JP2524579B2 - 水面下における既存土留壁の補強工法 - Google Patents

水面下における既存土留壁の補強工法

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JP2524579B2
JP2524579B2 JP61065313A JP6531386A JP2524579B2 JP 2524579 B2 JP2524579 B2 JP 2524579B2 JP 61065313 A JP61065313 A JP 61065313A JP 6531386 A JP6531386 A JP 6531386A JP 2524579 B2 JP2524579 B2 JP 2524579B2
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敏雄 佐治
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水面下における既存土留壁の補強工法に
関する。
〔従来技術〕
水路や河川等の両岸の岸壁にひび割れが生じたり、岸
壁が移動したりしてきわめて危険な状態にさらされる場
合がある。
かかる場合、既存の岸壁をすべて撤去し、その後に新
たな岸壁を構築することが最も望ましいが、工事が大規
模化して工事が長期化するだけでなく、近くに建物があ
ったりすると全く実施できない場合がある。
また既存の岸壁に平行して新たに岸壁を構築する場合
河川の幅を小さくし、また工事が大規模とならざるをえ
なくなる。
特に、都市化が急速に進んでいる今日、市街地を流れる
河川両岸の改修は、建物が密集している場合が多く、在
来工法では不可能なため大きな問題になっている。
そこで、従来、このような場合の対応策として、岸壁
にできたひび割れ部分にセメントミルクや水ガラス等の
薬液を注入する方法が広く採用されている。
〔この発明が解決すべき問題点〕
しかしながら、この種の補強方法は、きわめて応急的
なもので、強度上、並びに安全上問題があった。
この発明に係る水面下における既存土留め壁の補強工
法は、このような実情に鑑みて提案されたもので、建物
が密集する市街地等においても、周辺の建物に何ら支障
をきたすことなく工事ができ、しかも、短期間で確実に
工事ができ、特に水害や地震等の災害直後に、迅速に対
応できる水面下における既存土留壁の補強工法を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る水面下における既存土留壁の補強工法
は、既存土留壁の前面に近接して水底地盤に縦穴を掘削
して設け、この縦穴内に粘性を高める混和材を混入した
硬化材を注入し、かつ、前記既存土留壁の前面に矢板を
その下端部を前記縦穴に建てこむことにより建て付け、
かつ、この矢板の裏側に裏込材を充填して一体化するこ
とを既存土留壁の連続方向に繰返しおこない、既存土留
壁の前面に新たな土留壁を構成することにより前記目的
を達成するものである。
〔実施例〕
以下、この発明に係る水面下における既存土留壁の補
強工法を、第1図〜第3図に図示する一実施例に基いて
説明する。
まず、水路1の岸壁2の前面に近接して水底地盤
に、すなわち水路1の底部3に所定深さの縦穴4を岸壁
2に近接し、かつ岸壁2に沿って所定幅掘削する。
続いて、縦穴4内にセメントとベントナイト、ある
いはこれに現地盤の土を混ぜる等して製造されたソイル
セメント等の硬化材5を注入する。
この場合、硬化材5が水中で分離したり流出したりし
ないように、硬化材5の中に水中モルタル用混和材、例
えばカルボキシメチルセルローズ(OMC)等の粘性を高
める混合材を混入する。
硬化材5は、硬化することにより矢板6を自立させる
だけでなく、硬化前縦穴4内にあって縦穴4の破壊を防
ぐ役目も有するものである。
硬化材5は、縦穴4の掘削後、掘削機(図省略)を引
抜きながら縦穴4内に注入することにより、縦穴4の掘
削と硬化材5の注入とを連続的におこない、施工性の向
上を図るものとする。
続いて、岸壁2の前面にコンクリート矢板若しくは
鋼製矢板等の矢板6をその下端部を縦穴4内に建て込む
ことにより建て付け、硬化材5の硬化によって自立させ
る。
続いて、矢板6の裏側と既存土留壁の前面との間に
砂利や砕石等の裏込材7を充填することにより矢板6と
岸壁2間の隙間を完全に塞いで一体化する。
以上の工程により、岸壁2の前面に新たな岸壁8の一
部を小区間に亘って構築することができる。
以下、〜の作業を岸壁2の連続方向に繰り返しお
こない、かつ、隣り合う矢板6,6間を隙間なく密着接合
し、さらに、裏込材7を充分に突詰め充填することによ
り岸壁2の前面に岸壁2の横方向に連続する新たな岸壁
8を構築することができ、よって既存の岸壁2を強固に
補強することができる。
なお、一回の工程によって構築可能な岸壁8の一区間
の長さは、既存の岸壁2の老朽化によって異なり、縦穴
4を掘削した際に、これが原因で岸壁2が破壊しない長
さにとどめるものとする。たとえば、岸壁2の老朽化が
進み、傷みがきわめて激しいときには矢板1枚程度の長
さを一工程の長さとし、また、岸壁2の傷みがそんなに
激しくないときは3〜4枚分程度の長さを一工程の長さ
とする。
また、施工中、岸壁2の支持は水路内の水圧を利用し
ておこなうものとし、したがって、水路の水位が低い場
合には、水位を一定高に高めて工事をおこなうものとす
る。
〔発明の効果〕
この発明に係る水面下における既存土留め壁の補強工
法は、以上説明したように構成されているので、以下に
記載するような効果を有する。
既存の土留壁を撤去する必要がないので、建物が密
集する市街地を流れる河川の両岸の補強もきわめて簡単
におこなうことができる効果がある。
また、水害や震災直後等急を要する場合でも、きわめ
て短期間で施工ができる効果がある。
既存の土留壁の前面に近接して矢板による新たな土
留壁を構築するので、簡単に倒壊したりする心配が全く
なく、構造上並びに安全上きわめてすぐれた効果を有す
る。
また、新たな土留壁を構築しても河川幅をせまくする
ことが少なく、また河川幅がせまくなったとしても矢板
によって河川両岸が支持されているので、河川底を掘削
することによって必要な排水量を容易に確保できる効果
がある。
さらに、矢板上端の突出高さを適当に調整することに
よって土留壁の上端を既存土留壁の上端より必要なだけ
高くできる効果がある。
矢板が建て付けられる縦穴には、粘性を高める混合
材を混入した硬化材が充填されているので、硬化材5が
水中で分離したり流出したりすることがなく、縦穴の中
に硬化材を確実に充填することができ、従って、充分な
量の硬化材により矢板下端部を強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、この発明に係る水面下における既存
土留壁の補強工法を示す縦断面図、第4図はその横断面
図である。 1……水路、2……岸壁、3……底部、4……縦穴、5
……硬化材、6……矢板、7……裏込材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既存土留壁の前面に近接して水底地盤に縦
    穴を掘削して設け、この縦穴内に粘性を高める混和材を
    混入した硬化材を注入し、かつ前記既存土留壁の前面に
    既製の矢板をその下端部を前記縦穴に建てこむことによ
    り建て付け、かつ、この矢板と既存土留壁との間に裏込
    材を充填して一体化することを前記既存土留壁の連続方
    向に繰り返しおこなうことを特徴とする水面下における
    既存土留壁の補強工法。
JP61065313A 1986-03-24 1986-03-24 水面下における既存土留壁の補強工法 Expired - Lifetime JP2524579B2 (ja)

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JPS5844802A (ja) * 1981-09-10 1983-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体同軸共振器
JPS58135209A (ja) * 1982-02-03 1983-08-11 Hitachi Zosen Corp 河川土堤の補強工法

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JPS62220611A (ja) 1987-09-28

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