JPH0438846B2 - - Google Patents
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- JPH0438846B2 JPH0438846B2 JP22006984A JP22006984A JPH0438846B2 JP H0438846 B2 JPH0438846 B2 JP H0438846B2 JP 22006984 A JP22006984 A JP 22006984A JP 22006984 A JP22006984 A JP 22006984A JP H0438846 B2 JPH0438846 B2 JP H0438846B2
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D19/00—Keeping dry foundation sites or other areas in the ground
- E02D19/06—Restraining of underground water
- E02D19/12—Restraining of underground water by damming or interrupting the passage of underground water
- E02D19/18—Restraining of underground water by damming or interrupting the passage of underground water by making use of sealing aprons, e.g. diaphragms made from bituminous or clay material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はダム等の遮水壁に関するものである。
(従来例の構成とその問題点)
従来から、コンクリートダム、フイルダムなど
の基礎処理において、基礎地盤の水密性を高める
ためにカーテングラウチングが行われており、地
下ダムについてもこのカーテングラウチング工法
が採用されつゝある。そして、ダムにおける施工
例によると、このグラウトカーテンは深度30m程
度で1〜2列設けられ、こうして得られる改良地
盤のルジオン値(透水値)は1〜2ルジオン(1
×10-5〜1×10-6cm/sec)を程度を目標にして
いる。
の基礎処理において、基礎地盤の水密性を高める
ためにカーテングラウチングが行われており、地
下ダムについてもこのカーテングラウチング工法
が採用されつゝある。そして、ダムにおける施工
例によると、このグラウトカーテンは深度30m程
度で1〜2列設けられ、こうして得られる改良地
盤のルジオン値(透水値)は1〜2ルジオン(1
×10-5〜1×10-6cm/sec)を程度を目標にして
いる。
しかしながら、このようなカーテングラウチン
グによる地盤改良によれば次のような問題点があ
る。
グによる地盤改良によれば次のような問題点があ
る。
グラウトカーテンはメツシユ状であるため浸
透水に対して完全な遮水壁ができない。
透水に対して完全な遮水壁ができない。
岩盤においては、セメントグラウチングによ
る改良限度は透水係数1×10-4cm/sec程度で
あり、充分な遮水性を得ることができない。
る改良限度は透水係数1×10-4cm/sec程度で
あり、充分な遮水性を得ることができない。
グラウトカーテンの幅、深度、グラウト効果
などの評価法に基準となるものがなく、品質管
理が困難である。
などの評価法に基準となるものがなく、品質管
理が困難である。
局部的に軟弱層が存在する地盤の処理法が確
立されていない。
立されていない。
グラウトギヤラリーを設置すると提体にクラ
ツクが生じやすい。
ツクが生じやすい。
一方、カーテングラウチング以外の遮水壁とし
ては、連続地中壁工法によるコンクリート遮水壁
があるが、岩盤に対しては施工が困難であり、ま
た、地盤に地下ダムとして用いた場合、湛水によ
つて上流側から下流側に向けて水圧が生じ、下流
側地盤は変形するが、連続地中壁は剛性が高く変
形しにくくてクラツクが入りやすく、漏水の原因
ともなる。
ては、連続地中壁工法によるコンクリート遮水壁
があるが、岩盤に対しては施工が困難であり、ま
た、地盤に地下ダムとして用いた場合、湛水によ
つて上流側から下流側に向けて水圧が生じ、下流
側地盤は変形するが、連続地中壁は剛性が高く変
形しにくくてクラツクが入りやすく、漏水の原因
ともなる。
(発明の目的)
本発明はこのような問題点をなくしたもので、
確実な遮水ができ、対象地盤に適して強度、可塑
性を有し、かつ経済的な遮水壁を提供するもので
ある。
確実な遮水ができ、対象地盤に適して強度、可塑
性を有し、かつ経済的な遮水壁を提供するもので
ある。
(発明の構成)
上記目的を達成するために本発明の遮水壁は、
長方形状の枠体内に補強材と不透水性シート状物
とを張設した遮水部材と、該遮水部材を挿入した
地中溝の空隙部に充填している充填材とで構成し
たものである。
長方形状の枠体内に補強材と不透水性シート状物
とを張設した遮水部材と、該遮水部材を挿入した
地中溝の空隙部に充填している充填材とで構成し
たものである。
(実施例の説明)
本発明の実施例を図面について説明すると、1
は縦長方形状の枠体で、上部横枠2の両端に上端
が開口し且つ下端が閉塞した中空の左右縦枠3,
4の上端内側面を固着すると共にこれらの左右縦
枠3,4の下端内側面に縦枠よりも厚みの薄い中
空の下部横枠5の両端を一体に連結してその両端
開口部を縦枠3,4の中央内部に連通させてなる
ものである。
は縦長方形状の枠体で、上部横枠2の両端に上端
が開口し且つ下端が閉塞した中空の左右縦枠3,
4の上端内側面を固着すると共にこれらの左右縦
枠3,4の下端内側面に縦枠よりも厚みの薄い中
空の下部横枠5の両端を一体に連結してその両端
開口部を縦枠3,4の中央内部に連通させてなる
ものである。
6はこの枠体1の内方空間部に張設した格子状
の金網で、その外周縁辺を枠体1の内周面中央部
に固定してある。7は金網6の片面側或いは両面
側に張設ビニールシート等の遮水シート状物で、
金網6と同じくその四方縁辺を枠体1の内周面に
水密に固定してある。
の金網で、その外周縁辺を枠体1の内周面中央部
に固定してある。7は金網6の片面側或いは両面
側に張設ビニールシート等の遮水シート状物で、
金網6と同じくその四方縁辺を枠体1の内周面に
水密に固定してある。
8は一方の縦枠3の外側面中央に略全長に亘つ
て一体に固着した断面T字形のジヨイトである。
9は他方の縦枠4の外側面中央に略全長に亘つて
一体に固着した係合金具で、断面L字状の形材を
対向してなるものであり、この係合金具に隣接す
る枠体ジヨイント8を包持するように挿入、係合
させるものである。
て一体に固着した断面T字形のジヨイトである。
9は他方の縦枠4の外側面中央に略全長に亘つて
一体に固着した係合金具で、断面L字状の形材を
対向してなるものであり、この係合金具に隣接す
る枠体ジヨイント8を包持するように挿入、係合
させるものである。
10は一方の縦枠3の内側面中央部に長さ方向
に適宜間隔毎に穿設した充填材注出口で、遮水シ
ート状物7が2枚張設している場合にはこれらの
遮水シート状物7,7間の空間部に向けて開口さ
せてある。
に適宜間隔毎に穿設した充填材注出口で、遮水シ
ート状物7が2枚張設している場合にはこれらの
遮水シート状物7,7間の空間部に向けて開口さ
せてある。
又、他方の縦枠4の内側面中央部にも、同様に
して複数個の注出口11を遮水シート状物7,7
間に向けて設けていると共にこの縦枠4の外側面
には、注出口11と互い違いになるように長さ方
向に適宜間隔毎に注出口12を穿設してある。
して複数個の注出口11を遮水シート状物7,7
間に向けて設けていると共にこの縦枠4の外側面
には、注出口11と互い違いになるように長さ方
向に適宜間隔毎に注出口12を穿設してある。
13は下部横枠5の表裏面に長さ方向に適宜間
隔毎に穿設した充填材注出口である。
隔毎に穿設した充填材注出口である。
14は一方の縦枠3内に挿脱自在に挿入した注
入パイプで、その下端部に縦枠3の内周面に摺接
したパツカー15を固定してあり、該パツカー1
5から下方に臨んだ下端開口部から充填材を注入
するようにしてある。
入パイプで、その下端部に縦枠3の内周面に摺接
したパツカー15を固定してあり、該パツカー1
5から下方に臨んだ下端開口部から充填材を注入
するようにしてある。
16は他方の縦枠4内に挿脱自在に挿入した注
入パイプで、その下端は閉止していると共に下端
上下部に、注出口11,11間或いは注出口1
2,12間の間隔よりも狭い間隔を存して縦枠3
の内周面に摺接した上下一対のパツカー17,1
8を固着してあり、これらのパツカー17,18
間におけるパイプの適所に吐出孔19を設けてあ
る。
入パイプで、その下端は閉止していると共に下端
上下部に、注出口11,11間或いは注出口1
2,12間の間隔よりも狭い間隔を存して縦枠3
の内周面に摺接した上下一対のパツカー17,1
8を固着してあり、これらのパツカー17,18
間におけるパイプの適所に吐出孔19を設けてあ
る。
このように構成した遮水部材29を用いた遮水
壁23を、海岸線近くの地下ダムとして築造する
方法をのべる。
壁23を、海岸線近くの地下ダムとして築造する
方法をのべる。
第7図において、20は不透水層、21は不透
水層20の上方層の透水層、22は海水、23は
築造される遮水壁すなわち地下ダム、24は遮水
壁で遮ぎられる透水層21に湛水した地下水であ
る。
水層20の上方層の透水層、22は海水、23は
築造される遮水壁すなわち地下ダム、24は遮水
壁で遮ぎられる透水層21に湛水した地下水であ
る。
このような遮水壁23を築造するには、まず計
画ダムの所定位置にバケツト等で連続溝を不透水
層の所定深さまで掘削する。このとき不透水層が
岩盤である場合には第9図に示すようにクローラ
シヨベル25に搭載した多連ドリル26によつて
第10図のようなスロツト27掘削し、このスロ
ツトを長さ方向に連続させて、連続溝を掘削する
ことができる。
画ダムの所定位置にバケツト等で連続溝を不透水
層の所定深さまで掘削する。このとき不透水層が
岩盤である場合には第9図に示すようにクローラ
シヨベル25に搭載した多連ドリル26によつて
第10図のようなスロツト27掘削し、このスロ
ツトを長さ方向に連続させて、連続溝を掘削する
ことができる。
この溝穿設作業時においては、溝壁が崩壊しな
いように、或いは地盤が緩まないように泥水やベ
ントナイト等の溝壁安定液を溝内に充満させなが
ら掘削することが望ましい。
いように、或いは地盤が緩まないように泥水やベ
ントナイト等の溝壁安定液を溝内に充満させなが
ら掘削することが望ましい。
こうして所望長さの連続溝28を形成したのち
金網6及びシート状物7を張設した枠体1からな
る遮水部材を適宜な方法で溝28の底部にまで順
次挿入する。この際、先に挿入した枠体1と次に
挿入する枠体1とのジヨイント8と係合金具9を
互いに係合させながら溝28の長さ方向に順次挿
入する。この場合溝が深い場合は第6図のように
下部横枠5に充填材注出口13を有しなく且つ左
右縦枠3,4が下方の枠体1の左右縦枠3,4に
連通した遮水部材29′を先に挿入した遮水部材
29の上にその枠体3,4を連結しながら所定深
さまで挿入する。
金網6及びシート状物7を張設した枠体1からな
る遮水部材を適宜な方法で溝28の底部にまで順
次挿入する。この際、先に挿入した枠体1と次に
挿入する枠体1とのジヨイント8と係合金具9を
互いに係合させながら溝28の長さ方向に順次挿
入する。この場合溝が深い場合は第6図のように
下部横枠5に充填材注出口13を有しなく且つ左
右縦枠3,4が下方の枠体1の左右縦枠3,4に
連通した遮水部材29′を先に挿入した遮水部材
29の上にその枠体3,4を連結しながら所定深
さまで挿入する。
次に、枠体1の左右縦枠3,4内に注入パイプ
14,16を縦枠底部にまで挿入し、地上に配置
したミキシングプラントにより遮水壁モルタル3
0を調製して該モルタル30をポンプで一方の注
入パイプ14に圧送すると、モルタルが下部横枠
5に設けた注出口13から流出して溝壁31とシ
ート状物7間を充填する。しかるのち、該パイプ
14を上昇させ、そのパツカー15を縦枠3の最
下端の注出口10の上側に位置させた状態にして
モルタルを圧送すると、モルタル30は該注出口
10から枠体1のシート状物7,7間に金網6を
挟むようにして充填される。この場合、他方の縦
枠4に挿入した注入パイプ16にもモルタルを圧
送してパツカー17,18間に開口した内側注出
口11からシート状物7,7間にモルタルを注出
すれば充填作業が短時間で確実に行うことができ
る。
14,16を縦枠底部にまで挿入し、地上に配置
したミキシングプラントにより遮水壁モルタル3
0を調製して該モルタル30をポンプで一方の注
入パイプ14に圧送すると、モルタルが下部横枠
5に設けた注出口13から流出して溝壁31とシ
ート状物7間を充填する。しかるのち、該パイプ
14を上昇させ、そのパツカー15を縦枠3の最
下端の注出口10の上側に位置させた状態にして
モルタルを圧送すると、モルタル30は該注出口
10から枠体1のシート状物7,7間に金網6を
挟むようにして充填される。この場合、他方の縦
枠4に挿入した注入パイプ16にもモルタルを圧
送してパツカー17,18間に開口した内側注出
口11からシート状物7,7間にモルタルを注出
すれば充填作業が短時間で確実に行うことができ
る。
又、他方の注出パイプ16のパツカー17,1
8間を外側注出口12部に位置させてモルタルを
圧送し、該注出口12からジヨイント8と係合金
具9との接続室間部に充填する。
8間を外側注出口12部に位置させてモルタルを
圧送し、該注出口12からジヨイント8と係合金
具9との接続室間部に充填する。
この作業を隣接する枠体1,1に順次行つて連
続した不透水性の遮水壁23を築造するものであ
る。なお遮水壁23を形成する充填材料30とし
てはモルタル以外に、岩盤や地盤の性状によつて
選択され、第8図に示すようなダムの遮水壁の場
合は岩盤の強度に近いコンクリートがよく、地下
ダムの場合は地盤の変形に追随できる可塑性を有
し且つ遮水性の良い材料であれば良く、例えばア
スフアルトあるいはベントナイトを含む安定液や
粘土にセメントを混合したものなどが使用でき
る。このような材料は溝28内に充填後、固化し
て遮水壁23を形成するものである。
続した不透水性の遮水壁23を築造するものであ
る。なお遮水壁23を形成する充填材料30とし
てはモルタル以外に、岩盤や地盤の性状によつて
選択され、第8図に示すようなダムの遮水壁の場
合は岩盤の強度に近いコンクリートがよく、地下
ダムの場合は地盤の変形に追随できる可塑性を有
し且つ遮水性の良い材料であれば良く、例えばア
スフアルトあるいはベントナイトを含む安定液や
粘土にセメントを混合したものなどが使用でき
る。このような材料は溝28内に充填後、固化し
て遮水壁23を形成するものである。
又、以上の実施例においては枠体1の金網6を
挟んで2枚のシート状物7,7を張設したが、1
枚のシート状物だけ張設しておいても遮水効果を
奏することができ、この場合は注入パイプ14を
用いずに縦枠の天端開口部に注入ホースのジヨイ
ント32を設けて縦枠に注入パイプとしてもよ
い。さらに二重のシート状物7,7の中間に別途
パイプを挿入して充填材を注入してもよい。
挟んで2枚のシート状物7,7を張設したが、1
枚のシート状物だけ張設しておいても遮水効果を
奏することができ、この場合は注入パイプ14を
用いずに縦枠の天端開口部に注入ホースのジヨイ
ント32を設けて縦枠に注入パイプとしてもよ
い。さらに二重のシート状物7,7の中間に別途
パイプを挿入して充填材を注入してもよい。
さらに以上の実施例においては遮水部材29を
安定液のある溝28に挿入し、その後に枠体の中
空部を利用して遮水壁用充填材30を充填した
が、遮水部材29を挿入する前に、上記種々材料
を遅硬性にしておいて、その遅硬性充填材料を溝
内に安定液と置換して充填し、その後に適宜手段
によつて遮水部材29を挿入してもよい。この場
合遮水部材29の枠体に注出口10,11,1
2,13が不要になるなど構造が簡単になるとと
もに充填材の充填作業が迅速に行える。
安定液のある溝28に挿入し、その後に枠体の中
空部を利用して遮水壁用充填材30を充填した
が、遮水部材29を挿入する前に、上記種々材料
を遅硬性にしておいて、その遅硬性充填材料を溝
内に安定液と置換して充填し、その後に適宜手段
によつて遮水部材29を挿入してもよい。この場
合遮水部材29の枠体に注出口10,11,1
2,13が不要になるなど構造が簡単になるとと
もに充填材の充填作業が迅速に行える。
又、遮水部材のジヨイント構造は第3図や第4
図に示すものでもよく、即ち、縦枠の一方に1枚
あるいは2枚のプレート33,33をジヨイント
方向に延設し、隣接の遮水部材のプレートを有し
ない縦枠に沿わせるようにしてもよい。この場合
は溝が深くても遮水部材を滑らかに挿入すること
ができるし、プレート33,33の巾が長いの
で、浸透距離が長くなり、漏水することがない。
図に示すものでもよく、即ち、縦枠の一方に1枚
あるいは2枚のプレート33,33をジヨイント
方向に延設し、隣接の遮水部材のプレートを有し
ない縦枠に沿わせるようにしてもよい。この場合
は溝が深くても遮水部材を滑らかに挿入すること
ができるし、プレート33,33の巾が長いの
で、浸透距離が長くなり、漏水することがない。
さらに、補強材6は金網だけでなく、鉄筋、硬
質の樹脂製でもよく、また補強材6と不透水性の
シート状物7とは一体となつていてもよく、要す
るに不透水性であり、引張強度の大きい柔軟性の
あるものであればよい。
質の樹脂製でもよく、また補強材6と不透水性の
シート状物7とは一体となつていてもよく、要す
るに不透水性であり、引張強度の大きい柔軟性の
あるものであればよい。
(発明の効果)
以上のように本発明の遮水壁によれば、縦長方
形状の枠体内に金網等の補強材と不透水性シート
状物を張設した遮水部材を遮水壁の全断面に挿入
するので、壁厚が薄くてもシート状物を介して完
全に遮水できると共に金網によつて壁体が強固に
一体化し、しかも亀裂の発生を防止して恒久的な
遮水壁を形成できる。また枠体はシート状物を確
実に溝底まで張るための効果とともに遮水壁の剛
性を高めることにもなり、壁体の強度増加とな
り、特に変形の大きい地盤には壁体が全体適に撓
り、追随性がよく、品質のよい壁体を得ることが
できる。さらに充填材を強度の高い材料、可塑性
の材料と選択することによつてダムの遮水壁とし
て、あるいは地下ダムの遮水壁として最適の遮水
壁を得ることができる。
形状の枠体内に金網等の補強材と不透水性シート
状物を張設した遮水部材を遮水壁の全断面に挿入
するので、壁厚が薄くてもシート状物を介して完
全に遮水できると共に金網によつて壁体が強固に
一体化し、しかも亀裂の発生を防止して恒久的な
遮水壁を形成できる。また枠体はシート状物を確
実に溝底まで張るための効果とともに遮水壁の剛
性を高めることにもなり、壁体の強度増加とな
り、特に変形の大きい地盤には壁体が全体適に撓
り、追随性がよく、品質のよい壁体を得ることが
できる。さらに充填材を強度の高い材料、可塑性
の材料と選択することによつてダムの遮水壁とし
て、あるいは地下ダムの遮水壁として最適の遮水
壁を得ることができる。
さらに、遮水性が大なる地盤で逸水が激しくて
充填材が溝内に充満しない場合でも予め枠体にシ
ート状物を二重に張設しておけばそのシート間の
充填物は逸水せず、充分な止水性を有する遮水壁
を得ることができる。
充填材が溝内に充満しない場合でも予め枠体にシ
ート状物を二重に張設しておけばそのシート間の
充填物は逸水せず、充分な止水性を有する遮水壁
を得ることができる。
又、枠体の中空左右縦枠のいずれか一方に縦枠
の外側に連通する充填材注出口を設けると共に下
部横枠及び縦枠に枠体の内方空間部に向かつて開
口した充填材注出口を設けているので、中空の左
右縦枠を利用してモルタル等の充填材を注入する
ことにより枠体の内方空間部と隣接する枠体のジ
ヨイント部に円滑に充填材を充填することがで
き、連続した遮水壁を能率良く築造できるもので
ある。
の外側に連通する充填材注出口を設けると共に下
部横枠及び縦枠に枠体の内方空間部に向かつて開
口した充填材注出口を設けているので、中空の左
右縦枠を利用してモルタル等の充填材を注入する
ことにより枠体の内方空間部と隣接する枠体のジ
ヨイント部に円滑に充填材を充填することがで
き、連続した遮水壁を能率良く築造できるもので
ある。
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
遮水壁の横断面図、第2図はその縦断側断面図、
第3図及び第4図は遮水壁の他の実施例の横断面
図、第5図は遮水部材の一部を切断した正面図、
第6図は遮水部材の他の実施例を示す正面図、第
7図は遮水壁造成状態の簡略断面図、第8図は他
の遮水壁造成状態の簡略断面図、第9図は連続溝
の掘削状態を示す簡略側面図、第10図は掘削さ
れるスロツトの平面図、第11図は注入している
状態の簡略正面図である。 1……枠体、2,5……横枠、3,4……縦
枠、6……補強材、7……遮水シート状物、10
〜13……注出口、23……遮水壁、29……遮
水部材、30……充填材。
遮水壁の横断面図、第2図はその縦断側断面図、
第3図及び第4図は遮水壁の他の実施例の横断面
図、第5図は遮水部材の一部を切断した正面図、
第6図は遮水部材の他の実施例を示す正面図、第
7図は遮水壁造成状態の簡略断面図、第8図は他
の遮水壁造成状態の簡略断面図、第9図は連続溝
の掘削状態を示す簡略側面図、第10図は掘削さ
れるスロツトの平面図、第11図は注入している
状態の簡略正面図である。 1……枠体、2,5……横枠、3,4……縦
枠、6……補強材、7……遮水シート状物、10
〜13……注出口、23……遮水壁、29……遮
水部材、30……充填材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 長方形状の枠体内に補強材と不透水性シート
状物とを張設した遮水部材と、該遮水部材を挿入
した地中溝の空隙部に充填している充填材とより
構成したことを特徴とする遮水壁。 2 前記遮水部材は、上部横枠の両端に中空の左
右縦枠の上端を1体に固着すると共に、これらの
左右縦枠の下端間へ中空の下部横枠を連結連通さ
せて、縦長方形状の枠体を形成し、この枠体の内
空間部に金網等の補強材と不透水性シート状物を
張設し、さらに下部横枠の内方空間部に向つて開
口した充填物注入口を穿設したものであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の遮水壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22006984A JPS6198822A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 遮水壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22006984A JPS6198822A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 遮水壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6198822A JPS6198822A (ja) | 1986-05-17 |
JPH0438846B2 true JPH0438846B2 (ja) | 1992-06-25 |
Family
ID=16745454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22006984A Granted JPS6198822A (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 | 遮水壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6198822A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0781266B2 (ja) * | 1987-05-28 | 1995-08-30 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁掘削装置 |
JP2640348B2 (ja) * | 1987-09-01 | 1997-08-13 | 不動建設株式会社 | 可撓性遮断板の地中貫入方法 |
JP5191408B2 (ja) * | 2009-01-22 | 2013-05-08 | 三菱樹脂株式会社 | 補強材混入地中連続壁及びその施工方法 |
JP5475092B2 (ja) * | 2012-12-03 | 2014-04-16 | 三菱樹脂株式会社 | 補強材混入地中連続壁及びその施工方法 |
JP2013064315A (ja) * | 2012-12-03 | 2013-04-11 | Mitsubishi Plastics Inc | 補強材混入地中連続壁及びその施工方法 |
-
1984
- 1984-10-19 JP JP22006984A patent/JPS6198822A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6198822A (ja) | 1986-05-17 |
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