徴とするフィルムカートリ
ッジの保持装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記付勢部材が弾性体にて構成され、前記駆動部材およ
び当該駆動部材と一体に回転する回転体との間で前記付
勢部材が弾性変形してその復元力で前記駆動部材が前記
第2の保持軸側に付勢されるように前記付勢部材が取り
付けられていることを特徴とするフィルムカートリッジ
の保持装置。 - 【請求項4】 カートリッジ室に装填されたフィルムカ
ートリッジのスプール軸の両端に第1の保持軸および第
2の保持軸を嵌合させて両保持軸間で前記スプール軸を
保持するフィルムカートリッジの保持装置において、 前記第1の保持軸には、前記スプール軸の駆動源からの
回転を受ける回転伝達要素および前記スプール軸の軸端
位置を規定する位置規定部を有し前記カートリッジ室内
に突出した位置にて前記第1の保持軸の軸線回りに回転
自在に保持される軸保持部材と、前記第1の保持軸の軸
線方向へ移動可能な状態で前記軸保持部材の内部に組み
込まれる駆動部材と、が設けられ、 前記軸保持部材および前記駆動部材には両部材を周方向
に係合させる中間係合部が設けられ、 前記駆動部材には、前記軸保持部材の外側へ突出して前
記スプール軸と周方向に係合可能なスプール係合部が設
けられ、 弾性体にて構成された付勢部材が、その弾性変形に対す
る復元力で前記駆動部材を前記第2の保持軸側へ付勢す
るようその一端側を前記駆動部材と突き合わせて設けら
れ、 前記付勢部材の他端側には、前記軸保持部材と一体に回
転する回転体が前記付勢部材の前記復元力を受けるよう
設けられていることを特徴とするフィルムカートリッジ
の保持装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載のフィルムカート
リッジの保持装置において、 前記回転体と前記軸保持部材とが前記軸線方向に一体に
結合されていることを特徴とするフィルムカートリッジ
の保持装置。 - 【請求項6】 請求項4記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記中間係合部が前記第1の保持軸の軸線に関して対称
に複数設けられていることを特徴とするフィルムカート
リッジの保持装置。 - 【請求項7】 請求項1記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記カートリッジ室内で前記第2の保持軸が周方向定位
置に拘束されることを特徴とするフィルムカートリッジ
の保持装置。 - 【請求項8】 請求項7記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記第2の保持軸を前記スプール軸に押し付ける押圧部
材を設けたことを特徴とするフィルムカートリッジの保
持装置。 - 【請求項9】 請求項7記載のフィルムカートリッジの
保持装置において、 前記第2の保持軸と前記スプール軸との接触面がテーパ
面状に形成されていることを特徴とするフィルムカート
リッジの保持装置。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のフィ
ルムカートリッジの保持装置において、 前記カートリッジ室を前記第1の保持軸の軸線方向に開
放するカートリッジ室蓋に前記第2の保持軸が取り付け
られていることを特徴とするフィルムカートリッジの保
持装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316476A JPH08184905A (ja) | 1994-10-31 | 1994-12-20 | フィルムカートリッジの保持装置 |
US08/798,496 US5950033A (en) | 1994-10-31 | 1997-02-10 | Film cartridge holding device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26715194 | 1994-10-31 | ||
JP6-267151 | 1994-10-31 | ||
JP6316476A JPH08184905A (ja) | 1994-10-31 | 1994-12-20 | フィルムカートリッジの保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184905A true JPH08184905A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=26547738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6316476A Pending JPH08184905A (ja) | 1994-10-31 | 1994-12-20 | フィルムカートリッジの保持装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5950033A (ja) |
JP (1) | JPH08184905A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6213655B1 (en) * | 2000-02-16 | 2001-04-10 | Eastman Kodak Company | Camera with winding spindle expandable to rotationally drive film spool |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4058823A (en) * | 1976-04-08 | 1977-11-15 | Visual Graphics Corporation | Camera accessory and cartridge |
US4647170A (en) * | 1985-09-30 | 1987-03-03 | Eastman Kodak Company | Apparatus and method for identifying a film cartridge |
US5177518A (en) * | 1988-05-16 | 1993-01-05 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Film cartridge support in a camera |
US5475454A (en) * | 1990-02-09 | 1995-12-12 | Nikon Corporation | Film magazine and camera |
US5258793A (en) * | 1990-04-06 | 1993-11-02 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Structure of cartridge chamber and cover of a camera |
JPH04234744A (ja) * | 1991-01-07 | 1992-08-24 | Canon Inc | カメラ及びカメラのフィルム送り装置 |
JPH0682970A (ja) * | 1992-09-04 | 1994-03-25 | Olympus Optical Co Ltd | カメラ用フィルムパトローネとそれを使用するカメラ |
JPH0628852U (ja) * | 1992-09-22 | 1994-04-15 | オリンパス光学工業株式会社 | フィルムパトローネ及びカメラ |
US5296887A (en) * | 1993-06-23 | 1994-03-22 | Eastman Kodak Company | Bar-coded film spool |
JPH07168318A (ja) * | 1993-12-14 | 1995-07-04 | Canon Inc | カメラ |
US5477295A (en) * | 1994-03-01 | 1995-12-19 | Eastman Kodak Company | Film cartridge loading and ejecting apparatus for camera |
US5418587A (en) * | 1994-06-03 | 1995-05-23 | Eastman Kodak Company | Camera with deployable cartridge receiving chamber |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316476A patent/JPH08184905A/ja active Pending
-
1997
- 1997-02-10 US US08/798,496 patent/US5950033A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5950033A (en) | 1999-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4167070B2 (ja) | ロータリーアクチュエータを備えたヒンジ構造 | |
US7343646B2 (en) | Damper and door handle having the same | |
US20050050683A1 (en) | Electric motorized hinge apparatus | |
GB2135754A (en) | Mechanical couplers | |
KR20020077094A (ko) | 기울임 장치 및 이를 제조하는 방법 | |
GB2156141A (en) | Cassette loading apparatus for video cassette recorder | |
KR19990006833A (ko) | 단일 릴형 자기테이프 카트리지 | |
JPS6349316B2 (ja) | ||
JP2001035126A (ja) | テープカートリッジ | |
US5432582A (en) | Ratcheting, compliant magazine drive coupling | |
US20080268964A1 (en) | Torque limiter | |
US20050102798A1 (en) | Hinge for portable terminal | |
JPH08184905A (ja) | フィルムカートリッジの保持装置 | |
US5779016A (en) | Drive transmission mechanism | |
US20120066975A1 (en) | Clutch, motor and vehicle door opening/closing device | |
JP2547620Y2 (ja) | 逆転防止装置 | |
KR100288535B1 (ko) | 자동차 시트의 높이조절수단 잠금장치 | |
JP2005023950A (ja) | プッシュオープンヒンジ装置 | |
JP4513158B2 (ja) | 摩擦ローラ式変速機 | |
JP2002310132A (ja) | ヒンジ用ロータリーアクチュエータ | |
US20030223801A1 (en) | Paper supply cassette of printer | |
JPH11273307A (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
US5347332A (en) | Film cartridge driving mechanism of a camera | |
US4395103A (en) | Film winding device for camera | |
JP3931371B2 (ja) | クラッチ機構 |