JP2852709B2 - 止水壁の構築方法 - Google Patents

止水壁の構築方法

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晋一 西村
雄二 大西
芳広 武川
昇 櫟原
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、堤体内や基礎地盤内に
不透水性の連続した壁である止水壁を設けるための止水
壁の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川堤防・海岸堤防・貯水堤防な
どの堤体内や基礎地盤を通って流れる浸透水や漏水など
を防止するために、堤体内や基礎地盤内に不透水性の連
続した壁である止水壁を設けるようにしている。この止
水壁は、コンクリート、アスファルト、鋼矢板、あるい
は不透水性の粘土・シートなどを用いて設けられる。
【0003】かかる止水壁を構築する場合、たとえばシ
ートを用いて構築する場合には、地上から基礎地盤の透
水層を越えて不透水性層に至る溝を掘削し、この溝にシ
ートを端から1枚ずつ挿入してシートの端部が重なるよ
うに配置し、各シートにおける継手部分および各シート
の下端部にそれぞれ止水処理を施すようにしている。従
来より実施されているシートの止水処理構造としては、
隣接するシートの継手部分を重ね合わせると共に、シー
トの継手部分の周囲の溝を拡径し、この拡径部分にモル
タルなどの硬化剤を充填して、シートの継手部分どうし
を密着させ、またシートの下端部の周囲の溝の底に充填
材を打設することにより、一定の止水性能を得るように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシートを用いた止水壁においては、止水性能の信頼
性の点で、以下に述べるような問題があった。即ち、シ
ートの継手部分においては、止水壁を深く構築するよう
な場合など、シートの継手部分を重ね合わせてこの部分
を溝の拡径部分に充填した充填材により密着させるよう
にしても、溝が深くなるにつれシートの縁部にめくれが
生じ、この縁部のめくれ部分から水が浸透しまたは水が
漏れるおそれがあった。
【0005】また、シートの下端部においては、充填材
を打設するための打設パイプを必要とし、溝が深くなる
と打設パイプを深く挿入する必要があり設備および施工
が大掛かりとなる他、充填材を打設するだけであるので
パッキング効果が低い問題があった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、信頼性の高い止水構造を得ることのできる止水壁
の構築方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる止水壁の
構築方法は、シート状部材の両側部および下端部を連続
する袋体に形成し、当該袋体の内部に充填材を充填し、
各シート状部材を、隣接するシート状部材の継手部分ど
うしを互いに密着させる形態で、前記溝に連続的に配置
することを前記課題の解決手段とした。
【0008】
【作用】本発明の止水壁の構築方法によれば、溝に配置
挿入配置されたシートの継手部分において、側部におけ
る袋体どうしが内部の充填材により膨張して上下端にわ
たって溝内で互いに密着し、またシートの下端部におい
て、袋体が内部の充填材により膨張して両側部にわたっ
て溝の底部に密着し、信頼性の高い止水構造が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1ないし図9を
参照して説明する。
【0010】図1は本発明に使用されるシート(シート
状部材)の構造を示している。図1に示すように、シー
ト1は、不透水性を有する土木用のビニルシートなどの
布素材から成るものである。このシート1は上端の両側
端部には上下端に達する長さの袋体2a、2bが形成さ
れている。またシート1の下端部には両側端部に達する
長さの袋体2cが形成されている。この袋体2cは少な
くとも両側端部の袋体2aの一方に連続して設けられ、
内部が互いに連通している。これら袋体2a、2b、2
cにはモルタルなどの充填材4を充填するようになって
いる。かかる袋体2a、2b、2cは、シート1の両側
部を折り返して袋状にし、または下端部を折り返して袋
状にし、それぞれの折り返し部分の先端縁部をシート1
の表面に連続して接着することにより、形成される。
【0011】かかる形状のシート1は、図2に示すよう
に、溝10に挿入配置されたシート1の継手部分におい
て、側端部における袋体2a、2bが内部の充填材4に
より膨張して上下端にわたって溝10内で互いに密着
し、また図3に示すように、シート1の下端部におい
て、袋体2bが内部の充填材4により膨張して左右端に
わたって溝10の底部に密着し、信頼性の高い止水構造
が得られるようになっている。
【0012】次に、上記のような止水性能を奏するシー
ト1を用いて止水壁を構築する施工手順を図4ないし図
9を参照して説明する。
【0013】(1)地上から基礎地盤に溝10の掘削に
先行する立孔11を所定間隔で掘削する(図4参照)。
各立孔11は透水層を越えて不透水層に至る深度まで掘
削する。 (2)溝10を掘削し、溝10にシート1を建て込む
(図5および図6参照)。溝10の掘削方法としては、
例えば、図5に示すように隣り合う立孔11、11にH
鋼30をそれぞれ上から挿入して設置し、これら一対の
H鋼30をガイドとしてワイヤーソーにより溝10を掘
削する。溝10の掘削が終えたら、シート1を建て込
み、H鋼30は撤去する。この掘削方法によれば、10
〜30ミリメートル程度の薄い溝10を掘削することが
でき、シート1を挿入するには極めて有効である。 (3)隣りの溝10を前記と同様の方法により掘削し、
溝10にシート1を建て込む(図7参照)。 (4)シート1の袋体2a、2b、2cにモルタルなど
の充填材4を充填する(図8参照)。シート1の端部の
袋体2bの上端開口より充填材4を袋体2b内に圧入す
る。またシート1の反対側端部の袋体2aの上端開口よ
り充填材を袋体2a内に圧入し、充填材4を下端部の袋
体2cまで充填する。これと並行して立孔11内、溝1
0内に溜まっている泥水をポンプなどにより地上へ汲み
出し排出する。充填材4を袋体2a内に充填することに
より袋体2aは膨張し、図8(a)に示すように、立孔
11内の袋体2a、2bどうしが互いに密着する。また
図8(b)に示すように、溝10に袋体2cが密着す
る。溝10内の泥水を排出したら、図9に示すように溝
10の空隙に固化剤20などを充填して空隙を埋める。
これにより、止水壁の立孔11、11間が構築される。 (5)以上の(1)から(4)の手順を繰り返すことに
より止水壁を構築していく。これにより、隣接するシー
ト1、1どうしが一体化し、連続する隙間のない止水壁
が構築される。
【0014】本実施例によれば、シート1、1の継手部
分の袋体2a、2b、2cに充填された充填材が確実に
立孔11内を埋め、これら袋体2a、2bが互いに上下
端にわたって密着するので、非常に信頼性の高い止水構
造が得られる。また、溝10が深くなるにつれてシート
1の下縁部にめくれが生じて止水性能が損失するなどの
問題が生じることがない。
【0015】また、シート1の下端の袋体2c内にも充
填材を送って充填するようにしているので、シート1の
下端部をパッキングするための材料(モルタルなど)の
逸脱がなく、シート1の下端部を確実にパッキングする
ことができる。
【0016】さらに、シート1の袋体2a、2b、2c
は予め工場において加工しておくことができるので、従
来のようにシート1、1の継手部分を重ね合わせて互い
に圧着させるといった現場作業を不要とする。また、シ
ート1の下端部をパッキングする充填材は袋体2の上端
開口より送り込めばよいので、溝10の底部に届く打設
パイプなどの設備は不要となり、現場設備あるいは現場
作業が簡単なものとなる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような優れた効果を奏することができる。シート状部
材の継手部分においては、袋体が内部の充填材により膨
張して溝内で上下端にわたって互いに密着し、またシー
ト状部材の下端部においては、袋体の下端部分が内部の
充填材により膨張して両側端にわたって溝の底部に密着
するので、信頼性の高い止水構造を得ることができる。
特に、袋体はシート状部材の両側部から下端部にかけて
連続して形成され、袋体の内部に充填材を密にかつ確実
に送り込んで充填することができ、充填材の逸脱といっ
たこともないので、確実なパッキング作用を得ることが
できる。さらに、シート状部材の袋体は工場などで予め
加工することができる他、現場では溝に挿入したシート
状部材の袋体への充填材の充填も容易であるため、現場
での施工を簡略化することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すもので、シート
状部材の斜視図である。
【図2】図2は止水壁の一部を示す水平断面図である。
【図3】図3は止水壁の一部を示す正断面図である。
【図4】図4は止水壁の施工手順図である。
【図5】図5は止水壁の施工手順図である。
【図6】図6は止水壁の施工手順図である。
【図7】図7は止水壁の施工手順図である。
【図8】図8は止水壁の施工手順図である。
【図9】図9は止水壁の正断面図である。
【符号の説明】
1 シート状部材 2a 袋体 2b 袋体 2c 袋体 4 充填材 10 溝 11 立孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫟原 昇 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 後藤 茂 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−204522(JP,A) 特開 昭62−236915(JP,A) 特開 昭63−11713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/00 102 E02B 3/04 E02D 19/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に溝を掘削し、当該溝に不透水性を
    有するシート状部材を連続的に配置して止水壁を構築す
    るようにした止水壁の構築方法において、各シート状部
    材の両側部および下端部を連続する袋体に形成し、当該
    袋体の内部に充填材を充填し、当該シート状部材を、隣
    接するシート状部材の継手部分どうしを互いに密着させ
    る形態で、前記溝に連続的に配置することを特徴とする
    止水壁の構築方法。
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