JP4104361B2 - トルクリミッタとトルクリミッタ付き回転体 - Google Patents

トルクリミッタとトルクリミッタ付き回転体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、パーソナルプリンタのような小型プリンタの紙送り部等の駆動部に用いられるトルクリミッタ及びトルクリミッタ付き回転体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
事務機器の紙送り部等の駆動部に用いられるトルクリミッタとして、摩擦式のもの、磁石式のものが従来から知られている。摩擦式のトルクリミッタとして従来知られているものは、たとえば特開平11−247881号公報に開示されているように、内部部材と、その内部部材に相対回転可能に嵌合された外部部材と、内部部材の外径面に所要の緊縛力をもって装着されたコイルばねと、上記内部部材と外部部材との間において外部部材に嵌着された蓋とから成り、上記コイルばねの一端部のフックを外部部材に係合させるとともに、他端部のフックを上記蓋に係合させることによって、内部部材とコイルばねとの摩擦により一定のトルクを発生するようになっている。
【0003】
また、上記のトルクリミッタは、軸上においてローラ等の回転体と連結し、一端をピンにより、他端を止め輪により止めることにより、軸に対して位置決めするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
事務機器等のコンパクト化が要求される中で、上述した従来のトルクリミッタは、外部部材や内部部材等の部品の組み合わせで構成されるため、トルクリミッタの外径を小さくすることに一定の限度がある。また、部品点数を減少させるため、トルクリミッタの外部部材にローラ等の回転体を一体化する構造が考えられるが、製造工程が複雑となり、生産性が低下する問題がある。
【0005】
トルクリミッタの組み立て後においてトルク調整を行う場合は、外部部材を固定治具により支持し、内部部材を回転させてトルク測定を行いながら調整を行うが、上記のように回転体と一体化した構造のものは、その回転体を固定治具により支持してトルク調整をしなければならない。しかし、回転体は用途に応じて様々な形状となるため、固定治具をその用途に応じて製作し、それぞれ段取りを変更しなければならない不便がある。
【0006】
そこで、この発明は、部品点数を削減することでコンパクト化を図るとともに、トルク調整の必要のないトルクリミッタ及びトルクリミッタ付き回転体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(手段の1)
上記の課題を解決するために、この発明のトルクリミッタは、環状のボス部を有するスリーブと、リング状の弾性体とからなり、上記スリーブに縮径方向の弾性を付与し、上記弾性体を該スリーブに嵌合して縮径させ、該スリーブに挿通した軸に対してラジアル力を発生させるように構成した。
【0008】
上記構成によると、スリーブのラジアル力とスリーブの軸に対する摩擦力により所定のトルクが発生する。弾性部材の部品寸法を所定値に設定することにより、組立後にトルク調整を行わなくても、所定のトルク値を得ることができる。上記のスリーブの材料として、自己潤滑性樹脂を用いることにより、潤滑剤の飛び散りや漏れを防止するためのケース部材が不要になる。
【0009】
なお、自己潤滑性樹脂の種類としては、ポリアセタール樹脂(POM)、含油プラスチック、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ABS樹脂、フッ素樹脂(PTFE)及びフッ素樹脂を含んだポリマーアロイ、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリカーボネイト樹脂(PC)、液晶ポリマー樹脂(LCP)、ポリフェニレンオキサイド樹脂(PPO)を使用することができる。
【0010】
上記の弾性体としては、軸方向のスリットにより周方向1か所で切り離された筒形ばねを用いることができ、さらに、その筒形ばねを複数重ね合わせたもの、コイルばね、弾性あるC形リング等を用いることができる。
【0011】
(手段の2)
上記の課題を解決するために、この発明は、回転体の一端にトルクリミッタを付設し、該トルクリミッタを軸方向の複数のスリットで分割された分割スリーブの周りにばねを組み付けて構成し、該分割スリーブと軸との間で所要のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタ付き回転体において、上記分割スリーブをその先端側が拡開された形状に成形し、これを上記ばねの緊縛力により所要径に縮径した構成を採用した。
【0012】
上記の構成によると、スリットが従来よりも広い形態で成形されるため、金型のスリット成形部分を十分厚くとることができる。その結果、金型の欠損も生じ難くなる。
【0013】
また、上記の分割スリーブを形成する各分割スリーブ片の先端部の幅を、上記コイルばねの緊縛力により所要径に縮径した際に相互に突き合って環部を形成する大きさに設定し、該分割スリーブ片の上記先端部以外の部分の幅をこれより小さな幅に設定した構成を採ることができる。この構成によると、分割スリーブをばねの緊縛力により縮径させた場合に、その先端部の開口内径は各分割スリーブ片相互により形成される環部の内径に限定される。このため。環部の内径と軸の外径との関係を、所定のトルクが得られ、かつ挿入が容易なように設計することができる。
【0014】
また、上記回転体本体の内径面両端部に、所要数の軸受凸部を周方向に配列してラジアル軸受を形成し、各ラジアル軸受を形成する軸受凸部の位置の位相をずらせた構成を採用することができる。この構成によると、回転体内径面の両端部に軸受凸部が存在しても、軸方向への型抜きが可能となり、金型成形が可能となる。
【0015】
上記のばねとしてコイルばねを用い、そのコイルばねの巻き数の端数を半回巻き未満に設定し、両端のフックを外径方向に屈曲形成した構成を採用することができる。このような巻き態様によると、両端のフック間に優弧と劣弧が存在するので、両フックを劣弧側に相対的に引き寄せるとコイルばねが拡径する。このため、軸の挿入が容易となる。この場合、巻き数の端数、即ち、劣弧の角度は20度から45度程度が望ましい。また、上記回転体本体のトルクリミッタ側端面に上記両フックの係合部を設け、そのうち一方の係合部に周方向への可撓性を付与した構成を採用すると、その可とう性係合部を前記の劣弧側にたわませることで、該コイルばねを容易に拡径させることができる。
【0016】
なお、前記のばねとして、ばね性あるC形リングを用いることもできる。その数を変えることにより、緊縛力を調整することができる。
【0017】
(手段の3)
前記の課題を解決するために、この発明は、回転体の一端にトルクリミッタを付設し、該トルクリミッタを軸方向の複数のスリットで分割された分割スリーブの周りにばねを組み付けて構成し、該分割スリーブと軸との間で所要のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタ付き回転体において、上記分割スリーブが少なくとも2分割されたスリーブ片により形成され、各スリーブ片の軸方向長さに対する周方向長さの比率が0.9±0.1である構成を採用した。
【0018】
なお、上記のばねを上記分割スリーブの回転体側に片寄った位置に組み付けた構成、上記分割スリーブのばね組み付け位置に、周方向の凹部を設けた構成、上記分割スリーブの軸方向長さを、軸径以上に形成した構成を採ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示した第1実施形態のトルクリミッタ付きローラは、ローラ部1と、トルクリミッタ部2の組み合わせからなり、軸3の外周に嵌合して使用される。
【0020】
ローラ部1は、ローラ本体4の回りにゴムローラ5を嵌合したものであり、そのローラ本体4の一端面にトルクリミッタ部2との係合凹部6、6が設けられる。このローラ部1は軸3に対して回転自在に嵌合される。
【0021】
トルクリミッタ部2は、上記のローラ本体4の一端面に突き当てられる環状のボス部7と、その片面に同軸状に設けられたスリーブ8、及びそのスリーブ8の外径面に嵌合されるリング状の弾性体9とからなる。上記のボス部7は、スリーブ8と反対側の面に一対の係合凸部11、11が設けられ、前述の係合凹部6、6に係合されることで回転方向に結合され、また軸3上で同芯状態に結合される。
【0022】
上記のスリーブ8には、周方向に一定間隔で、かつ先端部で開放されたスリット12が設けられ、そのスリット12により、複数の短冊状のスリーブ片13に分割される。各スリーブ片13の先端には、外方に立ち上がった抜止め突起14が設けられる。上記のボス部7と、分割スリーブ片13の集合により形成されるスリーブ8は、合成樹脂の一体成形品であり、スリーブ8は半径方向への収縮弾性を有する。弾性体9はそのスリーブ8の外径面に嵌合され、抜止め突起14により抜止めが図られる。
【0023】
上記の弾性体9は、合成樹脂又は金属でなり、軸方向のスリット15により周方向の1か所が切り離された筒形ばねにより形成される。その内径は、スリーブ8の外径より若干小さく形成され、これにより、スリーブ8にラジアル力を付与する。
【0024】
上記のように組み合わされたローラ部1とトルクリミッタ部2は、前述のように、軸3の周りに挿通され、その両端部においてE形の止め輪16、16により軸方向の位置決めがなされる。
【0025】
上記の構成でなる第1実施形態のトルクリミッタ付きローラは、パーソナルプリンタ等の小型プリンタに用いられ、ローラ部1に作用する負荷が一定以下の場合は、ローラ部1とトルクリミッタ部2は、トルクリミッタ部2における軸3に対する所定のトルクにより一体に回転するが、負荷が所定のトルク値を越えるとトルクリミッタ部2が軸3に対して空転するため、これと結合されたローラ部1も軸3に対して空転し、トルクの伝達が遮断される。
【0026】
上記のトルクリミッタにおいては、弾性体9の部品寸法を一定に設定しておくことにより、スリーブ8のラジルアル力が一定となり、従って、トルク値も一定となる。このため、組立後にトルク調整を行う必要がない。
【0027】
また、スリーブ8を構成する合成樹脂として、自己潤滑性のある材料を用いることにより、潤滑剤が不要となり、その潤滑剤の飛び散り、漏れ等を防止するケース部材は不要である。
【0028】
なお、弾性体9としては、軸方向のスリット15により周方向の1か所が切り離された単一の筒形ばねでなるものを示しているが、これ以外に、図4(a)に示したように、同様の筒形ばねを多層に重ねたもの、また、図4(b)に示したようなコイルばねでなるものを用いることができる。これらによると、一層高トルクを発生させることができる。この弾性体9の変形例の点は以下の実施形態においても同じである。
【0029】
次に、図5及び図6に示した第2実施形態のトルクリミッタ付き回転体は、ローラ部1とトルクリミッタ部2とを一体化したのである。即ち、ローラ本体4の一端部に、スリーブ8を同芯状態に一体成形したものである。言い換えれば、前述のトルクリミッタ部2のボス部7を、ローラ本体4の端面に一体化した構成である。その他の構成及び作用は、前述の第1実施形態の場合と同じである。
【0030】
図7及び図8に示した第3実施形態のトルクリミッタ付き回転体は、ローラ部1とトルクリミッタ部2とを一体化した点で、上記の第2実施形態の場合と同じである。相違する点は、位置決め用の止め輪16、16を省略し、スリーブ8を構成する各スリーブ片13の先端部内周面に位置決め用爪17を設けた点である。この位置決め用爪17を軸3の係止溝18に係止することにより、軸3に対する位置を定める。
【0031】
図9及び図10に示した第4実施形態の場合は、ローラ本体4のスリーブ8側と反対側の面において、軸穴19の回りに腕20を軸方向に突き出して設け、その先端部内面に位置決め用爪17を設け、軸3の係止溝18に係止したものである。その他は、前記の第3実施形態の場合と同じである。
【0032】
以上述べた各実施形態のトルクリミッタ付き回転体は、小型化・ユニット化の要請に応えられるものであるが、未だ次のような問題がある。即ち、上記のローラ本体4と分割されたスリーブ8は樹脂により金型成形されるが、その金型のスリーブ8の成形部分に所要数のスリット12を成形する部分を設ける必要がある。上記のスリット12の成形部分は、その両側のキャビティに挟まれた薄い部分であるため、成形時に欠損等の不具合が発生し、金型の短寿命化の原因となる。
【0033】
この問題を解消するためには、スリット12の幅を大きく設定すればよいということになる。しかし、スリット12の幅を大きくすると、図11に示すように、スリーブ8の周りに弾性体9(コイルばね)を組み込んだ際、その緊縛力によりスリーブ8の先端部が縮径し(内径φA参照)、軸21の外径φBより小さくなる。このため、軸21をスリーブ8側から挿入することが困難となる。
【0034】
また、大きいトルクを発生させるために、ばね力の強い弾性体9を用いた場合、スリーブ8に軸21を挿入する際に弾性体9を拡径させることが困難となるため、この場合も軸21の挿入が困難となる。
【0035】
また、回転体22がゴムローラである場合、軸方向に長い形状であるため、軸21が通る穴径も長くなる。このため、穴径公差の寸法を穴全長で保つ必要があって金型成形が難しく、金型修正のために金型製作時間や費用がかかってしまうことになる。
【0036】
以下説明する第5実施形態は、上記の問題を解決したものである。即ち、図12から図14に示した第5実施形態はトルクリミッタ付きゴムローラに関し、ゴムローラ31の一端にトルクリミッタ32を一体に付設したものである。ゴムローラ31は、外径面両端部につば33、34を有するスリーブ状のローラ本体35の外径面にゴムスリーブ36を被覆している。また、ローラ本体35の内径面の両端部にラジアル軸受37、38が設けられる。一方のラジアル軸受37は、図12に示すように、幅aの軸受凸部39を間隔a’をもって周方向に所要数一定ピッチで配列したものである。また、他方のラジアル軸受38は、幅bの軸受凸部41を間隔b’をもって周方向に所要数一定ピッチで配列したものである。なお、図示の場合、a<b、a’>b’の関係に設定されている。
【0037】
前記の間隔a’は、幅bの軸受凸部41がすき間無く嵌る大きさであり、また間隔b’は幅aの軸受凸部39がすき間無く嵌る大きさである。両方の軸受凸部39、41の周方向の位置関係は、1ピッチだけ周方向に位相がずれた関係にある。このような位置関係に設定することにより、アンダーカットになることが避けられるので、ローラ本体35内径面の金型成形が可能となる。
【0038】
上記のラジアル軸受38を形成する各軸受凸部41は、その幅bと間隔b’を保ったまま軸方向に延出され、その幅の部分が分割スリーブ片42となり、また、間隔b’の部分がスリット43となる。これらの分割スリーブ片42とスリット43とにより分割スリーブ44が形成される。各分割スリーブ片42の先端部の幅は、両側の傾斜段部45、45の部分で広がっており、後述のように、分割スリーブ44の外径面にコイルばね46を組み付けた際に、各分割スリーブ片42の両側辺相互が突き合い、全体として環部47が形成される。
【0039】
上記の環部47の内径面は、外方に拡径する向きのテーパが付いており、軸48を挿入する際の案内となる。また、環部47の外径面にコイルばね46の抜け止め用の突条49が設けられる。この突条49の外面にもテーパが付けられ、コイルばね46の組み込み時の案内となる。
【0040】
上記の分割スリーブ44の成形時の形状は、図14に示すように、先端側が拡開するように、各分割スリーブ片42が外方に開いている。その結果、スリット43の部分も広がり、先端部も分離状態にある。このため、これを成形する成形金型のスリット43の成形部分の厚みが大きくなり、金型欠損の恐れが解消される。
【0041】
前記のコイルばね46は、角型ばね線を巻いたものであり(ただし、丸型ばね線でも使用可能である。)、その両端部のフック51、52をそれぞれ外径向き(径方向外向き)に屈曲形成している。その巻きの端数x(図13(b)参照)は、ゼロを超え半周未満の範囲内で適宜設定されるが、図示の場合、四分の一周に設定している。このような端数xを設けることにより、両方のフック51、52の間に劣弧L1 (=端数x)と優弧L2 が形成され、その劣弧L1 が小さくなる方向にフック51、52が接近するように力を加えると、コイルばね46が弾性的に拡径される。
【0042】
上記のコイルばね46を前記の分割スリーブ44の外径面に組み付けてこれを縮径させ、前述のように、各分割スリーブ片42の先端相互を周方向に突き合わせて環部47を形成する。コイルばね46のつば34側のフック51は、そのつば34の外端面に設けられた扇形の突起53に係合され(図13(a)参照)、また、他方のフック52は、同じくつば34の外端面に突設されたピン状の突起54に係合される。
【0043】
上記のように、コイルばね46を分割スリーブ44の周りに組み付け、その緊縛力により分割スリーブ44を縮径した図12、図13の状態で、環部47の先端部内径φA、軸48の外径φB、分割スリーブ44の内径φCとの関係は、φB<φA>φCの関係にある。このため、軸48の先端部を環部47に挿入することは容易であり、また、φBとφCとの差分が軸48に対する閉め代となる。この閉め代分だけ拡径させつつ軸48を挿入することになるが、その挿入が困難な場合は、コイルばね46の両方のフック51、52を劣弧L1 側に接近するように外力を加えて分割スリーブ44を拡径させ、緊縛力を弱める。
【0044】
この場合、フック51、52に直接外力を加えてもよいが、図示のピン状の突起54に可撓性を付与しておくことにより、これを指先で他方のフック51側に押すことにより、フック52をフック51側に移動させ、コイルばね46を拡径させることができる。
【0045】
このようにして挿入された軸48は、ローラ本体35内径面の2箇所のラジアル軸受37、38において回転自在に支持される。
【0046】
以上の第5実施形態は、分割スリーブ44の部分の緊縛手段として、コイルばね46を用いた例を示しているが、コイルばね46に代えて、図15、図16の変形例に示すように、所要数のばね性のあるC形リング55を用いてもよい。その数を適宜変えることで、緊縛力を細かく段階的に調整することができる。また、図16に示すように、C形リング55の切欠き幅Xをその線径Yより小さく設定しておけば、C形リング55の相互が絡みにくい利点がある。なお、この場合は、前述の突起53、54は不要であること以外、その他の構成は前述の場合と同じである。
【0047】
第5実施形態のトルクリミッタ付きゴムローラは、以上のようなものであり、軸48とゴムローラ31間のトルクは、分割スリーブ44を縮径させるコイルばね46又はC形リング55の緊縛力により決定され、ゴムローラ31側に加えられる負荷がそのトルク値を上回ると、空転を生じトルクの伝達が遮断される。
【0048】
なお、以上の第5実施態様は、ゴムローラに適用される場合について述べたが、この発明は、これ以外の各種の回転体に適用することができる。
【0049】
次に、図17及び図18に示した第6実施形態は前述の第1実施形態(図1から図4参照)と、また図19及び図20に示した第7実施形態は前述の第2実施形態(図5及び図6参照)と基本的構造において共通しているので、同一部分には同一符号を付して示すにとどめ、主として異なる構造について説明する。
【0050】
これらの第6実施形態と第7実施形態の場合は、いずれも分割スリーブ8が3分割されている点、弾性体9として3個のC形リング55を用いる点、分割スリーブ8の付け根(第6実施形態の場合はボス部7、第7実施形態の場合はローラ本体4側の端部)に周方向の凹部56が設けられ、その凹部56に各C形リング55が所定の緊縛力をもって装着される点において共通している。分割スリーブ8を3分割した理由、C形リング55を分割スリーブ8の付け根部に装着した理由、その装着部分に凹部56を設けた理由等について次に説明する。
【0051】
(1)分割スリーブ8を3分割した理由:
前述の第1から第5実施形態の場合は、分割スリーブ8を6分割している。同じ軸径に適用される場合について、6分割の場合と3分割の場合を対比して図21(a)(b)に示す。スリット12が一定であるとすると、各分割スリーブ片13の幅(即ち、周方向長さ)aとbの関係は、当然a<bである。
【0052】
分割スリーブ片13の周方向長さの差によるトルク変動の大きさを、軸径6φの場合について実験した結果を図22(6分割の場合)と図23(3分割の場合)に示す。これらの実験結果に基づいて考察する。
【0053】
分割スリーブ片13の周方向長さが相対的に短い図22(a)(b)の場合は、周方向の剛性が低くなるため、トルクリミッタが軸に対して相対回転してトルクを発生する際、分割スリーブ8に軸回転による周方向の撓みを生じる。これにより、軸に対し分割スリーブ8の姿勢が相対回転の前後で変化を起こし、軸と分割スリーブ8間の緊縛力ひいては摩擦力が変化して発生トルクが大きく変化する(図22(c)のトルク変化A参照)。この場合、各分割スリーブ片13の周方向長さaは2.5mmであり、また、軸方向長さcは8.5mmである。a/cは0.29である。
【0054】
これに対して、分割スリーブ片13の周方向長さが相対的に長い図23(a)(b)の場合は、周方向の剛性が高くなるので、分割スリーブ8が軸に対して相対回転しても形状が安定し、軸に対する接触が安定する。そのためトルク変化も小さくなる(図23(c)のトルク変化B参照)。この場合、各分割スリーブ片13の周方向長さbは5.2mmであり、また、軸方向長さdは5.7mmである。b/dは0.912である。この比率は0.9±0.1の範囲で同等の効果が発揮されると考えられる。
【0055】
このように、分割スリーブ8の各分割スリーブ片13の形状において、その軸方向長さに対する周方向長さの比を0.9±0.1とすることで、分割スリーブ片13の軸方向長さに対し周方向長さを十分に取れるため、回転方向に対しての剛性を発揮することができる。
【0056】
(2)C形リングを分割スリーブの付け根部に装着した理由:
C形ばね55等のばねを分割スリーブ8の付け根から離れた位置に装着すると(図24(a)(b)参照)、トルクリミッタが軸に対して相対回転したときに、分割スリーブ8には軸に対する緊縛力以外に、モーメント荷重が発生し易くなり、分割スリーブ8に撓みが発生する原因となる。このため、軸に対する分割スリーブ8の姿勢が相対回転の前後において変化を起こし、軸と分割スリーブ8間の緊縛力、ひいては摩擦力が変化し、発生トルクの相対的に大きな変化Cが発生する(図24(c)参照)。これに対して、C形ばね等のばね55を分割スリーブ8の付け根部に装着すると(図25(a)(b)参照)、分割スリーブ8にモーメント力の発生を抑えることができ、発生トルクの変化D(図25(c)参照)が相対的に小さくなる。
【0057】
(3)C形リングの装着部分に凹部を設けた理由:
C形リングの装着部分、即ち分割スリーブの付け根部に凹部56を設けることにより、C形ばね等のばね55の位置決めと、その抜け対策とすることができる。
【0058】
(4)その他:
前記のように、分割スリーブ片13の周方向長さを相対的に大きくすることにより、周方向の剛性を上げる一方、各分割スリーブ片13のラジアル方向の撓みをよくことでC形ばね55の分割スリーブ8への組込み性を良好にすることができる。
【0059】
【発明の効果】
この発明のトルクリミッタ及びトルクリミッタ付き回転体は、以下の効果を発揮する。
(1)収縮弾性を有するスリーブに弾性体を嵌合することによりトルクを発生させるようにしたものであるから、弾性体の部品寸法を所定値に設定することによりトルク値が定まる。このため、組立後のトルク値の調整作業が不要となり、トルクリミッタ付き回転体の製作が容易となる。また、従来のような内部部材や外部部材が不要であるので、トルクリミッタの外径のコンパクト化を図ることができる。
(2)上記のスリーブや回転体自体に位置決め部を設けることにより、別部品としての位置決め用止め輪やピンが不要になり、この点からもコンパクト化を図ることができる。
(3)トルク値を増大させる場合は、弾性体を半径方向に重ねるだけでよく、軸方向の寸法に影響を受けない点でも、コンパクト化を図ることができる。
(4)分割スリーブ部分を先端側が拡径された形状となるように成形することにより、スリットの間隔が広くなるため、金型の製作が容易となり、また、金型の欠損を防ぎ、その寿命を長く維持することができる。
(5)分割スリーブの外径面に緊縛力のあるばねを組み付けても、先端部の環部が一定以上の縮径を規制するので、軸を容易に挿入することができる。
(6)回転体本体の内径面の両端部にラジアル軸受を設けたので、内径の寸法精度はこの部分のみに限定され、従って、製作が容易となる。また、両側の軸受凸部の位置の位相をずらせたことにより、アンダーカット部分が無くなり金型成形が可能となった。
(7)分割スリーブの緊縛手段として、コイルばねを用いた場合、その巻き数の端数を半巻き以下、望ましくは20度〜45度程度に設定することにより、両端のフックを接近する方向に相対移動させてコイルばねを拡径させることが容易にできる。特に、一方のフックを係止するピン状突起に可撓性を持たせることにより、その突起を他方のフック側に押すだけでコイルばねを拡径させることができる。
(8)分割スリーブの緊縛手段としてC形リングを用いた場合、コイルばねに比べて拡径しやすいので軸の挿入作業が容易になる。また、コイルばねの場合は、その両端部のフックの取付け位置を係止溝に合わす必要があり取付け作業が不便である。さらに、C形リングはコイルばねのフックに相当するものが不要であるため、コンパクトである。
(9)分割スリーブ片の周方向長さを相対的に大きくすることにより、その剛性を上げることができ、分割スリーブが軸に対して相対回転しても形状を安定させることができ、安定したトルクを発生させることができる。
(10)C形リング等の弾性体を分割スリーブの付け根部に装着することにより、分割スリーブにモーメント力が発生することを抑えることができ、軸と分割スリーブの接触の安定化により発生トルクが安定する。
(11)分割スリーブの外径面にC形リング等の弾性体を装着する凹部を設けることにより、弾性体の位置決めと抜け防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の分解斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】図2のIII −III 線の断面図
【図4】(a)同上の弾性体の変形例の斜視図
(b)同上の弾性体の他の変形例の斜視図
【図5】第2実施形態の断面図
【図6】同上の一部を示す斜視図
【図7】第3実施形態の断面図
【図8】同上の一部を示す斜視図
【図9】第4実施形態の断面図
【図10】同上の一部を示す斜視図
【図11】問題点の説明用の断面図
【図12】第5実施形態の断面図
【図13】(a)同上の斜視図
(b)同上のコイルばねの正面図
【図14】同上の一部を断面で示す分解斜視図
【図15】同上の変形例の一部を示す断面図
【図16】同上の一部を示す分解斜視図
【図17】第6実施形態の断面図
【図18】同上の分解斜視図
【図19】第7実施形態の断面図
【図20】同上の分解斜視図
【図21】(a)(b)分割スリーブの比較のための断面図
【図22】(a)実験対象物の一部側面図
(b)同上の正面図
(c)実験結果のグラフ
【図23】(a)実験対象物の一部側面図
(b)同上の正面図
(c)実験結果のグラフ
【図24】(a)実験対象物の一部側面図
(b)同上の正面図
(c)実験結果のグラフ
【図25】(a)実験対象物の一部側面図
(b)同上の正面図
(c)実験結果のグラフ
【符号の説明】
1 ローラ部
2 トルクリミッタ部
3 軸
4 ローラ本体
5 ゴムローラ
6 係合凹部
7 ボス部
8 スリーブ
9 弾性体
11 係合凹部
12 スリット
13 分割スリーブ片
14 抜止め突起
15 スリット
16 止め輪
17 位置決め用爪
18 係止溝
19 軸穴
20 腕
21 軸
31 ゴムローラ
32 トルクリミッタ
33 つば
34 つば
35 ローラ本体
36 ゴムスリーブ
37 ラジアル軸受
38 ラジアル軸受
39 軸受凸部
41 軸受凸部
42 分割スリーブ片
43 スリット
44 分割スリーブ
45 傾斜段部
46 コイルばね
47 環部
48 軸
49 突条
51 フック
52 フック
53 突起
54 突起
55 C形リング
56 凹部

Claims (5)

  1. 回転体の一端にトルクリミッタを付設し、該トルクリミッタを軸方向の複数のスリットで分割された分割スリーブの周りにばねを組み付けて構成し、上記分割スリーブをその先端側が拡開された形状に成形し、これを上記ばねの緊縛力により所要径に縮径することにより該分割スリーブと軸との間で所要のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタ付き回転体において、上記分割スリーブを形成する各分割スリーブ片の先端部の幅を、上記ばねの緊縛力により所要径に縮径した際に相互に突き合って環部を形成する大きさに設定し、該分割スリーブ片の上記先端部以外の部分の幅をこれより小さな幅に設定したことを特徴とするトルクリミッタ付き回転体。
  2. 上記回転体の内径面両端部に、所要数の軸受凸部を周方向に配列してラジアル軸受を形成し、各ラジアル軸受を形成する軸受凸部の位置の位相をずらせたことを特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ付き回転体。
  3. 上記ばねとしてコイルばねを用い、その巻き数の端数を半回巻き未満に設定し、両端のフックを外径方向に屈曲形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクリミッタ付き回転体。
  4. 上記回転体のトルクリミッタ側端面に上記両フックの係合部を設け、そのうち一方の係合部に周方向への可撓性を付与したことを特徴とする請求項に記載のトルクリミッタ付き回転体。
  5. 上記ばねとして、ばね性あるC形リングを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクリミッタ付き回転体。
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