JP2743279B2 - 埋設物等の防護工法 - Google Patents
埋設物等の防護工法Info
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- JP2743279B2 JP2743279B2 JP1051220A JP5122089A JP2743279B2 JP 2743279 B2 JP2743279 B2 JP 2743279B2 JP 1051220 A JP1051220 A JP 1051220A JP 5122089 A JP5122089 A JP 5122089A JP 2743279 B2 JP2743279 B2 JP 2743279B2
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Foundations (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
は変形等を防止することを目的とした埋設物等の防護工
法に関する。
けるためシールド、開削トンネル、擁壁等の半地下、も
しくは地下構造物(以下、構造物という)を構築するこ
とが多い。しかし、第1図、第2図に示すごとく、既設
の地下管路、共同溝など(以下、埋設物という)と交叉
することがある。
由で移設困難なものも多く、そのままにして構造物を構
築することがある。
ように、仮設の土留壁4を設け、内部の土砂を排除しつ
つ、仮設切梁5を入れて土圧を受けながら開削を進め
る。この場合に埋設物には、上載荷重が除かれるため
に、浮力、盤膨れ等の浮上力が働き、埋設物の内部に大
きな応力が生じ、変形もしくは破壊を起す危険性があ
る。又、構造物が完成した後は、構造物や埋土の重みに
より地盤がクリープし、逆に沈下する場合もあった。そ
こで、これらの危険を防止するため、従来は埋設物の周
辺の広範囲に亘り地盤改良剤を注入して、地盤を改良し
ていた。
盤改良剤を注入して地盤を改良するので、必要以上に地
盤改良剤が拡散し、厖大な量を必要とするのみならず、
必要な位置に必要量だけ浸透し得ないおそれがあり、改
良不十分になる問題点があった。また、前記のように厖
大な地盤改良剤を要する為に、地盤改良剤に要する費用
が厖大になり、工費を高騰させる問題点もあった。
埋設物の浮上と、構造物設置後の埋設物の沈下を防止す
ることが困難になる問題点があった。
け、該地中壁の内側に地盤改良剤を圧入して地盤を改良
すると共に、前記地中壁と改良地盤とを緊密に連結する
ように構成して、前記従来の問題点を悉く改善したので
ある。
の埋設物の両側に地中壁を構築し、ついで前記地中壁の
内側及び埋設物の上部へ地盤改良剤を注入して地中壁と
埋設物とを固定するようにした埋設物等の防護工法であ
る。
化された地盤と、地中壁との緊密に掛止固着する補強凹
入部を設けてあるので、地中壁は浮上にも沈下にも十分
の抵抗力を発揮することができる。
ある。即ち、必要な浮上抗力、又は沈下抗力を十分有す
るものならばよいことになる。更に、地中盤は、鉄筋コ
ンクリート、鋼矢板、コンクリート杭、鋼杭などを用い
る。また、この発明は、既設の埋設物の両側に、所定深
さの地中壁用の溝を掘削し、該溝内へ、鉄筋等の埋設物
に面する側に凹入部設置用の金具を添設した鉄筋等を挿
入し、前記溝内へ水中コンクリートを打設して地中壁を
構築し、ついでこの地中壁の内側と、埋設物の上部へ地
盤改良剤を注入して硬化させ、地中壁と埋設物とを固定
した埋設物等の防護工法である。
分の摩擦のみによって埋設物の浮上力または沈下力を支
えていたが、この発明は、前記のように地中壁の摩擦並
びに補強金具の剪断によって受け持たせるので、その信
頼度を飛躍的に向上させることができた。
トミルク、水ガラス溶液型薬液などである。
設け、地中壁の内側へ地盤改良剤を注入硬化させたの
で、地盤改良剤の圧入範囲が著しく制約されると共に、
地盤改良剤を必要な場所へ必要量圧入することができ
る。
込むようにしたので、改良地盤と地中壁とを緊密に掛止
固定する。また、前記凹入部へ補強金具を固定すれば、
埋設物の浮上力又は沈下力は、前記金具の剪断力により
地中壁に受け持たせることができる。
面に一定の間隔をおいて地中壁用の溝3、3aを掘削す
る。前記間隔は埋設物2の性質等によって異なるが、例
えば地中壁の厚さ、埋設物2の外壁と地中壁内壁との間
隙を考慮して定める。前記溝3、3aの深さは、地中壁6
を、浮上力18に摩擦引抜力で対応し得る深さまで掘削す
る。次に盤膨れによる浮上力18の剪断力に充分耐える強
度に製作した補強金具10を鉄筋9の凹部7に固定し、前
記鉄筋9を前記溝3、3a内に挿入し、前記溝3、3a中の
地中壁6を構築する位置に、水中コンクリート11を打設
して地中壁6を構築する。前記補強金具10は、凹部7に
水中コンクリート11が入らないように、四周に側板10
a、10b、10c、10dが設けられると共に、リブ12によって
補強されている。次に地面1から注入パイプ15、15aを
所定深さまで挿入し、この注入パイプ15、15aから地盤
改良を注入し、埋設物2の周辺の地盤を改良する。この
改良地盤は補強金具10の凹入部7へも入り込むので、結
局、地盤改良部16は埋設物2の周辺及び地中壁6の内側
に亘り介在することになり、両者は緊密に固着される。
このようにして埋設物2の防護を完了した後、その上方
へ構造物13を構築するための切梁5を設け乍ら、土砂4
を開削し、埋設物2の上方、地盤改良部16に至る。前記
作業中に、埋設物2には浮上力および盤膨れによる浮上
力18が働いているけれども、これらの力は地盤改良部16
を介し、補強金具10に伝達され、さらに地中盤中の鉄筋
9により地盤8に伝達される。
阻止されるので、変形または破壊から守られることにな
る。図中19はインタロッキングパイプである。
に必要とする形状の地中壁6を設ける工法について説明
した。然し乍ら、この発明は地盤改良剤の浪費を防止す
ると共に、改良地盤に受ける埋設物2の浮上力または沈
下力を地盤8に連結して、埋設物2を確実に保護するこ
とを目的としたものである。従って、鉄筋コンクリート
製の地中壁6に代えて鋼矢板またはコンクリート杭、鋼
杭を用いることもできる。尤も鋼矢板またはコンクリー
ト杭については、改良地盤との掛止固着について考慮す
る必要がある。
入するので、地盤改良剤の浪費を防止すると共に、必要
位置に必要量注入し得る効果がある。また、改良地盤と
地中壁とを緊密固着にしたので、埋設物の浮上力または
沈降力などを摩擦が期待できる地盤に受けもたせること
ができるなどの諸効果がある。
同じく一部を省略した平面図、第3図は同じく実施中間
時の一部縦断拡大図、第4図は同じく一部拡大平面図、
第5図は同じく補強金具と鉄筋との関係を示す一部断面
拡大側面図である。 1……地面、2……既設の地下埋設物 3、3a……溝、6……地中壁 7……凹部、10……補強金具 11……水中コンクリート 13……地下構造物 15、15a……地盤改良剤注入パイプ 16……地盤改良部
Claims (5)
- 【請求項1】既設の地下管路、または共同溝などの埋設
物の両側に地中壁を構築し、ついで前記地中壁の内側及
び埋設物の上部へ地盤改良剤を注入して地中壁と埋設物
とを固定することを特徴とした埋設物等の防護工法 - 【請求項2】地中壁の内壁には、地盤改良剤により強化
された地盤と、地中壁とを緊密に掛止固着する補強凹入
部を設けた請求項1記載の埋設物等の防護工法 - 【請求項3】地中壁は埋設物の両側へ、一部又は全部設
けることとした請求項1記載の埋設物等の防護工法 - 【請求項4】地中壁は、鉄筋コンクリート、鋼矢板、コ
ンクリート杭、鋼杭とした請求項1記載の埋設物等の防
護工法 - 【請求項5】既設の埋設物の両側に、所定深さの地中壁
用の溝を掘削し、該溝内へ、埋設物に面する側に凹入部
設置用の金具を添設した鉄筋又は鋼材を挿入し、前記溝
内へコンクリートを打設して地中壁を構築し、ついでこ
の地中壁の内側における、埋設物の外側へ地盤改良剤を
注入して硬化させ、前記地中壁と埋設物とを固定するこ
を特徴とした埋設物等の防護工法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1051220A JP2743279B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 埋設物等の防護工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1051220A JP2743279B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 埋設物等の防護工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02232414A JPH02232414A (ja) | 1990-09-14 |
JP2743279B2 true JP2743279B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=12880847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1051220A Expired - Lifetime JP2743279B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 埋設物等の防護工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2743279B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4529631B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2010-08-25 | 株式会社大林組 | 地下構造及び地下構造の構築方法 |
JP2010121343A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Kyokado Eng Co Ltd | 既設マンホールの耐震補強方法 |
JP7184244B2 (ja) * | 2018-01-24 | 2022-12-06 | 株式会社竹中工務店 | 浮上り抑制構造、及び逆打ち工法 |
-
1989
- 1989-03-03 JP JP1051220A patent/JP2743279B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02232414A (ja) | 1990-09-14 |
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