JP5361451B2 - トルクリミッタ及びその組み付け方法 - Google Patents

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Description

この発明は、一定以上のトルクが作用したとき、1対の回転体が相対回転して回転力が伝達されないようにしたトルクリミッタに関する。
この種のトルクリミッタとして特許文献1に記載されたものが従来から知られている。この従来のトルクリミッタは、第1回転体を第2回転体に相対回転可能に挿入するとともに、上記第1回転体にコイルスプリングを巻きつけている。このコイルスプリングはノーマル状態で第1回転体に圧接させるとともに、コイルスプリングの一端に設けた一方の掛け止め部を第2回転体の一方に接触させ、他方の掛け止め部を第2回転体の他方に接触させている。
そして、第1,2回転体を上記コイルスプリングの圧接力を開放する方向に相対回転させるが、第1,2回転体に作用するトルクが、上記圧接力に打ち勝つ大きさになったとき、第1,2回転体が相対回転して、回転力が伝達されないようにしている。
上記のように構成したトルクリミッタでは、コイルスプリングの両端に設けた掛け止め部を止める部分にいわゆるバックラッシュがあると、性能がバラついてしまう。このようなバラつきは、例えば、上記第1回転体の加工精度などによる外径寸法の誤差、コイルスプリングの太さや長さなどの寸法誤差などによって発生するもので、それらの誤差はきわめて微妙であり、それを完全になくすことはほとんど不可能である。そのためにバックラッシュが発生しやすいというのが現実である。
また、上記のように各構成要素間の寸法誤差だけでなく、コイルスプリングを変更してトルクを調整する場合にも、バックラッシュが発生しやすくなる。
このようなバックラッシュの発生を極力なくすために、上記特許文献1に記載されたトルクリミッタは、コイルスプリングの上記掛け止め部を止める位置を複数形成して、その都度、掛け止め部を止める位置を選択できるようにしている。
特開平10−110739号公報
上記のようにした従来のトルクリミッタでは、上記掛け止め部を止める位置をあらかじめ複数設けておき、状況に応じてその位置を選択するようにしているので、掛け止め部を止める位置を無段階に調整できないという問題があった。なぜなら、上記したようにバックラッシュの原因が、各構成要素間の微妙な寸法誤差にあるので、あらかじめ設定した複数の位置を選択することでは、バックラッシュをなくすことができないからである。
なお、場合によっては、一定のバックラッシュを積極的に確保する場合もあるが、いずれにしても従来のトルクリミッタでは、掛け止部を止める位置を無段階に調整できないという問題があった。
この発明の目的は、コイルスプリングの掛け止め位置を無段階に調整できるようにしたトルクリミッタを提供することである。
この発明は、第1回転体と第2回転体とを相対回転可能にするとともに、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させる一方、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部のそれぞれを、第2回転体に掛け止めてなるトルクリミッタを前提にしている。
そして、第1の発明は、上記一方及び他方の掛け止め部、上記コイルスプリングの内側あるいは外側に突出してな、上記第2回転体は一対の部材からなり、一方の部材には一方の掛け止め凹部を形成するとともにこの一方の掛け止め凹部内で円周方向において対向する側面の一方を上記一方の掛け止め部が接触する一方の接触面とし、他方の部材には他方の掛け止め凹部を形成するとともにこの他方の掛け止め凹部内で円周方向において対向する側面の一方を上記他方の掛け止め部が接触する他方の接触面とし、上記両回転体の一方の相対回転方向に対して一方の掛け止め部を上記一方の部材の接触面に接触させるかあるいは一定の間隔を保ち、他方の相対回転方向に対して他方の掛け止め部を上記他方の部材の接触面に接触させるかあるいは一定の間隔を保つとともに、上記一方及び他方の部材の両接触面の軸方向長さを、上記コイルスプリングを形成する線材の太さより長くする構成にし、上記両部材を相対回転させることによって両掛け止め部と両接触面との相対位置を特定した組み付け状態を保って上記両部材を固定したものである。
第2の発明は、第1回転体と第2回転体とを相対回転可能にするとともに、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させ、第2回転体は一対の部材から構成する一方、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部のそれぞれを、上記一対の部材のそれぞれに別々に設けた掛け止め凹部に掛け止めてなるトルクリミッタの組み付け方法であって、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させてから、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部とのそれぞれを、上記一対の部材のそれぞれに別々に形成した掛け止め凹部に挿入するとともに、上記コイルスプリングの第1回転体に対する圧接状態及び上記掛け止め部の挿入状態を保って、上記一対の部材を相対回転させて上記コイルスプリングの両掛け止め部をそれぞれ上記掛け止め凹部内の接触面に接触させてバックラッシュを取り除き、その後に上記両部材を固定するトルクリミッタの組み付け方法である。
第1および2の発明によれば、コイルスプリングの一方の掛け止め部を一方の接触面に接触させた状態で、第2回転体の両部材を少し相対回転させてから、他方の掛け止め部を他方の接触面に接触させるようにしたので、上記掛け止め部と接触面との相対位置を無段階に調整することができる。
このように掛け止め部と接触面の相対位置を無段階に調整できるので、各構成部品間に微妙な寸法誤差があっても、掛け止め部と接触面との間にバックラッシュが発生せず、性能のバラつきを完全になくすことができる。
また、コイルスプリングを変更してトルクを調整する場合にも、バックラッシュが発生しないので、その調整がやりやすくなる。
第1実施形態を示すもので、一方の方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態を示すもので、他方の方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態を示す図4のIII−III線断面の展開図である。 第1実施形態を示す図3のIV−IV線断面図である。 第2実施形態の断面図である。 第3実施形態の断面図である。 第4実施形態の断面図である。
図14に示した第1実施形態は、筒状の第1回転体R1を、同じく筒状の第2回転体R2に相対回転可能に挿入している。
上記第1回転体R1は、図2からも明らかなように、その中心に軸孔1を形成するとともに、この軸孔1の一方の端面に環状凸部2を形成し、この環状凸部2にはその直径方向に一対の凹部3,3を形成している。
このようにした第1回転体R1の軸孔1には、図示していない回転軸を挿入するが、この回転軸には、その直径方向に一対のピンを起立させ、このピンを上記凹部3,3に挿入して、第1回転体R1と上記回転軸とが一体回転する構成にしている。
上記のようにした第1回転体R1の外周には、図3,4に示すようにコイルスプリングSをはめるが、このコイルスプリングSはそれを第1回転体R1にはめたノーマル状態では、コイルスプリングSの内径部が第1回転体R1の外周に圧接する寸法関係を維持している。
そして、上記コイルスプリングSの両端には、回転方向に位相差を設けて掛け止め部4,5を外側に向けて突出させている。これら掛け止め部4,5に互いに反対方向の力を作用させることによって、コイルスプリングSのコイル径が拡大する関係にしている。
一方、第2回転体R2は、一対の部材a,bからなるもので、その一方の部材aは、その一方の端面に内径方向に突出したフランジ部6を形成するとともに、このフランジ部6に隣接する内側には軸受部7を形成している。この軸受部7の内径は、他の部分の内径よりも小さくするとともに、その内径は上記第1回転体R1の外径とほぼ等しくし、この軸受部7に第1回転体R1が相対回転自在にぴったりとはまる構成にしている。
また、上記軸受部7に隣接する内側には、内径を軸受部7よりも大きくした肉厚部8を形成しているが、この肉厚部8の内径を、第1回転体R1の外周にはめたコイルスプリングSの外径よりもさらに大きくしている。そして、この肉厚部8には、図2〜4からも明らかなように、一方の掛け止め凹部9を形成し、その掛け止め凹部9内には、上記第1回転体R1にはめたコイルスプリングSの一方の掛け止め部5を挿入する。そして、この掛け止め凹部9内で、円周方向において対向する一方の側面を接触面9aとし、コイルスプリングSの掛け止め部5がこの接触面9aに接触するようにしている。
さらに、上記一方の部材aの上記肉厚部8に隣接して挿入穴部10を形成しているが、この挿入穴部10の内径は、肉厚部8の内径よりも大きくしている。
そして、上記挿入穴部10には、上記他方の部材bの筒部11を挿入するが、この他方の部材bは、上記筒部11とこの筒部11と一体にした軸受部12とからなる。
なお、上記筒部11の内径は、第1回転体R1の外周にはめたコイルスプリングSの外径よりも大きくなるようにしている。
上記軸受部12の内径は、第1回転体R1の環状凸部2の外径とほぼ等しくして、この軸受部12に挿入された上記環状凸部2を回転自在に支持するものである。
また、上記筒部11は、一方の部材aの挿入穴部10にがたつきがなくぴったりと挿入される外径を有するとともに、所定の箇所に他方の掛け止め凹部13を形成している。この掛け止め凹部13内には、上記第1回転体R1にはめたコイルスプリングSの掛け止め部4を挿入する。そして、この掛け止め凹部13内で、円周方向において対向する一方の側面を接触面13aとし、コイルスプリングSの掛け止め部4がこの接触面13aに接触するようにしている。

上記のようにしたトルクリミッタを組み付けるには、先ずコイルスプリングSを第1回転体R1の外周にはめる。そして、コイルスプリングSをはめた第1回転体R1を、第2回転体R2の一方の部材a内に組み込むが、このときには環状凸部2とは反対側となる第1回転体R1の先端を、一方の部材aの軸受部7に挿入する。また、これと同時にコイルスプリングSの掛け止め部5を掛け止め凹部9に挿入する。この段階では、掛け止め部5が掛け止め凹部9内でがたついていてもよい。
上記のように第1回転体R1を、第2回転体R2の一方の部材aに組み込んだら、今度はこの一方の部材aに、他方の部材bを組み込む。すなわち、他方の部材bの筒部11を一方の部材aの挿入穴部10に挿入するとともに、このときに他方の部材bの掛け止め凹部13に、コイルスプリングSの掛け止め部4を挿入する。この段階でも、掛け止め部4は掛け止め凹部13内でがたついていてもよい。
上記のように一方の部材aの掛け止め凹部9に掛け止め部5を挿入し、他方の部材bの掛け止め凹部13に掛け止め部4を挿入したら、両部材a,bを相対回転させるが、その相対回転の方向は、上記両掛け止め部4,5に互いに反対方向の力を作用させてコイルスプリングSのコイル径を拡大させる方向である。
これによって、コイルスプリングSの掛け止め部5,4が掛け止め凹部9,13の接触面9a,13aに接触するが、この組み付け時の接触状態では、コイルスプリングSがノーマル状態すなわちコイルスプリングSの内周が、第1回転体R1の外周に圧接する状態を保つようにしている。
上記のように両部材a,bを相対回転させることによって、いずれの掛け止め部5,4も接触面9a,13aにぴったりと接触するので、この状態では、掛け止め部5,4と接触面9a,13aとのバックラッシュは完全に取り除かれる。
一方の部材aと他方の部材bとの相対位置を、バックラッシュが完全に取り除かれた状態に保ってから、上記他方の部材bの軸受部12を一方の部材aに溶着あるいは接着して、一方の部材aと他方の部材bとを固定する。
したがって、この実施形態によれば、各構成要素間に微妙な寸法誤差があったとしても、両部材a,bの相対回転位置を調整することによって、バックラッシュを取り除くことができる。また、トルクを調整するためにコイルスプリングSを交換するような場合にも、バックラッシュを取り除くことができる。
そして、上記した図示していない回転軸を一定の方向に回転させると、それにともなって第1回転体R1も回転する。このとき第1回転体R1と第2回転体R2との伝達回転トルクが、コイルスプリングSの上記圧接状態を保つためのばね力よりも大きくなると、その力は、上記掛け止め部4,5を互いに反対方向に移動させる力となり、コイルスプリングSのコイル径を拡大する。
上記のようにコイルスプリングSのコイル径が拡大すれば、第1回転体R1に対するコイルスプリングSの圧接力が弱くなり、第1,2回転体R1,R2が空回りして、第1回転体R1の回転力が、第2回転体R2に伝達されなくなる。
なお、この第1実施形態において、各構成要素の材質は限定されないが、第1回転体R1は強度を維持するために金属であることが好ましく、第2回転体R2はその加工の容易性あるいは両部材a,bの溶着性等を考慮すると樹脂であることが好ましい。
図5に示した第2実施形態は、部材aと部材bとを固定するのにピン14を用いたもので、その他の構成は第1実施形態と同じである。ただし、上記ピン14は、第2回転体R2にあらかじめ形成したピン穴に挿入しておき、両部材a,bの相対位置が決まってから、ピン14を部材bに打ち込むものである。
また、図6に示した第3実施形態は、部材aと部材bとを固定するのにネジ15を用いたもので、その他の構成は第1実施形態と同じである。
図7に示した第4実施形態は、筒状の第1回転体R1内に第2回転体R2を組み込んだものである。
そして、上記第1回転体R1は、その一方の端面に内径方向に突出したフランジ部16を形成するとともに、このフランジ部16に隣接する内側には軸受部17を形成している。また、この軸受部17に隣接する内周部分には、コイルスプリングSを組み込んでいるが、このコイルスプリングSは、それを第1回転体R1にはめたノーマル状態で、コイルスプリングSの外径部が第1回転体R1の外周に圧接する寸法関係を維持している。
そして、上記コイルスプリングSの両端には、回転方向に位相差を設けて掛け止め部18,19を内側に向けて突出させている。これら掛け止め部18,19に互いに反対方向の力を作用させることによって、コイルスプリングSのコイル径が縮小する関係にしている。
一方、第2回転体R2は、円筒状の一方の部材aと、この円筒状の一方の部材aにはめて軸受機能を発揮する他方の部材bとからなる。そして、一方の部材aは、その一端の外径を上記軸受部17の内径とほぼ一致させて、この軸受部17に上記一方の部材aの先端が相対回転自在にぴったりとはまる構成にしている。
また、上記一方の部材aは、その中心に軸孔20を形成するとともに、この軸孔20の一方の端面に環状凸部21を形成し、この環状凸部21にはその直径方向に一対の凹部22を形成している。
このようにした上記一方の部材aの軸孔20には、図示していない回転軸を挿入するが、この回転軸には、その直径方向に一対のピンを起立させ、このピンを上記凹部22に挿入して、第2回転体R2の一方の部材aと上記回転軸とが一体回転する構成にしている。この構成は第1実施形態の第1回転体R1と同様である。
そして、上記一方の部材aであって、軸受部17に支持される側に掛け止め凹部23を形成し、この掛け止め凹部23に上記コイルスプリングSの一方の掛け止め部18を挿入するようにしている。
さらに、上記他方の部材bは、筒部24とこの筒部24と一体にした軸受部25とからなる。
上記筒部24は、一方の部材aの外周にぴったりとはまる内径を有するとともに、この筒部24の先端部分に掛け止め凹部26を形成している。
上記のようにしたトルクリミッタを組み付けるには、先ずコイルスプリングSを第1回転体R1の内周にはめる。そして、コイルスプリングSをはめた第1回転体R1に、第2回転体R2の一方の部材aを組み込むが、このときには上記軸受部25とは反対側となる一方の部材aの先端を、第1回転体R1の軸受部17に挿入する。また、これと同時にコイルスプリングSの掛け止め部18を掛け止め凹部23に挿入する。この段階では、掛け止め部18が掛け止め凹部23内でがたついていてもよい。
さらに、他方の部材bの筒部24に一方の部材aを組み入れながら、軸受部25の外周に形成した環状突起27を、第1回転体R1の開口部内周に形成した環状凹部28に押し込み、軸受部25と第1回転体R1とを相対回転可能に維持した状態で、部材a,bが軸方向に抜けないように支持する。これと同時に、コイルスプリングSの掛け止め部19を掛け止め凹部26に挿入するが、この段階では、掛け止め部19が掛け止め凹部26内でがたついていてもよい。
上記のように一方の部材aの掛け止め凹部23に掛け止め部18を挿入し、他方の部材bの掛け止め凹部26に掛け止め部19を挿入したら、両部材a,bを相対回転させるが、その相対回転の方向は、上記両掛け止め部18,19に互いに反対方向の力を作用させてコイルスプリングSのコイル径を縮小させる方向である。
これによって、コイルスプリングSの掛け止め部18,19が掛け止め凹部23,26の接触面に接触するが、この組み付け時の接触状態では、コイルスプリングSがノーマル状態すなわちコイルスプリングSの外周が、第1回転体R1の内周に圧接する状態を保つようにしている。
上記のように両部材a,bを相対回転させることによって、いずれの掛け止め部18,19も、上記掛け止め凹部23,26内の接触面にぴったりと接触するので、この状態では、掛け止め部18,19と上記接触面とのバックラッシュは完全に取り除かれる。
そして、上記のように一方の部材aと他方の部材bとの相対位置を、バックラッシュが完全に取り除かれた状態に保ってから、上記他方の部材bの軸受部25を一方の部材aに溶着あるいは接着して、一方の部材aと他方の部材bとを固定する。
したがって、この第4実施形態においても、各構成要素間に微妙な寸法誤差があったとしても、両部材a,bの相対回転位置を調整することによって、バックラッシュを取り除くことができる。また、トルクを調整するためにコイルスプリングを交換するような場合にも、バックラッシュを取り除くことができる。
そして、上記した図示していない回転軸を一定の方向に回転させると、それにともなって第2回転体R2も回転する。このとき第1回転体R1と第2回転体R2との伝達回転トルクが、コイルスプリングSの上記圧接状態を保つためのばね力よりも大きくなると、その力は、上記掛け止め部18,19を互いに反対方向に移動させる力となり、コイルスプリングSのコイル径を縮小する。
上記のようにコイルスプリングSのコイル径が縮小すれば、第1回転体R1に対するコイルスプリングSの圧接力が弱くなり、第1,2回転体R1,R2が空回りして、第2回転体R2の回転力が、第1回転体R1に伝達されなくなる。
なお、この第4実施形態においても、各構成要素の材質は限定されないが、第2回転体R2は強度を維持するために金属であることが好ましく、第1回転体R1はその加工の容易性あるいは両部材a,bの溶着性等を考慮すると樹脂であることが好ましい。
以上のとおり、第1実施形態においては、第2回転体R2の両部材a,bを相対回転させ、掛け止部4,5が掛け止め凹部9,13の接触面9a,13aに接触させて、バックラッシュを取り除いてから、両部材a,bを固定するものについて説明した。
また、第4実施形態においては、第1実施形態と同様に、第2回転部材R2の両部材a,bを相対回転させ、掛け止部18,19が掛け止め凹部23,26の接触面23a,26aに接触させて、バックラッシュを取り除いてから、両部材a,bを固定するものについて説明した。
しかし、場合によっては、任意のバックラッシュを必要とする場合もある。このような場合には、その必要とするバックラッシュ分だけ、掛け止め部と掛け止凹部の接触面との間に一定の間隔を保った状態で、両部材a,bを固定させることになる。
例えば、コピー機の紙送り用の回転体に動力を伝達するのに適している。
R1 第1回転体
R2 第2回転体
S コイルスプリング
4 掛け止め部
5 掛け止め部
a 一方の部材
b 他方の部材
9a 一方の接触面
13a 他方の接触面
18 掛け止め部
19 掛け止め部

Claims (2)

  1. 第1回転体と第2回転体とを相対回転可能にするとともに、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させる一方、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部のそれぞれを、第2回転体に掛け止めてなるトルクリミッタにおいて、上記一方及び他方の掛け止め部は、上記コイルスプリングの内側あるいは外側に突出してな、上記第2回転体は一対の部材からなり、一方の部材には一方の掛け止め凹部を形成するとともにこの一方の掛け止め凹部内で円周方向において対向する側面の一方を上記一方の掛け止め部が接触する一方の接触面とし、他方の部材には他方の掛け止め凹部を形成するとともにこの他方の掛け止め凹部内で円周方向において対向する側面の一方を上記他方の掛け止め部が接触する他方の接触面とし、上記両回転体の一方の相対回転方向に対して一方の掛け止め部を上記一方の部材の接触面に接触させるかあるいは一定の間隔を保ち、他方の相対回転方向に対して他方の掛け止め部を上記他方の部材の接触面に接触させるかあるいは一定の間隔を保つとともに、上記一方及び他方の部材の両接触面の軸方向長さを、上記コイルスプリングを形成する線材の太さより長くする構成にし、上記両部材を相対回転させることによって両掛け止め部と両接触面との相対位置を特定した組み付け状態を保って上記両部材を固定したトルクリミッタ。
  2. 第1回転体と第2回転体とを相対回転可能にするとともに、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させ、第2回転体は一対の部材から構成する一方、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部のそれぞれを、上記一対の部材のそれぞれに別々に設けた掛け止め凹部に掛け止めてなるトルクリミッタの組み付け方法であって、第1回転体にコイルスプリングの内径部あるいは外径部を圧接させてから、コイルスプリングの一端に突出させた一方の掛け止め部と、他端に突出させた他方の掛け止め部とのそれぞれを、上記一対の部材のそれぞれに別々に形成した掛け止め凹部に挿入するとともに、上記コイルスプリングの第1回転体に対する圧接状態及び上記掛け止め部の挿入状態を保って、上記一対の部材を相対回転させて上記コイルスプリングの両掛け止め部をそれぞれ上記掛け止め凹部内の接触面に接触させてバックラッシュを取り除き、その後に上記両部材を固定するトルクリミッタの組み付け方法。
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