JPH0679827U - Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 - Google Patents

Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造

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JPH0679827U
JPH0679827U JP2147493U JP2147493U JPH0679827U JP H0679827 U JPH0679827 U JP H0679827U JP 2147493 U JP2147493 U JP 2147493U JP 2147493 U JP2147493 U JP 2147493U JP H0679827 U JPH0679827 U JP H0679827U
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wall
soil column
continuous wall
steel material
continuous
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伸男 西本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な手段で、取合部の止水性を向上させるこ
とを目的としている。 【構成】RC連続壁1の掘削側壁面に、チャネル材から
なる鋼材3が軸を上下にして固定されている。アングル
材等の取付け部材5が、ソイル柱列壁2の取合部に位置
する補強親杭であるH形鋼4の掘削側側面に固定されて
掘削側に突出し、その取付け部材5に、鉄板6の一端部
側背面が固着されている。鉄板6は、ソイル柱列壁2の
掘削面と所定間隙をあけた状態で、上記鋼材3に向けて
延び、その他端部側背面を、アングル材等からなる取付
け部材7を介して該鋼材3に固定している。鉄板6の背
面側にモルタル8が裏込めされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部の構造に係り、特に、その取 合部の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、RC連続壁とソイル柱列壁を止水壁として使い分ける場合、そのRC連 続壁とソイル柱列壁との取合部には、一般に、その取合部の背面側の地盤へ、図 3に示すように止水用の薬液等20を注入して、上記取合部を止水構造としてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような取合部の構造では、RC連続壁1とソイル柱列壁 2との剛性の違い、即ち背圧による変形量の違いによって、その取合部にクラッ ク等が生じ、そのクラック等を介して掘削側に水が湧き出してくる恐れがある。 本考案は、上記のような問題点に着目してなされたもので、簡単な手段で、取 合部の止水性を向上させることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構 造は、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部において、RC連続壁の掘削側壁面 に上下方向へ延びるように埋設された鋼材と、背面をソイル柱列壁の掘削側壁面 と対向させた状態で、ソイル柱列壁の補強親杭と上記鋼材との間に架設された鉄 板と、その鉄板の背面側に裏込めされた裏込めモルタルとを備えたことを特徴と している。
【0005】
【作用】
鉄板及び裏込めモルタルによって、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部掘削 側が閉塞された構造となる。よって、RC連続壁とソイル柱列壁との取合部にク ラック等が生じても、鉄板及び裏込めモルタルが、掘削側への水の湧き出しを抑 止し、背面土砂の流出を防ぐこととなる。
【0006】 また、鉄板が、背圧による山留め壁の変形に抵抗するので、上記取合部の変形 が低減され、よって従来よりも上記クラック等の発生が若干,低減する。 また、RC連続壁に鋼材を取り付けることで、該RC連続壁への鉄板の取付け が容易に実施できるようになる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まず構成を説明すると、図2に示すように、所定方向に向けてRC連続壁1が 公知の手段で構築され、そのRC連続壁1の端部の内側面に向けて突き当たるよ うに、ソイル柱列壁2が公知の手段で構築されている。
【0008】 そのRC連続壁1とソイル柱列壁2との取合部は、図1に示すような構成をし ている。 即ち、RC連続壁1の掘削側壁面に、チャネル材からなる鋼材3が、軸を上下 に、かつ、ウェブ側が壁内に埋め込まれた状態で固定されている。 そして、アングル材等の取付け部材5が、ソイル柱列壁2の取合部に位置する 補強親杭であるH形鋼4の掘削側側面(フランジ外面)に、全周隅肉溶接にて固 定されて掘削側に突出し、その取付け部材5に、鉄板6の一端部側背面が全周隅 肉溶接にて固着されている。
【0009】 上記鉄板6は、ソイル柱列壁2の掘削面と所定間隙をあけた状態で、上記鋼材 3に向けて延び、その他端部側背面を、アングル材等からなる取付け部材7を介 して該鋼材3に固定している。これによって、該RC連続壁1の鋼材3とH形鋼 4との間に該鉄板6が架設された状態となって、該取合部の掘削側が閉塞される 。
【0010】 また、その鉄板6の背面側にモルタル8が裏込めされている。 なお、上記取合部の背面側へ、従来のように薬物等を注入してもよい。 上記RC連続壁1への鋼材3の埋設方法は、例えば、上記RC連続壁1の取合 部に位置する区画を形成する際、その区画へ、鉄筋籠と一緒に鋼材3も配設して コンクリートを打設することで、該鋼材3をRC連続壁1のコンクリートに埋設 した状態とする。または、構築したRC連続壁1の壁面に対して該鋼材3を打ち 込んで埋設させる。
【0011】 また、上記鉄板6の取り付け方法は、構築が終了したRC連続壁1及びソイル 柱列壁2で囲まれた掘削部の根切りにともなって、上記のように、補強親杭であ るH形鋼4と鋼材3間に、取付け部材5,7を介して鉄板6を架設し、その架設 した鉄板6の背面側にモルタル8を裏込めする。 上記のような取合部構造では、RC連続壁1とソイル柱列壁2との剛性の違い により該取合部にクラック等が発生しても、上記裏込めしたモルタル8や鉄板6 が、掘削側への水の湧き出しを抑止すると共に、背面土砂の流出が防止される。
【0012】 また、掘削が深くなると山留壁が変形して、従来にあっては、上記取合部から 掘削側へ水の湧き出しが発生する恐れがあったが、本実施例では、上記鉄板6が 上記山留め壁の変形に抵抗して崩壊事故を抑止すると共に、該取合部から浸入す る水が掘削側に湧き出ることを防止する。 また、予めRC連続壁1に上記鋼材3を設けることで、鉄板6のRC連続壁1 側への取り付けが容易となる。
【0013】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 では、簡単な手段によって、該取合部の止水性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例のRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部構造を示す詳細図である。
【図2】本考案に係る実施例のRC連続壁とソイル柱列
壁との取合部位置を示す平面図である。
【図3】従来のRC連続壁とソイル柱列壁との取合部構
造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 RC連続壁 2 ソイル柱列壁 3 鋼材 4 H形鋼(補強親杭) 6 鉄板 8 裏込めモルタル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RC連続壁とソイル柱列壁との取合部に
    おいて、RC連続壁の掘削側壁面に上下方向へ延びるよ
    うに埋設された鋼材と、背面をソイル柱列壁の掘削側壁
    面と対向させた状態で、ソイル柱列壁の補強親杭と上記
    鋼材との間に架設された鉄板と、その鉄板の背面側に裏
    込めされた裏込めモルタルとを備えたことを特徴とする
    RC連続壁とソイル柱列壁との取合部構造。
JP1993021474U 1993-04-23 1993-04-23 Rc連続壁とソイル柱列壁との取合部構造 Expired - Lifetime JP2597107Y2 (ja)

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