JPH1130092A - 坑口用止水器 - Google Patents

坑口用止水器

Info

Publication number
JPH1130092A
JPH1130092A JP9184763A JP18476397A JPH1130092A JP H1130092 A JPH1130092 A JP H1130092A JP 9184763 A JP9184763 A JP 9184763A JP 18476397 A JP18476397 A JP 18476397A JP H1130092 A JPH1130092 A JP H1130092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wellhead
ground
concrete
injection
injection hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9184763A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsumichi Itou
孜達 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AICHI KOGYO KK
Original Assignee
AICHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AICHI KOGYO KK filed Critical AICHI KOGYO KK
Priority to JP9184763A priority Critical patent/JPH1130092A/ja
Publication of JPH1130092A publication Critical patent/JPH1130092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 坑口周辺の地盤等に適量の固化剤等を容易に
注入することができる坑口用止水器を提供すること。 【解決手段】 止水器1の締付金具5のキャップ8を注
入孔6aが穿設された各ボルト6から取り外し、注入孔
6aへ棒状体等を挿入して、キャップ9を各ボルト6か
ら外す。その後、各ボルト6の各注入孔6aと注入剤注
入装置とを接続する。その後、坑口35周辺の地盤中へ
各注入孔6aから注入剤を注入して、坑口35周辺の地
盤中の亀裂内に存在していた地下水とともに土砂等を固
化させる。よって、坑口35周辺の地盤に含まれる地下
水は、注入剤により確実に固化することができるので、
立坑ブロック70内に流入する地下水の流量を低減させ
ることができる。その後、コンクリート躯体30の内側
から止水器1に管渠26を挿入して、坑口35の外部の
地盤に管渠26を圧入するとともに、管渠26内の土砂
を排出して、管渠26を所定位置まで推進させて配管す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、坑口周辺の地盤
等に適量の固化剤等を容易に注入することができる坑口
用止水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、上下水道用の管渠やその他各種
の配管(以下、「管渠等」という。)を地中に埋設する
一施工方法として、地面(地上)を開削せずに管渠等を
埋設する推進工法が知られている。この推進工法は、例
えば、地面の所定箇所に立坑を掘削し、ジャッキ等の圧
入装置の圧入力を用いて、管渠等を立坑の壁面から地盤
中に圧入し埋設する施工方法である。この推進工法によ
れば、開削するのが困難な場所、例えば、軌道や河川の
横断箇所、交通量の多い道路等に、管渠等を埋設するこ
とができる。また、管渠等の埋設位置が深く、地面から
の掘削による管渠等の埋設が不経済な場合にも、かかる
推進工法が採用されている。
【0003】ところで、従来、この推進工法を用いて管
渠等を埋設する場合には、まず、地盤を掘削して立坑を
構築していた。即ち、所定箇所の周囲を鋼矢板等の仮設
土留め材を使用して土留めした後、地盤を掘削して立坑
を構築し、その立坑から管渠等の推進工事を行うのであ
る。また、管渠等の推進工事の完了後には、立坑の底部
に基礎を施して、その上にマンホールブロックを設置
し、更に、マンホールブロックの底部に底盤(インバー
ト)を施工し、その後マンホールの周囲の土砂を埋め戻
すのである。
【0004】しかしながら、上記のように立坑を構築す
る施工方法では、立坑を掘削するために大きな開削面積
が必要となる。また、別途マンホールを施工して、その
周囲の立坑を埋め戻さなければならないため、立坑施工
からマンホール施工までに全体として多くの工程や期間
がかかってしまうという問題点があった。
【0005】そこで、かかる問題点を解決するために、
例えば、特開平6−117176号において、円筒形の
コンクリート立坑ブロックを地面からその深さ方向へ圧
入して推進させるとともに、その内部の土砂を排除しな
がら立坑を掘削し、その後、立坑ブロックの周壁に開設
した推進管発進口(坑口)から管渠を地中に推進させて
埋設する施工方法、および、その施工方法に使用される
立坑ブロックが提案されている。かかる施工方法によれ
ば、立坑ブロックをそのままマンホールの周壁を形成す
るブロックとして使用し、マンホールを構築することが
できる。
【0006】この施工方法では、立坑ブロックの周面に
坑口を予め穿設し、これを一旦塞いで立坑ブロックを地
中に圧入するか、又は、坑口が穿設されていない立坑ブ
ロックを圧入して立坑を構築した後、その立坑ブロック
の周面にコアドリル等で坑口を穿設する。一方、立坑ブ
ロックの坑口周辺の地盤中には、地面から注入剤(地盤
改良剤)等が注入され、坑口周辺の地下水や土砂等が固
化される。よって、立坑ブロックの周面に穿設された坑
口から地盤中に管渠等を圧入しても、かかる坑口から立
坑ブロック内へ地下水や土砂等が流入することはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る施工方法では、地面から坑口周辺の深さまで注入剤を
注入するためのロットの圧入工程が必要となる。かかる
ロットの圧入工程には、大型圧入機が必要となるので、
施工コストが増大してしまうという問題点があった。ま
た、地面から注入剤を注入する場合、その注入剤を坑口
周辺にのみ注入することは困難である。注入剤はどうし
ても坑口周辺の広い範囲に注入せざるを得ず、このため
多量の(必要以上の)注入剤を注入しなければならな
い。注入剤は高額であるので、この点においても施工コ
ストを増大させてしまう問題点があった。更に、多量の
注入剤が立坑ブロック周辺の地盤中に注入されると、そ
の地盤の地質変化や、その地盤中の地下水の水質変化を
生じ、環境汚染を招来してしまうという問題点があっ
た。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、坑口周辺の地盤等に適量の固化剤
等を容易に注入することができる坑口用止水器を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の坑口用止水器は、坑口に設けられ、
その坑口から地下水や土砂等が流入することを防止する
ための止水部材と、その止水部材が設けられる坑口の周
辺またはその止水部材に配設され、坑口周辺の地盤等を
固化等させる固化剤等を注入するための注入孔とを備え
ている。請求項1記載の坑口用止水器によれば、坑口に
設けられた止水部材により、坑口から地下水や土砂等の
流入が防止される。また、地盤等へ固化剤等を注入する
ための注入孔が坑口周辺または止水部材に設けられてい
るので、その注入孔から固化剤等を注入することによ
り、坑口周辺の地盤等を固化等させることができる。よ
って、坑口周辺の地盤等へ固化剤等を注入するためのロ
ット等の圧入工程が不要となる。更に、かかる注入孔を
坑口周辺または止水部材に設けることにより、坑口周辺
の地盤等にのみに適量の固化剤等を注入することができ
る。
【0010】請求項2記載の坑口用止水器は、請求項1
記載の坑口用止水器において、前記止水部材を坑口に保
持するための保持部材を備え、前記注入孔は、その保持
部材に穿設されている。請求項2記載の坑口用止水器に
よれば、請求項1記載の坑口用止水器と同様に作用する
上、固化剤等を注入するための注入孔が止水部材を保持
するための保持部材に穿設されているので、別途坑口周
辺に注入孔を穿設することが不要となり、坑口周辺の剛
性の低下を防止することができる。
【0011】請求項3記載の坑口用止水器は、請求項2
記載の坑口用止水器において、前記止水部材を前記保持
部材に取り付けるための取付部材を備え、その取付部材
の少なくとも一部には前記注入孔が穿設されるととも
に、その注入孔が穿設された取付部材には前記注入孔を
封止するための封止部材が設けられている。
【0012】請求項3記載の坑口用止水器によれば、請
求項2記載の坑口用止水器と同様に作用する上、注入孔
は、取付部材の少なくとも一部に穿設されている。よっ
て、注入孔を別途保持部材や坑口周辺に穿設することが
不要となり、保持部材や坑口周辺の剛性の低下を防止す
ることができる。また、注入孔が穿設された取付部材に
は、注入孔を封止するための封止部材が取り付けられて
いるので、坑口周辺の地盤等が固化剤等により固化等さ
れる前であっても、かかる注入孔からの地下水や土砂等
の流入を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の坑口用止水器の一実施例である止水器1が配設され
る立坑ブロック(管体ブロック)70の縦断面図であ
る。この立坑ブロック70は、コンクリート躯体(管
体)30と、その上方に接続された別のコンクリート躯
体(管体)40とを備えている。
【0014】コンクリート躯体30は、コンクリート等
で構成されており、遠心成形された円筒管状体に形成さ
れている。このコンクリート躯体30の上端部には、別
のコンクリート躯体40を接続するための鋼製の継手3
1が固着されている。この継手31は、その断面形状が
略L字形に形成されており、コンクリート躯体30の上
端部に埋め込まれた状態で一体成形されている。この継
手31の下方部分であって、コンクリート躯体30の側
壁の所定位置には、後述する管渠26を地盤中に推進さ
せるため、或いは、別の立坑から推進された管渠26を
挿入して接続させるための坑口35が穿設されている。
【0015】この坑口35は、削孔機等により正面視円
形状に穿設されており、コンクリート躯体30の側壁の
2箇所に穿設されている。各坑口35には、後述する止
水器1がそれぞれ嵌合される。尚、坑口35は、コンク
リート躯体30に接続される管渠26の本数や接続位置
に応じて、その個数や穿設位置が定められ、コンクリー
ト躯体30の側壁に穿設される。
【0016】また、このコンクリート躯体30は、その
下端部分の内周面にテーパ面32を有しており、その内
径は、上方から下方へと徐々に増加するように形成され
ている。よって、立坑ブロック70を地中へ推進させて
埋設する場合に、コンクリート躯体30の下端部分を容
易に圧入することができる。また、コンクリート躯体3
0の下端部分の外周面には、円筒リング状のカラー33
が固着されている。このカラー33は、その上側部分が
コンクリート躯体30の下端部分に埋め込まれた状態で
固着されており、その下側部分がコンクリート躯体30
の下端部分から下方に突出して、コンクリート躯体30
と一体に成形されている。
【0017】カラー33の外周面には、刃口(掘削部
材)20が配設されている。この刃口20は、鋼製の円
筒リング状に形成されており、刃口20の下端部には、
鋸歯状の凹凸が形成されている。よって、コンクリート
躯体30を、その中心軸回りに旋回または反転旋回させ
つつ、地面に対して略垂直に圧入することにより、立坑
を掘削することができる。また、刃口20の内径は、カ
ラー33の外径と比較して略等しいか、又は、若干大き
く形成されており、ボルトおよびナットを備えた締付金
具21により、カラー33の外周面に締結され固定され
ている。
【0018】コンクリート躯体40は、コンクリート躯
体30の上方に接続されている。このコンクリート躯体
40は、コンクリート等で構成されており、遠心成形さ
れた円筒管状体に形成されている。また、コンクリート
躯体40は、コンクリート躯体30と略同一形状に形成
されており、その下端部には、コンクリート躯体30に
固着されたのと略同一形状の継手41が固着されてい
る。この継手41は、コンクリート躯体30に固着され
た継手31に溶接により接続されており、その結果、コ
ンクリート躯体30,40が接続される。また、かかる
コンクリート躯体30,40の間には、シール用パッキ
ン(図示せず)が挟み込まれており、立坑ブロック70
内部への地下水の浸入(流入)を防止している。尚、こ
の各継手31,41の溶接による各コンクリート躯体3
0,40の接続は、工事現場における溶接または工場に
おける溶接のいずれでも良い。
【0019】また、コンクリート躯体40の上端部分に
は、後述するケーシング50を接続するため継手である
鋼製の継手42が固着されている。この継手42は、そ
の断面形状が略T字形に形成されており、その一部分が
コンクリート躯体40の上端部分に埋め込まれるととも
に、その他部分がコンクリート躯体40の上端面の外周
部に立設されている。また、継手42の外周面には、凹
状の切欠43とねじ挿入用の通穴44とが略等間隔に設
けられている。
【0020】図2は、コンクリート躯体40に固着され
た継手42を介して、コンクリート躯体40の上端部に
接続されるケーシング50の斜視図である。図2に示す
ように、ケーシング50は、鋼製の円筒管状体であり、
その下端部内周には、継手51が溶接により固着されて
いる。この継手51の外径は、ケーシング50の内径お
よび継手42の内径と略等しいか、又は、若干小さく形
成されている。よって、ケーシング50の内側に継手5
1を嵌合しつつ、ケーシング50に溶接して固着するこ
とができる。また、継手51の下端部分は、ケーシング
50の下端部より下方に突出している。
【0021】この継手51の側壁のうち、ケーシング5
0の下端部より突出した部分には、コンクリート躯体4
0の継手42の通穴44に対応して通穴54が穿設され
ている。また、ケーシング50の下端部からは、コンク
リート躯体40の継手42の切欠部43に対応する形状
および間隔で突起部52が突設されている。よって、コ
ンクリート躯体40の継手42にケーシング50の継手
51を合致させると、継手42に継手51が内嵌される
とともに、切欠部43に突起部52が係合されて、ケー
シング50をコンクリート躯体40に対して位置決め
(回り止め)することができる。また、このようにケー
シング50が位置決めされると、通穴44,54の穴位
置を確実に一致させることができる。よって、各通穴4
4,54にそれぞれ締付金具(図示せず)を通して、継
手42,51を容易に締結することができる。その結
果、コンクリート躯体40とケーシング50とを接続す
ることができる(図6参照)。
【0022】次に、図3から図5を参照して、坑口35
に嵌合され固定される止水器1について説明する。図3
は、止水器1が配設されたコンクリート躯体30の坑口
35の拡大縦断面図であり、図4は、図3のI−I線に
おける拡大横断面図であり、図5は、坑口35に配設さ
れる止水器1の正面図である。
【0023】止水器1は、坑口35に嵌合される坑口金
具2と、その坑口金具2に配設される坑口シール材14
等の各部材と、その各部材を坑口金具2に取り付ける締
付金具5とを備えている。
【0024】坑口金具2は、坑口35に嵌合される坑口
外リング2aと、その坑口外リング2aの内周に固着さ
れた坑口リング2bと、坑口外リング2aの外周面に固
着されたアンカー(拘止部材)2cとを備えている。坑
口外リング2aは、円筒リング状体に形成されており、
コンクリート躯体30の側壁に穿設された坑口35の内
部に嵌合可能に形成されている。この坑口外リング2a
の内周面には、楕円板リング状の坑口リング2bが溶接
により固着されている。この坑口リング2bは、その略
中央部分に円形状の開口2dが穿設されており、その開
口2dの内径は、管渠26の外径と比較して大きく形成
されている。よって、コンクリート躯体30内部からコ
ンクリート躯体30外部へ管渠26を推進させる場合
に、この開口2dを介して容易に推進させることができ
る。
【0025】図3に示すように、坑口リング2bは、坑
口外リング2aと直交して固着されている。また、図4
に示すように、坑口リング2bの平面視した断面形状
は、コンクリート躯体30の外部の地盤の土圧に対する
耐土圧性を向上させるために、円筒管状体のコンクリー
ト躯体30の側面と略等しい曲面形状を有している。即
ち、コンクリート躯体30の外側へ向けて凸状に形成さ
れている。更に、このように形成された坑口リング2b
は、別の立坑ブロックの坑口から推進された管渠26を
受け入れる場合に、かかる管渠26に押されて、コンク
リート躯体30の内側へ折れ曲がることを防止すること
ができる。
【0026】また、図5に示すように、坑口リング2b
には、略等角度間隔、例えば、30°間隔で12個の通
穴2eが穿設されている。この通穴2eには、後述する
締付金具5が取り付けられるとともに、後述する坑口シ
ール材14等が保持されている。
【0027】アンカー2cは、丸棒鋼材等でリング状に
形成されており、その内周は、坑口外リング2aの外周
面に当接しつつ、溶接により固着されている。よって、
坑口金具2が坑口35に嵌合され、後述する接着剤11
により、坑口35内部に接着された場合に、かかるアン
カー2cが坑口35および接着剤11に引っ掛かるの
で、坑口金具2を坑口35から抜け難くすることができ
る。
【0028】図3および図4に示すように、このように
構成された坑口金具2を坑口35に嵌合して固定する場
合には、坑口金具2の坑口外リング2aの外周面および
坑口35の内周面の間隙にエポキシ樹脂系接着剤などの
接着剤11を充填し、坑口金具2を坑口35内に嵌合し
て、坑口外リング2aの外周面と坑口35の内周面とを
接着する。そして、坑口35の内周面と坑口外リング2
aの外周面との間に形成される間隙のうち、接着剤11
が充填されていない部分にモルタル12を充填し硬化さ
せて接着部分を封止する。その結果、接着剤11が露出
することがないので、坑口35と坑口外リング2aとの
間隙を接着している接着剤11の劣化を防止することが
できる。
【0029】次に、図3および図4を参照して、坑口金
具2に配設される各部材について説明する。図3に示す
ように、坑口35に嵌合された坑口金具2の坑口リング
2bの外側面(図3中、左側)には、パイロット管用坑
口シール材13と、坑口シール材14と、複数枚のフィ
ルタ15と、シール押さえリング16とが順に当接して
積層されており、これらの各部材は、複数の締付金具5
によって坑口リング2bに固定されている。パイロット
管用坑口シール材13は、ゴム等の弾性シール材で構成
されており、楕円板状に形成されている。このパイロッ
ト管用坑口シール材13は、坑口金具2の坑口リング2
bの外側面に当接しつつ、その坑口リング2bの開口2
dを閉塞している。また、パイロット管用坑口シール材
13の外側には、坑口シール材14が当接されている。
【0030】坑口シール材14は、ゴム等の弾性シール
材で構成されており、楕円板リング状に形成されてい
る。この坑口シール材14は、その略中央部分に開口1
4aが穿設されており、その外径は、管渠26の外径よ
り小さく形成されている。よって、開口14aに管渠2
6が押し込まれると、開口14aが弾性変形して押し広
げられる。従って、コンクリート躯体30外部へ管渠2
6が推進された場合に、管渠26と開口14aとが隙間
なく密閉される。その結果、地下水や土砂等の立坑ブロ
ック70内への流入を防止して管渠26を推進させるこ
とができる。
【0031】尚、本実施例では、坑口シール材14に開
口14aが穿設されているが、かかる開口14aに変え
て、坑口シール材14の略中央部分に十字状や米印状の
切り込みを入れても良い。
【0032】坑口シール材14の外側には、複数枚フィ
ルタ15が当接されている。複数枚のフィルタ15は、
楕円板状に形成されており、透水性を有する一方、土砂
等の粒子の大きな物質が通過できない構造を備えてい
る。よって、立坑ブロック70内への水分を含んだ多量
の土砂の流入を防止することができる。また、各フィル
タ15を通過して、立坑ブロック70内に地下水が流入
した場合には、ポンプ(図示せず)により、その地下水
を排出することができる。この複数枚のフィルタ15の
外側には、シール押さえリング16が当接されている。
このシール押さえリング16は、ゴム等の弾性体で構成
され楕円板リング状に形成されている。このシール押さ
えリング16は、坑口金具2に積層される各部材のう
ち、最も外側に配設されている。よって、パイロット管
用シール材13、坑口シール材14およびフィルタ15
は、シール押さえリング16と坑口リング2bとの間に
積層され、坑口金具2内に確実に保持することができ
る。
【0033】また、図3に示すように、坑口金具2の坑
口リング2bの内側面(図3中、右側)には、遮蔽シー
ル材17と、硬質の遮蔽プレート18とが順に当接して
積層され、締付金具5によって坑口リング2bに固定さ
れている。よって、立坑ブロック70を用いて立坑を掘
削する場合に、坑口金具2の開口2dが遮蔽シール材1
7により密閉されるとともに、遮蔽プレート18により
塞がれるので、地下水や土砂等の立坑ブロック70内へ
の流入を防止することができる。
【0034】更に、図4に示すように、坑口リング2b
に取り付けられたパイロット管用シール材13、坑口シ
ール材14、複数枚のフィルタ15、シール押さえ部材
16、遮蔽シール材17および遮蔽プレート18の平面
視した断面形状は、コンクリート躯体30の外部の地盤
の土圧に対する耐土圧性を向上させるために、円筒管状
体のコンクリート躯体30の側面と等しい曲面形状を有
している。よって、坑口シール材14等の各部材は、コ
ンクリート躯体30の外側へ向けて凸状に形成されてい
るので、例えば、別の立坑ブロックの坑口から推進され
た管渠26を受け入れる場合に、かかる管渠26に押さ
れて、坑口リング2bをコンクリート躯体30の内側へ
折れ曲げてしまうことを防止することができる。
【0035】尚、坑口リング2bの内壁側に配設された
遮蔽シール材17および遮蔽プレート18は、その平面
視断面形状が平坦な円板状であっても良い。
【0036】締付金具5は、坑口リング2bおよび坑口
金具2に配設される各部材を貫通するボルト6と、その
ボルト6に螺合され、各部材を坑口リング2bに固定す
るナット7とを備えている。図5に示すように、ボルト
6は、坑口リング2bに穿設された12個の通穴2eに
それぞれ通されており、各ボルト6にはそれぞれナット
7が螺合されている(図3および図4参照)。即ち、坑
口金具2に配設される坑口シール材14等の各部材は、
坑口リング2bの12箇所で固定されている。また、こ
れらの各締付金具5のうち、計4本のボルト6には、注
入孔6aが穿設されている。
【0037】図3および図4に示すように、ボルト6に
穿設された注入孔6aは、コンクリート躯体30の内部
からその外部へと貫通している。この注入孔6aの穿設
された各ボルト6の端部のうち、コンクリート躯体30
内部側の端部には、注入孔6aを封止するためのキャッ
プ8が螺合されており、コンクリート躯体30の外部側
の端部には、ナット7が螺合されるとともにキャップ9
が取り付けられている。これらの各注入孔6aは、坑口
35周辺の地盤に注入剤(地盤改良剤)を注入するため
のものである。この注入剤には、例えば、セメント、ベ
ントナイト、水等を混合したものが用いられる。この注
入剤を地盤中に注入することにより、地盤中の亀裂に貯
留された地下水が土砂等とともに固化される。よって、
かかる各注入孔6aを介して坑口35周辺の地盤中へ注
入剤を注入して、坑口35周辺の地盤を確実に固化させ
ることができるので、管渠26を推進させる場合に、多
量な地下水が立坑ブロック70内へ流入することを防止
することができる。
【0038】また、坑口35周辺の地盤中へ注入剤を注
入するためのロットを地面から圧入するための圧入工程
が不要となり、坑口35周辺の地盤中へ適量の注入剤を
注入することができるので、管渠埋設工事の施工コスト
を低減させることができる。更に、坑口35周辺の地盤
中へ適量の注入剤を注入して、坑口35からの地下水の
流入を防止するので、多量の注入剤による地下水の水質
汚染および坑口35周辺の地質汚染を防止することがで
きる。
【0039】注入孔6aは、ボルト6に穿設されている
ので、別途止水器1に注入孔6aを穿設する必要がな
い。よって、注入孔6aの穿設による止水器1の強度低
下を防止することができるとともに、別途補強部材等の
配設が不要となり止水器1の製造コストを低減させるこ
とができる。キャップ8は、注入孔6aの穿設された各
ボルト6の端部のうち、コンクリート躯体30の内部側
の端部に螺合されている。このキャップ8は、注入剤を
注入するための注入装置を各注入孔6aに接続する場合
に、ボルト6から取り外される。よって、立坑ブロック
70を地中に圧入する場合に、各注入孔6aを、キャッ
プ8により封止することができるので、各注入孔6aか
らの地下水や土砂等の流入が防止される。
【0040】また、キャップ9は、プラスチック等で構
成され円板状に形成されており、その略中央部分には、
突部9aが突設されている。この突部9aは、各ボルト
6の注入孔6aに、コンクリート躯体30外部側から嵌
合されている。よって、立坑ブロック70を地中に圧入
する場合に、各注入孔6aを、キャップ9により封止す
ることができるので、各注入孔6aからの地下水や土砂
等の流入を防止することができる。
【0041】このように、キャップ8,9によって封止
された注入孔6aから注入剤を注入する場合には、ま
ず、キャップ8をボルト6から外した後、棒状体等をコ
ンクリート躯体30の内部側から注入孔6a内へ挿入す
る。棒状体等が注入孔6aへ挿入されると、キャップ9
の突部9aが棒状体によって押され、キャップ9がボル
ト6から外される。キャップ9がボルト6から外される
と、コンクリート躯体30の内部側とその外部側、即
ち、坑口35周辺の地盤中とが貫通して、各注入孔6a
から坑口35周辺の地盤中へ注入剤を注入することが可
能となるのである。尚、キャップ9によって封止された
注入孔6aを貫通させるためには、上述した棒状体等に
よって、キャップ9を打ち破っても良い。また、各注入
孔6aへ注入剤を注入し、その注入圧によって、キャッ
プ9を注入孔6aの穿設されたボルト6から外しても良
い。
【0042】次に、図6から図8を参照して、このよう
な立坑ブロック70やケーシング50を使用して立坑を
掘削し、その坑口35から管渠26を推進させて、管渠
26を地盤中に埋設した後、マンホールを構築する手順
について説明する。図6は、ケーシング50が接続され
た立坑ブロック70を地面から所定深さまで推進させる
ことにより掘削された立坑の縦断面図であり、図7は、
立坑ブロック70の坑口35から推進された管渠26を
緩衝パッキン27で支持した状態の拡大横断面図であ
り、図8は、管渠26の埋設およびマンホールの施工が
完了した状態を示す縦断面図である。
【0043】まず、舗装面に立坑を掘削する場合には、
舗装を切断した後、その舗装を撤去する。その後、その
地盤を路面から略1.5mの深さまで試削して、マンホ
ールを設置する平面位置の芯出しをするための測量を行
う。その測量の後、芯出しされた平面位置を基準(G
L)として、立坑を推進掘削するための立坑推進機を設
置する。
【0044】コンクリート躯体30には、通常、刃口2
0が取り付けられていないので、かかる工事現場に搬入
された後に、図1に示すように、コンクリート躯体30
に刃口20が取り付けられる。また、止水器1をコンク
リート躯体30の坑口35に嵌合して、接着剤11およ
びモルタル12により、止水器1を坑口35に固着させ
る。その後、コンクリート躯体30を立坑推進機に取り
付け、立坑推進機を駆動させて、コンクリート躯体30
を、その中心軸回りに旋回または反転旋回させて、地面
に対して垂直に圧入すると、刃口20により、地盤が掘
削される。また、同時に、立坑ブロック70内の土砂を
排出する。このようにして、コンクリート躯体30を圧
入し続けると、コンクリート躯体30が地中に埋設され
る。
【0045】コンクリート躯体30が所定深さまで埋設
されると、立坑推進機を停止させて、別のコンクリート
躯体40をコンクリート躯体30に接続する。各コンク
リート躯体30,40を接続する場合に、各コンクリー
ト躯体30,40の継手31,41を対向させるととも
に、各コンクリート躯体30,40の間にシール用のパ
ッキン(図示せず)を挟み込んで、各継手31,41を
当接させて溶接する。その結果、コンクリート躯体3
0,40が接続される。次に、再度、立坑推進機を駆動
させて、コンクリート躯体30,40を、その中心軸回
りに旋回または反転旋回させながら地盤中に圧入し、立
坑ブロック70内の土砂を排出する。
【0046】尚、コンクリート躯体30のみを1段で使
用する場合には、コンクリート躯体30の上端部分に継
手42を固着して立坑を掘削すれば、比較的浅い立坑お
よびマンホールを構築することができる。また、更に深
い立坑を掘削する場合には、コンクリート躯体30の接
続されたコンクリート躯体40の上に更に別のコンクリ
ート躯体を接続する。この場合、コンクリート躯体40
の上端部分には、継手42ではなく、コンクリート躯体
同士を接続するための継手、即ち、継手41と同一形状
のものが固着される。
【0047】次に、コンクリート躯体30,40が所定
深さまで埋設されると、立坑推進機を停止させて、図6
に示されるように、コンクリート躯体40の上端にケー
シング50を接続する。まず、ケーシング50の下端部
分の継手51をコンクリート躯体40の継手42に嵌合
させるとともに、ケーシング50の突起部52を継手4
2の切欠部43に係合させて、ケーシング50をコンク
リート躯体40に位置決めする。そして、各通穴44,
54に締付金具(図示せず)をそれぞれ取り付けて継手
42,51を固定することにより、コンクリート躯体4
0の上端部にケーシング50が接続される。
【0048】その後、更に、コンクリート躯体30,4
0およびケーシング50を所定深さまで推進させて埋設
する。そして、コンクリート躯体30,40およびケー
シング50を旋回または揺動させて、コンクリート躯体
30,40の中心軸および坑口の中心軸と予め測量によ
り定めた立坑中心軸および管渠26の中心軸とが一致す
るように位置合わせを行う(図6参照)。その後、マン
ホールの底壁となる部分、即ち、コンクリート躯体30
内部の下端部分に生コンクリートを打ち込んだ後、その
表面を仕上げて、底盤34を施工する(図8参照)。
【0049】次に、止水器1の締付金具5のキャップ8
を注入孔6aが穿設された各ボルト6から取り外し、キ
ャップ8が取り外されたボルト6の注入孔6aへ棒状体
等を挿入する。棒状体等が注入孔6aへ挿入されると、
その棒状体等によって、キャップ9の突部9aが押さ
れ、キャップ9がボルト6から外れる。各キャップ8,
9が各ボルト6から外された後、各ボルト6の各注入孔
6aと注入剤注入装置とを接続して、各注入孔6aへ注
入剤を注入すると、坑口35周辺の地盤中へ注入剤が注
入される。その結果、坑口35周辺の地盤中の亀裂内に
存在していた地下水が土砂等とともに固化される。よっ
て、坑口35周辺の地盤に含まれる地下水は、注入剤に
より確実に固化することができるので、立坑ブロック7
0内に流入する地下水の流量を低減させることができ
る。
【0050】その後、締付金具5のナット7のうち、コ
ンクリート躯体30内側に取り付けられたナット7をボ
ルト6から取り外して、立坑ブロック70内側に配設さ
れた遮蔽シート17と遮蔽プレート18のみを取り外
す。そして、坑口35周辺の地盤に含まれる地下水であ
って、注入剤により固化されていない地下水がある場合
には、フィルタ15および坑口シール材14を介して、
立坑ブロック70内へ地下水等を流入させる。この立坑
ブロック70内に流入した地下水をポンプにより充分に
排水した後、フィルタ15の略中央部分に十字状または
米印状の切欠を入れて開口して、フィルタ15により隔
離されていた坑口35を貫通させる。
【0051】また、図7に示すように、コンクリート躯
体30の内側から止水器1に管渠26を挿入して、坑口
35の外部の地盤に管渠26を圧入するとともに、管渠
26内の土砂を排出して、管渠26を所定位置まで推進
させて配管する。坑口シール材14は坑口リング2bに
固定されるとともに、開口14aに管渠26が押し込ま
れ、管渠26と開口14aとが隙間なく密閉される。そ
の結果、地下水や土砂等の立坑ブロック70内への流入
を防止することができる。
【0052】複数の坑口35に、管渠26がそれぞれ接
続される場合には、上述したのと同様に、坑口35に嵌
合された止水器1から管渠26を推進させる。管渠26
の推進先には、別途コンクリート躯体30を有する立坑
が既に構築されており、管渠26の先頭がその立坑の別
の坑口に受け入れられる。このような管渠26の推進完
了後、図8に示すように、坑口外リング2bの内側面と
管渠26の外周面との間に、水膨潤性ゴム等の弾性体で
構成された緩衝パッキン27を填め込まれる。よって、
緩衝パッキン27により、管渠26の外周面と坑口外リ
ング2aの内周面との間が密閉されるので、高い止水性
が得られる。また、緩衝パッキン27は弾性体で構成さ
れているので、管渠26の端部を弾性的に支持すること
ができる。よって、地震等により地盤が振動するような
場合に、管渠26は、それと坑口35との接続部分で破
断し難くなっている。
【0053】次に、図8を参照して、マンホールの施工
について説明する。図8は、立坑50を用いて施工され
たマンホールの縦断面図である。図8に示すように、コ
ンクリート躯体40の上端部には、上部コンクリート躯
体(斜壁)60が接続されている。この上部コンクリー
ト躯体60は、その側壁面にテーパを有しており、その
上部には、金属製リング状の蓋受け金具61が埋め込ま
れた状態で成形されている。この蓋受け金具61には、
金属製、コンクリート製または強化プラスチック製等の
蓋体62が填め込まれる。尚、コンクリート躯体30,
40は、この蓋体62の上端面と地面GLとが一致する
ように埋設される。
【0054】その後、コンクリート躯体40の継手42
からケーシング50(図6参照)が取り外され撤去さ
れ、上部コンクリート躯体60の周囲に土砂が埋め戻さ
れ、必要に応じて、舗装の補修が行われる。更に、上部
コンクリート躯体60の内周面の垂直部分およびコンク
リート躯体30,40の内周面に、等間隔でステップ6
3が配設され、管渠26の埋設およびマンホールの施工
が完成する。
【0055】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0056】例えば、本実施例では、コンクリート躯体
30の2箇所にそれぞれ坑口35が穿設されている。し
かし、坑口の数やその坑口が穿設される箇所は、必ずし
もこれに限られるものではなく、施工状況などに応じて
任意に変更しても良い。
【0057】また、本実施例では、止水器1を立坑ブロ
ック70のコンクリート躯体30に取り付けて管渠26
を坑口35から推進させた。しかし、止水器1の設置場
所は、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、
仮設土留め用鋼矢板により土留めされた地盤中に管渠を
推進させる場合に、仮設土留め用鋼矢板に止水器1を設
置しても良い。この場合、坑口外リング2aを、仮設土
留め用鋼矢板の側面形状の凹凸に合致するように切断
し、仮設土留め用鋼矢板に止水器1を溶接により設置す
ると、凹凸を有する仮設土留め用鋼矢板に止水器1を確
実に取り付けることができる。
【0058】また、本実施例では、各注入孔6aを封止
するために、注入孔6aの穿設された各ボルト6の端部
のうち、コンクリート躯体30の外部側の端部にプラス
チックで構成されたキャップ9を取り付けた。しかし、
各注入孔6aを封止する方法は必ずしもこれに限られる
ものではない。例えば、各注入孔6aの穿設された各ボ
ルト6の端部のうち、コンクリート躯体30の外部側の
端部に布等を張り付けて、各注入孔6aを封止しても良
い。即ち、立坑ブロック70を地中に圧入する場合に
は、各注入孔6aからの土砂等の流入を防止することが
できるとともに、注入孔6aから注入剤を注入する場合
には、坑口35周辺の地盤中へ注入剤を注入することが
できるものであれば良い。
【0059】
【発明の効果】 本発明の坑口用止水器によれば、地盤
等を固化等させる固化剤等の注入孔が、坑口周辺または
止水部材に設けられているので、その注入孔から坑口周
辺の地盤等へ固化剤等を注入して、坑口周辺の地盤等を
固化等させることができる。従って、固化剤等を注入す
るためのロット等を圧入する圧入工程が不要になるとと
もに、かかる圧入工程で使用される大型圧入機等が不要
になる。よって、固化剤等の注入を小型注入機等を用い
て行うことができるので、その注入コストを低減するこ
とができるという効果がある。
【0060】また、固化剤等は、注入孔により、坑口周
辺の地盤等にのみ注入されるので、多量の固化剤等の地
盤等への注入を防止することができる。よって、高額な
固化剤等の使用量が減少するので、その施工コストを低
減することができるという効果がある。更に、多量の固
化剤等を地盤等へ注入することによって発生する坑口周
辺の環境汚染をも防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である止水器が配設される
立坑ブロックの縦断面図である。
【図2】 立坑ブロックの上端部分に接続されるケーシ
ングの斜視図である。
【図3】 止水器1が配設されたコンクリート躯体の坑
口の拡大縦断面図である。
【図4】 図3のI−I線における拡大横断面図であ
る。
【図5】 坑口に配設される止水器の正面図である。
【図6】 ケーシングが接続された立坑ブロックを地面
から所定深さまで推進させることにより掘削された立坑
の縦断面図である。
【図7】 立坑ブロックの坑口から推進された管渠を緩
衝パッキンで支持した状態の拡大横断面図である。
【図8】 管渠の埋設およびマンホールの施工が完了し
た状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 止水器(坑口用止水
器) 2 坑口金具(保持部材) 2a 坑口外リング 2b 坑口リング 2c アンカー(拘止部材) 5 締付金具(取付部材) 6a 注入孔 8 キャップ(封止部材) 13 パイロット管用シール
材(止水部材の一部) 14 坑口シール材(止水部
材の一部) 15 複数枚のフィルタ(止
水部材の一部) 16 シール押さえ部材(止
水部材の一部) 17 遮蔽シール材(止水部
材の一部) 18 遮蔽プレート(止水部
材の一部) 20 刃口(掘削部材) 26 管渠 30,40 コンクリート躯体(管
体) 35 坑口 50 ケーシング 70 立坑ブロック(管体ブ
ロック)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坑口に設けられ、その坑口から地下水や
    土砂等が流入することを防止するための止水部材と、 その止水部材またはその止水部材が設けられる坑口の周
    辺に配設され、坑口周辺の地盤等を固化等させる固化剤
    等を注入するための注入孔とを備えたことを特徴とする
    坑口用止水器。
  2. 【請求項2】 前記止水部材を坑口に保持するための保
    持部材を備え、 前記注入孔は、その保持部材に穿設されていることを特
    徴とする請求項1記載の坑口用止水器。
  3. 【請求項3】 前記止水部材を前記保持部材に取り付け
    るための取付部材を備え、 その取付部材の少なくとも一部には前記注入孔が穿設さ
    れるとともに、 その注入孔が穿設された取付部材には前記注入孔を封止
    するための封止部材が設けられていることを特徴とする
    請求項2記載の坑口用止水器。
JP9184763A 1997-07-10 1997-07-10 坑口用止水器 Pending JPH1130092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184763A JPH1130092A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 坑口用止水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184763A JPH1130092A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 坑口用止水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1130092A true JPH1130092A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16158910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9184763A Pending JPH1130092A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 坑口用止水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1130092A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285785A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Japan Found Eng Co Ltd 止水盤およびこれを用いた削孔方法
JP2004027544A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Nakagawa Hyuumukan Kogyo Kk 圧入立坑の継手部
CN108590665A (zh) * 2018-04-09 2018-09-28 中铁十二局集团第二工程有限公司 小断面引水隧洞长距离施工的注浆方法
CN109403982A (zh) * 2018-11-05 2019-03-01 淮南矿业(集团)有限责任公司 一种立井井筒注浆工艺

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285785A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Japan Found Eng Co Ltd 止水盤およびこれを用いた削孔方法
JP2004027544A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Nakagawa Hyuumukan Kogyo Kk 圧入立坑の継手部
CN108590665A (zh) * 2018-04-09 2018-09-28 中铁十二局集团第二工程有限公司 小断面引水隧洞长距离施工的注浆方法
CN109403982A (zh) * 2018-11-05 2019-03-01 淮南矿业(集团)有限责任公司 一种立井井筒注浆工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100415809B1 (ko) 흙막이용 프리캐스트 말뚝 및 이를 이용한 흙막이 시공공법
KR20000006650A (ko) 흙막이 설치용 원통기둥 및 그것을 이용한 흙막이설치공법
JPH1130092A (ja) 坑口用止水器
JP3177468B2 (ja) 立抗ブロック、立抗掘削方法及び管渠推進方法
JP3893052B2 (ja) 推進管用マンホールの継手構造及びその施工方法
CN114411745A (zh) 钢管桩桩端后注浆装置及其施工方法
JP4086400B2 (ja) 推進用立坑、その構築方法及び推進工法
JP2977480B2 (ja) マンホール管の埋設方法
JP3944005B2 (ja) 圧入立坑とその掘削地盤への薬液注入方法
KR100652187B1 (ko) 산복도로 암거 설치지점의 그라우팅 및 이의 그라우팅 방법
JPH0813495A (ja) 土留め壁及びその構築工法
CN217870574U (zh) 锁口钢板桩运用于桩间止水帷幕的构造
JPH1054045A (ja) マンホール壁兼用筒状体を用いた立坑構築方法並びに掘削用刃口体、掘削用滑剤供給装置及びマンホール兼用沈設筒状体
JP2985063B2 (ja) ケーソンプレハブ人孔およびその施工法
JPH11172708A (ja) 既設地下構造物を貫通する杭の形成方法
JPH09279984A (ja) 到達立坑へのシールド掘進機の受入方法および到達立坑におけるシールド掘進機の受入部の構造
JPH0995943A (ja) 鋼管柱列土留壁におけるア−スアンカの施工方法
KR20030087288A (ko) 스틸 시트파일을 이용한 오염지역 차수벽 시공방법
JP2935634B2 (ja) 鋼管矢板壁構築工法
JPS60233245A (ja) 地下に埋設された小径下水管のt字型枝管取付部の三方向密閉による管内面からの薬注止水工法
JP2901034B2 (ja) パイプの埋設工法
JPH01315521A (ja) 既成杭の先端地盤の補強方法
JP3249057B2 (ja) マンホール坑口用フィルタ装置
JPH1046571A (ja) 無漏水地下連続壁のシール装置
JPH0133610B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061107