JP2901034B2 - パイプの埋設工法 - Google Patents

パイプの埋設工法

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JP2901034B2
JP2901034B2 JP33840492A JP33840492A JP2901034B2 JP 2901034 B2 JP2901034 B2 JP 2901034B2 JP 33840492 A JP33840492 A JP 33840492A JP 33840492 A JP33840492 A JP 33840492A JP 2901034 B2 JP2901034 B2 JP 2901034B2
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pipe
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gap
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concrete
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憲雄 籠田
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KAGOTA BOORINGU JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地中に対するパイプの埋
設工法に関し、特に、パイプ周囲に対する補強方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】地中内にケーブルなどを埋設するにあた
っては、図5に示すように、地中Gに埋設したパイプ2
1を利用する方法が一般的である。ここで、パイプ21
を埋め込むことによって、その周囲の強度が低下して地
盤沈下などの事故が発生することを防止する目的に、埋
め込んだパイプ21の周囲に複数の小穴22を形成して
おき、そこに流動性をもつ凝固材23(補強材)などを
充填した後にそれを固化して、パイプ21の周囲を補強
する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
埋設工法においては、パイプ21を埋設するための横穴
24を形成する必要があるのに加えて、凝固材23の充
填用の小穴22を形成する必要があるため、工事期間が
長くかかってしまうという問題点がある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
パイプを埋設する横穴以外の横穴を形成することなく、
パイプ周囲に対して補強対策を施して、工事期間を短縮
可能なパイプの埋設工法を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るパイプの埋設工法において講じた手段
は、側壁に複数の貫通部を有する外側パイプの内側にそ
の内周壁に対して所定の隙間を介して内側パイプを挿通
した状態に外側パイプおよび内側パイプを地中に水平方
向に埋め込む工程と、隙間内に流動性をもつ補強材を充
填するとともに、この補強材の一部を隙間内から貫通部
を介して外側パイプの外部に流出させる工程と、補強材
を固化する工程とを行うことである。
【0006】
【作用】本発明に係るパイプの埋設工法においては、ま
ず、側壁に複数の貫通部を有する外側パイプの内側に所
定の隙間を介して内側パイプを挿通した状態に外側パイ
プおよび内側パイプを地中に水平方向に埋め込んでお
き、これらの外側パイプおよび内側パイプの隙間内に流
動性を有する補強材を充填するとともに、補強材の一部
を隙間内から外側パイプの貫通部を介して外側パイプの
外部に流出させる。
【0007】この状態で補強材を固化すると、内側パイ
プは、外側パイプとの間に充填された補強材で補強さ
れ、かつ、外側パイプは、貫通孔から流出した補強材に
よって補強される結果、これらのパイプの周囲は、強固
に補強されて土圧に対抗可能な状態になる。ここで、パ
イプを補強した状態で埋設するのに必要な横穴は、外側
パイプおよび内側パイプを埋め込むための1本で横穴で
済むため、工事期間を短縮できる。
【0008】
【実施例】つぎに、添付図面に基づいて、本発明の一実
施例を説明する。
【0009】図1は、本例のパイプの埋設工法において
地中に埋め込んだ外側パイプおよび内側パイプの状態を
示す説明図、図2はその状態を示す断面図、図3はそれ
らの周囲を補強材(コンクリート)で補強した後の状態
を示す断面図である。
【0010】ここで、本例のパイプの埋設工法を説明す
る前に、この工法に用いた外側パイプおよび内側パイプ
などの構成について説明しておく。
【0011】まず、図1および図2において、外側パイ
プ11は、側壁に複数の貫通部12を有する外径が35
0φのスチール製のパイプ(穴あきパイル)であって、
その側面部にはパイプ内部に連通して、その開口部から
パイプ内部に向かってコンクリート20を供給可能なコ
ンクリート供給部13を有する。一方、内側パイプ14
は、外側パイプ11の内径寸法に比して小さな外径寸
法、たとえば、310φの外径を有するスチール製のパ
イプであって、地中に埋設された状態でその内部にはケ
ーブルなどが通される。これらの外側パイプ11および
内側パイプ14は、外側パイプ11の内側に幅が約20
mmの隙間15を介して内側パイプ14を挿通した状態
で地中Gに水平方向に埋め込まれた後に、これらの隙間
15にコンクリート20が充填されるため、隙間15の
両端を塞ぐ目的に、外側パイプ11の両端面にはリング
状の蓋材16が取り付け可能になっている。ここで、蓋
材16は、内側パイプ14の開口径に対応する開口部1
6aを有し、これを外側パイプ11の端面に取り付けて
も、内側パイプ14の両端は、その開口状態が保持され
るようになっている。ここで、蓋材16と外側パイプ1
1との取り付けには、外側パイプ11の端縁に形成され
た細径部11aに蓋材16を被せる構造などを採用でき
る。なお、外側パイプ11と内側パイプ14との間に隙
間15を確保するにあたって、内側パイプ14は、その
両端側にリング状のスペーサ17が取り付けられた状態
で外側パイプ11の内側に挿着される。
【0012】このような構成の外側パイプ11および内
側パイプ14を用いてのパイプの埋設工法について説明
する。
【0013】まず、図1および図2に示すように、地中
Gに対して水平方向に、外側パイプ11を埋め込み可能
な大きさの横穴18を形成した後に、横穴18に対して
外側パイプ11を埋め込む。つぎに、外側パイプ11の
内部に対して、スペーサ17を取り付けた内側パイプ1
4を通す。この状態で、外側パイプ11と内側パイプ1
4との間にはスペーサ17によってコンクリートなどの
補強材を充填するための隙間15が形成される。つぎ
に、外側パイプ11の両端に蓋材16を取り付けて隙間
15の両側を塞ぐ。ここで、外側パイプ11は、たとえ
ば、地表からコンクリート20を供給可能なようにコン
クリート供給部13の開口部が上方に向く状態に配置す
る。このコンクリート供給部13については、外側パイ
プ11に対して着脱自在にして、隙間15の内部にコン
クリート20を充填した後に取り外し可能にすることも
できる。また、コンクリート供給部13としては、地上
にまで到達する長さにせず、地上から形成した縦穴など
を利用することもできる。
【0014】ここで、上記のように、横穴18に対し
て、外側パイプ11および内側パイプ14を順次設置し
ていく方法に代えて、地上において、予め、外側パイプ
11の内部に対して、スペーサ17を取り付けた内側パ
イプ14を通し、かつ、蓋材16で隙間15の両側を塞
いだ状態にした後に、これらの外側パイプ11および内
側パイプ14を一括して横穴18に通す方法を採用する
こともできる。
【0015】つぎに、図2および図3に示すように、コ
ンクリート供給口13を介して外側パイプ11と内側パ
イプ14との間に形成された隙間15の内部に、流動性
をもつコンクリート20を補強材として充填する。ここ
で、コンクリート20を圧送して隙間15の内部にコン
クリート20を充填していくと、その充填圧力によっ
て、コンクリート20は、隙間15から外側パイプ11
の貫通部12を介して外部に流出した状態になる。
【0016】つぎに、コンクリート20を固化する。
【0017】その結果、内側パイプ14は、外側パイプ
11との間の隙間15に充填されたコンクート20で補
強され、かつ、外側パイプ11は、貫通部12から流出
したコンクリート20によって補強されるため、内側パ
イプ14および外側パイプ11の周囲は、強固に補強さ
れて土圧に対抗可能な状態になるので、地盤沈下などの
事故が発生しない。
【0018】以上のとおり、本例のパイプの埋設工法に
おいては、内側パイプ14および外側パイプ11を補強
した状態で埋設するのに必要な横穴は、外側パイプ11
を埋め込み可能な大きさの1本の横穴18を形成するだ
けでよい。しかも、コンクリート20の流し込みも、隙
間15の内部に対してのみ行えばよい。それ故、補強対
策を施したパイプの埋め込みに要する工事期間を短縮す
ることができる。
【0019】ここで、外側パイプ11自身を、横穴18
を形成するときに用いる掘削装置のデバイスを通すため
のパイプとしてもよい。すなわち、図4に示すとおり、
掘削装置30のデバイス31のビット32を非掘削状態
(縮径状態)で外側パイプ11を挿通させてビット32
を外側パイプ11の先端から突出させた状態で、ビット
32を所定の方向に回転させてビット32を掘削状態に
し、ビット32の回転軌跡の外径を、図4に点線で示す
ように、拡径する。この状態で、デバイス31への回転
力および打撃力によって掘削しつつ、外側パイプ11を
前進させて横穴を掘り進めて横穴18を形成する。その
後に、外側パイプ11を横穴18に残して掘削装置30
を外側パイプ11の内部から抜き、その内側に内側パイ
プ14を挿通してもよい。
【0020】なお、外側パイプ11および内側パイプ1
4の構造については、その側面部に補強用のリブやコン
クリートに対する案内溝などを形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るパイプの埋
設工法においては、側壁に複数の貫通部を有する外側パ
イプと内側パイプとを地中に埋め込んだ状態で、これら
のパイプ間の隙間に対して流動性をもつ補強材を充填す
るとともに、補強材の一部を外側パイプの貫通部を介し
て外部に流出させた状態で補強材を固化することに特徴
を有する。従って、本発明によれば、内側パイプは、外
側パイプとの間に充填された補強材で補強され、かつ、
外側パイプは、貫通孔から流出した補強材によって補強
される。このため、内側パイプおよび外側パイプの周囲
は、土圧に対抗可能な状態になるので、地盤沈下などを
防止できる。ここで、地中に形成する横穴は、外側パイ
プを埋め込み可能な1本の横穴でよいので、工事期間の
短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパイプの埋設工法におい
て、地中に埋め込んだ外側パイプおよび内側パイプの状
態を示す説明図である。
【図2】図1に示す状態の外側パイプおよび内側パイプ
の断面図である。
【図3】図1に示す外側パイプおよび内側パイプの周囲
をコンクリートで補強した後の状態を示す断面図であ
る。
【図4】図1に示す外側パイプを用いて掘削装置によっ
て横穴を形成する状態を示す説明図である。
【図5】従来のパイプの埋設工法を示す説明図である。
【符号の説明】
11・・・外側パイプ 12・・・貫通部 13・・・コンクリート供給部 14・・・内側パイプ 15・・・隙間 16・・・蓋材 16a・・・開口部 17・・・スペーサ 18・・・横穴 20・・・コンクリート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に複数の貫通部を有する外側パイプ
    の内側にその内面壁に対して所定の隙間を介して内側パ
    イプを挿通した状態に前記外側パイプおよび前記内側パ
    イプを地中に水平方向に埋め込む工程と、前記隙間内に
    流動性をもつ補強材を充填するとともに、前記補強材の
    一部を前記隙間内から前記貫通部を介して前記外側パイ
    プの外部に流出させる工程と、前記補強材を固化する工
    程と、を有することを特徴とするパイプの埋設工法。
JP33840492A 1992-12-18 1992-12-18 パイプの埋設工法 Expired - Lifetime JP2901034B2 (ja)

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JPH06189436A JPH06189436A (ja) 1994-07-08
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