JP5023891B2 - 地中壁の打ち継ぎ部の施工方法、地中壁の打ち継ぎ構造、地中壁 - Google Patents

地中壁の打ち継ぎ部の施工方法、地中壁の打ち継ぎ構造、地中壁 Download PDF

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本発明は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成される地中壁の打ち継ぎ部の施工方法に関する。
従来より、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより地中壁を構築することが行われている。このような方法で構築した地中壁は、エレメント間の打ち継ぎ部から漏水が生じる虞がある。そこで、先行エレメントの後行エレメント側の面に凹凸を形成し、この面に後行エレメントを打ち継ぐことにより打ち継ぎ面の止水性を向上する方法(カッティングジョイント方式)が用いられている。
しかしながら、カッティングジョイント方式の打ち継ぎ方法を用いた場合であっても、打ち継ぎ面に凹凸を形成する際にスライムや土砂が付着し、打ち継ぎ面より漏水が生じてしまうことがある。このように漏水が生じた場合には、この部分に止水処理を行わなければならず、コストの増加や施工の遅延の原因となる。
そこで、例えば、特許文献1には、このような打ち継ぎ面の止水性を向上する方法として、先行エレメントの構築後にカッティングを施した打ち継ぎ面にロッキングパイプを当接させた状態で後行エレメントを構築し、ロッキングパイプを引き抜いて、打ち継ぎ面の後行エレメント側に鉛直方向に延びる空間を形成し、この空間内に止水材料を充填することにより打ち継ぎ面の止水性を向上する方法が記載されている。
特開平7―11631号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法では、先行エレメントの後行エレメント側の面に凹凸がある場合には、この面にロッキングパイプを完全に当接させることができない。また、コンクリートを打設する際に、ロッキングパイプの位置がずれてしまうことがある。これらの場合には、ロッキングパイプにより形成される空間は、打ち継ぎ面と離間してしまい、この空間内に止水材料を充填しても打ち継ぎ面における止水性を向上することはできない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、先行エレメントの後行エレメント側の面に凹凸がある場合であっても、確実に打ち継ぎ面の止水性を確保できる打ち継ぎ部の施工方法を提供することである。
本発明の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の施工方法であって、前記先行エレメントを構築する第1ステップと、前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面とともに鉛直方向に延びる鉛直空間を形成するように、可撓性を有するシート状部材を配置する第2ステップと、前記後行エレメントを構成するコンクリートを打設する第3ステップと、前記鉛直空間内に流動性を有する止水剤を注入する第4ステップと、を備えることを特徴とする。
上記の施工方法において、前記地中壁には、鉛直方向に延びる鉄骨部材が埋設されており、前記シート状部材は前記鉄骨部材に鉛直方向に延びるように接続されており、前記第2ステップでは、前記鉄骨部材を建て込むことにより前記シート状部材を配置してもよい。
また、前記第2ステップでは、前記シート状部材を配置するとともに、前記鉛直空間内に表面に複数の開口が形成された筒状部材を配置し、前記第4ステップでは、前記筒状部材内に止水剤を注入してもよい。また、前記シート状部材には、前記コンクリートの圧力により鉛直空間が閉塞されないように、間隔保持材が取りつけられていてもよい。
また、前記シート状部材は止水性を備えるものであってもよい。また、前記第3ステップでは、前記シート状部材に下端が埋設されるまでコンクリートを打設し、この打設したコンクリートが硬化した後、残りのコンクリートを打設してもよい。また、前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面には凹凸が形成されていてもよい。
また、本発明の地中壁は、上記の施工方法により先行エレメントに後行エレメントが打ち継がれてなることを特徴とする。
また、本発明の地中壁の打ち継ぎ構造は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ構造であって、前記先行エレメントを構築し、前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面とともに、鉛直方向に延びる鉛直空間を形成するように、可撓性を有するシート状部材を配置し、前記後行エレメントを構成するコンクリートを打設し、前記鉛直空間内に流動性を有する止水剤を注入してなることを特徴とする
本発明によれば、可撓性を有する防水シートと、先行エレメントの後行エレメント側端面と、により鉛直空間を形成することとしたため、先行エレメントの後行エレメント側端面に凹凸がある場合であっても、止水シートがこの面に合わせて変形して密着することにより、打ち継ぎ面に接するように鉛直空間を形成することができる。このため、この鉛直空間内に流動性を有する止水剤を注入することにより、先行エレメントの後行エレメント側端面に凹凸がある場合であっても、確実に打ち継ぎ面を止水することができる。
以下、本発明の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の打ち継ぎ部の施工方法により構築された地中壁1を示す図であり、
(A)は、地中壁1の内部の構造を示すべく、一部を除去して示す正面図であり、(B)は、(A)におけるI―I´断面図である。同図に示すように、地中壁1は、先行エレメント10に連続して後行エレメント20が構築されることにより構成されている。先行エレメント10及び後行エレメント20は、夫々、地盤を掘削することにより形成された掘削孔内に打設されたコンクリート11、21と、コンクリート内11、21に埋設されたH型鋼12、22と、を備える。先行エレメント10の後行エレメント側20の端面(以下、打ち継ぎ面という)には、凹凸が形成されており、先行エレメント10と後行エレメント20とは、カッティングジョイント方式で打ち継がれている。
図2〜図8は、本実施形態の地中壁1の打ち継ぎ部2の施工方法を説明するための図である。なお、図2において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は壁厚方向の鉛直断面図である。また、図3、図4、図6において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI−I´断面図である。また、図5において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は壁厚方向の鉛直断面図であり、(C)は(A)におけるI−I´断面図である。さらに、図7において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI−I´断面図であり、(C)は同図(B)におけるII部の拡大図である。また、図8は、先行エレメント10と後行エレメント20との接合部を拡大した水平断面図である。
地中壁1を構築するにあたり、まず、図2に示すように、揚重装置200により揚重された掘削装置210を用いて、地盤3の先行エレメント10にあたる部分を掘削し、掘削孔13を形成する。掘削装置210としては、後述する後行エレメント20にあたる部分の地盤3を掘削する際に、同時に先行エレメント10の打ち継ぎ面を削り、凹凸を形成することができる水平多軸回転カッターが好適である。
次に、図3に示すように、揚重装置200により掘削孔13内に所定の間隔をあけて先行エレメント10を構成するH型鋼12を建て込む。
次に、図4に示すように、掘削孔13内に先行エレメント10を構成するコンクリート11を打設する。
次に、図5に示すように、揚重装置200により揚重された掘削装置210を用いて、地盤3の後行エレメント20にあたる部分を掘削し、掘削孔23を形成する。この際、地盤3を掘削するとともに、掘削装置210により先行エレメント10の打ち継ぎ面を削り、表面に凹凸を形成する。
次に、図6に示すように、後行エレメント20を構成するH型鋼22を建て込む。この際、先行エレメント10側のH型鋼22には、予め、鋼板120を介して可撓性を有する止水シート110を取りつけておき、このH型鋼22を建て込む際には、この止水シート110と先行エレメント10の打ち継ぎ面とで囲まれる鉛直方向に延びる空間(以下、鉛直空間という)が形成されるように建て込む。
図9は、H型鋼22を建て込んだ状態における先行エレメント10の打ち継ぎ面の近傍の拡大図である。同図に示すように、H型鋼22のウエブ面22Aには壁厚方向の中央より背面側(根切りを行う側とは逆側)に、鉛直方向(図面に対して垂直方向)に延びる鋼板120が、ウエブ面22Aに対して略直角に、かつ、H型鋼22の全長に亘るように溶接されている。この鋼板120の表面及び裏面には、夫々、可撓性を有する第1の止水シート110A及び第2の止水シート110Bの一方の端部が固定されている。具体的には、止水シート110A、110B及び鋼板120の重なり合った部分の両側にフラットバー122を配置し、これらフラットバー122をボルト121及びナット123により締めつけることにより、止水シート110A、110Bは鋼板120に固定されている。なお、止水シート110A、110Bを壁厚方向の中央より背面側において鋼板120を介してH型鋼22に接続することとしたのは、打ち継ぎ面に背面側より水が浸入し、コンクリートにクラック等が生じることがあっても、背面側で止水することによりこのクラックが深くまで進行するのを防止できるからである。
これら第1及び第2の止水シート110A、110Bは、夫々、地中壁1の背面及び表面(根切りを行う側の面)方向に屈曲し、各端部が先行エレメント10の打ち継ぎ面に当接している。上記のように第1及び第2の止水シート110A,110Bは可撓性を有するため、先行エレメント10の打ち継ぎ面に凹凸があっても、この形状に合わせて変形して密着する。これにより、第1及び第2の止水シート110A、110Bと、先行エレメント10の打ち継ぎ面とにより、鉛直方向に延びる鉛直空間150が形成される。
鋼板120のH型鋼22に溶接されている側と反対の端部には鋼管130が鉛直方向に延びるように溶接されている。この鋼管130の表面には、後述する止水剤を鋼管130内に注入する工程において、鋼管130内に注入した止水剤が鉛直空間150内に流出するように、適宜な間隔で複数の開口(不図示)が設けられている。
また、第1の止水シート110Aと第2の止水シート110Bの間には、高さ方向に適宜な間隔で、間隔保持材140が取りつけられている。間隔保持材140は、例えば、コの字型に折り曲げ加工された鋼板からなる。間隔保持材140の両側面には、夫々、第1の止水シート110A及び第2の止水シート110Bが当接しており、これら止水シート110A、110Bは、外側から板材143を介してボルト141及びナット142により締めつけることにより間隔保持材140に固定されている。かかる構成により、後行エレメント20を構成するコンクリート21を打設する際に、第1及び第2の止水シート110A、110Bには、鉛直空間150の外側からコンクリート21の圧力が作用するが、間隔保持材140がこの圧力に抵抗するため、鉛直空間150を保持することができる。
上記のように、H型鋼22を建て込むとともに止水シート110A、110Bを鉛直空間150を形成するように配置した後、図7に示すように、トレミー管220を用いて後行エレメント20を形成するコンクリート21を打設する。この際、まず、止水シート110A,110Bの下端が埋設される深さまでコンクリート21を打設し、このコンクリート21が硬化した後、所定の高さまでコンクリート21を打設するとよい。これは、止水シート110A,110Bの下端が埋設される深さまで打設したコンクリート21が硬化することにより、鉛直空間150の下部が閉塞されるため、打設したコンクリート21が鉛直空間150内に流れこむのを防止できるからである。
コンクリート21を打設すると、コンクリート21の圧力により止水シート110A,110Bの端部が先行エレメント10の打ち継ぎ面に密着するため、鉛直空間150内にコンクリート21が流れこむのを防止できる。また、上述のように、第1及び第2の止水シート110A,110Bの間に間隔保持材140を設けているので、コンクリート21の圧力によりこれらの止水シート110A,110Bが鉛直空間150の内側へ変形するのを防ぎ、鉛直空間150が確実に確保されることとなる。また、止水シート110A,110Bが鋼板120に保持されているため、コンクリート21を打設した際に、止水シート110A,110Bの位置がずれることも防止できる。
なお、H型鋼22と打ち継ぎ面との間において、鋼板120及び止水シート110A,110Bにより表面側と背面側とが仕切られているため、打設したコンクリート21が鋼板120や止水シート110A,110Bの周囲まで確実に充填されない虞がある。そこで、図9に破線で示す位置を含む複数箇所にトレミー管220を配置してコンクリート21を打設するとよい。これにより、鋼板120及び止水シート110A,110Bの周囲まで確実にコンクリート21を充填することができる。
次に、打設したコンクリート21が硬化した後、鋼管130内に例えばホースなどの注入部材を挿入し、この注入部材を通して流動性を有する止水剤40を注入する。鋼管130内に注入された止水剤40は鋼管130の表面に形成された開口を通って鉛直空間150内に充填される。このような止水剤40としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)などを用いることができる。PVAはゲル状であるため、地中壁1の構築後、先行エレメント10及び後行エレメント20に変形が生じても、これに合わせて適宜変形することができるため、長期的な止水性を確保することができる。
以上の工程により、先行エレメント10に連続して後行エレメント20が打ち継がれ、地中壁1を構築することができる。
本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法によれば、H型鋼22に鋼板120を介して取りつけられた可撓性を有する防水シート110A,110Bと、先行エレメント10の打ち継ぎ面とにより鉛直空間150を形成することとしたため、先行エレメント10の打ち継ぎ面に凹凸がある場合であっても、止水シート110A,110Bがその凹凸に合わせて変形して打ち継ぎ面に密着することにより、この打ち継ぎ面に接する鉛直空間150を形成することができる。このため、この鉛直空間150に止水剤40を充填することにより、止水剤40が打ち継ぎ面に配置されるため、先行エレメント10の打ち継ぎ面に凹凸を形成していることとあいまって、より確実に打ち継ぎ面を止水することができる。
また、止水シート110A,110BをH型鋼22のウエブ22Aに接続された鋼板120により支持する構成とすることにより、コンクリート21を打設する際に、止水シート110A,110Bの位置がずれるのを防止できる。
また、地中壁1の表裏面が止水シート110A,110B、鋼板120、及びH型鋼22により縁切りされているため、地盤側から打ち継ぎ面に水が浸入した場合であっても、これらの部材を回り込まなければ漏水することはない。このため、より確実に打ち継ぎ面を止水することが可能となる。
また、鉛直空間150内に表面に開口が形成された鋼管130を配置しているため、ホース等の注入部材を挿入するための空間が確実に確保されるため、鋼管130内に注入部材を挿入して、この注入部材の内部を通して止水剤40を注入することができる。
また、第1及び第2の止水シート110A,110Bの間に間隔保持材140を設けることにより、コンクリート21の圧力により第1及び第2の止水シート110A,110Bが鉛直空間150の内側へ変形するのを抑えて、確実に止水剤40を充填するための鉛直空間150が確保できる。
なお、本実施形態では、第1及び第2の防水シート110A,110Bと、先行エレメント10の打ち継ぎ面とにより鉛直空間150を形成する構成としたが、これに限らず、1枚の防水シートの中間近傍を鋼板120に固定し、この防水シートを屈曲させて、両端を先行エレメントの打ち継ぎ面に当接させることにより、先行エレメント10の打ち継ぎ面と鉛直空間を形成する構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、H型鋼22に接続された鋼板120により防水シート110A,110Bを支持する構成としたが、これに限らず、防水シート110A,110Bを、鉛直空間150を形成できるように保持することができれば、いかなる構成であっても構わない。
また、本実施形態では、止水性を有する止水シート110A,110Bを用いる構成としたが、これに限らず、可撓性を有し、鉛直空間150内にコンクリート21が流入しないシート状の部材であれば用いることができる。なお、シート状部材を止水性を持たせることで、止水剤40のみではなくシート状部材によっても打ち継ぎ面を止水することとなり、より確実に打ち継ぎ面を止水することができる。
また、本実施形態では、カッティングジョイントによる先行エレメント10と後行エレメント20の接合面に適用した場合を説明したが、これに限らず、通常の先行エレメント10と後行エレメント20の接合面においても適用することが可能である。
また、本実施形態では、コンクリート11、21内にH型鋼12、22が埋設された構成の地中壁1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、コンクリート内に鉄筋かごが埋設された構成の地中壁に対しても、H型鋼に替えて鉄筋かごにシート状部材を固定することにより適用することができ、要するに、コンクリート造の先行エレメント10と後行エレメント20とを打ち継ぐことにより構成される地中壁に対して本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態では、止水シート110A,110Bの下端が埋設される深さまでコンクリート21を打設し、このコンクリート21が硬化した後、止水剤40を鉛直空間150に流入することとしたが、これに限らず、止水シートの下端110A,110Bが埋設される深さまでコンクリート21を打設した後、コンクリート21及び止水剤40の上面が略同じ高さになるように調整しながら、コンクリート21の打設及び止水剤40の注入を行ってもよい。このようにすることで、コンクリート21と止水剤40の圧力が等しくなるため、コンクリート21が鉛直空間150に流入するのを防ぐことができる。
地中壁の打ち継ぎ部の構成を示す図であり、(A)は、内部の構造を示すべく、一部を除去して示す正面図であり、(B)は、(A)におけるI―I´断面図である。 先行エレメントにあたる部分の地盤を掘削し、掘削孔を形成する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は壁厚方向の鉛直断面図である。 掘削孔内に先行エレメントを構成するH型鋼を揚重する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI―I´断面図である。 掘削孔内に先行エレメントを構成するコンクリートを打設する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI―I´断面図である。 後行エレメントにあたる部分の地盤を掘削する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は壁厚方向の鉛直断面図であり、(C)は(A)におけるI―I´断面図である。 掘削孔内に後行エレメントを構成するH型鋼を揚重する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI―I´断面図である。 掘削孔内に後行エレメントを構成するコンクリートを打設する様子を示す図であり、(A)は壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は(A)におけるI―I´断面図であり、(C)は(B)におけるII部の拡大図である。 鉛直空間内に止水剤が充填された状態を示す図である。 止水シート及び先行エレメントの後行エレメント側端面により鉛直空間が形成された状態を示す図である。
符号の説明
1 地中壁
2 打ち継ぎ部
3 地盤
10 先行エレメント
11、21 コンクリート
12,22 H型鋼
13、23 掘削孔
20 後行エレメント
110、110A、110B 防水シート
120 鋼板
121 ボルト
122 フラットバー
123 ナット
130 鋼管
140 間隔保持材
141 ボルト
142 ナット
143 板材
150 鉛直空間
200 揚重装置
210 掘削装置

Claims (9)

  1. 先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の施工方法であって、
    前記先行エレメントを構築する第1ステップと、
    前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面とともに鉛直方向に延びる鉛直空間を形成するように、可撓性を有するシート状部材を配置する第2ステップと、
    前記後行エレメントを構成するコンクリートを打設する第3ステップと、
    前記鉛直空間内に流動性を有する止水剤を注入する第4ステップと、を備えることを特徴とする地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
  2. 前記地中壁には、鉛直方向に延びる鉄骨部材が埋設されており、
    前記シート状部材は前記鉄骨部材に鉛直方向に延びるように接続されており、
    前記第2ステップでは、前記鉄骨部材を建て込むことにより前記シート状部材を配置することを特徴とする請求項1記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
  3. 請求項1又は2記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法であって、
    前記第2ステップでは、前記シート状部材を配置するとともに、前記鉛直空間内に表面に複数の開口が形成された筒状部材を配置し、
    前記第4ステップでは、前記筒状部材内に止水剤を注入することを特徴とする打ち継ぎ部の施工方法。
  4. 前記シート状部材には、前記コンクリートの圧力により前記鉛直空間が閉塞されないように、間隔保持材が取りつけられていることを特徴とする請求項1から3のうち何れかに記載の打ち継ぎ部の施工方法。
  5. 前記シート状部材は止水性を有するものであることを特徴とする請求項1から4のうち何れかに記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
  6. 前記第3ステップでは、
    前記シート状部材に下端が埋設されるまでコンクリートを打設し、この打設したコンクリートが硬化した後、残りのコンクリートを打設することを特徴とする請求項1から5のうち何れかに記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
  7. 前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1から6のうち何れかに記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
  8. 請求項1から7のうち何れかに記載の施工方法により先行エレメントに後行エレメントが打ち継がれてなることを特徴とする地中壁。
  9. 先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ構造であって、
    前記先行エレメントを構築し、前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面とともに、鉛直方向に延びる鉛直空間を形成するように、可撓性を有するシート状部材を配置し、前記後行エレメントを構成するコンクリートを打設し、前記鉛直空間内に流動性を有する止水剤を注入してなることを特徴とする地中壁の打ち継ぎ構造。
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