JP7165022B2 - 鋼製矢板継手部の遮水方法及び遮水構造 - Google Patents
鋼製矢板継手部の遮水方法及び遮水構造 Download PDFInfo
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Description
図3には、図2における水中部1-1断面の断面図が図示されている。本実施例では図示されるように、P継手120の鋼管継手50の内部は、変形追随性遮水材としてアクアソイル70が充填されている。
図4には、図2における水中部2-2断面の断面図が図示されている。図示されるように、P継手120の鋼管継手50の内部構成は、前述した水中部1-1断面と同様の構造となっている。
図5には、図2における水中部3-3断面の断面図が図示されている。本実施例では図示されるように、P継手120の鋼管継手50内部には粒状ベントナイト入り袋60が設置されている。粒状ベントナイトは水分に触れるとゲル化するため、鋼管継手50内部の隅々まで行きわたって遮水性能を発揮する他、鋼管継手50内にT型鋼40を挿入する際の摩擦抵抗が小さく、容易に当該T型鋼40を挿入することが可能である。
図6には、図2における土中部4-4断面の断面図が図示されている。本実施例では図示されるように、P継手120の鋼管継手50内部に粒状ベントナイト入り袋60が設置されている。前述の3-3断面の説明と同様、鋼管矢板20の打設前に予め鋼管継手50内部に設置され、当該鋼管矢板20を打設する際、鋼管継手50内に土砂が侵入することを防いでいる。
以下では、上記した本実施例における施工手順について、図7に示される施工フローにもとづいて説明する。
まず、鋼管矢板20の現場における打設作業に先立って、P継手120の鋼管継手50内に粒状ベントナイト入り袋60を設置する。当該粒状ベントナイト入り袋60の設置範囲は、前述したように主に土中部を対象とし、海底地盤高の誤差等を考慮した余裕のある範囲で粒状ベントナイト入り袋60を設置する。その後、打設現場において鋼管矢板20を打設する。
続いて、後行の鋼管矢板20の打設に先立ち、本実施例では図2に示されるh1の範囲において、前述した一対の空間形成部材31をT継手110近傍の鋼管矢板20に設置する。併せて、前述したスペーサ41を土中部における任意の複数箇所に設置する。
各鋼管矢板20の打設により、P継手120とT継手110とが嵌合すると、続いて、ダイバーが潜水し、予め取り付けておいたグラウトジャケット721内にモルタルを充填する。これにより、図5の水中部3-3断面図に図示されるように、鋼管継手50のスリット51がモルタル入りジャケット72によって塞がれ、鋼管継手50内でゲル化した粒状ベントナイトの流出を防止することが可能となる。
続いて、図3および図4の水中部1-1断面図および水中部2-2断面図に図示されるように、T型鋼40のフランジ部分およびウェブ部分と、鋼管継手50の内側面に囲われた空間内に遮水袋711を挿入し、当該遮水袋711内にモルタルを充填することにより、モルタル入り遮水袋71の設置を行う。モルタルの充填によって、ゴム素材から成り、伸縮性のある遮水袋711は、空間内壁面にしっかりと密着するとともに、スリット51を確実に塞ぐことが可能となっている。
続いて、図3および図4の水中部2-2断面図および水中部2-2断面図に図示されるように、T型鋼40のフランジ部と鋼管継手50の内側面に囲われた空間内に変形追随性遮水材であるアクアソイル70の打設を行う。本実施例では、土質系遮水材のうち長期的遮水性能に優れた砂質土系の変形追随性遮水材をP継手120の鋼管継手50内に打設しているため、継手部100を前述のモルタル入り遮水袋71と当該変形追随性遮水材とによる二重遮水構造となっている。したがって、従来の遮水方法に比べ、長期的に高い遮水性能を得ることが可能となっている。
以上、本発明の鋼製矢板継手部の遮水方法の一実施例について、図面にもとづいて説明したが、具体的な構成は、上記した実施形態に必ずしも限定されるものではない。
31 空間形成部材
41 スペーサ
51 スリット
60 粒状ベントナイト入り袋
70 アクアソイル
71 モルタル入り遮水袋
100 継手部
110 T継手
120 P継手
Claims (9)
- P継手とT継手とを嵌合する鋼製矢板継手部の遮水方法であって、
前記P継手と前記T継手との嵌合状態において、前記P継手の内部に、当該P継手の内側面と当該T継手のフランジ部およびウェブ部とによって囲われた第1遮水空間を確保するため、当該T継手に、当該T継手の打設方向に所定間隔で複数のスペーサを設置するスペーサ設置ステップと、
前記P継手のスリットを介して前記T継手と当該P継手とを嵌合する継手部嵌合ステップと、
前記第1遮水空間に、遮水袋を設置するとともに当該遮水袋にモルタルを充填して第1の遮水材を設置し、前記スリットを前記P継手の内側から閉塞する内側スリット閉塞ステップと、
前記P継手の内側面と前記T継手の前記フランジ部とによって囲われた第2遮水空間に第2の遮水材を設置するステップと、を少なくとも備えた
ことを特徴とする鋼製矢板継手部の遮水方法。 - さらに、前記T継手の両側に空間形成部材を設けるとともに、当該空間形成部材と前記P継手の外側面とによって囲われたスリット閉塞空間に閉塞材を設置して前記スリットを前記P継手の外側から閉塞する外側スリット閉塞ステップを備えた
請求項1に記載の鋼製矢板継手部の遮水方法。 - さらに、前記スリットに対し、水中で経時的に硬化するパテ状材料を前記P継手の外側から塗布して閉塞する外側スリット閉塞ステップを備えた
請求項1に記載の鋼製矢板継手部の遮水方法。 - さらに、鋼製矢板の打設に先立って、土中部に対応する前記P継手の内部に粒状ベントナイトを設置する粒状ベントナイト設置ステップを備えた
請求項1~請求項3のいずれかに記載の鋼製矢板継手部の遮水方法。 - P継手とT継手とが嵌合される鋼製矢板継手部の遮水構造であって、
前記P継手の内部には、
当該P継手のスリットを介して前記T継手と当該P継手とが嵌合される状態において、
前記P継手の内側面と前記T継手のフランジ部およびウェブ部とによって囲われた第1遮水空間と、
前記P継手の内側面と前記T継手のフランジ部とによって囲われた第2遮水空間と、が形成され、
前記T継手は、前記第1遮水空間を確保するための複数のスペーサを当該T継手の打設方向に所定間隔で備え、
前記第1遮水空間には前記スリットを前記P継手の内側から閉塞する遮水袋にモルタルが充填された第1の遮水材が設置され、前記第2遮水空間には第2の遮水材が設置される
ことを特徴とする鋼製矢板継手部の遮水構造。 - さらに、前記T継手の両側に空間形成部材が設けられるとともに、当該空間形成部材と前記P継手の外側面とによって囲われたスリット閉塞空間に前記スリットを前記P継手の外側から閉塞する閉塞材が設置される
請求項5に記載の鋼製矢板継手部の遮水構造。 - 前記第1の遮水材と前記第2の遮水材は、同じ遮水材である
請求項5または請求項6に記載の鋼製矢板継手部の遮水構造。 - 前記スペーサは、前記T継手のウェブ部およびフランジ部のうち少なくともいずれか一方に設けられ、前記P継手の内側面に当接して前記第1遮水空間を確保する鋼材である
請求項5~請求項7のいずれかに記載の鋼製矢板継手部の遮水構造。 - 前記第2遮水空間に設置される前記第2の遮水材は、変形追随性を有する土質系遮水材である
請求項5~請求項8のいずれかに記載の鋼製矢板継手部の遮水構造。
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