JPH0223633Y2 - - Google Patents

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JPH0223633Y2
JPH0223633Y2 JP4049384U JP4049384U JPH0223633Y2 JP H0223633 Y2 JPH0223633 Y2 JP H0223633Y2 JP 4049384 U JP4049384 U JP 4049384U JP 4049384 U JP4049384 U JP 4049384U JP H0223633 Y2 JPH0223633 Y2 JP H0223633Y2
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sheet pile
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、埋立工事,護岸工事,堤防構築工
事等において用いられる鋼矢板可撓性伸縮止水継
手に関するものである。
〔従来技術〕
従来、地中に管渠等の構造物を設置する工法と
して、第1図ないし第3図に示すように、堤防等
の地盤8を掘削して凹部9を設け、その凹部9の
底部の地盤に遮水鋼矢板壁10を打設し、その遮
水鋼矢板壁10の上部に構造物11とその左右両
側に配置された胸壁12および遮水壁24を裁置
し、次に前記凹部9内に土砂を埋戻す工法が知ら
れている。この工法において、構造物11と掘削
された凹部9との横断面積を比較すると、凹部9
の横断面積の方が構造物11の横断面積よりも大
きい。このことから、地山と構造物11および胸
壁12との間が埋戻し土砂だけとなり、その埋戻
し土砂の締固めを充分に行なつても、地山と比べ
ると埋戻し部が若干緩くなり、そのため浸透水流
によつてパイピング現象が生じ構造物11に悪影
響を与えることがある。なお第1図において、2
5は水叩き部である。
この問題を解決するために、第4図に示すよう
に、遮水鋼矢板壁10および胸壁12に接続して
増設遮水鋼矢板壁13を打設し、前記浸透水流を
遮断することが提案されている。しかしこの場
合、増設遮水鋼矢板壁13と遮水鋼矢板壁10お
よび胸壁12との接続部が、通常の鋼矢板の継手
であるときは、増設遮水鋼矢板壁13に作用する
土圧等の外力および増設遮水鋼矢板壁13の沈下
等によつて生じる変位がそのまま構造物に伝達さ
れて破損事故を起こす恐れがあり、また増設遮水
鋼矢板壁13と遮水鋼矢板壁10および胸壁12
との接続部が切断されて増設遮水鋼矢板壁13の
機能を失なう恐れもある。
〔考案の目的、構成〕
この考案は前述のような場合の問題を有利に解
決できる鋼矢板可撓性伸縮止水継手を提供するこ
とを目的とするものであつて、この考案の要旨と
するところは、受継手付き鋼矢板1における受継
手部材2のスリツト3に挿込継手付き鋼矢板4の
ウエブ5が挿通され、そのウエブ5に固定された
抜け止め部材6が受継手部材2内に収容されてい
る鋼矢板の継手において、前記受継手部材2内に
粘着性軟質シール材7が注入充填されていること
を特徴とする鋼矢板可撓性伸縮止水継手にある。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第5図ないし第7図はこの考案において用いら
れる受継手付き鋼矢板1を示すものであつて、下
端の外周に鋼板製リング14を溶接により固着し
た鋼管からなる鋼矢板本体15の一側部に、管長
手方向に延長するスリツト3を有する鋼管からな
る受継手部材2が溶接により固着され、かつその
受継手部材2の下端部に蓋板16が溶接により固
着され、さらに受継手部材2には、薄鋼板または
その他の引裂可能な板からなるスリツト閉塞板1
7が溶接または接着剤等により固着され、円弧状
の押え板18はスリツト閉塞板17の下端部に当
接されて受継手部材2に対し溶接または接着剤等
により固定されている。
前記鋼矢板本体15の他側部に、溝形鋼矢板を
ウエブの部分で分断して得た継手部材19が溶接
により固着され、かつ鋼矢板本体15の上端部は
受継手部材2および継手部材19よりも突出され
ている。このように鋼矢板本体15の上端部を突
出させておけば、受継手付き鋼矢板1をハンマー
例えばバイブロハンマーで叩打して打込むとき、
鋼矢板本体15のみが叩打され、受継手部材2お
よび継手部材19は叩打されないので、それらの
変形を防止することができる。また鋼矢板本体1
5の突出部の側面には、必要に応じ吊上運搬用吊
り具を係合するための係止金具が固定される。
前記リング14によつて、鋼矢板本体15の下
端部が補強されると共に、矢板打込時の鋼矢板本
体15の周面と地盤との摩擦抵抗が減小され、か
つ前記押え板18によつて、矢板打込時における
スリツト閉塞板17の剥離が防止されると共に、
スリツト閉塞板17と地盤との摩擦抵抗が減小さ
れ、さらに前記蓋板16およびスリツト閉塞板1
7によつて、矢板打込時における受継手部材2内
への水および泥水等の侵入が防止される。
第8図および第9図はこの考案において用いら
れる挿込継手付き鋼矢板4を示すものであつて、
溝形鋼矢板をウエブの部分で分断して得た鋼矢板
本体20におけるウエブ5の巾方向自由端部に、
前記スリツト3の巾よりも大きな巾を有する断面
半円形の鋼製抜け止め部材6が、ウエブ長手方向
に延長するように配置され、その抜け止め部材6
の巾方向中央部がウエブ5に溶接により固着さ
れ、かつそのウエブの両面にはシール用帯状ゴム
板21が重合され、各帯状ゴム板21の表面にお
けるウエブ巾方向自由端側の部分には帯状押え座
金22が当接され、前記ウエブと各帯状ゴム板2
1と各帯状押え座金22とにわたつて挿通された
ボルト23により帯状ゴム板21における巾方向
の一側部がウエブに固定され、前記ウエブ5の巾
方向自由端側部分と抜け止め部材6とにより挿込
継手が構成されている。
次に前記受継手付き鋼矢板1と挿込継手付き鋼
矢板4とを使用して、前述のような遮水鋼矢板壁
10と増設遮水鋼矢板壁13とを接続する場合の
例について説明する。
まず第10図および第11図に示すように、遮
水鋼矢板の端部の鋼矢板10Aにおける継手に、
受継手付き鋼矢板1における継手部材19を嵌合
して、そ受継手付き鋼矢板1をハンマーにより地
盤8に打込んだのち、常温で固化する性質の粘着
性軟質シール材7を液状態で受継手部材2内に注
入する。なおこの場合、前記シール材7の上面レ
ベルを受継手部材2の上端部よりも適当距離だけ
下方に設定する。
次に前記シール材7が固化したのち、第12図
および第13図に示すように、挿込継手付き鋼矢
板1における挿込継手のウエブ5を受継手部材2
のスリツト3に挿入すると共に、抜け止め部材6
および帯状ゴム板21を受継手部材2内に挿入
し、かつ各帯状ゴム板21を受継手部材2内のス
リツト3の両側部分に圧接させた状態で、挿込継
手付き鋼矢板4をハンマーにより叩打し、前記ス
リツト閉塞板17を引裂きながら、挿込継手付き
鋼矢板4を地盤8に打込む。
次に第14図に示すように、受継手部材2内の
上端付近に達するまで粘着性軟質シール材7を注
入充填し、かつ挿込継手付き鋼矢板4における継
手に増設遮水鋼矢板壁13の端部の鋼矢板を嵌合
し、増設遮水鋼矢板壁を構成する鋼矢板を順次打
込施工する。
第15図は地盤沈下により増設遮水鋼矢板壁1
3が上下方向に傾斜した状態を示し、第16図お
よび第17図は増設遮水鋼矢板壁13が土圧また
は土砂側方流動等により壁軸直角方向に変位した
ときの継手部の状態を示している。
前記実施例のように、挿込継手付き鋼矢板4の
ウエブ5の両面にシール用の帯状ゴム板21を取
付けておけば、矢板壁設置後に粘着性軟質シール
材7が漏出するのを確実に防止することができ
る。
この考案を実施する場合、前記粘着性軟質シー
ル材7としては、例えば吸水率が小さく耐水性の
優れた特殊コールタールとウレタン樹脂とをブレ
ンドした材料(例えば日鉄化学工業K.K.製KNコ
ートTUの希釈タイプ)を使用する。前記受継手
部材2に挿込継手を挿込んで、挿込継手付き鋼矢
板4を地盤に打込んだのち、受継手部材2内に前
記粘着性軟質シール材を注入してもよく、また鋼
矢板としては任意の断面形状のものを使用しても
よく、さらにまたこの考案の鋼矢板可撓性伸縮止
水継手は、図示以外の任意の矢板壁における適当
位置に介在させてもよい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、受継手付き鋼矢板1におけ
る受継手部材2のスリツト3に挿込継手付き鋼矢
板4のウエブ5が挿通され、そのウエブ5に固定
された抜け止め部材6が受継手部材2内に収容さ
れている鋼矢板の継手において、前記受継手部材
2内に粘着性軟質シール材7が注入充填されてい
るので、各鋼矢板1,4の間の止水性を確保しな
がら、一方の鋼矢板を他方の鋼矢板に対し上下方
向移動,横方向旋回および傾斜移動させることが
でき、そのためこの考案の鋼矢板可撓性伸縮止水
継手を矢板壁の中間に介在させた場合は、その継
手を境界とする一方の矢板壁と他方の矢板壁との
間の止水性を確保しながら、一方の矢板壁に対す
る他方の矢板壁の壁軸直角方向変位,沈下,上下
方向傾斜等を許容することができ、したがつて、
矢板壁に過大な応力が発生するのを防止すること
ができ、かつ矢板壁の変位によつて生じる荷重が
構造物に伝わるのを防止できる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の堤防排水路の遮水部を示す概略
平面図、第2図はその縦断側面図、第3図は従来
の矢板壁設置例を示す縦断正面図、第4図は増設
遮水鋼矢板壁を設けた従来の矢板壁設置例を示す
縦断正面図である。第5図はこの考案の実施例に
おいて用いられる受継手付き鋼矢板を示す一部切
欠正面図、第6図は第5図のA−A線拡大断面
図、第7図は第5図のB−B線拡大断面図であ
る。第8図はこの考案の実施例において用いられ
る挿込継手付き鋼矢板を示す一部切欠正面図、第
9図は第8図のC−C線拡大断面図である。第1
0図は受継手付き鋼矢板を地盤に打込みかつ受継
手部材内に粘着性軟質シール材を注入充填した状
態を示す斜視図、第11図はその拡大横断平面
図、第12図は挿込継手付き鋼矢板を受継手付き
鋼矢板に嵌合して打込んだ状態を示す斜視図、第
13図はその拡大横断平面図、第14図は挿込継
手付き鋼矢板に接続して増設遮水鋼矢板壁を施工
した状態を示す斜視図、第15図は一方の矢板壁
が他方の矢板壁に対し上下方向に傾斜した状態を
示す正面図、第16図および第17図は一方の矢
板壁が他方の矢盤壁に対し壁軸直角方向に変位し
た状態を示す平面図、第18図はこの考案の鋼矢
板可撓性伸縮止水継手の使用例を示す斜視図であ
る。 図において、1は受継手付き鋼矢板、2は受継
手部材、3はスリツト、4は挿込継手付き鋼矢
板、5はウエブ、6は抜け止め部材、7は粘着性
軟質シール材、10は遮水鋼矢板壁、11は構造
物、12は胸壁、13は増設遮水鋼矢板壁、15
は鋼矢板本体、16は蓋板、17はスリツト閉塞
板、18は押え板、19は継手部材、21はシー
ル用帯状ゴム板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受継手付き鋼矢板1における受継手部材2のス
    リツト3に挿入継手付き鋼矢板4のウエブ5が挿
    通され、そのウエブ5に固定された抜け止め部材
    6が受継手部材2内に収容されている鋼矢板の継
    手において、前記受継手部材2内に粘着性軟質シ
    ール材7が注入充填されていることを特徴とする
    鋼矢板可撓性伸縮止水継手。
JP4049384U 1984-03-23 1984-03-23 鋼矢板可▲とう▼性伸縮止水継手 Granted JPS60154435U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4049384U JPS60154435U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 鋼矢板可▲とう▼性伸縮止水継手

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JP4049384U JPS60154435U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 鋼矢板可▲とう▼性伸縮止水継手

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JPS60154435U JPS60154435U (ja) 1985-10-15
JPH0223633Y2 true JPH0223633Y2 (ja) 1990-06-27

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JP4049384U Granted JPS60154435U (ja) 1984-03-23 1984-03-23 鋼矢板可▲とう▼性伸縮止水継手

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086824Y2 (ja) * 1989-07-28 1996-02-28 株式会社大林組 遮水壁の継手構造
KR100716598B1 (ko) 2005-04-06 2007-05-11 대원이엔시 주식회사 강널말뚝 및 합성말뚝을 이용한 옹벽 및 그의 시공방법
JP7209942B2 (ja) * 2018-10-20 2023-01-23 株式会社大林組 鋼矢板継手部及び鋼矢板継手嵌合部の止水方法

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JPS60154435U (ja) 1985-10-15

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